音更町議会 令和7年第1回定例会 2025年3月6日
社会保障の柱である国民健康保険の改善について
2025年3月6日、音更町議会の一般質問で、神長基子議員が「社会保障の柱である国民健康保険の改善について」質問し、町長 小野信次、町民課長 新名猛志、収納課長 松井政人、町民生活部長 井原愛啓が答弁しました。
- 質問者
- 神長基子 議員
- 答弁者
- 町長 小野信次、町民課長 新名猛志、収納課長 松井政人、町民生活部長 井原愛啓
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。
質問 5番 神長基子
通告に従いまして、社会保障の柱である国民健康保険の改善について質問を行います。国の2025年度予算は、社会保障費が過去最多を更新したとの報道もありましたが、政策的経費に占める構成比で見ると、22年度58パーセントだった社会保障関係費は、翌23年度以降、3年連続で前年度を下回り、25年度は56パーセントとなっています。下落したポイント数で見れば、社会保障費が最大であり、社会保障費が減っていないとはとても言えない現状があります。国は全世代型社会保障の改革の一つとして、国民健康保険、以下、国保の都道府県保険料水準の統一を位置付けています。北海道においては、令和12年度の保険料完全統一が目指されています。都道府県が定めた新たな「国保運営方針」の初年度である令和6年度は、4人家族のモデル世帯に当てはめて計算した結果、全国677自治体が値上げし、国民健康保険の運営が都道府県化されて以降で最多となりました。本町では据え置いてきた国保税ですが、物価高騰が止まらず、賃金や年金が低く抑えられており、税、社会保険料の中で最も高い国保税の負担は、町民の暮らしを圧迫する事態になっていると言えます。加えて、医療費が高額になったときのための「命綱」でもある高額療養費の負担上限引上げや、70歳以上の外来特例の上限引上げが国の政策として進められようとしていることは、受診抑制につながる重大な動きであると強い懸念を抱くものです。国民皆保険制度の大きな柱である国保は、憲法第25条が定める社会保障の柱でもあります。町民の負担を軽減し、暮らしと「受療権」を守り、安心できる国保制度への改善を求めて以下について伺います。1、本町における国保加入者1世帯当たりの平均所得額は。2、高額療養費制度及び70歳以上の外来特例の利用状況は。3、昨年12月2日に施行された国保法の改正により、短期被保険者証・被保険者資格証明書が廃止されたことに伴う本町の対応は。4、保険料完全統一に向けて、北海道の方針に基づく本町の対応は。令和7年度の国保税引下げを行い、被保険者の負担軽減を図る考えは。以上、御答弁をよろしくお願いいたします。
答弁 町長 小野信次
社会保障の柱である国民健康保険の改善についての御質問にお答えをいたします。はじめに、1点目の本町の国保加入者1世帯当たりの平均所得額についてでありますが、今年度の国保税当初賦課時点における額で申し上げますと、国保加入者1世帯当たりの平均所得額は、247万3千円となったところであります。次に、2点目の高額療養費制度及び70歳以上の外来特例の利用状況についてでありますが、高額療養費制度につきましては、医療費の負担が一定の上限額を超えた場合に、その超えた額を支給するものであり、現役並み所得者を除く70歳以上の方については、特例として外来のみの上限額が設けられております。本町の国保加入者におきましては、高額療養費の今年度4月診療分から11月診療分までの直近8か月の利用件数は3,886件で、1か月平均では486件であります。このうち70歳以上の外来特例の利用件数は1,308件で、1か月平均では164件となったところであります。次に、3点目の短期被保険者証及び保険者資格証明書が廃止されたことに伴う本町の対応についてでありますが、これまで、短期被保険者証及び被保険者資格証明書は、収納対策の一環として、国保税を滞納している世帯主との接触の機会を確保するために交付されておりましたが、国民健康保険法の改正による被保険者証の廃止に伴い、昨年12月2日に同じく廃止されたことから、国保税を滞納している場合の取扱いが変更されております。変更後の取扱いでは、特別の事情がなく、長期にわたって国保税を滞納している世帯主に対して、事前に通告した上で、特別療養費の給付に切り替えることとされております。対象となる世帯の方には、医療機関を受診した際に、窓口で医療費を一旦全額負担していただきますが、後日、国保税の納付について相談の上、申請をしていただくことで、自己負担分を除いた金額が特別療養費として給付されます。ただし、この取扱いにつきましては、事業の休廃止や病気などの特例の事情がないにもかかわらず納付の勧奨や納付相談の機会の確保、その他納付に資する取組を行ってもなお1年以上滞納している世帯主に対して行うとされていることから、本町といたしましては、機械的な運用を行うことなく、特別の事情の有無を把握し、納付相談などを行った上で適切に対応してまいります。