みんなの議会

音更町議会 平成22年第2回定例会 2010年6月14日

「平和への願い推進に向けて」について

2010年6月14日、音更町議会の一般質問で、守屋いつ子議員が質問し、町長 寺山憲二、企画部長 西川友則、教育長 荒町利明が答弁しました。

質問者
守屋いつ子 議員
答弁者
町長 寺山憲二、企画部長 西川友則、教育長 荒町利明

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。

質問 7番 守屋いつ子

通告に従いまして質問をさせていただきます。「平和への願い推進に向けて」について質問をいたしますので、よろしくお願いいたします。「恒久平和は人類共通の願いであり、核兵器廃絶の実現を目指すためには、私たち一人一人の意識の高揚が重要と考え、地方自治体における取り組みは地道な啓発活動を継続することと認識している」と昨年6月の一般質問への答弁をいただきました。「非核平和の町」宣言をしている音更町として、平和市長会議への加盟や「平和の種」の配付など新たな取り組みが行われ、心強いものを感じております。このような自治体の地道な平和への願いに反して、日米両政府は、沖縄普天間基地の移転先として名護市辺野古周辺とする共同声明を発表しました。4月29日、9万人の県民が集った「基地は国外、最低でも県外に」という意思を踏みにじったものでした。さらに、普天間基地移設問題で、在沖縄米軍の訓練分散の移転先として、帯広第5旅団が管理する陸上自衛隊矢臼別演習場が上げられ、海兵隊のヘリコプター部隊と地上部隊を移動させ、両部隊の大規模な訓練を行う構想が政府内で検討されていることに不安は強まります。ことし5月26日から始まった米海兵隊の実弾射撃訓練では、着弾地点で火災は、この時点では2回でしたけれども、結果的には5回発生をしている。また、道などが中止を申し入れていた夜間砲撃訓練が実施されるなど、地域無視の訓練が行われています。一部自治体の首長さんは、「これ以上の受け入れはできない」、そう表明していると言われています。住民の安全と平和に暮らす願いは一層強くなるものと思います。音更町の非核平和宣言には、「我が国は世界で唯一の被爆国として、この地球上で再びあのような痛ましい出来事を繰り返さないよう世界の人々に強く訴えるとともに、私たちの美しく豊かな郷土を子どもたちに引き継いでいかなければなりません」と宣言しています。核兵器のない、戦争のない平和な社会の願いがしっかり込められていると思います。ことし5月に行われましたNPT、核不拡散条約の再検討会議で行動計画が盛り込まれた最終文書を全会一致で採択され、大きな前進を見たところです。この中で、「小さなステップをさらに大きなものにするために、会議が終了した直後の数カ月間の運動が重要です」と核戦争阻止国際医師会議の企画部長さんがコメントしております。まさに平和を維持するためには地道で多大な努力を必要とすると考えます。以上のことから、次の点についてお伺いいたします。1、非核平和宣言の町、平和市長会議加盟の自治体として、どのようにこれを生かしていくのかお伺いいたします。2、「都市を攻撃目標とするな」、CANTといいますが、プロジェクト署名活動の取り組みへの考えをお伺いいたします。3、子供たちに平和への意識づけが大切と思いますが、その計画についてお伺いいたします。4、アメリカに対して米軍基地の撤退・縮小を求めていくことが必要と思いますけれども、見解をお伺いいたします。以上、御答弁よろしくお願いいたします。

答弁 町長 寺山憲二(町長は2016年12月まで)

