音更町議会 令和4年第3回定例会 2022年9月20日
現下の商工観光行政について
2022年9月20日、音更町議会の一般質問で、阿部秀一議員が「現下の商工観光行政について」質問し、町長 小野信次、商工観光課長 櫻井智和、経済部長 井原愛啓、企画財政部長 吉田浩人が答弁しました。
- 質問者
- 阿部秀一 議員
- 答弁者
- 町長 小野信次、商工観光課長 櫻井智和、経済部長 井原愛啓、企画財政部長 吉田浩人
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。
質問 1番 阿部秀一
おはようございます。一般質問通告書に基づきまして一般質問させていただきます。現下の商工観光行政についてであります。我が国の経済については、新型コロナウイルス感染症による厳しい状況が継続している中にあって、働く方々などの生活や経済への影響は依然として続いております。また、ウクライナ情勢をめぐる先行きの不確実性は高く、原油や穀物等の国際価格は変動を伴い、高い水準で推移し、多くの原材料や穀物等を輸入に頼っているため、物価が国際商品市況の変動の影響を強く受けております。加えて、食料、飼料、肥料原料、化石燃料や半導体原材料といった生活や経済活動に不可欠な物資の安定供給が滞り、例えば、自動車部品の供給遅れによる完成品納車の遅れといったサプライチェーンの問題が続くおそれがあります。音更町消費者協会の資料によれば、令和4年9月、灯油で前年度同月プラス約22.5%、ガソリンで前年度同月プラス約4.7%と公表されております。さらには、最近の円安の進行による輸入物価の上昇が家計や企業等に与える影響にも注意が必要であるため、政府は、令和4年4月の原油価格・物価高騰等緊急対策において、運輸業のタクシー事業者に対する燃料価格激変緩和対策、観光事業者等への支援、新たな価格体系への適応の円滑化に向けた中小企業対策などを策定しています。一方、本町では、第6期音更町総合計画において、基本目標1「経済の好循環で元気あふれるまち」の中で、農林業、商業、工業、観光など全ての産業領域で、それぞれの状況に応じた各種支援を実施するとともに、経済活性化とにぎわいの創出に取り組みます。労働力不足に対しては、急速に発展しているAIやIoTなど未来技術の活用を支援しますと記載され、昨年度予算で中小企業チャレンジ補助金などのオリジナルの施策も実施されております。その上で、選ばれるまちの更なる推進のため、現下の厳しい社会情勢を乗り越えていくためには、ケースに応じた支援が必要だと思い、町ができる支援の在り方として次の点について伺います。1、音更町として、現下の経済状況を踏まえた商工観光業の状況をどのように把握しているのか。2、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を拡充し、コロナ禍における原油価格・物価高騰対応分が創設されておりますが、運輸・交通分野をはじめとする中小企業、小規模企業者への原油価格・物価高騰対策支援についての考えは。3、総合計画においてうたわれているAIやIoTなどの未来技術は、労働力不足のみならず、中小企業・小規模企業振興対策としても有効であると考えます。今後の手段として、企業間取引あるいは企業と消費者間における取引において、電子商取引などICT活用を普及させるための取組についての考えは。以上について御答弁をお願いいたします。
答弁 町長 小野信次
おはようございます。現下の商工観光行政についての御質問にお答えをいたします。はじめに、1点目の現下の状況を踏まえた商工観光業の状況をどのように把握しているかについてでありますが、新型コロナウイルス感染症が国内で発生してから2年8か月が経過し、この間、断続的な緊急事態措置やまん延防止等重点措置などによる行動制限を受け、国内の経済活動が停滞するとともに、本町においても、観光業や飲食業などを中心に大きな影響を受けました。本年3月21日にまん延防止等重点措置が18都道府県で解除されて以降は、感染防止対策を行いながらも徐々に経済活動が回復し、全国的に業況も緩やかながら回復傾向にありました。しかしながら、昨年末から続く原油価格や原材料価格の高騰に加え、ウクライナ危機を発端とする世界的なエネルギー不足や食料不足などによる物価高騰の影響のほか、円安の進行により、今後の見通しは不透明な状況にあります。