雄武町議会 令和2年12月議会 2020年12月10日
児童生徒の学力向上について
2020年12月10日、雄武町議会の一般質問で、佐藤寧議員が「児童生徒の学力向上について」質問し、教育長 豊田通敏、町長 石井友藏が答弁しました。
- 質問者
- 佐藤寧 議員
- 答弁者
- 教育長 豊田通敏、町長 石井友藏
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は会議録の目次の表記です。
質問 1番 佐藤寧
はい、次の質問参ります。町内の児童生徒の学力の底上げをしていくための計画があるのかというのが質問事項の5番なんですけれども、その前振りとして検定取得と図書教育についてお聞きしました。私のような仕事をしていますとどうしても子供達の学力に敏感になっていきます。東京で私が勤務した地区は都内でも有数の文教地区でした。それに伴って保護者の方々の意識もとても高く求められる結果もハードルがとても高いものでした。残念なことに北海道の小中学校の児童生徒の学力は全国的にみると非常に低く、オホーツク管内は全国全道平均を下回っています。これは2019年の全国学力テストの結果から判断しています。理由は単純で勉強量が圧倒的に少ないからです。中学生でも1日の勉強時間が1時間未満の生徒がわんさかいます。それはなぜか、勉強が分からないからです。その学年の勉強内容が分からないから次学年になるともっとは分からなくなるという負の連鎖がずっと続くわけです。これは恐らく小学校の中学年にあたりから始まっています。これは苦痛だと思います。なので子供達はゲームやスマートフォン等すべてを提供してくれるものに愛着が湧いてきます。自分で考えることが苦手なので同調圧力に負けてしまいます。自分で調べることをしないからSNS上の無責任な文章を鵜呑みにしてしまいます。これは町内の児童生徒だけではなく全国どこででも起こっていることです。そこをなんとか変えていかない限り、道内ひいては日本の子供達は世界の競争に負けてしまい、あまり明るくない未来が待っていると思います。自分の頭で考え、自分の言葉で語り、行動し、勉強というルーティンワークを日々の生活に取り入れてコツコツと地味な作業を続けていく、一見遠回りに見えますが、こと勉強に関してはこれが一番の早道です。イチロー選手が日々行っていたことに通じることです。そして進路選択をし、職業を選択し、自分の力で食べていける未来の大人を育んでいくことが私達現在の大人がしてあげられる投資だと思います。通告の5番目の質問は教育委員会として児童生徒の学力向上のため各小中学校の学校管理職教員に対し実効性のある教育委員会としての教育指針を示していますか。2つ目、雄武高等学校存続のために物質的金銭的な支援の他、生徒の学力向上への施策等を具体的に考えているかです。なぜ1番の質問したかというと児童生徒の学力の底上げをしない限り雄武高校が存続できる下地が生まれないと思うからです。昔に比べると公立学校の教師の異動は比較的短いスパンで行われています。そしてカリキュラムは児童の指導要綱と担当教師による事業計画に則り各教師の裁量で行われていると思います。私はここに少し問題があるのではないかと感じています。更に新型コロナの影響でこの春の遅れを取り戻すため、これは個人的な見立てではありますが小学校ではある程度無理を承知のカリキュラムを組んでいるのではないかと感じています。解決策としては雄武町の小中学校はここに力を入れて授業を行っていくことを大きな柱としてしっかり先生方に伝えていった方が新しく赴任された先生もやりやすいのではないでしょうか。例えば漢検や英検の検定合格を目標とする、そうすれば小中学校児童生徒検定チャレンジ促進事業にももっと色がつき熱を帯びてきます。どの学年も少なくとも漢字と計算には力を入れ、先取りでもいいのでやっていく。私が在校をしていた雄武中学校ではペナントを争って1年に3回、漢字コンクール、計算コンクール、英単語コンクールがありました。それは結果として雄武町の教育モデルを構築することに繋がっていきます。全国学力テストの上位常連県の秋田県や福井県にはきちんとした教育モデルがあります。秋田県は県内のほぼ全校で実施されている家庭学習ノートに自主学習したことをびっしり2ページ以上記録として提出することを毎日の義務としています。提出をしない場合は放課後に居残りをしてノートを完成させなければいけません。宿題がないと全く勉強しない子が出てしまうのは容易に想像できる現実です。だから例外は認めない強い姿勢で全員に毎日の義務を遂行させていくという形をとっています。一方、福井県の宿題はノートまとめではなく解くタイプです。大学等進学率でも例年10位前後に位置付けている福井県、福井県知事が福井の宿題は日本一多いと豪語するほどで教材のプリント類も教員がログインして自由にダウンロードできるサイトを用意しています。