音更町議会 平成22年第3回定例会 2010年9月17日
戸別所得補償制度と本町農業の発展について
2010年9月17日、音更町議会の一般質問で、山川秀正議員が「戸別所得補償制度と本町農業の発展について」質問し、町長 寺山憲二、経済部長 西坂賢二、農政課長 宮原達史が答弁しました。
- 質問者
- 山川秀正 議員
- 答弁者
- 町長 寺山憲二、経済部長 西坂賢二、農政課長 宮原達史
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。
質問 6番 山川秀正
通告に従いまして一般質問を行います。戸別所得補償制度と本町農業の発展についてであります。来年度から本格実施予定の農業者戸別所得補償制度のあらましが来年度予算の概算要求とあわせて公表されました。畑作物では4作物共通の面積支払い2万円と数量支払い平均価格が小麦6,360円、大豆1万1,430円、てん菜6,410円、でん粉原料用バレイショ1万1,600円となっています。また、ソバや菜種、大麦、はだか麦は生産費調査の結果が明らかになった段階で設定することになっております。さらに、その対策のポイントとして、「販売価格が生産費を恒常的に下回っている作物を対象として、その差額を交付することにより、農業経営の安定と国内生産力の確保を図るとともに、戦略作物への作付転換を促し、もって食料自給率の向上と農業の多面的機能の維持を目指します。」と述べております。しかし、農業者は、現行の水田・畑作経営所得安定対策と比較してどうなるのか、民主党幹部がWTO、EPA、FTAなど農畜産物の輸入全面自由化、関税撤廃を前提とした発言をしていることなど、不安は尽きません。この制度が本町農業の発展のために生かされるよう、関係機関や農業者が今後もその力を合わせた取り組みが求められていると考えます。そこで次の点についてお伺いをいたします。1つ、戸別所得補償制度のあらましと酪農・畜産、野菜などの見通しは。2つ、関連支払いの本町での活用は。3つ、本町農家への影響額と現時点で懸念される事項は。4つ、本町農業発展のため必要なことは。以上4点について、御答弁よろしくお願い申し上げます。
答弁 町長 寺山憲二(町長は2016年12月まで)
戸別所得補償と本町農業の発展についての御質問にお答えいたします。初めに、戸別所得補償制度のあらましと酪農・畜産、野菜についての見通し及び関連支払いの本町での活用については、関連がありますので一括してお答えいたします。戸別所得補償制度は、昨年の総選挙における民主党のマニフェストに盛り込まれ、御承知のとおり、既に今年度から米についてモデル対策が実施されており、来年度からは畑作物とあわせて本格実施が予定されております。このうち本町農業にとって一番の関心事でありました畑作の戸別所得補償制度は、今年度当初からその制度設計が国において行われており、この間、十勝を初めとする畑作地帯から現対策を踏まえたさまざまな要請活動が行われ、私も町村会等を通じて、本町生産者の努力が報われる制度、農業経営の安定化を図ることができる制度となるよう要請してまいりました。このほどその骨子が公表されたところでありますが、今のところは来年度予算の概算要求段階であることを御承知いただきましてお答えをいたします。まず、この戸別所得補償制度につきましては、御質問の中にもありましたように、販売価格が生産費を恒常的に下回っている作物を対象とし、その差額を交付することにより農業経営の安定と国内生産力の確保を図り、もって食料自給率向上と農業の多面的機能維持を目的・理念としております。この背景として国は、我が国の農業所得及び農業従事者の減少のほか、世界の食料事情が不安定になってきている中で、国内生産力確保が重要であり、安全で安心な国産の農作物の安定供給と産業としての持続性を図ることが急務であるとしております。この制度の対象とする作物は、農業経営の安定を図るため恒常的にコスト割れしている作物、食料自給率の維持・向上のために国民の食生活上特に重要な作物、多面的機能を図るため、農地の有効利用と農業生産力の維持が重要なことから他の作物と組み合わせた生産が広く行われている作物と定義づけされ、具体的には、米、麦、大豆、てん菜、でん粉原料用バレイショ、ソバ、菜種が対象となりました。また、対象となる農業者につきましては、現行対策における経営規模などの要件がなくなり、対象作物ごとの生産数量目標に従って販売目的で生産・耕作する販売農家及び集落営農とされました。支援の内容につきましては、米の所得補償交付金、米価変動補てん交付金、畑作物の所得補償交付金、水田活用の所得補償交付金の順にお答えいたします。まず、米の所得補償交付金についてでありますが、今年度のモデル対策と同様で、全国平均による恒常的な赤字部分を埋める金額を面積払いとして、10アール当たり1万5千円の全国一律単価とされております。また、米価変動補てん交付金につきましては、今年度のモデル対策では変動部分として措置されているもので、米の当年産の販売価格が標準的な販売価格を下回った場合にその差額を補てんするものであります。次に、畑作物の所得補償交付金につきましては、面積払いだけでは農業者の反収増や品質向上の努力が反映されないことから、その努力が報われるよう、数量払いを基本とした上で、営農を継続するために必要最小限の額を面積払いで交付するよう、数量払いと面積払いを併用した仕組みとされました。数量払いにつきましては、それぞれの農業者の生産量に応じて算出するよう単価が設定され、作物ごとの平均単価は、御質問にもありますように、小麦が60キログラム当たり6,360円、大豆が60キログラム当たり1万1,430円、てん菜が1トン当たり6,410円、でん粉原料用バレイショが1トン当たり1万1,600円に設定されました。この単価は、標準的な生産に要する費用の全国平均と、販売価格の全国平均との差額分で算定したとのことでありますが、このうち標準的な生産に要する費用については、米の所得補償交付金の算定における生産費の8割算入とは異なり、畑作物については、自給率向上のために生産拡大を図る必要があることから、全算入生産費を用いているとのことであります。