平和への願い推進に向けての御質問にお答えいたします。初めに、非核平和宣言の町、平和市長会議加盟の自治体としてどのように生かしていくかとのことでありますが、音更町議会は、国際平和年の昭和61年9月25日に音更町非核平和宣言を決議し、翌昭和62年1月1日に「非核平和の町音更町」の宣言を行っております。「非核平和の町」宣言は、我が国が世界唯一の被爆国であり、原子爆弾の投下を受けた悲惨な体験から、核兵器の廃絶や非核三原則の遵守を求め、世界の恒久平和を希求する町の姿勢をあらわしているものであります。また、平成21年7月1日には平和市長会議に加盟をいたしました。平和市長会議は、昭和57年、当時の荒木広島市長が提唱した核兵器廃絶に向けての都市連帯推進計画に賛同する地方自治体により構成された団体で、本年6月1日現在、世界143の国と地域の3,965都市が加盟しております。本町における具体的な取り組みといたしましては、「非核平和の町」宣言の懸垂幕を役場庁舎と木野支所に設置し、広く町民に町の姿勢を周知しているところでありますが、この懸垂幕が経年により劣化したことから、先般更新したところであります。また、終戦記念日に合わせて、広報誌8月号に「非核平和の町」宣言や平和市長会議加盟をアピールする記事を掲載する予定となっております。さらに本年は、世界平和市長会議の事務局を通じて、広島平和記念資料館から原爆に係るポスターを無償で借り受け、8月に庁舎ロビーで展示するほか、世界平和を祈念して、平和市長会議加盟を表示した花の種を配付することとしております。人々の平和に対する願いが世界共通の思いとなるように、そうした地方自治体ができる地道な啓発活動を継続することによって私たち一人一人の平和に対する意識の高揚を図り、核兵器を廃絶することはもとより、通常兵器であっても決して使うことのない平和で戦争のない国づくりに取り組んでいかなければならないと思っております。次に、「都市を攻撃目標とするな(CANT)プロジェクト」署名活動の取り組みへの考えについてでありますが、平和市長会議では、世界の都市が「都市を攻撃目標にしてはいけない。子どもたちを攻撃目標にしてはいけない」ということをともに提唱していくプロジェクトを展開しております。こうした活動を通じて、都市が核兵器の攻撃目標となっていることを住民や首長、国政レベルの意思決定者に認識してもらうとともに、核保有国に対しては、核兵器廃絶に向けた誠実な交渉義務を果たすよう求めております。さらに、2020年までの核兵器廃絶を目指す2020ビジョン、いわゆる「核兵器廃絶のための緊急行動」という世界的なキャンペーンに取り組む一環として「都市を攻撃目標とするな」というCANTプロジェクトへの署名活動も展開しておりますが、この署名については、平和市長会議が核保有国や国連に届けるというものであります。このプロジェクトが目指しているところは、あくまで核兵器の廃絶であり、攻撃目標の変更を求めるものではありませんし、また、「都市」と言っておりますのは、特定の地域を指すものではなく、子供を初め一般の住民が日常生活を営んでいる場所の総称となっております。本町といたしましては、平和市長会議への加盟を契機として、CANTプロジェクトの署名に協力することは意義のあることだと思っております。この署名については、どなたでもインターネットからオンライン署名が可能となっておりますが、町が行うポスター展等の際には署名用紙を備えて署名の協力を求めるなど、さまざまな機会や方法等を検討して署名活動に取り組んでまいりたいと存じます。次に、子供たちに対する平和への意識づけについてでありますが、小中学校につきましては、学習指導要領にのっとり、児童生徒の心身の発達段階や特性等を十分考慮して、適切な教育課程の編成のもとで、社会科や道徳、総合的な学習の時間、特別活動等の授業を通して平和への理解と意識づけがなされているものと思われます。小学校の社会科では、「長く続いた戦争と人々のくらし」や「世界の平和と日本の役割」について学ぶことになっておりますし、中学校では、「2度の世界大戦と日本」や「国際社会と世界平和」などについて授業が行われております。また、総合的な学習の時間では、「平和な世界のために」や「平和と国際理解」について取り上げられておりますので、子供たちを対象にした新たな取り組みにつきましては特に考えてはおりませんが、図書館に配置しております原爆にかかわるビデオやDVD、写真集などは、学校などの団体が使用する場合には貸し出しすることができることとなっておりますので、教育委員会と連携してそれらの活用促進に努めてまいりたいと存じます。最後に、アメリカに対して米軍基地の撤退・縮小を求めていくことへの見解についてでありますが、在日米軍施設につきましては、日本とアメリカ合衆国との間の相互協力及び安全保障条約、いわゆる日米安全保障条約に基づいて設置されております。在日米軍施設のうち専用施設については、本年1月時点で国内に84カ所、面積にして3億1,002万4千平方メートル、国土面積の0.08%を占めております。また、在日米軍の普天間基地問題で注目を集めている沖縄県の状況を見ますと、専用施設は33カ所あり、面積は在日米軍専用全施設の約74%を占めております。基地の騒音問題や住民生活の安全上の問題など、今後解決していかなければならない多くの問題を抱えているのも事実だと思います。日米安全保障条約が改定されてことしで50年になりますが、隣国の北朝鮮では、昨年、地下核実験を実施したとの発表がされておりますし、最近は韓国との緊張関係が高まるなど、極東アジアの安全保障は不安定な状況にあります。我が国の安全保障を考えるとき、今回の普天間基地問題は、アメリカとの安全保障体制についてさまざまな角度から議論していく上で大きな契機となったものと思っております。いずれにいたしましても、私たちの願いは、核兵器を持たない、戦争のない平和な暮らしであります。世界にはイデオロギーの相違や体制を異にする国家や地域、民族が多数存在しております。もちろん言語も異なれば宗教も異なりますが、同じ人間として、平和に暮らしたいという願いは必ずや理解され、相入れるものだと信じております。そうした世界の実現に向けて私たち一人一人が平和への自覚をさらに高めていくことが大切であろうと思っているところであります。以上、答弁とさせていただきます。

