音更町議会 令和7年第2回定例会 2025年6月13日
子どもが安心して学べる環境づくりについて
2025年6月13日、音更町議会の一般質問で、石垣加奈子議員が「子どもが安心して学べる環境づくりについて」質問し、教育長 福地隆、学校教育部長 高橋規也、学校教育課長 川上輝が答弁しました。
- 質問者
- 石垣加奈子 議員
- 答弁者
- 教育長 福地隆、学校教育部長 高橋規也、学校教育課長 川上輝
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。
質問 2番 石垣加奈子
通告に従いまして、子どもが安心して学べる環境づくりについて一般質問を行います。今、子どもたちが置かれている状況には様々な課題があり、全国的に不登校の児童生徒数が約35万人と過去最多を更新し続け、この10年間で3倍という深刻な状況となっています。本町でも1月末で、小学生56人、中学生104人が不登校になっています。不登校の要因は様々であり、解決への道もそれぞれの状況によって違いがあるものと認識しますが、周囲の期待に応えられないと感じ、子どもが深く傷ついていることも少なくないものと思われます。学校に行けない間の学習の遅れよりも子ども自身が安心できる環境を第一に考慮した対応が望まれます。また、コロナ禍に感染症対策として実施された少人数授業では、それまで不登校だった子どもたちが登校するなど、少人数学級の教育効果が実証されています。子どもたち一人一人の気持ちと尊厳を大切にし、安心して学べる環境を更に充実させることが重要であり、以下について伺います。1、近年急増する不登校の子どもたちへの対応の現状は。2、子どもが安心して学べる環境を整備する上で、現状における課題は。3、不登校の子どもに対する心のケアが最も重要と考えるが、町の考えは。4、小学1、2年生で実施している30人以下学級導入後の評価と課題は。また、小学校全学年で30人以下学級を実施する考えは。以上、御答弁をお願いいたします。
答弁 教育長 福地隆
子どもが安心して学べる環境づくりについての御質問にお答えいたします。はじめに、1点目の近年急増する不登校の子どもたちへの対応の現状、2点目の子どもが安心して学べる環境を整備する上での課題及び3点目の不登校の子どもの心のケアについての考えにつきましては、関連がありますので、一括してお答えいたします。国は、不登校児童生徒について、「何らかの心理的、情緒的、身体的あるいは社会的要因・背景により、登校しない、あるいはしたくてもできない状況にあるために、年間30日以上欠席した者のうち、病気や経済的理由等による者を除いたもの」と定義しております。音更町における不登校児童生徒数につきましては、令和4年度が183人で、内訳は小学生が50人、中学生が133人、5年度は221人で、小学生が68人、中学生が153人であり、これまで増加傾向で推移しておりましたが、昨年度は178人で、小学生が65人、中学生が113人となり、5年度と比較すると、小学生が3人、中学生が40人、合わせて43人の減となったところです。不登校になる要因は、本人の無気力や不安、生活のリズムの乱れのほか、学業不振など様々であり、また、こうしたいくつかの要因が複合的に重なっている場合もあると推測しておりますが、その要因を的確に把握し、個に応じた目標や支援策、社会的自立に向けての選択肢を広げる取組について、関係者が情報共有を図りながら進めていくことが肝要であると考えております。不登校を未然に防止する取組として、学校教育相談員が各学校を各月ごとに訪問し、不登校に関する情報交換を行っているほか、学校生活における満足度や意欲、学級集団の状況などを測定するハイパーQUアンケートを実施しており、その結果を正しく分析し、効果的に活用するため、研修会を毎年度開催するなど、魅力ある学校、学級づくりを進めているところであります。不登校への対応につきましては、新たな不登校児童生徒を出さない取組が重要であることから、不登校の兆しが見られる場合には、担任が一人で支援するのではなく、学校全体がチームとなって家庭へのアプローチを行い、その情報を全ての教職員で共有するとともに、日常的に児童生徒に寄り添いながら、個別支援などに取り組んでおります。より専門的なアプローチが必要な場合は、学校教育相談員をはじめ、心の教室相談員やスクールカウンセラーが学校を訪問し、児童生徒のほか、必要に応じて保護者や教員などとも面談を行うことで課題の解決を図っているところですが、中でも令和5年度に教育委員会事務局職員として採用したスクールカウンセラーによるカウンセリングは、児童生徒の悩みや不安を傾聴し、心のケアや環境改善を図るために極めて重要な役割を果たしているものと認識しております。