音更町議会 令和7年第3回定例会 2025年9月16日
障がい者の雇用と就労につなげる支援について
2025年9月16日、音更町議会の一般質問で、不破尚美議員が「障がい者の雇用と就労につなげる支援について」質問し、町長 小野信次、保健福祉部長 深谷邦彦、経済部長 重堂真一、総務部長 吉田浩人が答弁しました。
- 質問者
- 不破尚美 議員
- 答弁者
- 町長 小野信次、保健福祉部長 深谷邦彦、経済部長 重堂真一、総務部長 吉田浩人
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。
質問 12番 不破尚美
通告に従いまして、障がい者の雇用と就労につなげる支援について一般質問いたします。地域共生社会の実現に向けて、障がい者福祉の施策は、これまで多くの制度改正等により、様々な変化が見られています。平成23年には障害者基本法の改正があり、障がい者の権利を保障するため、法律が強化されました。平成28年には、いわゆる障害者差別解消法が施行され、障がい者に対する差別の禁止と合理的配慮の提供が義務付けられました。こういった法の整備と改正により、特に地域生活支援、雇用や就労支援、就労移行支援の内容が多様化し、障がい者が一般企業での就労を目指すための支援が強化されるなど、今後、更に障がい者が自立した生活を送るための環境が整えられていくことが期待されます。一方、民間企業の障がい者雇用について、国では令和6年4月から法定雇用率が2.5パーセントに引き上げられましたが、雇用率を達成した企業は約半数にとどまっていることに加え、令和8年7月からは2.7パーセントに引上げが予定され、障がい者雇用の拡大がどこまで進められるかが課題となっている現状もあります。本町においては、これまで関係法令等に合わせて体制の整備や見直しを行い、平成10年の「音更町障害者福祉計画」の策定をはじめ、障がいのある人の暮らしやすさの向上に向けたきめ細やかな支援の強化を図ってきました。令和6年に策定された「おとふけ障がい福祉総合プラン2024」では、重点施策として就労支援体制の強化が掲げられています。計画の基本目標である、「障がいの有無にかかわらずあたり前に生活できるまち」の実現のために、雇用対策と就労へとつなげる支援の取組が不可欠であると考え、以下について町の見解を伺います。1、本町の障がい者数は。令和4年度末時点で手帳保有者が2,718人、全町民の6.3パーセント、潜在的に支援を必要とする人を含めると、全町民の10パーセントが何らかの障がいがあるというデータが公表されていますが、令和5年度以降の推移は。2、町が行っている職場体験事業、農福連携事業などの成果と課題は。3、民間企業の障がい者雇用の現状を町はどのように把握しているか。また、地元企業との連携強化についての取組は。4、障がい者が就労する際の社会的な偏見や企業の理解不足の解消、障がいに対する理解を深めるための啓発運動、地域全体の意識向上に向けた取組などが必要と考えますが、音更町役場における障がい者雇用の現状は。5、本町では、今後、新たな企業や会社等も増えていくことが想定される中、障がいの有無に関わらず誰もが活躍の場を持つことができる環境づくりの実現のため、町としての支援策と将来の見通しは。以上、御答弁をお願いいたします。休憩(午前10時59分)
答弁 町長 小野信次
障がい者の雇用と就労につなげる支援についての御質問にお答えをいたします。はじめに、1点目の音更町における障がいのある人の人数の推移についてでありますが、令和5年度以降の各年度末における障害者手帳所持者数で申し上げますと、令和5年度が2,651人で、内訳は、身体障がいのある人が1,779人、知的障がいのある人が481人、精神障がいのある方が391人であるのに対し、昨年度は2,574人で、身体障がいのある人が1,692人、知的障がいのある人が489人、精神障がいのある人が393人であり、総数では77人の減で、全町民のうち、手帳を所持する人の割合は6.06パーセントとなっております。次に、2点目の職場体験事業、農福連携事業などの成果と課題についてでありますが、町では、一般企業での就労を目指す障がいのある人の就労促進及び障がいのある人の雇用に対する関心と理解を深めることを目的に、平成19年度から「職場体験事業」を実施しております。