そこから無尽蔵とも言える大量の宿題が出ます。福井県内には全国的に最難関と呼ばれる私立中学校高校はありません。にも関わらず高い得点力と大学進学率を残せるのはこうした小中学校時代からの問題を解くことの積み上げがあってこそです。平成30年に行われた全国学習状況調査では福井県の通塾率、これ中学生なんですけども28.1%、東京都が53%、北海道34.4%、全国平均が42%です。ですから福井県の28.1%という通塾率がとても低いんですけれども、学校力は最強です。もうひとつヒントを付け加えるとすれば陰山英男先生という方がおられて、この先生が推奨している陰山メソッドというのがあります。陰山先生は現在京都の立命館小学校の副校長、元大阪府の教育委員会委員長です。当時の橋下徹大阪市長との軋轢が原因で教育委員会委員長はお辞めになられましたが、現在も多方面で活躍されておられます。2012年からは福井県の飯塚市の学力アドバイザーを引き受け、市内一斉に影山式の授業が展開されることになりました。その結果、劇的な学力向上が達成され、それがモデルとなり、現在福岡県の田川市、宮崎県の延岡市、新潟県糸魚川市等に広がっています。例えば田川市の市のホームページではお家でできる漢字速習の説明動画を配信しています。ちょっと話が長くなったんですけども、ただいま申し上げた内容も鑑み通告1の教育委員会として児童生徒の学力向上のため各小中学校の学校管理職教員に対し実効性のある教育委員会としての教育指針を示していますかという質問にお答えして頂ければと思います。
答弁 教育長 豊田通敏
色々と参考になりました、ありがとうございます。今議員のおっしゃった中身につきましては私も色々感じてるところもありますし、こうしたらいいんでないかというのも多々ありますけれども、とりあえず今の質問の教育委員会としても教育の指針を示してるかということに対してちょっとお答えしたいと思います。その年度の教育指針としては毎年作成しております教育行政執行方針の中に教育方針も含まれており、それに基づき各学校はそれに沿った計画やグランドデザインを策定します。学校管理職に対しては毎月1回、校長会及び教頭会の定例会開催時に私が学校に求めるものをその都度伝えており、それを学校長が自校の教員に伝達するという仕組みをとっておりますが、高校を含めた全教職員に対しては年1回、教師の指導力向上、協働的な学びへの授業改善等を目指して町内全ての学校の教員により組織された雄武町学校教育振興推進協議会の全体集会において5分ほどお話をさせて頂いております。その中に教育指針に近い言葉がありますので直近におけるその一部を紹介したいと思います。今、人生100年時代と言われております。これが本当であるなら今皆さんの目の前にいる子供達は22世紀まで生きているかもしれません。今から90年、100年と生きるかもしれない子供達は今の内からどんな力、少し硬い言葉で言うならば資質能力を蓄えておくと良いのか、あるいは伸ばしていくと良いのかを考えて教育していかなければなりません。これについて私の考え方を言わせてもらいますと子供達が社会の中でよりよく生きていけるようにすることそのためには子供達が自ら考え自ら判断し自ら決定し自ら行動する資質、即ち自ら律すると書いて自律する力を身につけさせていくようにするということです。これは30年以上前の臨教審の答申において提言されていることであり、この教育理念は今も大きくは変わっておりません。しかし同じような理念の下、これに近づくための手段と戦略は右往左往していますし、矛盾も感じます。これが学校現場を混乱に陥らせる、または忙しくさせる原因だと考えますが皆さんにおかれましてはこれに惑わされることなく教育の原点に立ち返って教育活動を行って頂きたいと思っております。今、道教委では何かに取り憑かれたように学力向上を叫んでいます。そしてやたら立ち位置と点数を気にします。もちろんそれはそれで大切なことであり否定はしませんが学力とはテストの点数だけではなく、子供達が社会の中でよりよく生きていけるようにする力です。豊富な知識を持っていても、それを上手に使うことができないのであれば何の意味もありません。その豊富な知識が邪魔になることもあるかもしれません。点数だけの学力を追求すると頭、成績は良いが主体性もないのにプライドだけは高く人としてはどうなの等という状況にもなりかねませんので、バランスの良い学力向上を目指していきたい、頂きたいと思っております。なお点数で測る学力は皆さんも自ら経験から分かるでしょうが、学習者自ら望み自ら努力しなければ決して向上しません。勉強は理解できれば面白い、ですから皆さんは点数を上げることを目指すのではなく勉強する内容がよく分かり面白くなるようにするのが仕事です。受動的にやらされるのではなく能動的にやる気になることを目指して下さい。そうすれば自然と点数は上がるでしょう。これが皆さんの腕の見せ所です。子供達が健やかに力強く生きていくためには家庭地域はもとより児童生徒と一番長い時間を過ごす先生方の力が最も重要でありますので、その持っている力を十分発揮されるようお願いします。以上が集会で述べた言葉の一部なんですけども、人の能力はIQや学力で測れる認知できる能力と集中力、忍耐力、やり遂げる力、協調性等、測定が難しいが知識や思考力を獲得するために必要と思われる能力全般を指すものがあります。これを非認知スキルと言いますが学力向上に必要な必要不可欠なものと言われております。これをより重視していく必要があると考えますので、これからもそれらについて指示をしていきたいというふうに思っております。