質問 7番 守屋いつ子

御答弁どうもありがとうございます。昨年も、この平和を維持していくためにということで質問をさせていただきました。その中で、寺山町長の考え、これについては一定理解できましたし、その積極的な姿勢というのが今申されたように、一つずつ、平和市長会議に参加するだとか懸垂幕を更新するとか、そういうところであらわれているのかなというふうに思います。今回、この地道な努力、これをずっと続けていくという上でありますけれども、これをやっぱりさらに、今年度についてはそういう企画を持っていくということなんですけれども、これをやっぱり継続していく上で、一定の予算づけだとか、また、理解を得ていくためには、音更町が非核宣言をしている、そして平和市長会議に参加している、そのことをもっとアピールする必要があるのかなというふうに思っております。懸垂幕につきましては、もう30年弱ですか、ずっと、24年ぐらいでしたかね、掲げてあるということでありましたけれども、意外と気づいていないというのが周囲の方々の声を聞いた感想なんです。それ自体は非常に大事なことだというふうには思うんですけれども、さらに新たな取り組みということも、どんどん手をかえ品をかえと申しましょうか、そういうことも必要だというふうに思います。そういう点で、今回、ニューヨークでありましたNPT、核不拡散検討会議の中で出されて、最終文書の中には、非常に核を廃絶していくことについて大きな前進を見たというふうには思うんですけれども、その中で、採択された文書の中に、この会議は核兵器のない世界の達成に関する諸政府や市民社会からの新しい提案及びイニシアチブに注目されるということが明記されていたといいます。この市民社会というのは、さまざまな私たち一般市民が取り組む内容を指すというふうに言われております。そういうことでは、本当に個々の、平和の種をまくとか、そういうことも一つの取り組みだというふうには私も考えるところでありますし、また、違う文書の中では、これはまた違う、同じNPTの会議の中で出された言葉の中に、パン・ギムン国連事務総長が話した言葉で、これは、核兵器禁止条約を保有国に迫る。政府を動かすのは皆さんの力が必要です、そのように訴えていたといいます。そういうことでは、本当に最初、町長が答弁にありましたように、地道な努力、取り組みというふうに、それが非常に大事だというふうには思うんですけれども、改めてこのNPT再検討会議の中で、やはりこういう平和、核兵器を廃絶していくという、そういう一歩前進した今回の採択について、首長としてどのようにとらえているのかなということをまずお聞きしたいというふうに思います。

