みんなの議会

音更町議会 平成20年第2回定例会 2008年6月13日

子供の居場所づくり、放課後子どもプランについて

2008年6月13日、音更町議会の一般質問で、大野晴美議員が「子供の居場所づくり、放課後子どもプランについて」質問し、教育長 赤間義章、教育部長 宮下悦二、町長 山口武敏が答弁しました。

質問者
大野晴美 議員
答弁者
教育長 赤間義章、教育部長 宮下悦二、町長 山口武敏

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。

質問 5番 大野晴美

おはようございます。それでは、通告に従い、子供の居場所づくり、放課後子どもプランについて質問をいたしたいと思います。音更町では、平成16年に、次代を担う子供たちが健やかに生まれ、かつ育成される環境の整備を図るために、平成17年度から21年度を前期、22年度から26年度を後期計画期間と定め、次世代育成支援対策行動計画を策定しています。この計画は、多様なニーズを踏まえ、十分なる調査などをして策定がなされたことと思いますが、しかし今日、都市化、核家族化などによる人間関係の希薄化を背景とし、地域における子供たちのさまざまな体験機会が減少したり、大人が地域の子供に積極的にかかわろうとしないなどといった地域の教育力の低下が指摘されています。現在、本町では、この計画にのっとり放課後児童健全育成事業、学童保育を9カ所で、原則として小学校3年生までの、就労などにより昼間保護者のいない留守家庭児童を対象に事業展開をしております。学童保育所には、全小学校児童数2,948人中15.8%の468人が登録をし、保護者が求めている放課後の居場所の拠点となっています。しかし、子供たちを取り巻く環境は年々複雑になり、近年、子供たちが巻き込まれる悲しい事件などが相次ぎ、子供たちの安全を地域でいかに守るかが今、大きな課題となってきています。第一生命経済研究所が小学生の保護者に対し行った子供の生活環境に関する意識調査の結果では、子供が安心して遊ぶ場所が少ない、1人で外出させるのは心配、地域が安全でなくなってきているなどの項目への肯定回答は8割、子供だけで公園など野外で遊ばせるのは不安と感じている保護者は6割以上となっており、さらに、親が、子供の生活の場として重要と考えている放課後での地域社会に不安を持ち、子供同士で遊ばせたいが安全を考えると子供の行動を制約させざるを得ないなどと感じている保護者も少なくないのではとのことです。現在、国は、地域全体で子供たちを見守り育てていこうとする意識を高め、地域の大人たちの協力を得て、子供たちが異世代の交流や社会体験活動、スポーツ活動などの体験活動に主体的に取り組むことができる活動拠点づくりを通して、地域の教育力の向上を図り、大人と子供の結びつけを強める取り組みを進めています。その中で、特に放課後子どもプランは、原則として全ての小学校区、全国2万カ所を対象に、放課後の子供の活動の場所を確保することを目的に、文科省が進めてきた地域子ども教室と厚労省が進めてきた放課後児童健全育成事業を一体的、あるいは連携して、昨年5月より実施しています。そこでお尋ねいたしますが、まず、本町における放課後などの子供の居場所の現状、課題についてお伺いいたします。次に、放課後子ども教室推進事業に対する本町の取り組みについてお伺いいたします。

答弁 教育長 赤間義章(教育長は2009年3月まで)

