みんなの議会

雄武町議会 平成19年9月議会 2007年9月10日

まちづくりの基本的な方向

2007年9月10日、雄武町議会の一般質問で、石山泰一議員が「まちづくりの基本的な方向」について質問し、町長 田原賢一、財務企画課長 伊藤正己が答弁しました。

質問者
石山泰一 議員
答弁者
町長 田原賢一、財務企画課長 伊藤正己

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は会議録の目次の表記です。

質問 10番 石山泰一

通告してございます町づくりの基本的な方向ということで四点について町長に所信を伺って行きたいと思います。今月行われる町長選挙はどうも無投票の公算が大でありますけれども、無投票の裏を返せばですね、田原町政の継続を町民がこれもまた止むなしというふうに判断されたかとも受け取れますけれども、町の命運はやはりトップのリーダーの先見性、あるいは決断性によって左右されることが非常に大きいわけでありまして、選挙の機会がなくなるということはまことに残念なことでありますが、これも止むを得ないのかなという思いが致します。そこで私は田原町政が3期12年を過ぎた今、これを振り返って、そして4期目に立候補されているということを踏まえて、どのように自己評価をされているかお伺いを致します。

答弁 町長 田原賢一(町長は2011年9月まで)

自己評価でございますけれども、3期12年の中で人間愛に基づく豊かな活力ある町づくり、これを町づくりの理念として進めてまいりました。当然、4期目に出馬した段階で私自身はまだ道半ばという思いがあるわけでございまして、私の自己評価の中では当然そこから推測すると、まだ半分程度という思いがあるわけでございまして、この半分をどう乗り越えるかということは今後の4年間の中に集積されているものというふうに思っております。

質問 10番 石山泰一

田原町政まだ道半ばというご答弁でございますけれども、辿り来て未だ麓かなという言葉もございまして、山の高さというのは見方によっては高くなったり低くなったりという部分があろうかと思いますけれども、未だ道半ばという自己評価でございますが、もう少し具体的にお答えいただけるかなというふうに思ってたんですが、それじゃあ私のほうからですね、町民アンケートに基づいたこの12年間の評価というものについて少しお尋ねをしておきたいと思います。今年の2月に町民アンケートの結果が報告されましたが、その中に各分野の満足度についてという項目がございまして、これについて私なりにちょっと分析をしてみました。そうしますと満足度で一番大きいのが水道、次が公園、次がゴミ、次が道路、次が治安と、ベスト五の中に社会資本整備が非常に大きいという状況になってございます。これを見ますと少なくとも公共施設をはじめとして雄武町の社会資本はそこそこ町民の皆さんは満足されているのかなという気がいたしますけれども、なぜこのようなことをお聞きするかというと、一番最後の過疎の問題に繋がるんですが、やはり町づくりを進めていく上でですね、町民が満足して豊かに暮らせる町を作っていくことがやっぱり大事ではないかというふうに思うわけです。そこでこの満足の裏返し、それでは不満度はどうなのかというふうなことを調べてみますとですね、まあ大方の予測でだと思うんですけども、1番目は病院です。やはり医療体制に対して非常な不満というよりも不安の方が大きいのかもしれませんですが、病院。2番目が観光です。これは多分設問の内容からしますと町おこしに伴うですね、地場産業と食の連携をもっと図ったらどうかということのようでありまして、観光そのものというよりもですね、町内の産業と連携した観光開発と、観光産業というふうな捉え方ではないのかなと思いますけれども、そういう意味で2番目。3番目がですね町長、窓口サービスなんです、役場の。私もこれが町民の不安が3番目に来るとは思ってなかったんですが、非常にそういう面では不満の度合いが高いと。4番目が高齢者福祉、5番目が子育て支援ということで、少子高齢化の時代を反映したものではないかというふうに思います。この満足と不満という部分を照らし合わせてみますと、ハードな部分はいいけどソフトな部分が非常に町の中での、町民の不満が高いと言うふうに思われる訳です。これに対して今、急にですけれども、ちょっと大変かもしれませんが、町長、この満足と不満というですね、このアンケート調査の結果ですね、結果は町長も知っていると思うんですね、その順番を見たらこういう形になったんですけど、これについての感想をちょっとお伺いしたいと思います。

答弁 町長 田原賢一(町長は2011年9月まで)

