音更町議会 令和3年第4回定例会 2021年12月10日
なつぞらポイントの導入について
2021年12月10日、音更町議会の一般質問で、坂本夏樹議員が「なつぞらポイントの導入について」質問し、町長 小野信次、副町長 宮原達史、経済部長 井原愛啓が答弁しました。
- 質問者
- 坂本夏樹 議員
- 答弁者
- 町長 小野信次、副町長 宮原達史、経済部長 井原愛啓
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。
質問 7番 坂本夏樹
通告に基づき、音更町地域通貨、なつぞらポイントの導入について質問します。新型コロナウイルス感染症によるパンデミックによって世界中が混乱のさなかにあり、いまだ終息は見えない。このような情勢の中で、日本のみならず諸外国でも、地域経済の活性等を目的に地域通貨の導入がされている。デジタル地域通貨は、以前の地域通貨と異なり、デジタル決済が普及した現在において導入コストが減少し、維持管理の手間及びコストも圧縮された。音更町独自のデジタル地域通貨を活用できれば、本町において昨年度実施されたおとふけ飲食店応援クーポン券事業などの地域経済支援の実行が速やかに執行されるものと考えられる。また、現在実施されているおとふけ生きいきポイントやおとふけヘルスケアポイントも、地域通貨と連携させることで社会貢献と地域経済の活性化の双方に寄与でき、加えて、自治体マイナポイントや来年度環境省にて実施されるグリーンライフポイントとも連携できれば、さらに地域通貨の価値が高まると考えます。以上の観点から、本町において地域通貨導入の是非及び利点と課題の考えをお伺いいたします。
答弁 町長 小野信次
音更町地域通貨、なつぞらポイントの導入についての御質問にお答えをいたします。地域通貨とは、地域内の経済循環と地域活性化を目指して、特定の市町村や地域あるいは商店街など限定したエリア内で流通し、法定通貨と同等あるいは全く異なる価値があるものとして発行され、物やサービスとの交換のための決済手段として利用されるものであります。また、その始まりは、互助やボランティアの促進を目的とした小規模に運用される地域共通ポイントが主体であり、知名度の低さや利用拡大が進まないなどの課題が多く、減少傾向にありました。近年は、各自治体において、地域経済活性化のための地域通貨の利用について徐々に検討が進められてきているところであります。地域通貨の形状としましては、以前は、紙に印刷されたもののほか、ポイントを付与するカードが主流でありましたが、近年は、金融分野における情報技術の進展から、スマートフォンのアプリやICカードなどを活用したキャッシュレス決済方式のデジタル地域通貨の運用を行っている自治体もあると認識をしております。デジタル地域通貨の利点といたしましては、紙などの地域通貨に比べて、印刷や配布、使用状況の管理、精算などに要する費用や時間が圧縮できるとともに、新型コロナウイルス感染症拡大を受けた非接触需要への高まりにも対応できるものと考えております。御質問にありますように、本町独自のデジタル地域通貨が運用され、多くの町民や事業者が利用している状況にあれば、コロナ禍における経済対策などをより速やかに実行できる可能性があるほか、おとふけ生きいきポイントやおとふけヘルスケアポイントをはじめとした各種ポイントとも連携することで、町民の社会貢献や健康づくりの向上などにも一定の効果が期待できる可能性はあります。デジタル地域通貨を導入する場合は、ある程度の地域通貨の流通量を確保することが重要となってまいりますが、行政が実施する事業のポイント付与のみでは限界があるほか、何よりも利用できる店舗など参加事業者をより多く確保できるかが最大の課題となります。また、近年、民間の各種キャッシュレス決済サービスが、その利便性やお得なキャンペーンなどから急速に拡大している状況にあり、各事業者にとっては、現在の多様なキャッシュレス決済に要する費用のほかに新たな地域通貨の導入に要する費用も必要となることから、参加する事業者が限られてしまうものと考えられますし、費用がそれほどかからないとされるスマートフォンを活用したシステムを導入する場合でも、スマートフォンを持たない方への対応も必要となるため、ICカードなどでの運用も並行して行わなければならないなど、費用面での負担が多くなってしまいます。いずれにいたしましても、本町商工会からも、これまでに町内事業者からデジタル地域通貨導入の要望はないとお聞きしているところでありますし、地域通貨を導入するには商工会の協力が不可欠であります。より多くの町民や事業者に参加していただくためには、町民、事業者双方にとっての明確なメリットが必要であるほか、導入や維持に要する費用負担、現金や他のサービスとの比較における優位性なども考慮しますと、現時点での地域通貨の導入は困難であると考えておりますので、御理解をいただきたいと存じます。以上、答弁とさせていただきます。休憩(午前11時18分)