最後に4点目の保険料完全統一に向けた道の方針に基づく本町の対応及び令和7年度に国保税引下げを行い、被保険者の負担軽減を図る考えについてでありますが、保険料完全統一につきましては、昨年3月に改定された北海道国民健康保険運営方針において、これまでと同様に、令和12年度からは保険料率を全道で統一することが示されており、それまでの間、市町村は、道が示す道内統一の算定基準による市町村ごとの標準保険料率を参考に独自に税率を設定して、国保事業費納付金などの支出に対応することとされております。平成30年度の国保の都道府県単位化以降、道が示す本町の標準保険料率は毎年度上昇し、特に令和3年度からは、所得割額、被保険者均等割額、世帯別平等割額の全ての区分で本町の現行税率を上回っておりますが、本町では、4年度まで連続して黒字決算が続いていたことから、税率を据え置くとともに、決算剰余金については国民健康保険基金に積み立て、納付金の増加により国保税の改定が必要となった場合などの財源として確保してきたところであります。こうした中、昨年度の決算では、約2,300万円の歳入不足が生じ、基金からの繰入れをもって措置したところであり、今年度につきましては、決算見込みで6,700万円、来年度の当初予算につきましては、8,100万円の歳入不足が見込まれることから、基金を活用し、収支の均衡及び被保険者の負担軽減を図る予定でおります。このため、現在の収支状況などを考慮すると、来年度に国保税を引き下げることは困難であると考えておりますので、御理解をいただきたいと存じます。以上、答弁とさせていただきます。
再質問 5番 神長基子
それでは、再質問をさせていただきます。はじめに、国保税の加入者1世帯当たりの平均所得額ということで御答弁をいただきました。247万3千円ということでございます。比較的、低所得の方が多いという国保の状況でございますが、これは、例えば道内の平均的なところでいきますと、どういった位置に音更町があるのか。それを見るときには、所得平均の経年変化での推移というのも、お示しいただきたいというふうに思っております。あわせまして、所得割の税率、ここについても国保税同様の据置きがこのところは対応されてきたと思いますが、改めてこの所得割の税率と併せた中での経年変化の推移についてお示しいただきたいと思います。
答弁 町民課長 新名猛志
国保税の世帯に対する平均所得のお話でございます。全道平均の所得は、ちょっと今、手元にございませんけども、音更町は全道の中では、道が示すドットのグラフがあるんですけども、全道平均の中では高いほうだという、平均よりは高い所得の位置にいる町だということで認識しております。経年変化については、過去5年で申し上げますと、令和2年度につきましては、1世帯当たり244万4千円、令和3年度は227万4千円、令和4年度は268万8千円、同様に5年度は250万7千円、6年度は町長から答弁申し上げたとおり247万3千円ということで、流れとしては、上がっている年もあるんですけども、全体の流れとしては、ややちょっとここ数年は下がり気味の傾向にあるのかなというふうに思っております。所得割の率に対してでは、私どもは、所得割の率というのは、前回改正したのが平成28年度ですので、今、9年たっておりまして、率というのはずっと据え置いているので、変わっていない状況にあります。以上であります。
再質問 5番 神長基子
低所得者が多いという、先ほど申し上げましたが、音更町においては、その中でも全道の平均といいますか、今おっしゃられたような状況でいきますと、比較的所得は高いほうということかなと思います。これは全国的な数字で、私が持ち合わせているものなんですけれども、かなり遡って、例えば平成7年です。1995年、約30年前ですけれども、このときの平均所得というのが230万ぐらいだったということなんですけれども、全国的にはこのときから85万円ほど減っているというのが状況としてはあるということです。ここまで遡った部分については、今、答弁を求めることはないんですけれども、もう少し世帯の状況を知る上でも、法定軽減の状況についてお伺いをしたいと思っております。この国保に関しましては、法定軽減で7割、5割、2割と、この軽減の対策を取られておりますが、実際に加入世帯のうちの7割、5割、2割の軽減世帯の状況というのは数値としてお示しいただけますでしょうか。
答弁 町民課長 新名猛志
低所得者に対して国民健康保険では、所得に応じて2割、5割、7割の軽減が設けられております。令和6年度で申しますと、総世帯数が5,613世帯に対しまして、2割軽減が623世帯、5割世帯が804世帯、7割が同様に1,975世帯で、合計で3,402世帯ということで、総世帯数の中に占める割合としましては、60.6パーセントということになります。これは、過去5年見ても、大体総世帯数の6割ぐらいということでなっております。以上です。
再質問 5番 神長基子
今、お示しいただきましたように、加入世帯の6割は既に法定軽減の対象であるということですね。このことからも、国保の加入者というのは、低所得者がやはり多いという、この特徴ですよね。ここについては、これまでも何度も議会の中で議論された中でも、そういった認識、町のほうでもお持ちだったと思うんですが、今も、この部分については変わりがないかどうか、この点をまずお示しいただきたいと思います。
