みんなの議会

音更町議会 平成22年第1回定例会 2010年3月8日

国の2010年度、新年度の農業予算と本町農業について

2010年3月8日、音更町議会の一般質問で、山川秀正議員が「国の2010年度、新年度の農業予算と本町農業について」質問し、町長 寺山憲二、経済部長 西坂賢二、農政課長 宮原達史が答弁しました。

質問者
山川秀正 議員
答弁者
町長 寺山憲二、経済部長 西坂賢二、農政課長 宮原達史

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。

質問 6番 山川秀正

おはようございます。通告に従いまして1問について一般質問を行わせていただきたいと思います。国の2010年度、新年度の農業予算と本町農業についてでございます。昨年8月の総選挙で民主党中心の政権が誕生し、初めての本格的な予算が国会で審議され、衆議院を通過いたしました。農林水産予算総額が34年ぶりに2兆5千億円を下回り、ピーク時の3分の2まで落ち込みました。1975年の農業予算は2兆1,767億円で、当時の軍事費の1.6倍でしたが、1986年に逆転し、ことしの予算ではちょうど軍事費の半分になってしまいました。事業仕分けでは、軍事費を聖域にして、8年ぶりに増額する一方で、農林水産予算の削減は加速されました。ことしから新たにスタートする戸別所得補償モデル対策、水田利活用自給力向上事業が動き出すにもかかわらず、昨年との比較をしても1千億円も減っております。基幹産業を農業としている本町にも大きな影響が予想されます。本町独自の取り組みも含め、次の項目について伺いたいと思います。一つ、国の農業予算で、前年対比で削減された主なものと本町農業への影響と対応について。二つ、戸別所得補償モデル対策、水田利活用自給力向上事業による農家収支は。三つ、水田利活用事業における激変緩和策と作物間の調整について。四つ、2011年、来年度からスタートする戸別所得補償制度本格実施に向けた畑作や野菜、酪農畜産の見通しと制度設計に対する働きかけを。五つ、戸別所得補償は農畜産物自由化推進の条件づくりとの懸念の声があるが、町長の認識と食料自給率向上を目指す地域合意形成の取り組みについてお伺いをいたします。御答弁よろしくお願いを申し上げます。

答弁 町長 寺山憲二(町長は2016年12月まで)

