みんなの議会

雄武町議会 平成22年12月議会 2010年12月14日

エゾシカの駆除対策について

2010年12月14日、雄武町議会の一般質問で、加藤孝義議員が「エゾシカの駆除対策について」質問し、産業振興課長 石井弘道、町長 田原賢一が答弁しました。

質問者
加藤孝義 議員
答弁者
産業振興課長 石井弘道、町長 田原賢一

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は会議録の目次の表記です。

質問 6番 加藤孝義

6番、加藤でございます。一題だけ、エゾシカの駆除対策についてという題目で通告に従いまして質問させて頂きます。最近、増えすぎたエゾシカが農作物だけでなく森林や高山植物等の食い荒らし、その被害が全道的に広がっているような現況でございます。また雄武町内の農家を主体に被害が年々増加しており、自分達では損害防止ができず困惑してるというようなことで、是非、エゾシカの駆除をしてほしいという要望が農家から多く寄せられておるわけでございます。また先月に行われました町に対する要望事項の中で中雄武の方からもエゾシカ、あるいは野生鳥獣の駆除について町に要望したいというような事がございました。最近、新聞、テレビでよく報道されております、エゾシカが最近急激に増えたというようなことで、それなりの背景を見ますとですね、一番目として草地開発や森林伐採で生息に適した土地が増えたこと。それから温暖化で冬の豪雪とか寒波が少なくて自然死する数が減ってるというようなこと。次に天敵の狼が明治時代ですけども絶滅したということで天敵がいないというようなこと。最近のハンターが非常に高齢者等々で減少してるというようなことが背景にあるやに言われております。そのような中で、現在のエゾシカの生息数はどうなっているだろうというようなことを色々な方面から実際調べてみました。しますと、北海道内のエゾシカの生息推計によりますと、北海道には64万頭が生息してるといわれております。それでは雄武町はどうかというようなことで色んな方に聞いてもなかなかよくわからないというようなことですけども、これにつきましては北海道総合研究所の環境科学研究センターというところがあるそうです。そこでは数年前からこれらのエゾシカの調査を非常に綿密にしてるということでございまして、その数値等々を計算の中に入れて行きますと、雄武町には1万193頭がいるという推計が出てございます。この推計について今から申しますけども、ここの先ほど述べた道の総合研究所の環境科学研究センターの数値によりますと、道東地区には1平方キロ辺り16頭、プラスマイナス3.5頭ですけども、おるというようなことが調査研究で分かっておると。その数字に雄武町の総面積が637.06平方キロあるということ掛けますと、今言った1万192頭という字が叩き出されてくるということがあるそうです。この数字の信ぴょう性はどうなんだということで、後ほど生息の実態調査というのがありますので、そこで説明申し上げますけども、これはかなり根拠のある頭数だと私は考えておりますし、実際計算して合わせてみると合うというようなことで、まさか私自身も雄武町に1万頭のシカがいるとは考えてもおりませんでしたけども、そういう数字があるそうです。また1年に増加率はどうなんだと言いますと、21%ぐらいずつ増えるそうです。考えてみますと、シカは以前はせいぜい5、6頭の群れで遊んでいるというんですか、山か、あるいは牧草地の脇等にいたんですけども、最近では2、30頭の大きな群れで移動したり歩いたりするというのが実態なような気が致しますし、我々も以前は家の前まではシカが遊びに来るということはなかったんですけども、最近ではしょっちゅう家の前まで来てるという現状かと思います。それから次にですね、生体実態調査ということで専門的にはライトセンサスというようなことのようです。先ほど雄武町が1万193頭いられたという根拠の中ですけども、これを実際に測ったらどうなのかというようなことが、ライトセンサスということでございます。ではどんなような方法で調査してるかといいますと、エゾシカは日中は森林の中で殆ど生活しておりますけども、日暮れとともに畑や牧草地等に出現して来ます。また夜行性であるということ、毎年10月中ごろから、初旬から中ごろにかけて夜間六時半からだいたい22時ぐらいの間で大型のライトで遠方まで照明致しまして、頭数を目視で調査すると、実態を調べるというようなことでございます。これは猟友会の方では定期的に同時期、同場所でやってるというようなことで、雄武町の猟友会の方でも10月の初旬、中旬にやっております。ただ、他所の町村と少し規模が少なくて1日で終わってしまうというようなことでしたけども、これが今回のエゾシカの駆除ということで、隣接してる興部、あるいは西興部村の実態はどうなんだろうということで、色々私の方で出向いたり、聞いたり、行ってみたりということで現地調査をしてみました。それでですね、ここで一番生息数の実態に近いようなことの調査をどこがやっていたということになると興部町がやっておりました。興部町ではこのライトセンサスということを全町を、全町といわず畑、あるいは牧草地やデントコーンの畑を言ってるんですけども、これを3日間かけて2つのグループに分けてやっておると。時間は10月の8日、9日、11日の3日間で2グループに分かれますから、6グループでやったということで、これがかなり綿密な頭数だというようなことのようです。それを先ほどの計算例に当てはめますと、興部町の総面積は632.41平方キロあるそうで、これに1平方キロ当たりの生息数の16頭を掛けると5799頭だというようなことで、だいたい5800頭が生息推定数だと言われております。