津別町議会 令和8年第3回定例会 2026年6月16日
老朽建築物の強風等による被害の未然防止と安全対策について
2026年6月16日、津別町議会の一般質問で、渡邊直樹議員が「老朽建築物の強風等による被害の未然防止と安全対策について」質問し、町長 佐藤多一、建設課長 斉藤尚幸、総務課長補佐 髙橋洋行が答弁しました。
- 質問者
- 渡邊直樹 議員
- 答弁者
- 町長 佐藤多一、建設課長 斉藤尚幸、総務課長補佐 髙橋洋行
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。
質問 9番 渡邊直樹
〔登壇〕 それでは、次の質問に移りたいと思います。2点目、老朽建築物の強風等による被害の未然防止と安全対策についてであります。本町においては、春先に急速に発達する低気圧、いわゆる「春の嵐」や、秋に偏西風に乗って急加速する台風、さらには年間を通した突風や強風により、町内各所で老朽化した住宅、空き家、物置などトタン屋根や外壁が崩落・飛散する事例が見受けら― 15 ―れます。これらに対する緊急時の対応については、所有者自身による管理・片付けはもとより、近隣住民からの通報を受け、消防が臨機応変に対応する事例もあります。しかし、こうした事後的な緊急対応だけでは限界があり、老朽建築物による重大な二次被害を未然に防ぎ、町民の生命と安全を確保するための「未然防止の仕組みづくり」こそが急務であると考えます。そこで、次の点についてお伺いしたいと思います。1点目です。老朽建築物の危険箇所について、町民からの情報提供や報告の現状について伺います。また、町民が危険を察知した際の通報窓口や、情報提供の重要性に関する啓発活動はどのように行われているのか。2点目です。緊急時における対応の判断基準や、その具体的な意思決定の仕組みはどうなっているのか。3点目です。所有者への指導・勧告の迅速化と、それに伴う課題はあるのか。最後4点目でございますが、今後、老朽建築物が突風などの災害によって周囲へ被害を及ぼす危険性を鑑み、担当建設課にとどまらず防災危機管理室とも連携し、「安全確保のためのガイドライン」を策定すべきと考えますが、町の認識を伺います。以上、よろしくお願いいたします。
答弁 町長 佐藤多一
それでは、老朽建築物の強風等による被害の未然防止と安全対策についてお答え申し上げます。はじめに、老朽建築物の危険箇所についての町民からの通報件数と、通報窓口および啓蒙活動についてですが、通報件数は令和7年度に3件あり、本年度はこれまで1件の通報が寄せられています。町民からの通報窓口や情報提供は建設課で受け付けていますが、情報提供に特化した啓発活動は特に行っておりません。空き家に関する相談全般に関する啓発活動は、広報等を通じて行っており、町外在住の空き家所有者に対しては、納税通知書に啓発書類を同封し、危険が生じることのないよう空き家の適正な管理について自覚を促しているところです。― 16 ―次に、緊急時の対応判断基準と意思決定の仕組みについてですが、本来、発生した危険に対処すべきは、当該建築物の所有者となりますが、他の町民に被害が及ぶことが予想される場合は、消防署との申しあわせにより消防が対応することとし、意思決定は消防署長が総合的に判断し出動の可否を決定しています。次に、所有者への指導・勧告の迅速化と課題についてですが、連絡先の電話番号が不明な場合で、所有者が町外に住んでいる場合は、基本的に郵送でのやり取りとなります。そのため、実際のやり取りに数日を要することから、先ほど申しましたように、空き家を適正に管理していただくよう継続的に啓発を行うとともに、空き家撤去や空き家活用に助成するなど、管理が行き届いていない空き家を減らすための取り組みを継続的に行っているところです。次に、老朽建築物に対する安全確保のガイドラインの作成についてですが、ご承知のとおり、現在、町では「津別町空家等の適切な管理に関する条例」に基づき、空き家が適切に管理されるよう啓発を行いつつ、不適切な空き家に対しては、管理不全空家、特定空家と順を追って空き家の所有者に指導を行う体制をとっています。また、これにあわせて防災の観点からも、生活している住宅を含む所有建築物の屋根・外壁の点検補修や、飛散物の固定といった平時の備えの重要性について、出前講座や防災学習の折に啓発を行うなど、より一層町民の皆さまに周知を図ってまいりたいと考えております。自分の持ち物は、自分でしっかり責任を持って対処することの意思を醸成することが基本であると考えております。以上です。
質問 9番 渡邊直樹