スクールカウンセラーは、ほかにも発達検査やケース会議への参加、緊急事態が発生した際の心のケアなど、様々な相談業務に当たっており、昨年度の相談件数で申し上げますと、児童生徒が383件、保護者が236件、学校その他関係者が524件で、道が実施するスクールカウンセラー派遣事業を含めた総数は1,299件となっており、確かな信頼できる相談窓口として定着しつつあるものと考えております。また、登校に悩みを抱える児童生徒の理解やきめ細かな支援策を学ぶため、民間事業者などの協力を得て、毎年度、不登校児童生徒を持つ保護者や支援者などを対象に学習会を開催しているほか、家庭や別室登校する児童生徒をオンラインで結び、授業配信をするなど、ICTを活用した支援を行っているところであります。このほか、学校以外の居場所として、町が運営する2か所の教育支援センター、民間事業者が運営する放課後等デイサービス事業所などに加え、国の不登校対策「COCOLOプラン」の趣旨を考慮し、音更町においても、小学校1校をモデル校として、校内教育支援センターを今年の9月に開設する予定であり、不登校や登校はできるが自分の学級に入りづらい児童が身近な居場所である校内の落ち着いた空間の中で個に合ったペースで安心して学習や生活ができるよう環境整備を進め、次年度以降、他の学校にも導入していきたいと考えており、不登校児童生徒などが自らの進路を主体的に捉え、社会的に自立できるよう、関係者とも連携しながら、様々な取組を行っているところであります。次に、4点目の30人以下学級導入後の評価と課題及び小学校全学年で30人以下学級を実施する考えについてでありますが、少人数学級による質の高い教育の実現に向け、国は、令和3年度以降、段階的に学級編制の標準を引き下げ、現在、小学校では、全学年で1学級の標準が35人とされております。また、1学年40人を標準とする中学校については、道が独自に基準を定め、1学年が35人の編制となっております。これに加え、音更町におきましては、小学校入学後の新しい生活環境への適応や学習者用タブレット端末の利用開始を支援するため、4年度から小学校第1学年及び第2学年で30人以下学級の編制を開始しており、今年度は3校に3人の町費負担教諭を配置することで、きめ細かな支援体制の充実に努めているところであります。この音更町独自の取組により、30人以下学級を編制している小学校では、児童一人一人に教員の目が行き届き、個の成長に応じた丁寧な関わりができることや、少人数ならではの環境が子どもたちの積極的な発言を促し学習意欲の向上につながっていること、また教室内の物理的なゆとりが落ち着きのある学習環境に寄与していることなどが教員や保護者から高く評価されているところであります。一方で、少人数学級の効果を最大限に発揮し、確かな学力の向上に結びつけていくためには、更なる授業改革や学校における働き方改革の推進など、子どもたちの資質・能力を引き出すための環境づくりが必要であり、教員への継続的な研修機会の提供やスクールサポートスタッフ、学習支援員の配置による教員業務の支援、地域学校協働活動の充実による地域資源の有効活用など、少人数の利点を生かす多面的な学校支援が重要であると考えております。また、近年の教員のなり手不足を背景に、町費負担教諭の採用も年々厳しさを増していることから、30人以下学級を維持し続けるための安定的な人材の確保についても喫緊の課題と認識しているところであります。小学校における全学年での30人以下学級の実施につきましては、現在進めている個に応じた関わりや機を捉えた適切な支援の一層の充実を図る上でも大きく貢献するものと認識しており、教育委員会といたしましては今後、対象学年の拡大を目指してまいりますが、実施に当たっては、安定的な人材の確保、教育課程編成や教科担任制などについて、校長会との協議を踏まえつつ、国や道の動向なども注視しながら取組を進めてまいりますので、御理解をいただきたいと存じます。以上、答弁とさせていただきます。
再質問 2番 石垣加奈子
それでは、再質問をさせていただきます。1点目の子どもたちへの対応の現状ということで、いろいろ取り組まれていることも分かりましたし、これまで増えていたものが、昨年度は43人減少しているということで、その取組の成果が現れているのかなというふうに思いますが、このニーズが減った要因の分析というのは何かされているのか、また、何かこういった対策が成果が出ているという結果が現れているというような分析をされているかどうか、お伺いしたいと思います。
答弁 学校教育部長 高橋規也
不登校の減の要因ということなんですけれども、先ほど教育長からも御答弁申し上げましたとおり、43人、対前年度比で減となっているというところであります。その要因なんですけれども、やはり、これも先ほど教育長からも御答弁させていただいたんですが、新たな不登校児童生徒を出さない取組ということで、学校関係者がいち早く不登校対応に取り組んだということもございまして、新たに新規として不登校になった方については、昨年度が114名だったんですけれども、今年度については62名ということで、前年度と比較いたしますと52人減ったということが主な要因かというふうに捉えております。以上です。
