みんなの議会

音更町議会 平成19年第4回定例会 2007年12月11日

後発医薬品の利用促進による医療費削減について

2007年12月11日、音更町議会の一般質問で、中橋信之議員が「後発医薬品の利用促進による医療費削減について」質問し、町長 山口武敏、民生部長 山川光雄が答弁しました。

質問者
中橋信之 議員
答弁者
町長 山口武敏、民生部長 山川光雄

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 18番 中橋信之

それでは、通告に従いまして、後発医薬品の利用促進による医療費削減についてを一括方式で行います。先般行われました9月定例会において認定されました18年度決算におきまして、その中で、国保会計について前年末に比べ収支改善がなされたとの報告がありましたが、その内容は、一般会計からの繰入金の増額によるところが大であり、その金額約5億5,600万。制度上は会計独立ですから正しいんでしょうが、決して健全な会計、健全な事実とはほど遠い状況だと思っております。国も、30兆円を超える医療費の削減を図るため、さまざまな方策を示していますが、その中で最近、力を入れているのが後発医薬品、いわゆるジェネリック医薬品の利用促進であります。けさの新聞にも、エーザイが、アメリカ、ナスダック市場上場の企業を買収するという記事が出ておりましたが、その金額4,350億円。この10年ほど、世界中の医薬品メーカーは活発な買収・合併を繰り広げております。それもこれも全て、新薬にかかわる数百億、あるいは数千億とも言われる研究開発費の調達のためであります。しかし、研究開発された新薬も、20年、もしくは25年たつと特許が公開されて、同じ成分で、どこのとは言いませんが、認証を受けて、後発薬として、ジェネリック医薬品として使われるというような状況になっております。その薬剤費を下げることにより年間1兆円が引き下げられるんではないかというのが、今、国の見通しであります。そこで、町も、国民健康保険事業、あるいは、老人保健事業等を通じて莫大な医療費を負担していますが、うち約3分の1は薬剤費と言われています。その薬剤費を減らすことになると考えられている後発医薬品の利用を促すことが医療費抑制につながるものと考えておりますが、以下の点についてお伺いいたします。まず1つ、町が現在実施している医療費削減策は。2つ目として、今後どのような方法で、医療費、薬剤費の削減を図ろうとしているのか。この2点について質問いたします。

答弁 町長 山口武敏(町長は2009年3月まで)

後発医薬品の利用促進による医療費削減に関する御質問についてお答えさせていただきます。後発医薬品は、先発医薬品の特許が切れた後に、その特許の内容を利用して製造された同じ成分と効能を持つ医薬品で、国の承認を受けておりますが、多額の開発費がかからないことから、価格は先発医薬品より2割から7割程度安く、欧米並みに普及すれば医療費を大幅に抑制できるとされております。これまでの後発医薬品に対する国の使用促進策としましては、診療報酬の優遇措置などが講じられておりますが、依然として普及が進まないことから、今までの使用促進策を見直し、処方せん様式を、医師が後発医薬品に変更すべきでないと判断した場合のみ署名する欄の設定や、調剤が一定割合以上超えた場合に報酬を加算するなど、20年度の診療報酬改定に盛り込むことなどが検討されているところであります。初めに、町が現在実施している医療費削減策についてでありますが、町民の健康を守るために、保健師を中心に各種保健事業を推進しておりますが、広報紙を通じて、生活習慣病対策などの健康情報を提供し、日常生活における予防対策を周知するとともに、適正な医療機関への受診などを促すため、医療費通知などを行い、医療費の節減対策に努めているところであります。また、予防医療といたしましては、インフルエンザによる重症化を防止するため、65歳以上の高齢者を対象に予防接種料金の一部を助成しているほか、脳ドックや各種健診など早期発見・早期治療のための施策を講じ、健診受診者のデータをもとに健康指導を細かく実施しているとともに、健康づくりや個別健康教育を実施しております。次に、今後の医療費、薬剤費の削減策についてでありますが、町民を対象としたゆうゆう検診については、平成20年度から各医療保険者に特定健診などが義務化され、国保世帯では60%の受診率が目標として設定されており、検診体制づくりを現在検討中でありますが、特定健診の周知徹底により、受診率の向上を図るとともに、従来のがん検診などの施策を継続して実施し、病気の予防と早期発見に努めてまいりたいと考えております。薬剤費の削減策につきましては、御指摘のとおり、後発医薬品の使用により患者本人の負担の軽減はもとより、医療費の抑制につながるものと思っておりますが、医科総費用の28.7%を占める薬剤料のうち、後発医薬品の数量シェアが低く、その要因としては、医療機関や保険薬局の消極的な姿勢と患者の関心が低いためであると言われております。このため、国においては、平成24年度までに後発医薬品の割合を現在より倍増させる達成目標を立てるとともに、国や後発医薬品メーカーが協力して、患者及び医療関係者が安心して後発医薬品を使用できるよう、品質確保のほか、使用促進に係る環境整備として、ポスター・パンフレットの作成・配布など、普及・啓発に取り組むこととなっております。本町におきましても、町民に向けた後発医薬品の周知を図るとともに、医師と患者との信頼関係を築くことにより、相互の障壁は除かれ、患者側の意向も十分に反映されるものと思われることから、患者がインフォームド・コンセントを重視した「かかりつけ医」や「かかりつけ薬局」の選択をすることの重要性などを含めて、後発医薬品の啓発に努めてまいりたいと思いますので、御理解を賜りたいと存じます。以上でございます。

