音更町議会 令和6年第1回定例会 2024年3月4日
森林環境の現下の情勢について
2024年3月4日、音更町議会の一般質問で、阿部秀一議員が「森林環境の現下の情勢について」質問し、町長 小野信次、農政課長 重堂真一、経済部長 井原愛啓が答弁しました。
- 質問者
- 阿部秀一 議員
- 答弁者
- 町長 小野信次、農政課長 重堂真一、経済部長 井原愛啓
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。
質問 1番 阿部秀一
まずはじめに、能登半島地震で被災された方々の御安寧を祈念申し上げます。それでは、一般質問通告書に基づき、質問させていただきます。森林環境の現下の情勢について。豊かな森林環境は音更町の魅力の一つであり、総合計画においては、林業の目指す方向として、持続可能な循環型社会を目指して計画的な造林、保育管理及び森林環境譲与税を活用した私有林の森林整備を推進することが掲げられています。本町の令和2年における森林面積は1万1,680ヘクタールで、総面積の25%を占めており、その内訳としては、民有林が1万1,629ヘクタールで、国有林は51ヘクタールであり、人工林率は43%となっています。先人たちが長年にわたり育成してきた森林は、8から10齢級の林分が多いことから、資源の成熟が進み、これから本格的な利用期に向かうことが期待されています。また、森林管理にとって重要である林道については、音更町林道維持管理規程第2条で、「毎年必要な管理計画を樹立し、計画に基づき維持管理の業務を行うものとする」と定められており、これに基づく管理計画は本町の森林所有者を含めた関係者にとって必要不可欠なものとなっています。令和6年度からは、森林整備に加えて人材育成や担い手の確保、木材利用を促すこと等を目的として、納税者一人当たり年額1千円を賦課徴収する森林環境税が導入されます。国は、令和元年度から森林環境譲与税を交付金として自治体に配分し、森林保全等に向けた取組を促していますが、活用していない自治体も多く、積み立てているケースが多いと公表されています。こうしたことから、本町の森林環境の現状を踏まえ、次の点について伺います。(1)令和4年度森林環境譲与税の活用実績は。(2)本町の森林整備計画についての課題は。(3)新たに森林整備等の人材不足解消のための施策を実施する考えは。(4)町有林道の修復の現状は。以上について御答弁をお願いいたします。
答弁 町長 小野信次
森林環境の現下の情勢についての御質問にお答えをいたします。はじめに、1点目の森林環境譲与税の令和4年度の活用実績についてでありますが、本町における昨年度の活用実績といたしましては、私有林の除間伐や下刈りなどに補助する森林環境保全整備事業補助金や、町有林や私有林などで植栽や補植を行った事業者に補助する林業緑化推進事業補助金、今後の森林経営に関する意向を調査する森林経営管理調査事業、5か月児健診時に木のおもちゃを贈呈する森の輪贈呈事業、間伐を予定している保安林内の動植物への影響調査や間伐方法を検討する防風保安林環境影響調査委託及び町営パークゴルフ場の受付小屋購入の各事業に1,704万2,000円を充当したところであります。次に、2点目の本町の森林整備計画についての課題でありますが、森林法では、都道府県知事が策定する地域森林計画の対象となる民有林が所在する市町村は、10年を1期とする市町村森林整備計画を5年ごとに策定しなければならないとされております。本町においても、道の十勝地域森林計画を踏まえて策定しており、伐採や造林、保育などの森林の整備に関する事項のほか、鳥獣害の防止をはじめとする森林の保護に関する事項などを規定しております。本町の森林整備におきましては、経営管理が行われていない森林において、適正な森林経営が行われるよう所有者に促していくことが課題であると認識しているところであります。平成31年4月1日施行の森林経営管理法では、森林所有者による森林の経営管理の責務が明確化されたほか、市町村が意向調査を実施し、森林所有者自ら森林の経営管理を実行できない場合には、市町村が森林の経営管理を受託し、林業経営に適した森林については、市町村が林業経営者に再委託できることなどが規定されております。町内の私有林の人工林面積3,831ヘクタールのうち、経営管理の必要な森林が126.6ヘクタールあることから、昨年度から森林整備に関する意向調査を開始しております。