答弁 町長 寺山憲二(町長は2016年12月まで)

核の不拡散、これは歓迎すべきことだというふうに思いますけれども、それが大国の論理でもってこれがなかなか進まないということのないように、しっかりとこの行動計画が実行されるように願っているところでございます。以上です。

質問 7番 守屋いつ子

そういうことで、町長自身も、皆さん、皆さんというか、そういう核兵器のない世界と平和を維持するということで、新たな取り組みだとかそういうことを具体的に進めていく上では、ここでの論議、町の中の論議というのも当然大事だというふうには思いますけれども、この平和市長会議が加盟している、そして非核平和宣言の町が多く加盟している中に非核自治体の協議会というのが広島で設置されていると。全国的にこの非核宣言を行った自治体が加盟して、さまざまな各地域のそういう取り組みの状況だとか、また、核兵器の廃絶に向けてどういう具体的な行動をしていくのかという、そういう協議、論議を行っているという協議会があります。このことについては検討されたことはあるのかどうか、そのことについてまずお聞きしたいというふうに思います。

答弁 企画部長 西川友則

御質問は、平和市長会議の協議会ですか、この協議会が行っているような事業に対して本町として、昨年7月1日平和市長会議に加盟したということで、ここと何か連絡とって具体的なことを検討しているのかという御質問でございますけれども、結論から言いますと、私どもは今回、加盟してからまだ1年ということで、地道な取り組みということで、いわゆる平和パネル展、8月の2日に平和市長会議のほうに申し入れをしまして、そういったパネルをお借りしてやるというようなことでございまして、その協議会の中に入って、これから協議会と、どのような平和に向けての取り組みだとかということは現在いたしておりません。

質問 7番 守屋いつ子

この平和市長会議の協議会と、また、非核宣言自治体協議会というのがありまして、それは非核宣言を行っている自治体の協議会、そこから平和市長会議という会議を提唱するということでは、非核宣言自治体協議会が基本に置かれているということなんですけれども、私としては、ここに参加するというのは、いろんな会議に参加していくとか加盟していくだとか、そういうことについては、非常にいろんな時間的な負担だとか経済的、お金の負担だとか、そういうことなんかも発生してくるとは思うんですけれども、そういうこともちょっと今後検討していただきたいなというふうに要望するところですが、それについては、今回、具体的にそうやってパネルを借りるとかということで、一定アクションできたというか、結びつけができたというか、機会が、きっかけづくりはできたかというふうに思うんですけれども、これをまださらに一歩前進させていただきたいなというふうに思うところです。この中で今取り組まれている行動としては、親子の平和記者という事業なんですけれども、親子記者事業ということで、そういう平和の取り組みなんかを、親子を取り組みのために募集をして、いろいろ感想などを記事として載せてもらうという、そういう取り組みなんかも、ちょっと珍しい取り組みなんかも行っておりましたので、そういうあたりも非常に新たな展開をしていく上では参考になるんじゃないかというふうにもちょっと思いますので、まずそのことを要望したいと思います。今後の検討課題に入れていただきたいということで要望したいと思いますが、その辺についての御見解はいかがでしょうか。

答弁 町長 寺山憲二(町長は2016年12月まで)

平和、そして核のない世界をつくるというようなこと、そのような取り組みがどんなことがあるのか。具体的な事業があれば、お金のかかることでもありますけれども、我々は、先ほど答弁させていただいたように、地道に続けていくというようなことでございますので、それが一回こっきりのイベントにならないように、息の長い取り組みをしていかなければならないだろうというふうに思っていますので、御理解をいただきたいと思います。