答弁 町民課長 新名猛志
これは市町村国保の全国的な課題だと思うんですけども、市町村の国保は、被保険者の年齢構成が高いため、医療費水準が高いと。加えて所得水準が低いため、保険料の負担も重いなどというこの構造的な問題を抱えておりまして、先ほどの全体の世帯に占める6割も低所得軽減を受けている方がいるということで、音更町としても、所得の低い方が多い状況であるということは認識しております。
再質問 5番 神長基子
1点目については、今、御答弁いただきましたので、そこを確認させていただいた上で、次に移りたいと思います。高額療養費制度の関係ですね。御答弁いただいたところによりますと、1か月平均で486件、この直近8か月の利用件数でいきますと4千件近い件数で利用があるということでございます。今、まだ結論が出ていない状況かなとは思いますが、国会の中でも、患者負担の上限の引上げに関しては、様々な議論がされているところかなと思います。この制度は、そもそも全世代ですよね、どこかの世代に限った話ではなくて、全世代にとって欠かせないセーフティーネットの制度であるということになりますが、現役世代の保険料軽減というのが、いわゆる口実になっているのかなというような節もございますが、そこに70歳以上の外来のみの上限額、ここについても引上げの方向が示されているというところかなと思います。本町といたしましても、御答弁いただきました、これだけの利用がある、この制度でございますけれども、これが、病気が重症化して、病気ですとかけが、そういったことで、これらが、受診抑制をもしされた場合に、重症化による医療費が結果的に増大につながっていくというような、そういった懸念が私自身は感じているところなんですが、この点について、町としての認識をお伺いいたします。
答弁 町民課長 新名猛志
今、いろいろな議論があった中で、一部凍結されたということですが、8月からは、70歳以上、未満で区分が違うんですけども、区分はそのままで限度額がちょっと上がるということであります。町としては、今、議員もおっしゃいましたけども、制度の見直し自体は、給付費の減少につながるのはこれは間違いないということで、給付費の減少は、ひいて言えば、保険税の抑制にもつながると。そういう面で見ますと、保険者側、我々から見ると、国保財政健全化の側面ではプラスに働くということですが、被保険者にとっては当然負担増につながるということで、今、国の議論されている最中で、凍結もされましたけども、高額療養費は、患者さんの治療を根本的に助けている制度でありますので、被保険者が治療そのものをちゅうちょするような選択につながらないような配慮を国にはお願いしたいなというふうに思っております。以上であります。
再質問 5番 神長基子
今おっしゃられましたように、様々な懸念が、特に当事者の方たちから聞かれているところですし、例えば、がんの長期治療をされている患者さんですよね。この中には、お子さんがいらして、その子どもにもいろいろ経済的にお金をかけなければいけないというふうになると、少しの負担額の引上げでも、治療を断念するというような、これも、それこそ国会でも取り上げられていますが、身近なところでも、現役世代の方で、もう1年以上、がんの治療されている方にお聞きしますと、自分は子どもがいないから自分のことだけ心配してればいいんだけど、これ、もし大学に子供を行かせるとか、そういう状況だったら、自分の治療を諦めるよねというような、そういう切実な声も聞かれているのが現状でございます。今、御答弁いただきましたように、やはり受診抑制につながらないための配慮ですよね。こういったところは、当然、国に求めていかなければならないところかなと思いますので、今、認識としては、その御答弁で分かりました。ここについては、以上にとどめたいと思います。3点目なんですけれども、短期保険証と資格証明書、この廃止について関わってというところに移りたいと思います。今の対応について御答弁をいただいたところなんですけれども、これ、廃止される前の発行の状況というのがどういうふうになっているのか。廃止は突然ではなくて、ある程度、時期が分かった、定まった中で、廃止に向かっていったというようなこともありますので、直近ですとあまり多くないのかもしれませんが、ここ、例えば1年程度の中で、件数が多かった時期というのか、そういったときで大体どれくらいの発行がされていたのか、その点をお示しください。
答弁 町民課長 新名猛志
短期被保険者証、資格証明書、税を納付していない方に対して接触の機会を得るために発行するものですけども、直近では令和2年度、これが、毎年度保険証の更新のタイミングが8月なので、その段階での数字で申し上げますと、直近5年度では一番、令和2年度が多くて、令和2年度の世帯数が5,783世帯に対しまして、短期証を出した世帯は105世帯、資格証明書を出した世帯は1世帯であります。令和2年度以降はだんだん数は減っている状況でありまして、6年度の8月のタイミングで、12月2日からもうこの制度がなくなるというのを見越しまして、そのときにはもう資格証明書の方はいなかったんですけども、短期被保険者証については、発行を取りやめて、普通の通常の保険証を出しております。以上であります。
