小樽市議会 令和7年第3回定例会 2025年9月8日
市政運営の基本的な姿勢について
2025年9月8日、小樽市議会の一般質問で、佐藤奈緒美議員が「市政運営の基本的な姿勢について」質問し、市長 迫俊哉が答弁しました。
- 質問者
- 佐藤奈緒美 議員
- 答弁者
- 市長 迫俊哉
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 14番 佐藤奈緒美
本日は自由民主党を代表し、市政の重要課題について幾つかの質問をさせていただきます。令和6年度に実施された施策は、いずれも小樽市民にとって安心して安定した生活環境整備や、多方面にわたって小樽市の魅力を市内外に発信する事業など、迫市長並びに執行部の皆様におかれましては、日頃より小樽市政の発展に御尽力いただいておりますことに、心より敬意と感謝を申し上げます。最初に、市長の市政運営の基本的な姿勢について伺います。少子高齢化、とりわけ国立社会保障・人口問題研究所が、何も対策をせずに2045年を迎えると、小樽市の人口推計値は6万3,000人となると示していることは小樽市民の認識にもあり、その中で出生率の低下は大きな課題の一つであります。人口問題をはじめ、小樽市にも様々な解決するべく課題がありますが、こうした中で、市長はどのようなビジョンを持って市政を推進していこうとされているのか、お尋ねいたします。また、市民との対話や開かれた市政についてはどのようなお考えをお持ちになっているのか、お示しください。次に、2期目の折り返しを過ぎ、さらなる市民のための市政を前進させていただきたく、市政執行について、市長が掲げるまちづくりの三つの柱についてお聞きいたします。一つ目は、「安全安心なまちづくり」に関して何点かお尋ねいたします。7月の大雨による九州各地での土砂崩れや川の氾濫など、甚大な被害を受けた方々のニュースは記憶に新しく、テレビなどマスメディアでの映像は鮮明に覚えており、改めて自然災害の驚異を身につまされました。本市での災害対策について伺います。小樽市での災害時における市内在住外国人、また外国人観光客への対応方法についてお聞きいたします。今年の北海道シェイクアウトへの小樽市民、また小樽市内の団体などの申込み状況を伺います。先日、埼玉県春日部市の岩谷市長が本市役所を訪れた際に、迫市長と防災対応の在り方などについての意見交換を行ったと伺いました。本市は、埼玉県春日部市と2023年7月に防災協定を締結しております。春日部市は、世界最大級の防災地下神殿とも言われる首都圏外郭放水路を有し、自主防災率97%の都市であります。この意見交換は、どのような内容でありましたか。二つ目、「活力あるまちづくり」についてお聞きします。小樽市は、歴史的建造物や港湾、運河といった魅力的な観光資源を有しております。昨年度は、観光客が800万人を突破し、宿泊者数も過去最多を記録しました。映画やSNSで注目された撮影スポットは人気を集め、市内には毎日多くの観光客でにぎわいがあふれておりました。特に、インバウンドはコロナ禍前を上回る勢いで急回復し、昨年度の外国人宿泊客数は約28万人と過去最多を記録しましたが、小樽市における今後のインバウンドの増減の見通しについてお示しください。近年の観光を取り巻く環境は大きく変化しており、インバウンドの急増や観光ニーズの多様化に対応しながら地域の活力へとつなげていくことが求められています。そのためには、戦略的なプロモーションの展開や人材育成などが必要と考えます。現在、本市では令和9年4月に向けて第三次小樽市観光基本計画の策定に取り組んでいくことと承知しておりますが、策定に当たって、このような視点を計画に盛り込むことが重要と考えますが、いかがでしょうか。三つ目、「将来を見すえたまちづくり」についてお聞きいたします。JR小樽駅前再開発の具体化と市街地活性化に向けた課題と展望についてお聞きいたします。JR小樽駅前広場は、昭和51年に整備されて以来、約50年が経過しました。その間で、自動車の普及や観光客の増加により、歩行者と車両の混在、歩行者の車道横断が発生し、安全面での問題が顕在化しております。これを受け、小樽市は2022年5月にJR小樽駅前広場再整備基本計画を策定し、再整備に向けた方針を打ち出しました。昨今、JR小樽駅前広場の再整備や小樽駅前第1ビルの建て替え構想など、複数の再開発構想が持ち上がっています。JR小樽駅前広場の再整備については、令和4年第4回定例会には平面型が方向性として選定されたとの報告もありますが、今後のスケジュールについてお示しください。さらに、都市インフラの整備には市の責任ある推進体制が必要と考えます。JR小樽駅前広場の再整備に関わる関係機関や民間事業者との連携窓口などは、市ではどのような体制で臨んでいるのか、現状を伺います。今年7月に、新たに小樽市立地適正化計画が公表されました。この小樽市立地適正化計画により、JR小樽駅前広場の再整備や、小樽駅前第1ビル周辺の再々開発に向けた国の補助金メニューと補助金活用に向けた課題があれば、御説明願います。