音更町議会 平成21年第4回定例会 2009年12月11日
高齢者保健福祉行政の考え方と対応について
2009年12月11日、音更町議会の一般質問で、塩田潤一議員が「高齢者保健福祉行政の考え方と対応について」質問し、町長 寺山憲二、民生部長 鈴木俊裕、副町長 赤間義章が答弁しました。
- 質問者
- 塩田潤一 議員
- 答弁者
- 町長 寺山憲二、民生部長 鈴木俊裕、副町長 赤間義章
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。
質問 17番 塩田潤一
お疲れと思いますが、若干の時間おつき合いを願いたいと思います。高齢者保健福祉行政の考え方と対応について質問をいたします。2025年には65歳以上の人口が13,600人となり、全人口の30%を超えると予想されております。高齢化の進行は町民生活のさまざまなところに影響を与え、社会全体が大きく変わらなければならない時期を迎えています。こうした経験したことのない社会の変革期にあって長寿社会にふさわしい高齢者保健福祉をいかに構築するのか、今日の最も大きな課題の一つとなっております。音更町も平成21年度の高齢化率21.7%を超え、本格的な高齢化社会を迎えました。そこで、在宅で介護を受けることを望む声が多い一方で、高齢者が在宅での生活が困難となった場合、そのニーズに応じて適切なサービスを受けられるよう、特別養護老人ホームを初めとする介護老人福祉施設などの施設整備を求める要望が多くあります。先日、音更町にある介護老人福祉施設と老人保健施設に直接、または電話で、入所を希望する方々の数を調べました。入所申請をしている方、柏寿協会135名、ロータス200名、あんじゅ90名、とかち136名、この4施設の合計561名、そのうち音更町以外の方、平均35%、それに骨折や脳疾患などで緊急入所を希望し、重複して申請する方おおよそ15%としますと、驚くなかれ、数字310名となりました。多くの方が特別養護老人ホームなどへの入所を待っておられる現状にあります。町民だれもが生涯にわたってすこやかで充実した生活を営むことができる社会を基本理念として、社会を構成するすべての人々が相互に連携、協力し合い、高齢者が住みなれた家庭や地域で安全で安心して暮らすことのできるまちづくりが必要と考えますが、次の点について伺いたいと思います。1、介護老人福祉施設などに入所希望をしている方が先日の聞き取り調査で音更町に300人以上いることがわかりました。この人方を将来に向けてどのように救っていくのか、具体的な施策を示していただきたい。2、療養病床の再編成後の老人保健施設などへの転換が円滑に行うことができるのかお尋ねしたい。3、町内にある老人福祉施設の改築問題に音更町としてどのようにかかわって支援していくのか、その方向性を示していただきたい。4、認知症高齢者の増加を踏まえて、相談員の配置を考えてはいかがかお尋ねをしたい。以上でございます。
答弁 町長 寺山憲二(町長は2016年12月まで)
高齢者保健福祉行政の考え方と対応についてお答えいたします。初めに、介護老人福祉施設などの入所希望者に対する具体的な施策についてでありますが、町内には特別養護老人ホームが2施設と老人保健施設が2施設あり、これらを合わせた入所定員は372床となっております。この4施設に現在入所申し込みをされている方は約600名おられますが、この中には、他の介護保険施設や有料老人ホームなどに入所されている方、さらには入院中の方など、直ちに入所を必要としない方のほか、重複して施設の申し込みをされている方や町外の方々も多数含まれておりますので、本町における実際の待機者数はこれよりもかなり少ないものと考えております。国の方針では、高齢者ができるだけ在宅での生活を継続できるように、地域で必要とするサービスを重視して整備する方向にありまして、介護保険施設については、重度の要介護者の利用に重点を置くとともに、施設での生活をより居宅生活に近いものにしていくこととしております。本町では、平成21年度から平成23年度までの第4期音更町介護保険事業計画の期間中に認知症対応型共同生活介護18床を整備することとしており、来年3月には開設される予定となっております。今後につきましては、住みなれた地域での生活を支えるため、地域密着型サービスなどの整備が必要と考えておりますが、第4期音更町介護保険事業計画は今年度からスタートしたばかりでありますので、具体的な施策については、平成24年度から始まる次期介護保険事業計画を策定する中で検討してまいりたいと存じます。