再質問 5番 神長基子
令和2年度というと、コロナの感染の拡大期であったかなというふうに思います。そこら辺の影響もあったのかどうなのかというのもありますが、105世帯ということでございます。収納対策の一環として行われてきたものですけれども、道のほうでは、令和3年に収納対策事務ガイドラインというのが作成されているかなと思います。これがそのまま本町のほうにも伝わってきているのかどうなのか。この中の文面には、滞納処分に関わってなんですけれども、「滞納処分等ができない場合、滞納完結のためには何らかの方法で滞納者と接触を図ることが必要と考えられるため、短期証、資格証の交付については、滞納整理に資すると判断される場合に必要な限りで行う」という、こういう文言になっているんですが、これが今、運用されている中で示されている、それを実施するというようなことになるのかどうか、ここを一つ確認させていただきます。休憩(午前11時52分)
答弁 収納課長 松井政人
御質問のありました、国民健康保険税収納対策事務ガイドラインでありますが、滞納処分等ができない場合、滞納完結のためには、何らかの方法で滞納者と接触を図る必要があるため、短期被保険者証及び資格証明書の交付について滞納整理に資すると判断される場合に必要な限りで行うとあります。今般の法改正によりまして、短期証、資格証明書が廃止され、特別療養費の給付に切り替わっておりますが、町長の答弁にもありましたとおり、その給付には機械的に一律に線引きをして特別療養費の対象とするものではありません。これまでどおり、納税相談を実施し、相談していただいた方のお話を丁寧にお聞きし、生活の状況を極力詳細に把握しながら、分割納付などの対応を行っていくことに変わりはございません。しかし、電話や文書等による催告を実施したにもかかわらず、納税相談していただけない方については、財産調査を経て、差押えなどの滞納処分を行っておりますが、滞納処分で完納にならなくても、差押えにより、納付の動機づけにつながるというケースも多々ございます。特別療養費の取扱いはそのような手続を経てもなお、高額または複数年の滞納があり、納税に関する相談もない、相談があっても納付の約束が再三不履行になってしまうなど、悪質と判断される場合が考えられますが、取扱いには慎重を期してまいりたいと考えております。以上です。
再質問 5番 神長基子
先ほどの私の質問で申し上げました。ガイドラインに沿った中でということで、今、対応についての御答弁いただきました。最初の町長の答弁と重なるところかなと思いますけれども、道としてはというのが、この都道府県化に当たって、国としては、都道府県に対して、収納率を向上させていくことと、この徴収を強化していくということが一体的に進められるような形で示されているというふうに私自身は捉えております。自治体によっては、そのことによって、徴収を本当に、言ってみれば機械的にっていうんですかね、そういった形で強化していくというような、そういった部分が見受けられると。自営業者の方ですとか、そういったところではもう本当に命に関わるような状況に陥るというところでございます。国保に関わっての滞納処分についての考え方ですよね。基本的には、対応については今までどおりということでございます。音更町としては、これまで、収納率を向上させていくための努力ですよね、こういったことは、職員の皆さん、本当に丁寧にされているというふうに私自身も実感としてそれは持っております。ただ、分納誓約ですとか、そういったことをされているという方であっても、実際にその後の家計の圧迫というのは、全くやっぱり計画どおりにいかない、そういったところもあるという方も実際にはおります。家計に関わる部分については、生計費非課税という、この原則の下に対応していくということが前提になろうかと思いますので、ここについては、今、御答弁いただきました、本当に事実上の悪質な滞納者というようなところになろうかと思います。そこに限定する対応ということで、特別療養費、ここについては、今後も対応をしていただきたい、適切に対応していただきたいということを申し上げておきたいと思います。今後の国保税がどうなっていくのかということで、いろいろ見通しについてはあろうかと思いますけれども、先に完全統一をされているのは大阪府ですね。その大阪府の状況を見ますと、統一国保料というのが基本的には絶対黒字になると。黒字でも、統一国保なので国保税そのものは下げられない。その分、黒字分が基金に積まさるというような状況になるのかなと思うんですが、完全統一は北海道は令和12年というところになりますが、この流れというのは北海道も同様ということで捉えてよいのかどうか。その場合の黒字分は基金に積み上がっていくということの理解でよいのかどうか。その点をお示しください。
