みんなの議会

音更町議会 令和5年第3回定例会 2023年9月15日

音更町における地球温暖化対策について

2023年9月15日、音更町議会の一般質問で、堀井正憲議員が「音更町における地球温暖化対策について」質問し、町長 小野信次、町民生活部長 渡辺仁、副町長 宮原達史が答弁しました。

質問者
堀井正憲 議員
答弁者
町長 小野信次、町民生活部長 渡辺仁、副町長 宮原達史

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。

質問 6番 堀井正憲

それでは、通告に従いまして、音更町における地球温暖化対策について質問いたします。本町では2005年度に「音更町地域新エネルギービジョン」、2008年度に「音更町地球温暖化対策実行計画」の事務事業編を策定し、公共施設から排出される温室効果ガス削減に取り組んでまいりました。そして、2020年に国が「2050年カーボンニュートラル」を表明して以降、国内では温室効果ガス排出量ゼロを目指す脱炭素社会が一気にトレンドとなり、全国の自治体が次々とゼロカーボンシティ宣言を表明する中、本町でも2022年3月に「ゼロカーボンシティ宣言」を表明いたしました。この大きな目標を達成するためには、公共施設から排出される温室効果ガスの削減はもとより、町民や町内の事業者との協働を通じ脱炭素化を図る取組を地域全体に普及・拡大する必要があるとされています。また、地球温暖化対策の推進に関する法律第21条第4項において、中核市未満の市町村に関しては計画の策定に努めることとされており、本町では、区域の社会的条件に応じ温室効果ガスの削減等を行う施策などについて定める「音更町地球温暖化対策実行計画(区域施策編)」が策定されました。このように本町の地球温暖化対策は国の方針に沿って進められてきましたが、その基準となるものに国連気候変動に関する政府間パネル、通称IPCCによる評価報告書があります。とりわけ2021年に発表された最新の第6次評価報告書では「人間の影響が大気、海洋及び陸域を温暖化させてきたことには疑う余地がない。」と示されたことは、日本政府の脱炭素政策に多大な影響を及ぼしたと考えられます。しかしながら、この評価報告書には問題があるとする物理学者等もいることも事実です。中でも「気候と災害の関係」や「温室効果ガスと温暖化の関係」については結論付けが短絡的すぎるという指摘が見受けられます。さらには、現時点で泊原発の再稼働の予定のない北海道においては、脱炭素政策による再生可能エネルギーの積極導入がエネルギーコストの増加に繋がっており、町民生活が経済的に圧迫されてきていることも事実です。また、全国的には再生可能エネルギー発電施設の設置による自然環境破壊も問題視されているところがあります。今後も限りある資源を大切に使うという視点は地球環境と経済活動にとって最も大事なことではありますが、それが脱炭素という視点に置き換わると意味は違ってくると感じます。これらのことから、音更町地球温暖化対策実行計画により温室効果ガス排出量を大幅に削減するに当たっては、早い段階での疑問点や問題点の解消が必要不可欠だと考えられます。そこで町に伺います。1、IPCCの評価報告書に関する町の見解は。2、町が温室効果ガス排出量を削減することによる地球温暖化対策への効果は。3、2050年までに温室効果ガス排出量実質ゼロにするための具体的な方法と泊原発再稼働に関する町の見解は。4、再生可能エネルギー発電施設設置による自然環境破壊についての町の見解は。以上、御答弁よろしくお願いいたします。

