音更町議会 令和7年第1回定例会 2025年3月7日
大雪による農業被害について
2025年3月7日、音更町議会の一般質問で、不破尚美議員が「大雪による農業被害について」質問し、町長 小野信次、農政課長 木谷康臣が答弁しました。
- 質問者
- 不破尚美 議員
- 答弁者
- 町長 小野信次、農政課長 木谷康臣
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。
質問 12番 不破尚美
通告に従いまして、行政報告に対する追加質問を行います。大雪による農業被害について。十勝地方では、2月3日から4日にかけて、これまで経験したことのない記録的な大雪に見舞われ、帯広市では12時間で120センチという、国内観測史上最大の降雪量となりました。本町では、本定例会初日の行政報告と過日の各常任委員会において、大雪への対応等について内容が示されました。町民の安全を第一に、最大限に様々な対応に御尽力をいただき、早い段階で、ほぼ通常の生活に戻ることができています。農業の被害については、野菜栽培等のビニールハウスの全半壊など、十勝管内最多の被害となりました。本町の基幹産業である農業を守り、経営を持続していくための町の考えを伺います。1、本町の農業被害施設は9割がビニールハウスの全半壊と報告されていますが、現在の被害状況と復旧作業の進捗状況は。2、被害を受けた営農用ハウス等の共済加入状況は。3、各種制度融資の周知を図るという中で、本町は独自に音更町農業振興資金の制度を設けていますが、この制度は災害対策としてどのような役割を果たすのか。4、被災を契機に離農する可能性も懸念される中、農業経営を続けていくことができる環境の確保が必要と考えますが、町の見解は。以上、御答弁お願いいたします。
答弁 町長 小野信次
大雪による農業被害についての御質問にお答えをいたします。はじめに、1点目の、本町の農業施設の被害状況と復旧状況についてでありますが、町が独自に実施した農業施設被害状況調査における一昨日現在の状況といたしましては、D型倉庫の全壊が2棟、半壊が4棟、農協施設の半壊が1棟、ビニールハウスの全壊が83棟、半壊が71棟となっております。また、復旧状況につきましては、撤去や張り替えの作業が既に進められており、20棟以上は施工が完了しているほか、農協への修繕の見積り依頼が100棟程度あると伺っております。次に、2点目の、被害を受けた営農用ハウスの共済加入状況についてでありますが、被害を受けたビニールハウスのうち、園芸施設共済の対象となる営農用ハウスの戸数と棟数につきましては、58戸、91棟で、そのうち共済加入のものが24戸、41棟あり、加入率は、戸数で41.4パーセント、棟数で45.1パーセントとなっております。次に、3点目の農業振興資金の災害対策としての役割についてでありますが、本町の農業振興資金には、災害などにより甚大な被害を受けた後も、農業経営を継続するために必要な資金を貸し付けるためのメニューを従来から設けており、その貸付け上限額は、個人が300万円、共同が1千万円で、貸付期間は10年以内、利率は無利子となっておりますので、復旧資金の借入れに係る利息の負担軽減につながっているものと考えております。また、町ではこれまでも農業災害や新型コロナウイルス感染症、原油価格物価高騰などに対応する農業経営維持資金の利子補給を実施しておりますが、今回の大雪災害による資金借入れに対する利子補給につきましても、今後、両農協と協議をし、対応を検討してまいりたいと考えております。最後に、4点目の農業経営を続けていくことができる環境の確保の必要性でありますが、国や道は早期の経営再開に向けた農業共済や収入保険の早期支払い、農林漁業セーフティーネット資金の円滑な融通のほか、資金繰りに重大な支障が生じないよう、窓口における親身な対応や適時適切な貸出し、担保徴求の弾力化、既往債務に係る償還猶予などの条件変更について、引き続き農業者の実情に応じた十分な対応に努めるよう関係機関に通知しているところであります。町といたしましては、町内で150棟以上ものビニールハウスが倒壊または損壊するといった甚大な被害が発生したことから、被災された農業者が営農意欲を失うことなく、被害を受けたビニールハウスの撤去や再建に向けた取組を進めていただくことが重要であり、今年の営農を前向きに開始するためにも、いち早くその取組を後押しする必要があるものと考えております。そのため、被災された農業者の負担軽減や速やかな経営再建のための支援として、倒壊の場合には1棟当たり10万円を、一部損壊にあっては1棟当たり5万円を支給する、ビニールハウス等撤去費用等支援特別給付金事業の実施について、今定例会に補正予算案を追加提案させていただきますので、御理解をいただきたいと存じます。以上、答弁とさせていただきます。
