広尾町議会 令和8年第2回定例会 2026年6月18日
エゾシカ等が関係する交通事故の対策について
2026年6月18日、広尾町議会の一般質問で、尾矢利昭議員が「エゾシカ等が関係する交通事故の対策について」質問し、町長 田中が答弁しました。
- 質問者
- 尾矢利昭 議員
- 答弁者
- 町長 田中
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は町のサイトの一般質問の一覧の表記です。
質問 2番 尾矢利昭
私から、エゾシカ等が関係する交通事故の対策について、1点町長にお伺いしたいと思います。近年、北海道では、エゾシカが関係する交通事故が年々増加しております。北海道のまとめによりますと、平成25年の1,818件から年々増加し、令和7年では6,705件となっております。また、広尾町内においても、令和5年の67件から令和7年では84件と増加しております。さらに、昨年と今年は、国道でのエゾシカとの交通事故において、運転手及び同乗者が重体となる事故も発生しております。今後、このような事故を防ぐためにも、そして野生動物の命を守るためにも、何かしらの対策が必要ではと思いますが、町長のお考えをお伺いいたします。
答弁 町長 田中
尾矢議員のご質問にお答えいたします。エゾシカ等が関係する交通事故の対策についてであります。広尾町内の国道336号線及び国道236号線において、議員がおっしゃられたとおり、野生動物が原因となっている交通事故が発生しており、中には重大な事故も生じております。本町においても、北海道開発局帯広開発建設部との意見交換会や広尾道路事務所に対し、路肩の草刈り面積の拡大、そして実施回数の増加など、ドライバーが野生動物を早期に発見しやすい道路環境の整備について、毎年要望を行っているところであります。しかしながら、議員ご指摘のとおり、野生動物に起因する交通事故は依然として発生しており、シカの生息数についても高い水準で推移している状況にあります。今後も、警察や地域安全推進協議会など関係機関と連携し、シカの出没情報の周知やスピードダウンの呼びかけなど交通安全啓発に取り組むとともに、鳥獣被害防止総合対策事業を活用した有害鳥獣駆除を実施し、農林業被害や人的被害の防止及び町民の安全確保に努めてまいります。以上、答弁とさせていただきます。
質問 2番 尾矢利昭
今、答弁の中で、路肩の草刈り面積の拡大や実施回数の増加など、ドライバーが野生動物を早期に発見しやすいよう、道路環境の整備について要望活動を行っているという答弁がありました。答弁のとおり、こういった活動をした中でも事故の発生件数は年々増えております。逆に言うと、これ以上の対策を講じていかなければ、なかなかこの事故に対する対応は今後厳しくなっていくのかなというふうに考えております。例えば侵入防止柵や電牧柵など、先ほどの草刈りや実施回数を増やすということは、ドライバーが野生動物を発見しやすくするという整備なのですが、それに加えて、そもそも野生動物が道路に侵入することを防ぐ整備、先ほど申した侵入防止柵や電牧柵など、こういった整備も加えて帯広開発建設部のほうに重ねて要望するというのがよろしいのではないかと私は考えておりますが、いかがでしょうか。
答弁 町長 田中
おっしゃるとおりエゾシカの侵入防止については、事故防止については様々な対策を同時にやっていかなければならないというところでありまして、1つは今おっしゃったハード面での侵入防止柵でありますとか電牧柵の設置ということがあろうかと思います。ただ、その部分については国がというところでありますけれども、多額の費用がかかるという部分でもあろうかと思いますので、設置に対してはなかなか進まない状況にあるのかなというふうには思っております。そういったこともあって、今、一次答弁で申し上げたとおり、ソフトな対策も含めて草を刈ったり、ここはシカが出ますよというような看板を立ててもらったりとか、そういったこともしながら進めていく、そしてやっぱりドライバーのほうにも、ここはシカが多くて事故が多いのですよという、そういう周知も必要でしょうし、何よりも安全運転というところ、10月、11月、特に死亡事故が多い、シカとの衝突事故が多い時期に関してはスピードダウンを励行してもらうとか、そういったことも必要であると。やっぱりハード、ソフト両面で対策をしていくのが必要なのかなというふうに思っております。北海道開発局帯広開発建設部に対する要望でありますけれども、これも毎年、意見交換の中で、草刈りも含めて、そういった安全対策についても要望しておりますので、併せて要望してまいりたいというふうに思っております。
質問 2番 尾矢利昭
国道について、今、町長のおっしゃったとおり、管理者が国、開発局になりますので、当然、要望活動が一番かと思います。先ほども申していましたとおり、ハード面とソフト面がありまして、ソフト面だけではやはりなかなか対策としては不十分だというのが結果として出ておりまして、2024年度北海道開発技術研究発表会の中で「WISENET2050に資するこれまでの北海道開発局での道路整備における取組」という発表がございました。これは主に高規格道路に関する施策なのですけれども、その中で北海道開発局建設部の道路計画課及び道路維持課の方が、今申したとおり、やはりこれからの対策については鹿侵入防止柵の設置等のハード対策の推進がより効果的であるというふうにしっかりと書かれておりまして、これプラス先ほど申したドライバーに注意喚起等を行うソフト面、これを重ねていくことがより効果的だというふうに言っております。なので、ソフト面の対策だけでは、今後増え続けるこの事故に対して十分な対策とは言えないということが開発局でもしっかりと認識されているという発表でありました。現在、広尾町から釧路市、そして根室市に向かう国道44号線に長距離にわたってシカ防止柵が立っております。これは開発局が事例として設置したものなのですけれども、あとは238号線、網走市・稚内市間のオホーツクラインというところらしいのですけれども、こちらでは道路に凹凸をつけて道路を横断すると周波数が発生しシカが接近しないような、そういったようなやり方もあるそうでございます。また、苫小牧市は、ロードキル対策として、これがモデル地区となりまして、道路自体にピンクの文字で「シカ注意」という標示をさらに追加して、今、対策モデル都市をやっております。広尾町から野塚・豊似方面のこの区間は、シカが多発する地区としてロードマップにも記載されているほど大変危険な地域でありますので、最後にいま一度町長の思いを聞かせていただきまして、一般質問を終わらせたいと思います。
答弁 町長 田中
全道でも様々な取組をしているところでありまして、開発局もモデル地区もつくって苫小牧市では昨年実施したというところであります。ハードとソフトの両面でのというお話でありまして、そのとおりでありますけれども、やっぱり町としては、町民の交通事故に遭わない、不幸な事故に遭わないという部分、どうやって防いでいくかということを考えていなかければならないというふうに思っていますので、先ほど来申し上げていますとおり、やっぱりハードの部分では侵入防止柵ですとか、そういったものが有効であるという結果が出ておりますので、引き続き開発局には粘り強くそういったことも要望し続けながら、一方では、やっぱり町民の皆さんにも安全に道路を、シカが出てきても安全に止まれる速度で走るということも大事だと思いますので、シカが発生する、横断する、そういう事故が多発するような地帯はこういうところですよとか、そういった住民周知を続けながら、一方では交通安全、スピードダウン、そういったことにも気をつけてもらいながら、両面で対策を実施していけるように進めていきたいというふうに思っています。