再質問 2番 石垣加奈子
新たに不登校を出さないということで、こちらが大幅に減っているということが分かりました。不登校の背景ということで様々答弁にもありましたが、要因としては、本人の無気力や不安、生活のリズムの乱れのほか、学業不振など様々な要因があるということと、そうした要因が複合的に重なった場合もあるというふうに推測しているという答弁がありました。私は、こういった背景もあると思うんですけれども、不登校の背景には、過度な競争教育や管理強化によって忙し過ぎる学校というふうになっていて、それが子どもたちが安心して学べる環境になっていないのではないかというふうに思いますが、そういった認識は町のほうでお持ちなのか、お伺いします。
答弁 学校教育部長 高橋規也
不登校の要因、こちらのほうからも気にしているんですけれども、そもそも学校が忙し過ぎるのでないかというようなお話でございます。この今お話しした不登校となった要因というのは、こちらについては、教員のほうから見ての回答結果ということなんですけれども、実は直近で令和6年1月にNPOで調査しておりまして、不登校の子どもと保護者の実態ニーズ調査というのが行われているわけなんですけれども、その中で、保護者が考える理由として、それぞれ理由は挙げられているんですけれども、主に大きなところで先生との関係ですとか、勉強が分かるけれども授業が合わないとか、そういったことも述べられているというような状況にはなっております。確かに新しい学習指導要領になってから3年生以降も増えたということも部分にはあるんだとは思うんですけれども、そういった先生との関係ですとか、勉強の関係とか、そういったことも中にはあるのかなというふうには要因として捉えているところであります。以上です。
再質問 2番 石垣加奈子
学習指導要領が変わったことで忙し過ぎるというのが本当にあるかなというふうに思います。先生とのコミュニケーションというのも、子どもも忙しいんですけれども、先生たちもとても忙しくて、子どもたちが何か相談したいのに話しかけられないだとか、相談できないというような声も上がっていると思います。そういった学習指導要領が変わったことによってなので、国の政策でもありますので、なかなかそこは簡単には変えられるところではないとは思うんですけれども、そういった中で子どもたちが心に傷を負って不登校になっているという認識も持つべきではないかなというふうに思います。3点目の心のケアが最も重要と考えるという点についてですけれども、不登校というと、親は不登校になったときは早く何とかしなければならないというふうに焦ってしまったりだとか、不登校の支援というと、学習機会を新たに確保するような支援というのが主になっているのかなというふうに思うんですが、この不登校の原因、原因というか、不登校になる子どもというのは心が折れた状態、心に傷は負った状態というのが一つの要因になるのかなというふうに思いますが、先ほどもいろんな要因があったのですが、この心の傷という要因もあるという認識はお持ちなのか、お伺いします。
答弁 学校教育部長 高橋規也
不登校の要因に心の傷もあるのではないかということ、お話でございます。先ほども要因ということでお話しさせていただきましたけれども、確かにその中には、こちら大人には分からない本当に思いもあって、確かに心に傷を負っている方もいらっしゃると思います。今の立てつけとしては、心に傷が癒えるまでは、やっぱり子どもは見守りつつ、そうなりますと保護者の方もなかなか心配される部分というのもございますので、保護者の方への支援、そういったものに意を持ちながら、個に合った支援策というものを考えていかなければならないなというふうには考えているところであります。それで、学校といたしましては、教員向けに、登校に悩みを抱える子どもたちを支える学習会、こういうのを年3回、民間事業者の方に御協力いただきまして、登校の理解や好ましい対応方法ですとか、町内の不登校に関わるネットワークづくりなどについて研修会を行っておりまして、昨年度の実施回数で申しますと3回、都合80名の方が参加していただいているというような状況になっております。それから、保護者ですとか支援者の方を対象にした学習会についても年1回行っておりまして、こちらについては28名の方が参加していただいたということで、この中では様々な原因で居場所や学びの機会を失っている子どもたち、それから保護者が幅広い支援を受けられるよう、管内の支援団体、そういう輪~むという団体があるんですけれども、そういった団体の方にも御参加していただいて、いろんな居場所があるということも周知していただいておりますし、特に個別に相談、講師に対して相談があるという場合についても、個別相談の機会を設けているというような状況であります。以上です。
再質問 2番 石垣加奈子