満足度と不満足の対比の中で、住民意識としてはですね、やっぱりそのハードな面はこう見て体感できるんですよね。ですから水道にしても公園にしてもゴミ処理にしても道路にしても、ある程度整備内容が自分の尺度で測れるというのがあります。それから不満度の中ではやはり窓口サービス、高齢者少子高齢化、まあ少子もそうですけども、やはりその窓口業務、個々のその価値観だと思います。意識としては非常に不満度があるということは何らかの要因があるわけでございますから、それを満足度を高める、そういう取組をするっていう事は当然のことでございまして、確かに観光産業連携、これについては私自身もその認識を持っております。ですから恐らく今後第5期の中ではこの産業振興と観光とそういうものをどう連携させていくかということも重要な案件のひとつというふうに認識しております。それから役所の窓口業務でございますけれども、これは当然私の責任で職員教育をしながらですね、その都度課題を見つけて対応してきております。しかし、先の管理職会議の中でも副町長のほうから厳しく各管理者のほうに町民の意見として、ひとつの事例として出されましたけれども、やはり窓口業務、それから庁舎内においての職員の勤務態度、そういうものにも厳しく指摘をされた事例もあるわけでございます。そういうことからするとですね、ソフトの面はなかなか住民は直接肌で感じることが出来ないし、また、ひとつ何かあればそれが大きな不満になってくるという要因があろうかというふうに思いますから、その辺も踏まえてですね、ソフトの面についての対応も今後していかなきゃならないだろうという風に認識をしております。

質問 10番 石山泰一

自己評価として町長のただならぬ部分は認めてくようでございますので、その辺ですね、これからの町づくりで繁栄をさせていって頂きたいなというふうに思います。これはこれで終わりたいと思います。次に地域力と協働社会ということで通告を致しております。段々世の中が複雑化をして参りまして、コミュニティだとか住民自治だとか、あるいは各家庭内の問題だとか大変複雑化をして、近年その地域力だとか協働社会の創造ということが非常にクローズアップをされてまいりました。町づくりを進める上において欠かせないものだというような認識が段々深まってきております。そこで、田原町政に会ってもここ数年執行方針の中等も含めまして、この協働の町づくりということを非常に取り上げて参りました。また最近は地域力という言葉も使っているようでございまして、この地域力と協働という考え方を今後ですね、町政を進める上でどのように取り組まれ、また実現をされていくのか、そこら辺りの手法だとか、あるいは事例等についてご回答いただきたいと思います。◎議長(尾田 親晴君) 田原町長。

答弁 町長 田原賢一(町長は2011年9月まで)

地域力と協働社会についてのご質問です。今ご質問の中にもありましたけども、町政を取り巻く環境っていうのは大きく変化をしておりまして、こういう状況の中で行政だけで対応するっていうのは非常に限界があるというふうに私自身も認識をしております。そこで、協働社会の創造には地域力のひとつとして住民の力を高めていく必要がある。すなわち住民力ですけれども、住民個々の力とともにですね、住民自治力も高めていくという意でありまして、これは私もその都度申し上げておりますけれども、自分の力で出来るものは自分で、これは自助ですね、自助力。それから共同で出来るものは共助、それから公の力を必要とする、サポートを必要とするものは公助という考えに繋がっている訳でございます。従って、町の地域構成っていうのは自治会や町内会、まあそれが基本になるということでございまして、当然そこにコミュニティの再生など地域をまとめるための強化をする、そういう支援するもの、施策、そういうものが町の地域力に繋がっていくんだろうというふうにも認識をしております。