質問 18番 中橋信之

今までやってきたことをそのまま今後も続けようということで、それはそれでいいと思います。続けてほしいと思います。ことしになってから、いろいろな物価が大幅に値上がりをしております。マヨネーズだとか、食用油ですとかもあらゆるものが上がっておりますし、ここへ来て、2年ほど前の乳牛の生産調整によって、牛乳が足りなくて無塩バターができない。私は、大好きなクリスマスケーキが当たるのか当たらないのか、非常に心配をしているところでありますが、それよりもっと深刻なのは、やはりこの冬になって急激に値上がりした油類、灯油、ガソリンだと思っています。非常に今、町民、あるいは国民は生活防衛に走っています。ものすごい速度で、お金を使わないという方向に走っています。そのような中で、この質問は以前から考えていたんですが、今がたまたま、通告してからこういうぐあいになったわけですが、余り宣伝をしていないですね。宣伝をしないから、今、町長の答弁にあったように患者の関心が低い。ところが、今ここへ来て、非常にほかのものの値上がりと相まって、医療費の値上がりもというか、医療費自体を抑えようという感じになってきております。例えば町の国保事業の繰り入れぐらいならというより、繰り入れならいいんですが、国保の家庭の負担ということになりますと、非常にみんな関心を持つんじゃないかと思うんですよ。新聞記事が全部正しいと私は思っていませんが、ここで一つの例としてあるのが、高脂血症の先発薬を毎日1錠飲む人が、約3分の1の価格の後発薬に切りかえると、3割自己負担の人で年間の薬代は約5千円安くなると、こういう試算があります。大体高脂血症の薬を飲む人は、ほかの、昔の慢性病、今の生活習慣病がありますので、何種類かを飲むと思うんですよね。こういう取り組みもあるんです。これは東京電力。06年から後発薬を服用し始めたと。きっかけは健康保険組合から届いた1通の通知書。服用中の抗パーキンソン薬が、後発薬なら最大で1カ月約5,900円、8割安くなると書かれています。こういうことを知らされたから後発薬に切りかえたと。こういう宣伝、啓発をすると、町の医療費が抑制されるんじゃなくて、あなた方個々人の家庭の経済が、楽になりますとは言わないけれども、少しは助かりますよというような宣伝が、今、必要じゃないかと思うんですよ。町長も今、答弁の中で、いろいろ国、あるいは町の啓発策について言われましたが、ことし厚生労働省が予算を確保し、後発薬の普及・啓発用のパンフレットやポスターを準備、年内に病院や薬局に配る予定だという、この予算、幾らだと思いますか。国の予算ですよ、厚生労働省、660万。この程度の予算措置しかしていないわけですよ。これは8月の記事ですからこういうような程度なんですが。今盛んに、新聞、テレビを通じてジェネリック医薬品の宣伝をしていますが、メーカーがするのと、国、あるいは自治体がやるのとはやっぱり大きな違いがあると思うんですね。先ほどの町長の答弁の中でもあったように、ジェネリック医薬品に対する信頼度は随分急速に回復というか、信頼されてきていますし、国としても、さらに信頼されるような対策をどんどん今とってきております。本当に国もやろうという気になっていますから、これは今、先ほど東京電力の社内健康組合ですけど、我々は社会保険組合、皆さん方は共済、あるいは国民健康保険、年に何回か、医療の状況という通知が来ますわね、それら、あるいは広報、あらゆる媒体を使って、町が助かるじゃなくて、皆さんが助かりますよというような方法をとるには今がチャンスじゃないかと思うんですが、その件に関してはいかがでしょうか。

答弁 民生部長 山川光雄(民生部長は2008年3月まで)

住民の周知の関係でございます。おっしゃいますように、患者の関心が低いというようなこと、それから、医療機関や保険薬局の消極的な姿勢が、このジェネリック医薬品の関心が低いというようなことが調査の結果で出ているというようなことでございます。今おっしゃいましたように、患者の関心を高めていくということがまず大事なことであろうと思いますし、行政におきましても、町民に向けてそのような周知を図っていくことが非常に大切なことであろうというふうに思ってございます。具体的には、町の広報紙、それから、先ほど議員からのお話がございましたように、医療費の通知の際に、それらのことを書きましたチラシを同封させていただくというような方法で周知をしてまいりたいというふうに今考えているところでございます。

質問 18番 中橋信之

今、部長が言ったとおりのことなんですが、患者の関心が低いというのは、まだ豊かだった時代といいますか、今までの時代。それと、医療機関といいますけど、医師会は、反対は3割程度なんですよ。要するに7割がジェネリック医薬品でいいというようなアンケートの結果も出ています。是非、ここで積極的なそういうPR活動をすることによって、町の財政にもよし、さらに個人の家計にもよしというようなことになると思いますので、是非それはやっていただきたいと思います。終わります。

出典:音更町議会 平成19年第4回定例会 2007年12月11日 議事録 PDF(1ページ) 間違いを知らせる