深川市議会 令和6年第4回定例会 2024年12月5日
地球温暖化対策
2024年12月5日、深川市議会の一般質問で、村上誠議員が「地球温暖化対策」について質問し、副市長 宮森栄治が答弁しました。
- 質問者
- 村上誠 議員
- 答弁者
- 副市長 宮森栄治
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 4番 村上誠
続きまして、三つ目、地球温暖化対策についてであります。令和6年度の重点施策として、ゼロカーボンシティふかがわの実現に向けた脱炭素の取組があります。地球温暖化の対策として国が掲げた、2050年までに温室効果ガスの排出量を全体としてゼロにする、すなわち2050年カーボンニュートラル脱炭素社会の実現を目指すという目標の下、深川市も2050年までに市域全体のCO2排出量の実質ゼロを目指すと宣言いたしました。この実現のため、本年度は深川市地球温暖化対策実行計画(事務事業編)に基づき、各種施策を実施しているところでありますが、質問の一つ目として、現在の実施状況についてお聞かせください。今回の実施計画は、深川市の施設関連の事務及び事務所における二酸化炭素の削減を対象としたものになっておりますが、市の目標は市内地域全体の二酸化炭素排出量の実質ゼロであります。そこで、二つ目の質問として、目標達成のため今後どのような施策を考えているのか、お聞かせください。温室効果ガスは、皆さん御承知のとおり、二酸化炭素だけではなく、メタン、一酸化二窒素、ハロカーボン類などがありますが、深川市の計画によりますと、温室効果ガスのうち排出割合が最も多い二酸化炭素を削減することになっております。今年10月に開催されました、JAきたそらち環境フォーラム2024においてもお話がありましたが、近年は水田から発生するメタンガスについても無視できない状況になっております。対策として、水田を中干しすることが有効であるとされております。土の表面に亀裂を生じさせることにより、土中に酸素を供給し、嫌気性菌の活性を抑え、メタンガスの発生を抑制する効果が確認されております。中干しの実施は通常1週間から10日程度でありますが、これにさらにプラス1週間実施することによって、J-クレジットが獲得できるというシステムもございます。しかし、このプラス1週間というのは、生産者にとっては大変危険を冒すことになります。適度な田んぼの亀裂は、稲の根に酸素を供給して、根を健康に保つことが期待できますが、この間晴天が続きますと、さらに大きな亀裂が生じて、根を切断してしまい、その後の稲の生育に大きく影響してしまいます。また逆に、雨が降り続くなど天候が悪ければ、田んぼが乾かないままで、亀裂が生じないことから、土中に酸素を浸透させることができず、メタンの発生抑制にはほとんど寄与しないことになります。したがいまして、中干しする期間を決めるのではなく、適切な時期に適度な中干しを促すことが重要であると考えます。市として、農協、普及センター等と協力しながら、これらの施策を展開すべきであると思いますけども、市の考えをお聞かせください。
答弁 副市長 宮森栄治
地球温暖化対策について、3点の質問がございましたので、順次お答えいたします。初めに、1点目の深川市地球温暖化対策実行計画(事務事業編)の実施状況についてでございます。本市では、昨年3月にゼロカーボンシティふかがわを宣言し、これを受けて、今年3月に地球温暖化対策実行計画(事務事業編)を策定したところです。この事務事業編については、深川市が実施する事務及び事業に関し、省エネルギー・省資源、廃棄物の減量化などの取組を推進し、温室効果ガスの排出量を削減することを目的としており、また削減対象とする温室効果ガスは、地球温暖化対策推進法に定める7種類の物質のうち、排出割合が多い二酸化炭素としているところです。お尋ねのありました計画の実施状況でございますが、令和6年度におきましては建物・設備等の省エネルギー化の推進を目的に、市内61の公共施設におきまして、照明灯のLED交換を進めており、年度内に作業が完了する見込みでありますし、市役所庁舎内での各種行政事務においては、ペーパーレス化や業務のデジタル化など、省エネルギー行動の推進に取り組んでいるところです。また、サントリーホールディングス株式会社と北空知衛生センター組合及び北空知1市4町が協定を結び、本年4月より北空知衛生センターに搬入される使用済みペットボトルをペットボトルとして再生する「ボトルtoボトル」と称する水平リサイクルに取り組むことにより、化石由来原料を使用して製造する新しいペットボトルの減量に寄与しているほか、市内小学校の総合的な学習の時間において、同社社員に講師を務めていただき、リサイクルの啓発事業を行っているところです。また、環境活動家の谷口たかひささんを招いた環境講演会を10月1日に開催するなど、市民の皆さんに対する環境問題への意識の醸成にも努めているところです。次に、2点目の目標達成のための今後の施策についてであります。本市としましては、1点目で申し上げました省エネルギー行動の継続的な実践に引き続き取り組むほか、再生可能エネルギーの有効活用を模索するなど、CO2削減に資する各種施策を着実に推進していく考えであります。加えまして、2050年カーボンニュートラルの実現のためには、深川市全体としての対応が重要でありますことから、市内の各家庭や事業所におけるCO2の排出削減活動や深川市全体のCO2削減目標を定めます深川市地球温暖化対策実行計画(区域施策編)の策定に今後取り組みまして、地球温暖化対策をさらに推進してまいりたいと考えているところです。次に、3点目の温暖化対策として、適度な中干しの徹底を促す取組の実施についてであります。国内で排出される温室効果ガスのうち、農林水産分野の排出量は2022年度で4.2%、そのうちメタン排出量が51%で、その5割以上が稲作から排出されています。こうした中で従来からの水管理技術として、水稲の栽培期間において、出穂前の時期に一度水田の水を抜いて乾かすことで、過剰な分げつを防止し、成長を制御する中干しの取組が、高品質米の生産やメタンガスの発生抑制などに効果があるとされているところです。また、中干しの期間を1週間程度延長することで、メタンガスの発生を約3割削減できるとされていることから、J-クレジット制度における方法論としても承認されているところです。一方、中干しの実施に当たっては、村上議員もおっしゃるとおり、実施する時期や期間を適正に行わなければ、米の収量や品質に影響が出る可能性も指摘されているところです。そこで、市内の状況でありますが、水稲生産者において、徐々にですが、中干しによるJ-クレジットの取組が進んできており、きたそらち農協や空知農業改良普及センター北空知支所においても、本年6月中旬頃に水稲生産者に対し、技術的見地に基づき、中干し実施に係る留意事項などの周知を行っているところです。こうした状況の中、本市としましては、中干しの取組は環境負荷低減の側面からも重要な取組であると考えておりますが、中干しの実施に当たっては、生育状況や気象、圃場条件により、その時期や期間を慎重に判断することなど、生産現場での技術的な指導なども必要でありますことから、そうした支援を含め、きたそらち農協や普及センターと十分連携を図りながら推進してまいりたいと考えております。