また、面積払いにつきましては、10アール当たり2万円の4作物共通単価で設定されましたが、数量払いと面積払いの併用といいますのは、この面積払い2万円が数量払いに加算されるものではなく、数量払いで算出した額のうち2万円が面積払い分との考え方になっており、つまり、数量払いで算出した額と面積払い2万円のいずれか高い額が支払われるということであり、仮に収量が激減して数量払いの算出額が2万円を下回っても、面積払いとして2万円は支払われることになります。なお、ソバ、菜種などの単価につきましては、御質問にもありましたとおり、今年度から生産費調査を実施しており、今後、その結果が明らかになった段階で設定するとのことであります。交付金の支払いは、面積払い分が先に支払われ、その後、対象作物の販売数量が明らかになった段階で数量払いの額を確定し、面積払い分を超える部分は追加で支払われます。水田活用の所得補償交付金につきましては、従前の産地確立交付金や転作奨励金に当たるもので、今年度のモデル対策では、水田利活用自給率向上事業として、水田に麦や大豆などを作付した場合に10アール当たりの単価で支払われますが、戦略作物につきましては、来年度もこのモデル対策の内容がほぼ踏襲されます。単価は、麦、大豆、飼料作物が10アール当たり3万5千円、米粉用・飼料用米、WCS用稲が8万円などとなっておりますが、モデル対策で10アール当たり1万円の設定だった小麦やてん菜などのその他作物につきましては、来年度からは、現行の激変緩和調整枠を発展的に解消して創設する産地資金と一体化することになりました。この産地資金は、モデル対策の激変緩和措置が1年限りとされていたものの、生産現場から継続を求める声が強いことと、自給率の向上に資することから創設されるもので、都道府県への配分方法は、自給率向上に向けた取り組みやこれまでの産地における取り組みの継続性に配慮して今後決定するとされております。また、制度の円滑な導入を図る観点から、都道府県の判断で畑地を対象にすることも可能とされました。これら基本的な支援のほか、戸別所得補償制度には、品質加算、再生利用加算、集落営農の法人化加算、緑肥輪作加算の4つの加算措置が設定されました。まず品質加算についてでありますが、畑作物の品質は、地域間・農業者間の格差が大きい一方で、輸入品との競合から販売価格が低く抑えられ、市場評価だけでは品質向上のインセンティブ、生産者の意欲・やる気につながりにくいため、営農努力を反映させる仕組みとして、畑作物数量払いの単価において、品質に応じた単価の増減を行うとされております。具体的には、小麦であれば、品質を1等AランクからDランク、2等AランクからDランクの8段階に区分し、1等Aランクであれば60キログラム当たり6,450円、1等Bランクが5,950円というように徐々に下がっていき、最低ランクが2等Dで4,580円となります。さらに、パン、中華めん用品種につきましては、ランクにかかわらず2,550円の加算措置も講じられました。大豆につきましては、特定加工用大豆が60キログラム当たり1万240円の定額ですが、一般大豆は1等1万2,290円から3等1万920円に区分されました。てん菜につきましては、糖度17.1度、1トン当たり6,410円を基準として、糖度が0.1度増減するごとに単価が62円増減、また、でん粉原料用バレイショにつきましては、でん粉含有率18.0%、1トン当たり1万1,600円を基準として、でん粉含有率が0.1%増減するごとに単価が64円増減するというように、品質に応じた単価を設定しております。再生利用加算につきましては、地域の不作付地等の解消計画に基づいて、不作付地に自給率向上効果の高い麦、大豆、ソバ及び菜種を作付けた場合に、営農地の条件に応じて10アール当たり1万円から3万円を加算するものであり、また、集落営農の法人化加算につきましては、集落営農が法人化する場合の事務費等への加算、さらに緑肥輪作加算につきましては、豆類が栽培できず、3年輪作しかできない地域等に対して、輪作作物の間に1年休んで地力の維持・向上につながる休閑緑肥を栽培し、収穫せずに畑にすき込む場合に10アール当たり1万円を支払うものですが、いずれも本町の場合は該当にならないと思われます。また、戸別所得補償制度の本格実施にあわせた関連支払いとして、現行の農地・水環境保全向上対策事業のうち、共同活動支援が農地・水保全管理支払いに、営農活動支援が環境保全型農業支払いに見直しされました。現行対策では、地域の活動組織が共同で1階部分と言われている共同活動を実施した上でなければ、2階部分の営農活動の支援の対象にはなりませんでしたが、見直しにより、農地・水保全管理支払いと環境保全型農業支払いは切り離され、共同活動を実施しているかどうかにかかわらず、化学肥料・農薬を原則5割以上低減するなど現在の2階部分のような環境保全効果の高い取り組みを行った場合に、環境保全型農業支払いとして直接支援を受けることができることになるほか、農地・水保全管理支払いには排水路などの施設の長寿命化対策が盛り込まれるようでありますが、それぞれの対象となる要件など詳細につきましては今のところまだ不明な点が多いので、今後の情報を注視し、もし要件が合致するのであれば、本町農業者の取り組みも多くなろうかと考えております。なお、現行の2階部分の実施対象者は、平成23年度までは支援を継続することになっております。戸別所得補償制度は、国による直接支払いを行うものでありますが、農業者の申請受付、作付面積等の確認事務については、国が市町村に委託し、現在、種々の事業ごとに設置されている協議会を整理統合して、行政、農業団体、実需者等の関係機関の参加により設置する農業再生協議会のメンバーが協力して事務を行うこととされており、これにつきましても詳細はこれからということであります。このほか、酪農・畜産につきましても、国は、現在の畜種ごとの対策を踏まえて所得補償制度を設計し、導入する方針としておりますが、実施は平成24年度以降になるものと思われます。また、野菜につきましては、今のところ所得補償制度の導入は予定されておりません。