心に傷を負った状態という認識もあるということで、見守っていきたいという話がありました。この心の折れた状態というのは、骨折した子どもを走らせないというように、心の折れた子どもには無理をさせることができないというふうに考えます。大阪で教育相談研究所を行っている相談員の方は、こういった不登校の相談を受けた際に、まずは子どものありのままを受け止めることから始めましょうというふうに答えているそうです。子どもには休息の権利というものがあり、子どもの権利条約の中にも盛り込まれています。その休息をすることによって子どもはありのままの自分で大丈夫という自己肯定感を育み、それが自発的に動き出すというふうになると思います。町として、不登校の子どもたちに休息の権利を認めて、学習の遅れを心配する前に、まず安心して心の傷を癒やすための休める環境を保障することを支援することが必要ではないかと思いますが、この点についてお伺いします。
答弁 学校教育部長 高橋規也
お子様の休みの保障ということなんですけれども、平成29年に教育機会確保法というのが施行されまして、学校以外で学ぶ場所を設けるとかという形の支援が示された後、令和元年の10月なんですけれども、こちら文科省のほうから、教育機会確保法の趣旨を踏まえて、学校に登校という結果のみを目的とするのではなくて、社会的に自立することを目標、目指すという必要があるという支援、こちらのほうに視点が示されたという形になっております。ですから、無理のない範囲で、そういった形で休む分は休むという形に示したということで、国が学校復帰には前提としないというような形で認めたようにも取れるかなという部分もあるんですけれども、実際そういう部分もあるんですけれども、ただ、その令和5年11月には、同じ局長から、文科省の局長からの通知なんですけれども、学校教育の意義について改めて明確をされて、学校というのは、多くの人たちとの関わりの中で、様々な体験や経験を通して、実社会に出て役立つ力を養うまで、学校教育の役割は極めて大きいというようなことで述べられております。こういったこともございますけれども、一人一人に応じた多様な支援を行っていくことが重要なのかなというふうに思っているところであります。
再質問 2番 石垣加奈子
先日、国会の中で、不登校の児童生徒への対応について、石破首相がこういった答弁をしていました。100人不登校の子どもがいれば100通りの事情があると思う。そういう子どもにとにかく学校に行けとプレッシャーをかけると事態の改善につながらないということはよく承知している。休むということでその人の人権がきちんと生かされる、人間として尊重される、そのために何が必要か。その中の一つとして学校を休むことも必要な場合があると認識しているというふうに述べました。この答弁は、子どもの人権が尊重されるために学校を休むことも必要だということで、とても大事な答弁だと思います。先ほど心の折れた状態で見守らなければいけないということで、保護者の支援も必要だということがありました。子どもが学校を休んだ場合には親にも大きな影響があると思います。特に低学年ですと、一人で家に置いておくことができないので、仕事を持つ親は仕事を休んだり、休職をしてしまう、しなければならなくて収入にも影響が出たり、家にいる子どもの食費がかさんだりなど、経済面、金銭面でも追い詰められているというふうに思います。その仕事を休むことについても、不登校離職というのが今問題になっているという現状があると思います。親が子のケアのためにフルタイムからパートの仕事に移行したり、離職したりするケースが見られており、民間の調査では、親の約4人に1人が、こういった退職か休職をせざるを得ないというような実態になっています。こういった保護者が、不登校の子どもを持つ保護者がいろいろな困難を抱えている実態について、町のほうではどのように把握しているでしょうか。
答弁 学校教育部長 高橋規也
不登校離職への対応ということなんですけれども、実態をつかんでいるかということであれば、つかんではいないと、そのような状況です。ただ、国の制度で介護休業補償制度というのがあるんですけれども、介護というと高齢者介護というのはイメージしがちにはなると思うんですけれども、それ以外にも、例として、不登校の原因が例えば抑鬱で、医者からの支援が必要とするような診断書があるですとか、あと発達障がいのある子どもを養育する必要がある、また鬱病と診断された子どものケアとか、そういったような状況の中で介護休業、認められる場合もあるということにはなっております。ただ、有休なんですけれども、一人につき3回までということで、最大93日間ということがございます。補償の内容についても、基本的には月給の8割ほどが出るということで確認はしておりますので、そういった部分を、こういった制度もあるということで、周知等については考えていきたいというふうに思っております。以上です。
再質問 2番 石垣加奈子
