みんなの議会

音更町議会 令和4年第1回定例会 2022年3月3日

持続可能な観光について

2022年3月3日、音更町議会の一般質問で、神長基子議員が「持続可能な観光について」質問し、町長 小野信次、経済部長 井原愛啓、商工観光課長 山本智久、町民生活部長 渡辺仁、副町長 宮原達史が答弁しました。

質問者
神長基子 議員
答弁者
町長 小野信次、経済部長 井原愛啓、商工観光課長 山本智久、町民生活部長 渡辺仁、副町長 宮原達史

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。

質問 3番 神長基子

通告に従いまして、持続可能な観光について一般質問を行います。2007年1月に施行された観光立国推進基本法で、観光分野が我が国にとって初めて国の成長戦略に位置付けられ、インバウンド中心の政策が推進されてきました。この流れを受けて、十勝川温泉を主要な観光資源とする本町の観光振興策も外国人客の受入れを多面的に展開し、ピークの2017年には年間延べ7万7千人の外国人客が宿泊利用しましたが、道内の圏域別で見ると、地域的な偏在という課題を抱えてきました。国内客も含めた全般的な傾向としては宿泊より日帰り利用の割合が高くなり、旅行スタイルの変容に即応した滞在型観光の充実なども課題です。地元中小企業とも密接な関わりがあることから、雇用の確保など地域経済への貢献度は高い観光業ですが、長期化するコロナ禍の中で人の移動が制約され、以前から指摘されてきた観光の脆弱性が鮮明になりました。しかし、それは観光そのものが厳しくなるということを意味しません。「住んでよし、訪れてよし」という我が国の観光立国推進計画が掲げる理念に立ち返り、目指すべき観光の姿を再考する機会が与えられたのではないかと受け止めます。開町122年の本町と同じ歴史を刻み発展してきた十勝川温泉をはじめとする我が町の目指すべき観光の鍵は、地域のポテンシャルを最大限に生かす内発的発展にこそあり、第6期総合計画に新たな視点として盛り込まれたSDGsと方向を一にするものと考え、以下について伺います。1、SDGsの達成に貢献する観光の役割について町の認識は。2、観光人材の確保・育成の方策は。3、十勝川温泉地域における温度差エネルギー及びその他の再生可能エネルギー導入の現状と課題は。4、温泉集中管理システムの現状と課題は。5、サスティナブルツーリズムの推進を図る考えは。以上、御答弁をよろしくお願いいたします。