これまで、音更町図書館のほか飲食業、小売業、製造業及びサービス業などで延べ117人が体験し、そのうち18人が一般就労につながっております。成果といたしましては、利用者に就労機会を確保することで就労意欲の向上が図られているほか、企業などにおいても障がい者雇用に対する理解が深まり、合理的配慮の認識が高まるなど、相互の理解促進が図られているものと考えております。課題といたしましては、一般就労につながる人を増やすため、利用者の希望を的確に把握し、多様な受入先を確保するとともに、マッチングの強化や、障がい者雇用に対する更なる理解促進に向けた取組が必要であると考えております。農福連携事業につきましては、農業分野における担い手不足を補う労働者の確保と、福祉分野における障がいのある人の就労場所の確保や生きがいの場の創出など、音更町における両分野の課題解消を図る取組であり、障がい福祉サービス事業所の利用がニンニクの種子の町政、選別のほか、ブドウの収穫作業などに従事しております。成果といたしましては、農業を通じて、障がいのある人が地域社会の一員として活躍する場が広がったほか、農業分野におきましても、新たな働き手としての理解が進んでいるものと考えております。課題といたしましては、障がいのある人がより一層安心して働けるよう、農業と福祉の両方の知識を持つ人材の育成など、支援体制を強化する必要があるものと考えております。次に、3点目の民間企業の障がい者雇用の現状把握と地元企業との連携強化についてでありますが、令和5年11月に音更町商工会の協力を得て実施した「障がい者雇用に関するアンケート調査」では、「障がいのある人を雇用している事業所の割合が14.7パーセントであり、雇用していない事業所の理由としては、障がいのある人の雇用に適さない職種であるため」が53.4パーセントと最も多かったほか、障がい者雇用の今後については、「積極的に雇用したい」が7.3パーセント、「社内の理解が得られれば雇用したい」が22.9パーセントとなったところであります。また、地元企業との連携強化につきましては、職場体験事業での連携のほか、昨年2月に開催した音更町障がい者総合支援協議会の就労支援部会において、建設業や医療業などの企業にも御参加いただき、町内の社会福祉法人から障がい者雇用についての情報を提供していただいたほか、意見交換を行うなどの取組を進めております。次に、4点目の町における障がい者雇用の現状についてでありますが、今年度における障がいのある人の実雇用率で申し上げますと、調査時点の6月1日現在で3.26パーセントとなっており、地方公共団体の法定雇用率である2.8パーセントを上回っております。この法定雇用率につきましては、来年7月から3.0パーセントに引き上げられることから、対策の一つとして、令和8年4月採用予定の職務経験者を対象とした職員採用試験の中で障がい者枠を設け、募集しているところであります。今後におきましても、障がい者の雇用の促進等に関する法律の趣旨を踏まえ、実雇用率を維持するとともに、障がいのある人が意欲と能力を発揮し活躍しやすい職場づくりに取り組んでまいりたいと考えております。最後に、5点目の障がいの有無に関わらず、誰もが活躍の場を持つことができる環境づくりの実現のため、町としての支援策と将来の見通しについてでありますが、音更町では、最上位計画である第6期総合計画に基づき、障がいのある人が、その能力や個性を生かし、地域で生き生きと暮らせるまちづくりを推進しております。引き続き、職場体験事業や農福連携事業などによる多様な就労機会の確保や就労支援体制の強化を図るとともに、障がいに対する理解の促進も極めて重要であることから、地域全体の意識の向上のため、啓発活動として毎年12月の障害者週間に合わせたパネル展の開催やパンフレットの全戸配布を継続するほか、今年度は講演会の開催も予定しております。町といたしましては、今後も、障がいの有無に関わらず誰もが当たり前に生活できるよう、音更町障がい者総合支援協議会や関係機関などとも連携しながら、雇用と就労につなげる支援に取り組んでまいりますので御理解をいただきたいと存じます。以上、答弁とさせていただきます。