この調査で森林整備に前向きな方には、現地調査を行い、施業カルテを作成するなどして、改めて森林整備に向けて検討を行っていただくこととしており、今後は、これらの森林で順次、森林整備が進められる予定であります。次に、3点目の森林整備などの人材不足解消に関する施策を実施する考え方についてでありますが、道では、道立北の森づくり専門学院、通称北森カレッジを令和2年4月に開校し、「北海道の豊かな生態系を育む森林を守り育て将来の世代に引き継いでいく、100年先を見据えた森林づくりを推進する」という理念の下、林業・木材産業の幅広い知識と確かな技術を身につけ、企業などの中核を担う地域の人材を育成しております。この学院の学生を支援するため、道内の林業・木材産業の主要15団体などで構成する北海道林業・木材産業人材育成支援協議会が令和元年10月に設立され、本町も賛助会員となっております。この協議会では、学生の資格取得や道内各地で行う実習・インターンシップなどの経費の支援を行っているほか、実習の受入れ企業やインターンシップの協力企業、道内の林業・木材産業の就職先などに関する情報提供を行うなど、北海道の林業・木材産業の次代を担う人材の育成支援を行っております。その他の取組といたしましては、本町も構成員の一員となっております、「一般社団法人北海道造林協会」では、林業労働力確保対策として森林整備担い手対策推進事業を行っており、林業で働く森林作業員と事業主が積み立てた掛金に町と道からの助成金を加えて、森林作業員に奨励金を支給する取組を行っております。また、十勝管内の市町村や森林組合、林業事業者、国の機関、振興局などで構成する「十勝地域林業担い手確保推進協議会」では、林業の担い手の育成や確保を目的とする様々な取組を行っております。高校生を対象とした取組では、就業相談会やセミナーの開催をはじめ、林業技術現場体験学習や就業者との意見交換などを行っているほか、林業・木材産業に興味のある方や転職・就職希望の方を対象とした取組では、就職相談フェアをはじめ、造林・造材現場や製材工場を巡るバスツアーなどを行っております。林業就業者や事業者向けの取組では、新規就業者などを対象としたスキルアップ研修や北森カレッジと連携した短期・長期のインターンシップの受入れ協力などを行うなど、オール十勝で担い手の育成や確保に向けた取組を行っているところであります。町といたしましては、現在のところ、町独自での新たな施策を実施する具体的な考え方は持ち合わせておりませんが、これら関係団体などの活動や取組に引き続き協力するほか、より連携を強化するなど、人材不足の解消に努めてまいりたいと考えております。なお、町では、本年度から親子を対象に木育推進事業を実施しており、春には森林組合の工場見学や苗木の植栽体験を、秋には森林の探索や木工工作体験を行いました。この取組により、木や森林との触れ合いを通じて森林が持つ公益的な役割などを学んでもらうとともに、森林や林業への興味や理解を深めていただくことで、人材不足解消の一助になるものと期待をしているところであります。最後に、4点目の町有林道における修復の現状についてでありますが、現在、町が管理する町有林道は、10路線で32.377キロメートルあり、これらの路線において、5月から10月までの毎週2回、パトロールを実施し、ごみの投棄や路面の損傷、倒木などのうち簡易なものについては、その場で修復などの対応を行っているほか、その場での修復などが困難な場合においても、速やかに必要な対応を行っております。ここ数年は、林道において大きな被害は発生していない状況でありますが、毎年、春の雪解け後、大雨の後には多少の損傷が発生しており、その場合は修復を行っているほか、台風などの大雨や強風の発生後には、緊急パトロールを実施しているところであります。森林は、国土の保全をはじめ、水源のかん養や地球温暖化の防止、生物多様性の保全、木材などの林産物の供給など、様々な機能を有しております。これらの多面的な機能を維持し、未来につなげるため、今後も効果的・効率的な森林整備に努めてまいりたいと考えておりますので、御理解をいただきたいと存じます。以上、答弁とさせていただきます。
質問 1番 阿部秀一