〔登壇〕 私の今回の質問については、主だった趣旨としては未然防止ということに焦点を当てておりますので、よろしくお願いいたします。まず、通報窓口や情報提供の重要性についてでございますが、町民の方には自分事と捉えていただき、見守る目やつなぐ声、地域の危険を見て見ぬふりしない町や、あなたの気づきが事故を防ぐなどの前向きなアプローチが必要と私は考えます。単に通報してくださいと呼びかけただけでは、近隣住民にとって告げ口のように感じてしま― 17 ―い躊躇してしまいます。所有者を責めるだけではなく、地域の安全を守る前向きな目的を強調することが必要であると考えますが、町長のお考えをお伺いしたいと思います。
答弁 町長 佐藤多一
最後に申し上げましたとおり、やはり一番基本になるのは、自分の所有物ですから、自分がしっかり責任を持って対応をするということだと思います。それがなかなか町外に住まれて、あるいは道外に住まれていたりとか、そういう方たちには毎回毎回どんなふうになっているかというのは見に来られないわけでして、ただ気になっている方は、地元に頼んで草刈りを年に2、3回やったりとか、そういう方もいますけれども、多くの方は何て言いますか世代も変わってきて、それは例えば「じいちゃんがつくった物だから」というようなことだとか、うまくつながっていっていないというのも、また現実にあるかと思います。そういったことで、じゃあほおっておけばいいかということでもありませんので、これは例えば写真など、これは空き家対策協議会の中で、振興局も入っておりますので、そこでのお話もありまして、やっぱり写真を入れて、こういうふうになっていますよというようなことをお知らせしてあげたらいいということで、それはそれなりに返事が、全部チェックは済んでいますので、そしてこの間も危ない箇所も含めて、議員もその協議会の中に入っておられますので全部見て回って、そして対応を促すと。未然にそういうことがないように、後で通りすがりの人に傷をつけただとか、車に飛んでいっただとかということになると、その人が今度責任を持つことになりますので、そういったことのないようにということで、現状こんなふうになっていますよということを、本当に危ない所は写真等を入れたりしてお知らせをしていますので、今後もそういうことは続けていきたいなと。大抵返事が返ってきます。返ってこない人には、やはり次のステップ、次のステップというふうに踏んでいくということを今しているということです。
質問 9番 渡邊直樹
〔登壇〕 空き家対策があるということは私も議員ですから― 18 ―当然理解した上で、今回の項目の中には空き家だけじゃなく、既存の住宅も含めて安全対策に取り組んでほしいという趣旨があるという前提でお話しさせていただきたいと思います。それでは、2点目の判断基準や意思決定の仕組みについてお伺いしたいと思います。確認にもなりますが、緊急時または通報があってからの判断はマニュアル化されているのか。あるいは、その時々の状況次第で対応しているのか。現在の具体的な仕組みについてお伺いしたいと思います。
答弁 建設課長 斉藤尚幸
現在ですけども、具体的に明文化されたマニュアル等は持っておりません。その場の状況に応じて適切な判断をしてまいりたいと考えております。
質問 9番 渡邊直樹
〔登壇〕 夜間や土日の強風時、町民はどこに連絡すればよいのかお聞かせください。
答弁 建設課長 斉藤尚幸
夜間、土日の話であればなんですけれども、例えば警察等に通報される場合もありますし、消防等の可能性もあるかと思います。もちろん土日であれば役場のほうも対応ができるかと考えております。
質問 9番 渡邊直樹
〔登壇〕 やはり緊急時対応の窓口というものを、こういうことに対して設置すべきではないかと思いますが、お考えをお聞かせください。
答弁 建設課長 斉藤尚幸
特に今のところそちらのほうについては具体的に災害等に準じて対応する形になるかと思いますので、そのような事象があった場合には、例えば役場庁舎のほうに連絡していただければなんですけれども、緊急時、私のほうに連絡が入るようになっておりますので、そういう対応にしたいと考えております。
質問 9番 渡邊直樹
〔登壇〕 窓口に対しては、この後またちょっと触れたいと― 19 ―思いますが、3番目の所有者への指導・勧告と課題についてに移りたいと思います。これも確認にはなりますが、現在、町内で一般的に危険とみられる建物がある中で、これは今言った空き家だけじゃなく既存の住宅も含めてですが、危険とみられる建物がある中で、これまでに指導や勧告を全く行っていない事例はあるのでしょうか。具体的な対応状況についてお伺いしたいと思います。
答弁 建設課長 斉藤尚幸
先ほど町長からお話がありましたとおりなんですけれども、基本的には空き家対策のルールに準じて行っている形になります。現在、お住まいの住宅については空き家ではございませんので、特段何か特別な措置をしているということは今のところはございません。
質問 9番 渡邊直樹