質問 1番 佐藤寧
はい、あの真に私も納得いくと言うか、そうあればいいなと思うんですけども、そうならないのが子ども達で、本当に何と言うのか勉強はできた方がいいんです。うちに来てる、うちに勉強している子供達には再三再四言うんですけど勉強ができないよりはできた方がいいと、なんでかと言うと選択肢が広がっていくからということで言うと子供達はあーなるほどなという顔をして聞いています。はい、私は先生の腕の見せ所がまだ十分じゃないから勉強分かってない子が結構いると思うんです、雄武町の場合。これ雄武町じゃなくてこの地方のやっぱり都市部との学力格差というのは思う以上に著しくすごく差がついていて、雄武町自体が何とかしていかないと恐らく道教委の方針を待っていたらもう手遅れになることは言えるんじゃないかなと個人的には考えています。町長にも次の質問をお伺いしたいんですけれども、雄武高校については自分の母校ではありませんが小さい頃から家の前にある雄武高校にはぜひとも存続してもらいたいと願っています。風に立てという校訓のごとく力強い雄武高校であってほしいと強く願っているからです。雄武高校へは今回のタブレット端末のみならず奨学金等様々な助成金を使っています。奨学金がスタートしたので恐らく町内の小中学校のトータル教育予算よりも雄武高校への予算額が多いのではないかと考えます。が所管は道教委のため町長や教育委員会が口出しできない部分もあると。先日の臨時会でも道教委に雄武町教育委員会が翻弄され苦い思いをしたことも教育長吐露されておりました。豊田教育長は教育行政執行方針の中で雄武町雄武高校についてこう述べられています。これまで実施してきた入学する生徒に対する助成、見学旅行参加者に対する助成、町外から通学する生徒に対する交通費の助成、部活動に対する助成、学校が取得を推奨している簿記検定等の各種受験料に対する助成を継続する他、昨年度創設した大学等へ進学する生徒に対する給付型奨学金等の奨学制度により保護者の経済的負担の軽減と生徒の学習意欲の向上を図り、いっそう魅力ある高校づくりを推進してまいります。恐らく石井町長も思いは同じかそれ以上かもしれません。それは町長が議員時代、雄武高校存続のために2回一般質問されている内容からも垣間見ることができます。しかし個人的には高校の思いと町の熱意にアンバランスさを感じています。町のお金を頂いている高校側が真摯に生徒達のために何かをしてあげようという熱意を十分に感じ取ることができません。雄武高校だけではなく、興部高校も紋別高校も地方の小さな高校ですから全ての生徒の希望を叶えることは難しいということは理解しています。私自身高校生であった時でも紋別北高校、紋別南高校、興部高校、雄武高校全ての学校で就職する生徒、専門学校に進む生徒、大学へ進む生徒、多様な生徒がおりました。昨今の流行の言葉で申し上げるとダイバーシティに富むのが地方高校の良き部分でもあります。そこにやる気のある生徒がいる限り何とか工夫をして高校生活を実りのあるものにする必要があると思うのです。そしてそれが教育長が述べられた教育行政執行方針の中の一層魅力ある高校づくりに繋がっていくのではないかと考えるのですが、ここで通告5番マル2の質問です。雄武高等学校存続のための物質的金銭的な支援の他、生徒の学力向上への施策等を具体的に考えておられますか。昨年9月から執行する立場に変わられ雄武高校を魅力ある学校に変えていくため町長はどうお考えになっておられますか。
答弁 町長 石井友藏(町長は2023年9月まで)