御答弁ありがとうございます。今回の質問に対しまして、森林環境に対する前向きで積極的かつ長期的な展望を有しているお答えをいただいたことに感謝申し上げます。その上で、ポイントを絞って再質問させていただきます。まず1点目でありますが、自治体が森林を適切に整備、管理して保全するため、個人住民税を納めている約6千万人の納税者から、年間1千円を住民税に上乗せし、約600億円を徴収する森林環境税が財源とされます。国は、この森林環境税を各自治体の私有林と人工林の面積、林業従事者の数、人口の3つの基準に応じて決定し、市町村に約540億円、都道府県に約60億円を森林保全担い手確保対策等の活用のため、森林環境税として配分することとし、既に国は、令和元年度から森林環境譲与税を交付金として自治体に配分し、森林保全等に向けた取組を促していますが、活用していない自治体も多く、当年度からの3年間に配分された約840億円の47%に当たる約395億円が活用されず、積み立てているケースが多いと公表されています。しかしながら、音更町におかれましては、昨年度の実績1,704万2千円という執行で、ほぼ執行率が高いという状況であるため、有効活用されているものと受け止めました。また、ネット上で「また増税」という声や、「メガソーラーで森林を伐採して森林整備に税金を徴収するなんて」など投稿され、森林環境税があるSNSのトレンド入りをしております。そこで、今後、どういう執行計画されているのか、お伺いいたします。
答弁 農政課長 重堂真一(農政課長は2024年3月まで)
森林環境譲与税の使途につきましては、法律のほうで森林の整備に関する施策でありましたり、森林の整備を担う人材の育成・確保、それから、森林の有する公益的機能に関する普及啓発、木材の利用の促進、その他森林の整備の促進に関する施策に活用するとされてございます。そのため、本町におきましては、これまで、貴重な財源を有効に活用するとともに、町有林や私有林における森林整備が効果的に進むよう、森林整備に関する各種補助事業の拡充などを図ってきたところでありますし、町民の方の理解や関心を深めていただく目的で、本年度新たに木育推進事業に取り組んだところでもございます。今後も、このような考え方を基本に活用してまいりたいと考えてございます。以上でございます。
質問 1番 阿部秀一
分かりました。私も、様々な観点から、今、御答弁いただきました森林の整備、こちらについて、他にも様々な事業が考えられますけれども、重要なものと考えております。今、森林環境について、道・町の流れは、森林環境譲与税を国から受けて、それを森林環境基金に積み立て、同環境基金から一般会計に繰り入れて、それを予算充当しています。令和6年度から森林環境税が始まりますが、全国で600億、現在、森林環境譲与税500億ですから、約100億ほど増となります。道と町の割合は、道が2割、町が8割、それが1割と9割になります。さらに、森林環境譲与税の配分は、人工林の面積、人口割合、就業者割合を積算されますが、今回、人口割が見直されることとなっております。その理由は、大都市は人口が多いことから、森林のない大都市において、人口割合から比例して森林環境譲与税が多く配分されていることに対して、森林面積がある町に人口割合が少ないからということで、森林環境譲与税が少なく配分されているのは、バランスが取れていないのではという議論があって、見直されることとなりました。本町におきましても、その対象に当たると考えておりまして、本町の民有林は1万1,629ヘクタールありますが、利用方針を策定するお考えについてはいかがでしょうか。
答弁 農政課長 重堂真一(農政課長は2024年3月まで)
御質問にありました基本方針の策定につきましては、任意でございまして、本町では策定してございませんが、先ほども申し上げましたとおり、本町におきましては、森林整備の促進に向けた取組を中心に活用を進めてきたところでありまして、今後につきましても、その考え方を基本に効果的な活用に努めてまいりたいと考えてございます。以上でございます。
質問 1番 阿部秀一
分かりました。やはり森林整備が重要であることは、私も同じ方向性で考えておりますので。では、今まで、令和元年度から始まったこの森林環境譲与税を基金に積み立てて執行されましたが、その残がどのくらいあるのかお伺いいたします。令和4年度末の残額、それに、令和5年度の執行予定残がどれくらいになるのか、合わせて幾らぐらいになるのか、その執行予定についてお伺いいたします。
答弁 農政課長 重堂真一(農政課長は2024年3月まで)