再質問 12番 不破尚美
それでは、再質問させていただきます。まず、1問目です。令和5年度以降の本町の障がい者数の現状と推移ということでお聞きしました。全町民に占める割合は、おおむね横ばいという状況だと思います。区分ごとの状況については、身体障がい者が高齢化の影響もあり増加傾向、あと、精神発達障がいについては若年層での増加も見られるのではないかなと私のほうでは思っております。これは決して特別な少数の問題ではなく、町民の10人に一人が関わる身近な課題です。こういった実態を踏まえて、改めて本町の障がい者への理解を深めるための町の取組について伺っていきたいと思います。2問目の職場体験事業、農福連携事業などの成果と課題についてお聞きしました。本町では、答弁にもございますように、一般就労を目指す障がいのある方に向けて、体験や訓練の機会を提供する職場体験事業を実施されています。これはもう長年にわたり実施され、もう事業は定着していると認識しております。この事業を活用した就労支援体制の強化についての検討も、町のほうでは進められてきたと承知しております。成果もある一方で、やはり課題として、受入先の確保などが課題の一つであるということですが、あと、そうですね、障がい者本人にとって、町では希望職種に近い職場体験の機会を提供しているということですけれども、職場体験が単なる体験で終わらずに、実際の雇用や就労に結びつくために具体的にどんな工夫をされているのか、お伺いしたいと思います。また、受入先の確保として、その受入先を増やすためにどのような働きかけを行っているのか、お伺いしたいと思います。
答弁 保健福祉部長 深谷邦彦
職場体験の希望職種に近い環境、職場を用意するための工夫であったり、受入先の確保といったところでございますけれども、まず職場体験事業をやるに当たっては、まず希望者募集をした上で面接などもやっております。これは、面接を行う理由としては、やはり面接も一つの経験だということでございます。圧倒的な経験不足というのがございますので、過去に体験された方の中でも、アルバイト自体もしたことがなくて、実際の職場に入ったときにはとても緊張しましたというようなお声もいただいたことがございます。そういったことも踏まえて、面接から始めて、その方の御希望であるとかも伺った上で、また、それも受入先のほうにも伝えて、こういう方ですよということでお伝えをして、相互の理解ができるだけ深まるような形で職場体験に挑むといったようなことを過去からやってきたところでございます。職場体験の受入先の確保につきましては、過去においては、実際、私も担当係長だった時期がございますけども、その際にはまだ立ち上げ当初といったところもございましたけども、町内の企業を1軒1軒回って、こういった事業をやっているので御協力をしていただけませんかということで、足を使って、実際に会って、御説明をして、御理解をいただいて取り組んできた経過がございます。最近におきましては、障がい者就業・生活支援センターだいちさんの御協力を得て、一部委託をして、受入先の確保であるとか、あと、就労支援部会というのがございますので、就労支援部会の中で、情報の共有だとか、紹介をしていただいたりとかということで取り組んでいるところでございます。以上です。
再質問 12番 不破尚美
障がい者にとっての面接も一つの経験ということで、そういった応募から面接、そういった流れ、一通りの流れも考えていただいているということでした。また、企業のほうには1軒1軒回られて、本当に非常に努力されて今の形になってきているということも分かりました。体験の機会を提供していることは、本当に非常に意義のある取組だと思っております。この一歩を踏み出すのは、本人にとって本当に勇気の要ることです。そして、大切なのは、体験のその後だと考えます。本人の体調や適正、企業側の理解不足など、複数の要因があるとは思いますが、就労や就労継続につながらず、体験だけで終わってしまった方の要因や課題をどのように受け止めておられるか、お聞きします。
答弁 保健福祉部長 深谷邦彦
