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豊浦町議会 令和5年定例会9月会議 2023年9月20日

エゾシカの増加による被害対策について

2023年9月20日、豊浦町議会の一般質問で、石澤清司議員が「エゾシカの増加による被害対策について」質問し、町長 村井洋一、農林課長補佐 大嶋果林、農林課長 井上政信が答えました。

聞いた人
石澤清司 議員
答えた人
町長 村井洋一、農林課長補佐 大嶋果林、農林課長 井上政信

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

議員の質問 7番 石澤清司

それでは、3件目のエゾシカの増加による被害対策についてお伺いいたします。本町も猟友会などのハンターに駆除や巡回を要請していると思っています。ハンターの数も減り、高齢化が進んでいるということが他の市町村でも起きておりまして、本町においてはどのような状況になっているのか。それから、従来の駆除の体制が限界を迎えているのではないかと見ております。官民で協力して駆除に当たる体制を整えるべきではないかと考えておりますし、専門的な技術を持った職員を配置すべきではないかと考えております。農民の生計確保は、本来、行政の使命だと私は捉えておりますけれども、エゾシカの増加に対する対策として、本町においても電気柵を活用しているわけですが、電気柵を設置するに当たっては、私が資料等で見ていると鉄則があるわけでございます。一つ目は、設置に当たって動物の高さに電線を張る、二つ目は、支柱はアスファルトの近くや乾いた土の上には立てない、三つ目は、線の碍子を柵の外側につける、四つ目は、凹凸部や傾斜地では支柱をたくさん使う、五つ目は、漏電させないためには草の管理が必要であるということです。そして、工夫することとして、電線プラス防鳥網プラス弾性ポールの組合せと、下に草を抑制するシートを敷いたらいいのではないかとも言われております。また、鹿その他の動物の駆除に対しましては、追い払いという機械もあるだろうし、センサー付き爆音式威嚇装置もあるだろうし、本町でもやっている、わなでの捕獲があります。いろいろな対策があることに気づかされた一人でございますし、当然、マニュアル本の作成も必要とうたわれております。これらについては、「現代農業」という書籍につづられていたわけですが、被害対策に着手することと、実動に工夫された対応をすることが必要と考えるわけでして、本町においてのエゾシカ増加による被害対策にどのように対応されているか、お伺いしたいと思います。

町の答え 町長 村井洋一(町長は2024年9月まで)

3点目のエゾシカの増加による被害対策についてお答えいたします。1点目の官民で協力して駆除に当たる体制、また、専門的な技術を持った職員の配置についてですが、ご質問にありますように、全国的な傾向といたしましては、ハンターの高齢化が課題となっておりますが、豊浦町の場合、現在、猟友会にライフル銃の所持許可を受けているハンターが4人おり、ハンター個々の捕獲技術の向上もありまして、令和4年度におけるエゾシカ捕獲数は過去最高の308頭となりました。また、令和6年度は、猟友会の1名が新規にライフル銃の所持許可を申請予定でございまして、エゾシカ捕獲に必要なハンターの充足が見込まれてございます。このことから、豊浦町におけるエゾシカ捕獲の対応としましては、町に専任職員を配置することではなく、従来どおり猟友会のハンターがエゾシカの捕獲を行い、町は捕獲実績に基づきまして有害鳥獣駆除交付金を交付することで支援を継続してまいりたいと考えております。2点目の電気柵の使い方や実動に伴う工夫した対応などについてですが、鳥獣害対策を効果的に実施するためには、1点目の個体数の減少の対策のほか、圃場への侵入防止の両面の対策が必要と認識してございます。圃場への侵入防止対策としましては、農業鳥獣害防止対策事業として、電気柵や防護ネットの設置に対して2分の1以内の補助(1戸当たり上限額50万円)を実施しておりまして、農業者が導入された電気柵等の適切な設置や工夫については、事業実施主体であるとうや湖農業協同組合からのアドバイスや、販売メーカーのマニュアル等により適切に設置され、運用されていると考えてございます。ご質問にありますように、有効な使用方法や新たな装置設備等に関する情報についても注視してまいります。また、自分の農地は自分で守るとの考えから、これまでも各農家への狩猟免許取得を奨励し、現在、9名の農家がわな免許を取得しているところでございます。町としましても、今後も鳥獣被害対策に重点的に取り組んでまいりたいと考えてございます。

議員の質問 7番 石澤清司

本町も、エゾシカ対策については、ハンターも含め十分に対応しているということでございますが、鳥獣被害対策については、エゾシカは年々増えている状況で、ちゃんと対策をしている地域にはエゾシカがいなくて、対策がされていないところにエゾシカが移動しているような話も聞くわけで、豊浦町にしても、エゾシカが出ることによって、畑作物その他のものにも多大な影響を及ぼしているのは事実だと思いますし、また、自分の農地は自分で守るということも、これは基本的な考え方としては、当然だと思うのですけれども、やはり、人の力ではどうすることもできないのです。これは不可抗力的なことですので、農家の生計に関わることについては、本来、行政がいろいろと支援をしていくというのが行政としてのあるべき姿ではないかと考えます。電気柵の関係では、1戸当たり上限50万円ということで、農家はこれで大変助かっているということです。しかし、電気柵も先ほど言ったように、下のほうに跳びはねて入られない工夫や、線と線の間をくぐられないようにすると、お金がかかることで、農家の方も現状ではそれらに経費を費やすのはなかなか大変なことだと私は捉えているので、1戸当たり上限50万円という枠をもう少し上げて、完全な電気柵にしてもらうほうが大事ではないかと思います。また、農家さん1戸当たり上限50万円ということで、1戸の農家の持つ面積はそれぞれ農家によって違っているので、大きな面積を持っていれば、当然、電気柵も長くしなければならないと思うので、これをもらうのが1戸当たりという捉え方がいいのか、農地の面積という捉え方がいいのか、また、電気柵の全長的なもので検討しなければならないし、また、すぐに対応できる体制もつくって、ある程度フレキシブルに対応することも必要ではないかと思うのです。まずは、1戸当たりの上限額が50万円というところは上限額をもう少し増やしていくことも必要ではないかと私は考えているわけです。その辺も考えていく必要性があると思いますので、どういう考え方を持っているか、今すぐということで、私は質問しているつもりですけれども、当然、来年度予算にも関わってくるので、その辺のところも含めて、担当している農政の井上課長にご答弁をいただければと思います。