国の2010年農業予算案と本町農業についての御質問にお答えいたします。昨年の総選挙の結果、民主党中心の政権が誕生し、農業分野においてもさまざまな政策の転換がなされようとしております。中でも農業者戸別所得補償制度は、平成19年10月に、当時野党でありました民主党が当時の品目横断的経営安定対策に対抗してその法案を提出し、参議院で可決されたものの、翌平成20年5月に衆議院で廃案となったものをベースとしておりますが、昨年の総選挙に向けたマニフェストにこれが盛り込まれ、今回予算化されようとしているものであります。また、昨年11月には、既存の予算であっても必要な予算なのか見直すとともに、予算編成の透明性を徹底することなどを目的として事業仕分けが行われました。農業関係の事業につきましてもその対象とされ、予算編成に当たっての判定を受けたところであります。その結果、新年度の農林水産関係予算は総額で2兆4,571億円、前年対比4.2%の減となり、34年ぶりに2兆5千億円を下回ることとなりました。初めに、国の農業予算で、前年対比で削減された主なものと本町農業への影響と対応についてでありますが、国の農業予算で、前年対比で削減された主なものを全国ベースの予算額で申し上げますと、農地有効利用生産向上対策事業及び農道整備事業が皆減、かんがい排水事業が97億2千万円で72.1%の減、強い農業づくり交付金が143億9千万円で41.1%の減、農業共済関係予算は922億8千万円で6%の減などとなっております。これによる本町農業への影響と対応についてでありますが、まず、農地有効利用生産向上対策事業は、農地や農業水利施設などの簡易な整備を支援するもので、この事業予算が皆減となったことは、昨年の天候不順により影響を受けた農地の湿害対策を考えていた生産者への影響は大きいものと思っております。このため、本町におきましては、例年実施しております小規模土地改良事業及び今年度から両農協とともに取り組んでおります圃場環境改善支援事業の制度を拡充し、有効活用が図られるよう予算を編成したところであります。農道整備事業につきましては、既設農道の路面補修等を行う農道保全対策事業音更1地区の実施に向けた点検診断を行う予定としておりましたが、新規地区の取り扱いにつきましては、現在、国段階において調整中となっておりますので、今後の推移を見なければなりません。また、かんがい排水事業につきましては、国の直轄事業として国営かんがい排水事業美蔓地区を継続実施しておりますが、現時点において事業地区への予算配分が示されておりませんので、これにつきましても今後の推移を見ることとなります。また、強い農業づくり交付金につきましては、農産物の安定供給のため、生産から流通までの強い農業づくりに必要な施設整備を支援するものでありますが、事業仕分けによる判定において、融資に転換を進めるなどの意見が出され、予算が縮減されたところであります。本町においては、従前からこの事業の補助金により農協の施設を整備しており、来年度も整備の予定があることから、この予算縮減が与える影響を懸念しておりますが、現時点では、引き続き補助申請に向けた事務手続をとってまいりたいと存じます。農業共済関係予算についてでありますが、このうち農業共済事務費負担金の縮減につきましては、この縮減により生産者の賦課金がふえることのないように人件費等の圧縮で対応し、また、農業共済掛金国庫負担金につきましては、平成22年産の共済掛金率が平成20年産までの実績で算定するため、掛金率の下がる作物が多くなり、国庫負担金が減額となっても、全体で吸収できる範囲におさまりそうなことから、今のところ影響はないとお聞きしております。次に、戸別所得補償モデル対策、水田利活用自給力向上事業による農家収支についてと、水田利活用事業における激変緩和策、作物間の調整につきましては、関連がありますので一括してお答えいたします。先ほども申し上げました農業者戸別所得補償制度は、政権与党の目玉政策として、来年度はそのモデル対策が実施される予定となっております。その内容につきましては、米戸別所得補償モデル事業と水田利活用自給力向上事業の二本立てとなっております。米戸別所得補償モデル事業は、水稲作付の販売農家を対象とし、10アール当たり1万5千円の定額部分と、当年産の平均販売価格が標準的な生産に要する費用を下回った場合の差額である変動部分を直接払いにより生産者に交付されるものであり、本町では、水稲作付予定の4戸の対象者が対象となる予定であります。また、水田利活用自給力向上事業は、現在の産地確立交付金で、昔の転作奨励金に当たるものであります。交付単価につきましては、全国統一で、麦、大豆、飼料作物が10アール当たり3万5千円、ソバ、ナタネが2万円、その他作物が1万円とされましたが、今年度までこの単価は各市町村の水田協議会において、それぞれの地域の特色や実情に合った単価設定が可能となっておりましたので、本町においては、輪作体系確立の観点から作物間の調整を行わず、水田に作付したすべての作物に対し、金額に差をつけない一律の単価を交付金総額の範囲内で設定しております。なお、今年度は10アール当たり3万7,091円としていたところであります。今回、国が設定した単価は、麦、大豆、飼料作物が3万5千円で、2千円ほど下がることにとどまりますが、小豆、菜豆、てん菜、バレイショ、野菜などその他作物を作付した場合には、今年度の単価から約2万7千円の減で、大きな減額となります。このため、国は、現行に比べて金額が大きく減少する地域の影響額をできる限り抑えるため、激変緩和措置を講ずることとしており、全国で260億円の調整枠を設け、北海道には約133億円が配分される予定と聞いております。これにより道内全体の総額はほぼ今年度並みの額が確保される予定でありますが、この措置による各地域協議会の単価設定につきましては、現在、国と都道府県が協議中で、本町においては、この激変緩和枠を用いて、作物間の調整を行わない従来どおりの考え方で、すべての作物について今年度並みの単価まで引き上げるよう要望しているところであります。要望に近い単価となれば、この事業による農家収入に与える影響は最小限に抑えられるものと考えております。次に、2011年の戸別所得補償制度本格実施に向けた畑作、野菜、酪農畜産の見通しと制度設計に対する働きかけについてでありますが、国は、来年度の戸別所得補償モデル対策を経て、平成23年度以降、畑作、酪農畜産にも戸別所得補償制度を導入する予定としております。畑作につきましては、現在、平成19年度に導入された品目横断的経営安定対策から名称が変更された水田・畑作経営所得安定対策により、麦、大豆、てん菜、でん原バレイショを対象として、固定払いと成績払いにより交付金が支払われております。固定払いにつきましては、地域の生産力を反映した過去の実績により交付され、成績払いにつきましては、品質と数量に応じた額が交付されておりますが、この制度の対象となるのは認定農業者であって、経営規模が北海道では原則として10ヘクタール以上の農業者とされております。また、酪農畜産につきましては、加工原料乳に対する生産者補給金、肉用牛肥育経営安定特別対策事業、肉用牛繁殖経営支援事業など、来年度の価格及び関連対策が先日決定されましたが、このような対策から、どのように戸別所得補償制度に転換されていくのか、現時点では不透明であり、野菜に関しましては、現政権発足当初は所得補償制度の導入が検討されていたようでありますが、今国会での大臣答弁によりますと、戸別補償とは別の支援制度を考えていく方向となっているようであります。畑作及び酪農畜産の戸別所得補償制度につきましては、現時点では、販売農家を対象に平成23年度から導入される予定とされておりますが、対象となる作物、補償の算定方法など、具体的な内容やその詳細については、今後、検討、制度設計されていくこととなり、本年8月末の概算要求の時点で予算措置が見える形になると聞いております。本町といたしましては、畑作、酪農畜産の制度に、食料基地・十勝の声が反映されるよう、町村会等を通じて要請活動をしてまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りたいと存じます。最後に、戸別所得補償への認識と食料自給率向上を目指す地域合意形成の取り組みについてでありますが、この制度導入に当たっての国の説明は、自給率の向上を目指すための環境づくりが主眼であるとしておりますので、私は、先進諸国の中でも低い自給率の我が国が、自給率向上に向けたステップとなることを期待しております。ただ、そのためには、この戸別所得補償制度が、専業農家の生産意欲をかき立てるとともに、国内農業の発展を促すものであって、決して相対的な競争力が下がるようなものでないことを願うものであり、また、そのような制度設計となるよう要請してまいりたいと考えております。また、食料自給率向上を目指す地域合意形成の取り組みについてでありますが、やはり十勝、音更町の経済は農業が下支えしておりますので、地場産品を核とした地産地消と食育を推進することにより、本町の基幹産業である農業を、生産者のみならず、地域経済の発展のために生かすとともに、消費者や他産業との連携を生み出し、関連産業を初めとする経済全体の活動を高めることにより、農畜産物の付加価値も高まり、ひいては、そのもととなる本町農業のさらなる振興・発展につながる好循環を呼び起こすものと考えております。食料自給率の向上や地産地消は、こうした経済活動の高まりとともに、地域消費者ニーズにも対応した農業生産も必要となることから、生産者と消費者、関連産業が相互に連携し、まとまりのある地域づくりを目指すこと、そして、町といたしましても、地域を巻き込んだそのコーディネーター的役割を担っていくことが重要だと認識しております。そのためにも、生産側に今後導入される予定の戸別所得補償制度が、単なる生産費と販売価格との差額補てんに終わることなく、先ほども申し上げましたが、生産者が意欲を持ち、将来展望を描けるような制度となり、地域の経済振興につながる制度となるよう要請活動を行ってまいりますので、御理解を賜りたいと存じます。以上、答弁とさせていただきます。