質問 12番 不破尚美
2月4日の記録的な大雪で、除雪作業など、様々な対応に当たっていただきながら、一月が経過いたしました。質問の農業被害については、十勝管内を見ますと、被害状況も大小様々ですが、やはり帯広、音更が局地的に雪が多く、本町の被害が大きかったことが明らかになっております。この間、小野町長におかれましては、自ら、被害に遭われた現場に足を運ばれ、いち早く両農協の組合長とともに、振興局へ被害の状況を説明して、要望を伝えていただきました。また、昨日の経済建設常任委員会において、そして今、町長からの答弁にもございました、ビニールハウス等撤去費等支援特別給付金についての説明をいただいたところで、非常にスピーディーな対策で、私のほうから申し上げることはほぼないという状況になってしまいましたけれども、私自身も被害に遭われた身近な地域の生産者の方の現状を実際に目の当たりにしまして、重大さを実感しているところであります。昨日の経済建設常任委員会での説明、そして答弁の中にもありました、被災した農業者が営農意欲を失うことなく、今年の営農を前向きに開始していただけるよう後押しするという意味合いが強いという町の考えと共通認識の上で再質問させていただきます。まず、被害状況ということで、一昨日、3月5日現在の状況をお答えいただきました。町としての独自の調査をしたということでしたけれども、私のほうでも農協を通じて全戸にファクスを送られたということを伺っておりまして、そのファクスが町の独自の調査ということでよろしいかどうかお伺いいたします。
答弁 農政課長 木谷康臣
2月の20日から2月の28日までという期限で、農協のほうのシステムのほうを使わせていただいて、調査をさせていただいてございます。以上でございます。
質問 12番 不破尚美
農協のファクスシステムで調査したということで、町もおおむね把握できているということですが、送ったところの全戸から回答があったということでよろしいでしょうか。また、実際に私もその用紙を見せていただきましたけれども、その調査項目にビニールハウスの今後の予定として、「撤去後同規模を再建」「規模を縮小し再建」「撤去せず修繕し使用」「撤去のみ」「撤去しない」と、それぞれ選択するところがあるのですが、「撤去」「修繕」「再建」と、どのような割合で回答があったかお伺いします。
答弁 農政課長 木谷康臣
回答につきましては、被害があった方からの回答ということになります。今後の予定というところでございますけれども、「撤去後、同規模以上で再建」っていいますのが、回答数がこれ、129棟になります。そのうちの62が「撤去後、同規模以上で再建」という形になりますので、割合でいきますと38.75パーセント。それから「撤去後、規模を縮小し再建」というのが23棟、こちらのほうが14.38パーセント。それから「撤去せず修繕し使用」、こちらが18棟で11.25パーセント。「撤去のみ」、こちらが24棟で15パーセント。それから「撤去しない」というのが2棟ございまして、こちらで1.25パーセント。残りにつきましては、未回答ということで、31が未回答でございました。以上になります。
質問 12番 不破尚美
ファクスの調査内容の割合について確認できました。この項目について、全て回答されていない未回答の方も含め、まだ検討中の方もいらっしゃるのかなと思いますけれども、規模を縮小せざるを得ないという方もいらっしゃるということで、再建するとなると資材価格が2、3倍にもなっており、厳しい環境にあります。野菜栽培をされている農家さんは、ビニールハウスの中そのものが所得の場であり、町のほうでも把握されていると思いますが、この時期、ホウレンソウの種おろし直前の時期で、被害により、今年は減収になるという声をお聞きしています。そのほかブロッコリー、長ネギなども今年の生産量に影響する状況であるとお聞きしました。また、復旧の進捗状況について、答弁にもございました。