答弁 町長 小野信次

持続可能な観光についての御質問にお答えいたします。はじめに、1点目のSDGsの達成に貢献する観光の役割についての町の認識でありますが、第6期総合計画では、観光の分野に関するSDGsの目標として、「ゴール8、働きがいも経済成長も」、「9、産業と技術革新の基盤をつくろう」、「11、住み続けられるまちづくりを」、「12、つくる責任、使う責任」、「17、パートナーシップで目標を達成しよう」を位置付けております。これらの目標達成に貢献するためには、観光による地域経済の活性化と安定的な雇用の創出や自然環境負荷の少ない観光、再生可能エネルギーの利用促進、食の地産地消やフードロスの取組、目標達成に配慮したサービスの提供など、様々な施策の推進が必要となります。このため、観光協会や旅館協同組合などとのパートナーシップの下、SDGsの目標達成に向けた取組を進め、その内容について発信していかなければならないと考えております。次に、2点目の観光人材の確保・育成の方策についてでありますが、観光協会では、来年度、観光関連業務経験者を正規職員として採用する予定であり、即戦力としての活躍を期待しているところであります。町におきましても、観光推進委員として地域おこし協力隊を採用し、ホームページやSNSで本町の観光などについて積極的に情報を発信していただいております。また、各宿泊事業者におきましても日頃から人材募集を行っており、令和2年度には、帯広大谷短期大学と音更高校で開催した企業説明会に参加し、観光業で働く魅力をアピールしたほか、人材育成につきましては、関係団体が主催する研修、セミナーへの参加やおもてなし検定の受検を促しているとお聞きしております。次に、3点目の十勝川温泉地域における再生可能エネルギー導入及び4点目の温泉集中管理システムの現状と課題につきましては、関連がありますので、一括してお答えをいたします。十勝川温泉地域の宿泊関連事業者における再生可能エネルギーにつきましては、一部のホテルで温泉排水の廃熱を利用した給湯システムを導入しているほか、十勝川温泉の集中管理システムが平成5年の稼働開始から約30年を経過し、電気やシステム制御の設備、揚湯ポンプなどの老朽化が著しいことから、集中管理を担う旅館協同組合で施設更新の検討を行っている中で、この検討の際に、温泉熱利用の利用や省エネルギーのための設備導入と併せて、温室効果ガス排出量の削減を含めた検討を進めていくとお聞きしております。これら温泉地域における再生可能エネルギー導入の課題といたしましては、源泉の平均温度が約52度と低いことのほか、設備の導入や更新に多額の費用を要すること、また、それぞれの施設での設備更新のタイミングに合わせた導入となることなどが挙げられますが、町といたしましても、地球温暖化対策を進める上で必要な支援をしてまいりたいと考えております。最後に、5点目のサスティナブルツーリズムの推進を図る考えについてでありますが、サスティナブルツーリズムとは、地域の文化や自然環境に配慮し、観光地の本来の姿を持続的に保つことができるような取組や旅行のことで、この取組の推進はSDGsへの貢献に欠かせないものと認識しております。観光庁では、持続可能な観光に向けたマネジメントを行うための支援ツールとして、持続可能なマネジメント、社会経済のサステナビリティ、文化的サステナビリティ、環境のサステナビリティの四つのカテゴリーを設けた日本版持続可能な観光ガイドラインを令和2年6月に策定しており、今後は、SDGsへの取組のほか、このガイドラインを活用しながらコロナ後を見据えた取組が必要になると考えております。さらに、十勝総合振興局では、コロナ禍において、密を避けるアウトドア及びリモートワーク、ワーケーション事業の高まりやナショナルサイクルルート、トカプチ400の指定などを受け、新年度事業においてサスティナブルツーリズムを推進することが予定されております。本町におきましても、十勝総合振興局における事業の推進を注視するとともに、観光協会や旅館協同組合などと共に連携し、サスティナブルツーリズムをはじめとする持続可能な観光を推進してまいりたいと考えておりますので、御理解をいただきたいと存じます。以上、答弁とさせていただきます。

質問 3番 神長基子

全体として、私今回提案させていただきましたサスティナブルツーリズム、持続可能な観光というところでは前向きにお答えをいただいたのかなと思いますので、それを踏まえまして再質問をさせていただきたいと思います。それで、まずはじめにSDGsとそれに貢献する観光の役割ということでお聞きをいたしました。町のほうの認識ということでは、実際に6期総の中で観光分野に位置付けたSDGsの分野というのは、今、町長御答弁いただきました8、9、11、12、17と五つの分野ではありましたけれども、それを達成するためには全てのSDGsの目標というのがここに含まれてくるということだと思います。答弁にありましたように、観光による地域経済の活性化、そして安定的な雇用の創出ですとか環境負荷の少ない観光、そして再生可能エネルギーの利用促進、こういったものを鑑みますと、例えばSDGsでいきますとターゲットの7、再生可能エネルギーの推進ですとか、こういったことも含まれているということが答弁の中に含まれているのかなというふうに理解をいたしました。その上で次、2点目の観光人材というところなんですけれども、来年度は正規職員として観光協会で採用を予定されているということでございます。今、全体としては、コロナ禍の中で非常に危機的な、今まさにそういった状況が続いているかとは思うんですけれども、国のほうもそうですが、道と、それから町の支援と、そういった中で何とか雇用を継続していただくような努力というのが現場でもされているということをお聞きをしているところではございますが、実際にこの現状については今どのようなことになっているのか、その点についてまずお伺いをしたいと思います。

答弁 経済部長 井原愛啓(経済部長は2024年3月まで)

十勝川温泉の現状といたしまして、議員御存じかもしれませんが、コロナ前と比較いたしまして、令和2年度におきましても50%台の宿泊客の客数しかないと。それから今年度におきましても、この2月に起きた、発生されましたまん延防止法の関係で、当初60近くにまでちょっと回復するのかなと思いましたが、今回またブレーキがかかりまして、実は今年度も昨年に引き続き50%台という形の集客数にしかならないのかなという現状で予想しております。温泉各施設とも、国の助成事業を活用しながら何とか運営を続けていただいているというのが現状でございます。

