音更町議会 令和2年第4回定例会 2020年12月15日
コロナ時代に選ばれる移住先について
2020年12月15日、音更町議会の一般質問で、坂本夏樹議員が「コロナ時代に選ばれる移住先について」質問し、町長 小野信次、教育長 福地隆、保健福祉部長 重松紀行が答弁しました。
- 質問者
- 坂本夏樹 議員
- 答弁者
- 町長 小野信次、教育長 福地隆、保健福祉部長 重松紀行
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。
質問 7番 坂本夏樹
通告に従い、コロナ時代に選ばれる移住先について質問を行います。月刊誌で発表されたコロナ時代の移住先ランキングで、音更町が北海道・東北部門で第12位にランキングされました。これは、月刊誌がコロナ時代の移住先として重視すべき8指標を独自に設定し、分析されています。全国ランキングでは本町は92位にランキングされており、全国1,724市町村の中で非常に誇らしい位置付けであります。一方で、この8指標について細かく解析すると、幾つかの施策を具現化することにより、北海道・東北ランキングで首位に位置することが分かりました。これらの観点から、解析結果に基づいて更に本町の魅力を高め、コロナ時代に選ばれる移住先となるであろう以下の施策提言について考えを伺います。1、町内3か所目の図書館を設置する考えは。特に故草森紳一氏が残された蔵書を活用する考えは。2、まちづくり町民アンケートにおいて、病院、診療所などの医療環境が今後重要であるとの結果が出ています。町はこの現状をどう捉えているか。3、北海道医療計画改訂版十勝地域推進方針別冊にある十勝地域の回復期病床が不足している現状をどう捉えているか。質問は以上であります。
答弁 町長 小野信次
コロナ時代に選ばれる移住先について、私から2点目と3点目の質問にお答えをいたします。はじめに、2点目の町民アンケートによる医療環境の重要度についてでありますが、本町のまちづくり町民アンケートは、町民の皆さんの身近な暮らしにおける44項目において満足度と重要度を把握することにより、まちづくりを進めていく上での資料としております。御質問の「病院・診療所などの医療環境」の項目は、重要度は上から2番目となっており、少子高齢化社会の中、町民ニーズが高いことが伺えるものと思っております。また、この項目の満足度は上から3番目で、どちらとも上位に位置しております。質問にあります雑誌のランキングの分析項目の一つである「医療体制が充実したまち」における本町の評価は10ポイント満点中の7ポイントでありますが、この評価の基準としているのは国勢調査人口に占める病院病床数となっております。この結果からも、本町の医療環境は一定程度充実しており、これが町民からの満足度が高くなっている要因であると考えております。次に、3点目の十勝地区における回復期病床の現状についてでありますが、道は、団塊の世代が全て75歳以上になる2025年を見据え、これまでの救命・救急、治癒、社会復帰を前提とした病院完結型の医療から、患者が住み慣れた地域で病気と共存しながら生活の質の維持・向上を目指す地域完結型に変化させていくため、急性期から回復期、慢性期、在宅医療や介護などに至るまで、病床機能の分化・連携を促進することにより、切れ目のないサービスが提供される体制の構築を図ることとしており、平成28年12月には、2025年度までの医療需要を推計した「北海道地域医療構想」を策定しております。この中では、2次医療圏域となる十勝区域における平成28年7月1日現在の許可病床数と2025年の必要病床数の差は、高度急性期と急性期で1,164床、慢性期で84床多いものの、回復期は728床少ないと推計されております。このような傾向は全道域で見られることから、道では高度急性期や急性期の病床を回復期に転換させるなど、必要な病床数を確保するための医療提供体制の再構築に向けた取組を進めております。十勝管内では、有識者などで構成する十勝圏地域医療構想調整会議において再構築に関する協議を行う予定でありましたが、新型コロナウイルス感染症対策を最優先させるため、現在中断しております。なお、町内には回復期病床を有する病院がないため、町民の多くは帯広市内の病院を利用している状況にあることから、町といたしましては、十勝の医療体制の再構築は極めて重要な課題と認識をしておりますので、調整会議の動向を注視するとともに、今後も道と綿密に協議を重ねてまいりたいと考えておりますので、御理解をいただきたいと存じます。なお、1点目の質問につきましては教育委員会から答弁をいたします。
答弁 教育長 福地隆
