音更町議会 令和3年第4回定例会 2021年12月10日
直面する農業振興策について
2021年12月10日、音更町議会の一般質問で、山川秀正議員が「直面する農業振興策について」質問し、町長 小野信次、経済部長 井原愛啓、農政課長 早苗光徳が答弁しました。
- 質問者
- 山川秀正 議員
- 答弁者
- 町長 小野信次、経済部長 井原愛啓、農政課長 早苗光徳
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。
質問 21番 山川秀正
通告に従いまして、直面する農業振興策について質問を行います。2年にわたるコロナ禍の生活は農業分野にも大きな影響を与えています。農畜産物需要が落ち込み、在庫増、価格の下落と低迷の一方で、配合飼料の連続値上げ、肥料の10%値上げ、ガソリンなど油類高値など生産資材の値上げが相次いでいます。さらに、少雨、干ばつ、高温など異常気象の影響も大きく受けています。その代表的部門が私たちの主食である稲作であります。米価の下落と過剰な在庫を減らそうと、来年5万ヘクタール、26万トンの減反拡大を固定化しようとしております。さらに、先日、水田活用の直接支払交付金も来年度以降5年間、生産ゼロの場合対象外にする、こういった動きも出てきております。このような傾向は水田ばかりではなく、畑作や酪農にも現れてきています。本町も農業が基幹産業の一つであります。今回は、その柱であるてん菜と酪農部門について伺いたいと思います。一つ目として、てん菜について。1、本年の原料てん菜生産見込みは。2、北糖本別工場閉鎖によるてん菜生産への影響は。3、精糖工業会は交付金対象数量削減を主張しているとの情報の真意は。4、来年度以降の作付面積は。5、輪作体系を守るための取組は。2点目といたしまして酪農についてであります。1、本年度の生乳生産の見込みは。2、飼料等の値上がりの状況は。3、12年ぶりの生産抑制の年度内の対応は。4、新年度以降の対応策。以上、てん菜と酪農についての質問についての御答弁をよろしくお願いをいたします。
答弁 町長 小野信次
直面する農業振興策についての御質問にお答えをいたします。はじめに、1点目のてん菜についてでありますが、本町の営農実態調査による本年のてん菜作付面積は3,023.9ヘクタールで、日本甜菜製糖芽室製糖所音更原料事務所による10アール当たりの収量は7,600キログラムと見込んでいることから、町内におけるてん菜の総生産量は22万9,816.4トンの見込みとなっております。なお、過去5年間の平均との比較では、糖分は0.8ポイント低い16.0%を見込んでおりますが、10アール当たりの収量は9.8%の増となる見込みであります。道内では8か所の製糖所でてん菜を受け入れており、主要な産地である十勝管内では、日本甜菜製糖が芽室町に、ホクレン農業協同組合連合会が清水町に、北海道糖業が本別町に製糖所を設置しております。このうち北海道糖業は、国内における砂糖消費量の減少などを要因に、本別製糖所における砂糖生産を令和5年3月で終了することを本年8月に発表いたしました。北海道糖業は、本別製糖所に搬入される原料を引き続き買い受け、北見製糖所などに生産を集約し、一部は日本甜菜製糖芽室製糖所に委託することなどから、生産者への影響はないとの見解を示しております。本町で生産されるてん菜は、その全量を日本甜菜製糖芽室製糖所が受け入れており、音更原料事務所では、北海道糖業から生産の一部を受託する場合も受入れには問題はなく、本町のてん菜生産に影響は生じないと見込んでいることから、町といたしましても、現時点では本町のてん菜生産への影響はないものと認識をしておりますが、今後も関係機関と連携を図りながら情報収集に努めてまいりたいと考えております。国は、砂糖及びでん粉の価格調整に関する法律に基づき、国内産糖と輸入糖の大幅な内外価格差を調整するため糖価調整制度を設けております。この制度は、海外から輸入される粗糖などから調整金を徴収し、これを主な財源として甘味資源作物の生産者及び国内産糖の製造事業者に対して交付金を交付することにより、国内産糖の販売価格を引き下げ、その生産振興と安定供給を図ることを目的としております。なお、交付金の対象となるてん菜の数量につきましては、産糖量ベースで64万トンの上限枠が設定されております。精糖工業会の代表は、国の食料・農業・農村政策審議会甘味資源部会において、糖価調整制度は輸入糖と国内産糖の供給バランスを図ることが根幹にあるものの、砂糖消費量全体が減少している中で、輸入糖の数量が減少する一方、てん菜糖の生産が堅調で、ここ数年の産糖量は60万トンを超える高水準となってアンバランスが生じているとし、交付金交付対象数量の上限枠が平成19年度以降据置きとなっていることが糖価調整制度にゆがみを引き起こし、調整金収支を急速に悪化させる要因になっているとの意見を述べております。