保護者のその困難を抱えている実態は把握していないということなんですけれども、いろいろ相談を受けていると思いますので、そういったその保護者が抱えている困難というのも是非つかんでいただきたいなというふうに思いますし、そういった保護者への支援というのも、町として考えていかなければいけないのかなというふうに思います。今答弁にあったように、介護休業を不登校の子ども、不登校の状態にある子どもの親にも取得することが可能であるという答弁がありました。これは今年1月に判断基準を見直して、これまでは主に高齢者を念頭に作成していたものを子どもにも適用できるということで明示されました。先ほども国会の中で答弁があったように、子どもの不登校のケースも想定されるというふうに認められました。ですが、こういった制度がまだまだ知られていないのではないかなというふうに思うんですけれども、相談に当たる教師だとか相談員も、こういう制度があることを周知したりはしているのか、お伺いします。
答弁 学校教育部長 高橋規也
先ほども少し申し上げたんですけれども、こういった制度があるということで、学校関係者等については周知等を図ってまいりたいというふうに考えております。以上です。
再質問 2番 石垣加奈子
是非よろしくお願いします。あと、今年からモデル校1校で校内教育支援センターというのが設置されることになりました。この目的としては、普通の教室には行けないけれども、別室であれば勉強ができたり、生活の場ができるということで設けられると思います。ですが、この教育支援センターを学びの場だけにしてしまうと、やはりそこにも行けない子というのが出てしまうと思いますので、先ほど述べた、心の傷を癒やすケアの場としても使えるような工夫が必要ではないかなというふうに思いますが、そういったケアの場としても活用するような方向を考えているのかどうか、お伺いしたいと思います。
答弁 学校教育課長 川上輝
教育支援センターの指導員につきましては、子どもの心のケアももちろん含めまして対応に当たっているところでございますので、今後開設いたします校内教育支援センターにおきましても、支援員が同様に、児童の心のケアのほうに対応するということで考えております。以上です。
再質問 2番 石垣加奈子
ケアの場としても利用できるということで安心しました。今年はモデル校1校にということですが、今後、全校にどういうふうに広がっていくか分かりませんけれども、どの学校にも、こういった支援センターで心の傷の癒やす場所というのができることを望んでいます。続いて4点目の30人以下学級の導入についてですが、評価については、導入した小学校では児童一人一人に教員の目が行き届き個の成長に応じた丁寧な関わりができることや、少人数ならではの環境が子どもたちの積極的な発言を促し学習意欲の向上につながっていること、あと教室内にゆとりができて落ち着きのある学習環境ができているということで、教員や保護者から高く評価されているという答弁がありました。これが、今は1、2年生なんですけれども、小学校全学年で広げることによって、不登校の防止にもつながるのではないかなというふうに思います。コロナ禍で分散登校がありましたが、そのときも分散登校によって少人数学級が自動的にできて、そのときにも、こういった同じような評価。小学校の学校だよりというのが町内会で回覧されているんですけれども、子どもたちにとって静かな雰囲気の中で疲れた心と体を少しずつ癒やしていきながら学校生活のリズムをつくることができたというのと、教師の目が子ども一人一人に行き渡り、きめ細かな学習指導、生活指導を行うことができたということで、少人数学級のメリットがコロナ禍の分散登校で実感できた事例となっています。今の時点では、すぐにはというふうにはなっていないんですけれども、適切な支援の一層の充実を図る上でも大きく貢献するものと認識しておりという答弁がありました。拡大についても目指してまいりますというのがありますが、具体的なスケジュールとかというのは、今は何か考えていることはあるでしょうか。
答弁 学校教育部長 高橋規也
次年度以降どういったスケジュール感を持ってということなんですけれども、現時点では、ちょっとまだ持ち合わせていないというのが現状であります。ただ、令和7年度、少人数学級ということで3名、町費負担教諭を採用しているということで、教育長からも御答弁ありましたけれども、現状で6年生まで全て30人学級にするとなると、10名前後の教員が必要に多分なるということになります。そうすると、あと7人程度必要になるということに想定されます。折の教員の不足もありますし、お一人配置することで大体年間の人件費として390万円ほどかかりますので、10人となるとそれなりの金額ということにもなりますし、ですから財政面の話もあるんですけれども、やはりその人材確保ができるかどうか、そちらのほうがちょっと大きいのかなというふうに思っていますので、少し時間を置かずに検討は進めてまいりたいというふうに考えております。以上です。
答弁 教育長 福地隆