答弁 町長 小野信次

音更町における地球温暖化対策についての御質問にお答えをいたします。はじめに、1点目のIPCCの評価報告書に関する町の見解についてでありますが、気候変動に関する政府間パネル、いわゆるIPCCは、世界気象機関と国連環境計画により1988年に設立された政府間組織で、その目的は、「各国政府の気候変動に関する政策に科学的な基礎を与えること」とされております。IPCCの評価報告書は、世界中の多くの科学者による協力の下、科学誌に掲載された論文などの文献に基づいて定期的に作成されるとともに、気候変動に関する最新の科学的知見の評価を提供しております。このことから、町といたしましては、国や道と同様に、この評価報告書を気候変動に関する科学的な基礎資料として尊重し、その内容を踏まえた上で地球温暖化対策を推進しているところであります。次に、2点目の町が温室効果ガス排出量を削減することによる地球温暖化対策への効果についてでありますが、本町では、平成20年3月に「音更町地球温暖化対策実行計画・事務事業編」を策定し、行政が排出する温室効果ガスの削減に切れ目なく取り組んでまいりました。具体的な取組としては、各公共施設におけるLED化や太陽光発電システムの設置、省資源・省エネルギーの推進、廃棄物の減量化やリサイクルの促進などが挙げられます。この結果、令和3年度における温室効果ガスの排出量は、基準年度の平成25年度と比較して、二酸化炭素換算量で2,798トン、率にして27.24%の削減となり、令和4年度の目標値である22%の削減についても達成が見込まれております。さらに、本年3月に策定した令和5年度から12年度までの8年間を計画期間とする「第四次事務事業編」では、従来までの取組を継続するだけではなく、公共施設の長寿命化改修時には太陽光発電に加えて地中熱の導入を検討することや公用車に電気自動車を導入することなどを追加し、目標年度である12年度までに温室効果ガスの排出量を基準年度と比較して二酸化炭素換算量で5,135トン、率にして50%削減することを目標に掲げております。温室効果ガスの削減による地球温暖化対策は世界規模での取組が不可欠であり、課題解決に当たっては国際的な協力や枠組みが必要であることから、各自治体が国に対して協調する形で削減目標を定め、地域レベルでの具体的な行動を積み重ねていくことによって大きな変化をもたらしていくものと考えております。今後も、脱炭素化の取組を地域全体に普及・拡大していくための先導的な役割を果たすため、町自らが率先して新たな削減目標の達成に向けた施策を推進するとともに、町民や事業者の皆さんに積極的な地球温暖化対策を促しながら一体となって取り組んでまいります。次に、3点目の2050年までに温室効果ガス排出量実質ゼロにするための具体的な方法と泊原発再稼働に関する町の見解についてでありますが、本町では本年3月に、先ほど申し上げました「第4次事務事業編」と合わせて、町全域を対象とする「地域施策編」を新たに策定いたしました。この計画では、令和5年度から12年度までの8年間を計画期間とし、目標年度である12年度までに温室効果ガスの排出量を基準年度の平成25年度と比較して二酸化炭素換算量で22万3,977トン、率にして46%削減することを目標に掲げております。目標の達成に向けては、既存の技術や地域資源を最大限に活用し、町民や事業者の皆さんと連携しながら、産業系・民生・運輸・廃棄物の4部門の下に、合計で11の施策を推進していく考えであります。これらの施策の中には、既に実施している取組も多数ありますが、目標年度に向けては、更なる内容の充実やより広範な普及を目指して推進していくこととしております。泊原発の再稼働に関する町の見解につきましては、これまでも一般質問などでお答えをしてまいりましたが、国民の安全が確保されることが大前提であるものと思っております。原子力発電を含めたエネルギー政策については、国が責任を持って丁寧な説明を行い、国民の理解と信頼を得ていくことが必要であり、国民の命と暮らしが安定的に守られていくとともに、情報公開が徹底されることが重要であります。また、将来的には、原子力に頼らない、環境や安全に配慮したエネルギーへの転換を図っていくことが望ましいと考えております。本町は、北海道の中でも豊かな自然を有する地域であり、太陽光や地熱をはじめとした再生可能エネルギーのポテンシャルが高く、地域で発電した電気を自家消費することによってエネルギーの自給率を高めていくことが可能であります。町といたしましては、国の原発再稼働に向けた対応状況を引き続き注視していくとともに、地域の資源や特性を生かしながら再生可能エネルギーの活用を図ってまいります。最後に、4点目の再生可能エネルギー発電施設の設置による自然環境破壊に対する町の見解についてでありますが、再生可能エネルギーの導入に際しましては、事業者などによる無秩序な発電施設の建設が周辺の自然環境や景観に悪影響を及ぼすことがないよう適切な規制を行う必要があり、国や道が定める法令やガイドラインを遵守することが求められるものと認識しております。一方で、2050年における温室効果ガス排出量実質ゼロの実現に向けて、再生可能エネルギーの更なる普及が重要となることから、本町の「区域施策編」では、発電施設の建設などに関する「促進区域」を設定する際の考え方を取りまとめております。「促進区域」とは、改正地球温暖化対策推進法に基づき、市町村が地域の特性に応じて設定する再生可能エネルギーの利用促進などを重点的に行うための区域であり、本町では、町全域の中から必要に応じて設定することを想定しております。その際には、地域の環境保全のための取組として、希少な動植物を保護する観点から、繁殖面などへの悪影響が懸念されるような工事の実施を回避することとしております。また、促進区域内やその周辺に重要な眺望点がある場合、景観面に配慮するとともに、区域の近隣に住居などが存在する場合には、周辺住民を意識した対策を実施いたします。このように、再生可能エネルギーの普及に当たっては自然環境や景観との調和を図ることが重要であり、これらに悪影響を及ぼす可能性のある発電施設に対しては、適切な規制を行うとともに、環境評価の実施や周辺住民の理解を得た上で、必要に応じて「促進区域」のゾーニングを行いながら再生可能エネルギーの導入を進めてまいりますので、御理解をいただきたいと存じます。以上、答弁とさせていただきます。大変失礼いたしました。訂正をいたします。今皆さん方にお話しした中で「第4次事務事業編」と合わせて、地域全域を対象とする区域施策編と読まなければいけないところを地域施策編というふうに申し上げたそうでありまして、大変申し訳ありません。区域施策編のとおりであります。以上。