質問 10番 石山泰一

なかなかちょっと具体的な事例としてですね、お答えいただけなかったんですけども。それじゃあ私の方からちょっと個別にお聞きをしておきたいと思います。これは私もかつて一般質問の中でですね、町長に色々お聞きをしたことですので、多分お答えいただけると思いますけれども。通常この地域力だとかあるいは協働とか言ってる場合にですね、地域の住民、組織、まあ町内会も含めてですね、どうもその行政の下請化傾向が進んでいるのではないだろうかと言われています。雄武町民の中にもこれは本来行政がやる仕事ではないのだろうか、なぜ町内会に預けられるんだろうかっていう人たちもおります。それはなぜそういうふうになるかというと、多分協働だとか、あるいは地域力だとかという感覚といいますが、概念が生まれていないということの裏返しではないかと思うんですよ。協働社会ということがもう少し行政側から強くアピールされてですね、その社会を育てるという町長の意思が伝わっていれば、そういう声もあまり聞こえなくなるんでしょうし、町づくりもそのような方向に進むのではないかと思いますけれども、なかなかそうはなっていないのが現状ではないかと思います。そこで手法としてはですね、そこで手法としてはですね、5つ6つありますのでお聞きいたして、その中で主なものだけをお答えをいただければと思います。ひとつはですね、町づくり基本条例、あるいは自治基本条例と言っていますけれども、この条例制定です。私も何回か一般質問でお聞きしましたが、未だかつて条例制定には進んでいないと。栗山は議員提案でやりました。まあ場合によってはもう議員提案も必要なのかなと思いますけれども、行政側で検討されてですね、町長提案のほうがまあ全体としては理解しやすいのかと思いますので、その考え方についてお答えをいただきたいと思います。それから条例制定まで行かなくても町づくり、協働の町づくりの指針だとか方針だとかっていうものを文書化するという方法もあろうかと思いますが、その辺の問題。それから町づくりについての住民懇話会あるいは懇談会ということも、私ももう15年も20年前も提唱したことがございます。田原町政の前にも言ったことがありますけれども、田原町政が誕生してからでも少なくとも記憶にあるだけでも3、4回後質問申し上げた経緯がございます。これが3つ目。4つ目はですね、これは雄武もやってる分もありますけれども、公共管理施設あるいは町に関連した事業等のですね、委託あるいは管理、そのようなものをですね、住民自ら、場合によってはボランティア精神でやっていくというような部分もこの町づくりを進める上で大事ではないかというふうに思います。それからもうひとつ、こういうような意識を広める上でですね、職員の出前講座的なものもやはり必要ではないかというふうに思います。方法としてはこの地域力を高めたり、協働社会を作るにはですね、このような方法が考えられますが、これらの中で特に町長にお答えいただきたいのはですね、町づくり基本条例の制定とそれから住民参加ということなんですね。町づくりにおける住民参加をどう実現図っていくか。少なくともこの田原町政12年間見る限りはですね、そのようなことに取り組みますという決意表明は頂くのですが、現実にはなかなかそのほうに進んでいないと。例えば今回の総合計画の策定のような事例があれば住民の皆さんにその意見を徴収するということがありますけれどもですね、普段はなかなかそういう機会を行政側が作ろうと努力はしていないのではないかというふうに思います。そこでこの2点をですね、この地域力を高めたりあるいは協働参加社会を作っていくという部門でどのように町長はお考えになっているか、またどのように取り組まれるかお答えいただきたいと思います。

答弁 町長 田原賢一(町長は2011年9月まで)

まず1点目のその基本条例制定の考えでございますけれども、確かに石山議員から以前に質問のあったところでございます。決して私は否定をしているんでなくて、ある程度行政側の声だとかが通る、その範囲の規模の町にはですね、緊急な重要課題ではないというふうに私自身の判断ですけども、そういう認識があるわけでございます。しかし、それはさっぱり田原町政では具体的に町民に向かって声を発してないんでないか、また、町民からも意見を受けていないんでないかと言われれば、それは確かにその点で濃度の薄いところがあるかというふうに私自身も思ってます。ただ、その基本条例制定の他に協働の町づくりの指針として掲げることは如何なものかと、これはぜひそういう協働の町づくりの指針、名称は別にしましてね、ひとつの指針として掲げることは私は逆に必要なことだというふうに認識をしております。それから住民参加でございますけれども、確かに私の町政執行に当たっての姿勢としてその辺の力不足があろうかというふうに思いますけれども、これ地方自治というのは皆で皆の暮らしを守るっていうことが大原則でございまして、従って行政と住民が力を合わせて政策を定めて実行をするということについては、逆に参加というより協働であると、この協働が常態化した時にですね、初めて本当の町づくりのシステムが生まれるんだというふうに思っております。そういう意識をですね、町民方に植え付けない、そういう田原町政の欠陥もあろうかというふうに思っておりますけれども、私はやはりそういう意味では住民参加をこれからも積極的に取り入れて行きたいという風に思っております。先程公共施設の管理なんかでも、特にパークゴルフ場の管理運営なんかは、パークゴルフを実際に楽しんでいる、そういう地域の人達が自分達の施設を自分達で管理をすると。一番その人達が現場のことを知っているわけですから、こういう仕組みづくりがですね、どんどん波状的に拡がることがですね、おそらく町づくりの原点ではないかなというふうに思っております。それから職員の出前講座でございますけれども、今これから職員の資質向上のためにですね、職員が研修をするというのは、受け手の研修でなくてやはり住民側に直接出向いていって、色んな立場で講師として役割を果たしていくと、そのことが受ける研修の何倍もの力になるというふうに認識をしておりますので、こういうことでは具体的にまだどの仕組みでやるかは別にして、大まかにですね、職員研修の中でもぜひ住民サイドの方に職員を大いに派遣したいというふうな考えを持っております。