質問 3番 神長基子

今回、入込客数については、やり取りはしてもなかなか難しいかなと思いましたので。ただ、今御答弁いただきましたように、50%台、非常に厳しい数字かなというふうに思います。そういった中で、コロナがどうこうという以前に、観光、特に宿泊業に従事する方の安定的な雇用の確保というのはもともとあった課題であったかというふうに私は認識しておりまして、最初に、私議員になって最初のときに一般質問を行った際にもその点については触れたんですけれども、かといって観光業だけでそこを確保するという政策を取ることはなかなか難しいとそのときに御答弁もいただいたところでありますが、やはりここに来て観光そのものの脆弱性、それを私も痛感いたしまして、それでも必死に働いておられる従業員の方々とも接してきたわけなんですけれども、町としても、その安定的な雇用の確保というところがこの観光人材を確保するという政策の中の中心に位置付けられる必要があるかと思うんですが、その点の認識についてお伺いいたします。

答弁 経済部長 井原愛啓(経済部長は2024年3月まで)

議員も多分一番理解していらっしゃると思うんですけれども、温泉地域における雇用のニーズといいますのはかなりのものがある、そしてなおかつ、音更町だけでなく、近隣の町からも働いている方がいらしているという状況にはあります。その雇用の確保ということで昔からいろんな、例えばホテルが集まって、そして観光業界とかそういうものを含めてその企業説明会とかそういうのを開催して何とか人員の確保に努めるというのを数年来続けておりました。町長の御答弁でも申し上げましたけれども、昨年は大谷短大とか音更高校において企業説明会という形で参加させていただいて、雇用を確保するということでいろいろな動きをさせていただいております。あと、やはり温泉の従業員の待遇とかそういったものに関しても、それぞれの事業者さんのほうでいろいろと考えていただいているというふうに伺っておりますけれども、依然なかなか、このコロナの関係もありまして、近年は選んでいただけるという部分がかなり減ってきている、また、人が足りないという状況も伺っておりますが、これについては、先ほど説明させていただきましたように、いろんなその企業説明会とかそういったものを、まず音更の温泉の観光というものを理解していただきながら、働き手の確保とかそういったものについては進めていきたいというふうに考えております。

質問 3番 神長基子

説明会等でもPRの機会にはなると思いますので、ぜひその機を捉えていただきたいなというふうに思います。観光人材と一くくりに言ってもいろいろな捉え方ができるかと思うんですけれども、答弁の中には、地域おこし協力隊の方の御活躍ということもございます。こういった方の発信していただける、魅力を発信するということを通して発展していくということも非常に重要なことであるかと思うんですけれども、以前の質問、私も、当時は寺山町長でありましたけれども、答弁をいま一度読み返していきますと、そこに一つのヒントが見いだされていたなということを今感じているわけなんです。私は、その観光に携わる人たちというのは直接的に関わる人だけではないんだということをそのときに教えられたんです。町ぐるみの飾らない、町民全体がよそから来る人をおもてなしできるような、そういうまちづくりをしていきたい、そういったことを答弁の中で言われていたわけなんです。観光人材と言った場合に、やはりそこがこれからは特に重要になってくるんだと思うんです。先ほど来は関係人口ということで松浦議員の質問、私もやり取りを聞いてなるほどなと思いましたけれども、外から来る方が魅力を知って発信していただくというのも、それもすごく大事なことだとは思いますけれども、町民が、町民自身がもっと町内にある観光の素材、このことを魅力として受け止めて発信していけるということが重要になってくるかなと思うんです。何がじゃ提案できるかなと思って考えていたんですけれども、人材育成と言った場合に、今これは目新しいことではないと思うんですけれども、ガイドの育成だとかボランティアの養成だとかそういったところで、音更町の観光について学ぶ場、そしてそれを活用できる場というのを体系づけるということが必要になってくるんではないかなと思うんですけれども、いろいろ国の補助メニュー見ていきますと、地域活性化に関わる雇用、人材確保というようなところで補助メニューも多々あるのかなと思いますが、その点の検討状況については今どのようにお考えでしょうか。

答弁 商工観光課長 山本智久(商工観光課長は2022年3月まで)