質問 6番 山川秀正

答弁をいただきましたけれども、私の思っている部分も含めて、私の思いの部分も含めて再質問をさせていただきたいと思います。まず、1問目の国の農業予算削減、これと本町農業への影響の部分で一定大まかに5項目について触れられておりましたけれども、その部分以外、それからもう少し踏み込んで話をさせていただきたいと思いますけれども、まず土地改良関係の部分、今回の農業予算の削減の中で例えば農業農村整備、土地改良については、2009年、国が昨年度5,772億円の予算に対してことしは2,129億円、実に3,643億円も減っていると、そういう状況だというふうに思っています。それで、11日から予算委員会で審議される本町の土地改良関係の予算総額を見ますと、今年度、2009年度が4億7,500万、新年度が4億100万円、ここも7,400万円減っているというのが現状なんですけれども、こういった状況の中で、例えば音更町の場合、農村地域での無水地帯の解消等々を含めて道営の事業等々が、国営の事業、道営の事業が今行われているんですけれども、そういうまず農村の地域での水の問題、簡易水道の布設の問題等々での解消の部分でのおくれとか懸念とか、こういった点についてどのようにとらえているのか、まずお伺いをしたいと思います。

答弁 経済部長 西坂賢二(経済部長は2012年3月まで)

本町のことしの予算が減っている部分につきましては、豊田2期地区、あと北音更地区の完了によるものが大きいというふうにとらえておるところでございます。それで、今現在音更東部地区で水田の営農用水事業を進めさせていただいておりますけれども、今年度、確かに土地改良事業費が減少に伴いまして、要求額に対しまして大幅に内示を受けている額が減らされているような状況です。それで、当初の予定が若干ずれ込むような心配も見られるわけなんですけれども、その辺、町としては、営農用水を重点的に整備していただきたいというようなことで北海道のほうには要請をさせていただいているところでございます。それと、暗渠排水事業の関係で、今道議会のほうでも議論させていただいていますけれども、道の単独事業で団体営緊急農地排水対策の事業費として団体用に7億円の事業費が計上されているというようなお話がございまして、それで、道議会が終わり次第そういった部分の取りまとめがされるというようなお話を聞いておりますので、1地区2千万というような、そんな大きな金額ではございませんけれども、希望があればそういった事業の採択に向けて取り組んでいきたいというふうに考えているところでございます。

質問 6番 山川秀正

簡易水道、水の確保を最優先にということですから、そこはぜひそういうスタンスで臨んでもいただきたいというふうに思いますけれども、やはりそういう影響が出る、そういう懸念に対してやっぱり一定、先ほどの町長の答弁の中にも町村会等々を通じて精力的に働きかけるといいますか、そういう答弁もありましたけれども、ぜひそういう方向の中で一日も早くといいますか、まず水というのは生活していく上では本当に最初に必要になるものだというふうに思いますので、そういった点での取り組みの強化と、やっぱり一日も早く事業が推進できるような努力も求めておきたいと思います。あと、強い農業づくりについては先ほど答弁もされております。一定そういう状況だというのは理解はするんですけれども、2010年、ことしと、それから2011年で小麦の品種改良といいますか、品種の交代が進むといいますか終わる、そういう状況の中で、一番懸念するのは、収量が2割から3割ふえるということは面積が2割から3割ふえるということに等しいんだ、それにどう対応するかということが求められているということなんですけれども、そういった点で、両農協が小麦の乾燥調製施設の整備を申請していると。その部分での予算減額ですから、どういう、施設の整備のおくれというふうになるのか、両農協がどういうふうに考えているのか、そこら辺についても一定掌握をしていたらお願いもしたいと思いますし、自己資金を一定程度膨らませて例えばことしから事業に着工するのか、予算の確保、そこを一定待つのか、そういった部分も含めて両農協が今この事態での対応をどういうふうに考えているのか、そういった点での現状を掌握していたらこの点について答弁をお願いしたいと思います。

答弁 経済部長 西坂賢二(経済部長は2012年3月まで)