質問 10番 石山泰一

基本条例が町長は最重要課題ではないというようなご認識の発言があったんですけれどもね、かつてニセコ町が逢坂町政時代に町づくり基本条例を作りました。その時に逢坂さんのホームページを読みますとですね、なぜこの条例を作るか、それは住民参加の基本がこの条例の中にあるということが第1点。それから、例え私が町長を辞めたとしても、誰が町長になってもこの基本条例さえあれば、同じ体制が維持できるし、町づくりができるという強い思いがあって、逢坂さんは条例を作ったというふうに載っておりました。そういうことでですね、これはやはり町の基本なんですよ。なかなか道内で町村はまだ進みませんけど、この地域力だとか協働とかって言うことに対してはですね、なかなか具体例に結びつきにくいことなんですが、やっぱりそういう裏付けがないとなかなか伸びていかない。今、道でもこれホームページ引きますとね、企画振興部で地域力の向上ということでやってますね。18年17年のモデルは栗山、東神楽、北見あたりがモデルで、地域指定を受けてやってますよね。ですから、道あたりも非常にこういうことに力を入れてきたんですね。北見、例えば函館の戸井地区だとか鹿追だとか中標津だとか、まあこれ載ってますけれども、ですから国や道あたりもそういう物の見方をしてきていると。もうひとつ裏を返せばですね、過疎化が進んでいて地域力が落ちているということに繋がっているんですよ。一例を申し上げますと、今年5月のNHKの放送に出て私も見てたんですが、長野県の栄村というとことでお年寄りがどんどん増えていって、ヘルパーさんがいないと。行政も財政厳しいものですから、ヘルパーさんを雇う財力もないということで、どうしたかというと、地域の人達がですね、専門職がいないのであれば自分達が専門職の資格を取ろうということで、その村のお母さん方が2級ヘルパーを取ったそうです。そして2級ヘルパーを取って町内のお年寄りの面倒を見て、介護に力を貸してあげるようになったと。それは時給1000円のヘルパーということですから、お母さん方も多少お金が入るし、地域のお年よりも大変喜ぶと。それから町自体も大きな財政出費を伴わないということで、非常に良いということが報道されておりました。地域力っていうのは行き着くところそこらあたり行くんではないかと思うんですよ。ですからそのような地域の人たちの考え方を作っていくということがですね、町長大事ではないかと思いますが、もう一度この辺についてお答えいただきたいと思います。

答弁 町長 田原賢一(町長は2011年9月まで)

私自身も基本条例制定を100%否定しているわけでなくて、恐らくこの条例がですね、住民にとって最も最上位にある、そういう条例になるとすればですね、この辺の調査研究もしてですね、今後の検討課題にさせていただきたいというふうに思っております。それから今長野県の栄村の話を事例として出されましたけれども、私ももっともな事だと思っておりますし、ただ実は雄武町でもですね、町民の方々が結構2級ヘルパー資格を有しておりまして、色んな立場で町もですね、その住民の方々の支援を頂いておるところでございます。特に国の方針としては、公共交通機関などはですね、ぜひそういう資格者を有しなさいという制度上の指導がありまして、当然公共交通機関の要するに運転手って言うんですか、オペレーターにはその資格を有したものを配置しているという状況であります。従って、こういう仕組みづくりがどんどん出来ていくことがやはり協働の常態化ということに繋がるんだという風に思いますし、私たちも積極的にそのことには町民の協力をお願いしたいというふうに考えております。

質問 10番 石山泰一

ぜひ具体的な事例に結び付けていただきたいと思います。町政執行方針の中で謳って、精神論で終わらないようにですね、ぜひご努力をいただきたいというふうに思います。それでは3番目の町内産業の振興策についてということに移ります。頑張る地方応援プログラムを初めとして町内農林水産業に色々日を当てておりますけれども、その振興策とこれら一次産業ですね、とりわけ。一次産業の将来展望についてどのようにお考えになっているのかお聞きをしたいと思います。それから資料としてお手元に配付してると思いますけれども、北海道市町村経済の将来推計ということで社団法人北海道未来総合研究所が発表した資料が行ってると思います。その資料の中にですね、域内生産という言葉が出てきますけれども、この資料を見ますと伸び率はですね、平成30年ですから少し先の話になりますね、20年ちょっと先に、話になりますけれども、伸び率で行くと西興部が1番ですね。以下南幌、東川と続いております。それから下位町村で行くと利尻富士、幌延と以下続いてますけれども、次のページ見ますとこのGRPの、域内総生産の上位20町村と下位20町村が出ております。これを見ると札幌がダントツですよね、域内生産が。片一方、神恵内はGRPが9億8千万と非常に少ないということで、全体の傾向としては過疎化市町村がこのGRPの下位チームに来ていると、下位の町村に来ているというふうに思います。この数字の中で併せて雄武町がどの程度の位置にあるのか、GRPの数字が分かれば併せてご答弁をいただきたいと思います。