特に燃料価格の高騰は多くの業種に影響を及ぼしており、中でも運輸業においては、燃料価格高騰に伴う運送価格への転嫁が難しく、中小事業者においても、原油価格や物価の高騰を価格転嫁できておらず、厳しい状況にあります。また、建設業においても、資材や人件費の高騰に宅地不足も相まって、一般住宅建設の新規着工戸数が減少している状況にあります。雇用に関しては、有効求人倍率が前年より上昇しており、特に製造業や建設業、卸・小売業及びサービス業で求人数が増加し、雇用のミスマッチも相まって労働力不足が懸念されるところであります。これらの状況から、全体的な景気は緩やかに回復傾向にあるものの、原油高や物価高の先行きが見通せない状況が続いており、今後も推移を注視する必要があると考えております。次に、2点目の新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を活用した原油価格・物価高騰支援対策についてでありますが、御質問にありますとおり、令和4年4月に国において策定されたコロナ禍における原油価格・物価高騰等総合緊急対策により、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金に、新たに、コロナ禍における原油価格・物価高騰対応分が創設され、コロナ禍において、原油価格・物価高騰に直面する生活者や事業者に対する支援への活用ができるよう拡充されたところであります。本町においては、既に本年度予算において、コロナ禍にある中小企業等の事業者を支援するため、音更町事業復活応援金の支給や音更町飲食店クーポン事業を実施しており、また、観光事業者への支援といたしましては、音更町宿泊助成事業によるおとふけ割を実施したほか、音更町観光振興事業補助金によるモール温泉号の運行などの対策に新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を充てているところであります。さらに、今定例会におきまして、福祉灯油をはじめ、肥料価格高騰対策、学校給食原料価格高騰対策や水道・簡易水道基本料金免除などに係る補正予算を計上したところでありますが、現下の経済情勢では好転する兆候が見通せないことから、国による新たな施策の状況も見極めながら判断してまいりたいと考えておりますので、御理解をいただきたいと存じます。最後に、3点目のAIやIoTなどの未来技術導入の手段として、企業間取引や企業と消費者間における取引での電子商取引などICT活用を普及させるための取組についてでありますが、御質問にありますとおり、本町の総合計画においては、労働力不足への対応として未来技術の活用の支援を掲げております。商工業や観光業の分野においては、企業と企業、あるいは企業と消費者との間における取引での電子商取引などICTを活用した取組を想定しております。観光業においては、既に十勝川温泉の各ホテルがインターネットを経由した予約システムの導入などに取り組んでおり、その他一部の企業においても、ホームページを通じた情報発信や商品販売などが行われております。本町の施策では、新型コロナウイルス感染症対策の一環として、令和3年度に音更町中小企業者等チャレンジ補助金を実施し、キャッシュレス決済の導入についても補助対象といたしました。本格的な電子商取引の導入に当たっては、デジタル化に伴う人材確保のほか、システムを含めた設備投資が必要となること、また、企業間取引においては、それぞれの企業における受発注のシステムの互換性を確保しなければならないことから、全ての企業において一律で取組を進めていくことは難しいものと考えております。しかしながら、コロナ禍において、非接触型の決済が求められている現状や今後さらなる労働力不足が予想されることから、これらの未来技術の活用が必要となることが想定されます。現在、国においては、汎用性の高いデータの活用による受発注業務のIT化などについての検証が行われているところであり、その検証結果による国の対策などを注視している段階で、地方行政が単独で取り組める状況ではないことを御理解いただきたいと存じます。いずれにいたしましても、現在の経済動向は、円安の進行などにより先行き不透明な状況にあり、引き続き情報収集に努めるとともに、商工会など関係機関と連携しながら商工観光行政を進めてまいりますので、御理解をいただきたいと存じます。以上、答弁とさせていただきます。
質問 1番 阿部秀一