答弁 町民課長 新名猛志
大阪府、もう既に完全統一、令和6年度から完全統一している大阪府の例を取って、今後、北海道はどうなのかということかと思いますけども、基本的な考え方は、大阪府と一緒だと思います。当然、全道で一本化する中で、赤字が出ないような保険料率の設定になろうかと思いますし、ただ、その中で、当然、個々の町の実態に応じて、黒字の分が出たり、あるいはひょっとしたら、場合によっては赤字の分が出たりということはあるかもしれないんですけども、当然、そんな赤字になることはないと思うんですが、黒字の分に関しては、基金に積んでいくということで今のところは進めております。以上であります。
再質問 5番 神長基子
今後のことを考えますと、国保税というのは、もう引き上がっていく以外にはないというふうに見ていいのかなというふうに思うんですけれども、市町村としては、納付金、これを道に対し、音更町の場合は北海道に対して100パーセントの納付が求められるということ、ここは間違いないでしょうか。
答弁 町民課長 新名猛志
現に今現在も、平成30年度から都道府県単位化されまして、各市町村に納めていただく納付金というのが割り当てられまして、それを各市町村は歳出予算で組んで100パーセント支出しておりますので、その考えは間違いないです。
再質問 5番 神長基子
そうしますと、本町といたしましても、100パーセント納付するためにどういうふうにやりくりをしていくか、そういったときに、基本的にはこれは市町村としての対応で、大きくは4つあるというふうに私は考えております。本町は基金をまずは活用するというところになるかと思うんですけれども、例えば一般会計法定外繰入れ、これで埋めていくという方法。あとは新しく財政安定化基金、これから借りる。借りるので返済をしなければならないので、借りたとしても、次年度の保険税の値上げの要因となるという流れかなと思います。あとは、例えば収納率が9割であっても、分賦金100パーセントになるようにする。この場合は保険料は今よりかなり高くなる。おおむねどれかの動きというふうにならざるを得ない。つまり、どのやり方をしても国保は値上げしていくという、こういう見通しを町としてもお持ちかどうか、そこをお伺いいたします。
答弁 町民課長 新名猛志
今後の国保の税率がどうなるかという話でありますけども、今、議員から法定外繰入れ、道の基金から借りる、あと収納率に応じてどうなるのかという話がありました。そもそもなんですけども、今、国保はもともと、最初にも申し上げましたけども、被保険者の年齢構成が高いため、医療費の水準が非常に高いところにあります。今後の完全統一に向けては、今、そもそもの将来の医療費の見通しが、道の運営方針にも記載があるんですけども、被保険者数の減少に伴って、全道の医療費の総額は今、年々減少傾向にあるんですけども、一人当たりの医療費は増加していく見込みであります。これは本町も今、現実にそういうふうになっております。そうなると結果としては、医療費が増加をたどる見込みであることから、これに比例して、医療費を賄うための保険税が引き上がっていくことが予想されると。保険税が引き上がるということは、当然、料率の引上げもあるということで、繰入れとか基金から借入れとかというのを抜きにして、税というのは今の状況を考えると上がっていく方向になっていくというふうに思っております。以上であります。
再質問 5番 神長基子
制度を維持していくために、本当にこれは大変なことだなというふうに思っております。答弁の中でも、最初にいただいた答弁でも、来年度の当初予算は8,100万円の歳入不足が見込まれると。こういった状況の中で今、完全統一に向かっているわけなんですけれども、引上げ、引下げ、こういった議論するときには、やはり、なぜ国保法がつくられていったのか、そういったところから考えていく必要があるというふうに思っております。この法が生まれた歴史的背景というのをここで長く語ることはできませんけれども、1948年、法の改正というのがあって、市町村が保険者になるということが法の中に書き込まれ、大分歴史はあるんですけれども、その同年に社会保障制度審議会というのが設立されております。その後、1956年でしたけれども、この審議会が度々いろんな勧告を出しているわけですよね。1956年に医療補償に関する勧告というのを出されていまして、それは何かというと、医療を受ける機会の不均等や疾病が貧困の最大原因であるという指摘がこの審議会の中でされているんですよね。こういった歴史的背景の中で、1961年、皆保険制度としての国保になっていったという、こういった背景があるというふうに思っております。この国民皆保険という考え方のときに、この第6条という、条文を読み上げることはありませんが、皆保険イコール義務化ということにおける根拠条項になり得るこの第6条ですね。そして、この下で一部負担金の減免ですとか、市町村独自の負担軽減策、こういったことができる44条、77条というのがこの国保法の中に盛り込まれたということでございますが、この背景についてはどのように捉えられておられるか、その点をお示しください。