教育委員会からは、1点目の町内3か所目の図書館を設置する考え及び故草森紳一氏の蔵書活用についての御質問にお答えいたします。音更町の図書館につきましては、現在、本館のほか、プロスパ6内に分館を設置しておりますが、本館につきましては、農村環境改善センター内に設置していた図書館が資料の増加に伴い手狭になってきたこと、また、専門的なサービスや各年齢層に対応した図書館サービスを提供することが困難な状況であったことから、音更町第3期総合計画に新たな図書館の建設を位置付け、平成11年12月、現在地に移転したものであります。本館が移転したことに伴い、農村環境改善センター内の図書館を分館として引き続き使用しておりましたが、平成12年12月、プロスパ6の建設に伴い、同施設内に分館を移転したところであります。図書館の開館以来、蔵書等の整備に努め、現在は、音更町第5期総合計画で目標とする21万冊を超える蔵書数となり、年間の図書貸出人数は約5万人、貸出冊数は約25万5千冊であります。また、図書貸出しに加え、ボランティアサークルによる活動や展示会など様々な活動を通じて、入館者数は年間約10万人となっているところであります。今後につきましては、本館及び分館の両施設において、図書館を町民の学びの場として、関係機関と連携した学習活動の支援と環境整備に努めるとともに、適切な学習の提供と蔵書の充実により、読書活動の拡大・推進を図ってまいりたいと考えており、現状では新たな図書館を設置する考えは持っておりませんので、御理解をいただきたいと存じます。次に、故草森紳一氏の蔵書の活用についてでありますが、本町出身である草森氏が平成20年に御逝去された後、御遺族から帯広大谷短期大学が約3万2千冊の蔵書を譲り受け、現在は、学内に設置された「草森紳一記念資料室」及び町から借り受けた旧東中音更小学校の一部で保管・管理されております。これらの蔵書は、草森氏自らの書き込みがあるなど、資料的価値が高いものとされており、図書館資料として一般への貸出しには適さないものと考えられますが、その活用につきましては、蔵書の整理や目録作成などの管理をしているボランティア団体、「草森紳一蔵書プロジェクト」が年1回程度蔵書展を図書館で開催しており、その際には、図書館が所蔵する草森氏の著書や関連する図書の貸出用に特設コーナーを設けるなどの協力をしているところであります。今後とも、帯広大谷短期大学などと連携して蔵書の活用を進めてまいりたいと考えておりますので、御理解をいただきたいと存じます。以上、答弁とさせていただきます。休憩(午前11時29分)
質問 7番 坂本夏樹
まずはじめに、私、陳情趣旨の中で月刊誌と2度ほど申し上げましたけれども、「AERA」は週刊誌だったんです。おわびして訂正申し上げます。この雑誌のランキングについては本年9月の定例会の際に小野町長から御紹介いただきまして、早速僕もこの雑誌取り寄せました。この中の後悔しないコロナ移住先ランキングにおいて、本町は北海道・東北部門で12位にランキングされています。それで、1位はどこかというと、宮城県の岩沼市と、同率の1位で秋田県の秋田市なんです。この2市は56ポイントで1位で、本町は51ポイントで同率の12位という位置付けになっています。参考までに、全国の1位は群馬県の吉岡町と石川県の金沢市なんです。このランキングのポイントを集計するに当たって、これは8指標が分析されているんです。そのポイントが積み上がって合計されてランキング付けされているということになっておりますけれども、どのような8指標なのかというのを御紹介させていただこうと思います。まず一つ目が広い家に住める町。住宅・土地統計調査、1住宅当たりの延べ面積で出しているそうです。二つ目は買物。大規模商業施設が充実した町ということで、これは経済センサスの大型店舗数を国勢調査人口で割っている数値です。三つ目はカルチャーということで、カルチャーを感じる施設がある町。集計は社会教育調査の図書館数を国勢調査の人口で割っています。四つ目が将来性。将来伸びる町。これは人口推計の2040年の将来人口を国勢調査の人口で割った数値です。五つ目が子育て。子育てのしやすい町。これは住宅・土地統計調査、最寄りの保育所までの距離が500メートル未満の住宅数、これを国勢調査人口で割った数値。六つ目が治安。治安のいい町。これは犯罪統計、刑法の犯罪認知件数を国勢調査人口で割った数値です。七つ目が医療。医療体制が充実した町。医療施設調査で、病院の病床数を国勢調査人口で割った数値です。最後に八つ目ですけれども、災害、行政ということで、災害対策や行政サービスが期待できる町ということで、これは地方財政状況調査の中の財政力指数の数値でランク付けされているということになっております。これらのデータは政府統計サイトのe-Statから作成しているというふうに記載されておりまして、このe-Statのデータを引用して僕も解析をしました。それで、その解析を進めているうちに、僕たち、私たちのふるさと音更町が上位にランクされているというのは誇らしいところでもあるんですけれども、どうして12位なのかなと。1位になるには何が足りなくて、あるいは本町のどういったところが評価されていたのかなということを知りたくて解析を進めていったんです。