加えて、北海道の生産者に対しては、てん菜の適正生産に向け、加工用バレイショや豆類など需要が増加している作物への転換を進めることで輪作体系の継続に取り組んでいただきたいとし、国に対してそのための対策を講じるよう要請していることは、町といたしましても承知しているところであります。てん菜の作付面積につきましては、毎年12月に開催される北海道農協畑作・青果対策本部において全道指標面積が決定され、各地域に配分されることとなりますが、現時点では十勝への配分面積が示されていない状況にあります。そのため、町といたしましては、来年度以降の作付面積の見込みは持ち合わせておりませんが、今後も引き続き情報収集に努めてまいりたいと考えております。てん菜は、本町の輪作体系を構成する重要な作物であり、連作障害の発生を抑制する有効な手段として十勝では長年取り組まれていることから、今後も維持していかなければならないと考えております。町といたしましては、今後の作付面積配分の動向を注視しながら、農協などの関係機関と連携し、必要に応じて国や道などへの働きかけを行ってまいりますので、御理解をいただきたいと存じます。次に、2点目の酪農についてでありますが、本町における本年4月から11月までの生乳生産量は3万4,939トンで、前年同期と比較いたしますと3.6%の増となっており、いずれの月も昨年を上回るペースで生産されていることから、昨年度の年間実績5万346トンを超える生産量になるものと見込んでおります。近年、搾乳農家戸数は減少傾向にあるものの、生産量は増加傾向にあり、生産者の営農技術の向上や規模拡大による飼養頭数の増加、牛舎内の暑熱対策の充実及び畜産クラスター事業などの活用による省力作業機械の導入などが増産の要因となっております。国内の配合飼料価格は、トウモロコシ及び大豆かすなどのシカゴ相場や海上運賃の上昇により昨年10月以降高騰が続き、本年7月から9月までの第2四半期における輸入原料価格の平均を前年同期と比較いたしますと1トン当たり1万6,004円増の4万1,353円となっており、ホクレン農業協同組合連合会の本年第2四半期における1トン当たりの全畜種平均農協渡し価格は、前年同期比で約1万5,050円増となっております。このような配合飼料価格の上昇による畜産経営への影響を緩和するため、平均輸入原料価格が基準輸入原料価格を超える場合、配合飼料価格安定制度に基づき、上回った価格を限度とする通常補填と、異常な価格高騰時に通常補填を補完する異常補填が実施され、それぞれの基金から生産者に対して補填されることとなっております。昨年度の第4四半期に2年ぶりとなる通常補填が発動し、1トン当たり3,300円が補填され、本年度の第1四半期には通常補填に加え8年ぶりとなる異常補填が発動し、1トン当たり9,900円、第2四半期も同様に1トン当たり1万2,200円が補填されております。このほか、ホクレン農業協同組合連合会が独自に行っている配合飼料価格高騰特別対策により、本年7月から9月出荷分まで1トン当たり1千円、10月から12月出荷分まで1トン当たり2千円の補填が講じられております。本町では、近年の飼養頭数の増加や町外業者による高値での粗飼料買取りにより粗飼料が不足する傾向にあることから、粗飼料の確保と酪農・畜産農家が買い取る粗飼料費用の負担軽減を行い、畜産経営の安定化を図るため、耕種農家と酪農畜産農家がマッチングし、秋まきライ麦を活用する粗飼料増産耕畜連携推進事業を本年度から町と農協が連携して取り組んでいるところであります。生産抑制に関して北海道農協酪農・畜産対策本部委員会は、道内の酪農生産基盤の強化は途上にあり、新型コロナウイルス感染症による突発的な需要減退に伴う生産基盤の毀損は招くべきではないとする一方、生乳需要が改善されない状況で増産することはかえって全道の生乳生産基盤の毀損を招きかねないとして、平成23年度から伸び率3%を基本とした生乳生産目標を、来年度は本年度の411万8千トンから1%増とする方針を本年10月に定めました。本年度は、全道における4月から10月までの生乳生産量が前年同期比で2.7%増の242万トンと順調である一方、年末年始や学校の長期休業により学校給食など飲用向けの需要が減少し、処理不可能乳の発生が懸念されることから、北海道農協酪農・畜産対策本部委員会は、全道の生産数量目標の遵守及び良質乳出荷の徹底を基本とする早期乾乳・早期治療、淘汰候補牛の出荷の自主的な取組を生産者に呼びかけているほか、乳業メーカーには加工工場のフル稼働を要請しているところであります。