質問 7番 守屋いつ子

そうなんですね。一番やっぱり心配するところは、一回きりのイベントというのか、そういうことにならないような方法をつくっていってほしいというところにあるわけなんですけれども、そういうことで、継続するということで、ぜひよろしくお願いしたいというふうに思います。あと、「都市を攻撃目標とするな(CANT)プロジェクト」署名活動については、大変この内容だとか具体的な取り組みの方法などを提示していただいております。これにつきましては、いろいろ、ポスター展の場所に用紙を備えるだとか、ほかの機会など検討していくということなんですけれども、例えば一般町民の方々がこの署名を行いたいとなったとき、この用紙をもって署名を行いたいというときには、そこへの対応はどのようになるのかお伺いいたします。

答弁 企画部長 西川友則

CANTプロジェクト、これの署名のお話でございます。本町では、先ほど申し上げましたけれども、役場庁舎のロビーで8月2日から8月10日、平和パネル展に合わせて署名をしたいと。署名用紙を置いてやりたいというふうに考えております。御本人が直接署名をする、したいという思いがあれば、それは平和市長会議のほうにつなぐような形でバックアップしたいというふうには考えております。

質問 7番 守屋いつ子

ちょっと認識不足のところもあったんですけれども、これは町が企画する、企画するというか、イベントの期間に署名を行うということになっていくものでしょうか。例えば、いろんな平和の取り組みを行っている団体なんかもあるんですけれども、例えば、毎年この間、七、八回図書館で行われております原爆パネル展だとか、ああいう場所への用紙の配付だとかということなんかもきっと目的としては同じなのかなというふうには思うんですけれども、そのあたりについてはどのように対応することになりますか。

答弁 企画部長 西川友則

署名の主体がどこにあるのかというような御質問なのかなというふうには私とらえたんですけれども、私どもは平和市長会議に入って、平和を希求する人たちのために、いわゆる平和市長会議がやる署名を、我々は加盟したわけでございますから、あらゆる場面を通じて署名活動を積極的に行いたいと。その手法としては、署名用紙をその場面に置いて署名していただいて、それを平和市長会議のほうを通じて署名書を送るというようなことでございます。

答弁 企画部長 西川友則

済みません。パネル展等は、役場ロビー、あるいは図書館というようなところで過去にはやっておりました。したがいまして、場所を問わず、そういったいわゆる署名につきましては、必ず平和市長会議のほうにつないでいくという考えでございます。

答弁 教育長 荒町利明(教育長は2015年3月まで)

図書館でのパネル展というお話もございました。当然、先ほど、町長部局のほうで平和市長会議の加盟もしております。そんな中で、仮に図書館のほうでそういう原爆パネル展、祈念パネル展等が行われた際には、町のほうと連携いたしまして、その署名運動、署名に参加、それは教育委員会といたしましても多くの方に呼びかけていきたいし、また、学校現場中心、等々も含めまして各団体のほうにも当然その署名参加の呼びかけはしていきたいというふうには考えております。

質問 7番 守屋いつ子

わかりました。そういうことで、これについては全庁で取り組んでいくということでありますので、一緒にやっていきたいというふうに思います。あと、平和教育と申しましょうか、平和への意識づけは非常に大切だということで、これについては、学校については、小中高と学習指導要領に沿って学校では一定行うということでありますけれども、これは前回もちょっと私述べさせてもらったんですけれども、書面上だとか先生の講義の中でということではなくて、直接的にそういう被爆をしたとか、戦争で非常に大変な思いをしただとか、そういう声を直接聞くということは非常に大切なことだというふうに思うんです。そういう経験だけがすべてではないんですけれども、ここについては非常に、今元気で過ごされている方たちはどんどん年もとって、体調も悪くなっていくという、そういう時間的な制約があるかというふうに思うんです。そういう中で、やはりそういう声というのをぜひ子供たちに伝えたい、伝えることが必要なんじゃないかというふうに考えます。私は、二、三年前でしたか、東京大空襲で小学校6年生……。大空襲に小学校のときに遭ったと。自分の妹、兄弟を背負って自分も逃げたんだけれども、夜中、逃げながら、小学生の子が、私は一体何をしたんだろう、どうしてこんなに逃げなければならないんだろうということをすごく思って走り続けていたという、その言葉というのがやっぱり忘れられないし、直接そういう言葉というのを小学校のときの体験として伝えていきたい、伝えてもらいたいなという、そういう思いがあります。そういうことで、そういう被爆された方もいますし、今もそういう方々は、本当に今もなお、いつ発症するのか、がんなども。そういう思いでずっと過ごされているという、そういうこともお聞きしました。そういうことでは、本当にこの被害者の実体験、それを伝えていくこと、もうこれは本当に限られた時間の中でしかできないことだというふうに思うんですけれども、そこへの取り組みについて、ぜひ前向きに検討していただけないものかというふうに思うところなんですけれども、その点いかがでしょうか。