また、国の経済危機対策に係る介護基盤の緊急整備特別対策事業によって、平成21年度から平成23年度までの3カ年に限っては補助額が大幅に増額されることとなり、第4期音更町介護保険事業計画とは別枠で、上乗せして整備することが可能となったところであります。したがって、定員29人以下の小規模な特別養護老人ホームなどについては、この事業を活用し、前倒しして整備する必要があるのかどうか、介護保険事業等運営協議会の御意見を伺いながら検討を進めてまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りたいと存じます。次に、療養病床の再編成後の老人保健施設などへの転換についてでありますが、状況といたしましては、平成23年度までに介護療養型医療施設を廃止する方向で療養病床の再編が進められております。療養病床につきましては、医療の必要度が高い方を受け入れる病床へと重点化されることとなりますので、医療の必要度合いが低い方につきましては、介護老人福祉施設や介護老人保健施設など介護を主体とした施設で対応する予定とされております。このようなことから、北海道においては、地域特性を踏まえた地域ケア体制の整備と、療養病床の再編成を進めるため、北海道地域体制の整備・療養病床再編検討委員会を設置するとともに、十勝支庁管内においても十勝圏療養病床再編検討委員会を設置して、療養病床を経営する医療機関に対して療養病床転換意向調査を実施し、その結果を尊重する形で平成19年度に十勝圏療養病床転換推進計画が作成されております。この計画では、十勝管内の平成19年4月1日現在の医療型病床と介護型病床を合わせた病床数は1,470床となっておりますが、平成24年には医療型病床を220床減の1,026床とし、この減少する220床分は一般病床や介護老人保健施設などに転換するものの、全廃される介護型病床から医療型病床への転換を見込み、現在の医療型病床数を確保することとしております。本町にはこの医療型病床が2施設あり、その定員は228床となっておりますが、このうち1施設については、平成23年度に60床を医療型病床から介護老人保健施設へ転換するとの意向が示されたために、第4期音更町介護保険事業計画の中にその数値を見込んだところでありますが、現在は、医療型病床から転換しない方向で検討されているようであります。また、介護型病床については、本町に施設はありませんが、入所している方は月平均1名から2名程度おられるようであります。なお、介護老人施設等への転換につきましては、その都度医療機関と連携をとって対応してまいりますので、御理解を賜りたいと存じます。次に、町内にある福祉施設の改築問題に対する町のかかわりと支援、方向性についてでありますが、福祉施設の改築等に関しましては、設置事業者である法人等が主体的に計画し、実施していくものであります。しかしながら、町に対して相談や支援の要請などがあった場合には、これまでと同様に町としてできる範囲の対応をさせていただく基本姿勢を持っております。今後、財政的な支援を求められる場合もあろうかと思っておりますが、具体的な計画が明らかになった時点で協議していくことになると考えておりますし、また、状況によっては、次期総合計画の中で検討していくことにもなろうかと思っておりますので、御理解を賜りたいと存じます。最後、高齢者認知症の増加を踏まえた相談員の配置についてでありますが、認知症は、だれにでも起こり得る脳の病気によるものでありますが、85歳以上になりますと4人のうち1人は認知症の症状があると言われており、その数は今後の20年で倍増することも予想されております。しかしながら、町民の皆さんが認知症について正しい知識を持ち、お互いに助け合うことができれば、認知症の人もその家族も穏やかに暮らすことができると聞いております。そのようなことから、本町では、地域で支え合う輪を広げることにより、認知症になっても安心して暮らせるまちづくりを進める一つのキャンペーンとして、認知症サポーター養成講座を今年度は2回実施しておりますが、今後もこの講座を継続していきたいと考えております。なお、認知症に関する相談につきましては、地域包括支援センターの職員が対応しておりますが、このほか、身近な相談窓口として民間の3事業所にも在宅介護支援センターを開設しておりますので、気軽に御利用いただきたいと思います。いずれにいたしましても、本町も例外なく超高齢社会に向かっております。今後も地域包括支援センターの機能を高めてまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りたいと存じます。以上、答弁とさせていただきます。