強い農業づくり事業につきましては、4割以上の減となってございます。それで、22年度につきましては管内で6JAの農協がこの補助金によりまして小麦の乾燥施設の整備を予定していると聞いてございます。ただ、事業仕分けで大幅に削減されたことによりまして少ない予算の中で事業を進めていくのにはどうするのかということになると思うんですけれども、補助金の採択に当たっては、新設や移転というよりも、既存の施設をそのまま使うことを前提とした増強だとか能力アップを優先するというような傾向が出てくる可能性があるというふうに押さえています。それで、また、既存の施設をそのまま使った増強だとか能力アップにつきましても、補助金が採択になるかというのは今の現時点では不透明な状況になってございます。例年でいきますと大体5月の連休ごろにはっきりしてくるというような形になろうかと思います。補助金がつかなかった場合の関係につきましては、能力アップ分だの補助申請、自己資金、こういったことでこれから検討されてくるのかなと思いますけれども、現時点では申請をしていくというような状況になってございます。

質問 6番 山川秀正

現状では計画どおり申請をしていくという点で、その実態が5月過ぎないとはっきりしてこないということなんですけれども、小麦の収穫に間に合うような施設増強、当然、品種が2種類になるといいますか、収穫の品種が2種類になるわけですから、そういった点では非常に調製施設、乾燥施設部分での労働やなんかの部分での負担がふえることは間違いない、そういう現状の中で、この事業申請を前向きに進める、そういう努力もぜひ求めておきたいと思いますし、両農協と相談をして、収穫の時期に例えば施設の能力が足りなくて穂発芽が発生するとか、そういう事態が発生しないような取り組みをぜひ求めておきたいなというふうに思います。それであと、この部分では私心配しているのは、その予算ことし減った部分で心配しているのは、先ほど農業共済について、今年度は6%の減だったんですけれども、なぜ6%で済んだか。それは背景があるんです。国庫負担2分の1は法律事項だと。法律を変えなかったらその国庫負担の割合を減らすことできないからことしは辛うじて6%の減に済んだということなんですけれども、要するに乗り切れたというふうに表現されているんですけれども、将来にはその制度の見直しということが強調されているといいますか、そういった点が一つ非常に大きな懸念されるんですけれども、そういった見通しについてはいかがでしょうか。今年度についての答弁については了解もいたしますし、負担、掛金等々への影響は極力少なくて済むというか、ほぼ吸収できるんでないかという、そこは理解をいたしますけれども、来年度以降の部分でそういう懸念材料が大きく指摘されているんですけれども、その点についてはいかがでしょうか。

答弁 経済部長 西坂賢二(経済部長は2012年3月まで)

今、山川議員言われたとおり、法改正が必要になってくるという部分は承知しているところでございますけれども、今のところ、来年度以降については今の時点では先行きが不透明というふうな状況でしかお答えできないところでございます。

質問 6番 山川秀正

現状では不透明で、先が読めないという点は理解をいたしますけれども、ぜひそういった部分では、戸別所得補償も農業共済加入が前提条件になっているんですよね。そういった点で、農業共済での負担増等々が発生しないような形を不透明の中でも働きかけていただきたいというふうに思っています。あとこの部分で、1の部分では、例えば鳥獣被害防止対策、これが28億円から23億円、5億円減っている。それから、先ほど野菜の話もありましたけれども、野菜価格安定対策、ここの部分も実は94億円から91億円に3億円減っている、そういう状況があって、これ二つとも今緊急の課題といいますか、鳥獣対策も、全国的にはイノシシ、北海道等々ではシカの部分での鳥獣対策をどうするのか。その被害額の大きさからも、鳥獣駆除に自衛隊の出動を要請できないのかという、そういう切実な声まで聞こえてくるんですけれども、そういった点で、そういった予算も減らされている、現場の部分ではそういった部分での御苦労もおありと思いますけれども、こういった現状をぜひ直視もしていただいて、農業予算確保のために努力を求めておきたいなというふうに思っています。それで、この1の部分での最後にしたいんですけれども、こういう状況の中で、本町農業への影響の部分では、先ほど、独自の取り組みとしては小規模土地改良事業、それから両農協でやっている圃場環境改善支援事業等々については町が独自に支援をしている、そういう努力が見えておりますけれども、その他の部分でもぜひそういう形の中で、今やれること、やらなければならないことという点で努力を求めておきたいと思います。ちょっとこの問題だけやっていても、半分過ぎましたので、次、2のほうに移っていきたいと思うんですけれども、戸別所得補償のかかわりについては、ちょっと関連があるので、2、3の部分は一緒に質問させていただきたいと思いますけれども、まず、先ほどのお話、御答弁を聞いていて、モデル対策については対象農家が4戸だという点では理解をいたしましたけれども、固定部分1万5千円、変動部分が標準的な販売価格、過去3年、18年から20年というふうに言われていますから、それを下回った場合はその差額を補てんするということなので、ここはぜひそのまま、ことしについてはモデル事業として実施されるんでないかというふうに思っているんですけれども、ただ、今米の価格、非常に、買いたたきといいますか、10アール1万5千円とその変動部分、一説には1俵大体1,200円ぐらいになるんでないかという、そういう想像のもと、1万5千円、全国の平均の反収が8.8俵というふうに言われていまして、それを割り返すと1俵1,700円ぐらいだと。これに1俵1,200円、約3千円弱の金が国から出るんだから、その分農家から買う米の値段は安くてもいいんでないか、安く買おうじゃないかという動きが大手の米屋、卸等々を中心に行われている、そういう現状があるので、ぜひそういった点では、そういうことに対する規制等も、先ほど町長の答弁の中にありました町村会を通じて働きかける、そういった部分にはぜひ触れていただきたいなというふうに思うんですけれども、特に音更町で影響が多いのは水田利活用の事業です。俗に言う今までの転作奨励金というふうに答弁書には書いてありましたけれども、昨年で言えば産地づくり交付金という点で、音更町といいますか、十勝管内が当初の提案のままでしたら7億4,600万から4億7,700万円、2億6,900万円減るという状況だったんですけれども、激変緩和で一定救済されるんでないかというふうに言われているということなんですけれども、その減額される部分、激変緩和で100%先ほどの、答弁によるとほぼということなんですけれども、どうもそこに実は疑念が残っている。先ほどの答弁にもありましたとおり、音更町の場合は一律出したと。それで、国が示した水準が、麦、大豆は3万5千円なんですけれども、その差額、特に麦、大豆は2千円しか違わないというふうに答弁書にはありましたけれども、ほかの作物については1万円ですから、相当、2万7千円ぐらい違うと。そこをどうやって穴埋めするのか、救済するのかということが今音更町にとっても今営農が始まる時点での大きな課題だというふうに思うんですけれども、もう一度お伺いをしておきたいと思うんですけれども、その激変緩和、北海道全体で言えば133億円使ってということなんですけれども、その部分でのお金、前年並みの確保という部分が本当に安心して、農家にとっては安心をして、とりあえず2010年度は昨年と同じ水準確保できますよという部分での確認といいますか、もう一度その点について、先ほど答弁としてはほぼということがありましたけれども、こういったことがあってほぼこういう見通しだよという点で、もう少し詳しくその部分での答弁お願いをしたいと思うんですけれども。

