雄武町議会 令和5年6月議会 2023年6月8日
「ゼロカーボン北海道」と雄武町としての「ゼロカーボン」への取り組みについて
2023年6月8日、雄武町議会の一般質問で、佐藤寧議員が質問し、町長 石井友藏、産業振興課長 安井雅憲が答弁しました。
- 質問者
- 佐藤寧 議員
- 答弁者
- 町長 石井友藏、産業振興課長 安井雅憲
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は会議録の目次の表記です。
質問 4番 佐藤寧
はい、では質問事項の2番目にまいります。ゼロカーボンについてです。令和4年11月17日に第1回北海道ブルーカーボン推進協議会が札幌市で開催されました。オブザーバーとして機関の参加が可能でしたが、北海道市長会、北海道町村会とも出席者ゼロという数字でした。町では、この推進協議会の内容を把握してらっしゃいますか。
答弁 町長 石井友藏(町長は2023年9月まで)
協議会の開催の案内は来ておりますが、当日ですね、東京で全国町村長大会があり、協議会の立ち上げということでありましたが欠席しております。内容については北海道水産林務のホームページで議事録が公開されておりますので確認しております。これもここにございます。以上です。
質問 4番 佐藤寧
出席者ゼロということで私はそうなのかなあと思ったんですけれども、出張だったということですね、産業振興課のほうでも、この内容を議事録、町長おっしゃったように公開されておりますけれども、内容把握はしてらっしゃいますでしょうか。
答弁 産業振興課長 安井雅憲(産業振興課長は2024年3月まで)
資料の方につきましては読ませていただいております。
質問 4番 佐藤寧
ゼロカーボン北海道の実現に向け、北海道が取り組みをスタートさせており、北海道知事選挙の鈴木直道候補、現北海道知事なんですけれども、選挙公約の中にもゼロカーボン北海道が掲げられていました。ブルーカーボンについては比較的新しい分野であり、十分な理解を得られていない状況だと思います。しかし、決して避けては通れないものが、このゼロカーボン対策です。ましてや雄武町は海、森林、牧草地と、そのメリットを十二分に生かせる基本的要素がふんだんにあります。ブルーカーボンについては、この春の予算審査特別委員会において、当時の高田水産係長の答弁から紐解いていきます。1つ目、全道的な傾向ではあるが、雄武も磯焼けが進んでいると思われる。2つ目、昨年もコンブが非常に薄かった。多分これは薄いというのは成長が未熟だったというふうに私は理解したんですけれども、これも磯焼けが原因かなというところが考えられる。令和5年、3つ目ですね、令和五年、開発局と連携し、元稲府漁協の藻場においてグリーン化の推進を考える。期待できることは、藻場でのCO2の固定効果であるので、この調査を実施する、このような答弁でした。さて、藻場がゼロカーボンに大きな働きをするのは科学的事実です。ブルーカーボンのCO2貯留期間は、森林よりも長いなどの利点があります。ワカメやコンブなどの海洋植物は光合成によって海水に溶け込んだCO2を吸収します。貯留期間は数千年ともされており、数十年の森林よりも長いとされています。これちょっと難しいことなんですけれども、地球温暖化というのは、本当に真剣に考えていかないと、世界的な研究では2070年までに緑の緑地帯というのは、ほぼ地球から消滅するだろうという研究報告がされています。ですから各国こぞってCO2を何とかしようというふうな取り組みをもうスタートさせているんですけれども、今、スーパーとかに行くと、エコバックとか、あとは色々な取り組みがあるんですけれども、しょせんそれをやっても地球温暖化であるとか、緑の砂漠化というのは防ぐことができない深刻な事態がもう始まっているとされています。一番効果的なのは、森林であるとか、海に炭素ですね、CO2のもとになる炭素をどうやって閉じ込めるかというところが勝負になってきます。今私が申し上げたのはそのことです。このことからも分かるように、豊かな藻場があってこその豊かな雄武の海だと認識しています。藻場造成が一番即効性があり、利尻昆布の繁茂への効果も期待できます。実際、利尻島の利尻町の沓形地区や仙鳳趾地区では平成28年から該当組織を設立し、藻場の保全と再生活動を行っています。方法としてはチェーン振り、これチェーン振りというのは非常にシンプルな道具なんですけれども、町で用意した大型の大きな太い丸太の両サイドにチェーンを垂らして海に浮かべます。時化た場合に波がざばんざばんとなったその反動を利用して、チェーン振りというチェーンを動かして何をするかというと、雑海藻の駆除ですね。あと石についた石灰層の駆除を行っているそうです。やってらっしゃるのは、その町の漁師さん達がやってるみたいですね。それにより岩盤に付着した石灰層や雑海藻を取り除き、清掃した岩盤に利尻昆布の胞子の着生を促す。結果は非常に良好のようです。また素材企業によるブルーカーボンへの取り組みの商品も多数出てきています。例えば、鉄鋼製造時の副産物である鉄鋼スラグ、これは鉄分を豊富に含んでおり、海藻の成長を促す効果があります。日本製鉄は2022年秋、北海道増毛町など全国6か所で藻場の整備を始めています。また、二酸化炭素をお金に換算するカーボンオフセットがあります。自治体や企業が、二酸化炭素の排出を他の場所で行われている二酸化炭素削減活動を利用して埋め合わせる、つまり帳尻を合わせるという取り組みですね、それをカーボンオフセットと言いますけれども、さて、雄武町として藻場造成などを含めたゼロカーボン対策についてお伺いいたします。