次に、本町農業への影響額と現時点で懸念されている事項についてでありますが、本町における現行制度と戸別所得補償制度の比較による影響額について、十勝総合振興局調べのデータをもとに、収量、品質が同じとして、数量払いの平均単価を用いた単純計算では、小麦で10アール当たり約千円の増、大豆で約1万2千円増となる一方、てん菜が約4,400円の減、でん粉原料用バレイショが約2,800円の減となります。ただ、これらの比較につきましては、農業者個々が持っている過去実績の換算面積が当年産作付面積と異なる場合を考慮しておりませんので、あくまでも計算上の増減であることを御理解いただきたいと存じます。現時点で懸念される事項についてでありますが、この制度が設計されるに当たって、従来から各所で要望しておりました生産者の努力が報われる制度、数量払いの割合を現行よりも高くすることにつきましては、現対策よりも一定程度は反映され、収量や品質が上がると数量払いの額が現対策よりも大きく上がる反面、天候不順などによる収量減があった場合は現対策よりも下がり幅が大きいという制度設計になっております。また、先ほどの試算や報道にもありましたとおり、畑作の戸別所得補償制度における数量払いの単価設定が、小麦と大豆に手厚く、てん菜とでん粉原料用バレイショがやや低くなっているという印象はぬぐえず、輪作体系が崩れることへの危惧は感じられるところであります。また、新設される産地資金は、先ほども申し上げましたが、今年度の激変緩和措置にかわるものでもあるため、本町の水田耕作者への交付金の額が気になるところであります。今年度の水田利活用に係る交付金につきましては、激変緩和措置により、小麦、大豆以外のその他作物に対しましても一定の額を確保し、輪作体系維持のために作物間の金額差を最小限に保つことができましたが、来年度も同じように配分があるのか気がかりなところであり、さらに都道府県の判断で畑地も対象とすることが可能であることから、輪作体系維持のために、畑作の数量払い単価が低いと言われている作物への加算の可能性など、今後の動きに注目し、必要であれば本町農業のための要請をしてまいりたいと存じます。さらに、この戸別所得補償制度の概算要求額7,959億円のうち1,454億円は元気な日本復活特別枠による要望とされており、政策コンテストを経て予算が配分されることから、この結果により制度の内容がまだ変わる可能性もありますので、今後の推移を注視してまいりたいと存じます。このほか、戸別所得補償制度の実施体制につきましては、市町村に農業再生協議会を設置して対応することとされておりますが、今回の制度設計では、関連支払いも含めると、面積払いのための当年産の作付面積確認、数量払いのための収量・品質の確定、環境保全型農業支払いの化学肥料等5割低減などの要件確認など、農業者個々に対する制度でありますので、相当量の事務が発生することが懸念されます。今後、徐々に事務手続等の詳細が判明してくると思われますが、関係機関、特に両農協と連携して、町の体制につきましても今後検討してまいりたいと存じます。最後に、本町農業発展のために必要なことについてでありますが、何といいましても農業経営の安定化が必要であろうと考えております。今回明らかになりました戸別所得補償制度の骨子によりますと、現対策よりも収量増、高品質による数量払いの増減が大きく、そのためには基盤整備や輪作体系の維持が必要であることは言うまでもありません。本町は従来から基盤整備を重要視してまいりましたが、効率的な食料生産を継続していくためには、圃場整備等の条件づくりを進め、安定的な農業経営を実現し、農業生産力を維持していくことが不可欠であり、それが収入増にもつながります。近年、地球温暖化などに起因すると言われる異常気象が頻発し、昨年7月の降水量は例年の3倍を記録し、日照不足が続くなどの異常気象に見舞われ、畑作物に被害が発生するなど、営農や基盤整備においてこれまで以上の対応が必要な状況となってきております。農水省は、今回の来年度概算要求では、今年度予算で前年度から63%削減した土地改良事業などの農業農村整備費を17.8%増の2,508億円としましたが、削減前の平成21年度当初予算比では、なお57%も低い水準にあり、大幅削減の分を十分にカバーするには至っておらず、依然として厳しい状況にあります。しかしながら、戸別所得補償制度に対応するために生産性の向上は必要であり、土地基盤整備を積極的に進めていくことが重要でありますので、今後とも農業農村整備事業の推進が図られるよう、引き続き国、道などに対して要請をしてまいりたいと考えております。輪作体系の維持につきましては、本町のような畑作地帯では特に重要であり、収量や品質にも影響いたしますので、数量払い単価に左右されて作付面積が極端に偏ることのないよう、今後、産地資金の活用によるてん菜やでん粉原料用バレイショの単価への加算についても要望することも必要ではないかと考えております。さらに、農業経営の安定化という点では、経営が人の面でも維持するよう、担い手の育成が重要と考えております。従来から設置している農業年輪塾による担い手の育成も、途切れさせることなく、継続して実施することが必要であると考えております。本町の経済は、農業が下支えをしており、この基幹産業である農業の発展のためには、農業者のみならず地域経済の発展も必要であり、消費者や他産業との連携によって関連産業を初めとする経済活動全般の循環を高めるためにも、農業経営の安定、持続的発展を目指してまいりたいと存じます。以上、答弁とさせていただきます。
再質問 6番 山川秀正
一定答弁をいただきましたけれども、再質問をさせていただきたいと思います。まず、そもそも論といいますか、戸別所得補償、あらまし説明を受けたんですけれども、その答弁書の中でも書いてあった部分でといいますか、その理念の部分が、一番私が納得がいかないといいますか、疑問に思っているのは、販売価格が生産費を恒常的に下回っている作物を対象とし、その差額を交付することにより農業経営の安定と国内生産力の確保を図り、もって食料自給率向上と農業の多面的機能維持云々という答弁なんですけれども、要するに生産費を恒常的に下回っている作物を対象にして販売価格との差額を補てんするということなんですけれども、そういった部分で、どうやって農業者は生活費を生み出せばいいのか。どうもこの文章だけを見ていると、収支とんとん、これでいいんだというような表現にどうも私聞こえてくるんですけれども、この点が戸別所得補償のそもそも論の部分で一番私が今ひっかかっているんですけれども、この点についてはどういう認識を持っていらっしゃるのか、この点についてまずお伺いをしたいと思います。