体験の後の就労につながらない場合の要因ですとか課題といったところでございますけども、少数ではございますけれども、過去にこれまで18名の方が、町長から答弁もございましたけども、実績としてはある状況にございます。一方で、つながらなかった場合、方についてどういった要因があるか、課題があるかといったところになりますけれども、やはり実際に雇用するとなれば、やはり雇用する側からすれば、実際に戦力として職場に関わっていただけるかどうかというところが大きな要素になってくるかと思いますので、そこの期待値に届くか届かないかといったところが、これは厳しいところになりますけども、そういった現実は一つあると思います。また、雇用ということになりますと、一般の方も含めた中での競争という側面もございますし、そういったところで期待値に一歩届かなかったといった方もいらっしゃるというふうに思います。あと、課題というところにつきましては、やはりこれはお互いの理解促進というところが一つあると思います。あとは、どうやってやるかという工夫、それはいろんな企業でされておりますけども、業務の切り出し、よく言われることでありますけども、工程分析というようなことをおっしゃられる方もいらっしゃいますけども、今やっている業務がどういう流れでどういうことをやっているかというのをしっかり分析した上で、その中の一連の業務のどこの部分を任せるか、どうやって業務を切り出して、障がいのある方ができる仕事と言ったらちょっと語弊があるんですけれども、その方に合った仕事を用意できるかといった、それは雇用する側の意識であったり工夫、実際に工夫をされている企業というのもたくさんありますけれども、そういったところも一つ必要なのかなと思いますので、そこは課題として思うところでございます。以上です。
再質問 12番 不破尚美
そうですね、様々な要因、本当に厳しい現実というものが、そういった課題が浮き彫りになっているのかなと思います。そういった現状も受け止め、体験が一度きりで終わらないように、終了後も一定期間のフォローアップなどを行ったり、実際の就職や定着につなげる仕組みが必要だと考えます。おとふけ障がい福祉総合プランの中間評価にもありますけれども、引き続き効果的な周知や受入れ事業の拡大を図っていただきたいと思います。続きまして、農業分野と福祉分野の連携、農福連携事業についてお聞きしたいと思います。本町にとって、農業は町の基幹産業であり、地域の誇りであります。一方で、農業現場は人手不足が深刻化しており、担い手の確保は大きな課題となっております。農業と就労の場を求める障がいのある方々が手を取り合う農福連携は、本当に双方にとって大きな可能性のある取組だと考えます。この成果については、社会参加ですとか、就労意欲の向上、農家の方の人手の確保などに効果があったということで、また、これも、一方では、課題として、支援体制の強化ですとか、そうですね、農業と福祉の両方の知識を持つ方の人材の育成などということで、課題としてあると思います。また、私が感じるのは、やはり作業が季節や天候に左右されてしまうことなども課題なのかなということで、今、答弁を見ながら再認識いたしました。町として、受入先の農家を増やすために、また、どのような工夫や働きかけをされているのか、お伺いしたいと思います。
答弁 経済部長 重堂真一
町としての働きかけでございますが、本町におきましては、平成29年から各種セミナーに参加したりですとか、町独自でセミナーを開催したりいたしまして、農業者あるいは福祉事業所の方々にも周知をしてきているところでございます。具体的にはこれといった取組はないんですけれども、実際に農業者の方々から相談があったりだとか、福祉事業所からの相談があって、連携して取り組めないかというような形の問合せがありまして、そういったものに関しまして、町として積極的に関わってきておりまして、平成30年から実際にそういった連携事業を進めてきておりまして、これまでに5件ほどのマッチングをして、実施してきているところでございます。以上でございます。
再質問 12番 不破尚美