質問 17番 塩田潤一
答弁をいただきましてありがとうございます。全体的にはかなり前向きとは思っておりますけれども、しかしながら、介護老人福祉施設、そして保健施設とありますけれども、現在372床あるわけでございますが、そちらのほうの町のほうの調べで入所を希望する方が全体的に600人、私が調べたところでは300人以上いるということでございまして、このいきいき21プランの中で、この施設の拡充等については現在の時点では考えていないと。ただ、多分、29床でございますから、小規模多機能型の施設をこの3年間で考える要素はあるという答弁かなと思ってございますが、この辺、この3年の中で考えていくのかどうか、ちょっとお尋ねしたいと思います。
答弁 民生部長 鈴木俊裕(民生部長は2011年3月まで)
今、町長が答弁した部分でございますが、この時期に設置すれば非常に補助制度等も有利であるという部分がございますので、まだ具体的にこうするという状況ではございませんけれども、十分検討の余地があるのか。また、ある程度早く、今現在つくれば一番いいことなんですが、どうしても介護保険料に影響してくるということもございまして、その辺も十分検討しながら今後進んでいきたいというふうに考えているところでございます。
質問 17番 塩田潤一
現在、国の今までの考え方もありますから、大規模な福祉施設、保健施設というのは非常に消極的な考え方を持っているわけです。しかしながら、私もちょっとあちこち、小規模多機能型をやっているあんさんぶるのところですか、だとかけいせい苑など、私いろいろと勉強させていただきました。その中で、小規模多機能型の施設については補助金がかなりつくということでございますから、確かに保険料の問題あると思いますけれども、この施設の拡充を積極的に進められましてやったほうが私はいいと思っていますし、このいきいきプラン21の中では、非常にこの3年間余り、ほとんどないですね、サービス事業関係。あるとしたら認知症対応型共同生活介護事業所、ツーユニット、これだけですよね。これだけで3年間通すということは、非常に音更としては高齢者に対する保健福祉事業に消極的と思われても仕方ないと思いますが、その点、もう少し積極的な手法を考えられないんでしょうか。再度お聞きします。
答弁 民生部長 鈴木俊裕(民生部長は2011年3月まで)
待機者が大変多くいるという中での御意見だというふうに考えております。なお、待機者につきましては、今私どもで、完全に今現在という状況でございませんけれども、その多くの方が特養に入所している方ですとか既に老健に入所している方、病院のほうに入っている方、有料老人ホーム、軽費老人ホーム、いろいろなところに入所しながらなおかつ申し込んでこられているという方が非常に多くいらっしゃいます。在宅でお待ちになっている方が二、三十人ぐらいの数字というふうに考えてございます。そのような方たちを、在宅の方で今後家族で見ていくのには大変だという部分の方をできるだけ救いたいという部分もございまして、施設という形ではございませんけれども、共同介護型の今回つくるような形をとっているというような形で、十分ではございませんけれども、ある一定量の状況まではいっているんでないかということで今受けとめている状況でございます。
質問 17番 塩田潤一
それは少し認識が違うんでないですか。やはり20人、先ほど20人程度と言っておりますが、それはどこから情報を得ている数字なんですか。
答弁 民生部長 鈴木俊裕(民生部長は2011年3月まで)
介護施設に申し込みをされているという部分の中で。ただ、時点がちょっと古い状況になっておりますので、昨年の調査でございますので、今現在という状況ではございませんが、ある一定の中で動いているという部分で理解しているところでございます。
質問 17番 塩田潤一