本町におきましては、毎年その年に交付された金額の全額を基金に積み立てまして、翌年度に全て活用するというような形で取り進めてございます。令和4年度末の残額といたしましては、令和4年度中に交付され基金への積立てを行った2,446万6千円となってございます。また、令和5年度の執行の見込額といたしましては、現時点におきましては、事業が完了してないものもございまして、事業費が確定しておりません。ですので、見込額も不確定でございますが、事業費が確定し執行残が発生した場合には、次年度に活用したいというふうに考えてございます。以上でございます。
質問 1番 阿部秀一
分かりました。森林環境譲与税は、執行残額を含めて、今後の森林整備を上位計画に当てはめて執行されるということでありますので、森林環境譲与税の執行予定等、積極的な広報を要望してこの質問を終了いたします。続きまして、2点目の本町の森林整備計画についての課題についてであります。やはり、先ほど御答弁いただきましたように、森林経営管理法の関係でこの経営管理調査、こちらがとても重要だと考えます。その中でも、面積が、先ほど御答弁の中で126.6ヘクタールあるということでございます。平成31年4月施行の森林経営管理法に基づいて森林経営管理制度がありますが、手入れの行き届かない森林について、市町村が森林所有者の意向を確認した後で、その森林を所有者から委託を受けて、林業経営に適した森林については、地域の林業経営者に再委託をすることができる重要な制度です。また、森林経営に適さない森林について、市町村が公的に管理をする制度でもあります。昭和20年から30年代にかけての造林拡大制度以来の一大イノベーションだと受け止めております。その目標は、森林経営管理の意欲がない所有者の森林を売れる森林へと導くことや、小規模森林や荒廃した森林など、林業経営に適さない森林を市町村が管理することで、森林の公益的機能を維持・向上させることです。農業と比較して、林業の予算規模は小さいものの、地域経済を動かす上での新たなベクトルとなると考えて、この制度をフルに活用する必要があると思います。現下の森林環境情勢と町の森林施策をどう結びつけていくかということについての町のお考えはどんなものでしょうか。
答弁 経済部長 井原愛啓(経済部長は2024年3月まで)
先ほども御答弁申し上げましたとおり、音更町におきましては、一定規模手が掛けられていない森林があるということで、それにつきましては、今後、所有者と意見調整いたしまして、極力所有者において手を掛けていただくという方針で進めるということにしております。また、この現下の森林環境情勢ということでございますが、令和4年度ですか。令和4年度、ちょっと国際的な木材市場の関係でウッドショックということで、道産材が見直されたという時期がございました。こういった社会情勢の変化とか、また、最近の円安による、同様な北海道の木材需要が拡大されているということもございまして、こういう変化は、国際情勢とか、そういった形で変化もございますが、今後の森林施策ということでどういうふうに行っていくかという御質問の中で答弁いたしますと、そういう環境の変化もございますが、やっぱり森林というのは一定程度成長に時間がかかるということもございまして、あまりそういったことに環境に左右されず、計画的にやはり進めていくということが必要だというふうに考えております。今後につきましても、そのような考え方に基づいて森林計画を進めていきたいというふうに考えております。
質問 1番 阿部秀一
分かりました。長期的な視点で計画的に進めなければ、社会情勢の変化も著しい中で課題を解決することが難しいということで受け止めました。では、森林経営管理制度の実施について、再委託の事例など、意向調査の実施が、実績があるかどうか。そこで、あるとした場合に内容についてお伺いいたします。すいません。また、意向調査の結果、町の管理となった森林の管理があるかどうか。同様の場合、活用のお考えについて、いかがでしょうか。
答弁 農政課長 重堂真一(農政課長は2024年3月まで)
まず、意向調査の実績といたしましては、令和4年度は、40件に対し実施してございます。それから、本年度、令和5年度につきましては、38件に対し現在実施中でございます。令和6年度につきましては、40件に対し実施予定となってございまして、現時点におきましては、町が森林所有者からの委託を受けて、林業経営者に再委託を行ったような事例はございません。それから、森林経営管理制度におきましては、市町村が森林所有者から経営の管理の委託を受け、林業経営に適した森林につきましては、地域の林業経営者に再委託することになりますが、林業経営に適さない森林につきましては、市町村が公的に管理することに法律上なってございます。現時点におきましては、町の管理となった事例はありませんが、そのような森林につきましては、森林整備が可能かの判断を踏まえた上で、森林整備計画に基づく整備を進めていくことになってございます。以上でございます。