答弁 町民課長 新名猛志
国民健康保険の成り立ちの話というのも一番あるかと思うんですが、まず、第6条は、国民健康保険の適用除外の規定でありますので、協会けんぽですとか、いわゆる共済など、いわゆる被用者保険等の加入者以外は全て国保に加入するという規定になっておりまして、これが国保は国民皆保険の最後のとりでであるということの根拠条項とも言えるのかと思います。そうした中で、今、減免の44条、77条等のお話がありましたけども、最後のとりでと言える国保であるからにして、ほかの制度でも一部負担金の減免等ありますけども、これら44条や77条の規定は、税などの負担に耐えられない方に向けた、国保ならではと言っていいのかも分かりませんけども、救済制度ということに存在しているのかなというふうにも、ある意味は思っているところであります。以上です。
再質問 5番 神長基子
今おっしゃられたようなとおりかなというふうに思います。その上で、当初、この皆保険という形になる前、以前ですね、1955年が都道府県がこの国保をやっていたというのは、その歴史がございまして、一番最初は岩手県だったというふうに思っております。この皆保険になったことによって、市町村が国保の保険者として住民の命を守ってきたというふうに思っておりますが、この市町村国保でなければならない理由があったというふうに思っております。言い方変えますと、市町村国保だからこそできたことというのが、今、御説明、御答弁いただきました44条、77条との関わりの中で、この国保の皆保険としての意義が見いだされるというふうに思っておりますが、市町村国保でなければならない理由、だからこそできたこと、ここについてはどのようにお考えでしょうか。
答弁 町民生活部長 井原愛啓
まず、市町村で国保を運営しているという、今、歴史的なお話がございましたけども、もともと旧国民健康保険法においては、市町村が運営できる、要するに全部の市町村でそれぞれやりなさいという形でなくて、生活がその当時、農民、それから漁民、それから自営業の方、その方々が、保険に資するというか保険を受けることができない人たちが多かったものですから、旧保険法においては、市町村で運営してください、運営することができるというような言い回しだったんですね。先ほど議員おっしゃいましたように、その後、新法に変わりまして、市町村で運営することになっております。その間に、広域で運営する方法という話もされておりました。そういった形で今、議員がおっしゃった、県でやった例もございまして、最終的には、やはりそれぞれの市町村の抱える背景といいますか、農業とか、漁業とか、そういったものもあるんで、最終的には市町村の運営に任せたほうがいいだろうという判断に立って、今の状態になっているというふうに伺っております。本来は、広域で県でやるという方法も同時に検討はされたという歴史上の背景もあるというのは、いろいろ調べてみて今回分かったんですけども、そういった経緯もあるということでございますので、一応、今の段階では今、広域に向かっておりますが、その当時は、市町村が運営することが適切であるという判断であったというふうに認識しております。
再質問 5番 神長基子
そうした背景の中で、一部負担金の減免、ここはあまり本町としては、そう多い実績ではないかなというふうに思いますが、やはり市町村独自で減免等もできるというようなことで、この法的な部分に関しては、今も当然生きているんだろうというふうに思いますが、そうした中で、その地域地域の実情に応じた、住民の命を守る国保制度として成り立ってきたのではないかと。これ、私、都道府県化を真っ向から反対しているというようなことでもないんですけれども、都道府県化に完全に統一していくと、事務は、このまま今までどおり、本町としても事務的なことはやっていくということですが、成り立ちの中における本質的な要素ですね、そうしたきめ細やかな市町村としてできるこの44条、77条、ここを変わらず今後も担保でき得るのかどうか。その点は今、道と様々な協議もされていると思いますが、この点については、今どのような状況になっているのか。協議の中身ですね。そこについて、可能な限りで構いませんのでお示しください。
答弁 町民課長 新名猛志
一部負担金の減免、あと、保険税の減免等の今後の取扱いの話かと思いますけども、国民健康保険法の44条とか74条に、現に規定がある以上は、これがなくなるということは当然ないと。ここが改正されれば別ですけども。特に、税の減免等は条例規定事項になっていますので、減免をやること、規定に関しては、条例で定めると。本町も例えば、減免される方の理由として、災害等により生活が著しく困難となったものなど、規定はしているんですけども、これは当然このまま生きるんですが、ただ、今の流れとして、当然12年度に向けて、既に平成30年から統一化が進んでおります。統一化するということは、これらの取扱いも町によって差異があれば、当然、税収、領収に影響してきますので、そこは今後、減免等の取扱いを全道で一律の基準に統一していこうということで今、議論が進んでいるところであります。以上であります。