〔登壇〕 いわゆる難しい用語ですが、無過失責任についてお伺いしたいと思います。先ほど町長の答弁では、やはり建物と言えるものは所有者の責任、これはもう当たり前の話でございます。ですが、例えば所有者が危険を承知の上で放置しているようなケースにおいて、痛ましい事故や不幸を未然に防ぐことこそが行政の果たすべき役割ではないかと私は考えますが、こういう無過失責任、これはいわゆる所有者の責任ということなんですが、このまま放置すると、そういうことになるということが見受けられることもあろうかと思いますが、町の見解をお伺いしたいと思います。
答弁 建設課長 斉藤尚幸
その上でなんですけれども、危険な空き家等々を見つけた場合には、まずは改善等を図っていただくように連絡した上で、管理不全空き家、特定空家等の順に手続きを進めてまいる形になります。
質問 9番 渡邊直樹
〔登壇〕 4点目の防災危機管理室との連携についてお伺いしたいと思います。現在の空き家対策のガイドラインは、財産管理、つまり所有者にどう管理処分させるかという視点が大きいように私は感じられます。それは当然のことですが。私は空― 20 ―き家に限らずという話をさせていただいております。当然、住んでいる、住んでいないというのは、現状、外側から判断しにくい場合がございますので、その地域に住んでいない方もおられますし、突風や災害時における二次災害を未然に防ぐことをしっかりと付加した新たなガイドラインを、この防災危機管理室と連携して検討すべきではないかと私は思いますが、町の見解をお伺いしたいと思います。
答弁 総務課長補佐 髙橋洋行
ただいまのガイドラインの部分になります。あと防災という観点におきましては、災害対策基本法を通じてになりますが、まずは住民自ら災害に備えて、日ごろより防災訓練だったり、そういう防災の研修等に参加しながら、日ごろの自宅の管理だとか備えをしっかりやっていただくと。そういったところを周知していくところが災害の危機対策室としては進めていくところだというふうに考えております。
質問 9番 渡邊直樹
〔登壇〕 私の防災危機管理室という意味の趣旨は、連携という言葉が、ある意味並列的に捉えられているかもしれませんが、こういう似かよった自然災害というものが突風なども含めて発生する場合について、建設課が主で行うのは間違いない事実なのですが、その後ろ盾として防災管理室もそれに付随する形で、いわゆる味付けというかスパイスというか、補う意味で連携してほしいという意味で、私も今回、空き家に限らずということは強調しているんですが、それを私もそういうところをたびたび目撃しますので、それが空き家として登録されているのか、逆に人の目に触れていない部分なのか、一見わからないものですから、なのでそういう窓口というもので情報を受け取るという仕組みをつくっていただけないかという、つくることを考えないかという趣旨でございます。もう、この項目については特段なければこれで最後にしたいと思いますが、本町は、季節や時期を問わず、たびたび強風に見舞われています。私は日々町中を歩き、屋根や壁の剥がれや、崩落などさまざまな危険箇所を目撃しています。近隣の物件でもこうした状況は見受けられますが、その都度どこに誰が通報すべきなのかと悩むのが実情です。私自身がですが。町民の皆さまにおかれましては、なおのこと迷われると推察いたします。例えば火災や救急であれ― 21 ―ば 119 番、事件や事故であれば 110 番のように、老朽建築物の危険察知においても〇〇番といったような、わかりやすい窓口の周知や日ごろから地域住民と行政が連携できる仕組みづくりが必要ではないかと私は考えます。この質問が災害の二次被害の未然防止と啓発を行う仕組みづくりを考えるきっかけになることを強く期待して終えたいと思いますが、最後に町長から一言いただいて終わりにしたいと思います。
答弁 町長 佐藤多一
窓口の関係ですけれども、犯罪だとかそういうことで 119 番と 110 番は皆さんもよく承知しているところでありますけれども、それ以外は何かありましたら、まず全部役場に電話が来ます。ですから、あえてまた、持つこともよりいいかもしれませんけれども、何かあった時には役場に電話するということは、やっぱり町民の皆さんの中には、それは浸透しているんじゃないかなと思うんです。それが個別に例えば火事だとか、あるいは交通事故だとか、そういった時には役場じゃなくて警察、あるいは消防ということがイメージの中でもしっかり入っていると思うんですけれども、それ以外の部分については、多くの場合は役場に電話が来ますし、そして土日も含めて、いわゆる夜警の方も常時 24 時間、職員のいる時、夜警の方がいる時ということでいるわけですから、そこから今度休みの時でも電話が入れば、これまでもそうですけれども担当の課長のほうに電話が入って、そこから私なりいろんなところに電話がいくということになっていますので、それがきちんとつながっていればいいのかなというふうに思っております。