答弁 農政課長 宮原達史(農政課長は2012年3月まで)

自給率向上のための戦略作物等への直接助成という題目がついたこの水田利活用自給力向上事業ですけれども、先ほども御答弁申し上げましたが、現在、音更町では3万7千円程度の一律助成を、10アール当たりの3万7千円で助成しております。これが、国が全国統一で決めましたのは、繰り返しになりますけれども、麦、大豆、飼料作物が3万5千円、それからソバ、ナタネが2万円、その他作物が1万円。この戦略作物、麦、大豆というのは戦略作物という位置づけでありまして、これで全国統一の単価を設定いたしましたのは、国が自給率向上を主導する必要があるとの判断だとお聞きしております。この単価だけで、昨年作付面接の実績で試算いたしますと、今年度1億8,700万円程度の奨励金、産地づくり交付金が音更町に来ておりますけれども、この単価で試算いたしますとこれが約1億2,500万円ぐらい、約33%の減となります。また、これを1戸平均にいたしますと、1戸平均213万円が142万円に減となります。このモデル対策では、転作作物への助成が、この国の統一単価の設定により北海道で130億円ほど減ると見られておりましたけれども、激変緩和調整全国枠260億円のうち北海道に133億円ほどの配分が予定されていると言いましたのは、この減った分を激変の緩和をしようとするものであります。音更町は、従前どおり輪作体系の確立のため、作物間に差をつけない、一律で3万7千円程度の額になるようこの激変緩和の調整をしてほしいと道のほうに要望しております。ただ、国の戦略作物という考え方がありますので、麦、大豆などにつきましては、もしかしたら単価に差をつけてくる可能性もあるとお聞きしております。この激変緩和による地域ごとの単価設定は、都道府県が現在農水省と協議中でありまして、近々、3月の中旬ごろと言われていますけれども、近々決まる予定と聞いております。したがいまして、私どもとしても、もうビートの準備とかいろいろ作業が出てまいりますので、2月ごろから早く決定してほしいという要望は出しておりますけれども、もう少し待たないとこの単価の数字は出てこないという状況であります。以上です。

質問 6番 山川秀正

この激変緩和も当初は2月いっぱいにという話も私お聞きをしていたんですけれども、今の答弁によりますと3月の中旬ということなんですけれども、ただ、その一方では、北海道ではほぼそれぞれ町村に配分する金額の試算が終わっているというような話もあるんですけれども、そういう話の中で、小麦、大豆、飼料作物、これが利活用事業の中では3万5千円なんですけれども、その三つの作物の中で、北海道で言えば飼料作物を例えば3万円にして小麦、大豆を3万8千円にすると、そういう形で市町村ごとの減少額を積算して差額を交付する予定というような話がちょっと耳に入っているんですけれども、そういう可能性といいますか、その辺についてはいかがでしょうか。

答弁 農政課長 宮原達史(農政課長は2012年3月まで)

お話のとおり、激変緩和措置につきましては2段階調整となっておりまして、まず、麦、大豆、飼料作物間の単価調整というのを都道府県で行えることになっております。正式には聞いておりませんけれども、今お話のあったとおり、麦、大豆を3万8千円、飼料作物をちょっと下げて3万円ぐらい、そこから2段階目の260億円を使った激変緩和調整というのが始まるとお聞きしております。2月ごろにこの音更町水田協議会としての単価調整、激変緩和枠の使い方という要望を、先ほども申し上げましたけれども、要望の調査が参りまして、私どもとしては、平成20年度、21年度並みの3万7千円という単価ですべての作物をそろえたいという要望を出したところであります。今その結果待ちということで、待っている状態ですけれども、先ほども申し上げましたとおり、戦略作物という麦、大豆あたりに当たりましては、道のほうの1段階目の調整で金額の差をつけたことにより、もしかしたらちょっと差をつけてくるんじゃないかという予想で先ほどは申し上げました。いずれにしても、もうちょっとの時間がかかるようでありますので、この単価の決定を待ちたいと思いますし、この単価設定が決定しましたら、速やかに水田農家の皆さんに周知して、ことしはこの単価ですというお話でまいりたいと思います。以上です。