それで雄武町と興部町の面積は興部町の方が雄武町の57%ぐらいで小さいということですので、頭数も少ないというようなことでございました。それでは3日間を2グループに分けてライトセンサスで調査したところ、確認したのが1108頭を確認したそうです。これは完全に目視で頭数をカウントしたという数でございます。そこでこの5799頭のうち目で確認した生息数が1108頭ということになりますと、これは19%が興部町には5800ぐらいの生息推計頭数がいる中、目視で3日間でみたのが1100頭だということになると、だいたい19%を確認できたというようなことでございます。それからもう1頭ですね、その農地、あるいはデントコーン、牧草畑のこと言ってるんですけども、全体の内ではその面積というのはどのくらいだということになりますと、15.8%が全町の面積の畑地を占めるのが15.8%だそうでございます。ですから山の中の調査はしないけども、畑地と言われるところに道路のあるところから調査したということになってくると、その調べた面積は15.8%、それで全体からいる下の推測数からいくと、完全に見たのは19.1%だったということになりますと、およそ先ほど言いました、これを1平方キロで割り返しますと、19頭がいるというような計算になります。1108頭割る57.41ということで割りますと、1平方キロ、19.3頭だったと。先ほど道の研究センターから出た数字が16頭のプラスマイナス3.5頭ということになると、あながち当たらない数字じゃないというようなことが見られるんじゃないかと実際は思ったわけでございます。次にですね、一番問題になります、被害額の算定はどうすればいいだろうというようなことで色々調べましたところ、雄武町の農家を主にした被害の算定ですけども、エゾシカによる農作物の食害による全道の被害の総額は51億と現在は言われております。それでですね、じゃあ雄武町の農家の被害どうなんだという計算を方法するにはどうしたらいいだろうということの中ですけども、しますとエゾシカもオスからメスから、あるいは大きさによって違いますけども、1頭当たり乾牧草で1日平均1.5キロ食うそうです。1.5キロ。そんなもんだろうなと私も思うんですけども、それを365日もし食ったとすれば、547キロ食うし、これに単価掛けるとだいたい1頭1万2、3千円が被害額じゃないかと。それに先ほど申した1万193頭掛けると1億4千万ぐらいが被害になるんじゃないかというふうに推測します。また道で言っております、64万頭のうち被害が51億だということを割り返すと、これも8500円ぐらいが一頭当たり被害だというようなことですけども、非常に雑駁な計算でしょうけども、およそ町内の被害は1億から1億5千万ぐらいじゃないかというような数字も出るんじゃないかと思われるわけでございます。最近もまたこれらの被害のことに関連致しまして、草地更新も非常に進んでおるというようなことで、5年ないし7年ぐらいで草地更新を今現在やられてるわけですけども、農家で困るのは折角新播地に若い牧草等を植えても非常にシカが嗜好性もいいという関係で食ってしまうということになりますと根こそぎあうというようなことで非常に後の生育も非常に悪くなるというようなこと、それから最近の濃厚飼料の高止まりというか、値段の高騰の高止まりというようなことから、あるいは地球の温暖化、品質改良等によりデントコーンの作付面積も増えてございます。このデントコーンの作付して発芽した後の芽を食われたり、秋になりましてデントコーンの実が入った頃にシカやクマが来て食べてしまうと、その被害も結構大きいというようなことで一生懸命の方は電ぼく等で防ぐわけですけども、現実にはなかなかそうもいかないというようなことで、シカやクマによってデントコーンも食されてしまうというようなことで、むしろデントコーンの耕作も中止してしまったと農家もあるような現状でございます。それから次にですね、オスジカによる角で毎年、オスジカの角が脱落するということで、牧草畑にかなり多く落ちてるというようなことで、これが採草等のコンバイン等で機械にいきますと非常に硬いもので大きなものであるから機械を破損してしまうというようなことで、農家も農作業に非常に神経使ってるというような被害もあるわけでございます。また一般家庭におきましても野菜畑に食害が及んでるというようなことで、人によってはネットを掛けたりしてるというようなことの被害が出てると思われます。次に被害ですけども、林業被害はどうだろうということで、これ等も林業被害が非常に多く最近出つつあるということで、オンコだとかトドマツの新芽がやられたり、オヒョウや楡の樹皮が食害されたりして、非常に発育そこじるというようなことがあったり、オスジカが角を磨いで木の皮を痛めてしまったために生育が良くないとかいうような被害から、また先ほど申した大勢の多くな群れでもって多数で移動するというようなことで、その通った跡が幼木が踏み倒されたりして枯れてしまうというような被害もあるようです。これの被害の金額というのはちょっと分かりませんけども、相当なものになるというようなことが言われております。それと最近はシカの衝突による交通事故というようなことで道の調査によりますと、昨年のエゾシカの車との衝突事故が1838件あったそうです。これらに対する車両保険の払い額だけでも10億あるということで我々の身辺でも事故に遭遇されたというようなことも非常に聞くようなことで、非常に危ないものだというようなことも見られるわけでございます。そういうような諸々のことで増えすぎましたエゾシカによる農業、林業、産物の食害やシカの衝突事故との多発事故について町長としてこのような現象どのように思われてるか、一言お願いしたいと思います。