答弁 教育長 荒町利明(教育長は2015年3月まで)

確かに守屋議員のおっしゃるとおりかなというふうには思います。御承知のとおり、昭和20年8月15日に終戦しまして、現在、戦後65年が経過しております。そんな中で、町長のほうから答弁がございましたように、世界で初めて、最初に広島に原爆が投下されました。その後、続いて長崎に投下をされました。それも事実でございます。それで、広島では14万人の方が一気に亡くなり、あるいは長崎では約8万人が亡くなっております。現在もなおかつその被爆を受けた方々、その方が今なお苦しんでいるというのも事実かなというふうに思います。ただ、戦後65年経過いたしまして、核の恐ろしさ、あるいは核によって犠牲に遭われた悲惨さ、その辺は、常に平和のとうとさ、その辺も授業の中で取り入れていきまして、平和についての意識づけ、理解づけ、それは現在もなされているということは授業の中で取り入れております。この悲惨さ、いわゆる広島、長崎に投下されたその事実というのは絶対風化させてはいけないという思いは、今の子供たちにもその事実というものは伝えていかなければならないということもあります。ただ、教育基本法の中で、それだけに特化して授業を行うということにはなりません。あくまでも1つの教科、あるいは道徳、特別活動、あるいは総合的な学習の時間、いろんな形の領域の中でバランスのとれた幅広い知識と教養を身につけていただくというのが基本でございますので、確かに恒久平和を教えていくということも必要でしょうけれども、バランスのとれた中で、今後も、原爆という恐ろしさ、その事実、それは風化させることなく、子供たちに授業の中で伝えていくという考えでおります。以上でございます。

質問 7番 守屋いつ子

今、教育長から答弁ありましたように、今の教育基本法、学習指導要領の中では、なかなか時間としてとれない部分だとか、それに特化して時間を設けることができないという制約があるという、そのことは、そのことを一定やっぱり踏まえた上で、では学校教育から離れた中で、生涯学習も含めてなんですけれども、そういう中でこういう場面をつくっていくということが、やっぱりこの音更、いろいろ平和教育というか、平和のいろんな事業を取り組む中の一つとしても取り組んでいくことなのではないかというふうに思うんですけれども、答弁の中では、教育委員会と連携していろんな、これはビデオだとかDVDの関係なんですけれども、そのほかのことについてもやっぱり教育委員会と連携しながら町で企画をしていくという、そういうことになるかというふうに思うんですけれども、そのこと、学校教育の中だけではなくて、今、非常にそして厳しいものがあるかというふうに思うんです。今の学校教育、学習指導要領を外れるということは。だから、それ以外でそういう工夫を凝らした企画をぜひしていただきたいというところなんですけれども、そのあたり、例えば生涯学習の中で行うことはできないのか、そのあたりはどうなんでしょうか。

答弁 教育長 荒町利明(教育長は2015年3月まで)

確かに、実際に戦争に行かれて、こちらに現在生活している方もおります。そんな体験者の方を招いて、いわゆる学校教育現場では総合的な学習の時間でそういう体験的なお話をさせていただいている、教育というんですか、総合的な学習の時間でもそういう授業も展開されております。確かに、授業の中だけではそれが足りないとすれば、生涯学習的な形の中で、そういう戦争体験者の方が数多く音更町にもおりますので、そういう方たちに講師になっていただいて、そういう場面をつくった計画はあってもいいのかなというふうに私も考えておりますので、それは、機会があればぜひそういうような計画も組んでみたいというふうには考えております。