質問 6番 山川秀正

それで、その点についてはぜひそういう方向になるようにお願いもしておきたいと思いますし、そういう取り組み要請の部分でお願いもしておきたいと思いますけれども、1点だけぜひお聞きをしたいなというふうに思っていたのは、その例えば昨年産地づくり交付金1億8,700万円なんですけれども、それを受給している農家の戸数といいますか、対象戸数と、あわせて、その人たちが負担している土地改良区、土地改良関係ですね。水利権等々も含めて土地改良関係の負担金等々の総額はどの程度の水準になっているのか。当然そういったことに配慮してこういうお金の支出がされている、そこをやっぱり農民、それこそ水田農家以外の農民、畑作の人たちにもきちっと知ってもらわなければいけないと思いますし、消費者の皆さんにもきちっとそういう点を理解してもらわないと、何とはなしに、昭和で言えば45年から水田転作が始まって、ずっと40年以上もそういうお金が支出されていることに対する批判等々も私どもも耳に入ってくるんですけれども、そういった点では、ぜひそういう、畑作経営とは違った負担がそこには厳然としてあるんだよ、そういう部分を補うための一定の昨年で言えば産地づくり交付金、ことしで言えば水田利活用自給力向上事業ということになってくると思うんですけれども、そういった点での消費者の皆さん等々も含めて理解を求める、そういうこともぜひ行政の仕事としてやってほしいなと思うんですけれども、そういった点で御答弁をお願いしたいと思います。

答弁 経済部長 西坂賢二(経済部長は2012年3月まで)

まず初めに戸数なんですけれども、21年度実績でいくと87戸でございます。それで、面積にすると506ヘクタールということになってございます。それで土地改良事業に対する負担金なんですけれども、賦課金なんですけれども、土地改良区のほうでは、おおよそ2千万の負担をいただいているところでございます。反に直しますと4千円程度かなと思いますけれども、一応そういった状況になってございます。それで、当然土地改良区のほうの賦課金については、こちらのほうの助成金との関係が出てくるのかなというふうに思っております。ただ、今年度についてはある程度補てんがされるというようなことで、ことしについては昨年と同じような形の負担をお願いしていくというような考え方で思っております。ただ、次年度以降については、この辺の状況を見ながら、また改良区の中での協議となっていくかなと思います。

質問 6番 山川秀正

了解をいたしました。それでは続きまして、それこそ音更町にとっては圧倒的に戸数の多い畑作、酪農畜産、野菜の関係の戸別所得補償についてお聞きをしたいんですけれども、米はモデル事業、全国一律、先ほどお話があったとおりなんですけれども、実は私ども2月に農水省へ行ってレクチャーを受けた段階では、小麦は全国的な地域格差が大きくて、全国一律は難しいというふうに言われているという状況なんです。それで、実は道の農政部が知事説明資料というのをつくっていまして、その部分、なかなか、先ほどの答弁あったとおり、畑作関係の戸別所得補償は8月の概算要求、その時点にならないとはっきりしないということなんですけれども、昨年の11月の末の時点で、小麦の支援イメージということで、あくまでも試算ということなんですけれども、それを見ますと、全国平均10アール当たりの生産費が5万3,577円と。それで18年から20年、3年の販売価格の平均は10アール当たり2万2,340円、その差額が3万1,237円、これを補てんするといいますか、戸別所得補償の、これはあくまでも試算だけれども、3万1,237円、10アール当たりというような試算が出ているんですけれども、今現在行われている水田畑作経営安定対策、この部分で固定支払いと成績支払い、全国平均をすると約4万400円になるというような試算結果も出ているんですけれども、音更町の場合、固定支払いプラス成績支払いすると、音更町は大体固定支払いが、先進的小麦支援の事業、これの三千数百円を足すと固定支払いだけでも4万円になると。それに成績支払いは1等のAランクであれば1俵2,110円ですから、例えば9俵にすると1万八千何がし、約1万9千円ぐらい、ほぼ両方足し算すると約6万円ぐらいの水準になるんです。それと先ほど言いました全国の支援水準が今平均4万400円、ちょうど5割多いんですよ、音更町の場合は。だから、そういった状況にある小麦の生産、全国的にまさしく地域格差が大きい、そういう状況の中でどんな戸別所得補償の制度を求めていくかということが私はこういう畑作の中心地帯においては大きな課題だし、ぜひそういう方向といいますか、もう実態もきちっと把握をしていただいて、そういう地域格差が大きい、だから制度設計にも逆に言えば音更町としてはどんどんと意見を上げていく、そういう取り組みをぜひ私は期待をしているんですけれども、その点についてはいかがでしょうか。

答弁 町長 寺山憲二(町長は2016年12月まで)

小麦に限らず、すべての作物そうだというふうに思いますが、畑作の主体である十勝、音更、それぞれの町にとって、今の品目横断でもそれぞれの町の緑 の部分については少々違うようでありますけれども、これが畑作の戸別所得補償になっても、音更町の実態というのを強く訴えながら制度設計をしていくよう強く要請してまいらなければならないだろうというふうに思っております。以上です。