撤去作業は自力で行うには危険もありますし、雪が解けてからでなければ取りかかることはできないということもございます。業者に委託するとしても、費用の負担や順番待ちになるといったことが現状だと思います。そういった中で、2問目の共済加入状況について答弁をいただきました。実際に共済加入もこのオプションなど、様々なものがあって、車の保険ですとか生命保険と同じように、どうするかというのは自己判断によるところがありますが、実際にビニールハウスでも建ててすぐなら新品価格、補償額もそこから割り出しますが、減価償却をして残存価格が減っていたら補償も少なくなってしまうという、そういった面からも、未加入の農家さんが増えていると感じております。共済加入の状況については、答弁にありました。承知いたしました。3問目の音更町農業振興資金の制度のことです。この制度は従来から設けていたということで、農業経営を継続するために必要な資金を貸し付けるという制度でございます。利息の負担軽減につながっているということで、利用する側からは助かっているのかなと思います。今後、この制度も両農協と協議し、対応を検討してまいりたいということで答弁をいただいておりますので、引き続きお願いしたいと思います。最後の4問目になります。被災を契機に離農する可能性も懸念される中、農業経営を続けていくことのできる環境の確保が必要と考えるということですが、答弁の中で、償還猶予ですとか、引き続き農業者の実情に応じた十分な対応に努めていただけるというふうに答弁をいただいております。今回の大雪で、夜通し必死に除雪をされて、ビニールハウスや倉庫、牛舎などを守られたという農業者の方も多くいらっしゃいました。自らビニールを切り、ハウスを守ったと。一方でハウスまでたどり着くことができなかった方や、ジェットヒーターをたいていても大雪でブレーカーが故障し、暖房が追いつかなかったという方、本当に様々な大変な状況、観測史上最大の降雪による、まさに災害でした。そういった中で、特に高齢の農業者の方、後継者のいない方ですとか、まだまだ頑張りたいと思っていても、被災を機に、農業を続けていくという意欲を欠いてしまう可能性があるというふうにもお聞きしました。被害に遭われて、本当にショックを受けて、自責の思いでめいっている方も多くいらっしゃいました。それでも、いつまでも落ち込んではいられないと、何とか頑張るよと、前向きな笑顔を見せてくださった方もいらっしゃいました。新年度を迎える時期ですが、今後、北海道や国等の動きもあると思います。今回は大雪被害を受けた農家の方に絞って申し上げましたが、本町の基幹産業を支えてくださっている農業者の方たちが営農を継続していけるように、町として引き続き御支援をいただくことを求めて、質問を終わりたいと思います。
答弁 町長 小野信次
不破議員も、いろいろ情報収集しながら話が出たんだろうと思うけども、まずね、どうやって調査したんだというお話されました。私は、然別ですから、万年から高倉から鎮錬から中音、西中、さらには東中も含めてそうだけど、豊田から全部回ったよ。ここで会派で回ったっていう人もいるから。2日間で回りましたよ。だって、必ずこういう話が出てくるでしょう。まず、こういうことが起きたときに、国に要望したのか、道に要望したのかって必ず話が出る。だからこそ、本当に国は、道はこれをどう考えているのかということを正すために、振興局にお邪魔したわけ。国会議員だって道会議員だって来てくれますよ、それは。来るけど、決まった資金提供だとか貸付けにわたるメニューなんていうのは、うちの農政で全部分かる。そんなことは変わんないんだから。新たにそれは出てくるわけではない。そして、一つね、この今回の大雪で苦労したのはね、もちろん、一瞬で降ったっていう苦労も、それは一つの苦労話なんだけど、これはね、北海道で平成23年の12月から24年の3月にかけて長い期間でね、豪雪が起きて、そのときは、これ、道議員の先生方もね、どっかのつまみで情報を皆さんに言っている場合もあるから、ここは気をつけてほしいんだけども、この間に6,485棟、これは激甚だよ。この資料を提供されるわけだよ。だから、今回、私たちが、過去に類のない、こういう被害を十勝で、十勝というか、この音更町は受けたって言ってもね、なかなか通じない。今、私たちは、資金の対応について、両農協とこれからも密に協議をしながらって言うけど、やっぱり農協さんも、経済団体って言いながら、ある程度公共性持っているから、そこには踏み込まない。