そうですね、農業者と福祉事業者の双方から相談があれば、農作業の連携についてマッチングを行うということで、先日の新聞報道にもあったのは拝見しております。受入れ拡大は、実際に農繁期の負担ですとか人手配置の問題で容易でないということは理解しております。農福連携は、福祉のための雇用にとどまらず、地域の農業を支える新しい力でもあると思いますので、今後も町として後押しをしていっていただきたいと思います。それでは、3問目に入りたいと思います。民間企業の障がい者雇用の現状把握と、あと地元企業との連携についてです。本町の商工会の協力を得て、統計というか、数値アンケートの結果が出ているということですけれども、そうですね、町内の業種や規模ごとの実態が十分に分からず、きめ細かな支援につなげるのは、これではちょっと難しいのではないでしょうか。実際に、町内の企業の方から、こちらにもアンケートの内容でございますけれども、採用に関心はあるがどう進めていいか分からないという声も聞かれます。町独自にしっかりと実態を把握する仕組みをつくり、少なくとも町内主要産業ごとの雇用状況を把握することが必要だと思いますが、町の考えを伺います。また、地元企業との連携強化については、啓発や周知だけでとどまってしまうのは情報提供だけという事になってしまうので、これも企業から具体的な伴走支援というんですか、そういうのが必要という声も聞いております。関係機関と町は協力していくというお考えかと思いますけれども、やはり町が主体的に先頭となっていかなければ、連携は進まないのではないかと思います。障がい者の雇用を一般就労につなげるためには、町内企業の理解と協力が本当に欠かせないと思います。町は企業に対して、今後、どのような働きかけをし、連携強化をしていくのか、もう一歩踏み込んだ具体策があればお示しいただきたいと思います。
答弁 保健福祉部長 深谷邦彦
企業との、町内企業との連携ですとか協力の関係になります。その前に一つ、先ほどの御質問の中で定着のお話がございましたけども、定着に関わっては、今、就労定着支援というサービスが一つできているところがございます。また、就業生活支援センターさんのほうでも、一部、そのフォローアップといったところで、期間を区切って実施しているような状況もございますし、福祉事業者から一般就労につながった方について、これ、過去からですけれども、事業所の方がフォローアップで職場のほうの訪問をしてお話を伺ったり、必要な調整をしているという状況がございますので申し添えたいと思います。その上で、町内企業とのもっと踏み込んだ、町が主体的な取組をということでございますけども、やはり雇用ということになってきますと、一義的にはやはりハローワークさんが主体的になって動くところがございます。そこは自治体と国の役割分担の中で取り組んでいく必要があるかなと思いますし、また、雇用情報に、雇用の求人情報の取扱いということになればハローワークさんが一番よく分かっていて、ハローワークさんの窓口へ行きますとみどりのコーナーというのがございまして、あちらの窓口は、実際、障がいのある方の求人というのはとても限られていますので、一般求人の中から、ハローワークの御担当の方が、窓口にいらした方に合った仕事というのを探してマッチングを図っているという状況がございます。そこは、ハローワークの方が企業の求人担当の方に電話をかけて、こういう方がいらしているんだけどどうだろうというような働きかけをされているようなお話も伺ったことがございます。そういった面からいけば、就労支援部会の、先ほどお話がありましたけども、その中にハローワークさん、もちろん入っていただいていますし、あと養護学校なども入っていただいております。その中で、町がやはり主体的に取り組むべきことは、やはり理解促進であったり、職場体験の受入先の確保といったところがやはり重要な役割なのかなというふうに思います。雇用に一歩踏み込んでというところのお気持ちは御理解いたすところでございますけれども、国と自治体の役割分担というのを考えますと、より専門的な対応というのがハローワークさんのほうで受けられるという状況もございますので、町といたしましては、理解促進というところに、ここに職場体験始まったときの当初の目標がありますけれども、そこに力を注いでまいりたいというふうに考えております。以上です。
再質問 12番 不破尚美