質問 6番 山川秀正

ぜひそういう方向での取り組みをお願いもしたいと思います。それで、ことしの国の予算の中で言えば、戸別所得補償制度導入推進事業費76億円、統計調査事業費が4億円というふうに平成23年からの本格実施に向けた条件整備の予算も衆議院通ったんですけれども、まず1点は、今の条件、地域格差が大きいという状況の中で、そのベースになるのが生産費調査というふうに言われています。そういう生産費調査が、例えば本町で言えば、小麦で言えば全国で一番面積の多い、全国一の産地ですけれども、その音更町でそういった来年本格実施に向けての生産費調査が行われるのかどうなのか、そういった点、新たな新規作物としてソバとナタネも入っているわけですけれども、そういった畑作専業地帯、北海道といっても特殊な条件の農業形態の中での実態反映をさせるという部分ではそういう取り組みが必要でないかなというふうに思うんですけれども、まず一つは、その生産費調査が音更町で実際ことし予定されているのか、今の時点でわかっている範囲を教えていただきたいのと、これからでも例えば逆に言えばこちらから申請をして、手を挙げて音更の実態を反映させるためにこういう生産費調査にかかわっていく、そういう可能性があるのか、また、そういうことができるかどうかも含めてそういう気があるかという部分と、そういうこっちから手を挙げた場合の可能性があるかないかという点も含めて答弁いただきたいんですけれども。

答弁 農政課長 宮原達史(農政課長は2012年3月まで)

まず、お話のとおり、国の予算では推進事業ということで76億円と、それから統計調査事業4億円ということで予算措置がされております。このうち、統計調査事業の中で23年度からの本格実施に向けてソバ、ナタネなどの生産費や反収に係るデータを把握という説明でこちらのほうには資料が参っております。小麦につきましては、当然皆さんこの戸別所得補償の対象になるということで考えておりますけれども、実は戸別所得補償の畑作物の対象品目につきましては、正式にはまだこちらのほうには参っておりません。入ると思いますけれども、今回、ソバ、ナタネなどの生産費や反収に係るデータを把握ということで、こちらのほうも入る可能性はあるのではないかとは考えております。小麦の生産費調査につきましては、国のほうから音更町にはまだ一切そういう問い合わせ、それから調査の仕組みとかそういうものは来ておりません。ただ、報道によりますと、小麦につきましては、これは多分農水省農政事務所のほうだと思いますけれども、生産費調査の集計方法を変更したという全国での報道がありました。10アール当たりで労働費だとか1戸当たりの経営規模だとかを変更して、生産費が少し下がったと。つまり、生産費が下がったということは販売収入との差額が少なくなった、つまり補償額が少なくなるというふうにつながっていきますので、この辺も地域格差が、音更町のような規模で生産費をどれぐらい出すのか、それから府県の小さい、水田の大きさなどによる小麦の畑での生産費がどれぐらいかというのは相当格差があると思いますので、これは農政事務所のほうに町のほうからどんどん要望はしていきたいと思っております。ただ、お尋ねありましたように、町のほうに、生産費調査がどうするとか、音更町で行われるとか、そういうかかわりにつきましてはまだ一切情報は入っておりません。もし音更町のほうに調査の要望などが来た場合は、音更町の、生産量の日本で一番大きい面積を持つ、生産量も日本一の作物ですので、当然音更町でもやってほしいと手を挙げるつもりではいますけれども、今のところ何も情報はありません。それだけ御了解いただきます。

質問 6番 山川秀正

ぜひ音更の実態が反映されるように取り組みをお願いしておきたいと思います。それで、野菜、酪農畜産等々についても、先ほどの答弁ありましたとおり、残念ながら今のところは五里霧中といいますか、そこがはっきりしていないという現状があるのかというふうに思いますし、特に野菜については、ここの答弁をかりれば、それこそ戸別補償とは別の支援制度を考えていきたい、そんな方向が示されている、この背景に何があるかというと、先ほど麦と大豆、なぜ麦と大豆に特化するんだ、それは、自給率をアップさせるためには、米ではなく麦、大豆でモデル事業を行うべきだという、そういう論点があると。しかも野菜や花、果実は何ぼたくさんつくってもといいますか、自給率を100%にしてもカロリーベースの自給率向上にはなかなかつながらない、だからそこは戸別所得補償とは別にといいますか、従来の野菜価格安定制度を使うのか共済制度を使うのか、今検討されているようですけれども、そういった背景もあるんですけれども、音更町でいっても、やっぱり今野菜専業農家、そこが実は一番生活苦しいんだぞ、おまえというふうに私直接指摘もされたんですけれども、まさしく全国的に見ても価格の落ち込み、収入の減少をどこで補うか、そこの対象になっているのが野菜であり果実であり花卉であり、そこにしわ寄せが行っていると。そこをカロリーベースの向上につながらないからほっとくんだ、ほかの制度でやるんだという考え方というのは私はやっぱり賛成もできないし、ぜひそういった点でも音更の実態反映という部分で取り組みを求めておきたいと思います。最後に、5番の戸別所得補償の部分での町長の先ほどの認識の部分等々については、答弁、ほぼ私もそういう立場で取り組んでいただきたいという点で了解はするんですけれども、ぜひ、実態としてといいますか、日本の農産物が割高だ、こういう議論が残念ながらあるという、そういう状況の中で、ちょっときのう調べておりましたら、まず価格の単純比較では確かに外国から入ってくる農産物、輸入農産物と比べて日本の小麦や大豆は高いよ、これはあくまでも価格の単純比較なんですけれども、当然生産条件、規模も違えば労賃も違えば生産資材の価格も違う、それを末端の消費価格だけで比べること自体に私はちょっと異論があるんですけれども、そこら辺でのまず町長の認識の部分もぜひお聞きをしたいなというふうに思っているのと、食品の消費者価格に占める農民の取り分、農民が得ている部分、1970年には約35%が、例えば100円していたら35円は農民の取り分だったんですけれども、それが2006年には11.6%、約12%まで激減しているんです。だから、農産物、コスト高いよという議論、私は当たっていないんでないか。これは農水省が出している農業食品関連産業の経済計算という資料からはじき出したものなんですけれども、わずか100円であれば12円しか農家は今手取りがないといいますか、それを、割高だから農産物もう少し下げよう、努力して半分にしたとしても価格全体に与える影響は6%だけしか下がらないんです。6%下がったら国際競争力がつけれるのか。極論すれば、農家の取り分ゼロ、もう収支とんとんで取り分何もないよ、にしたって12%しか下がらないわけです。そういう現状であるということをやっぱりきちっと認識をしていただきたいと思うし、そういう現状を打開しないとといいますか、農家も、それこそさっき町長の答弁、意欲を持ってという部分が本当にそがれると思うんですけれども、そういった点で、こういう現状であるという部分で町長自身はどんな認識を持っていられたのかという部分と、こういう割高論等々について、基幹産業を農業としている本町の首長としてぜひ全国にこういう情報も発信していただきたいなというふうに率直に思っているんですけれども、そういった点についてお考えをお聞きをしたいと思います。