答弁 産業振興課長 石井弘道(産業振興課長は2014年3月まで)

本町に限らずですね、全道的にエゾシカの個体数やエゾシカによる農林業被害が増加している状況でございます。個体数の調整に取り組んでいくことがですね、今後ですね、今まで以上に喫緊の課題かなというふうに認識しているところでございます。

質問 6番 加藤孝義

これ後から述べることですけども、このエゾシカの繁殖力の強いということで、非常に困るようなわけですけども、これを防止するにはどうしたらいいだろうというようなことを色々各町村でやってることにつきまして、述べさせていただきたいと思います。北海道の環境科学研究センターによればエゾシカの増加率は先ほど申した21%だというようなことでございます。先ほど申した雄武町の推計生息頭数が1万193頭と仮定しますと、21%ずつ増えて、それの駆除をあまりしないとするならば、4年後には2万1800頭ぐらいになるということになりますし、また6年後には3倍の3万1000頭ぐらいまで増えちゃうというようなことで、非常に恐ろしいような数字に広がっていくというようなことが考えられるわけでございます。もし現在の頭数を減らそうとするならば、自然増の21%以上を駆逐、あるいは駆除しないと頭数はどんどん増えていくというようなことであります。こういうことが言われております。それから現在昨年の、現在といいますか、昨年の雄武町のエゾシカの駆除頭数は120頭だということで、これがさっき言った21%の比率で増加していくということになればだいたい2千頭について120頭ということになれば、その17分の1しか獲ってないということで、これを仮に年に2千頭駆除するというのは、ちょっとやそっとのことじゃできないというようなことが考えられるわけで、昨年と同じような体制ならば、それこそ増えるばっかりだというようなことをここで申し上げたいと思います。北海道ではエゾシカの食害問題に対しまして官民で取り組む全道エゾシカ対策協議会が設けられております。これによりますと3年間では減少にしたいというようなことでございますけども、先ほど申しました通り、これも繁殖率が非常に高いから大変だろうというようなことで、現在雄武町では、雄武町と猟友会にある有害鳥獣等のことで委嘱しているような段階ですけども、先ほどから申しております20数%の増加で増えて行くということであれば、この被害額を抑えるとするならば、2千頭近くの物を駆除していかないと増えてしまうというような実態があるわけでございます。このようなことからしてですね、エゾシカの効果的駆除をするには町だけでなくて、被害であります、農家の団体である農協さんであるとか、あるいは林業の被害にあります団体であります、森林組合さんだとか、猟友会の協力したりしてもらったり、あるいは関連機関との連携の下で組織作りした中で大掛かりなものでないと、従来の方法ではとてもこれを駆除することは不可能に近いというふうに思いますけども、これらに対してどういうようなお考えかお聞かせ頂きたいと思います。