また、今月には北海道農協酪農・畜産対策本部委員会が開催され、今後の対応の詳細などについて再度協議しており、それを受けて、十勝酪農畜産対策協議会など関係団体においても今後の対応を協議していると伺っておりますので、その動向を注視するとともに、音更町牛乳消費拡大推進協議会による取組など、今後も継続して牛乳の消費拡大に努めてまいります。本年度からの計画期間としている第8次北海道酪農・肉用牛生産近代化計画におきましては、都府県向け飲用牛乳の供給拡大と乳製品向け用途への安定供給を前提に、経産牛頭数の維持と経産牛1頭当たり乳量の増加を見込み、令和12年度の生乳生産量の目標値を平成30年度から10.8%増とする440万トンと定めておりますが、そのような中での生産抑制であり、飼料や燃料の高騰及び労賃の上昇など生産者を取り巻く環境は大変厳しい状況であると認識をしておりますので、今後も引き続き情報収集に努めるとともに、農協などの関係機関と連携し、必要に応じて国や道などへの働きかけを行ってまいりますので、御理解をいただきたいと存じます。以上、答弁とさせていただきます。休憩(午後 0時06分)
再質問 21番 山川秀正
それでは再質問をさせていただきたいと思います。まずビートについてですけれども、本年の生産、非常に高い反収ということであります。それで、音更町の現状としてはそういう状況にあるんですけれども、砂糖の消費の状況、甘味資源の消費というのは平成10年から大体1万5千トン程度減っていると。だけれども砂糖の消費は40万トン減っているというふうに今言われています。その砂糖の自給率は41%ということで、こういう現状が一つあるんだということなんですけれども、そういう現状の中で、本年もまだ積み上げになる可能性が高い状況かなというふうに先ほどの答弁をお聞きしながら思ってもいたんですけれども、2点目のまず北糖の関係、閉鎖するという部分、こういう砂糖の需要の状況、輸入、甘味資源全体はさほど減らないと。要するに砂糖の消費が減っている。砂糖の輸入は減っているかもしれないけれど、甘味資源等々ほかの形で入ってきている現状が率直にあるというのが事実として指摘できるんでないかなというふうに思うんですけれども、北糖閉まっても、原料は北糖が買い上げるという点では心配ないのではないかということでありましたけれども、北糖が閉まって懸念されるという部分では、一部は北見の北糖の工場と。そして一部は芽室の工場ということが今言われているんですけれども、そういう状況の中で、例えば輸送計画の問題、それからジャガイモシストセンチュウ等々病虫害のまん延防止対策、さらには副産物、ライムケーキとか生パルプとか、この供給の在り方等々については当然心配されることが出てくるかというふうに思うんですけれども、先ほどの答弁聞いていますと生産には心配ないということですけれども、特にそういう長距離輸送をかけるという部分等々も含めながら、例えばジャガイモシストセンチュウ、そういう土壌菌が長距離移動によって持ち込まれる可能性、持ち出す可能性があるんでないかなというふうに、そういう懸念はしているんですけれども、そういった点で、本別町は農協や自治体で対策会議をつくって対応を考えているようですけれども、砂糖の生産、それからビート糖の生産という全体の状況の中で、本当に何の憂いもないという捉え方はちょっと違うんでないかなというふうに思うんですけれども、まずその点についてはどうでしょうか。
答弁 経済部長 井原愛啓(経済部長は2024年3月まで)
今、議員がおっしゃったように、本別の製糖工場が閉鎖されるということで、十勝東部と十勝南部の8町村のビートが北見と、それから音更が入れている芽室の製糖工場に運ばれるという状況にはなるというところまでは押さえております。議員が今心配していらした、運搬によってシストセンチュウのまん延があるんでないかというお話もございましたけれども、私どもが入れている芽室のところも、地域的にはかなり広域な地域で製糖を受け入れております。その部分で大きな心配になるかというと、今私どもではちょっとそこまでは考えておりません。ただ、本別の製糖工場が閉鎖するということによって、本別町としては地域の雇用の喪失、それから配置転換に伴う人口流出、こういった点では地域経済に与える影響は大きいかなというふうには考えております。
再質問 21番 山川秀正