質問 7番 守屋いつ子

ぜひ計画をしていただきたいというふうに思います。いろいろ戦跡だとか、そういう史跡についてはなくなることはないんです。それはずっと残されるもので、それは継続できるんですが、人については時間の制約があるというところで、ぜひ急いでいただきたいというのが要望でございます。またあと、これについては、子供を取り込みながら、いろんな平和の取り組みということはいろんな場面でできるかというふうには思うんですけれども、ぜひそういう人、親子を含めて、また地域の人を含めた、そういう企画もぜひ練っていっていただきたいというふうに、これについては要望をしておきます。あと最後に、今回非常に沖縄の普天間基地の問題では、それこそ県民挙げて、そして県民も住民も議会も、首長さん、町長さん含めて大きな、この沖縄に基地は要らないという、そういう行動が起きました。そういう、住民の声が本当に反映されないという結果が今回生まれたわけなんですけれども、この点については本当にいろいろ難しいものがたくさんあって、この場ではすぐ私自身も消化できないでいる部分もあるんですけれども、前鳩山首相は抑止力を大上段に掲げて、基地をそこから撤去することはできないというふうに言ったわけなんですけれども、その以前には、そこの県民、住民に対しては、基地を国外に、もしくは県外に持っていくという約束をしたわけです。そういう約束を破ったというところで、非常に難しいかと思いますが、そういう公約を破ったというところで、首長である寺山町長はどのような見解を持つのかなというふうにちょっとお伺いしたいと思います。

答弁 町長 寺山憲二(町長は2016年12月まで)

守屋議員、いみじくも、難しい問題で、私自身も消化できないでいるというふうにおっしゃいましたけれども、私もそのとおりだというふうに思っております。

質問 7番 守屋いつ子

この件については、本当に沖縄の問題だけではなくて、質問通告の中にもありましたけれども、この米軍の基地というのが、本当に私たちの身近なところにも、基地というか、米軍の海兵隊と一緒になった訓練というのは身近なところでも行われている、そういう実情があります。帯広にあります第5旅団、あそこはこの道東一円を管理しているというか、しているわけなんですけれども、その中で、そういうことを考えると、決して沖縄だけの問題ではないというふうに考えられるかというふうに思うんですけれども、この中で、矢臼別で今回も5月26日から6月8日まで演習が行われておりました。そのためには、ここの第5旅団の自衛隊も一緒に行っているわけなんですけれども、そういう中で、いろんな地域の方々への被害、そういうことなんかも実際生まれているんですけれども、そういうことがある実情、これについてはやはりきちんととらえなければならないというふうに思うんです。今回のこの矢臼別の火事、火災については、5回も火事を出したということで、道も高橋はるみ知事が抗議というか、原因と、あと今後の対策で徹底してほしいということで要望したというふうに言われておりますけれども、そういう上で、この道東に関連する、置かれている音更町としてもやはり人ごとではないんじゃないかというふうに私は思います。そのあたりで、住民を守っていく立場にある町長としてはやはりその状況なんかもきちんと踏まえていかなければならないかというふうに思いますけれども、そのあたりではどのようにお考えなのか、お願いいたします。

答弁 町長 寺山憲二(町長は2016年12月まで)

今、日米安保条約に基づいて米軍基地が国内に駐留しているわけでございますが、その沖縄の問題に端を発して、帯広の第5特科の旅団が管理しています矢臼別のほうにその演習が来たらというようなことでございますが、今までも米海軍については、普天間基地とは関係なしに演習が行われているんだろうというふうに思います。その中で火災等が発生したというようなことでございます。音更町、隣の町にも訓練基地持っていますので、人ごとだというふうには思っておりませんけれども、この問題を考えるときには、米軍が海外に行けとか県外から出るとかというような問題のほかに、根源的には、もう一度日米地位協定というのをしっかり見直していただく、そのことが地域住民の米軍駐留の、何かあったときに日本の国が何も言えないというようなことのないように、その辺をまずしっかりと見詰め直してほしいなというのが私の素直な感想でございます。以上です。