答弁 産業振興課長 石井弘道(産業振興課長は2014年3月まで)

議員申し上げられた通りですね、鳥獣によるですね、農林水産業等に係る被害の防止のためのですね、特別措置法に関する法律の規定に基づきましてですね、本年度、雄武町におきましては、雄武町鳥獣被害防止計画を策定してございます。この中でですね、当面はですね、被害防止対策協議会というのを設ける事項があるんでございますけども、当面はですね、協議会を設置せずですね、関係機関との随時連携によりですね、被害防止対策に取り組んでいくこととしておりますが、今後ですね、この協議会の構成メンバーとしてですね、オホーツク総合振興局西部森林室、あと雄武農協、森林組合、地元の猟友会等の関係団体のですね、意見を聞きながらですね、必要であればですね、協議会の設置を含めてですね、検討をしていきたいというふうに考えております。

質問 6番 加藤孝義

是非、早急にそういう組織等を立ち上げて効果のある事業を実施して頂きたいと思います。次にですね、これらの駆除事業に対する経費等々は他所の、他所と言いますか、興部、西興部、雄武等々の経費と実態はどうだということを現地に行きまして、聞き取りなり、施設なり等々を見る機会がございましたので、そのことについて申し述べたいと思います。西興部村では村の予算としては猟友会への予算はしてないそうです。鳥獣駆除ということではしてないそうですが、農協が行っております、中山間地域等直接支払制度の中で共同取り組み活動として30万ほど猟友会に交付してるということで、それの算定は1頭1万円を報奨金として出すというような形でございます。これは町から、あるいは農協からしてるものですけども、それから皆さんも既にご承知のことと思いますけども、西興部村は全国でも1ヵ所だけでシカの承認料という料金を取ったり、あるいはガイドを付けてガイド料を頂いたりして、実は2004年から実施してるそうです。それでこれは全国的でもかなり有名だということで、村外、あるいは内地からも大勢のハンターが見えているそうで、ガイドを付けることによって短期間に効率よく狩猟が出来る獲物を獲れるということと、色々な被害をないような方法すると、畑にやたら走り回ったとか、あるいは残采を投げたとか、そういうような非常にマナーの反する様なことをしないということ等々でガイドは必ず付けるというようなことでやられてるそうで、昨年は88名が村外から来られたそうです。それでハンティングしたシカの頭数は150頭であったと。ちなみにこれらの全国で1ヵ所しかないというような組織が隣にあるということですんで、少し述べさせて頂きますと、これはですね、9月の、普通猟期は10月の23日からですけれども、西興部村は9月の15日から23年の4月の15日ということで、ちょっと長い期間であるということです。それから入猟認証料として1回2日間として1人3万円もらうそうです。ですから通常は2人1組のケースが多いということですから、これの承認料が一人3万円で2人で6万と。ガイドが2人に1名ということ、大勢は無理よということで、これもガイド料が1人2万円で2人で4万円と。それから合計合わせますと、1人で5万円で2人で2日間で10万を頂くというようなことで、村でも実はハンターが減っちゃって、自分らの村ではなかなかこれだけの頭数が獲れないような現況だというようなことも述べられておりました。その他に1日の猟は1人2日間で2頭までというような規定で、それ以上欲しければ1頭1万円の追加料を頂くだとか、あるいはシカの肉を欲しいということであれば、バラ、解体して、バラして梱包して発送までするそうですけども、そのサービスは1頭1万5千円を頂いていると、送料は実費を頂くようなことだそうでございます。それから解体場所の使用料として3千円、1頭3千円頂くというようなことが西興部村で、これらのシカの駆除に対する大まかな事業の中味です。次にですね、興部町ではどのようなことをしてるかというようなことで予算の関係ですけども、猟友会には有害鳥獣駆除交付金として123万、それから実態調査をやりますライトセンサスが2万6千円、それから運営費助成として20万、合わせまして145万6千円が年当初の予算としてあるそうです。これがひとつ。2つ目が農協が行っております、中山間地域等直接支払制度で450万、これが農協独自が3年前から実施してるそうです。これの算定の金額はですね、1頭3万円だそうです。これを150頭駆除してもらうための委託料といいますか、それが450万ということになります。それで平成22年の成績がどうだったかといいますと、22年の4月の27日から9月の30日の間に241頭獲ったそうです。これは中山間の農協から出たものの方に勘定するということで、オーバーしたから追加の料金貰うということじゃなくて、契約では150頭というようなことだったけども、それ以上の実績を上げましたというような内容でございます。3番目ですけども、これは興部町が猟友会等々に委託事業として新たにですね、今年度の平成22年の10月1日から23年の3月31日の間にエゾシカ駆除緊急対策事業業務委託ということで1千123万5千円を支出してるということで、それ聞いた時、私もびっくりしたんですけども、これは事業の内容としては緊急雇用対策におけるエゾシカの捕獲、あるいは町外、道外の捕獲のガイド等を委嘱するようなことで、雇用も伴うということで、ハンターの資格がある方が3名いて、それらをガイドしたり、先ほど西興部では猟友会の承認料取っていたけども、興部は取らないと、無償で払うというような制度でやってるわけでございます。