答弁 経済部長 西坂賢二(経済部長は2012年3月まで)
今お話のありました部分なんですけれども、これには売り上げといいますか、販売収入というのは入っていないんです。ですから、それが新たにこの上に加算されるというような形になると思います。
再質問 6番 山川秀正
先ほどの答弁にもありましたけれども、数量支払いを算出する際、どうやって算出されたか御存じだと思うんですけれども、例えば小麦を例にしますと、全国平均ですから、反収412キロ、60キログラム当たりコスト8,820円、60キロ当たり販売価格、5中3平均、17年から21年産で2,458円、差額6,360円なんです。販売価格が入っていないんでなくて、販売価格は5中3の平均価格が入っていて、そして数量払いの交付単価、小麦でいえば6,360円、平均、これが算出されているわけですから、当然計算上には販売価格も入っていると。差っ引き勘定なわけですから、これでは何を生活の糧にしていいかという部分がちょっと見えてこないので、まずこの点の部分、もう一度答弁をお願いしたいと思います。
答弁 農政課長 宮原達史(農政課長は2012年3月まで)
今のお話ですけれども、小麦、大豆、それからてん菜、でん粉原料用バレイショにつきましては国産と輸入物との差額が非常に大きい。したがいまして、今のやり方では、入ってくる輸入物につきまして、関税のように、関税であるとか調整金のようにその差額を徴収して、それからコストの高い国内農業者の皆さんに間接的に支払われているという形をとっております。この形を直接払いという制度に見直し、その内外格差から来る生産コストとその品代、販売収入との差額を少しでも埋めようという形の制度だと思われます。国のほうでここまで詳しい説明は、今骨子の段階で、入ってはおりませんけれども、私はそのように推測しております。以上でございます。
再質問 6番 山川秀正
制度の部分はそういうことでいいと思うんですけれども、私の質問の3番目に、要するに懸念される事項のこれも一つなんですけれども、これをやっぱりぜひ声を大きくして要望してほしいというふうに率直に思っているんです。ずっと一貫して生産費と要するに販売価格の差額だけを補てんする、要するに、ですから、農家が生活の糧にする収入は戸別所得補償対象以外の作物で稼ぎなさいよということなのか、その点も含めてぜひ、やっぱり生活していくには一定の利益がないと生活できないわけですから、収支とんとんでは差し引きゼロですから、その分生活するためにどこかから別の収入をということになってくると思うので、兼業農家ではございませんので、音更町の場合は。圧倒的に専業農家ですから、そういった点では、専業地帯の農業者が経営をやっていけるような働きかけを求めておきたいなというふうに率直に思います。それから、答弁書の部分でちょっと気になったのが、制度の、米の所得補償交付金の算定は、生産費の8割算入と異なり、畑作物については、自給率向上のため全算入、生産費ということなんですけれども、米が生産費の8割しか算入されていないんでなくて、8割しか算入されていないのは労賃部分だけですから、自家労賃の部分は8割だけれども、あとはすべての経費入っているので、経費8割しか米は認めていないけれども畑10割認めたよという認識は間違えているというふうに指摘だけしておきたいと思います。それで、ぜひ、そういった部分で、何で米は8割で、自家労賃8割で畑が10割かという部分が非常にこれまた大きな疑問なんですけれども、同じ作物をつくっていてという部分では。そういった点についても、そういう矛盾があるということだけは指摘をしておきたいと思います。それで、もう一つ、先ほどの答弁の部分で大きな、この制度の認識の部分でちょっと違うんでないかなというふうに思ったのは、再生利用加算、それから緑肥輪作加算については本町は該当になりませんというお話、答弁だったんですけれども、この答弁はどういう根拠で該当にならないかというか判断しているか、この点についてお伺いしたいと思います。
答弁 経済部長 西坂賢二(経済部長は2012年3月まで)
ないという表現なんですけれども、実は再生利用加算につきましては、基本的には不作地だとか荒廃地の解消というようなことで、基本的には不作地はないというふうなことで、該当はないというようなことで説明をさせていただきました。それと、緑肥加算につきましては、基本的にオホーツク地方の寒冷地、豆がつくれないところ、そういったところがやむを得ず3年輪作をやっているというようなことで、この地区にはですから該当はしないだろうというようなことでそういう表現をさせていただきました。
再質問 6番 山川秀正
公表では確かに、作付地のほうの加算については、再生利用加算については音更町、ないと。要するに今そういった荒廃、作付されていない農地がないという位置づけだからない、それは100%そうであってほしいというふうに思いますし、ぜひ、今、農業委員会の統計の中ではそういう報告もしているということですから、そこは譲っておきたいと思いますけれども、緑肥輪作加算、確かに説明文章では、オホーツク沿岸地帯など寒冷地ではやむを得ず3年輪作と。だから緑肥加算を設けたんだと。これは緑肥加算を設けた定義というか理由づけであって、休閑緑肥加算とは、要するに畑を1年休んで緑肥を導入する場合に加算を行うということで、地域限定なんていうことはどこにも触れられていないんでないかなというふうに私は率直に思っているんですけれども、これ、本町が対象にならないというんであればこれまた非常に残念な結果だと思うんですけれども、役場に入ってきているそういう情報の中で、例えばそういう、この制度については斜網、斜里、網走地域中心の対応であって畑作全般に通用しない、例えば、北海道でも水田転作をして畑作物をつくっているところ、当然本州府県もそうですけれども、そういう、地目は水田だけれども、今現状は畑作物をつくって輪作しているよというところが対象になるかならないかということも含めてぜひ調べていただきたいと思いますし、私はそうではないんでないのか、きちっと1年間この定義に従って休閑緑肥をすれば対象になるんでないかなというふうに受けとめているんですけれども、私の認識はそうなんですけれども、誤っていたらまた後でも指摘してほしいと思いますけれども、ただ、ぜひ、もしそういう今読み方しているんであれば、それが事実かどうかの確認、今の時点でできればぜひお願いもしたいと思いますけれども、今後、制度、あらましがはっきりする中で明確な判断ができるような資料をお願いしたいというふうに思います。