答弁 町長 田原賢一(町長は2011年9月まで)

まず本町の域内総生産については、平成17年度の実績ベースですけども、漁業は40億、農業40億と製造業で159億、計239億となって、これに小売卸、年間の商品販売額125億を加えると約364億円というところでございます。将来的に産業振興を積極的に取り組んでいった段階で、現段階での推計でございますけども、約400億円程度という見込みを持っております。そこでGRPの推計でございますけれども、実はこれは町村規模によって大きく変動したりするわけでございまして、GRPのですね、実は網走管内の域内総生産の一覧表がございまして、これで見ますと近い将来、2015年では雄武町は管内的に4番目に位置をしております。1番目が美幌町でございまして、これはまあダントツでございます。その次が遠軽町、そして斜里、その次が雄武町ということで、この順位はですね、2030年もこの順位には変わりない、これは未来総研の指数ですけども。そこで今度逆に人口1人当たりのGRPでございますけども、これで行きますとですね、1人当たりでいくと雄武町は2015年、2位でございます。1位が湧別町。やっぱりこの町村の規模によって分析の内容が大きく変わってくるわけですよね。斜里町が3位というところ、順番でないですけど3番めというところでございます。これが2030年になると雄武町も若干順位を下げておりまして、5番目ぐらいに位置をするというふうになっております。ここでは逆に西興部が2015年より2030年、その15年後には西興部が雄武町を逆転するという、そういう現象になっております。そういう数値の認識を、現段階では持っておるというところでございます。

質問 10番 石山泰一

域内総生産は大体分かりました。これは過疎と町村規模といいますかね、町の力の背景があるかと思いますけれども、一次産業の将来ということなんですけれども、今ご答弁あまりなかったようなんですが、農業はですね、今の総合計画の数値からいくと現在生産40億を45億というようなことで、農家戸数も変わらずというような推計を立てております。それから漁業も40億が50億、あるいは応援プログラムのほうでは50億という数字も出てますけれども、これは希望的な数字と捉えたとしても恐らく40億が45億程度の生産高を目標にするということになろうかと思いますけれども、生産戸数あるいは従事漁家戸数だとか農家戸数も含めてですね、現段階でこの辺の見通しをどのように思っていらっしゃるか。林業も含めてですね、この一次産業どう思ってるか、お答えいただきたいと思います。

答弁 町長 田原賢一(町長は2011年9月まで)

特に3つの基幹産業の中では水産の推定50億は希望的観測ということではなくて、特に今中間育成のホタテの移設の整備がなされる後にですね、やはり1万5千トン体制が確立されるとこの数字を越える状況が見られるだろうという、これはあくまでも水揚高の推測でございますから、希望的判断だといわれればそのとおりですけれども、それの目標に向けて取り組んで参りたいというふうに思っております。それから農業の40億も最低ラインだというふうに認識を持って、45億ですね、申し訳ございません。40億から45億円、5億円の上乗せは最低の生産額というラインの設定を致しております。これは農家戸数の減も大体ですね、農業協同組合の推計で行くと70戸の推計を出しておりますけれども、ただ、経営形態を変えることにおいてですね、この生産額の増は見込まれるというふうに判断をしております。それから林業においては大変厳しい状況で今が一番底辺のところで、盛んに皆さん努力をしておりますけれども、今後環境その他の地球に優しいそういう施策の中で、国も積極的に取り組もうという姿勢も見えておりますし、この辺についても現状よりも上向きになるという、そういう推計が立つというふうに認識をしております。総じて、一次産業については現状よりも前に進む、そういう具体的な取組をしながら生産額を上げるという努力をこれからもしていきたいというふうに考えております。