小樽駅前第1ビルなどの老朽化が進む中、商業・医療・宿泊・住宅などの複合機能への再々開発の構想が浮上しております。小樽市としてどのような都市機能を将来の駅前エリアに求め、再々開発の方向性を検討しているのでしょうか。都市の構想として、市としてどういった施設が必要なのか、再々開発の方向性をお示しください。令和6年第2回定例会で、北海道新幹線札幌延伸の開業の遅れの影響について経済効果発現時期の遅延などの影響があると市長の御答弁がありました。この影響を踏まえた小樽駅前第1ビル周辺の再々開発の計画の見直しはありますか、お聞きいたします。また、小樽市全体で高齢化率が高まる中、駅前がその主な交通拠点としての役割を担います。JR小樽駅前広場の再整備や小樽駅前第1ビル周辺の再々開発におけるバリアフリー、ユニバーサルデザインの対応について、市としての具体的なガイドライン、要件などはありますか。再開発において、地権者や周辺住民との合意形成、地元経済界との連携は不可欠です。市として、小樽駅前第1ビル周辺の再々開発における地元商工会議所や関係者との協議、説明会の開催など、今後の進め方についてどのように行っていくのか伺います。小樽市単独では、小樽駅前第1ビル周辺の再々開発の財源的な負担が大きく、国の社会資本整備総合交付金や都市再生整備等の制度活用が重要と考えます。JR小樽駅前広場の再整備や小樽駅前第1ビル周辺の再々開発に関して、市として円滑に進められるよう、国や北海道とどのような手続が必要で、どのように進めていくのか、お示しください。JR小樽駅前再開発は都市機能の向上、中心商店街への経済波及効果、さらなる観光客誘致などが期待されます。小樽市民にとりまして、暮らしやすく、働きやすい環境整備に向けて、より一層の御尽力をお願いいたします。一般照明用の蛍光灯は、2027年末までに製造と輸出入が廃止されます。理由は、水俣病の原因となったことで知られる毒性の強い物質である水銀が含まれているため、その環境汚染を防ぐ国際的な枠組みである水銀に関する水俣条約に基づき、2026年から順次、電球形蛍光ランプ、コンパクト形蛍光ランプ、そして2028年には直管形蛍光ランプなど多くの蛍光灯が段階的に進められます。既存の在庫品や、使用中の蛍光灯の流通や販売、使用は禁止されませんが、2027年末以降は新しい蛍光灯の入手や修理が難しくなるため、現在使用中の蛍光灯は計画的に環境負荷が少なく、省エネ効果の高いLED照明への交換が推奨されています。小樽市の市有施設におきましても、LED化が進んでいるものと認識しています。令和7年度の一般会計の予算編成において、市有施設のLED化に関わる施設の所管部署から受けた予算要求の総額について伺います。また、これに関わる令和7年度の一般会計予算額をお示しください。蛍光灯からLED化への更新は財政負担の増加が考えられます。この点について、小樽市としてはどのような財源を考えているのか、お聞きいたします。最後に、市民生活への影響という観点から、市として、蛍光灯の生産・輸出入に関する正確な情報提供のお願いを申し上げ、この項目を終わります。
答弁 市長 迫俊哉
佐藤議員の御質問にお答えいたします。ただいま、市政運営の基本的な姿勢について御質問がありました。まず、市政推進のビジョンにつきましては、今年度の市政執行の基本方針として、「まちの強みと民の力による未来を志向したまちづくり」を掲げ、歴史や海・港などの本市の強みと市民・民間の力を最大限に生かしながら、人口対策をはじめ、新たなにぎわいの創出と脱炭素など時代の変化に柔軟に対応した、未来志向のまちづくりを推進することとしております。次に、市民の皆さんとの対話と開かれた市政につきましては、私の政治姿勢として、市民の皆さんとの対話を重視するとともに、市政の情報を市民の皆さんと共有し、行政と市民の距離感が感じられないよう努めてきたところであり、今後も共にまちづくりを進めていくため、対話と情報共有を進めてまいりたいと考えております。次に、災害時における市内在住外国人及び外国人観光客への対応方法につきましては、災害発生時には、市内沿岸に38基設置している防災行政無線から、英語や韓国語など5か国語により避難などの呼びかけを行うとともに、市のホームページで音声通訳アプリであるボイストラや災害時情報提供アプリであるSafety tipsなど、災害時に役立つツールを紹介しております。また、英語版の防災チラシにより、災害時に必要となる情報を周知しているほか、観光客等の災害時対応マニュアルに沿って、観光事業者等へ情報発信することとしております。次に、北海道シェイクアウトへの参加状況につきましては、今年度、北海道が主催する北海道シェイクアウトに本市から申込みをした団体数と人数について北海道に問い合わせたところ、3団体、1,590名であると伺っております。次に、埼玉県春日部市との意見交換の内容につきましては、防災関係で申しますと、岩谷市長からトイレトレーラーについては、階段の角度が急で高さもあることから、高齢者や体の不自由な方には利用しづらいことや、災害時にはごみの収集や処理が重要となること、トイレの確保などの計画の必要性について助言をいただいたところであります。