それで、あともう一つは、酪農・畜産、野菜関係の、要するに漁業や林業も含めて、第1次産業みんな戸別所得補償をやるんだというのが昨年の総選挙のときの選挙政策だったというふうに、マニフェストだったというふうに思うんですけれども、その点についてはまだ今のところはっきりしていないし、先ほどの答弁でも24年度以降ということなんですけれども、ぜひやっぱりこの点についても、考え方としてはそういう方向に向いていけるようにといいますか、農家経営が安定できるように、そういった部分で取り組みをお願いしておきたいと思います。それから、2点目の関連支払いでの本町での活用についてですけれども、この部分の答弁余りなかったんですけれども、例えば、先ほど本町農業の課題の部分で町長が答弁しておりました土地基盤整備の予算が、前年対比若干回復したけれども、いずれにしても前年対比57%もまだ落ち込んだままだということなんですけれども、今回概算要求の中で出されている政策の中に、土地改良の関係の部分では戦略作物生産拡大関連基盤緊急整備事業220億円、排水条件の改良、老朽化施設の修繕等々が入っているとか、それこそこの後一般質問で通告の出されている小麦の乾燥調製施設や加工施設の問題、それから鳥獣被害対策等々についても、この戸別所得補償導入を円滑化にするためにという、そういう項目の中に予算計上されているわけですから、ぜひそういったことが活用できるといいますか、活用できるというよりも、活用して本町での対策、ぜひ怠りなくといいますか、抜かりなく進めていただきたいなという点があります。それで、今の具体的な話については、ぜひ、それぞれの一般質問、取り上げている方いますので、そこでまたやりとりをやっていただきたいなというふうに率直に思います。それで、もう一つ、制度の中での産地資金という話がありました。それで、これは水田との関係でのちょっと懸念があるんだということなんですけれども、実際問題、音更町に、音更町の場合は、転作にかかわっては、ほとんどの作物、戦略作物という位置づけでなくて、輪作体系を維持するという点でのほとんど平均価格をお支払いしていると。それを今後も継続できるかどうかが非常に疑問が残るというお話もあったんですけれども、その全体枠、産地資金の全体枠が430億円というふうに報道されていて、水田に一般作物をつくった場合の二百数十億円、それから緊急対策の260億円前後、足し算すると460億円が、残念ながら30億円も減っている、そういう状況があって、本町にどれだけその産地資金活用できるか、水田の転作関係での予算の削減が心配されるところなんですけれども、この点については、水田はモデル事業として1年早くことしからスタートしているんですけれども、そういった点での見通し等々について、今の答弁以外の部分で一定何か詳細にわかっていたら、ぜひお願いをしたいと思うんですけれども。
答弁 経済部長 西坂賢二(経済部長は2012年3月まで)
今、山川議員のほうから御質問ありました産地資金の関係なんですけれども、確かに全体で430億概算要求では出ております。それで、昨年度の激変緩和調整枠では260億が予算措置されまして、それと、ことし産地資金に一本化されましたその他作物の助成につきましては204億円ございました。ですから、それからいきますと34億ほど少ない予算配分となっております。それで、昨年と同様の配分枠が北海道に来るのかどうかという部分なんですけれども、昨年、激変緩和調整枠では260億円のうち133億円、約半分ほど北海道のほうに来ておりまして、その他助成としましては約32億、だから165億円程度が水田のほう関係で配分をされていたんだろうなと見ております。それで、今回、ビートだとかでん原用のジャガイモの不足分を補おうとすれば、おおむねあと35億の、おおむね200億近くですか、北海道においては必要になってくるんではないかなというふうに大ざっぱな数字でございますけれども見ております。ですから、産地資金のおおむね予算の半分が、程度ですか、北海道で確保できれば、前年並みの数字が確保できるのかなというふうには見ております。
再質問 6番 山川秀正
それでは3番目、本町農家への影響額と懸念される事項のところに移りたいんですけれども、先ほどの答弁、役場、試算をしていただいて、小麦で10アール当たり約千円の増、大豆で1万2千円の増となる一方、てん菜が4,400円の減、でん粉原料用バレイショ2,800円の減というふうに試算されましたけれども、十勝総合振興局が、十勝、影響、17ヘクタール畑作4品つくっているという前提のシミュレーションをして、全体で1戸41万円の減という、十勝総合振興局はそういうシミュレーションをしたと。それからもう一つ、音更農協が、今の収量、音更農協の平均反収を小麦の場合は10.9俵と。それで、現行制度では6万3,094円だけれども、新制度では6万9,536円というふうになるということ等々の試算をして、麦が10アール当たり6,442円、大豆1万831円、てん菜とでん原バレイショはそれぞれ4,124円、4,062円のマイナスというふうに試算をした。その試算と傾向としては役場の試算も同じ傾向だというふうには理解はするんですけれども、さっき町長の答弁にもありましたとおり、畑作というのが輪作体系で成り立っていっている状況の中で、国に言わすと戦略作物だと。小麦と大豆については戦略作物と。それで、小麦は88万トンから180万トン、大豆は26万トンから60万トンということで、それぞれ2倍以上に伸ばす。戦略作物を厚くして、ビートやでん原バレイショについては現状維持じゃなくてマイナス。それは、さっきの米の話もそうなんですけれども、米も、何で労賃8割しか認めないんだと聞いたら、いや、自給減らしたいといいますか生産量を減らしたいから。だからそういう数字なんですというふうに農水省の方は明確に言っているんですけれども、そういった部分を含めてその輪作体系を維持するという部分でのアンバランスというのはやっぱりあってはいけない、率直に思うんですけれども、この点については町長の認識、答弁も全く一緒ですので、ぜひそういうアンバランスといいますか、輪作体系が継続できるような働きかけというのはぜひ必要だというふうに率直に思っているんですけれども、この点についていかがでしょうか。