子供の居場所づくりの放課後子どもプランについてお答えいたします。初めに、放課後子どもプランの概要について申し上げたいと存じます。放課後子どもプラン推進事業につきましては、小学生を対象とした事業で、放課後等における子供たちの安全で健やかな居場所づくりを推進するため、厚生労働省が所管している放課後児童健全育成事業、いわゆる学童保育所事業、これと文部科学省が所管する放課後子ども教室推進事業、これを一体的あるいは連携しながら実施するというものであります。このうち、文科省が所管する放課後子ども教室については、それぞれの小学校区において、放課後や週末等に、地域の方々の参画を得て、子供たちに勉強、スポーツ、文化活動、地域住民との交流活動等を行うことにより、子供たちが地域社会の中で心豊かにはぐくまれる環境づくりを推進するもので、全ての児童を対象として、無料で実施するものであります。事業の運営に当たっては、子供たちに学習機会を提供する学習アドバイザーと子供たちの安全を確保する安全管理員を配置することのほか、学童保育所との円滑な実施を図るために、学校や学童保育所等との連携調整、活動プログラムの企画等を行うコーディネーターを配置しなければならないことになっております。これらの役割を担う人材としては、教員を目指す大学生や退職教員、社会教育団体関係者、民間教育事業関係者等、地域で活躍しているさまざまな分野のボランティアを想定しており、事業の実施に当たっては地域のニーズに配慮した学習内容とする、このように定められております。また、この事業は、基本的に小学校の余裕教室や校庭、体育館等を活用することとされており、放課後や週末、長期休業日などにおいて、1年間を通して継続的に実施する、このようにされております。しかしながら、実態としては、この事業への取り組みが進んでいないということから、北海道においては、補助要件を緩和して、年間40回、週にして1回以上実施する、このことを原則として定めたところであります。本町における放課後等の子供の居場所の現状と課題についてでありますが、現在、本町には2,948名の小学生がおります。1年生から3年生までの低学年が1,472名、また、4年生から6年生までの高学年が1,476名となっておりますが、これら子供たちの放課後等における居場所として、町が把握しているところでは、町内9カ所の学童保育所において、保護者が昼間家庭にいない低学年の児童468名を、平日は午後1時から、学校休業日には午前8時30分から、いずれも午後6時まで受け入れております。また、スポーツ少年団に加入している児童は1,286名で、連日のように活動を行っている状況にあります。このほか、塾や習い事に通っている児童を初め教育委員会が実施している各種事業や地域の活動事業に参加している児童、図書館やプール、体育館などを利用している児童、それぞれの家庭で御家族と一緒にいる児童など、子供たちの過ごし方はさまざまでありますが、正確な実態につきましては把握していない状況にあります。教育委員会が行っている事業といたしましては、主に休日になりますが、子ども体験隊やジュニアチャレンジスポーツ、帯広大谷短期大学や音更高等学校との共催講座、リーダー研修、子供フェスティバル、町内の3会場で実施している熟年先生から学ぼう講座、図書館での工作教室、子ども映画会などのほか、平日の放課後においては子ども水泳教室も開催しております。また、木野5区の町内会におきましては、地域が子供を育てていくということを目的に、子供会活動の一環として、毎月1回土曜塾を開催しております。なお、子供の居場所に関する課題につきましては、先ほども申し上げましたが、具体的な実態を把握しておりませんし、また、保護者の方々や学校、PTAからも子供たちの居場所について特に要望や御意見をいただいていない、そういう状況にありますので、何とも申し上げられない状況にありますことを御了承賜りたいと存じます。次に、放課後子ども教室推進事業に対する本町の取り組みについてでありますが、安全・安心な活動拠点を設けて、子供たちが地域社会の中で心豊かにはぐくまれるように環境づくりを進めることは有意義なことと認識をしております。そのため、昨年度から、この事業への取り組みについて教育委員会内部や民生部も含めて検討を行っております。しかしながら、この事業を実施するためには、活動拠点となる場所を確保するということや運営に当たる人材を確保しなければならない、こういった点など解決しなければならない事項が何点かあります。場所の確保につきましては、市街地の小学校には余裕教室がない現状にありますし、また、体育館や屋外運動場についてもスポーツ少年団が常時使用しておりますので、あいていないのが実態です。また、この事業を学校で実施する際には、施設の安全管理面において新たな対策が必要になってくると考えております。人材の確保につきましては、子供たちにさまざまな体験や交流、学習活動などを提供できるように、プログラムの作成や指導に当たる人材がそれぞれの小学校区域内ごとに複数必要となります。現在も町の単独事業として子供の居場所づくり講座等を行っておりますが、人材を確保することに苦慮している状況にありますので、この事業に対応できる学習アドバイザーやコーディネーターを確保することは容易なことではないと考えております。さらには、この子ども教室と学童保育所とのかかわりの中で、事業の目的は若干異なってはおりますが、行き着くところはそれぞれの小学校区域内における子供たちの安全・安心対策でありますので、類似した合い重なるこの2つの制度をどのように活用していくことが本町にとって望ましいのか悩ましいところであります。制度を対比いたしますと、対象者については、学童保育所が昼間家庭に保護者がいない低学年の児童に限定しているのに対して、子ども教室は全ての小学生に対応することとしております。また、開設日数や時間については、学童保育所が日曜日を除くほぼ毎日で、年間250日ほど利用者の希望に対応した時間帯において開設されておりますが、子ども教室では、先進地にあっても年間40回、1週間当たり1回から2回程度の開設で、時間帯についても、平日は授業終了後から各学校が決めている下校時刻までの1時間半から2時間程度にとどまっているのが現状です。これらの実態を考えると、子供たちや保護者が必要とする真の対応ができているのか、疑問の残るところであります。また、利用料については、学童保育所が有料となっているのに対して、子ども教室は無料とされていることなど、実施するにはこれらの整合性も図らなければならないと考えております。いずれにいたしましても、この事業は、学童保育所や学校、地域と協働連携しなければ実施できない内容となっておりますので、本町に合った放課後等の子供対策を今後どのように進めていくべきか、関係部局や関係する方々とさらに検討してまいりたいと存じます。御理解を賜りたいと存じます。