質問 6番 堀井正憲

御答弁ありがとうございました。一つ目のIPCCの評価報告書に関する町の見解はということで、国や道と同様にこの評価書を気候変動に関する科学的な基礎資料として尊重しますということなんですけれども、IPCCは国連環境計画と世界気象機関によって設立されております。国連環境計画はもちろん国連の機関の一つでありまして、国連は、度々指摘されるのは、常任理事国に都合よく運営されているという指摘があります。二酸化炭素の排出量を見てみますと、日本に比べて常任理事国である中国は10倍、アメリカは4倍、ロシアは約1.5倍と、この3か国で世界の50%以上を排出しております。ですが、削減を求めているのは、その他常任理事国以外の国に求めているという状況があります。こういう状況がある中でのIPCCという機関の設立ということは町のほうでは御理解いただけていますでしょうか、お聞きします。

答弁 町民生活部長 渡辺仁(町民生活部長は2024年3月まで)

議員おっしゃるとおり、各国のいろんな事情があるということは承知しております。私どもは、地球温暖化対策につきましては、地球温暖化対策推進法に基づいて行っております。それは、本町も含め、全国の自治体が同様でございます。そういった中で、我が国として温暖化対策を進めるということは、このIPCCの考え方というのは、国も道もそれは採用していると。私どもも、区域施策編の基本的なところで、こういった状況を踏まえてということで、それから、今おっしゃいました、国によって状況は違うんじゃないかということでございますけれども、そこはこれまでCOPとか世界会議の中で議論されていることと思いますので、私どもは国の法律に基づいて事業を推進していくという考え方でございます。

質問 6番 堀井正憲

そのようにIPCCの評価報告書を、国にはいろいろ事情がありますけれども、評価していきますということですけれども、このIPCCの評価報告書で、世界平均気温は1900年から2021年まで約1.1度ほど上昇しています。温暖化しているということは確かに言えると思います。しかしですが、地球は温暖と寒冷を繰り返してきた歴史があります。今の温暖化はどんな問題が発生すると考えられていますか。よろしくお願いします。

答弁 町民生活部長 渡辺仁(町民生活部長は2024年3月まで)

温暖化云々、よく言われる、気候変動と言うことが多いんですけれども、やはりそれは異常気象を中心に、あと生態系云々、あとは海洋の問題、いろいろ多岐にわたると思いますけれども、そういった中の根本的なもので温室効果ガスが原因しているというふうに理解をしております。

質問 6番 堀井正憲

地球の温暖化なんですけれども、これについて一つ述べさせてもらいます。IPCCの政策決定者向けの資料では、データの考察だけに偏ってしまって、温暖化の原因を人的影響による温室効果ガスの可能性だけを指摘しているような内容になってしまっていますが、それ以外の影響がほとんどないとなっている点に疑問があります。例えば、地球は10万年周期で気候変動をしてきました。氷期と間氷期、これを繰り返してきたわけです。これには地球の自転の歳差運動や公転の離心率といった太陽との距離や角度による日射量の変化、そして最近ではオゾンホールの回復が成層圏の温度を下げ、地表の温度が上がるということも実証されています。それから、都市部のヒートアイランド現象も見逃せない一つであります。これは人的なものですけれども。これらの温室効果ガス以外の要因については、町のほうはどう思われていますか。

答弁 町民生活部長 渡辺仁(町民生活部長は2024年3月まで)

温暖化の要因には様々なものがあると先ほど申し上げましたけれども、こういった、今、議員がおっしゃることもそうですが、様々な学者さんがいて、いろんな見解があると思います。私どもは、それの全てに町が云々、それを評価しているわけではございません。最初の答弁に戻りますが、そういったのを踏まえた、政府間組織のそういった研究の報告書、そこを採用しているということでございますので、御理解いただきたいと存じます。