当然地域経済に与える影響大きい、そこはまさしくそのとおりなんですけれども、ただ、そういう本別町という地域経済の与える影響と、それから十勝管内のビート生産、それからほかの作物の生産という部分の中での懸念される状況というのは当然内容的に変わってくるんでないかなというふうに思うんですけれども、先ほど答弁によると、大部分を北見製糖所に運ぶような答弁ありましたけれども、今の計画では、今報道されている分、それから北海道の農協畑作・青果対策本部で言われているのは、買入れ原料について、3分の1を北見製糖所と。3分の2を委託製造という形で日甜の芽室工場というふうに言われているんです。ということは、私もビートを作っているんですけれども、例えば、今年たくさん収量があるという、そういう裏返しだとは思うんですけれども、12月1日以降の搬出になった。貯蔵という予定ではなかったけれども、結果としてうちに取りに来たのは12月6日だったんですけれども、当然そういうことが、今度本別で砂糖にしている原料等が3分の2芽室工場で増えるということを考えると、そういうまた懸念が発生もするだろうし、今の日甜の芽室工場が、状況としては、操業、一定3月、年度内に大体終わるというのが現状ですけれども、そういう状況になったときには、そうしたら操業期間が延びるだとかいろんなことがあるし、当然私たちの作っている、芽室の工場で砂糖にしている生産者の分の加工についても影響は出てくるんでないかなというふうに思っております。そういった点では、地域経済に与えるだけでなくて、生産者のほうにもそういう心配があるんでないかなというふうに思うんですけれども、それで3点目の製糖工業会、交付対象数量削減を主張している、こういう情報の真偽はということなんですけれども、この点についてはどういう認識を持っているのかお答えをお願いします。
答弁 経済部長 井原愛啓(経済部長は2024年3月まで)
まず国内の砂糖の消費状況についてでございますけれども、この精糖会の会長が申されたのは、もともと低甘味志向ということや人口減少によって年間3万トンほどの砂糖が使用、消費が減少してきたと。それがたまさか令和元年度の生産分で11万トンという消費の減少があったと。これはコロナウイルス感染症によるインバウンドの減少、それから経済活動の縮小によって大きく砂糖の消費が下がったと。その下がった分の部分を輸入量で調整しておりますが、先ほど答弁でも申し上げましたけれども、ここで輸入の砂糖原料から調整金を徴収して国内製糖の生産者、それから加工業者に交付金として補填していると。この構図の中で、調整金収支が今累積赤字ということになっております。令和元年度で265億円、それから今年度が終わりますと約300億円の累積赤字になるというこの部分もありまして、会長が申されたように総的に基金が悪化しているという状況もあってそういうような話になったというふうに認識しております。
再質問 21番 山川秀正
現状認識としてはそういう状況であると。ただ、何で今、64万トンですか。砂糖の生産量64万トンでいいのかと。こういう議論があると。その根拠になっているのが、2019年の赤字が56億円、2020年度が69億円、累積赤字は334億円あると。砂糖に対する価格調整制度等々の説明はそのとおりなんですけれども、問題は、この調整制度の在り方自体がこのままでいいのか。要するに、輸入が減れば調整金として集めるお金も減る。だから国内産についても減らさなければならないんでないかという、そういう議論になると。それで、砂糖の消費が減っていると。ちょうど量的に言えば、今工業会何を言っているか。国産と輸入のバランスが不可欠。砂糖消費量が172万トンなら、2割ルール、10%ルールで交付対象数量は52万トン、これがあるべき姿でないかというふうに言っているんですけれども、この主張、今の制度の中でやっていくという部分の中ではこういう主張が出てきて当然なんだろうけれども、ここに、先ほど答弁もあったように、国がどういうように関与していくのか、国にどういう働きかけをしていくのかということが求められるというふうに思うんですけれども、そういった点で、今砂糖に占めるビート等のシェアが37%まで広がっていると。そういう状況の中で、この64万トンという限度数量、ここに見直しをかけるという動きがあって、このことが輪作体系を守る上で多くの不安を生んでいるというのが率直な現状かなというふうに思うんですけれども、この点について、今の時点では数字的に明らかになっていないといいますか、来年度以降の作付についてはどうするかということは明らかになっていないにしても、例えば12月2日に政府・自民党は甘味資源作物対策、これを決定したと。サトウキビは2年連続据置き。今値段が1トン当たり1万6,860円だそうですけれども、2年連続据置きをすると。それから、でん粉原料用カンショ、サツマイモは4年連続の引上げで、トン当たり2万8,980円ということになる。そういう方向を12月2日に出したと。だけれども、てん菜については、砂糖の調整金収支の赤字解消や糖価調整制度の維持などを関係者間で検討を継続をする。こういう今スタンスなんです。まさしく来年の作付についてどうなるかということが全く見えてこない。今年の産糖量が64万トンを超えるかどうか。反収は先ほど音更町でも相当増えるということでありましたけれども、糖分がその分低いと。糖分は0.8ポイント低い16.0ということでありますから、その点では、そこの掛け算をした段階で64万トン超えるかどうかということは定かでないんですけれども、今こういう状況にあるということについては、この認識といいますか、これが、私の捉えが間違っているのか、町側としてといいますか、もっと新しい情報があったら答弁をお願いしたいと思います。