これが興部町の大まかな予算の使い方。それでは雄武町はどうなんだというようなことで見ますとですね、平成21年度の決算等に調べますと、雄武町では120万ぐらいが有害鳥獣関係に使われてるというような結果でございますし、平成22年度の予算もそれぐらいと、それよりちょっと少ないというような関係でございます。これをひとつひとつ前者の西興部、興部を対比した時にですね、雄武の一般会計の決算ですけども、有害鳥獣捕獲指導賃金として50万、これは殆どがカラスの駆除にかなりの人が出動しますから、それに充てられる金額が1日5千4百円で50万、次に報償費というのがございまして、昨年はこれ補正があったと思いますけども、14万円、これはですね、熊が捕獲した、7頭捕獲したそうで、1頭当たり2万円が報奨金として払われて14万と。次に委託料として有害鳥獣捕獲委託料としてカラス、507羽を獲ってるということで30万というようなこと、その他は熊の檻の修理だとか、あるいはそれを移動したことだとか、運搬料だとかいうようなことで、これを見た限りですね、雄武町ではシカに対する予算が殆どないというのが実態じゃないかと思われます。このような数え方してですね、たまたま今回の臨時予算でエゾシカ被害防止緊急捕獲委託料として120万、道から60万、町から60万ということで合計120万ということが計上されたんですけども、年度当初からの予算で行くと非常に少なくてですね、シカに対するこれらの経費の出し方が非常に少なかったということが伺われるわけでございます。これでですね、先ほど申した目標を達成するには、どうしても心もとないというようなことでですね、有害鳥獣駆除を委託されてる雄武町の猟友会の人達から現状はどうなってんだというようなことを聞き取り調査してみました。1番目にですね、猟友会の会員は高齢化等によって以前は40数名おりましたけども、現在では21名となってしまったというようなことでございます。北海道全体と致しましてもですね、平成5年には1万8174名がいたそうですけども、平成20年の段階では5640人ということで、3分の1以下に減ってしまったというのが現状のようです。それからですね、猟友会の方に聞くと猟銃保持者にですね、以前はなかったんですけども、最近、精神保険指定医の診断書を提出しれということが義務化されたということで、ただ、内科の医者じゃなくて精神病の指定を見て正常であるということも診断書を付けたことを提出化を義務付けられてるというようなことのようです。また以前はですね、熊の皮だとか、あるいは熊の胆といいますか、胆だとか、キツネの皮等々も売れたというような現象あったけども、現在では殆どこれらも売れないというような状況になってるそうです。それで現在、雄武町の猟友会の会員の多くはせいぜい趣味程度で狩猟をしてるということが主でありますんで、エゾシカをさっき言ったかなりの頭数を獲るということには殆ど興味がなくてですね、年にせいぜい1頭か2頭ぐらいを捕獲して、後はみんなで有害鳥獣等々のボランティアに参画することぐらいを目的にしているようでございます。以前ですとかなりベテランの方が多くを獲ったんですけども、そういう方が今減ってるというような現状なことのようです。それからですね、年に60頭や70頭ぐらいを捕獲するベテランのハンターの話を聞くことが出来まして、その人達の話を聞くとですね、多くは駆除がどうしてそんだけ獲れるんですかと言いますと、やはり親戚だとか知人から駆除を頼まれるというようなことで、捕獲してるということと長年の経験でどこ行けばどの程度いるとか、地形もよくわかってるというようなことが分かってるから、交流とれるけどもなかなか大変であるというようなことも申されておりました。また経費のことですけども、このように年間かなりの6、70頭獲るということになりますと、車での移動が非常に多くてだいたい年に4千キロぐらい走るそうです。この狩猟のために。それからライフル銃の玉が1発680円、だいたい700円ぐらいで150発から、多い人は200発ぐらい使うというようなことで先ほど述べました、町から出てるシカの駆除ということの経費は殆どが出てないということであるから、これらはボランティアであって赤字を負担すると、個人で負担するということであるから、このようなことであれば非常に大変であるというようなことを申されておりました。それから捕獲したシカですけども、山林や畑地から搬出するにも結構100キロから120、130キロあるそうで、角があったりすると非常に汚れたり、あるいはその搬出も大変であるというようなことが言われておりましたと。以上のことからしてですね、エゾシカの駆除には相当の経費が掛かると、あるいはそれは他町村でもそれなりの委託なり、報奨金等々を色々出しているようですけども、今後多頭数の駆除が必要ですので、雄武町としても猟友会やるには委託料とか、あるいは助成金等々で23年度から増額が必要と思うけども、実際問題どうかということでお尋ねしたいと思います。