質問 6番 堀井正憲

町の見解は理解しました。それで一つ、温暖化と気候変動についてですけれども、温暖化と気候変動には分けて考えるべきだという点があります。災害が増えたと感じるのは、これは1900年代から考えると、我々の情報量が圧倒的に増えた、技術の進歩で災害が可視化されてきた、災害が見えなかったものが昔はあったはず、そういうものが見えるようになってきて数が絶対量的に増えてきたということも考えられます。実はIPCCの傘下であるWMOという機関のデータでは、2000年からの気候災害は10%ほど減少しているというデータがあります。このことから、地球全体を見ると、大きな気候変動になっているとは少々考えづらい。しかも、大きな災害以外では、災害被災者数、これも年々、近年はどんどん減ってきています。災害の対策や防災の発展の著しさ、これが減少の理由だと考えております。本町でも防災に対する取組は非常に力を入れているところであります。本日の一般質問の柴田議員の中の答弁でもありましたように、音更町の防災に関する取組は目を見張るものがあります。そういった町の取組によって大きな被害を、ほかの自治体もそうですけれども、大きな被害は抑えられることができているという観点からしますと、気候変動だけを気にするよりも、防災活動を今までのようにしっかり行えば、このまま進んでいっても、我々の力で大きな被害は防げていけるのではないかというふうに私は感じております。それから、IPCCの報告書に、脱炭素のシナリオだけで、ほかの選択肢がないというのも疑問に感じております。温室効果ガスを悪いものとし、それを人類の努力でみんなで止められるというシナリオがつくられているように感じています。このキャンペーンを行えば政策決定者をそういうふうに、そういう方向に持っていけることが可能かと思います。また、再生エネルギーの賦課金や地球環境対策税といった環境を理由にした増税もしやすくなってくるのも事実だと思います。このシナリオというのは、やはり子どもたちの教育にも反映されてきてしまいます。子どもたちも脱炭素意識が芽生えていくでしょう。これは、いい点もありますが、悪い点もあります。例えば、戦後の間違った自虐史観や、北海道で言えば法律でアイヌが先住民と決まってしまったように、政治的に決められたもの、事実とは関係なく決められたものが教育で捉えられています。教育では科学的事実や学問の正確性を追求していくべきだと考えます。こういう環境のプロパガンダは、社会に迷惑をかけるような環境活動家を育ててしまう可能性もあります。こういったみんなが同じ方向になってしまうようなIPCCのシナリオについてはどのようにお考えですか。今感じるところがあったらお聞かせください。よろしくお願いいたします。

答弁 副町長 宮原達史

いろいろお話いただきましたけれども、最初のほうの、例えば、災害が増えてきているというよりは、可視化されて増えてきているように見えていると。それは、そういうことをおっしゃっている方もいらっしゃいますし、私もたまにそういうことを思うことありますけれども、でも、少なくとも災害が発生していることは事実なんです。今生きている私たちは、被災のほうを少しでも減らしたい、減災したい、させたい、そういうことで今防災対策やっております。ですからその辺は、昔と比較してということになりますと、本当に音更町の歴史を見ても、私も小さいときに、音更川があふれて木野のほうまで来ているのをちょっと光景で覚えている部分もあるんですけれども、今そんなことあったら大変なことになるというような災害だったんですけれども、そんなのが今起こらない中でも、件数が減っているのかもしれませんが、やはり被災する人はいると。そういうことで、国、それから道、そして基礎自治体である音更町も、住んでいる皆さんを少しでも災害から守るようにということで防災対策を進めているという、この身近な話ではそういうところだと考えております。それから、地球規模の、氷河期等の、温暖化等の話ですけれども、確かに江戸時代はもっと寒かったとかいろんな話ありますけれども、今私たちが行政としてやることは、やはり今この現代の中で少しでも、もし気候が変動しているという、していたとしても、その気候変動に影響されないような、音更で言えば町民の皆さんを守っていくと。町民生活を少しでもそういうものから守っていく、防災対策ともつながりますけれども、そういうことがまず大事だと思っておりますので、国のほうでいろんな政策、国際的な約束もあるでしょうし、それから国の法律もありますけれども、地方自治体としては国の法律の中でやはり業務を遂行していくということですので、その辺は、いろんなもの、情報、確かに入ってきますけれども、こういう、地球温暖化対策の計画を立てる、策定する、それを実行していく、そういうもの、やはりそういうものをつくってそれに基づいてやっていくというのが基本的な業務になりますので、その辺は御理解いただきたいと思います。以上です。休憩(午後 1時52分)