答弁 経済部長 井原愛啓(経済部長は2024年3月まで)
今、議員がおっしゃったように、サトウキビ、それからカンショと。そこら辺については、新聞報道にあったとおりの事実しか私ども押さえておりません。それからてん菜につきましても、今後検討されるということで、同じ認識でございます。北海道農協畑作・青果対策本部の会議が12月10日、今日、本日開催される決定となっております。この開催された内容を受けまして12月24日に十勝農協畑作・青果対策本部で管内JAごとの指標面積が決定されるということになっておりますので、私どもが持っている情報としてはこの情報ぐらいまでしか持っておりません。それから、先ほどおっしゃっておりました調整金の収支の関係でございますけれども、これについても、過去に700億円とかそういったオーダーで累積赤字になった時代がございます。このときにおきましては、国のほうで調整金収支の改善のために数百億円単位で国費を投入したということも認識しております。今回そういった関係がどうなるかということにつきましては、私どももまだ何も情報を得ていない状況でございます。
再質問 21番 山川秀正
今、十勝の来年の作付等々については12月24日に決定をするということでありましたけれども、そこで決定を見ると。ただ、率直に言って、その段階でビートやっぱり少し減らしてよとかそういう状況になったら、非常に営農計画、音更町農協では既に営農計画の提出が始まっていて、きっとその時点では全ての農家の営農計画の提出終わっているかなというふうに思うんですけれども、そういうことが、そういう状況の中でその決定が遅れている要因といいますか、そこが非常に心配なんです。先ほど触れましたとおり、検討を継続するんだという、そういうスタンスであるということで、それで、国や関係機関に働きかけを行いたいと。関係機関と協調しながらという答弁でございましたけれども、ぜひそういう中で要望として触れていただきたいなというふうに思っているのは、一つは、交付対象数量64万トン、この枠の撤廃です。どうしてもこれがある限りは生産が安定しない。せっかく輪作体系の大きな柱として作付されているビートの作付が、農家の努力、それから関係機関の技術革新等々も含めたそういう努力の中で反収も糖分も引き上がってきていると。その努力が結果に結びつかないというふうになると思うんですけれども、64万トンという限度数量の枠の撤廃、それから、原料糖が円滑に流通できる仕組みをつくる。糖価調整制度における国の負担割合、ここを増やすと。このようなことが私はビートについては必要かなというふうに思うんですけれども、国に働きかける要望の中にこういった内容を含むことについての見解をお伺いしたいと思います。
答弁 経済部長 井原愛啓(経済部長は2024年3月まで)
今、議員がおっしゃいました64万トン枠の撤廃、それから調整基金の国の負担割合の増加ということに関しましては、正直申し上げまして一町村でできるというものではございません。やはり農協と関係団体、それから北海道と連携しながらでないと、そういう話を持っていくにしても、北海道全体の総意でという形でないとできないと思いますので、そこら辺は、先ほど御答弁で申し上げましたように、今後情報収集しながら、業界全体としてどういう方向でいくのかというのも含めまして今後状況を見させていただきたいと考えております。
再質問 21番 山川秀正
最終的に働きかける内容については今答弁があったとおり合意が前提になる、そこは十分理解できます。ただ、今提案したような内容を話合いのテーブルには乗っけてほしい。関係機関と議論するときに、町としてはやっぱりこういうことが必要でないのかなというふうに考えていると。話合いのテーブルにはこういうことも話題として提供していただいて合意の方向に向けて努力するということは、今後もビートの作付を守るという上では大事なことかなというふうに思うんですけれども、この点については強く求めておきたいと思います。時間の関係もあるので、ビートだけやっているわけにもいかないので、はしょりますけれども、次に酪農についてでございます。状況については答弁が詳細ありましたけれども、牛乳は4月、3月という形で年度が設定されていると。そういう状況の中で音更町の11月の搾乳量、音更町農協が前年対比105%、木野農協が91.6%と。4月から11月まで計算すると、音更町が前年対比で103.8、木野が98.3という状況で、こういう状況にあるんですけれども、これを年度内、3月いっぱいまでということですけれども、生産抑制ということが今言われております。そういった点で、生産抑制の内容についてはどのように認識されているか、まずお伺いしたいと思います。