今御質問の中で、石垣委員のほうから、コロナ禍における少人数学級がすごく効果があったと実証されたというような発言が先ほどもありましたけれども、実は少人数学級だったから不登校だった子が出てこれたということは、ある意味でいいますと一面でしかないという状況で、学校だよりを見て判断されたということですので、かなり少ない文字数の限られた文字数の中での情報かなと思うんですが、当時、令和2年の2月頃からコロナが始まりまして、その年度の卒業式も普通どおりできないような状況で、急遽の臨時休業というのがかなり続きました。断続的に続きまして、4月に入ってからの入学式も、やったはいいものの、またすぐ臨時休業というようなことで、かなり通常どおり学校が開けないというような状況があって、その先に、いきなり再開するのではなくて、学級を二つに分けて、曜日を変えて、半分ずつの子どもたちに学校に登校していただくという分散登校というのを行いました。そのときに出てきた、それまで不登校だった子が出てこれてよかったというようなことだったと思うんですけれども、これについては、実はその前段がありまして、不登校だった子どもたちは、みんなが登校できているのに自分はできていないということで、かなり、先ほどからお話出ている心の傷といいますか、かなり負い目といいますか、そういうふうにかなり負担に思っていた子どもたちが、その不登校の中の一部におりまして、その子たちが、コロナによって学校が休みになっていることについて、自分だけが学校行けていないということではないと、みんな同じように行けていないんだというようなことがかなり長い期間続いたものですから、かなり安心感、変な意味でですけれども、安心感というか、少し気持ちに元気がチャージできたということで、その中で、その後、先に分散登校があったので、それで少し学校行ってみようかということで行けてみたということでありますので、決してその少人数になったことによって不登校の子が出てこれて、それが実証されたということでは私はないと思っておりますので、それだけは述べさせていただきたいと思います。
再質問 2番 石垣加奈子
分散登校が、ただ、そうですね、不登校を解消したものだけではないというのは分かりました。先ほどのスケジュールについては、はっきりしたものが出せないということで、一番の課題は、やはり人材の確保、先生の確保が大変なのかなというふうに思います。今でもなり手不足が起こっていて、今でも確保するのが大変な状況だと思います。そのなり手不足の背景にも、やはり先生が忙しいとか、その先生という教師という仕事のイメージが悪いというのがあると思います。それも、やはり少人数学級になることによって、先生にも少し余裕ができて、子どもとしっかり向き合えるというようなやりがいにもつながるのかなというふうに思いますので、どっちが先かというのもちょっと難しいところではあるんですけれども、少人数学級に向けて前向きに進んでいただきたいなというふうに思います。今回この不登校のことについていろいろ調べていたら、民間の保険会社が今年4月から業界初の不登校家庭の支援に10万円を支給する保険販売をスタートしたというニュースを見ました。こうした保険ができた背景には、不登校の子どもの数が過去最多を更新し、不登校による保護者への精神、経済的な負担を軽減するために保険会社として何ができるかを模索し、各自治体や学校が行われている様々な不登校支援の促進と、公的機関では届きにくい経済的支援の両方を補完できる商品として、不登校児の学びの保障を負担した新しい保険として開発されたようです。こういった保険ができるというのは、それだけ不登校が社会問題になっているんだなというふうに感じましたが、こういった保険ができたことで根本的な解決にはつながらないというふうに思います。不登校になるということは、子どもの心に傷、ストレスが与えられているということだと思います。そのストレスの原因というのは、教育の環境だけでなく、社会全体の在り方にも関係していると思います。戦後、憲法と一体につくられた児童憲章には、「児童は、人として尊ばれる。児童は、社会の一員として重んぜられる。児童は、よい環境の中で育てられる」と宣言しています。このことは子どもの権利条約につながる先駆的な呼びかけかと思います。今の日本は競争と管理が進み、個人の尊厳が軽視されているように感じます。大人は忙しく、子どもと過ごす時間が奪われています。そして子どもも忙しく、子ども期に欠かせない休息や自由な遊びが奪われ、遊び育ち合う権利が保障されていません。不登校は、どんな子どもにも起こり得るものだと思います。しかし、それは決して問題行動というものではありません。子どもたち一人一人が人間として尊重され、安心して学び、成長できる教育環境を実現するための一つの方法として、30人以下学級の取組が挙げられると考えています。音更町の子どもたちが安心して学べる環境を更に充実させることを求めて、質問を終わりたいと思います。