観光ガイドや観光ボランティアの方々の育成等々についてだと思います。今現在、現段階で具体的にこのように検討しているとかということは今の段階ではありません。ただ、夏のシーズンに十勝が丘展望台で、毎週末ボランティアの方があそこに昼間いてくださって、シーニックバイウェイという一環なんですけれども、そこでボランティアの方々が観光客に、あそこから見える風景ですとか十勝川温泉の魅力などをお伝えしていただいているということもございます。今後、議員おっしゃるように、町民の皆さんが十勝川温泉の魅力を十分理解し、そして個々にそれぞれが発信していただけるようになっていけばいいなというふうに私も思っております。以上です。

質問 3番 神長基子

今、シーニックバイウェイということでガイドしてくださる方がいるということですけれども、恐らく十勝検定を通じて、この検定に合格した方がライフコンシェルジュとして御活躍されているのかなというふうに思います。十勝検定、私もこれができた頃に、それこそ観光に携わっておりまして、どんなものかなと思って受けてみたんですけれども、何とか受かって、初級と上級だったかな。上級はちょっと、かなり難しくて落ちてしまったんですけれども、初級は非常に楽しく学んだんです。その合格した後に何かあるかなと思ったら、当時は、札幌方面からバスで来られる、大体御夫婦なんですけれども、シニア世代の方々が何組かこうバスに乗られて、その人たちを実際にガイドするというの、そういうのをやってみませんかという案内が来たんです、もう大分前なんですけれども。それで、はっぴを着て、いざマイクを持ったら、やっぱりなかなかその検定で合格したからといって、すぐにすらすらバスガイドさんのように話せるわけではございませんので、全く恥ずかしい結果に終わったんですが、でも、そのときに、来られるお客さん方が、私たちが当たり前に受けていた恩恵、それを当たり前じゃないんだということを教えてくれたんです。それから、ケーキ一つ取ったって、その原料のほとんどが地元で手に入る、それ自体に物すごい感動されるんです。十勝が丘の展望台もそうですけれども、白樺並木を抜けて十勝牧場の上の360度のあのパノラマを見るというだけでも本当に感動されると。そういうところに自分は住んでいるんだということを私自身が何か再認識させられて。こういった経験がただできる方たち自体がなかなか少ないのかなというのもそのときに感じたことなんです。観光業、特に宿泊業に関わっている方の多くは、労働時間が、朝6時とか7時とかに行って、10時、チェックアウトが終わったら一旦家に帰って、そして仮眠を取って午後、夕方から夜9時、10時ぐらいまで働くという、こういう時間帯の中で生活している方がほとんどなんです。だから、そういう中でそういう研修を受けるだとか、実際に観光地、音更町内のそういうところに行ってみるだとかということも、なかなか意識を、そうしたいけれども体がついていかないとか、そういうことも結構あったんです。研修の機会というのは、そういった方たちの実情も踏まえた上で提供するのが私は望ましいんではないかなと思いますし、それをすると、経験できると、本当にこの業種というのは価値のある労働なんだな、仕事なんだな、観光人材というのはこういうことなんだなというのを1人でも多くの方知っていただけるんではないかなというふうに思うんです。その点を今後検討していく中でぜひ考えていただきたいなと思います。雇用については、雇用、観光人材についてはそのようなところで終わりたいと思いますが、次にエネルギーのところです。これも再生可能エネルギーということで、脱炭素、ゼロカーボンシティということが今音更町でも宣言をされましたし、何といってもこれはSDGsを推進していく上で非常に重要な政策になってくると思います。昨年、グリーンリカバリーということで一般質問の中で触れましたけれども、経済復興、それは環境負荷をかけないでやっていくというのが今国際的な水準になろうかと思っております。そういった点で、どういったことが、この特に十勝川温泉を中心とした観光政策の中でどうやってできるかということを考えたときに、私、まだ議員になる前でしたけれども、地域新エネルギービジョンということで、今この冊子をちょっとお借りしておりまして、眺めておりました。これは山口町長の時代に作られたものだと思うんですけれども、非常に今に生きる内容が盛り込まれているなというふうに感じたんですけれども、ただ、これがどのように今プロジェクトが進んでいるのかというのがちょっと私確認ができませんでしたので、その点についてぜひお答えいただきたいと思います。

答弁 町民生活部長 渡辺仁(町民生活部長は2024年3月まで)