質問 1番 阿部秀一
分かりました。これだけ広い範囲のものでありますので、令和4年度から、現在実施中のところ、また、令和6年度においても予定を、計画を立てられているということで、鋭意継続して実施していただくことをお願いいたしたいと思います。そこで、本町の森林について、その特性としては、町全体の面積の25%であります。樹種別構成としては、カラマツが89%、トドマツその他針葉樹6%、その他広葉樹が5%でありますが、中でも民有林が森林全体に対する面積割合が高いということであります。本町は99.6%になります。また、個人等の所有森林の割合が非常に多いという状況でございます。そこで、森林経営認定率についてであります。この認定率の現状についてお伺いいたします。また、森林整備についてネズミの被害があるのかどうか。ネズミは、10林齢未満が軟らかくて、周りをぐるっとかじることで水を吸い上げなくなり、枯れてしまうということがあるようです。
答弁 農政課長 重堂真一(農政課長は2024年3月まで)
まず最初にお聞きいただきました認定率でございますが、本町における森林経営計画の認定率につきましては60%となってございます。残りの40%のうちには、天然林など森林整備が必要ない面積も含まれておりまして、そこから必要のない面積を外していった森林整備が必要な面積というのが、先ほど答弁にありました126.6ヘクタールとなります。こちらの126.6ヘクタールにつきましては、森林経営管理制度に基づき意向調査を実施するなど、森林整備につなげていく取組を進めている森林となります。それから、ネズミの害でございますが、町有林におきましては、先ほど10林齢以下がネズミの被害が出やすいというような御質問でありましたが、町有林におきましては、8林齢以下の森林におきまして、野ネズミ対策としまして、薬剤散布を実施しているところでございます。また、森林組合につきましても、同様の取組を行っておりまして、これらの取組を行っている森林におきましては、野ネズミの被害の確認はされてございません。以上でございます。
質問 1番 阿部秀一
分かりました。この認定率の現状については60%ということで、高い状況だと考えます。40%がこの天然林であるということであります。森林経営管理制度について、森林整備を委託されて林道の樹木を伐採する際は、地図でどの部分を伐採するか、あらかじめ詰めておいて、了解を得てから伐採しなければ、適度な伐採ではないのではないかという御指摘を受けてしまいますし、森林整備計画に基づくこととして、委託を受けて適正に森林整備を進めているのが現状であること。また、森林整備には30年以上の長い年月が必要となることがありますので、今後の森林経営管理制度の継続をお願いして、この質問は終了します。3点目の人材不足解消のための施策に関する再質問させていただきます。先ほど御答弁いただいた人材育成支援協議会、この連携における資格取得や実習、インターンシップなどの支援、あるいは森林作業員に奨励金を支給する取組など、そのほか新規での事業も複数取り組まれていることが分かりました。大変今後の人材育成にとって必要なことだと思いますので、継続して実施していただくことが重要だと考えます。先ほどの森林環境譲与税の関係にもつながりますが、新規林業就業者支援はどんなもんでしょうか。本町では、整備が必要な森林が数多くあるにもかかわらず、町内にはその林業の担い手となる就業者が減少しており、特に、若い世代が少なくなっているのではないかと心配しております。今後10年間程度のスパンにおいて就業者が減少し続ければ、森林整備を実施することが困難となり、町内の林業も衰退していくおそれがあります。そのため、森林環境税及び森林環境譲与税に関する法律要綱第3の6、使途、森林の整備を担うべき人材の育成及び確保と規定されていることから、新たに林業に就業する方に安全防護服の購入を支援する制度はどんなもんでしょうか。
答弁 農政課長 重堂真一(農政課長は2024年3月まで)