答弁 町長 寺山憲二(町長は2016年12月まで)

外国産に比べて国内産の農産物が割高であるというのは一般消費者は素直な気持ちとして持っているんではないかというふうに思います。そうした中で、国産の農産物が高くても、安全・安心だということでもって消費者の手が地元産に伸びるような工夫というのをこれからしていかなければならないだろうというふうに思っております。昔から農家の方が自分たちがつくったものが自分たちで価格を決めれないというのが今の中で一番、これから自分たちがつくったものを自分たちが値段を決めていくんだというような気概もこれから必要だとすれば、今、先ほども答弁させていただきましたけれども、地産地消、そして農業の6次産業化というような形でもって音更町の農業を発展させていくという取り組みをこれからしていかなければならないだろうと思いますし、それから、農家の取り分が下がっているというようなことで、先ほど農政課長のほうから答弁いたしましたけれども、統計事務所のほうが必ず、農産物価格を決めるときに生産コストがこれだけかかっていますという事前に昔は発表してきました。そうした中で、生産コストが下がると農産物価格も下がっていくというような形で、農業者が一生懸命コスト削減に努めてきた結果が結局農産物価格を下げてきているというようなこともマイナスのスパイラルみたいな形で来たというような、農業者の努力が本当に価格に反映されていないというのは強く訴えていかなければならないだろうというふうに私も認識をいたしておりますし、これから音更町の農業者が一生懸命地産地消に取り組む、食育に取り組むことに対する支援も一緒にあわせてやっていかなければならないだろうというふうに考えております。以上です。

質問 6番 山川秀正

最後にしたいと思いますけれども、この5の部分の前段で私が質問した部分、戸別所得補償は農畜産物自由化推進の条件づくり、そういう懸念の声があるという点でなんですけれども、特にこれは昨年の総選挙でも一つの大きな争点になりました。そういった点で言えば、今農協系統が民主党の今の政権の農政に対して不安を持っている大きなウエートというのは、この自由化を推進するかどうかという路線、この部分に対する懸念が私は大きいんでないかなというふうに思うんですけれども、そういった点で、町長自身、農畜産物の自由化、よく日本は貿易立国だとか言われて、すべての農産物を例外にするんじゃなくて、すべての生産物の自由化はもう前提だよ、当たり前だよというような議論が一方にあるんですけれども、そういった議論に対する町長の認識と、ぜひ、私はそうじゃなくて、今の答弁にも触れていました、多くの国民の皆さんが、たとえ日本の農畜産物、外国と直接値段比べて割高でも国内産を選ぼう、そういう消費者がアンケートのたびに8割から85%もいる、そういう現状、そこを私たちはやっぱりよりどころにして農家は生産続けているんですけれども、そういった点で、そういう自由化の問題等々に対する町長の認識と、それに対する今後の取り組み等々についてお聞きをして私の質問を終わりたいと思いますので、よろしくお願いします。

答弁 町長 寺山憲二(町長は2016年12月まで)

今の日本の国内の食料自給率は40%でございます。民主党政権にあっても50%に自給率を伸ばそうというようなことでございますので、外国の食料がなければ国内の自給は満たせないわけでございますので、輸入というのはやむを得ない部分はあろうかというふうに思います。ただ、WTOにしてもFTAにしてもEPAにしても、そこにはやはり節度というものがなければならないというふうに思っています。日本の農業をつぶしていいのかというようなことには決してならないだろうというふうに思っております。そうした中で、国内農業を守りながらそういった輸入枠が確保されるようなことを強く訴えていかなければならないだろうというふうに認識をいたしております。以上です。

出典:音更町議会 平成22年第1回定例会 2010年3月8日 議事録 PDF(1ページ) 間違いを知らせる