新エネルギービジョンの今の状況と、それに基づいてどんな事業を行ってきたかということと思います。当時は、平成20年頃だと思います。それで、そのときはそういった可能性ということで、いろいろなバイオマスとか調査を行った結果、本町にとっては太陽光が一番可能性があるということで、太陽光の補助事業を中心にこれまで行ってまいりました。それとあとペレットも一時期行いましたけれども、灯油価格との兼ね合いでさほど伸びなかったという経過があります。それから小水力も検討しましたが、環境教育の域で、ビジネスにはならないという、そこまではやってまいりました。ただ、来年新しい計画に取り組むわけですが、それで当時、家畜のふん尿も音更町はでは可能性が低いという結論だったんですけれども、現実として農協さんなり民間でそういう動きも出てきましたので、再調査といいますか、改めてそういった可能性を検討するということも予定しておりますので、その中で本町として今にふさわしい再生可能エネルギーの考え方を構築するというものでございます。

質問 3番 神長基子

新エネルギービジョンの全体像ということで今お答えいただいたのかなと思います。この新エネルギービジョンを眺めますと、主に四つの事業があるということで、四つの事業に分けて、それぞれでどれだけのCO2削減できるかという数値を出しているんです。中でも一番多くCO2削減の可能性があるというのが十勝川温泉のエネルギーネットワーク形成プロジェクトということでございました。これは、今後空間環境整備を進めることによって、都市にはない環境、自然と共生した滞在型温泉保養地、十勝観光の拠点づくりを進めるということでございまして、地域冷暖房エネルギーセンターの整備ですとかもろもろ検討されてきたようなんですけれども、この点についてはどのような現状になっているのかお伺いいたします。

答弁 経済部長 井原愛啓(経済部長は2024年3月まで)

2005年に策定いたしましたエネルギービジョンにおいて、十勝川温泉地区は、雪氷熱の利用、これは主に冷房に関してだと思います。それから、温泉熱の利用についてということで排熱利用と。それから、くみ上げた温泉の熱利用と。要するにこれらがA評価ということで、評価が高いということで位置付けられておりました。ただ、先ほど御答弁させていただきましたように、実際には一部のホテルで排水の温熱を再利用してお湯を沸かすような、そういうシステムを導入しているということに現状とどまっておりまして、それ以上には進展していないということが現状でございます。

質問 3番 神長基子

そうしますと、このエネルギー形成ネットワーク、十勝川温泉の部分でどういったことが一番課題になっているというか、それを全体として推進していくという点でネックになっているもの、再生可能エネルギーそのもの、ほかの政策にも左右される部分があるというのは重々承知しているんですけれども、ここまで具体的な検討がされてきた中でどういったことがネックになっているのかというのは、どのように認識されているのでしょうか。

答弁 経済部長 井原愛啓(経済部長は2024年3月まで)

今お話しございましたように、どうして進まないかということに関しましては、町長の御答弁でもさせていただきましたけれども、やはり設備の投入といいますか、施設を導入するに当たりまして多額の費用がかかると。それから、それに対する補助メニューもあるとは思うんですけれども、やはり施設運営する側といたしましては、現在の施設を、利用している施設を更新するタイミングとか、それから、当然ホテルも運営しておりますのでそういった部分のタイミングを計って、具体的に温泉地域全体でどういう方向でどういうタイミングでやるという話合いまでは至っていないというふうに伺っております。

質問 3番 神長基子

話合いに至っていないということでございますので、なかなかここをさらに具体的にお聞きするというのは難しいのかなと思いますが、答弁でございました源泉の平均温度のところ、約52度ということで、私も今回その温度差エネルギーの活用をされている他の施設の状況も、ホームページで確認した範囲でありますけれども、見ますと、かなり、もっと温度の高いところ、要するに火山性の温泉であれば100度だとかそういうような温度になりますので、そうするとそれだけエネルギーも出てくる可能性があるんですけれども、ここが低いという状況です。これも一つ活用するに当たっては、その活用できる範囲が少ないということになってしまうのかなというふうにもちょっと私は思ったんですが、今、今といいますか、マンゴーの栽培、雪氷熱を利用してということでされているようでありますけれども、こういう低温の場合は、温度差エネルギーを使ったときに一番活用できるのは農産物といいますか、そういった栽培に関わるものなのかなというふうには捉えているわけなんですけれども、実際に温泉街、観光に関わる、そういったところで全体としてどれだけその熱量、再生可能エネルギーとしての熱量というのがポテンシャルとしてあるのか。その点、実際そのエネルギービジョンの中では、このネットワーク形成すると2,571トンCO2という、これが削減されるということが数値的に出ていましたけれども、そこから年数もたっておりますので、活用できるエネルギーのバランスもまた変わってきているのかなと思いますけれども、このポテンシャルについては今現在はどのように把握をされているのかお伺いいたします。休憩(午後 2時41分)