答弁 農政課長 早苗光徳(農政課長は2021年12月まで)
ただいまの生乳生産の抑制の件でございます。最初の答弁でもありますとおり、前年対比3%増で来ていたものを来年については1%に抑えるという方針が出されております。それで、本町においても近年、生乳生産量、その3%を超えるぐらいの割合で伸びてきている状況でございますので、そのためにも補助事業とクラスター事業等を活用して、各生産者の方がそれぞれ努力をされてきた中での生産抑制ということでございます。それで、町といたしましても、このままの生産状況で推移していきたいという望みはありますけれども、101%という抑制の率につきましては、北海道農協酪農・畜産対策本部委員会においても、その1%の配分についてはどのように地域に配分するかというところをまだ明確に示されておりませんので、今後どのようにその1%の枠が配分されて、本町の生乳生産に影響があるのかどうか、今後もその情報等を見極めながら、町といたしましても、酪農畜産農家の方が今後もよりよい営農に携われるように町としても支援をしてまいりたいというふうに考えてございます。
再質問 21番 山川秀正
ちょっと混同しているので整理しておきたいと思うんですけれども、一つは、年度内の生産抑制、ここが、今私が聞いたのはこの年度内の生産抑制、この内容として要は100%に抑えるということだと思うんですけれども、それで、答弁にもありましたとおり、早期乾乳、早期治療を行うと。それからもう一つは淘汰候補牛、ここを早期出荷してもらうと。このことによって年度内100に抑えるというような方向が打ち出されているのかなと思うんですけれども、その100に抑えるという認識、先ほど言いましたとおり、4月から11月いっぱいまでの伸び率、音更農協103.8、木野農協98.3ということでございます。そういった点では、これを100に抑えると。ちなみに、音更農協が酪農家、今搾っている方が53戸と。木野農協が3戸ということで、音更町、酪農家の戸数は56戸まで減ったそうでありますけれども、搾乳頭数、それから搾乳量については今説明のあったとおり順調に伸ばしてきている、そういう状況の中で、3月いっぱい、今104近くまで行っているこの状況を100に抑えるということが可能かどうかというのが非常に私は懸念をしております。それで、当然過去にも生乳の生産調整、今回は生産調整とは言わないと。抑制だと。だから、その微妙な表現は変えているんですけれども、その生産抑制で100まで抑えるということが、こういう答弁にあった二つの方法で100、これが到達できるかどうかという部分と、そこを超えた場合、4月以降の新年度、2022年度の生産にどういう影響があるのかという点で非常に懸念を持っているんですけれども、この点についてもう一度お伺いをしたいと思います。
答弁 経済部長 井原愛啓(経済部長は2024年3月まで)
すみません、私のほうの認識違いだったら申し訳ございません。年度内100に抑えるという情報は私どもつかんでおりませんで、現在されているのは、3%まで今年度については問題ないという認識でございます。来年度以降その1%の伸びをどういうふうに配分するかというのは、先ほど課長から答弁申し上げましたとおり今後決まることになっておりますので。ただ、1回下げると。急に下げると言われてもなかなか、牛というと生物というか動物相手なので、一気に下げることは無理だというふうには認識しております。また、逆に急に生産、需要が逼迫したからというか、需要が多くなったからといって急に増産しろといっても、またそこから増頭に向けては3年ぐらいの歳月がかかるということは十分認識しております。ただ、議員がおっしゃったように、今年度100に抑えるということでは私ども認識しておりませんので、その点については御答弁なかなか難しいのかなと思います。私のほうでは103で今年度はいけるというふうに認識しております。
再質問 21番 山川秀正