答弁 産業振興課長 安井雅憲(産業振興課長は2024年3月まで)
町としましてもブルーカーボンの効果は認識してございます。今、議員おっしゃられたこととも繰り返しになるかもしれませんけれども、森林が二酸化炭素、CO2の12%を吸収しているのに対しまして、海では30%を吸収しているとも言われています。大きな吸収ポテンシャルを持つ、このブルーカーボンでありますけれども、今後の吸収減対策として注目されているので2050年カーボンニュートラルを目指す上では、おっしゃるとおり無視できないものとなっております。一方、町としましても、兼ねてからこれはブルーカーボンと、それと藻場造成と、それと磯焼けと、ちょっと密接でありながらちょっと違うことでもありますけれども、ひとつは兼ねてからの囲い礁事業などで、これは結果的にブルーカーボンに寄与しますけれども、藻場造成、そういった事業は兼ねてから取り組んでおります。本年度から5年を単位に複数年かけて、先ほど申し上げましたけれども、元稲府漁港の20堤内に繁茂する昆布を対象としまして、北海道開発局及び寒地土木研究所の連携のもと、CO2の吸収、固定交換についての調査が実施されることとなっております。また今後につきましては元稲府漁港による調査結果を踏まえまして、水産環境整備事業によるブルーカーボン効果についての数値化が期待できますことから、町としての取り組みの手法が一層見えてくるというふうに考えてございます。ブルーカーボンの実用化に当たっては、海藻類が減少、消失してしまう磯焼けの問題や吸収量の算定方式が確立されていないなど様々な課題がありますが、2050年カーボンニュートラルに向けて関係機関と連携して取り組んでいきたいというのが総合的な考えとなっております。先ほどおっしゃられたチェーン振りとかの話ですけれども、私たちもちょっと実は知らなくてですね、色々調べてみたんですけれども、おっしゃられるとおりにそういった漁場の造成をするのに効果的だよというお話でした。私たち、今回ですね、網走水産試験場の方にですね、問い合わせ等も行ったんですけれども、磯焼けちょっとあるというお話もされたんですけれども、全体で見ますとオホーツク海はやはり磯焼けが余り進んでいない地域になります。そのひとつの理由としましても、やはりまだ流氷が来ることで、その流氷がやはり岩盤を削ることで、石灰や雑海藻、それらを剥がしてくれてるということもあります。ただ今後につきましては、その流氷が必ず来るか、やはりちょっと少なくなってきてるということもありますので、その辺りもですね、将来的なことを総合的に考える必要があるかと考えております。
質問 4番 佐藤寧
ひとつ囲い礁というものを説明していただいてよろしいでしょうか。
答弁 産業振興課長 安井雅憲(産業振興課長は2024年3月まで)
はい。囲い礁につきましては、その藻場、ウニ漁、昆布も含めてですけれども、そういった比較的浅い場所を人工的につくりまして、生息しやすい環境をつくって、そこで昆布も繁茂させれば、そこに住みつく物も増えていく、そういった発想で、そこから割と遠くに行かなくても近場で漁もできるということで、これは幌内の比較的近い浅場や、それから今雄武漁港の前で言いますと、雄武漁港のちょっと北浜寄りの方に設置して、今年やる、これからやるのもですね、今までもあったんですけど、さらにそれを嵩増しして上乗せして、だんだん崩れたところもありますので、そういった補修をしながら、そういったのも藻場造成を行うといいます。
質問 4番 佐藤寧
安井課長おっしゃった雄武町は磯焼けが余り進んでいないところだと。全道的に見ると、やはり日本海側中心に磯焼けが非常に進んでいて、うまいこと昆布とかウニとかが獲れないという状況、これは町にとっても大変なことですし、それで生業を立てている漁師さんたちにとっても深刻な問題になりますよね。オホーツク海もいつそういうふうになるか分からない。皆さんご存じのように獲れる魚の種類もだんだん変わってきてるという事実もあるんで、その点、積極的に藻場造成ですか、ゼロカーボン含めた対策はやっていくべきかなと思います。将来的二酸化炭素は町の売り物としても使えます。カーボンのなんて言うんですか、東京の証券取引場でも売買始まっていて、ブルーカーボンは結構高値で取り引きされている事実があります。1トン当たり、約8万円ぐらいで売り買いできるみたいです。その点、勉強を色々なさって、私も協力しますので頑張っていきたいなと思います。ブルーカーボン、ゼロカーボンについてはもうひとつ町長に質問があるんですけれども、令和5年3月31日現在、オホーツク管内では七市町ですね、北見市、紋別市、美幌町、斜里町、小清水町、置戸町、滝上町がゼロカーボンシティ宣言をしていますが、雄武町は未宣言です。この点について石井町長の考えをお聞かせください。