質問 7番 守屋いつ子

今言われたように、アメリカに対しても日本の国が何も言えない、そういうことに対しては、それこそ先ほど言いましたように、一人一人の声、一つ一つの自治体の声というのがやっぱり力に一定なっていくのではないかというふうに思います。そういうことで、確かに矢臼別の演習というのは、沖縄の基地があって、こちらも行われていたというのは事実なんですけれども、今回の日米の合意の中で、沖縄の負担を一定軽減するために、地方の訓練地域、演習地域、そこにまた少し拡大をしていくということに、そういう案があるということでは、当然矢臼別の演習場あたりはさらに拡大されていくわけです。そうなってくると、今でもそういう被害があり、これは火災だけではなくて、低空飛行による動物への影響、これは音に驚いて牛だとかが走り、暴走してけがをしたとか骨折をしたとか、そういうことがあったり、この音によってガラスの破片が子供に飛び散ってけがをしたとか、そういういろんな事故が報告されているわけです。そういう点では、さらにこの被害というのは拡大されていくということが想定されます。ということを考えたら、やっぱりそこでそれぞれの自治体の首長はどうするかということが本当に問われてくる問題なんじゃないかというふうに思います。ぜひ、当然何らかの意思表示をしていくのかというふうにちょっと思ったりはするんですけれども、私はここであえて言いませんけれども、町長の言葉の意思を確認いたしませんけれども、首長として住民を守っていくという立場にぜひ立っていただけるものと信じております。ただ、この拡大されることによってどういう影響が想定されるのか、その辺についての認識だけお伺いしたいと思います。

答弁 町長 寺山憲二(町長は2016年12月まで)

矢臼別が普天間基地の代替として訓練施設になるというようなことについては、国も、どこもまだ方針も何も決めていないんだろうというふうに思います。そうした中で、私たちが、矢臼別がどうのこうのということは、今の段階でコメントするものは何もないと思いますし、それから、先ほど、首長として意見を求められているのではないかというふうなこともお話がございましたけれども、そのようなことは今の段階では全くございません。ただ、米軍が日本に駐留している、この事実を考えたときに、沖縄だけに負担を求めてはいけないことだけは間違いのないことだというふうに思います。米軍が日本に駐留していることの是非については、今ここでお答えできるものはありませんけれども、もしもそれが日本が是として受け入れるとするんであれば、沖縄だけに過重をかけて、今までどおりでいいのかというようなことは、日本国民全体が考えなければいけないことだというふうに思っているところでございます。以上です。

質問 7番 守屋いつ子

大体皆さんそういうふうに、沖縄だけに負担を求めてはいけないと、そういうことで、では自分たちのところにといったときに、自分たちのところに本当にそれを受け入れていいのかという非常に問題が出てくるかというふうに思います。ただ、このアメリカの基地、米軍の基地、これがあることによって日本はすごく負担をしております。経済的にも負担をしております。今の中、これはそれこそ私たちの税金から全部出ているわけで、そういうことも考えると、やはりそれでいいのかということになってこようかと思うんです。そういうことでは、アメリカの基地、これはアメリカにやっぱり持ち帰ってもらう、お返しするというような、そういう姿勢というのを、姿勢というかそういう声というのはやはり政府に上げていただいて、そしてアメリカに伝えてもらうということが大事なんではないかというふうに思います。それこそ地道な声になるんじゃないかと。一人一人の声を大きくしていくということにつながるんじゃないかというふうに思いますので、この基地の撤退・縮小を求めていくという、そういう姿勢を、姿勢というかそういう声を出していただきたいというふうに要望いたします。要望させていただきます。最後に町長の考えをよろしくお願いいたします。

出典:音更町議会 平成22年第2回定例会 2010年6月14日 議事録 PDF(1ページ) 間違いを知らせる