いずれにしましても、非常に多くの方が入所を希望しているわけでございますから、これら、きちっと対応できるようにしていただきたいと思っております。次に、療養病床の話に移します。療養病床につきましては、医療の必要度の高い方を受け入れる病床へと重点化されました。医療型、介護型合わせて全国に38万床ある療養病床が15万床になり、削減された23万床については介護保険施設等への転換となるため、医療の必要度の低い方は介護老人福祉施設や介護老人保健施設などによる介護サービスや在宅療養などを受けることになりますが、老人保健施設等への受け入れへのアプローチは万全なのかお尋ねをしたいと思います。
答弁 民生部長 鈴木俊裕(民生部長は2011年3月まで)
医療の必要性の低い方は介護のほうにというような形で施設を転換を図っていくというような状況でございます。その施設の基本的な数につきましては、介護のほうに移動していくということで、総数では大きく影響はしない状況で動くというふうに考えておりますので、その範囲であれば今いる方につきましては施設入所が可能でないかというふうに考えております。
質問 17番 塩田潤一
3番目に移させていただきます。先ほど町長から答弁がございました。質問の趣旨は、事業者が能動的に動くことが当然であると思いますけれども、このような介護老人福祉施設などの改築問題については、音更町としてやはりきちっと事業計画として位置づけ、明記しなければ、なかなか十勝支庁の社会福祉課は申請を受けづらいということを言っておりますから、先ほど町長が答弁しております第5期総にきちっと明確にしていただかないと、なかなかあの施設の改築問題は一歩進んでいかないのかと思われます。その点、今後大いなる支援が必要だとは思いますけれども、再度町長にその姿勢を伺いたいと思います。
答弁 副町長 赤間義章(副町長は2012年3月まで)
柏寿協会の話でしょうけれども、これから総合計画の中で恐らく論議になるんだろうなというふうに思っております。ただ、施設を建てるか改築するかどうかという話は、総合計画ももちろんでありますけれども、その前段で、介護保険事業計画の中でどう位置づけていくかということがやっぱりこれから道とか国に上げていく際に一番大事なところであります。先ほど、施設、待機者が多いという話があったんですけれども、21年度計画スタートしたばかりでしたけれども、その状況を見ますと、施設の場合は、介護状態の重い人、4から5の人が施設入所者の7割いないということは、そういう参酌標準がありまして、音更町はそこまでまだ行っていないという現実があって、なかなか施設整備を持っていくということは理由づけが難しいのが実態なんです。あえてやろうとすれば、音更町独自の施設としてどうするかではなくて、あんじゅを持ってきたときもそうなんですけれども、十勝としてどうなのかという大きな範囲でとらえて、十勝全体の施設ですよというような、そういう位置づけにしていかないと根拠が整わないといういろんな問題があります。いずれにしても、待機者がいるということは、保険料には、施設をつくると保険料にはね返るのは当然でありますけれども、実際に入れない方、家族の方も困られておりますので、そういったものは極力町としてもできるだけの対応はしていくべきだろうなと思っております。それと、施設の考え方ですけれども、介護保険制度に変わってから、特に特養、老健もそうでありますけれども、これは介護保険、介護報酬の中で当然賄われるべき性質のものになってきております。従来は行政が措置するというような形でありまして、建設費そのものもほとんど丸抱えで行政が持っていたわけですけれども、介護保険制度になってからは、それは行政丸抱えでなくて、事業者としてどう運営していくのか、そこら辺の形にちょっと変わってきておりまして、昔とは状況が変化している。とはいいながらも、いずれにしても、町民の方々がお世話になる施設でありますので、その辺のところは今後十分に内部でも検討し、さらに住民の方々のいろんな意見を伺った中で、総合計画あるいは介護保険事業計画の中で詰めていくことになろうかと思っております。以上でございます。
質問 17番 塩田潤一
いずれにしましても、非常に高齢者に対する福祉施設、そして保健施設に入所を希望する方が多数いるという現実を踏まえて、確かに介護保険料の問題もあるかと思いますけれども、やはり福祉問題全体として、音更町が住みやすい、そういうまちづくりを目指す点からもしまして、ぜひこういう施設含めた福祉施設全般について積極的に取り組んでいただくよう要望して質問を終わります。以上でございます。