質問 5番 大野晴美

長い丁重な答弁ありがとうございます。このシステム、プラン内容も、ほかの議員の方々にもしっかりとわかっていただけたかなと思いますけれども、まず1点目の子供たちがどのように放課後を過ごしているかということで、もう少し入ったというか、確認したいというか、私が親として感じていることを述べさせていただきたいんですけれども、もちろんこの1年生から3年生まで、今、学童に通っている子が468名、それ以外、学童以外の子供たちが1,472名、そして、それが4年生以降の6年生まで、全てを含めますと大体84.2%、2,480名の子供たちが、放課後、それこれ少年団に通ったり塾に行ったり、そしてまた登下校、お友達と遊んだり、また、その中には1人で家に戻ってゲームやひとり遊びをしている子供たちも数多くいると思うんですけれども、昔は、放課後近くなると、子供たちが「きょう、遊べる?」という言葉が至るところで聞こえてきたと思うんですよね。「きょう、遊べる?」という中で、遊べるよという子供たちもいるし、きょうは都合悪いって。「きょう、遊べる?」と言われたときに、じゃどこで、どこどこで遊ぼうよという、そういう子供たちのやりとりが頻繁に聞こえてきた世の中があったはずなんですよね。そしてその中で、異年齢の交流をしながら、子供たちが自主的に体を動かして放課後を過ごしていたという。ただ、今現在は、やはりいろいろな社会情勢、それから家庭の事情などで、「きょう、遊べる?」と言っても、なかなかその遊ぶ場、安全な居場所、それが少なくなって、子供たちが遊びにくい状況になっているんではないかと思います。そこで、先ほど学童の絡みもありましたけれども、今ある、現在の学童だけの、それと生涯学習などでやられている子どもの探検教室でしたっけ、そういういろいろな町独自でやられているものなど、今ある制度や施設だけで子供たちや保護者の本当のニーズが受けとめ切れているのかどうか、その辺を町の方のお考えとして、もう一度お伺いしたいと思います。

答弁 教育部長 宮下悦二(教育部長は2011年3月まで)