答弁 町民生活部長 渡辺仁(町民生活部長は2024年3月まで)

ポテンシャルとして温泉熱ということでございます。新年度策定する予定の地球温暖化対策実行計画区域施策編は全町が対象となるということで、当然温泉熱はポテンシャルになるという認識はございます。そういった中で、集中管理のお湯を使っている施設も当時と変わっておりますし、また、町長から答弁させていただきましたが、今その施設の更新という時期にも来ているということでもございます。そういったことをきちんと調査して、脱炭素にどうつながるかと、そういった検討がなされるものというふうに考えております。

質問 3番 神長基子

分かりました。これから、新年度につくられていく計画の中でまたその点が具体的に検討されていくというふうに思いますので、その点は理解をいたしました。今集中管理システムということもございまして、先ほど答弁にもございました。約30年経過しているということでございまして、これが導入された当初のことは詳しく存じ上げなかったところなんですが、それこそその当時としては最先端で、限られた資源を有効に活用するという、そういった決意の下にこの集中管理を始めたということです。ほかの自治体からも多くの方が視察されているということもお聞きをいたしました。ただしかし、老朽化が著しいということでございます。このままではなくて、施設更新も今検討されているということでありますが、老朽化が著しいことによって懸念されていることはどういうことなのか、その点についてお伺いしておきたいと思います。

答弁 商工観光課長 山本智久(商工観光課長は2022年3月まで)

町長から御答弁ありましたように、平成5年から集中管理システムが稼働してもう30年経過し、答弁書にもありますように、電気設備ですとかその監視をするシステム設備がもう非常に古いものになってきてございます。それから揚湯ポンプ、温泉をくみ上げたりするポンプ、それから貯湯槽、源泉から一回その槽に、貯湯槽にためるんですけれども、そこから各施設に配管するポンプ、それらも全てもう古くなってきているということで、昨年度、そのシステムの一回シャットダウンするようなことも実際発生して、そうしますと加盟している4館に温泉が行かなくなると。やはり一番懸念するところは温泉供給ができなくなる、そういうことでございます。早く修繕というか更新をして、そのようなことがないように行っていきたいというふうにお聞きをしてございます。以上です。

質問 3番 神長基子

安定供給というのは、これはもう必須でございますので。ただ、これまでもこの維持していくに当たっては高額な費用もかかってきたのではないかなと思います。この施設に関わっては以前陳情ですか、そういった形で議会に上がったということもお聞きをしているところなんですが、当時で1億円以上の維持費もかかっていたということでございます。この施設更新に当たって活用できる補助メニューというのが実際あるものなのかどうか、その点を、もし今検討している中でございましたらお伺いしたいと思います。

答弁 商工観光課長 山本智久(商工観光課長は2022年3月まで)

今旅館協同組合で一番考えているのは、環境省の補助を使いたいということで今考えてございます。温泉供給の設備更新のときに、この答弁書でもありますように、省エネルギーを導入するような、その設備を支援するというような形で、できれば環境省の温室効果ガスの削減につながるような、その補助メニューがありますので、それを活用したいというふうにお聞きしてございます。