質問 6番 堀井正憲

続きまして、町が温室効果ガス排出量を削減することによる地球温暖化対策への効果はということで、町の御答弁で、町の公共施設におけるLED化や太陽光発電システムの設置などいろいろ対策を講じられていることが理解できました。すみません、その前に、先ほどの答弁の再質問の答えですけれども、一つ戻ります。申し訳ありません。現在、地球温暖化対策というのは世界中で一大ビジネスとなっています。日本でも、温暖化対策以外でも交付金を得て私腹を肥やすような団体があるように、地球温暖化対策も公金ビジネスに利用されないようにしてほしいと願うばかりです。これだけは一つ付け加えておきます。よろしくお願いいたします。それで二つ目に戻ります。町が多くの対策を講じて、前年よりも二酸化炭素の排出量でいきますとかなり削減されているということで、すばらしい取組だと思います。ただ、本町は農地や山林が面積の全体の70%以上を占めており、二酸化炭素の吸収量が非常に多い自治体だと認識しております。特に農業というのは、無機物の二酸化炭素を光合成によって有機物に変えるすばらしいシステムとなっております。日本の中でも農業生産量が多い本町では、非常に農業生産量の高い本町では、それだけ二酸化炭素の削減にとって有利と言えます。それを裏づけるかのように、本町における2030年のBAU──BAUというのは現状すう勢というということで、このままの取組を続けていった場合どうなるかということで、削減の目標値には達してはいないんですけれども、二酸化炭素で2030年には5万7,966トン削減、2013年の基準年度と比較して32%の削減ができるという非常に削減量の多い試算となっております。これはやはりこの音更町の持っている農業という基幹産業によるものだと考えております。ですから、大きな対策を講じていかなくても、小さな対策はどんどんやっていくべきだと思いますけれども、大きな対策を講じなくても音更町ではどんどん二酸化炭素が削減していけるのではないかというふうに感じております。現状維持をしつつ削減できる方向に今あると私は認識しております。電気代高騰で大変な中、今以上に町民や企業の活動の負担にならないように、負担にならないかどうかということを心配しておりますけれども、これから新しい対策というのが、何か考えているものがあったら、1点だけでもいいんですけれども、教えていただけますか。新たな対策です。

答弁 町民生活部長 渡辺仁(町民生活部長は2024年3月まで)

議員おっしゃるように、BAUでは約32%の減、30年、それを今、国に合わせて46%にしようとしているという計画でございます。それで、もともと温暖化対策というのはいろんな形がありまして、ごみを減らすのも温暖化対策ということで、例えばごみの減量化であれば、ごみ袋を有料化したときが一つのポイントですけれども、そういった以前から取り組んでいることであったり、先ほど地域の緑化みたいなことも申し上げましたけれども、地域の緑化であれば、潤いと思いやりの関係で各町内会で盛んに行っていたり、そういったことで、官民挙げて広い意味で温暖化対策は以前から取り組んでいるということになっています。ですので、大きなことをしなくてもいいんだとおっしゃいましたけれども、大きなことというのは多分大規模開発とかそういったことをおっしゃっていると思うんですけれども、今音更でそういった計画があるわけでなくて、今、町の促進区域と言っているのは、そういうような事態になったときに、ちゃんと地域合意を取るための手はずをしましょうと。それが改正温暖化法のポイントですから。そういったことを考えているんであって、大きなこと云々というよりも、今回計画を作成するに当たって、所管の委員会でも、町民の皆さんにも説明しておりますけれども、本町の一番のネックといいますか、温室効果ガスを出すのは家庭の電気から来ているということです。ですから、今回補助事業を一部見直し、メニューを増やしたということもありまして、そういったことをまず手始めにやりましょうと。それによって各家庭の皆さんに参加してもらおうということ。それを大きくアピールして今やって、1回補正もつけていただいて今やっているところです。ですので、今ここですぐに次の手とは今考えておりませんけれども、ソフト事業的なことは、この計画をつくるに当たってワークショップも行いましたけれども、ポイント制度みたいなこともありますねというのを言われています。それで、この中にも一部そういった部分を書いていますので、ゆくゆくはそういった町民の皆さんに参加してもらえるための事業を今担当でもいろいろ頭をひねっているところでございますので、そういった部分で、今すぐには、始まったばっかりですので、まずはこの事業で進めていって、それから状況を見ながら新規事業も取り組んでいきたいと考えているものでございます。