その問題についてはぜひ確認もしてほしいと思いますけれども、北海道では、一元集荷、一元販売しているホクレン等々が、令和3年度処理不可能乳の発生回避に向けた取組ということで取組を今やっていると。それで、一番の主眼はどこに置いているかといったら、一つは、牛に毀損を与えない、それから生産施設、それから生産体制にも毀損を与えないということを言っています。それはなぜそういう答えを出したかというと、過去に、例えば食紅を入れたりとか様々な形の中で搾乳した牛乳を廃棄したこともあると。ただ、そこはやっぱり避けたいということもありますし、当然、今答弁もあったとおり、生き物ですから、急に搾ったり減らしたり、それは不可能であることは周知の事実だと思うんです。だからそういった点では、何か今回の生産抑制、生産調整と言わないで生産抑制、5回目か6回目ということが言われておりますけれども、そういう状況の中でどう対応するかという部分での非常に何といいますか、悩ましいというか、ことがあるかなというふうに思います。食紅を入れて帯広の藤丸前に行って廃棄をしたと。そういう歴史も私たちも見てきましたけれども、そういうことを繰り返さないためにもどう対応するかということは求められていると思いますので、ぜひその点については、私のつかんでいる情報が間違っていて、今年度103搾ってもいい、そういうことが正しいんであればそれにこしたことはないと思うんですけれども、ぜひそこら辺は正確な情報も把握しながら対応もお願いをしたいと思います。それで次に、今、先ほど答弁のあった来年度以降の対応策という部分での101、ここも、今言われているのは、今年搾乳した搾乳量に対して101%ではない。今年の生産目標に対して101%というのが言われています。それで、100%、基本、よくお話を聞くと、101、その1%は新規参入枠だと。既存の酪農家は100%、新年度も100%でお願いをしたいというのが今のスタンスだというふうに聞いているんですけれども、それで1%は新規参入等々、拡大枠のほうに回すというのが言われております。それで一番心配するのは、音更町もそうですけれども、今畜産クラスター事業等々の中で規模拡大をして、償還計画、償還が始まったばかりと、こういう状況が存在していると思うんですけれども、そういう部分での借入金等々償還計画と搾乳量現状維持というところでの経営の見通し、この点についてはどういう認識をされているのか。餌の問題でも答弁がありました。答弁のとおり、価格安定制度の中で通常補填と異常補填と、そういうことが第1四半期、第2四半期で行われているということも理解はしておりますけれども、そんなふうにあらゆる資材が値上がりをしていて、非常に今まで順風満帆で来た経営が若干陰りが見え始めたというふうに言われていると。そういった点でも非常にその方向性について心配、危惧をしているんですけれども、まだはっきりしないにしても、そういう方向が打ち出されて、末端の個々の酪農家まで下ろされてきているというふうにお聞きをしているんですけれども、それは音更町も同じというふうに捉えてよろしいんでしょうか。
答弁 経済部長 井原愛啓(経済部長は2024年3月まで)
今、議員おっしゃいましたように、配合飼料の高騰とかそういった部分でも酪農経営に与える影響が大きい、それから、なおかつ今年度に至っては、自前というか自分たちにおいて在庫解消に向けた取組等を拠出しながらやっているという状況を伺っております。来年度以降100%ということで、1%枠は新規に振り向けられるという話も聞いております。ただ、1%全てが新規枠に振り向けられるかどうかというのはまだ分かりませんけれども、経営規模といいますか、新たなクラスター事業によって経営基盤強化を図った方々に対しては、償還とかそういった部分に影響が出てくるのかなというのは、新聞報道等もありまして、そういう認識はしております。中には、そういったものもありますことから、償還年次の延伸とかそういった要望もしていかなくちゃならないということも業界団体では言われております。そういった認識については、町としても考え方は認識しておりますので、御理解いただきたいと思います。
再質問 21番 山川秀正
そういう状況にある、それで、そういった状況の中で達成する問題、例えば償還計画の見直し等々、こういったこともぜひ関係機関と協議をしていただいて、今後とも経営が継続発展させていける方向をお互い、町も農協も協力しながらつくっていくということが私は大事な課題だというふうに思います。農業政策というのは、それこそ自治体で決定できること、ここは非常に範囲が狭いというのは十分承知をしております。ただ、とはいってもやっぱり大きな影響を持っておりますから、ぜひそういった問題、関係機関と調整を図っていただきながら、酪農家、ビートの農家もそうですけれども、心配ないような形をつくり出すためにその先頭に立っていただきたいなというのが今回この農業問題取り上げる一つの大きな部分であります。関係機関に働きかけるという部分でのスタンスが大事になってくる。例えば米の場合、米もそうですけれども、一方ではミニマムアクセス米77万トンという存在は既定の事実として置いておく。これは酪農・畜産の分野でいっても、バターや脱脂粉乳等々の輸入は手をつけないで、結果としては国内生産のほうで調整をするという、そういう心配といいますか、そういう今の農政の在り方、ここに対してやっぱり物を申す、発言をしていくということが大事かなというふうに思って今回問題を提起させていただいております。