町の答え 農林課長補佐 大嶋果林

ただいまのご質問についてお答えいたします。農業鳥獣害防止対策事業の上限額でございますが、当該事業につきましては、令和元年度から開始しておりまして、5年目になります。確かにおっしゃっておりますように、上限額の撤廃によって、各農家の圃場面積とか延長が充足するように、農家個々に対策をされていく、そういう効果も想定できるのですが、農林課の継続事業として50万円という上限額を設けておりますけれども、実績についてお答えしますと、物価高騰の関係があると思いますが、 上限額50万円まで達している農家は皆無でありまして、内容としましては、各圃場を計画的に電牧柵とかネット、網を張っているような状況もございますので、上限額の設定をしないわけではないのですけれども、事業実施主体である農協さんと協議をしながら進めたいと考えておりますので、議員のアドバイスを基に、改善できるものは改善できるように、新年度予算については検討してまいりたいと考えております。

議員の質問 7番 石澤清司

今、農家さんでは、肥料とか燃料が上がってきて、収入よりも経費のほうが上がってきていることで、経営が厳しい状況にあることだけは事実です。どこの経費を削減していくかになってくると、電気柵については結構なお金がかかることもあって、やりたいのだけれども、なかなかできない状況にあるのではないかと考えているわけです。先ほど私が言ったように対策については、農家の生計に関わることについては、本来、行政の使命として積極的に対応していくというのが行政のありようだと考えるのです。鹿に農作物を食べられると、1年間つくったものの収入が入らないのです。それは、当然、生計に大きく関わることなので、上限額もありますが、普及するためには、この1年、2年という枠を取って、お金を何とか工夫して財源を生み出せば、あとは補助程度でいいのですから、そこを考えていく必要性があると思うのです。今年度の予算では13戸を見ていたということで、それだけ農家さんが必要なことは十分に分かっているけれども、経費面でなかなかそこまではいかない状況であることは、行政側の担当も十分に理解していると思うので、あとは町長の判断で、ここ1年、2年の間に集中的に電気柵を網羅するということが、農家さんの生計を安定させる上で大事なことではないかと考えています。いろいろと事情のある方はやむを得ないですが、財源的にやりくりが大変厳しい所管であることは私も分かるのですけれども、農家さんの生計に関わることですので、来年度予算について申込みがなかったというのは、それだけお金がかかるということですので、その辺のところも町として応分の金銭的支援をしていくことが必要ではないかと考えています。財政的なものに関わるので、町長としてはこの辺をどのように捉え考えて進めていくのか。これは生計に関わることで、つくったものが鹿に食べられると収入がなくなることは事実なのです。やらないと鹿が集まってくることも含めて、ハンターさんの駆除だけで十分であればいいのですが、そうではないので、年度を決めて、6年、7年で十分に充足できる仕組みで、予算的なことも含めて、そこに手だてをするということが今は必要ではないかと思いますので、いま一度、そこについてご答弁をいただければと思います。

町の答え 農林課長 井上政信

町長の答弁の前に、エゾシカの状況についてご説明したいと思います。議員のおっしゃることはそのとおりで、私たちにダイレクトに伝わってきているところがあります。エゾシカ対策というのは、お話にありましたように、一旦やめてしまうと、やっていないところに流れてしまうことが実証されているので、これは継続することに意味があると思っています。50万円の補助というのも、継続することに意味があって、ずっと続けていますから、40キロ以上の長さが整備されていて、結構行き渡っているのかなというところです。ただ、それは消耗品ですので、更新などにも使われていくということで、50万円の補助は継続していかなければならないと原課としては思っております。そして、エゾシカの個体数を減らしていくことと、今おっしゃるように圃場への侵入防止対策を両輪で進めていかなければならないので、まず、個体数の関係ですが、平成30年度は僅か100頭でしたが、令和4年度は308頭で3倍以上の捕獲につながっています。これは、ハンターの数が増えたというより、ハンターの腕前が上がったために、そういう実績になっています。また、農業被害の関係ですが、鹿だけにかかわらず、令和3年度では約3,000万円ぐらいの被害があったのですが、令和4年度の報告では、その約半分の1,540万円ということで、徐々に対策の効果も出てきていまして、継続は力なりというふうに原課では押さえてございます。

町の答え 町長 村井洋一(町長は2024年9月まで)

ただいま数字的に担当課長から報告させていただきました。いずれにしても個体数を減少させる、それから浸入をさせないという二つの対策をしているということで、数字的にも実績が上がってきているということでございます。そういう中ですが、今、実態を申し上げましたけれども、このことにつきまして、再度、事業実施主体である農協と話をして、どのような実態になっているのか確認しながら、それに基づいて考えていかなければ駄目なのかなと思ってございます。まずは実績は上がっていて、個体数も3倍ほど捕獲に至っているということで、実績はあるわけです。その上で、農協さんと話をしたいと考えてございます。

出典:豊浦町議会 令和5年定例会9月会議 2023年9月20日 議事録 PDF(22ページ) 間違いを知らせる