新たに林業に就業する方への安全防護服の購入支援でございますが、森林組合ですとか、各林業事業者におきましては、事業者側が安全防護服等を購入しているとのことでございます。で、その際に際しましては、道のほうから購入費用の2分の1が補助されるとのことでございまして、個人が負担するような実態はないとお聞きしておりますので、町が支援する考えはないところでございます。以上でございます。
質問 1番 阿部秀一
分かりました。道のほうから2分の1補助が出ている関係で、そういった事業者の方が購入されて整備をされて、個人で従業員の方が負担するということはないということが理解できました。森林は長期的な視点で考えなくてはならないと思料されますので、20年後、30年後の本町の森林を見据えて、公益的機能の観点から、持続可能な森林保全等は重要であり、森林が光合成により吸収した二酸化炭素は、炭素が樹木の中に蓄積され、酸素は大気に出されます。炭素は樹木の中で固定化されており、樹木を燃やさない限り、吸収された二酸化炭素が大気に戻ることはありません。さらに、雨の際には、土壌中に雨水を貯留して河川への急激な流入を防ぎ、洪水を緩和し、土砂の流出を防止します。将来を担う子どもたちのためにどうしていくべきなのか。林業従事者や森林所有者とどう関わり、魅力ある林業を目指して付加価値の高い産業へと成長していくための人材の育成はどのように進めるお考えなのでしょうか。
答弁 経済部長 井原愛啓(経済部長は2024年3月まで)
先ほども御答弁で申し上げましたとおり、町単独の事業といたしましては、今年度から木育ということを進めております。ただ、全体のこの就業者の育成といいますか、そういったことにつながる活動というものはなかなか町単独で実施するのは難しいというふうに考えております。そういうこともありますので、各団体がそれぞれできることを実施しながら、町につきましては、これらの団体と協力し合って進めていきたいというふうに考えております。以上でございます。
質問 1番 阿部秀一
分かりました。各団体との協力をしながらということで、大所高所から研究していただいていますので、今後の担い手確保対策の継続をお願いして、この質問を終了します。続きまして、4点目の町林道の修復の現状であります。林道規程に基づいて、町道林道の巡回、修復必要箇所があった場合の適切な修復作業を実施されていること。毎年、十勝が丘展望台奥側の林道整備の一環として、担当課総出で春のごみ拾い活動されていること。町が管理して、林道維持管理をしている状況が分かりました。そこで、令和6年1月10日付、勝毎に次のような記事が掲載されておりましたので、御紹介させていただきます。森育て、全道表彰、豊頃町のM氏、最優秀。適切な森林整備や木育活動を実践する個人、団体を表彰する今年度の森と人を育てるコンクールの森林所有者部門で最優秀賞に選ばれました。北海道森と緑の会や、道などで構成する実行委員会の主催でありますが、除伐、間伐、枝打ちなど、適切な時期に実施し、木の成長に応じて仕立て方を変えている点などが評価されております。作業道をきめ細かく整備し、作業の安全性を確保していると評価されたとのことです。町道林道は修復対応が図られているとのことですが、こうした個人所有の森林に係る作業道について整備に関する御相談はあるのでしょうか。
答弁 農政課長 重堂真一(農政課長は2024年3月まで)
個人所有の森林作業道の整備につきましては、基本的には、森林整備の事業の中でそういった作業道の整備も事業の中に含まれてございます。そういった個人所有の森林作業道の整備に関する町に対する相談でございますが、町に対してそのような相談はありませんし、森林組合にも確認しましたが、森林組合のほうにもそういった相談が特段ないというような形でお聞きしてございます。以上でございます。
質問 1番 阿部秀一
分かりました。町に、あるいは森林組合にも、そういった相談が現状はないということであります。これだけ広い森林がありますので、全てを一気に整備ということは困難なことでありますので、御相談があった際にはその都度対応していくことが大切であると思います。やはり町道林道が、いずれの森林を整備していく場合であっても生命線であると考えますので、その修復対応状況をお聞きしましたが、担当課においてごみ拾い活動されているということをお聞きしていますので、例えば、春から施行の相続登記義務化があり、相続を知らないまま本州に居住していらっしゃるケースがあるとお聞きしておりますが、その義務化に伴い固定資産税がかかるので、不動産業者を介して売却した場合、外資系が購入した際、その所有者が林道使用のとき、町有林道にごみを放出してしまうことがあるなど、この林道規程に御協力いただくといった行政の対象となるものか、いかがでしょうか。町内の森林所有者の方から、この町道林道は、森林所有者にとっては作業上欠くことのできない重要な生命線であるため、十勝管内他団体で外資系で購入されている森林があるので、将来的に心配だというお声がありました。