答弁 町長 田原賢一(町長は2011年9月まで)

私の方からちょっとお答えを致したいと思います。問題は自然界の生態系のバランスがね、崩れるとこういう社会問題になってくるんですよね。多くなると害になる、少なくなると保護という話になるんですよね。そこでですね、今縷々ご質問されましたけども、もう既に食害で留まってないんですよ。例えばJRの列車事故、例えば交通事故、これらにとって大きな社会問題になってます。従って各町村自治体が個々に取り組むのは、これは決して否定はしないんですけども、もうそういう段階でないんですよね。と申しますのは追跡調査したら、ごめんなさい、日高管内から留萌管内までシカは移動するそうです。従って地域で取り組むのは限りがある。今先ほど、この西紋の取り組みも色々言われましたけども、そこで例えば年に1000頭捕獲してもですね、そのことで北海道全域でシカの害がなくなるとかというと、そういう段階ではもうないんですよ。それで先ほど行政報告の中でも私報告致しましたけども、北海道が来月の末にですね、エゾシカ包囲網会議を開催します。ここでですね、ある程度の方向性が出されると思います。恐らくそれは手法だけでなくて、財源的にも、手法だけでなくて、財源的にもどういうふうにするのかということの意見も出されるんだと思いますので、それらの推移を見てですね、単独で小さな取り組みをすることが決して否定もしませんし、それはあってしかるべきだというふうに思いますけども、是非、そういうことを踏まえてですね、町も積極的に取り組んでまいりたいというふうに思っております。ただ、いま予算で例えば1千万円ここで予算計上したから、このことは対策が良となるかっていうことにはならないということでございますので、是非、その辺のこともご理解を頂いてシカ対策については、今後とも協力をして頂くようにお願いを申し上げます。