再質問 5番 神長基子
改正がされない限りはというところですね、最初に今、御答弁いただきました。ここについては、何としても担保し続けていきたいというふうに願っているところでございます。先ほどちょっと、短期証のところで少しお話ししましたが、私も、時折、生活全般に関わる家計のやりくりがなかなか難しくなったというような状況の中で相談をお受けすることが、特にこの1年半ぐらいの間は、私自身も増えているなということを実感として持っていまして、その都度、町のほうにも出向いて、収納課ですとか、福祉課のほうでも、本当に丁寧な対応していただいておりますし、私一人ではもうとても対応がしきれないような、そういう本当に複雑なケースというのがたくさんありまして、その中で、家計のやりくりができるようになるまで、これはもう、今月例えばこういうことを言ったから来月からできるとか、そういう単純なものではない。だからこそ大変なんですけれども、いろいろ聞いていくと、やはり負担能力というところですよね。ここをどう考えるのか、どう見極めるのかというのは本当に難しいことだなというふうに感じているんですよ。当然、収納率を向上させていくということ、税収を上げていくことですとか、それが住民福祉の向上につなげていくというところで、職員の皆さんがそこに対しても向かっていくということは当然理解はしているところなんですが、この国保税、とにかく負担が重いというところから、それ自体が貧困の拡大につながる側面もあるというふうに思っているんですね。分納誓約をしながら、できる限りで払っているんだけれども、一方で受診を控えているというところも、町民の中にはいらっしゃるわけですよね。当然、受診は控えないように促すわけですけれども、食べるものも満足に食べられていないと。こうなると、持病を持っていたら悪化していくのはもう目に見えていますよね。そういった中で、生活そのものを本当に再建させていくというのは並なことではない。今、特に物価高の中で、賃金が上がらない。年金の問題もあります。なので、その場面場面での負担能力ということではなくて、長い経過の中で、一体ここの世帯にどういうことが起きているのかということをひもときながら、分納誓約もしながらですよね、払えるところだけを払ってもらいなら、軌道に乗せていく。生活の軌道に乗せていくという、ここに行くまでには、この国保が本当に大きな負担になっているというところを是非、考えていただいていると思うんですけれども、いま一度、これ、どんどん国保税は上がっていく宿命にあるような、そういう制度設計の中で考えていかなければならないところだなというふうに思っております。栄養が十分に取れない、そういった中で、夜も眠れなくて生活しているというような方に、心底寄り添える国保制度であってほしいというふうに私自身は思っております。考え方によっては、税、社会保険料というところで言っても、この国保税というのは非常に負担が重い。重いというか、一番大きいものだと思うんですよね。その国保税を引き上げていくということは、貧困対策にもつながるんじゃないかというふうに考えているんですが、ここについてはどのようにお考えでしょうか。
答弁 町民生活部長 井原愛啓
先ほど答弁いろいろさせていただいている中で、やはり国保税はどうしても今、仕組みがいろいろ変わってきております、企業に勤めている方も、去年の10月ですか、社会保険に入る企業要件が変わってきたり、今後も、その企業要件は今度なくなるような話も先の将来、検討もされております。その中で、どうしても、要するに給料を当然いただいている方が抜けていく状態が進んでいるものですから、どうしても低所得者の人しか残らない状態に入っていきます。あとそれから、高齢者、当然、年金生活者の方が今後多くなる。ただ、今、後期高齢のほうに移ってきておりますので、ここの数字も減ってきていることは減ってきているんです。ただ、そういった社会保険のいろいろな改革に伴いまして、国保の人数はもう被保険者は確実に減っていくというのがございますので、今、国のほうでやっているその保険の検討部会のほうでは、今後、国保はこのままでは成り立たないのではないかという懸念も持たれております。やはり国に対しては、知事会、それから町村会、それから市長会、全てにおいて国保の永続的な運営ができるような仕組みっていいますか、財政的支援を求めるという意見書、要望書を毎年出しております。そういった中での活動をしている状態でございまして、今、委員がおっしゃられたとおり、どうしても上がらないとならない情勢というのは続くのかなというふうには思っておりますが、そういった国の手当てがもう少し出てくれることを願いつつ、今、町としては、全道統一に向けてやっておりますが、極力、今、基金がある間は、先ほど町長から申し上げましたとおり、保険料を据え置いて基金で対応すると。どうしても統一のタイミングにおいては、皆さんに保険料を上げることをお願いしないとならないタイミングが来ますけれども、それまでは極力何とかやっていきたいという考えでおりますので、御理解いただきたいと思います。