御答弁ありがとうございます。今回の質問に対しまして前向きなお答えをいただきましたことに感謝申し上げます。その上で再質問させていただきます。まず(1)の関係であります。原油高、物価高騰を踏まえまして、コロナ禍対策としての無利子無担保融資について、令和4年度下旬頃から返済が始まることにつきまして金融機関に対して相談があるのかどうか、もし把握されていましたらお伺いさせていただきます。
答弁 商工観光課長 櫻井智和(商工観光課長は2024年3月まで)
それでは、無利子無担保で融資を行いますいわゆるゼロゼロ融資、こちらについての質問でございますが、この金融機関における融資は、セーフティーネット保証などの認定を受けております個人事業主や中小企業者、こちらが無担保で融資期間を10年以内として融資を受けることができるものでございまして、当初の3年間につきましては都道府県からの利子補給により実質的に無利子となりまして、4年目からは利息の支払いと元金の返済が始まることとなっております。町内の各金融機関、こちらには事業者等の状況について定期的にこれまでも聞き取りを行っておりますが、この中で、ゼロゼロ融資の返済は、早いところで9月から返済が始まる事業者があるということで伺っているところでございます。返済についての相談でございますが、無利子期間が終了することから、一括返済についての相談のほか、現在の物価高騰、こちらのほうを受けまして元金の返済が厳しい事業者からは、この融資制度は元金の返済を最大で5年間まで引き延ばすことが、据置きができますことから、元金返済を2年間延長する相談を受けていると伺っているところでございます。以上でございます。
質問 1番 阿部秀一
分かりました。詳細について説明していただきました。では、そうした先ほど説明いただきましたいわゆるゼロゼロ融資の返済が始まることによる町内の事業者への影響はどのようにお考えかお伺いいたします。
答弁 経済部長 井原愛啓(経済部長は2024年3月まで)
ゼロゼロ融資の返済が始まることによる町内事業者への影響ということのお話でございますが、先ほど課長が説明、相談を受けている中にもありましたけれども、一括返済をできる事業者を除きまして、現在物価高騰などの影響により、今後、返済を続けている業者については元金の返済が難しくなるということも想定されます。特に元金の据置期間を2年間延長した事業者については、元金の返済期間が7年間から5年間と短くなることによって1度に支払う元金が増える形になります。今後の経済状況にもよりますけれども、この返済が始まる2年後については、もしかしたら資金繰りに苦慮する事業者も現れてくるのではないかというふうに考えておりますので、今後も金融機関と連携を取りながら状況を注視していきたいというふうに考えております。以上でございます。
質問 1番 阿部秀一
その金融機関との情報を踏まえての現在の現下の状況といいますのがよく分かりました。ぜひともこれからもこの動向について注視していただくようお願いして、この質問は終了させていただきます。続きまして2の関係に参ります。新型コロナウイルス感染症対応の地方創生臨時交付金を拡充しましてコロナ禍における原油価格・物価高騰対応分が創設されておりますけれども、どれくらいの額が国から配分されておりますでしょうか。
答弁 企画財政部長 吉田浩人(企画財政部長は2023年3月まで)
コロナ臨時交付金の原油価格・物価高騰等総合緊急対策分についての御質問かなと思います。5月に国のほうから交付限度額が示されまして、本町への交付額につきましては1億7,820万2千円となっています。このうち国の補正予算分で4,455万円、それから予備費分で措置された分が1億3,365万2千円となっておりまして、予備費分につきましては、原油価格、それから物価高騰などに影響を受けている方ですとか事業者の負担を軽減するための支援策などが対象となったところであります。これらの交付金につきましては、これまでの感染症対策あるいは原油・物価高騰対策に係る補正予算の財源として全て充当しているというところであります。以上です。
質問 1番 阿部秀一
よく分かりました。確かにほかにも優先事項の高い施策が求められていることと拝察いたしますので、今お聞きしました限られた財源の中であれもこれもというわけにはいかないと思いますけれども、例えば、この現状を踏まえまして、中小企業、小規模企業への直接的な支援というお考えはいかがでしょうか。
答弁 経済部長 井原愛啓(経済部長は2024年3月まで)