そうすると、図書館がもう一つあればポイントが上がったり、病床数があと100あればポイントが上がって、そうすると4・5ポイント上がってこれは首位になるなということがわかったものですから、今回幾つか質問をさせていただきました。念のため申し上げておきたいんですけれども、私もこの雑誌のランキングに一喜一憂するわけではないんですけれども、あくまでこの雑誌のランキングを参考にした場合に、本町の魅力をこのコロナ時代にさらに高める施策として、提言として捉えていただければと思うんです。そこで一つ目の図書館、三つ目の図書館造ったらどうですかという質問させていただきました。特に草森紳一さんの蔵書を活用して造ってはいかがかということなんですけれども、今年の「文芸おとふけ」に草森紳一さんの寄稿が幾つも寄せられております。これを拝見しますと、音更は木野の出身で、下音更中学校を卒業された。柏葉高校を卒業して慶應義塾大学で学んだというふうにありまして、僕も下音更中学校出身なものですから、大先輩だなということで、ぜひこの音更町の、お亡くなりになられていますけれども、ゆかりのある、全国的に著名人である草森先輩の蔵書、これは3万数千冊が大谷短大に寄贈されたということでありますけれども、この1ページを見ると、そのほかにまた3万数千冊任梟盧にあるということを現場でも確認して、建物だけを確認してまいりました。何を申し上げたいかというと、もし木野地域の住民の皆さんの機運が高まって、人口密度の多い木野地区に図書館もう一つ欲しいねといった暁には、ぜひ草森先輩の蔵書を活用して図書館を設置していただきたいということをまず一つ目の質問に対する要望として申し上げておきたいと思います。次に2点目、3点目なんですけれども、なぜこのような質問をしたかというと、単純に病床数増やすことができるのかどうか。北海道医療計画なんかを見ますと、今後の人口減少に対して、ただ病院が経営上有利だから科目にかかわらず病床を増やしたいということでも知事の許可がおりないというような計画になっているかなというふうに思うんですけれども、そのあたりの見解、町のほうではいかがでしょうか。
答弁 保健福祉部長 重松紀行(保健福祉部長は2021年3月まで)
ただいまの御質問でございますけれども、病床数を増やすということでございますけれども、まず一般的に考えられるのは、それに伴うスタッフ、医師ですとか、そういった確保が必要になってくるだろうと。その辺が今、非常に難しい部分も秘めているのかなというふうに考えているところでございます。それから、今北海道全体で医療構想ということで、医療の再編ということでそういった医療構想を策定しようとしているわけでございますけれども、策定したものもさらに検証していると。再検証しているという段階でございまして、今北海道のほうで掲げておりますのは病院完結型から地域完結型ということでございまして、平たく申し上げますと、病床機能というのがございまして、急性期機能という、一般病床なんですけれども、それと回復期機能、それから慢性期機能というのがございまして、回復期機能につきましてはリハビリ、それから22日から60日の間の入院ということと、慢性期機能については61日以上ということになっておりまして、ただいまその地域完結型ということで進めておりますのは、急性期機能の病床数を再編させていただいてそれを回復期に回す、それから、慢性期の機能について検証して、それを介護施設ですとか在宅医療のほうにということで、患者をそちらのほうで引き継ぎをできないかということで考えている途中でございましたけれども、今コロナということで、コロナ禍ということでその辺の考えが一旦フラットになっておりまして、病床数の再編についてまずはどうしていこうかというのが、今まで進めた内容が大きく変わる可能性が生じてきているものですから、今時点ではゼロベースになってしまっているということでございます。以上でございます。
質問 7番 坂本夏樹
まさに今新型コロナウイルス感染症の真っただ中で、そういった病床についてもリセットというか、今後の在り方についてまた検証が必要な時期なんだということを理解しております。答弁にもありましたけれども、町民アンケートでは、医療関係について、重要な案件だというアンケートもある反面、満足度は高いんです。そういったところで、私も住んでいて特に病院や医院に不満足があるということではありませんけれども、さらに音更町の魅力を高めるのであれば、こういった病床数が増えれば、特に十勝の中で不足されているという回復期の病床が増えればさらに本町の魅力も高まるのではないかなというふうに感じております。繰り返しになりますけれども、このランキングに一喜一憂しているわけではないんです。図書館の件ですとか病床数の件申し上げましたけれども、こういった解析が更なる本町の発展と、そして、選ばれる町音更町の一助になればなというふうな思いで質問をさせていただきました。最後になりますけれども、全国的にも本町でも喫緊の課題であります少子高齢化、人口減少問題に対応すべく、移住・定住の具体的な施策提言については、今後新型コロナウイルス感染症が終息に向かうタイミングでまたじっくりと行いたいというふうに考えております。これで質問を終わります。