ぜひそういった点では、懸念されることを、両農協と営農対策協議会もつくってございますし、様々な協議する機会がたくさんあるというふうに理解をしておりますので、ぜひそういったことを求めておきたいと思います。いずれにしても、今農業の分野では、要するに白物、お米であり砂糖であり牛乳であり、ここが危機に瀕しているというふうに言われておりまして、そこを越えられるかどうかがこれから本町の農業の発展にとっても大きなウエートを占めるというふうに思います。そういった点ではぜひそういった努力、答弁書に触れてあります関係機関に対する要請の項目としては、農民の立場でまずは話合いのテーブルに持ち込んでいただくと。それで合意ができればうれしいですけれども、合意できない、当然お互いの主張がありますから、そういったこと全部がかなうというふうには思っていませんけれども、農業を守る、食料を守るという点で言えば、圧倒的な皆さんが合意できる課題だというふうに思っています。ぜひそういった点での取組を求めて質問のほうを終わりたいと思います。
答弁 町長 小野信次
今最後に締めくくって山川議員くれましたけれども、長年一定の安定した農業基盤ができつつあるかなと思ってきて、コロナという直面した状況によって大きくその状況が、揺るがないものが揺るいだなというふうに思っていますし、考え方としては、山川議員が今お話ししたことに誰もが相違ないというふうに思っています。ただ、振り返ると、今お話に取り上げていただきましたけれども、ビートにしても、それから牛乳にしても、昭和50年代振り返ったら、みんな経験していると思います。ビートもそうです。そして、目標数値、指標といって、恐らく山川議員もそれを経験しているから言うんだと思いますし、僕もそうです。ほかの農家やった人みんなそうです。ビートが、今まで作ってきたものが、そして、今牛乳の話もあるけれども、新規に作る人は許されるけれども、今まで作った人は対前年比何%落としてくださいというのが昭和50年代のビートの指標です。それは経験しているから皆さん分かっている。併せて牛乳も同じ。ただ、言えることは、そういうことを克服してきて今日の制度をつくってきたと思います。そして、今山川議員がお話ししていただいたように、これは言うまでもなく、食料・農業・農村政策審議会、これある。食料・農業・農村基本法というのを今から二十数年前に考えて、そして約22、3年から施行してきたということは、これは何を上げているかといったら、ついこの間まで農林大臣をやっていた江藤拓さん、この方が、恐らく新聞見ていると思うけれども、今回のこのような白物、こういったものを何とか克服すべきということの中では、自給率を上げるべきだと言っている。食料・農業・農村基本法というのを考えたときは、これはまさにそこなんです。ところが、そのとき40%目標にしたんだけれども、今37ぐらいまで落ちているという、このことをしっかりと、今山川議員さんから伝えてほしいということを私たちも、今、部長答弁にもありましたが、伝えていきたいというふうに思ってございますし、あと併せて、今のこの近況の中で、対応し得るものはしっかり伝えてほしいという中では、特に生産現場、過大な投資をしてきた人、それは何かといったら、今クラスター事業のお話がありました。これだけの伸び代でもってこのやや10年近く、あるいはこの向こう5年間ぐらいは誰もがびっくりするだけの伸び率を持っているわけですから。今酪農家が両方の農協で56件というお話ありましたけれども、振り返ったら3万トン台だったんだよ。それがこの10年間の間に5万トンまで来た。そんな伸び代のある産業なんかありませんから。しかし、そこまで安定をして、そして貢献をしていただいた人、1次産業といいながら貢献をしていただいた、このことに私たちも率直に向き合って、今お話をいただいたことを基にしながら、その伝えれる場面でしっかりと協議をしながら、そしてまた、我々が一番大事にしなければならないのは、農業者団体、そして農家の皆さんとこれからも情報を共有しながら、改善はなかなか簡単なところまでいかないかもしれないけれども、しかし、一つの希望も持ってほしいのは、何でこういうことが起きているかといったら、白物と山川議員おっしゃったように、米はまだちょっと長い歴史があると思います。でも、ビート、そして牛乳、これはこのコロナ禍による、牛乳であれば学校給食、あるいは砂糖であればお土産屋さん含めてお土産物、こういったことで、こういったことも若干の希望を持ちながらも、しかし、今現況どう渡っていかなければならないかということについては、御指摘のいただいたように、私たちも行政としてやるべき要望を上げてまいりたいというふうに考えておりますので、御理解をいただきたいと思います。ありがとうございました。