質問 10番 石山泰一

なかなか将来推計ですから難しいかと思いますが、そんな方向で頑張って行って頂きたいなと思います。域内生産は本来は付加価値生産高なんですよね。これは粗生産と言いますか、いう部分ではないんで、ちょっと数字的な問題ありますけれども、それをやっていたんでは時間がありませんので、4期に向けての田原町長としての考え方と言うことで産業政策は受け止めておきたいと思います。これはこれで終わりたいと思います。4番目が過疎化、少子高齢化対策であります。今回の質問で一番お聞きしたかった点がここの点でありますけれども、そこに書いていますように過疎化に歯止めがかからず、少子高齢化社会が急ピッチで振興しておりますと。そういう中で自主自立の町づくりが将来にわたってどうなるのですかということと、それから過疎対策や少子高齢化対策として具体的にどのような政策をお考えになっているのかということで、そこの文書にかいてますが、まずそこの点についてお答えいただきたいと思います。

答弁 町長 田原賢一(町長は2011年9月まで)

過疎化の現況というのはやはり地域産業力、それから地域経済力の衰退であるというふうに認識をしております。このことは地域力に大きく関わってくる問題であります。そこで、これまでも過疎対策ということは講じてきたところであるわけでございますけども、都市部への一極集中の行動的な状態が続いているということからすると、今後過疎化の進行を緩和する、そういう意味合いからも地域産業力を引き続き強めていく、それから定住化等の対策の促進施策とともに内発的な地域産業創生を促進をしていきたいと。従って、地域内の総合産業化の政策による過疎対策を講じて行かなければこの歯止めにはならないだろうというふうに認識をしておるところです。

質問 10番 石山泰一

総論としてはそういうことになるんでしょうね。今年の春にですね、各市町村長にアンケート調査、これは多分道新だと思うんですが、アンケート調査がありました。その中で市町村間の財政力格差は拡大するかという問いに対してですね、拡大する、どちらかと言えば拡大するが96%、まあほとんどの首長さんは拡大するというふうに受け止めてます。拡大の理由は何ですかということになると、地方交付税の縮減と人口増減の偏りと、まあ人口減少ですね、雄武の場合は。というふうな回答が出ておりますが、これらに関して札幌学院大学の川西教授というのがですね、産業振興など一生懸命に努力しても、もはや人口減少と高齢化に逆らうことが非常に困難な地域もあると、こう記事の中で述べておりました。しかも、5年後の財政状況はどうなりますかというと、今よりも悪化すると答えた首長さんが63%を超えております。ほとんどの首長さんが財政はもう持たないという認識がかなり強いと。田原町長もこのアンケートにお答えになったと思いますが、この結果とですね、今この教授の言うこの言葉をですね、どういうふうに理解されたか、ちょっとご感想をお聞かせください。

答弁 町長 田原賢一(町長は2011年9月まで)

アンケートの結果についてはおおよそこういう結果に結びつくというふうに思っています。ほとんど北海道は大多数が過疎地方自治でございますから、こういう結果になるだろうと推測が出来ます。そこで、教授のコメントでございますけれども、確かに人口定着の依存がですね、他者に向けているところについては大きく減少する傾向があろうかと、その辺の危惧はあるんだというふうに思います。ただ私は雄武町の人口の構成はやはり基幹産業の産業構造の上に成り立つ人口構成だという認識を持っております。従って、本町の人口減少については将来推計でございますけれども、そんなに他の町村より激しく減少傾向にならないだろうというふうに自負を持っております。従って、それはどうするかということは、おのずと基幹産業に力を入れるということが人口の安定化に結びつくという認識を持っております。

質問 10番 石山泰一

過疎化の進行、人口減少のですね、原因で共通事項と言われているのが高齢化であり一次産業の衰退であり、あるいは財政力、それから生活環境の問題、それから交通アクセス、医療体制、あるいは教育水準というようなこう大きな分類でいけば言われているのですが、町長が考えている以上に私はこれらの問題が大きくなってきてですね、人口減少が進んでいるのではないかというふうに考えているんですよ。それで、先程の未来総合研究所の数字ですとですね、17年の国調が5507人ですから、それで行くと平成42年、3,608人という数字が出ています。かなり先の話ですけれども、この推計で行くと平成24年に5,000人を切ると。ですからこれ国調ですから常住人口等の数字で押さえたらもっと低くなりますね。これは大体年間平均76人なんですよ、平均で。その数字で追っかけていくとそういうふうになると。ところがですね、先程もらった報告の資料を見ますと平成17年八月で5,479人、ところが今年の9月、先程の報告で5,240人、ここで2年間で240人ぐらい減っているわけですよ。76人ぐらいの推計が120人平均で減り始めていると。少し拍車がかかっているんではないかという心配をしているんですよ。そこで、今総合計画を策定してますし、財政計画が出ました。担当でですね、人口推計がもし出てたら、お知らせいただきたいと思います。