雇用に関しての問題ですので、実際はハローワークの方ですとか、そういった方たちときめ細かな連携が必要ということをまた私も認識しました。ただ、当事者や家族の不安がそのままではやはり解消されないままになってしまうので、町内の企業の力がなければ障がいのある方の働く場も広がらないと思います。民間企業の障がい者雇用への理解は少しずつ得られているという面も見受けられますが、まだまだ先ほど深谷部長もおっしゃったように理解の促進が必要だと感じます。実際に、心臓の病気による内部障がいがある方の話を聞いたんですけれども、内部障がいはやはり見た目には分からないのですが、心臓に障がいがあることを伝えると、お店の品出しですとか重ための荷物を運ぶなどの仕事ができないということで不採用になったという話を伺いました。合理的配慮という意味では、もっとほかにできることがあるはずだと思います。当事者は、障がいを伝えるかどうか、結局、葛藤することになってしまいます。また、障がいのあるなしに関わらず、音更町で働きたいと、本町にたくさんの企業が増えて発展している今、そこで働けるなら音更に引っ越したいという方もいると伺っています。だからこそ、音更町が地元企業との障がい者促進、雇用促進において旗振り役となり、ここは是非リーダーシップを取って、現状把握と企業との連携強化を進めていただきたいということを申し上げておきたいと思います。続きまして、4問目になります。音更町役場における障がい者雇用の現状ということでお聞きしました。障がいのある方が就労する際には、先ほどからもお話があります社会的な偏見や企業の理解不足といった壁があります。これを解消するには、地域全体の意識向上と町による積極的な啓発活動が欠かせないと思います。その上で、まず、行政自らが率先して模範を示すことが重要と考えます。今回、音更町役場における障がい者雇用の現状をお聞きしましたが、法定雇用率を満たしているということであります。実際にどのような職務分野で障がい特性に応じた職務配置や安心して働ける環境整備、具体的にどのような配慮の工夫をされているのか、また、ほかの職員の方に対して研修等の取組はされているのか、お聞きしたいと思います。
答弁 総務部長 吉田浩人
役場としてという御質問であります。まずは、法の趣旨を十分踏まえまして、障がい者の法定雇用率を維持していくと。そして、継続的に雇用を進めていくということが重要であるというふうに認識をしております。この法定雇用率につきましては、令和6年度以前は未達成であったんですけども、今現在、達成をしている状況でありまして、今後も雇用率を維持することができるように、現在、先ほど町長からの御答弁がありましたとおり、職員採用試験において障がい者枠を設けて募集をしております。実際に職員を雇用しまして、それぞれ職場の中で配置する際におきましては、やっぱり障がい者の方のそれぞれの特性がございますので、そこについては当人とも、面談等によりまして、業務の適切なマッチングにも努めております。例えば上肢の一部の欠損ですとか聴覚障がい、あるいは下肢の不自由、それから鬱などの精神的障がい等をお持ちの方も、今、職員として活躍していただいておりますので、そこについては御本人とも十分意思疎通を図りながら、マッチングした職場に就いていただいているという状況であります。あと、職員研修につきましては、今のところ、そういったテーマを持った研修はやっておりませんけども、今後、あらゆるテーマで職員の能力を高めていただくということで、研修を、今、進めておりますので、その一つとして、今後、検討させていただきたいと思います。以上です。
再質問 12番 不破尚美
答弁にもありました募集枠を設けたりとか、本当に本人とも細かい面談などで意思疎通を図っているということです。そういった町は様々な工夫をされていることで理解いたしました。そこから、更に町が本気で率先しているというふうに示すためには、取組内容を可視化するのもいいのかなと思います。町内企業や地域へ発信することが不可欠だと考えます。例えば役場内の障がい者雇用の具体例ですとか、合理的配慮の実践例をまとめた事例集を作成し、町のホームページや広報紙で公開したり、町民も、先ほど研修とお話ししましたけれども、町民も参加できる公開型の研修ですとか、地域全体の意識と理解向上につながると思いますが、その辺りはどのようにお考えか、お聞かせいただきたいと思います。