質問 6番 堀井正憲

お答えありがとうございます。これからの展望ということで理解しました。それでは三つ目、町が2050年までに温室効果ガス排出実質ゼロにするための具体的な方法と泊原発再稼働に関する町の見解はということで、このゼロカーボンシティ宣言というのはかなり大胆な宣言だと私は理解しております。現在町民や企業は、燃料や電気料金の高騰で、エネルギーの無駄遣いをかなり削減してきたと思っております。その中でこれ以上の削減努力というのは、もしかしたら経済が萎縮してしまう可能性があります。温室効果ガス排出を大きく抑えることが未来にできるとするなら、常温常圧の超伝導とか今実現に向かっている核融合発電といったものの実現くらいかと思われます。ただし、これらの新しい技術がいつになるかは不明なところであります。その中で、ゼロカーボンシティ宣言を表明していない自治体というのも、市町村ではなくて都道府県、県レベルのところでは茨城県、埼玉県などは、表明していない理由として、削減の見通しが立たない、裏づけのある計画が立てられないということで言っています。その中で、2050年の温室効果ガス排出実質ゼロにするゼロカーボンシティ宣言をされた本町では、どのような裏づけが、根拠があってゼロカーボンシティ宣言をされたのかお聞きしたいと思います。よろしくお願いいたします。

答弁 町民生活部長 渡辺仁(町民生活部長は2024年3月まで)

もともと北海道がゼロカーボン宣言をしているんであって、北海道がするんだったら、市町村はそれの傘下にいるんだからという意見はありました。もともとです。そして、本町については、先ほども言いましたけれども、官民挙げて古くから対策は打っておりますので、そういった中で温暖化対策は実施をしておりました。そこで、国がそういう宣言をした中で、そういった中で、温暖化対策推進を進めていく中で道のほうも対策の担当部署を設けて、そして、振興局にももうできました。そういった中で、町長の答弁にもございますけれども、各自治体が国の目標に協調する形でおのおの目標を持ちましょう、そういうことによって取組を着実にやりましょうと、そういう呼びかけが振興局からございました。そういった中で、十勝管内の動きとして、十勝管内も官民挙げてそういった宣言を行っておりますし、この中に町村会も入っているということ、そういうこともありました。そういった中で、今言ったような状況から、では本町もそうしたら目標を持ってやりましょうと。そうなった場合に、その宣言をすることによって町民の皆さんにもお知らせになりますし、それによってこの区域施策編をつくると。それによって目標を立てるということです。そういったことで、最初から50年、目標の数値があったわけでなくて、そういった協調からスタートをしている。ですから、何年に何%という目標はありますけれども、部門的に、ここを何%という目標は今立ててはいません。それは、さっきおっしゃったとおり、その数値化がちょっと困難なものがあります、表現するのに。ですので、トータルの中で国に協調した形で、目標にしてやっていくということでございます。

質問 6番 堀井正憲

今の御答弁にありますように、国、道、十勝で協調していくということでの取組ということが分かりました。次、泊原発再稼働に関する町の意見ということでいただきました。これは、国が責任持って丁寧な説明を行いという、情報公開が徹底されるということが大事だということなんですけれども、現在、このゼロカーボンシティ宣言を実現していくに当たり、一番理想に近づけるのはやはり泊原発の再稼働ではないかと思います。再稼働することができれば電気料金が下がり、行政報告にもあった物価高騰対策にもなり得ます。音更町内では、実はオール電化住宅に住んでいましたが、それではコストがかかり過ぎるのでリフォームしたお宅もあります。ぜひ町として泊原発再稼働のほうに動いていただきたいという思いは私としてはあります。皆さんいろいろな考えがあると思いますけれども、一つ事実としてあるのは、原発事故というのは、そんなに確率としては全く多くないということ。皆さん出張で道外に出るとき飛行機に乗られると思います、航空機。あの航空機は交通手段の中で一番安全と言われています。それよりも事故を起こす確率の低い原発事故、これのリスクを重要視するほど脱炭素はかなえなくてもいいことになってしまうのか。てんびんにかけたときに、そのリスクを回避するほど脱炭素というのは価値が低いものなのかというふうに私は感じてしまいましたけれども、町側はどのように感じますか。すみません、お答えください。