答弁 財務企画課長 伊藤正己(財務企画課長は2008年12月まで)

現在、総合計画の数値の中では、まだこれは審議会の委員さんにご審議を頂いている部分ではありますけれども、平成17年の国調人口が5,507人でしたので、20年の推計としましては5,430名、平成24年では5,270名、平成29年に5,000名という、こういう数字で推計をしているところでございます。

質問 10番 石山泰一

少し甘すぎると思うんですよね、その推計自体は。先程の未来総研の甘い数字ですらこれより低いんですからね。もっと人口の減少は多くなると思いますよ。ですから私もどうしたらよいかということで町長にお伺いしてるんですけれども、どこの町村も特効薬はないですから、その特効薬を求めても無理なんでしょうがね。しかし取組の仕方はまだあると思うんですね。だから人口推計は24年に5,279人ですか、という数字はやはりもう少し実際施策する段階、具体的な施策を立てる中での数値としては少し甘いのではないかというふうに思いますけれども、それはそういう総合計画を審議する機会が来たらですね、色々お話をしたいなというふうに思います。そこでですね、例えば取り組みとしてどういうことがあるかということになりますと、雄武町はないんですが、過疎対策のための固定資産税の免除に関する条例という条例があります。という条例って言いますか、これは国の過疎地域自立支援特別措置法に基づいて作ることが出来るんですよ。道内でも何か所も作ってますね。ですから、これはどういうものかと言いますと、製造の事業やソフトウェア業、あるいは旅館業が設備を更新、あるいは増設する際にですね、税法上あるいはその地域の過疎対策事情考えましょうという条例なんですよ。ですから、まあたとえばこういうものも検討するということも必要でしょう。それからですね、人口が増加するための対策と言いますか、なかなか難しいんでしょうけれども、全国にはやはりユニークなところがありまして、人口増加対策本部なるものを設置して人口増加政策を基本の第1に掲げて取り組んでいるところもあるんですね。これは道内でない、鳥取なんですけれどもね、芽室の町長さんなんかもホームページを見ると人口増加が第1だというようなことを書いてますね。ですから、雄武の町も過疎対策というよりも、人口増加をどうしたら図っていくかという、もう少し視点を変えて、前向きに取り組むことが必要ではないかと。それで、これはどこのアンケートだったかちょっと忘れましたけどね、何とかっていう、村の名前ちょっと忘れましたが、そこのアンケート調査ではですね、過疎対策としてどういうことが必要ですかと言ったら、これはどこでも多分同じなんでしょうけれども、第1には働く場所を作ってくださいと言うことなんですよ。まあ当然ですよね、これは。2つ目は定住促進等の住環境を整備してくださいと。安い家賃で入らせてくださいと言うことなんでしょう、多分。今、町営住宅公営住宅も結構家賃高いですからね。所得に応じるっていう形になってきましたから、これは条例なんか作って上手く出来るのかどうかわかりませんですが、あるいは町営住宅作れば1番早いんでしょうね。特例で条例で上手くその辺をカバーできれば。それからもうひとつはIターン、Uターン、Jターンの支援ですね。これは都市部との連携も入るんでしょうけれども、ある村のアンケートではこういうふうに出ているそうであります。そこで雇用の創設とか拡大って言うのはそう簡単ではないですけれども、町長がさっき言ったように産業振興がやっぱり第1ですよね。これは私も同じ意見です。それから定住支援もそれなりにはうちの町もやっていると思いますね。かつては住宅支援もやりましたし。しかしよその例を挙げますと、いくつかちょっと申し上げますか、参考にだけしてください。少子化対策も人口増加のひとつの柱になります。それで、よそでは育児保育等の充実支援と言うことでですね、例えば3子以上、3番目の子供以上には保育料免除するだとか、それから今核家族でお母さん方が子育てに悩んでいる中で、子育て専用のホームページを開設するだとか、それから小児医療に関しては助成を拡大すると。子供が病院にかかった場合ですね。それから雄武もこれは該当するかもしれませんが、若者の出会う機会の創設。農家が結婚の相手がいなくて農業を辞めなきゃならなくなる事例もあるようですから、これをやったからってすぐそうなるってことは言えないんでしょうけれども、政策としてはもう少し行政側のリーダーシップを発揮してもいい部分ではないのかなっていうふうに思います。それからU、J、Iターンの関係で言えばですね、受け入れる業者、雄武で言えば水産加工業を初めとして各事業がありますけれども、そこに対して支援できる範囲がないのかどうか。具体的にお金をあげると言うことではないにしてもですね。それから町外の雄武の出身者がたくさんいますけれども、その人たちに情報を発信すると。1年に何回か雄武の便りみたいのを送ってですね、雄武へ帰って来いよじゃないけども、そのような政策を展開することも必要ではないだろうかとか。それからもうひとつではですね、NPO的なものももう世の中の流れとしては必要なんですよ。ですから行政で支援できない部分をね、NPO等を行政指導で作って、そしてそれが受け皿にある意味ではなるというようなところで取り組んでいるところもあるんです。今、5つ6つ7つ8つありますか、申し上げましたが、これ全部答えれとは言いませんが、感覚として町長がどうなのか。それからもうひとつ、政策としてですね、今「頑張る地方の応援プログラム」がありますけれども、雄武は漁業関係が主です。ところがよその町村はいくつも載せてるのあります。地方交付税で跳ね返っている部分はありますから、非常に有利な制度なんでしょうけれども、この人口増加策をその政策として載せているところがあるんですね。ちょっと申し上げますと、時間がなくなってきたな、ええとですね、少子化対策人口増加対策プロジェクトですね、これ山形県の三川町というところなんだけど、そこもこういうのを組んでいる。それから群馬県の上野村というところですね、上野村人口維持戦略プロジェクトというようなことを組んで、この「頑張る地方応援プログラム」で組んでるんですよ。私はやはり人口増加策を第一にね、田原第四期町政の根幹に掲げてですね、私は出来れば対策本部作って欲しいと思うんですが、その変も含めて今のことについて感想と、それから町長のご意見があればお聞かせいただきたいと思います。