答弁 経済部長 西坂賢二(経済部長は2012年3月まで)
大豆と小麦については戦略作物ということで単価が上げられているということで。ただ、やはり生産が過剰になれば当然価格が下がってくるということで、さらには転作田において大豆の生産がふえてくるというようなことになれば、かなり需給のバランスが崩れてくるんだろうなというふうに思っています。しかし、やはり輪作体系の維持というのは当然必要でございますので、そのためにはやはり先ほどの産地資金をうまく活用した中で輪作体系を維持していくということが大事だろうなと思っていますので、少しでも多く産地交付資金が得られるように要請はしてきたいなというふうに考えてございます。
再質問 6番 山川秀正
それで、この影響額の計算の部分でも1つだけやっぱり私、指摘をしておきたいなというふうに率直に思っているのは、大体農水省もそうですし、十勝総合振興局もみんな大体きっと共通ベースに立っているんだと思うんですけれども、農家の減収額を判断するのに、販売価格は5中3、平成17年から平成21年の5年間のうち上と下を切ってという、そういう試算をしてそれぞれ単価出しているみたいなんですけれども、ここに実は大きな間違いがあると私は率直に思っているんですけれども、何かといいますと、水田・畑作経営安定対策、スタート当初品目横断対策ですけれども、これが平成19年から始まっているんです。だから17年、18年、これはそういう支援体制がないときの、価格本体がもっと高いときの値段が実はこの計算の中に入っているんですよ、2年分。上限、上と下切っているから1年分入っているということになると思うんですけれども、いずれにしても、3分の1はそこへ入っちゃっているものですから、実は音更農協の試算単価のときも音更農協、実はそういう、反省と言ったら怒られるんですけれども、そういうことは、そういう懸念はありますよというふうに後で文章でもきちっと書いているんですけれども、要するに販売価格、例えば大豆の場合、音更農協は6,067円という試算出しているんですけれども、実際に去年、大豆、入札で売れている価格、白目系の「トヨマサリ」だったら5千円を切っているような状況だ。だから、今、部長から答弁あったとおり、実需者との関係等々含めて、市況がそんなに上向いていないという状況もはっきりしていると。そういう中で、販売単価が高かった数字を2年分計算の中に入れての影響額のといいますか、販売価格を高く見積もっているという、そういう矛盾もやっぱりあるんでないかなというふうに私は率直に思っているんですけれども、役場の試算の数字のときにはそこはどうしたんでしょうか。
答弁 農政課長 宮原達史(農政課長は2012年3月まで)
町の試算につきましては、品代は一切考慮しておりません。新制度と旧制度のあくまでも比較ということで、旧制度につきましては、音更農協とちょっと違うところは、役場の試算のほうは過去実績、それから……、済みません、固定払い。現対策の固定払いと成績払い、この数字から反当たりの交付金の額をまず算出します。新対策につきましては町も農協も同じで、反収掛ける平均単価ということでやっております。もう一つ違うのが反収の見方です。音更町農協は、たしか小麦でいえば、多分「きたほなみ」の増量を控除した収量だと思います。町のほうは、過去、品目横断、現経営安定対策の固定払いから逆算した町の平均反収を使っております。音更農協で、小麦が今656キロということでたしか試算されていたと思うんですけれども、町のほうは小麦で508キロ、つまり町のほうが少ない収量で算出しているということです。それからもう一つ違うのは、現在、先進的小麦生産等支援事業対策交付金というのが、小麦とてん菜について反当たり3千円とか1,500円ということで加算されていますけれども、これも一切考慮せずに、役場の試算は、あくまでも現対策と新対策の単純な増減をはじき出しております。以上です。
再質問 6番 山川秀正
そういう比較の数字でも傾向としては同じ傾向があらわれている。小麦、大豆が若干プラスになって、てん菜とでん粉バレイショがマイナスになるという同じ傾向があらわれていると思いますので、ぜひそこは平均的に4作物が輪作体系を守っていけるような数量支払いの単価設定という部分の働きかけを強く求めておきたいと思います。あと、懸念される事項で一番私が心配しているのは、まず、この数字が示されたんですけれども、面積支払い、数量支払い。品目横断対策のときは3年ごとに見直しますよという話が明確に最初から出されていたんですけれども、今回はこの数字に対しては一切そういう話が流れてこないんですけれども、今のこの数字のとらえ方としては、平成23年度限りというふうに理解していいのか、何年間固定されるのか、それとも、戸別所得補償対策がある限り未来永劫ということになるのか、この点についての情報といいますか、今の段階でわかっていることがあったら教えてください。
答弁 農政課長 宮原達史(農政課長は2012年3月まで)
今のところ公式にそういう情報は入っておりません。ただ、この経営安定対策もそうですけれども、この戸別所得補償制度というのは、報道でも今度の通常国会に法案として提出するというお話もあります。法案として提出するしないではどれぐらい違うかというと、やはり法案がなければ予算措置のままで、毎年予算折衝を受けて単価などに影響をする、数字までは法案に乗らないかもしれませんけれども、考え方、国の意思というものが法案に乗るはずです。ただ、それで、予算措置のままでは毎年の予算折衝のときにどう動くかわからない。つまり、制度の安定化を求める点ではやはり法案化、法律措置で維持していっていただきたいなと思っております。