答弁 副町長 宮原達史

泊原発の件ですけれども、先ほど町長からも答弁申し上げましたとおり、議会で同様の御質問をいただいたときには、国が責任持って丁寧な説明を行い、国民の理解と信頼を得ていくことが必要だと。国民の安全が確保されるということがまず大前提だということも申し上げましたけれども、何回か議会で同じような御答弁はさせていただいていますけれども、原発の再稼働については、やはり音更がコメントするということではなくて、今原子力規制委員会で審査中ですので、そちらのほうの判断にはなると思います。たしかいろんな変更届を出して再稼働に向かっていると思うんですけれども、原子炉だとか工事設計だとか保安規定だったかな。その3部門でたしか審査を受けて、そして、これが全部クリアできればすぐ再稼働できるという、法的にはなっているんですけれども、実は地元自治体と安全協定みたいのを結んでいて、地元の同意が必要だとか、これはどこの原発も同じだと思うんです。そういういろいろな問題あるんで、その周辺自治体については本当にいろんな御意見を表に出すことになると思いますけれども、私どもとしては、今この時点ではこの答弁の内容で表現するしかないと。ただ、平成24年の議会で、議会の意見書の中で……。音更町議会です。泊原発の再稼働を認めないことを求める意見書というのを本会議で可決しております。内容につきましては、最終的には自然エネルギーへの転換を進めることで、泊原発に頼らず、将来的に原発ゼロ社会の実現を踏み出すことが必要だということで音更町議会でも意見を集約して、採択でなくて趣旨採択ということで本会議でも可決しております。ですから、町、それから議会ともに音更町については、泊原発への見解は同じ歩調だというふうに認識しております。電気代の値下げにつきましては、北電の、北海道電力の記者会見でも、稼働をすれば、泊原発が稼働すれば電気代は下がるというようなお話をしておりましたけれども、地球温暖化に資することということについては記者会見では述べられておりませんでしたが、確かにCO2の排出量を計算するときには、使っている電気の原料が何であるかというのが関係する係数を使っておりますので、計算上は本当に下がるのは間違いないと思います。ただ、それが、そういうことを用いてCO2の削減をするという方向には今のところは、公共団体、国も道も市町村もそこは今踏み込んでいないという状況ですので、御理解いただきたいと思います。以上です。

質問 6番 堀井正憲

原発再稼働に関する町の見解をお答えいただき、ありがとうございます。北海道については、泊原発の再稼働こそが環境と経済を両立し、新しいエネルギーのイノベーションを起こせると私は考えております。それでは、最後の質問の再生可能エネルギーの発電施設の設置による自然環境破壊についての町の見解ですけれども、無秩序な発電施設の建設が周辺の自然環境や景観に悪影響を及ぼすことがないよう適切な規制を行う必要があり、国や道が定める法令やガイドラインを遵守することが求められると認識しておりますという町長からの答弁でしたが、これは本当に今後実践していってもらいたいなと思っております。今、町の再生可能エネルギー、特に太陽光発電施設ですけれども、2年前に土砂流出した十勝川温泉太陽光発電所、これの事業者のほうに私、当時のことを聞くのに連絡してみたところ、ここの地主の方、地主企業のほうが地質調査を実施したということで、雨に対する工事計画を作成し、音更町とこれから協議するというお答えをいただいております。それからもう1か所、音更川に程近いところに_________太陽光発電所______があります。ここは、施設の敷地内に大量のソーラーパネルモジュールが平積みにされています。そして、ここはハザードマップの最も危険な箇所になっています。音更町の堤防のすぐそばです。こういったずさんな事業者が今後なくなるように町として対策していっていただきたいと思っております。それから、ソーラーパネルについてもう一つ言うと、公共の施設については、できるだけ国内製造のものを利用していただきたいと思います。世界的に多く流通している中国製、これはウイグル人の強制労働などの人権問題にもつながるということで、町としてもイメージが悪くなると思いますので、ぜひ国内製造のものにしていただきたいと思っております。それでは、最後に私の所感を述べさせてもらいます。産業改革前は、世界人口の約9割が貧困で暮らしていました。ですが、世界貧困率は、2017年のデータで約9.3%、1割未満となっています。これは、人類が資本主義による飛躍的な経済成長を遂げたことによるところが大きいと思われます。今、そしてこれから取り組まれる温室効果ガス削減は、企業や町民にとって負担となる部分があると思います。そうすることで経済成長を抑制する可能性も考えられます。経済成長による科学技術の発展で我々は今まで、1970年代、80年代初頭の公害や大きな自然災害による災害も、被害も少なく抑えてくることができた。そう考えると、人類を救う唯一の方法が経済成長であることが分かります。その成長の機会を抑えてまでの温室効果ガス排出をなくしていく、減らしていくということをしてしまっては、極論、人類がいなくなれば解決ということになってしまいます。しかし、我々人間社会はこのまま続けていかなければなりません。持続可能していかなければいけません。結局経済成長を第一に進めることが、環境にとっても我々の生活にとっても一番だと考えております。公共施設や企業又は個人が再生可能エネルギー発電を自家消費のために利用するのは、エネルギー負荷を下げるという観点からとてもよいことだと考えられます。それなら町が支援するのも理解できます。ただ、脱炭素を大義にして一大ビジネスとなった再生可能エネルギー大規模発電事業が利益優先で音更町内に入ってくることは、町民の暮らしを守るという点から絶対に防ぎたいと考えております。どうかそのようなずさんな発電事業施設の設置を防ぐ対策を今後一緒に考えていってください。よろしくお願いいたします。町民の命を守り暮らしを向上させるのは、政治思想ではなく、あくまでも科学的事実です。本町はそれらの科学的事実に基づいて行動をすることができる自治体だと期待しております。以上、私の一般質問を終わらせていただきます。