答弁 総務部長 吉田浩人
国ですとか地方公共団体におきましては、障がい者の雇用の促進等に関する法律、いわゆる障害者雇用促進法に基づいて、障がい者の雇用を確保するための取組を確実に推進していくために、国が定める指針に沿って障がい者活躍推進計画を策定をいたしまして、これを公表しなければならないことになっております。計画の中では、障がい者雇用に関する課題ですとか採用に関する目標、それから推進体制ですとか職場環境に関する取組内容などを記載することになっています。音更町では、この計画を、町のほか教育委員会など、任命権者ごとに策定をいたしまして、計画に基づいた取組の実施状況、そういったことと共にホームページのほうに公表も、今、させていただいています。町長から答弁もありましたとおり、福祉部局においても、障がい者に対する理解の促進、意識の向上を図るために様々な取組を行っておりますけども、役場の職域としても、引き続きそういった推進計画に沿って取組状況などについても周知を図って理解を深めることに努めてまいりたいというふうに思います。公表の仕方については、また工夫をさせていただきたいなというふうに考えております。以上です。
再質問 12番 不破尚美
分かりました。そうですね、法定雇用率だけを見ますと、十勝管内全体を見ますと、公的機関の中には満たしていない町村もあると報じられているところであります。しかし、数字を満たすことがゴールではなく、安心して働ける模範の職場を示すことが役場の使命であると考えます。本町として、地域のモデルとなる姿勢を示していく、そういった役割を果たしていただきたいと思います。それでは、最後の5問目に行きたいと思います。本町では、今後、新たな企業や会社が進出、設立していくことが想定されます。求人があるかどうかなどの問題は先ほどからいろいろ課題はありますけれども、そのような中で働きたい、やってみたい、自分にもできるかもしれないという思いを持つ人が、障がいの有無で分けられることなく、同じスタートラインに立てるということが大変重要だと思います。答弁のほうでは、またいろいろと制度の周知ですとか、努力をされるということでいただいておりますけれども、やはり町独自で新規進出企業に対して、障がいの有無に関わらず多様な人材が活躍できる音更町というビジョンを明示して、町として歓迎メッセージを発信することも必要ではないかと考えますが、町として何か具体的なお考えがあればお聞かせいただきたいと思います。
答弁 保健福祉部長 深谷邦彦
新たに進出した企業さんに対する働きかけということでございますけども、企業の規模にもよるかと思います。企業規模が、障がい者雇用の義務がない企業であったり、事業主さんにあってはその雇用義務自体がございませんので、そこは事業主さんだったり企業の考え方によるところも一つ出てくるかなと思います。ただ一方で、町内の古くからある老舗の企業さんとかでも、小規模の事業者さんでも、障がいのある方を複数雇用している事業者さんもありますので、そういったお話とかがあれば、私どもも情報提供であったり、つなぎであったりということはしてまいりたいと思います。一方で、それなりの企業の規模、雇用義務のある企業になってきますと、これはやはり経営課題として捉えなければいけないことだと思います。ペナルティを払って終わっている企業さんもあると思いますけども、ペナルティを払うぐらいであれば、しっかりと雇用に取り組んで、戦力として障がいのある方に現場で働いていただいたほうが会社にとってもいいことだと思いますので、そこは一定の企業規模になってくれば捉えて、経営者の経営課題として把握をされているものだと思っております。一方で、そうではない会社さんもあるかと思いますので、そういったところに働きかけをといったところだと思います。ただ、町といたしましては、そこにピンポイントに取り組む、働きかけをするとなると、やはりそこはハローワークさんの役割なのかなと思います。困ったとか、そこに興味関心を持ったときに、私たちが理解促進といったところで企業さんに御協力をしたり、寄り添った対応をしていくのがいいのかなと考えているところでございます。