質問 3番 神長基子

分かりました。これは近年大きな課題になってくるかなと思いますので、この後の検討段階についても私自身も注視してまいりたいというふうに思います。そして最後、5点目のサスティナブルツーリズム、次から次と片仮名のものが出てくるわけなんですが、SDGsのSです。これを今推進しようということがいろんなところで言われているわけなんですけれども、答弁の中には、観光庁も日本版の持続可能な観光ガイドラインというのをつくったということであります。このコロナ禍にあっては当然直接支援、まずは今の事業者さんたちが安定して今を乗り切れるよう、コロナ禍を乗り切れる、その支援がまず優先というのはありますが、コロナ禍を経て中長期的にどういった観光ビジョンを持つのかというところ、ここが実際混迷を極めたこの2年間であったかなというふうに思います。今の岸田首相が施政方針演説ということで1月に演説をされたのを私も聞いておりました。毎年その施政方針演説という中では、観光の部分が経済対策、経済政策の柱としても観光立国という言葉を用いて今まで言われてきたわけなんですけれども、今回にあっては地域活性化という、こういったくくりの中に観光を位置付けたんです。それはどういうことかなというふうにいろいろ私も見てきたんですけれども、やっぱりそこが持続可能性、それぞれの地域が持続していく、これが一番なんだというところが今行き着いた我が国の観光政策の重視すべきポイントなのかなというふうに思います。そういった点で、このサスティナブルツーリズムでは我が町にあってはどうかということでございますけれども、答弁にございましたワーケーション、それとか自転車、トカプチ400、この取組は総合振興局、十勝全体として取り組んでいることでございますけれども、ワーケーションというのは、実際に稼働をしていない温泉の客室ですとかそういったところを活用してというところもほかでは見受けられているわけなんですけれども、実際ワーケーションの協議会、そういうのに自治体として加盟しているのは、今北海道と、それから十勝管内では帯広市というふうに伺っております。この協議会に加わることによって様々なワーケーションに関わる連携したことが機能していくのかなというふうに思うんですけれども、この点については今どういった状況にあるのかお伺いいたします。

答弁 商工観光課長 山本智久(商工観光課長は2022年3月まで)

今の十勝川温泉のワーケーションの関係でございますけれども、私たち定期的に、月に1回か2回かは温泉の関係者、社長たちと会合を持って、いろんな意見交換をしているところでございます。つい何か月か前にもそのワーケーションの話も出ておりました。ワーケーションのプランは持っています。旅行会社を通じて十勝川温泉にワーケーションをやろうというプランが今持ってはいるんですが、なかなかその長期利用の方々の利用がちょっと今ないということで、ホテルの方たちもどうしたらいいんだろうかというような、ちょっと今検討中というような話もしてございました。やっぱりWi-Fiの環境ですとかデスクとか、それらも必要になるということで、一部のホテルはそれらの改修にかかるという話もそのときはございましたけれども、全体としては、今の段階ではまだちょっと様子見かなというふうにお聞きをしているところでございます。

質問 3番 神長基子

Wi-Fiということでございましたけれども、今実際総客室の中でどれだけそのWi-Fi整備が進んでいるのか、その点を伺いたいと思います。

答弁 商工観光課長 山本智久(商工観光課長は2022年3月まで)

すみません、各施設ごとのWi-Fiの状況については今ちょっと手元にはございません。申し訳ありません。

質問 3番 神長基子

分かりました。このワーケーションを進めるに当たっては、当然パソコンを持ち込んでだとかそういったことが前提になってくるかなと思いますので、この環境整備について促進というのは、これまでもそういった姿勢があったかと思いますが、ぜひ積極的に今後も行っていただきたいなというふうに思います。ナショナルサイクルルートの関係だったんですけれども、この中に十勝がルートとして選ばれて、その中に音更町も入ったというのは非常にチャンスであるかなと思いますけれども、これをどうやって住民が主体的に関われるようにしていくかというところが私は課題になるのかなと思います。今、自転車の活用に当たっては市町村単位の推進計画というのも策定するような動きもあるのかなと思いますが、確認したところまだ本町としてはそういった計画はないのかなと思いますけれども、こういった計画を具体的につくって町民の方にお示しをして、町民参加で積極的にこの事業を行っていくというような、そういうことは検討されているのかお伺いいたします。

答弁 経済部長 井原愛啓(経済部長は2024年3月まで)

今、議員からお話がありました自転車活用推進計画ということでございますけれども、これにつきましては、今開発局と一緒になりまして来年度策定に向けて動きを進めているところでございまして、いつ完成するかというのはまだ決まっておりませんけれども、そういうことは進めております。