答弁 町長 小野信次

すばらしい初質問ということでね、堀井さんが今まで、自分が世の中に貢献しながら今日まで来ての上の考え方をまとめた質問だったんだろうというふうに思っております。その中で、かみ合うかみ合わないは別にして、町としてどうすればいいかということを問われた中で、宮原副町長からもお話があったように、この点は理解していただきたいというよりも、まちづくりの中ではこういった取組のありようというのが現実だということも受け止めていっていただきたいなというふうに思っております。あわせて、この近代社会と言うけれども、地球上に人間がという中では、日本において考えると2600年だとかそういう話になるけれども、世界規模で見れば7千年ね、今言われている。そういう中で、今の人たちが考えたら今がすごく近代的に思っているけれども、それ以前から、堀井さんも多分いろんな文献を見てお分かりだと思うんだけれども、7千年前の人たちが暮らしていた生活見ても、今のこの生活に決して劣ることのないような時代もあったということも事実だということは今歴史学の中で出てきております。そういう中で、科学を用いてというのは、現実そのものを捉えて、どう将来に向かっていくのかという中では、今、堀井さん、堀井議員のお話の中でも十分聞くに値するところもあったかなというふうに思っております。ただ、それをトータルして、まちづくりであったり国づくりという中で、どういうふうにそれを皆さんが共有しながら、そして共同歩調を取りながら前へ進むのかというのは、単純な単位で見れば、自分たちの家族、そして村社会、さらには町、そして国、そういったことを積み上げながら国というのができているんだというふうに思います。あわせて、最後に申し上げてくれましたけれども、そこら辺の、世の中を変えていくということはいいことだけれども、それを見境なくやられてしまったら環境破壊につながるよというのは、これ多分、言葉では出していないけれども、皆さん方共通認識にあると思います。そして、最後に環境というものをしっかりと守っていただきたいというお話、これも、従来もこういった中での質問された方もいらっしゃるんですけれども、やはりそこの監督官庁というのが、幾ら、地域で条例を作ったりという話はできるかもしれない。でも、今まで従来から見るとやっぱり北海道、そして国という、そういった中でのルールがあるという中で、なかなか町村の単位でこれをできるということがかなり難しかった。でも今後にあってはどうか分からない。そういう中で、やはり、そこを指摘するところはちゃんと指摘しながら、そして議会ですから、今こういった声が音更の町にもあるよというようなことが、あるいは今心配されていた、そういうことになりわいとしてやっている事業者の人たちも、音更で仮にそういった事業をやるとなれば、かなりそういった人の目、あるいは意識が高いなというところも捉えていけば、決して、今日のような堀井さんからの御意見というのは貴重な意見にもなるし、機会にもなると思います。あわせて、世界観という点からきょう御議論をされていたなというふうに思っています。我々もそういった意味では、大きくは世界感を持ちながら、そして地域社会がどうあるべきかという理想を、コアな状態で物を考えるだけじゃなくて、広く物を考えていくということをきっと問われたんだというふうに思います。あわせて、エネルギーと言われたら、あえてお話しさせていただきますけれども、日本は従来は、雨が多いというけれども、それがこの日本の特性であり、この間も堀井議員も一緒に勉強会に出てくれたけれども、この水で豊かな国に、そして山脈の連なるこの日本列島という中で、今、国も含めて、新しいエネルギーというんでなくて、従来のエネルギーを十分に生かそうやということで、ダムだとか、水そのものから、そして本当にクリーンなエネルギーを十分今でも作れるじゃないかというお話もいただいている時代でもあります。我々がもう一度振り返りながら、本当にこの地球にとって何が優しいのか、そして、今堀井さんがおっしゃっていただいたように、地球が今のところにあるというのは、人間が手を加えた。その手を加えるということは、永久にその手をしっかりと加えていく、あるいは保全していく、この作業が潤沢にできるような社会づくりをみんなでやっていこうと。それが最終的には自然保護につながったり、あるいは、歴史をかいま見ながら、自分たちが今やるべきことは何なのかということに気づきを与えてくれる時代だというふうに思っております。貴重なお話をいただきましたことに感謝を申し上げ、そして将来にわたる、またお互いにまちづくりに対して議論してまいりたいと思います。ありがとうございました。

出典:音更町議会 令和5年第3回定例会 2023年9月15日 議事録 PDF(1ページ) 間違いを知らせる