中小企業等への直接的な支援についてということでございますが、最初に御答弁させていただいておりますけれども、今年度、国の事業復活支援金の給付決定を受けた事業者に対しまして、町独自といいますか、上乗せ支給として音更町事業復活応援金ということで、法人10万円、それから個人5万円について支給する事業を既に実施しております。また、現在北海道においても事業継続緊急支援金の支給を実施、開始しておりますほか、運送事業者に対する支援金も検討されているというふうに伺っております。こういうことから、今後の国における施策の状況を見極めながら、御答弁させていただきましたけれども、判断していきたいというふうに考えておりますので、御理解賜りたいと存じます。
質問 1番 阿部秀一
分かりました。検討をお願い申し上げましてこの質問を終了させていただきます。(3)の関係になります。先ほど、ぜひとも商工観光業者が認識を広げることができるように取組をよろしくお願いいたします。また、ICT活用に関してですが、全ての中小企業、小規模企業に一律の普及を行うことが難しい実情については理解できました。私もそのような認識でおります。しかしながら、AIやIoTをはじめとする未来技術が進歩している現状におきましては、ICTの活用については避けて通れないものと考えておりますので、こうした状況を踏まえまして事業者が認識を広げることができるように取組を進めていくことが必要だと考えております。その上で、電子商取引などのICTの活用に当たってのメリットとデメリットについてどのようにお考えでございますでしょうか。
答弁 商工観光課長 櫻井智和(商工観光課長は2024年3月まで)
それでは、ICT活用に関してのメリット及びデメリットということでございますが、町長からの答弁にもありましたとおり、今後は、中小企業、小規模企業におけるICTの活用につきまして、既に活用を進めている業種もございます。このコロナ禍で、現金を介しない非接触型の決済が求められていると、こうした現状もあるということも承知をしているところでございますので、今後は更なる未来技術の活用が求められてくるかなというふうに思っております。その上で、電子商取引などのICT活用に当たってのメリットといたしましては、既に導入が進んでおります現金を介しない非接触型の決済、こちらにおいては感染症などのリスクの低減が図られるほか、このほかにも、決裁を電子化することによりまして現金と比較しまして決済にかかる時間を短縮することができる。このほか、これらの電子取引に係ります顧客データ、こちらのほうを蓄積し活用していくことで、顧客目線での新たなニーズの掘り起こし、それから効率を高めることなどが上げられるかなというふうに思っております。デメリットといたしましては、答弁させていただいたところもございますが、導入に当たっての人材を確保しなければならないと。こちらのほか、これらのシステム、こちらを含めた設備投資がどうしても初期として必要になってくるということ、それから、企業間取引におけるシステムのほうにつきましては互換性を担保する必要があることなどが上げられております。今後の大きな方向性として一つ上げられることにつきましては、経済産業省において令和2年度に、DXの推進に向けて経営者が求められる対応を取りまとめたデジタルガバナンス・コード、こちらのほうを公表しております。中堅中小企業者向けには、今年度、実例を交えましたデジタルガバナンス・コードの実践の手引というものが作成されておりまして、地域説明会などもこれらについて始められている段階でございます。そういった状況もありますことから、中小企業、小規模企業におけるICTの活用については、実際的に進んでいくのはもう少し時間がかかるのかなというふうに考えているところでございます。いずれにいたしましても、現在国において、先ほど答弁もいたしましたとおり、様々な検証が行われているところでございますので、今後の国の対策などを注視をいたしまして情報収集に努めてまいりたいというふうに考えております。以上でございます。
質問 1番 阿部秀一
大変よく詳細について今御説明いただきまして、ガバナンス・コードの関係等々ありがとうございました。最後の質問になります。この不確実性の高い現下の情勢の中で、原油等高騰対策を政策として実施しますのは、第一義的にはやはりおっしゃるとおり国の役割だと思いますけれども、本町はこれまでも様々な経済対策を打ち出して乗り越え、道の駅の目標を突破し、さらに選ばれる町に向けて実務を進められております。そこで、何とか独自の施策をさらに幅広く検討していただくことをお願い申し上げまして質問を終了いたします。ありがとうございました。