今、御質問ありました、やはり私のときもそうでしたけれども、本当に近所の子供同士で遊んでいたという光景が、最近はやはり少なくなっているというのが現状ではないかなというふうに思っております。そういった中で、保護者の今のニーズがどうなのかということで、先ほどの教育長からの御答弁でもさせていただいたことでございますけれども、やはりこれらの中で、さまざまな少年団活動等は、ある程度学校の中での少年団活動等とか、学校内での活動等には、ある程度学校自体も把握はさせていただいているところでございますけれども、先ほど申し上げました帰宅してからの状況というのは、それぞれの中で実際には正確な把握ができていないというのが実態でございます。そういった中で、委員会といたしましても、先ほどの、直接こういったことで平日の対応とか、いろんなことでの保護者からの直接的なお話は、先ほどの答弁ではございませんけれども、お伺いしていないというのが実態でございまして、そういった意味からは把握をしていないというが実態でございます。ただ、今言っている、16年当時からこの事業的なやつも起きているというのは、やはりそれぞれ国内的にもいろいろな事件等が起こったことも一つのきっかけではないかということで思ってございます。そういった中で、実際に保護者の方々、あるいは保護者に限らず、一つは保護者という思いもございますけれども、家庭としての責任、いろいろな問題も含んでいるかとも思いますし、学校の状況もあろうかと思います。そういった中では、今後の中では、今言っているそういったニーズ等につきましても、当然PTAさんのまずは役員の方とかいろんなこと、あるいは学校関係者からもそういったことは聞き取っていかなければならないのかなというふうに認識をしているところでございます。

質問 5番 大野晴美

ニーズをもちろん確認をするのも一つの方法だと思いますけれども、ニーズを確認するよりも何よりも、今、実際問題、子供たちが、本当に安全で安心な場所として、全ての子どもたち、そうですね、音更町の小学生ですから2,948人の子供たちの、少年団とか塾とか、そういうものを大まかに省いたとしても約千人近い、900人ぐらいの子供たちが放課後をどのように過ごしているのかなと私は疑問に思うんですよね。安全・安心、本当に近ごろ、今までは大都会で起きたような事件が身近なところで発生するような世の中になってきています。そういうことが身近に起こるということは、親としては、やはり子供同士遊ばせたいと、でも大人の目の届く範囲内で遊ばせた方が安全じゃないかな、安心できるよねという判断に立つ人が多いと思うんですよね。ですから、ニーズ調査ですか、それもやっていただきたいと要望申し上げます。次に、その放課後子ども教室についてなんですけれども、先ほど、答弁の中で、それこそいろんな人材的確保とか、それから施設の関係、教室等があいていないなど、本当にそれを導入するためにはいろいろな課題が多く、研究しなければいけないと思いますけれども、この放課後子ども教室が実施されれば、今言っていた子供たちの居場所、学童に通っている子供たち、少年団に入っている子供たちはある程度居場所が明確になっていますけれども、例えば、放課後、ここで放課後子ども教室をやっているんだよという形の場所があったとしたら、そこに子供たちが放課後自由に出入りができる、親たちも、やはり保護者も子ども教室に通っているんだなという認識のもとで、ああ、あの子と遊んでいた、この子と遊んでいたという形で、安心してある程度の放課後の時間帯を見ることができると思うんですよね。それで、私は、放課後子供プランといいますか、放課後子ども教室が各地域、小学校全部とは言いませんけれども、1校でも2校でも、この音更町に必要ではないかなと考えております。道では、この放課後子ども教室の実施を、平成24年までに100%整備するように計画数値を持っていると思うんですけれども、この計画数値というのは、たしか市町村の数字が積み重なって道の計画となっていると解釈していますけれども、その点は、音更町はどういう形でその数値を出していらっしゃるのか、わかっていたら教えていただきたいと思います。

答弁 教育部長 宮下悦二(教育部長は2011年3月まで)