質問 6番 加藤孝義

これも狭い地域ではとてもじゃないけども解決できないけどっていうことは私も理解できますので、町長の言われまし通り、大きな段階での大きな力でやるというようなことで一つ力添えして頂きたいと思わけでございます。我々としてはそうはいっても相手のあることだということで、対岸の火事でいられないということで、少しでも興部、西興部が独自でやってるということでありますんで、我々もそう大きな遅れを取らんような方法もひとつの方法としてやるべきだと考えているものの1人でございます。次にですね、捕獲獣の処分ということで、これも先ほど申した頭数が数が増えてくると非常に大変な問題出てくると。現代ですね、捕獲獣が実はゴミの最終処分場に搬入して埋め立て処分してるわけです。それで、これが今後頭数が多くなると、これでいいのかというようなことが危惧されるわけでございます。雄武町では折角生ごみを分別集荷してですね、ゴミの減量化、あるいは汚水処理等に非常にいい成績を残したということですけども、ここにまたシカの成体したものが相当な数持ち込みますと、これらのことに逆行するんじゃないかというような問題、それから現在はあまり活用されとらんけども、シカ肉の資源としての活用も考える時期に来てるんじゃないかということも、ひとつの町だけではなかなか大変だろうから、これらも西紋なり、あるいは北海道なり道東なり網走管内等々で、これらのことを連携を保ちながらやる必要があると私も思いますし、たまたま今回興部等に行きましたところ、担当者が興部、西興部が一生懸命捕獲しても雄武町の方でやらなければその後こっちに来るんじゃないかというようなことで、冗談まがりに言ってたんですけども、このようなこともないように同じ様な力を出しっこして一生懸命獲る必要があると思うわけでございます。先ほど申しましたエゾシカの大量捕獲による処分問題、どうしたらいいのだろうかということで、毎年100なり200なり出てきますけども、この問題、あるいはシカ肉の資源としての活用方法をいくらか考えてるのかということ、あるいはエゾシカが野生動物ですんで、かなりの行動範囲で移動するということで、先ほど申した西紋等の人達の雄武さんも一生懸命やってくださいねというようなことを別れ際に言われたということを踏まえまして、このようなことをどのように考えておられるか、お聞きしたいと思います。

答弁 町長 田原賢一(町長は2011年9月まで)

エゾシカの生息の環境ですけども、先ほど冒頭の質問の中で過去に取り組んだり、また自然環境の淘汰の話をされましたけども、やはり地球の温暖化が、地球の温暖化がこれが一番大きな要因だと思います。確かに北海道の開拓史を見ると、過去2回ほど豪雪寒波が来ておりまして、それは適時に自然淘汰をされて、シカのバランスが非常にいいという結果が出ております。従って近年も若干雪の多い年の次の年はですね、シカ被害があんまりやっぱりないんですよね。それはやっぱり自然界で淘汰をされてるということで、これが大きな要因だというふうに私自身も認識をしております。それでひとつだけでシカの食害、例えばその他の害もですね、全て整理できるということではないんだというふうに認識しておりますから、今ご質問のあった通り、またご指導があった通り西紋は西紋で皆さんで手を携えてこの課題について取り組むということについては積極的にやっていきたいというふうに思っておりますし、小さなことを積み重ねることは決して否定しませんし、そのことも逐次やっていきたいというふうに思っております。そういうことで地域の産業被害を少しでもなくし、また自然界とのバランスを保つために努力をしてまいりたいというふうに思います。

質問 6番 加藤孝義

どうも有り難うございます。私も全くそのようなことを考えておりますし、またそのようなことを切望しております。地域、町内だけじゃなくて、西紋地区を連携したり、あるいは関連団体とも連携を保った中で効率のいい成果を上げてもらいたいということで、困ってる農民等々に力添えになって頂きたいと思うわけでございます。これで終わります。

出典:雄武町議会 平成22年12月議会 2010年12月14日 議事録 PDF(1ページ) 間違いを知らせる