次に、今後のインバウンドの増減の見通しにつきましては、政府は訪日外国人旅行者数の今後の目標として、2030年に6,000万人を掲げるとともに、観光立国推進基本計画において、地方誘客を促進することとしていることから、本市におきましても今後さらに増加する可能性が高いものと考えております。次に、第三次小樽市観光基本計画策定の視点につきましては、観光を取り巻く環境が大きく変化する中、議員の御指摘の戦略的なプロモーションや人材育成といった視点は、今後の観光振興において重要であると認識しておりますので、こうした観点を踏まえるとともに、今後、設置予定の小樽市観光基本計画策定委員会の議論や、観光関係者、市民の皆さんから幅広くいただく御意見を十分に反映しながら、策定してまいりたいと考えております。次に、JR小樽駅前広場の再整備スケジュールにつきましては、再整備プランは、現在のJR小樽駅前広場の区域を拡大し、隣接する小樽駅前第1ビルの一部区域も対象としているため、小樽駅前第1ビル周辺地区再開発事業とセットで、JR小樽駅前広場を再整備することが必要であります。現状では、再開発事業のスケジュールが決まっていないため、JR小樽駅前広場の再整備の時期をお示しすることはできません。しかしながら、JR小樽駅前広場の安全性確保のために、小樽駅前第1ビル周辺の再開発とは切り離して、JR小樽駅前広場の再整備を単独で進めることについても、庁内で検討しているところであります。次に、JR小樽駅前広場の再整備に関わる市の体制につきましては、JR小樽駅前広場の再整備については、具体的なスケジュールがまだ固まっておらず、現時点では体制を整えておりませんが、スケジュールが固まり次第、体制を整え、着実に対応してまいります。次に、小樽市立地適正化計画の策定と国庫補助金につきましては、小樽市立地適正化計画の策定により、小樽駅前第1ビル周辺の再開発では、市街地再開発事業として国の補助が活用可能となります。また、JR小樽駅前広場の整備につきましては、計画の有無にかかわらず街路事業が活用可能ですが、小樽駅前第1ビルの敷地を一部含めて整備することが前提となります。次に、再開発に求める施設につきましては、小樽駅前第1ビル周辺の再開発に当たっては、単なる施設整備にとどまらず、周辺地域の活性化に資することが重要と考えております。このため、まずは小樽駅前第1ビル周辺地区再開発準備組合で、今後、取りまとめる計画案を基に、市と準備組合で協議を重ね、魅力ある駅前エリアの形成に取り組んでまいりたいと考えております。次に、北海道新幹線の開業の遅れに伴う再開発の見直しにつきましては、小樽駅前第1ビル周辺の再開発の事業計画は準備組合で検討されており、開業延期により計画の見直しが必要かどうかについて、現時点で、市としては把握いたしておりません。次に、JR小樽駅前広場等のバリアフリー化等につきましては、JR小樽駅前広場の再整備においては、市独自のガイドライン等は設けておらず、バリアフリー法や道路移動等円滑化基準などの国や北海道の基準に基づいて対応していくことになります。また、小樽駅前第1ビル周辺の再開発においては、市の建築基準法施行条例に加え、同様に国や北海道の基準に基づいて対応していくことになります。次に、再開発における合意形成と市の関与につきましては、小樽駅前第1ビル周辺の再開発は組合施行を予定しており、地権者や関係者との合意形成は、都市再開発法に基づき準備組合及び組合が担うものであります。一方、当該再開発は、本市の玄関口であるとともに、にぎわいと高次の都市機能の集積などを図るべき重要な地域にあり、本市の行政課題の一つとして捉えております。このことから、準備組合の検討の動向を見ながら、市としても経済界や関係者とも連携し、必要な協議を行ってまいりたいと考えております。次に、国や北海道との手続等につきましては、JR小樽駅前広場の再整備は区域拡大に伴う都市計画決定に関する北海道との協議、交差点改良に関する国道管理者及び公安委員会との協議、国庫補助金導入に向けた国、北海道との協議と申請などが必要であります。小樽駅前第1ビル周辺の再開発は、再開発区域に係る都市計画決定、再開発組合の設立認可に関する北海道との協議、国庫補助金導入に向けた国、北海道との協議と申請などが必要であります。いずれの事業も、基本的な協議は既に市が実施いたしており、事業化の見通しが立った段階で、計画図等を基に具体的な協議を進めてまいります。次に、令和7年度一般会計における市有施設のLED化予算につきましては、各部からの要求額の総額は約5億8,000万円ありました。これに対して、予算計上額の総額は約2億5,700万円としたところであります。次に、市有施設のLED化に係る財源につきましては、学校など国の補助メニューを活用可能な施設は、その確保に努めるほか、交付税措置のある、より有利な市債メニューの活用により、後年度負担の抑制を図りたいと考えております。