質問 3番 神長基子

分かりました。いろいろ、まだスタートしたばかりというか、そういったところもあるかなと思いますけれども、その素地を今つくっていく非常に大切な時期に来ているのかなと思います。自転車のことを一つ取っても、もともと十勝川にはサイクリングターミナルというのもございましたし、自転車に関わっては、それこそそのサイクリングターミナルの歴史を見ますと、昭和の時代からそういった取組をして、当時の状況を見ましたら、当時としては道内で2番目にそういったターミナルをつくって、貸出用の自転車も70台用意をしてということで、その後はいろいろな時代の経過とともにこれを民営化していくというような動きもございましたけれども、こういったもともと持続可能な観光というのは本町としても取り組んできているということが分かりました。ただ、今、今後の観光の在り方、どういうふうに考えていくかというのを考えたときに、当然、これまでどおりインバウンドのお客さんというのも、いろいろなことが復活したときに当然来ていただけるような環境整備というのは必要になってくるかとは思うんですけれども、やはり一番は環境に負荷をかけない、そして地域が活性化する、地域が一丸となって取り組む観光の在り方、それが私は音更町のサスティナブルなツーリズムというふうになるのかなと思います。この質問をするに当たりまして、記念誌、十勝川温泉の記念誌を久しぶりに見てみたんですけれども、その年表をずっと追っていくと、ほとんどこの観光を支えてくださったのは、地域の住民の方をはじめとしたやっぱり町民の方なんです。その方たちが文化を支えて発展をしていったという、そういった歴史がございました。ただしかし、今地域住民といいましても、あの地域だけとったら人口は半分ぐらいにピーク時からすると減ったのかなと思いますし、お店もなかなか持続できないという中で、今度はガーデンスパがその新しい拠点として今頑張っておられますけれども、やっぱり地域のその方たちが関わってこの地域を発展させていく、それにエネルギー政策がその中心に来ると。こういった内発的な発展を今後は重視していくということが重要になってくるかなと思います。全体的にはサスティナブルツーリズムを推進するという姿勢が見られましたので、その点については現段階で私も理解をいたしましたので、ここで質問を終わらせていただきます。

答弁 副町長 宮原達史

持続可能な観光についてということで、質問項目も5点にわたって御質問いただきました。今答弁であるとか再質問であるとか再答弁の中でも明らかになったように、この1点目から5点目の質問って全て絡み合っている、つながっているということなんです。SDGsの関係もそうですし、最後のサスティナブルツーリズム、これはおっしゃられたとおり地域の文化だとか自然、そういったものも生かしながらということなんですけれども、この推進、これを推進していくということはイコール、1問目に戻ってSDGsの取組なんです。SDGsを取り組んでいくとこのサスティナブルツーリズムを取り組んでいくことになるという、まさに関連したことだと思います。その中に御質問の中にありました再生可能エネルギー、そういったものも出てくると思います。それから、観光人材というのも出てくると思います。観光人材についても、いろいろ具体例を出してお話しいただきましたけれども、サスティナブルツーリズムの観点でいけば、大きく言えば、住んでいる人そのものが観光資源の人材ということになります。大きく、住んでいる人の文化、それから風景、そういったもの、それから食もそうです。そういったものも全部つながっていくんじゃないかと思います。自然にある、そこにあるものを使ってエネルギーを生み出すという再生可能エネルギー、これについても集中管理システムの更新に合わせて検討しているということですけれども、何せ温泉熱なものですから、ほかに持っていけないというのもありますので、なかなか難しい検討になると思いますけれども、ぜひ持続可能な観光という中に、観点で調査しながら取り入れていけたらなと思っています。ナショナルサイクルルート、これについても具体例出していただいて、音更町が、もう多分50年ぐらい前からサイクリングロードを造ってサイクリングターミナル造ってという、こういうものの積み重ねがサイクルルート、そこを含めて選ばれたという一面もあると思いますので、やはり当時の町民の皆さん、それから進めていった中心的な皆さんに本当に感謝する、そういった部分は間違いなくあるんだろうと思います。いずれにいたしましても、環境に負荷をかけない、それから地域の活性化を目指す、言ってみれば簡単な言葉になっちゃいますけれども、これを達成するためにはいっぱい、たくさんの課題がありますし、それからたくさんの楽しみな資源もあるんじゃないかと思います。そういったものを含めまして進めていきたいと思いますので、御理解いただきたいと思います。以上です。

出典:音更町議会 令和4年第1回定例会 2022年3月3日 議事録 PDF(1ページ) 間違いを知らせる