今の数値目標でございますけれども、それぞれの市町村からこの数が出てきた数値目標ということではなくて、これは国が最初にこの放課後推進事業を起こしたときに、対象として、全小学校区ごとを目標として定めて、全国のそれぞれの市町村でも最低1カ所、あるいは小学校区ごとに設置しようということの推進目標ということでその数値目標は私どもはとらえているところでございます。それと、先ほどお話ありましたように、市街地、特に、全校ということでなくて何カ所かということのお話もございました。市街地、あるいは農村部と、それぞれ状況が違うことにはなろうかというふうに思いますけれども、先ほども申し上げました、御答弁でもさせていただいた中で、実施するに当たっても、最低でも週1回以上というようなことも1つございます。その中で、お話のありました中で、1つは指導者の確保、それから場所の確保も当然ありますけれども、また、地域との連携というようなこともいろいろやっていかなければならないという状況もございます。そういったところが一つの課題になっているということでございまして、これらに基づきまして、今実際に地域独自で、先ほど御紹介させていただいたところもございますけれども、月1回そういった土曜塾というのをやっていらっしゃいます。そういった中の指導の先生方とお話ししても、月1回ということから、またふやすことがどうなのかと1回お話もさせていただいたところですけれども、現状としては、その指導者の確保、あるいはそういった協力をいただいているボランティアの関係の方々からも、やはり回数がふえることによってなかなか難しい点が出てくるというお話もお伺いしているところでもございます。趣旨的には、申し上げました、やはり大野議員のおっしゃるように、それぞれの居場所としては、各学校区ごとで、今言っている、放課後にそういった集まれる場所でいろんなメニューのもとに実施していくということは、事業的には、方向性としては私どももやってまいりたいというふうには思ってございますけれども、先ほど言ったさまざまな課題も解決していかなければならないというふうに考えているところでございますので、御理解を賜りたいというふうに思います。

質問 5番 大野晴美

そうですね、このプランがいいというのは多分教育委員会の方々もわかっていただいていると思うんですけれども、そこで、隣の市ですね、帯広市なんですけれども、市の単独事業として、平成17年度2校、そして平成18年度3校、平成19年度9校で遊びの宅急便とか、名称はそれぞれ少しずつ違うと思うんですけれども、学校の体育館とか保健室とか、それから空き教室、あるのかどうかわかりませんけれども、放課後の教室を利用して、自由遊びだけではなくて、行事ごとに、ケーキをつくって誕生会をするとか、クリスマスをするとか、ひな祭りをするとか、そういう形で、放課後子供プランにのっとったような形の遊びの宅急便という事業をもう始めているんですよね。3年間、段階的に1校ずつ、2校ずつという形で学校をふやしていって、今年度は2校ふやしまして11校で、今度は放課後子どもプランという形で実施をしているんですよ。もちろんコーディネーター、それから安全管理員を各学校に配置し、そのコーディネーターや安全管理員というのは、今まで学校に携わってきてくれた地域の方々、それとか、ボランティアなんかで読み聞かせとか、劇団とかやっているNPO法人のそういう団体の方々をお願いして、それこそ、この事業をやるに当たって、道の補助ですか、年間40回以上やらなければ、事業継続しなければ補助がもらえないということなので、11校のうち5校ぐらい、年間40回を目指して、補助をいただきながら、そして有償ボランティアという形でお願いをしていると。やはり帯広市も、平成17年度、もう今から丸っと3年ですよね。3年以上前から、子供たちの居場所をつくろうという意識のもとで、長い時間、3年間という時間をかけて前向きに取り組んできた結果、今年度から放課後子どもプランを実施する形になったと思うんです。先ほども言いましたけれども、道の24年までに100%、数値目標ですから、それは目標だと思います。でも、今、4万5千人の人口を持とうとしている音更として、そして2,948人の小学生がいて、そのうち少年団とか学童に通っている子供たちも、その通っているところの子供たちだけの交流ではなくて、そこに通っていない子供たちと一緒に遊べる場があるとしたらば、親にとっても、子供にしても、楽しい時間というか、横の、それこそ異年齢交流はもちろんのこと、そして地域の大人たちというか、地域の方々との触れ合いもでき、仲間との楽しい時間とか、希薄になっている今の気持ちの問題ですか、そういう部分も、何とか私たち大人がそういう環境をつくることによってサポートできるんではないかなと考えますけれども、帯広市さんがやっているこの事業、やってきた結果を踏まえて、この音更でも前向きに研究さえしていけば取り入れることが、3年後、4年後には可能ではないかと考えますけれども、もう一度、その辺どうお考えなのか、お答え願います。