再質問 6番 山川秀正
ぜひそういった法案になってという点、そこが明確になればきっと何年という話も出てくると思いますので、そういう方向に進むようにこの制度が、始まる以上はそういう制度まで、そういう法案の成立までやっぱり高めていく必要があるというふうに私も率直に思っていますので、そういった点は要望しておきたいと思います。それから、答弁にもありましたけれども、面積確認、数量確認、これ、だれがやるのかという部分と、特に数量支払い、面積支払いは早く、年内に出てくるということは明確に述べていますけれども、数量支払いは品質と数量が確定次第ということで答弁にもありましたけれども、お金の例えば年内支払い、当然農家、単年度単年度で決算して、農協との関係でいえば、組合員勘定の精算をして、新たな1年の取引をまた契約書出して契約するんですけれども、そういった点でいえば、このお金がいつ支払われるのかということも非常に今懸念をしているんですけれども、今の時点でといいますか、年内に支払われる可能性が数量支払いであるのかどうなのか、それから、面積確認や数量・品質確認をだれがどの時点でどんな方法でやるのか、ここが見えてこないと、もう既に小麦の播種作業始まっているわけですし、播種前契約、農協との関係で言えば播種前契約も、平成23年産ということでの播種前契約も終わっているんですけれども、そこが全然見えてきていないんですけれども、この点についての情報等々あったらお願いをしたいと思います。
答弁 農政課長 宮原達史(農政課長は2012年3月まで)
まず面積払いのほうなんですけれども、今、概算要求の段階では10アール当たり2万円ということで措置されようとしておりますが、まず加入要件として共済加入者というのがございます。農業共済です。小麦につきましては全員お入りになると思いますけれども、大豆、てん菜、でん原バレイショにつきましては畑作物共済であって、任意加入となっております。ただ、大豆だけ、てん菜だけということはできなくて、この3つは多分一括加入作物という扱いになっていると思いますので、全部一緒に入ることになります。面積確認は、交付対象者が共済加入者ということから推測して、共済の引き受け面積になろうかと今推測しております。その場合は実測とかは必要なくなる。支払いは、まだ時期は正式には決まっておりませんが、面積払いは早いと考えております。それから、数量払いのほう……、済みません、もう一つありました。大豆、てん菜、バレイショにつきまして、共済にもし加入されていない方がいらっしゃった場合は数量払いのみ支払うという文言が骨子に入っております。この場合は多分、数量払いで算出した金額の中の2万円が面積払いという扱いになっておりますので、数量払いで算出した額から2万円が控除されるんでないかという、引いた額、2万は支払われないという推測もしております。それから、数量払いにつきましては、各作物につきまして確定するのがまちまちです。多分この中では小麦が一番先に確定するのではないかと思われますが、これがばらばらに支払われるのか一緒に支払われるのか、それから年内なのか年明けになっちゃうのかというのは今まだ一切情報はございません。少なくとも今出ているのは、確定後、速やかに支払うというような表現になっております。数量の確認なんですけれども、この事務につきましては、先ほどもちょっと答弁の中にありましたけれども、町と農業関係機関、実需者等で構成する農業再生協議会という団体をつくって事務をとることになっておりますけれども、数量払いのほうは多分行政のほうでは難しいんでないかと考えております。したがいまして、両農協さん、それから承継の実需者といいますか、そちらのほうの御協力がないと数量払いはなかなか事務は進まないと思われます。事務のスケジュール、それからどこまで書類を要求されるのかまではまだ一切明らかになっておりませんので、これからそういうものが出てきた段階で逐一関係機関と協力しながら少しずつ進めていきたいと思っております。以上です。
再質問 6番 山川秀正
今の時点、入ってきている情報での判断ですから、私との見解の違う部分があってもいたし方ないというふうに率直に思っていますのであれですけれども、ただ、面積支払いは共済加入が前提というのは理解はしていますけれども、先ほど答弁にもありましたとおり、数量支払いと面積支払いの関係は、どちらか高いほうの金額ということもこれまた明快に述べていて、具体的な話というか、今の現実の話として、面積支払い2万円割り込むような生産量、この音更ではなかなか考えにくいんでないかというふうに私は率直に思っているんです。というふうに考えたときには、面積支払い、どちらか高いほうですから、小麦で言えば、例えば10俵だとすれば6万3,600円か2万円、どちらか高いほうで、足し算ではないですから、そうすると余り面積支払いは農家にとっては計算に入れないというのか、最初からちょっと眼中から外してしまう可能性があるんでないかなという部分があって、そういった点では任意加入である共済制度の部分での果たす役割というのがまた弱くなってしまう、そういう懸念も私持っているんですけれども、ただ、もう一つ、あわせて共済の部分でぜひ、町長の答弁にもあったのでお願いもしておきたいと思うんですけれども、ことしみたいに小麦の収量、品質も収量も悪かった、こういう年のセーフティーネットといいますか、さっきの数字のやりくりはいろいろあるにしても、音更農協の試算、10.9俵、平均が。それで、9.9俵に落ち込んだら今の対策よりも収入は減りますよという試算出しているんです。だから、1俵収量減ったら今の現行対策よりも戸別所得補償のほうが収入減りますよということも明確に出していますから、そういった点では、そういったことも含めてのセーフティーネット、収量が激減した異常気象、こういう状況の中での。それらのときにどうやって対応するかということが、やっぱりきちっと担保しておかなければならないんでないかなというふうに率直に思っていますので、ぜひそういった点での働きかけもお願いをしておきたいと思います。