答弁 町長 石井友藏(町長は2023年9月まで)
国はですね、2050年までに温室効果ガス排出を全体としてゼロとするカーボンニュートラルの実現を目指すことを宣言して多くの自治体でゼロカーボン指定を宣言する動きが見られております。ゼロカーボンシティ宣言については市町村の脱炭素の取り組み状況にかかわらず、いつでも可能のものでありますが、私としましては令和5年度行政執行方針で述べておりますとおり、本町としての豊かな自然環境や資源、脱炭素化に結び付ける取り組みを検討していくことが重要であると考えているところです。その上で町全体で何かできるかということで、先にですね、ある程度できるものを考えてから、具体的な行動、対策へとつないでいく方向性を決めてからですね、雄武町におけるゼロカーボンシティ宣言を表明したいと考えてございます。それで先日ですか、たまたま全道の市町村長大会があったときに今のこれ8市町村まではいかないんですけれども、他の町村をちょっと聞いてみて、今の現状はどうなんでしょうかということを聞きましたらですね、今一定の計画をですね、作っているところもあるし、宣言はしたけど全く何もしてないというところもありますので、その中で私は今申し上げましたようにですね、ある程度の計画を方向性を定めてから宣言をしたいなというふうに考えておりますのでご理解を願いたいと思います。
質問 4番 佐藤寧
今、町長おっしゃった、先にできるものを含めて考えながら検討していくと。その何か先にできるものって、手段、方法、考えていらっしゃいますか。
答弁 町長 石井友藏(町長は2023年9月まで)
今、ゼロカーボン、ブルーカーボンの関係もありますけれども、要するに森林とかですね、環境贈与税を使ったものとかですね、そういう部分で吸収される二酸化炭素を吸収できるような仕組みづくりを今していきたいと考えております。
質問 4番 佐藤寧
森林は常に二酸化炭素吸収していますので、私は雄武町が生き残っていくためには森林の復興は絶対条件だと考えています。なので、いつでもゼロカーボン宣言できますけれども、もうしちゃったほうがいいんじゃないかなと思うんですけどね。どうでしょうか。
答弁 町長 石井友藏(町長は2023年9月まで)
先にするという方法もあろうかと思うんですけれども、うちのほうで町としてはですね、やはりある程度方向性を決めてスタートしたほうがいいのかなというふうに考えて、内部検討してますので、ことで進んでいきたいなというふうに考えております。
質問 4番 佐藤寧
方向性、決めるのに時間はどれぐらいかかりますか。そういうなんて言うんですか、栁原さんがよく言う、議員がよくおっしゃる。もう、何ていうのかロードマップをしっかりもう組もうと思ってらっしゃいます。
答弁 産業振興課長 安井雅憲(産業振興課長は2024年3月まで)
ちょっと私のほうから、ロードマップ、まだちょっと未定ではございますけれども、ちょっと今、たまたま昨日もですね、こういったゼロカーボン関係詳しいコンサルの方とも話したんですけれども、これは宣言するに当たっても、多少ちょっとやっぱり色んな町村でやってきたけれども、一遍にさあ上げるぞって言ってもなかなかうまくいかないとか、やはりちょっと多いという話は聞いてます。まず1年目は何ができるかということを集積して、2年目ぐらいに宣言してということで考えていきますと、今こちらたまたま産業振興課の方ではですね、前々からお話ありますバイオガスの関係、これのある程度の方向性を令和六年度にということで今、考えているものでございますから、大体そことですね、ちょっとリンクしてくるのかなというふうに考えております。あと先ほど言われた森林の関係につきましても、やはりそのまま吐いてるだけでもCO2は吸収しますけれども、ただそれがゼロカーボンに寄与しているというふうには言われないので、それをきちんと更新するような仕組み、それらをしっかりしていく。それらをやることでどれだけの数値を吸収ができるか、そういった計算だとか、そういったものもこれから弾いていこうかなと思います。ただブルーカーボンの関係ですね、今年開発始まって、ちょっと何年目で、どういうふうに出てくるのか分かりませんけれども、漁場造成は漁場造成でやっていくので、そういったところでも数値は見ていけるのかなと思いますけれども、ちょっと色んなことを考えると大体二年後ぐらいという、そういった目途が私個人の話ですけれども、そういうふうにちょっと考えております。
質問 4番 佐藤寧
ゼロカーボン対策については、これは本当に私は町の町おこしの起爆剤になるって考えているんですね。ですから石井町長が医療問題と同等のエネルギーをもって、このゼロカーボンというやつのリーダーシップを取っていただけると、下にいる事務方さん、産業振興課並びに私全部関わってくると思うんです。一般、1つ目の医療関係も、実際これゼロカーボンというのは絡んでくるんですよね。教育にも絡んできます。ですから町の、何て言うのかな、起爆剤としては本当に使える、使えるというか、やらなければいけない政策だと思いますので、病院関係以上にそこにも情熱を燃やしていただければということを期待しています。