町をどうしてくれるんだっていう話は来るよ。だから、私たちは積極的に担当部局と一緒になって、あるいは財政もあるから、財政も一緒になって、足で運んでさ、そして今回のこの結果に結びつけたんだけれども、ただ、問題は、今、最後のほうで、不破議員が言ってくれたように、一生懸命、僕もそんだけ歩いたら、こんだけ一生懸命、俺らは雪よけてね、ハウス潰してないんだよって、そういう話も出るわけよ。ところがさ、あなたが言うように、そのいとまもないでハウスが潰れた人もいるわけだよ。そこは政治判断というね、形にしていかないとさ。だったら、一緒になって、農業者団体も含めてね、このことを新たなスタートを切れるような施策もね、お互いに講じようというのも一つの案だと思うんだ。でもそれも、そういう話もしつつ、今回のこういった形になったということも、まあ、御理解っていうよりも、やはり、なかなかそこの判断が難しいんだなと、それぞれにあってね。だから我が町としては、あなたがおっしゃってくれたように、過去の歴史にないような、こういったことにあっては、やはり弱い人たちの状況をいかに我々はそこに手だてをするか。だからあえて答弁でも話させていただいたけど、コロナのときもそうですよ。観光のところでね、あのときもそうだよ。一気にね、真水を投入した。今回もやっぱり、あなたがおっしゃるように、年齢があるから、例えば、この機会におやめになるという、そういうふうに判断する人もいるかもしれない。でも、そう思わせないでさ、ああ、そっかって。なぜ、これ、撤去という名前つけているかもね、これもお話しさせてもらうけれども、共済制度に入っている人、なおかつ共済も建物に対する共済に入っているけども、こういった災害に遭ったときに、その撤去というところもメニューはあるけど、大方の人、入ってないんだよ。支給するときにみんなに共通するところは撤去というところに落としどころを合わせなかったらね、保険をもらっている人、もらってない人がいるんだと。そういう差も出てくるでしょう。だから、こういったものっていうのは、人の感情をいかに荒立てないように、みんなの落としどころがさ、いかにどこにあったらいいのか。かといって、一つでも、反対あるいは異論を唱える人がいるからできませんというのかさ。だからこれは、今、隣の町でもう示したよね。そこでは、結果的に貸付けでしょう。農協の組合長さんと一緒に歩いたときも、それから国会議員さん来たときも、何が大事かって問われるのさ。でも、町に問われるよりも、心配で来てくれている人は何ができるかということをね、僕らも問いたいの。そのときにね、やっぱり組合長さん、一緒に伴ってきた組合長さんのお話聞いても、そこの農家の人のお話聞いても、借りる金の手段は自分たちも分かるでしょう。でも、借りることは、今のコストの話しているけども、借りることは経営にとってまたそこで借金を増やすことになるんだと、こういう話されるわけです。でも、再建していくという中では、借入れもやっぱりやらなきゃならないでしょう。だけど、その中でみんなが共通しているのは、やっぱり撤去。再生するにしたって、その地をやはりきれいにしていくっていう、その作業をいち早くそこに意欲を持ってもらうためのね、そういった努力を背中を押していくということも大事なので、皆さん方にもし、とってもこんなアイデアだとすばらしいわというのがあったら投げ込んでいただきたいんだわ。だけど、我々はそういったことをぐっと、全体を回ってみて、いや、農協さんだって回っていると思うよ。でも本当にそうやって、農家個々の庭先までどれだけ入っているかっていったら、それは我々が問う話じゃなくて、その団体その団体できっと判断されているんだと思うけど、我が町にあっては、多くは語らないけれども、こういうときこそ、全道で見れば激甚災害という値にはならないという話をようやくしているわけだ。だからこそ、その対策って言うけれども、このままほっておいたのでは、やはり春先の営農にしっかり皆さん方が意欲を持ってやっていただくというところに、少なくともこの地元の町は、皆さん、議会の賛同を得ながら、我々は背中を押していきたいというふうに思っています。ともに共有したお話だというふうに伺っていますので、皆さん方も、もしそういった機会があったら、皆さん方に、お見舞いかたがた応援しているよって言ってあげてくださいよ。ありがとうございました。