質問 7番 坂本夏樹
この現在のコロナ禍で今求められているのは非接触、さらに、コロナ禍において停滞した地域経済の活性化であります。その二つを解決するには、音更町独自のデジタル通貨、仮称なつぞらポイントでありますけれども、それが必要であるということを強く訴えたいと思います。2020年度には20を超える自治体がこのデジタルの地域通貨を導入している実績があります。21年度においても次々と導入の声をメディア等で伺っております。そこで伺います。答弁では、「コロナ禍における経済対策などをより速やかに実行できる可能性があるほか」、さらに、「町民の社会貢献や健康づくりの向上などにも一定の効果が期待できる可能性はあります。」、結びに「導入は困難である」と結論づけていらっしゃいますが、この困難である理由については、この度この一般質問をするに当たって論文を様々読みましたけれども、その課題そのものが主張されています。この既にデジタル地域通貨を導入している自治体を否定されているのか。導入が困難と結論づけているのはあなたたちじゃないんですか。伺います。
答弁 副町長 宮原達史
導入している自治体というお話しありましたけれども、その自治体自治体で事業者の構造、それから消費者の地域内での動向であるとか、それから地元の、うちでいう商工会なんですけれども、商工会議所とか、そういうところとの地域ごとに風土といいますか、違うものもありますので、これが一概にこの制度がどこでも通用するというふうには考えていないということは御理解いただきたいと思います。ただ、それは現状の話でお話ししていますので、今後将来的にはどうなるか分かりませんけれども、現在困難だと思っているということでございます。以上です。
質問 7番 坂本夏樹
僕も商工会員でありますので、商工会青年部のOBなんかと、若手の経営者ですけれども、定期的に意見交換しております。そういった話の中で、こういった音更町独自の地域通貨があれば、先ほど申しましたように飲食店の応援クーポンですとかそういったものがスムーズに支給できるというような利点があるということで、若手の経営者の中ではそういった盛り上がりがあります。商工会は要望がないという答弁でありましたけれども、僕の耳には、商工会の中でもデジタル地域通貨あるいはデジタル商品券みたいなものを研究するというような話があるというふうに伺っています。数々導入事例を今回調べましたけれども、本町よりも規模の、人口規模、財政規模が小さい町でも地域通貨を流通されています。そういったことで、非接触、地域の経済の活性、この地域の経済を活性するおつもりがあるのかどうか伺います。
答弁 経済部長 井原愛啓(経済部長は2024年3月まで)
議員がおっしゃいました非接触型のキャッシュレスの決済方式ということで、地域通貨ということで導入しているところの町の背景といたしまして、もともと商店街が中心となって、お買物をしたときにポイントを付与するというポイントカードがまず母体にございます。そういったものを更新、時代が来まして古くなったということもありまして、その更新に際してデジタル決済機能を持ったカードに切り替えるというような動きが大きな動きでございます。その運営母体といたしましては、商工会が運営母体であったり、本州でいきますと銀行が中心となって運営母体で運営したりというものもございます。ただ、議員今おっしゃいましたように、地域経済の活性化につながるかどうかというお話になりますと、このデジタル決済を新たに導入するという状態になりますと、今もう既に音更町内においては、大手民間が実施するキャッシュレス決済を数多く導入しております。ここの部分を広げてといいますか開拓して新たな地域通貨を導入するとなると、かなりのインセンティブといいますか、付加価値がないと導入できないというふうに思っております。仮に町のほうで一定程度の最初普及に当たって付加価値をつけてやったといたします。そのタイミングでは地域経済の活性化につながると思いますけれども、実際にそれをやって、その後、利用者、店舗の数にもよりますけれども、拡大につながるかというと、なかなか大手決済キャッシュレスサービスとの差別化というのは難しいというふうに考えております。先ほど議員おっしゃいましたが、地域経済を活性化するつもりはどうなんだということのお話でございましたが、町といたしましては、その都度必要なタイミングでいろいろな政策をやらせていただいていますので、地域経済の活性化ということについては常に念頭に置いて進めているところでございます。
質問 7番 坂本夏樹