再質問 5番 神長基子
なかなか理解をしていかなければならない部分もあるんだろうなというふうには思います。それぞれ、国保以外には保険者、協会けんぽ、組合健保、そして共済組合、そして国保ですよね。これは、私が押さえているのは令和4年の3月時点での数字ですけれども、所得におけるこの保険税の負担率というところでいきますと、共済組合は5.6%、組合健保が5.7%、協会けんぽは7.2%、国保が9.6%と、断トツでやはり国保は、当初のところに戻りますが、やはり、低所得の方が、無職の方も含めて、ここに集中するような仕組みになっている中で、負担率というのがここまで大きくなっているというか、ならざるを得ない、そういう制度上の問題があるからこそ、2割、5割、7割の法定軽減も存在しているわけなんですけれども、やはり今時点でも、この国保税が払いたくても払えないような、そういう状況が広がりつつあるという中では、北海道、令和12年に完全統一というところに向かっているということでございますが、都道府県みんな足並みそろえてそこで完全統一には向かっていないという状況があると思います。やはり市町村のいろいろな状況があまりにも違う中で、統一していくことは相当難しい。それをいろいろ激変緩和の措置も取りながら、どこかの時点では向かっていくということにはなるんだと思いますが、この北海道、令和12年に統一されていくということ、完全統一されるということに対しては、本町としては、例えば、立ち止まると言ったらあれですけれども、もう少し完全統一にする時期を延ばすということも選択肢としてあり得ないのかどうか。そういったことを市町村から声を道に対して上げるということは可能なのかどうか。最後にいたしますが、その点をお示しください。
答弁 町民生活部長 井原愛啓
北海道が令和12年完全統一に向けてやっている中で、仮に音更町だけが反対という立場を取れる状況にはございません。それだけはちょっと御理解いただきたいと存じます。
答弁 町長 小野信次
最後、力強くね、お話をしていただきました。これは、結論というよりも、原資の問題でしょう。ね。これをどういうふうにやっていくか。そして、先ほどこの国保の最初の原点というか、始まったのは、今でいう1948年って言われたでしょう。これ、制度設計って、皆さん多分、それからもう七十六、七年たつんでね、これ制度ってね、国の制度、例えば国保もそうだけど、ほかの制度もね、戦後、1948年にできているものがほとんどなんだよ。そのときに、僕はその1948年生まれだよ。これは僕ら、多子世代っていって、財源これからつくっていく人間たちだって分かるわけだから、国は。その制度設計が今、逆三角形でしょう。こういった逆三角形になったときのその原資をどういうふうに求めるかっていうのは、いまだね、考えが及ばないわけでしょう。そこの中で、少なくても、そういった制度設計をつくりますよって言いつつ、この令和12年という、今、井原部長からお話させていただきましたけども、その中でまずは、これは徐々に国がしっかりと担保すべきことでしょうと。皆保険制度っていうのはやっぱり世界に冠たる日本の宝物だとまで言われているわけだから。その中で、今、お話にあったように、これをどうやってこれから維持していくのかというのをまずは、今までは市町村にも力が、それぞれ発展をしていく中だから、それは十分、さっきも言ったけど、法定外繰入れであろうが何だろうが繰入れをもってでも維持してきたということは、これはもう皆さんお分かりのとおりさ。ただ、今そうじゃなくなってきている。さらにはこういう制度というものをしっかりともうちょっと、制度設計じゃなくて、どこまで国がしっかり見ていくのか。そして、さっきもお話の中で出ていたように、資格証の話もできたよね。いろんな制度の中で、とはいうものの、神長議員がおっしゃるように、誰の健康も命もしっかりと守っていかなきゃならない。そういう意味では、さっきの説明にあったように、これを機械的にね、何でも、午前中の話もそうなんだけど、こうあるべきというものができたからってそれで簡単にそれを切り捨ててしまうようなことは、特に、住民の直接窓口になっている市町村ではできないんですよ。だからこそ機械的になんていうことはしない。そして、今、市町村でできる範囲のことを最大限にしつつ、今に至っているということが現状だと思います。あと、今、時間が来ましたけども、皆さんのこの思いを、部長からもお話がありました。議長会も含めて、そして、市町村会も含めて、財政的支援というのを国はしっかり持ちなさいよと。だって、都道府県って言われてもね、その都道府県だって困るわけですよ。困るというよりも、もっとしっかりとしたさ、今、盛んに国会の中でいろんな議論をして、そして皆さん方の直接日常に関しても、今の国会の中でも新たなものがメニューが出てきたりしていますけども、あわせて、今、神長議員がおっしゃってくれたようなこともね、是非これからもこの要請活動は揺るぎなくやってまいりたいと思いますので、その辺はまたこれからもお知恵をいただければありがたいなというふうに思っています。ありがとうございました。