一方では、雇用率が古くは1.5パーセントからスタートして、民間の雇用率でいけば、今2.5まで来ているところでございます。この後、2.7というところでございますが、障害者自立支援法が始まったあたりからちょっとずつ、障がい者の雇用率が少しずつ上がってきておりますけども、その後の障がい者の実際の雇用数、厚生労働省のホームページを見ますと、すみません、西暦で申し上げますが、2004年ぐらいのときには全体で20、恐らく目盛りが大きいのであれなんですけど、25万人に満たない数でございましたが、直近の2024年度でいくと67万人まで増えているという状況でございます。一方で、雇用率、法定雇用率達成企業の割合ということでいくと50パーセント前後を推移しているという状況でございますが、数ということでいけば、人手不足という背景もあるんだと思いますけれども、確実に増えてきているところでございます。この間、実際、有名な取り組んでいる企業さんでいけば、北海道でもチョーク製造の美唄にある日本理化学工業さんだとか、ファーストフードのお店、衣料品店では1店舗1人という会社もございます。また、運送業であってもベーカリーを展開している企業があったり、特例子会社という規模が、相当大きな規模になれば特例子会社ということを設けて障がい者雇用専門の会社をつくっているという事例もございますので、この辺は経営者の方がどのように考えるかといったところもございますし、そういったお気持ちになったときにお話をするのがよいのかなと考えておりますので、御理解をいただきたいと思います。以上です。
再質問 12番 不破尚美
そうですね、障がい者の雇用については、年々、理解促進も増えてきて、いろんなところで活躍できる方も徐々に増えてきているのかなと思います。そうですね、今回、冒頭の質問で本町の障がい者数の実態をお聞きしました。現状を把握するのはもちろんなんですが、障がいのある方の数が多いか少ないかに関わらず、本町が目指すべき姿は、一人一人がその人らしく力を発揮しお互いを認め合える社会、いかなる条件の中にあってもそれぞれが豊かに生きていく社会だと思います。私自身も障がいのある子を持つ親でありますけれども、日々の暮らしの中で将来への不安を抱くこともありますし、同じような思いを持つ御家庭は少なくありません。だからこそ、本町が誰もが活躍できる環境づくりを率先して実践することは、当事者や家族、町全体にとっての安心につながると思います。本町は福祉に関する独自の施策も多くあり、私自身も子どもたちも生まれたときから様々な制度に助けられてきました。そして今も助けられております。結局のところ、地方自治体は国や北海道の制度に依存せざるを得ない場面も多くありますけれども、町民にとっての最も身近な相談の入り口はここにある音更町役場です。町が町民に寄り添い、橋渡し役となって具体的な支援策を示し、取組を進めていくことは、偏見のない社会をつくり、社会全体、地域全体の理解を深める大きな一歩になると考えます。音更町第6期総合計画、おとふけ障がい福祉総合プランの基本目標であります「障がいの有無にかかわらずあたり前に生活できるまち」の実現に向けて、障がい者への理解を深める取組をさらに進めていただけるよう申し上げ、私の質問を終わります。
答弁 町長 小野信次
貴重な一般質問だったかなというふうに思っております。細かい点については、答弁で申し上げておりました。また、今、この制度に関してのお話では、深谷部長から細かくお話があったというふうに思います。ただ、今、最後に不破議員からおっしゃったように、自分らしく生きていくという、それは障がいの有無に関わらずというのはそのとおりだと思っていますし、町としても、今の国、そして自治体の役割分担という話の中、今の制度の中ではそのとおりだと思うけれども、しかし、今、おっしゃってくれたように、我が町として、今日、御提言いただいたようなものがどうやってそれをしっかり進化させていけるのかということについては、一歩でも二歩でも近づくような、やはり我々も努力はしていくべきだというふうに思っていますので、共にその辺を理解しながら前へ進めていきたいと思いますので、御理解をいただければというふうに思います。ありがとうございます。