答弁 教育長 赤間義章(教育長は2009年3月まで)

非常に理想的な制度には考えているということです。ところが実態としては、理想と現実がかなりずれがあるということで、十勝管内、帯広市と清水町、2カ所しかやっていない、やれない。教育長さんとは毎月会合を持ちますけれども、その中でも、どうしても無理があると。一番大きいのは学童保育所との絡みがどうなるのか、先進地においては、学童保育所がなくなると、全部こっちの方に移行すると、そのような流れになるのではないかということで今大きな問題になっております。学童保育所、低学年で、保護者が日中いない、そういう方を対象としてやってきたわけですけれども、それがこの制度では全てですよと、こういうことになってきております。開設時間帯が短いということであればそれなりに歯どめは効くんでしょうけれども、やはり保護者の方々の意向を考えていくと、安全・安心ということを考えれば、長い時間面倒を見てもらえるというのが理想でありますから、どうしてもそういう方向に流れていっている。もともとはこの制度、都会の空き教室、子供が減っていって空き教室ができるので、それをどう有効的に活用しようかというところからスタートしているはずですけれども、これが我が町に合うのかどうなのか、理想はわかりますけれども、現実に今の保護者の方々が何に困っているのか、家庭としてやるべき部分というのは非常に多いと思うんですね。最近は、どちらかというと家庭教育をきちっとやれていないというところが根っこにあって、学校現場にいろんな話が行く、行政にも話が行きますけれども、そういったことがもう一つあるので、本当に我が町として、国は制度をつくるのは、それは考える人が、それを仕事にしている人がいますから、次から次へと考えるわけでありますけれども、本当にそれが我が町に合うのか合わないのかというのは、やはり率直にその保護者の方々の意向を確認しないと、いろんな人の話を総合的に聞いて、その中から判断していかなければ、ごくわずかの方々が理想を掲げて言われたことをやるのか、皆さんがそういう意向を持ってそうすべきだと言うんであれば私は反対も何もしませんけれども、なかなかその辺が、それぞれいろんな考えがありますので、率直に状況を伺って、その中で判断をさせていただきたいと。先ほど御質問の中で、次世代の健全育成プランの話が出ましたけれども、21年、来年度見直しになります。22年度からまた後期の5カ年の計画をつくりますので、御意見いただきましたので、その中で、この児童の部分をどうしたらいいのか、その辺のところは率直に保護者の方々、学校の先生にも聞きたいと思っていますけれども、いろんな方の意見を聞いた中で、望ましい我が町に合った子供の居場所づくりというのを進めていきたいなと、このように考えております。

質問 5番 大野晴美

前向きな御回答をいただいたというのか何というのか、厳しい御回答をいただいた方が強いと思うんですけれども、来年度、それこそ策定計画、計画のローリング、見直しになりますよね。そのときまで待つべきではないと、私は一日でも早く保護者の方々のニーズを確認していただきたいなということをきょう申し上げようと思っていたんですけれども、最後にというか、教育長の言われていることは、理想と現実とは違うよと、音更町に合った子育て支援というか、放課後の居場所づくりを考えていこうという考えだと思いますけれども、もちろん音更町に合った子育ての支援、次世代育成、その町々のやり方があると思います。ただ、学童との絡みが、学童、要するに厚労省との絡み、文科省との絡み、縦割りで今までずっと子供たちの成長を見てきていると思うんですよね。それを今、縦割りではなく、私たちは横割りというか、横のつながりを大切に、そして地域のつながりをもっと大切にしながら子供の居場所を考えていくべきではないかと。そういうふうに、大都市であろうが、小さな田舎であろうが、子供たちに次世代を任せるという点では、子供の居場所が本当に大切な部分だと私は考えますけれども。それで、子供の育つ力を応援するのが、環境を整備する、それが今私たちの責任だと考えています。子供の豊かな心をはぐくむためにも、横のつながりを保ちながら、長期的な展望をもとに音更町の子育て支援、次世代育成に、そのためにも何とかこのマッチング、コーディネーターのこと、それから安全指導員のこと、人材育成のこともいろいろな形で御苦労や、それからいろんな研究が必要とは思いますけれども、早い段階でのこの放課後子供プランの導入を要望して、次世代育成支援のためにも何とか町長にも考えていただきたいなと考えますので、最後に、町長の見解をいただきたいと思います。よろしくお願いいたします。