それで、あともう一つだけここの部分でお聞きをしたいのは、今国が言っております農業農村基本計画、平成32年までの計画の中での生産目標数量、これをそれぞれさっき言った数字、麦、大豆はそうやって掲げているんですけれども、その数字を市町村もつくりなさいというふうに今回の中に書いてあるんですけれども、生産数量目標の設定、こういう話といいますか、が出てくる可能性、音更町の場合、例えば小麦はどれだけ生産するのか。7千ヘクタールつくって、10アール当たり600キロだったら600キロで計算してという格好になっていくのかと思うんですけれども、そういう生産目標量の設定ということが述べられているんですけれども、ここら辺については今どういう認識をされているのかという部分と、もう一つ、冒頭聞こうと思って忘れたんですけれども、この戸別所得補償は販売農家対象ですし、水田・畑作経営安定対策は、北海道で言えば10ヘクタール以上耕作しているという前提条件があったんですけれども、そういった条件が変わったことによって、本町農家は、戸別所得補償になった場合に支援対象となる農家戸数か何戸になるか、この点とあわせてお聞きをしておきたいと思います。
答弁 農政課長 宮原達史(農政課長は2012年3月まで)
では、後段のほうの対象農家の関係につきまして私のほうから答弁いたします。今回の戸別所得補償制度につきましては、販売農家または集落営農ということになっております。ここで販売農家といいますのは、国の定義では、30アール以上の耕作面積を持って年間の農業収入が50万円以上あれば販売農家と位置づけるということになっております。現対策の品目横断から続く水田・畑作経営安定対策につきましては、北海道については経営面積が10ヘクタール以上、都府県で4ヘクタール以上、集落営農は20ヘクタール以上という規模要件、それから所得要件などいろいろございました。これは、当時の考え方が、国の支援というのは担い手に集中しますよ、規模をどんどん大きくしていって集中的に、担い手農家に支援を集中していきますよという考えに基づいて対象要件が決められたものであり、今度政権交代によりこの所得補償制度が出てきた段階では、販売農家であればすべて対象にするということになりました。現在、平成22年度の水田・畑作経営所得安定対策の加入者は、音更町で今625戸になっております。これが戸別所得補償制度に移行したときにどうなるかということなんですけれども、この625戸につきましてはこのまますんなり加入できると思います。もともと音更町の生産者につきましてはすべて担い手扱いしておりますので、認定農業者、担い手扱いしておりますので、この制度が変わったからといって加入者が変わるということはないと考えております。以上です。
答弁 経済部長 西坂賢二(経済部長は2012年3月まで)
最初の生産目標の設定でございますけれども、非常に難しい部分があるのかなと思います。ただ、関係機関とその辺十分協議させていただいて、設定することがいいかどうかという部分についてはちょっと検討させていただきたいと思います。
再質問 6番 山川秀正
時間もありませんので最後にしたいと思いますけれども、本町農業発展のためにという部分では、町長の答弁で、私も一定そういうような方向で努力していただければというふうに率直に思っているんですけれども、1つだけぜひ、私が今、今までの水田・畑作経営安定対策、それから今回の戸別所得補償等々の制度の変更を見ながら感じているのは、農家に対する支援の額とその品代との差が大き過ぎるといいますか、農業者にとっては、やっぱりものをたくさんとって、しかも一定の金額、例えばビートなら1トン2万円とか大豆1俵1万5千円とか、そういうふうにした安定した価格の中で販売して再生産を続けていくというのが私は農家の本来のあり方でないかな。それが農家として誇りを持ってやっていける。農業の収入のうちほとんどの部分といいますか、7割は国の支援で3割しか品代ないよという農政のあり方というのは、私はやっぱりどこかでちょっとハンドル切り直してほしいなというふうに率直に思っているので、ぜひその点について考え方、町長の見解をお伺いして終わりにしたいと思います。
答弁 町長 寺山憲二(町長は2016年12月まで)
農産物の品代が、農業者が生産したものがすべて品代というふうにしてはね返ってくる、これは理想の形だろうというふうに思います。ただ、日本だけでなくてヨーロッパのほうも国の補償というのが、フランスあたりでも76%は国の補償だというような報道もございます。そうした中で、今、日本が、従来の水田・畑作経営所得安定対策においては7割が補償、3割が品代、7・3の割合、今度はそれを3・7の割合にしたということからいけば、今、山川議員がおっしゃったような形で生産費、品代が価格にはね返ってくるということであれば、農業者のインセンティブというのが図られて少しはきたのかなというような評価はしております。先ほど論議がございました3年輪作しかできないところ、緑肥というようなお話がございました。音更町にあっても作土が少なくて根菜類が作付できないところもございます。そうしたところについては、やはりしっかりとした輪作体系をとるために我々もしっかりとした土地基盤整備事業というのをやっていかなければならないだろうというふうに思っておりますし、また、場合によっては休閑緑肥ということも考えていかなければならないのかなというふうに思っています。今示されたばかりでございますので、私たちとしてもこの制度をすべてそしゃくしているわけではございません。しっかりと情報を収集しながら、音更町の農業者が制度をうまく利用できるようなことを考えてまいりたいというふうに思っておりますので、御理解を賜りたいというふうに思っております。それから、先ほど、そもそも論という形で、この制度の理念がわからないというようなお話でございましたけれども、水田農家については、先ほど山川議員のお話もございましたように、生産を抑制するというような観点から経営費プラス家族労働費の8割というような形でしておりますけれども、畑作物については戦略的な作物だということでもって、経営費プラス家族労働費については100%見ているというようなことから、畑作農業者に対する、家族労働の経費が収益だとすれば、すべて見ているというようなことで、この辺の理念はそういうことなのかなというふうに解釈をいたしているところでございます。以上、答弁とさせていただきます。