答弁 町長 田原賢一(町長は2011年9月まで)

具体的な事例も含めてご質問されましたけれども、簡略にお答えを致します。現在、雄武町も産業振興条例に基づいて色んな振興策を町民のほうにアピールしてるんですけれども、これが完全なものだというふうに認識しておりませんで、これは時代の求めによってこの内容も変革していく必要性があるんだろうというふうに思っております。それから少子化対策の中で、育児保育料の問題も出されましたけれども、私も重要な課題だというふうに思っておりまして、これは統合保育所の段階でですね、この辺の精査もぜひやってみたいというふうに思っております。現況のその保育使用料が果たして今の雄武町の全ての環境に合っているのかどうなのかということも検証しながらですね、この辺の具体的な施策についてもやってみたいというふうに思っております。それから、国が進めております「頑張る地方」の支援策でございますけれども、これで一番私が見てて魅力があるのが林業でして、林業には新たなメニューがたくさんございましてね、その意味では雄武町は元々林業で栄えてきた町ですから、いろんなノウハウを持った先達者がおるわけでございますから、そういう人達とも情報の交換をしながら、また現在の林業を営んでる事業所の方々にも、そういうことでの働きかけをしてですね、ぜひその「頑張る地方」の支援策があるうちに、農林水産業の特にメニューですけども、ぜひ林業のほうも梃入れをしていきたいというふうに今は思っております。子育てのホームページも大変重要なことですから、この辺も統合保育所の中で色々と意見の交換をしながらですね、進めて参りたいと思います。また先程税の減免の事例も出されましたけども、本町にあってどの辺がね、どういうふうに税の改革を行うことによって住民サイドからそのことに認識を頂くかということも併せて検証しながら取り組んで参りたいというふうに思っております。

質問 10番 石山泰一

もう時間がなくなってきましたですが、今申し上げたことをですね、ぜひ取り組んでいただきたい。もう少しね、ホームページなんかも敏感になって欲しいですよ、産業課の今の数字は13年数値ですよね、ホームページに載っているの。もう6年も経ってるんですよ、町長。これなんかもね、きちんと見てたら分かる話ですから、もう少し神経をその辺もね、回してもらってやっていただきたい。職員も本当はね、期待するのは町長が右向けったら皆右向かないで、1人や2人横側見破りのですね、俺はこれでやるんだという職員が出てくることを期待したいと思いますが、それは町長の手腕にかかることだと思いますので、今申し上げました人口増加策をぜひ実現するようお願いを申し上げて、私は質問を終わります。ありがとうございました。

出典:雄武町議会 平成19年9月議会 2007年9月10日 議事録 PDF(1ページ) 間違いを知らせる