答弁 町長 山口武敏(町長は2009年3月まで)

教育委員会も一定の現実的な取り組みというようなことに、軽々に、これらのあり方についてはやはり研究なり調査なり、先ほども出ておりますように、我が町に合ったスタイルのものを考えていくと。これをやるということになれば、そういう実態把握というようなことからすると、少し時間がかかるのかなと。私も、全体のこのまちづくり計画の中で、やはり子育てといいますか、基本的には安全・安心してこの音更町に住んでいただける、そういうような意味合いから、多くの方々が、4万5千人の人口になったということも言えるわけでございます。ただ、現実問題、どうしてもこの行政屋といいますか、事務的に考えますと、現実的な物の解釈で、ない、やれない、忙しい、間に合わないというようなことで、だめだめだめというようなことが先行して考えがちでございます。ただ、これらの問題を解決するためには、学校現場、こういうのがあると思います。特に子育てだとか、そういったものに幼稚園と保育所を一元化してやった幼保一元型と、こういうようなことも言われてもう久しくなるわけでございますし、今の一つの文科省系列からのそういう事業が出ているようでありますけれども、これらについても、指導者もさることながら、雨が降っても外にいるというわけにはいきませんから、やはり専門のそういう施設も必要なのかな、そうなりますと、一々全部建てるというわけにはいきませんから、それは一つの学校利用というようなことがやっぱりまずもって考えられるのかなと。そんな点からしますと、やはり学校現場の理解と協力を得なければならない。特にこういった事業をする場合に、やはり厚生労働省側と文科省側との、どうも対立があって、上の方は理想的な形で幼保一元型で行くというような形で決めますけれども、やはりそれらの管理監督にある学校というようなことになりますと、なかなかその辺がスムーズにいかないというのが実態であり、先ほど数字で示したように、かなりの枠がありながらも、実際には清水と帯広しかない、そういうところに一つの難題があるのかなと、そんなふうに思います。あれをこれをというようなことにはいきませんけれども、今申し上げただけでも、これを克服するためにはかなりの時間も必要ですし、それから理解もやはり必要だというふうに思っております。いずれにしましても、本町も、先ほどお話がありましたように、子供さんの数が徐々にふえてきていると。そういう中には、やはりこの町を選んで来られたということは、子育ても、幼稚園なりあるいは保育所なり、子供たちが伸び伸びと遊べるような、そして、しかも安全・安心な場づくりといいますか、こういうものを考えていかなきゃならない。ですから、これらがだんだん普及されていくと思いますので、音更町も一気にというわけにはいきませんけれども、まずその学校利用というようなことから始めて、今のところはもう増築しなければ学校が満杯だというような事情もありますけれども、いずれはそういう子供たちがいなくなると空き教室というのができてくるのではないかなと。そんな長いことじゃだめだよと、こう言われると思うんですけれども、今、一挙にはいきません。しかしながら、今おっしゃることは、やはり子供たちのために、未来を築いていく子供たちのために、やはりそういう生活環境といいますか、教育環境をつくっていくということは大切なことだと、そんなふうに思っておりますので、とりあえず空きの出るような、そういう学校あたりの利活用をしながらやるということがどうなのか、この辺あたりについても教育委員会と十分連携をとりながら取り組んでまいりたいと思いますので、御理解をいただければなと存じます。

出典:音更町議会 平成20年第2回定例会 2008年6月13日 議事録 PDF(1ページ) 間違いを知らせる