改めて感謝申し上げます。町としても折に触れ、地域の経済を活性化するための施策を打っていただいております。そこについては感謝するところでありますけれども、さらにこのコロナ禍で冷え込んだ地域経済を活性化する、そういった御尽力をさらにさらにお願いするところでありますが、こういった地域通貨の事業をするには、部長おっしゃられました商工会ですとか、あと地元の金融機関ですとか、そういったところの協力が不可欠であります。私どもの会派で令和元年に岐阜県の高山市に観光の視察に伺いましたところ、あそこにはさるぼぼコインというデジタル地域通貨がありまして、地元の信用金庫が主体となって運営を行っております。あちらこちらにさるぼぼコインのポスターが貼ってありました。今回詳しく調べましたけれども、大手のキャッシュレス決済と競合しているという新聞報道も拝見しておりますが、それについての対抗策もさるぼぼコインの運営側ではしっかりと持っていらっしゃいます。そういった課題というのは私も認識しておりますけれども、その課題をクリアすべく努力もされている。そういったことから鑑みますと、既に導入している自治体が、地域がたくさんありますので、一つ一つの課題については克服できる、克服しなければならない、それについては関係各位様々な知恵を持ち寄って、地域の経済を活性化するべく課題を乗り越えられるんじゃないかなというふうに思うわけであります。そこで、民間主導で地域通貨を発行するということもありますけれども、例えば宮崎県の延岡市はのべおかCOIN運営事務局というのをつくってのべおかCOINを運営していますけれども、ここの代表取締役は商工会議所の理事であり、取締役の中には延岡市の副市長の名前も連なっております。こういったことで、行政、民間一体となってこういった今求められている非接触デジタルの地域通貨、そういったことを一体となって行っていくということに僕は価値があると思うんですけれども、町の見解を伺います。
答弁 副町長 宮原達史
一体となってということなんですけれども、先ほど議員のほうから、商工会の若手のほうからこういった地域通貨の話も、要望もあるんじゃないかという、あるというお話もいただきました。おっしゃるように、挙げれば切りがないんですけれども、様々な課題が多分あると思います。その様々な課題を官民一体となって解決していくということであれば、商工会の若手経営者の方々も何かアイデアを持って町のほうと話していただければと思っております。以上です。
質問 7番 坂本夏樹
ぜひそういった機会をいただきたいというふうに思います。今北海道ではQUALITY HOKKAIDO一般社団法人が設立されました。これは、民間企業が集まって北海道内の共通決済ですとかITの導入と。データを活用した経済活動、さらにプレミアム商品券のデジタル化ですとか地域ポイントあるいはポイントカード、こういったものを積極的に進めていこうという団体が発足されております。今後、そういった経営者との話合いですとか進んでいく中で、地域通過の導入の研究がなされるんであれば、こういったところとの意見交換も必要ではないかなというふうに思っております。趣旨の中に、既に今進められているおとふけ生きいきポイントですとかおとふけヘルスケアポイント、こういった既にある各種ポイントも、音更町独自の地域通貨にポイントを付与して、それが音更町内で使われる、そういう町内の経済の循環というのも非常に必要じゃないかなというふうに思っております。既にこういった取組をしている地域もあります。山梨県の都留市です。詳しくは申し上げません。今、この地域独自のデジタル通貨、こういったものがそれぞれ導入された地域では有効に使われているという事実があります。これでもう最後にしますけれども、音更町独自のデジタル通貨が地域の中で流通すれば、地域経済の活性化に寄与することはもちろん、町民の生活の利便性の向上に資する、これは確信しておりますので、この導入を強く訴えて私の質問を終わります。
答弁 副町長 宮原達史
御提言といいますか、地域通貨についての御質問をいただきましたけれども、繰り返しになりますけれども、その自治体の様々な事情、商業者の構造、事業者の構造、いろんなことがありますので、どうしても行政としては商工会や商工会議所と連携しながら進めていかなければならないということでございます。町長から答弁申し上げましたけれども、音更町の商工会からはこれまでにそういった話の要望はないというふうに私どももお聞きしておりますが、議員のお話では若手の経営者の皆さんがそういう話を出しているというお話でございますので、できれば、そういうお話がありましたら、先ほども申し上げましたけれども、様々な課題というものの解決策も一緒に考えていただいて、その話をもってさらに音更町商工会としてそういった要望というのを持っていただければ、私どもも一緒に考えていけるんじゃないかと思いますので、御理解をいただきたいと思います。以上です。