答弁 農政課長 重堂真一(農政課長は2024年3月まで)
外資系の購入の関係でございますが、北海道が海外資本等による森林所有状況というものを公表してございまして、令和4年12月末現在の状況になりますが、本町におきましては、そのような外資系の購入されたような森林はございません。以上でございます。
質問 1番 阿部秀一
分かりました。現在、そういった令和4年12月段階で、本町においてはないということであるので、山持ちの方々も安心感を持たれるものと考えます。町有林道の修復のノウハウを踏まえて、関係事業者の協力をいただいて、個人所有の作業林道の修復の助言指導や国・道を含めて支援の事業がありましたら、広報していただけるようお願いして、この質問を終了いたします。最後の質問になります。通告書で申し上げたとおり、本町の森林は町の面積の25%と広大です。配分される森林環境譲与税額は、令和4年度で2千万強、令和6年度以降は3,050万8千円と見込まれております。森林は、公益的機能として多面的機能を有し、私たちの生活と深く関わっておりますが、今後も森林環境譲与税を活用して、さらなる森林整備を推進するとともに、木材利用推進や林道整備についてお伺いいたします。
答弁 経済部長 井原愛啓(経済部長は2024年3月まで)
先ほど最初の答弁にもございましたとおり、森林につきましては、国土の保全をはじめ、水源のかん養や地球温暖化の防止、それから、生物多様性の保全、それから、木材などの林産物の供給などの様々な機能を有しております。また、森林整備については、「植えて・育てて・利用して・また植える」をサイクルといたしますことによって森林を守ることなどにつながり、また、木材を建築物などに利用することにより、二酸化炭素の固定を図るなど、重要な役割を果たしております。こういったことから、これらの多面的な機能を維持し、本来につなげるため、今後も貴重な財源であります森林環境譲与税を有効に活用しまして、効果的・効率的な森林整備を進めるとともに、木材利用の推進や林道の整備、維持にも努めてまいりたいというふうに考えておりますので、御理解いただきたいと存じます。
答弁 町長 小野信次
阿部議員ね、一般的な多分考え方の下の質問であったんだろうというふうに思います。自らもお話しされているように、我が町は、町有林、それから、私有林がほとんどであります。その中で、今後にあってということでも、林業、大変厳しいときがあったんです。その中で、是非お認めいただきたいのは、今、十勝大雪森林組合さん、この運営に厳しい時代も含めてね、行政も、それから、それにまつわる事業者の皆さん方も大変な努力の下に今ある。そして、なおかつ、その今、森林組合、音更に本拠地を置いている森林組合さんの業績は、十勝を代表するだけの実績を持っている。これはね、言わずもがな、やっぱりみんな民有林、町有林であったからですよ。その中で成功事例があるというものは、やはり、部長さん、課長さんから話あったように、行政も当然その中に加わりながら、民間民有林、そして、また、事業者で維持保全って言うけどね、誰でもできるもんじゃない。だからこそ、森林環境譲与税というものがあって、いかなるものにもそれに寄与する人たちには供給している。だから、今、井原部長からお話ありました。まずは植えるところから。その植えるところからの苗づくり。そういった施設に対する供給、いわゆる譲与税から供給する。それも今回の予算にね、出てきていると思うよ。だから、そういう自らがやることと、それから、我々が行政としてどう支援するか。そして、あなたが言っているように、この環境譲与税はすぐ使えるもんじゃない。ねえ、1回基金積みながら、新たな施策をちゃんと見据えながら進んでいくって。そういった意味では、我が町にとって、今、御質問の再確認をしていただきましたけれども、しっかりとやっている町だという認識もね、ぜひこの機会に持っていただければありがたいというふうに思う。以上。