今の佐藤議員の質問なんですが確かに進学に対する助成ですね。今回のタブレットということである程度タブレットに関してはそういう通信の関係でオンラインの関係も含めてですね、整えてきているんじゃないかと思っておりますが、あと学校と今、この間も校長先生と時期に会って話したんですけども、学力が全体的にも、この西紋含めてですね、そういうことは私も伺っております。そんな中で私がNPO法人時代ですね、サマースクールを雄武高校生と中学生を3年間実施してきた関係で感じたことはですね、やはり小さい時からある程度の目的意識、逆に何のために勉強するんだということをきちっとやっぱり教えていかないといけないのかな、そういうふうに感じています。その中で今回コミュニティスクールということでは非常に地域が関わっていくということが私は非常に大切だなと、いいことだなと思っております。これもですね、高校にもですね、広めていきながらやっぱり地域で子供達を育てていくということが私は非常に必要なのかな。ただ勉強だけじゃなくてね、やはり心の教育も含めてですね、取り組んでいけたらいいなというふうに思ってて学力が同時に上がれば、これはこれに越したことはないんですけども、それとこれからですね、やはり私考えているのは東京の塾の先生とかですね、塾生の間接ですね、やはりサマースクールへ来てすごく親しみを感じてですね、いる関係でオンラインン塾をですね、将来できたらなというふうに考えております。それで塾の先生もですね、もし町の方で考えるんであれば応援したいという言葉を頂いておりますし、そんなことでですね、やはり学力向上、勉強だけしなさいしなさいと言ってもなかなか学力は向上しないと思いますので、そういう側面的から社会学経営ということですね、そういう部門を含めた中で何のために勉強しないといけないんだということを目的意識を持ってですね、私一番感じたのはサマースクールをやってる高校生の中ですね、北海道の大学ということで希望したんですけれども、サマースクールをやることによって東京の学生さんと出会ってですね、2年生だったんですけれども東京の学校へ進学していったということは非常に意義あることかな。そのためには私はその時話したのはやはり自分の進む道をきちっと決めるんであれば、ある程度勉強しないと、それはそこには到達できないという高校2年生の時に話した記憶があるんですけれども、そういう地域で子供達を育てることもひとつは非常に大切かなということで、そのことに対してはですね、これからも町の方としても支援していきたいなというふうに考えてございます。以上です。
質問 1番 佐藤寧
今、町長の答弁で議員時代に中川原町長にしていた質問への熱を見たものと今の答弁が若干この違ってるんですけど、なんか心変わりありました。中川原さんにはもっともっと町が押せ押せというのを石井当時の議員さんは押してたんです。それでいいんですか、あなたというような熱の込めようだったんです。それが今はコミュニティスクール、地域で子供を育てていく、それももちろんなんです。あとオンライン授業、公設塾はどうなりましたか。公設塾に関しては枝幸町が始めますよね。枝幸町は2020年、いま今年の初めから3名地域おこし協力隊として2名、あとコミュニティのアドバイザーというか、管理する塾長みたいなもので3名募集かけてようやく11月の下旬だったかなに決まったということが北海道新聞の宗谷版に出ていました。それで公設塾を恐らく令和3年からスタートする予定なんでしょうけども、そういった認識、公設塾ということをおっしゃってませんでしたっけ、そこを聞きたいんですけど。
答弁 町長 石井友藏(町長は2023年9月まで)
公設塾ということも今色々考えてですね、佐藤議員さんがですね、次の支援ということで今タブレットをどう活用していくんだということで、学力向上ということで一例として申し上げただけで私もですね、できれば小中高というその中での学習塾ですか、そういう部分は自分の頭にはございます。それで今ちょっと私が町議時代とずれてるんじゃないかということは、そういう部分は今までそれから色んな子供達とですね、触れ合ってやはり私は教育というものはただ勉強するだけも必要かもしれないけども、それ以外にもあるということをつくづく感じたということで若干考え方が変わったということでご理解頂きたいと思います。
質問 1番 佐藤寧
はい、今中学校も高校もちょっと数年前に比べるとかなり雰囲気が良くなってきているようなことは、この前教育委員会にお邪魔した時に中村課長と共通認識として感じたことなので、学校自体の雰囲気は雄武町良くなってきてると思います。とても。町長が議員時代のあの熱意をもうちょっと熱があって私今回の質問のために3、4回読み返したんですけれども、もっと熱弁をふるってました。熱を帯びたものだったのでそれが今後も続けばいいなと思います。枝幸町の公設塾も非常に参考になりますし、そこは頑張ってほしいなと。というのは雄武高校、もちろん小中学校からの下地づくりというのは絶対条件なんですけども、雄武高校の子達にとってかわいそうなのは、要は先生方が模擬試験を受けなさいって、どんどん受けなさいって推奨しているんですね。だけれど授業でそれをやってないんですよ。大事なところを。そこを抜かして模擬試験とか一般の大学の入試というのは絶対太刀打ちができないところがあるんで、どうしても時間外とか学校でサポートできれば、それはもちろんいいんですけれども、何とかそこを上手く本人達のやる気に繋がる、やる気があるんです。行きたいという気持ちがあるんで、そこを大人達がサポートできればいいなというふうな意味合いにおいて今回質問しました。