答弁 町長 小野信次
せっかくの坂本議員からの質問なので丁寧に答えなければいけないなと思って準備してきたんだけれども、時間もったいないからもうちょっとしゃべらせていただければ、本来だったら、僕と高瀬議長の時代に反問権というのもあるんだけれども、聞いてみたいこともたくさん。今その程度ということですから。率直に申し上げます。「AERA」の記事、これはその現況を捉えた中でのランキングだというふうに僕は思っていますし、坂本議員さんもそれには固執しないというお話ですから、それでいいかなというふうに思っています。あとは、今どういうふうにしてまちづくりがなされているかという中では、多分見られていると思うんですけれども、最近、近隣市町村にあっては帯広と釧路が比較されている。これを帯広商工会議所の川田会頭が、釧路よりも帯広が人口が逆転していくという中では、帯広の人口は周辺自治体からの流入で維持されてきていると。これは今もこれからも変わらない。じゃなぜ釧路が人口が減っていったかと。これは分かりやすく。世の中全体に一致していることだから。釧路の基幹産業は稼ぐ力はあると。ところが稼いだお金をあまり地元で消費してこなかったということが帯広・十勝との差だ。だから、うちの町がなぜこれだけに伸びていって、そして今にあるかというと、僕は前から言っているんだけれども、住宅、居住空間というものを大事にしてきて、60年間の先輩たちの蓄積があるんです。そういった中で、生活空間も、それから、坂本さんを含めて事業者がしっかりとこの地に投資をしてくれているんです。その繰り返しが今もあるんです。これが、本州府県とは違うところもありますけれども、これもこの分析をしている中で僕も一致するのは、そこで、基幹産業が農業であったり実業者の皆さん方の事業者であったりという人たちが投資をしてくれるかどうか、それは町の魅力があるかないかに関わっているということをつくづく関心を持って思いました。あとは病院のお話も出ました。このランキングの中でそれが評価高いねというのは、これもコロナの対策のときお話し申し上げまして、皆さん方は分かっていることだと思いますけれども、この人口規模の中で病院、そして医院というのが17施設、そして歯科医院というのも17施設、そして調剤薬局が13施設、そしてまた障がい福祉サービス事業所というのが六十数施設、さらには介護保険サービス事業所というのも、これも70施設近くある。合わせれば、前もお話ししましたけれども、180ぐらいの施設があるわけです。ただ、本町は、病床の話もありましたけれども、さらに隣接する帯広への利用者、利用度も高い。そのことによって、満足度が高いというのは、居住者としても満足度が当然そこで高く思われる。それは、ほかと違って、まるきり川挟んだ中の隣接している隣町でありまして、それは相互ともうまく利用しているなというところがありまして、これは帯広の人たちともよくその話をして、この時代がこれからも続けれるように我々もしっかりと努力していきたいというふうに考えています。今そこまでということで、私もそこまででとどめますし、さらに魅力度つくりの中では、今、都市計画マスタープランの中でも、皆さん方から御質問をいただいた工業団地の話とかそういったものも含めて、これから夢開く、そしてまた、私も皆さん方のおかげでいろんなところを上京させていただいておりますけれども、その中でも、今は公表、ちょっとお話しできませんが、この町に関心を持っている、大きな関心を持っているという方々もいらっしゃいまして、これが今、坂本議員がおっしゃっていただいたように、じ後にまたそういった話ができる機会をとおっしゃってくださいましたので、今日はこの程度にとどめますけれども、そういった意味で、今「AERA」を取り上げていただきながら、音更の町がどうやったら魅力があるかというところに話題を提起していただきましたことに改めて感謝申し上げます。ありがとうございました。
答弁 教育長 福地隆
図書館についての要望ということで1点お話がありました。人口密度の高い木野地区へもう1か所というようなことでございますけれども、先ほど答弁で申し上げましたとおり、音更地区にあった図書本館が現在の地に移転をした場所が木野地区における図書館という位置付けでございますので、改めての木野地区での考えというのは持っておりません。また、草森氏の残る3万冊の蔵書につきましては、まだ御遺族の所有ということでございますので、現段階で町でこれを活用して云々ということにつきましては差し控えをさせていただきたいというふうに考えてございます。以上でございます。