厚岸町議会 平成17年第2回定例会 2005年6月27日
町立病院での後発医薬品の利用について
2005年6月27日、厚岸町議会の一般質問で、佐藤淳一議員が「町立病院での後発医薬品の利用について」質問し、町長 若狹、病院事務長 斉藤が答弁しました。
- 質問者
- 佐藤淳一 議員
- 答弁者
- 町長 若狹、病院事務長 斉藤
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。
質問 佐藤淳一
平成17年の第2回定例会に当たりまして、さきに書面にてご通告の質問事項並びにその要旨に従い、一般質問をさせていただきたいと存じております。私からの質問に先立ち、無投票で2期目の当選を果たされました若狹町長には、この場をおかりし、改めて当選のお祝いを申し上げたいと存じます。また、町政運営厳しき時代に果敢に挑戦する姿勢につきましても、敬意を表したいと存じます。さらには、同時に行われました議員の補欠選挙において当選されました佐々木議員につきましてもお祝いを申し上げる次第でございます。さて、質問の本題でありますが、私は今回後発医薬品について何点か質問させていただきたいと存じます。この問題につきましては、過去にも同僚議員からも同様の質問があったように記憶いたしておりますが、その後の国の医療制度改革や医療のあり方が議論されており、古くて新しいテーマであるとの観点から、取り上げたところでございます。既にご承知のとおり病院で処方される医療用医薬品は2種類でありますが、1つは新しく開発され、発売使用される新薬であり、先発の医薬品であります。もう一つは新薬の承認発売後、再審査期間や一定の特許の有効期間が過ぎてから新薬と同じ有効成分含量、投与経路、効能、あるいは効果等を備え、製造販売されるジェネリック医薬品、すなわち一般的に言われる後発の医薬品でございます。医薬品の開発や医療は目まぐるしい進歩であり、本格的な高齢化社会を迎えつつある今日、増大する医療費が大きな問題であり、医療費の自己負担も家庭を圧迫しております。新薬と後発品をバランスよく用いることにより、高騰する患者の皆様の医療費の自己負担を和らげることが可能と考えることから、町立病院での後発医薬品の利用についてお伺いをいたしたいと思います。最初に、後発品についての認識でありますが、もちろん後発品についても問題点がないわけではありませんが、町立病院の開設者として、町長は後発品に対し、どのような認識をお持ちなのか、初めにお伺いをするものであります。次に、厚生労働省でも国公立病院に対し、新薬に比べ割安な後発品の使用を推奨する等の施策を打ち出しておりますが、後発品の市場シェアは12%であり、欧米の4分の1、程度となっております。町立病院で費用する全医薬品のうち後発品の割合はどの程度かあわせてお聞かせをいただきたいのであります。そのことを踏まえ、後発品の今後の使用についてお伺いをいたします。先ほども申し上げたとおり、厚生労働省は後発品の使用を推奨する施策を打ち出していると申し上げましたが、具体的に町立病院にも使用についての指導等があるのか、お伺いをいたします。さらには、その上で今後厚岸町は新薬と後発品の併用をどのように進めていくのか、あわせてこの機会に伺うものであります。最後になりますが、医薬品については新薬、後発を問わず、安心、安全であることはもちろんであり、当然のことであります。また、使用効果や有効性が十分確立されていなければならないことも当然でございます。そのことが確認できる後発品であるとすれば、薬価が新薬の70%以下であることから、患者自身の自己負担を軽減することはもちろん、国保会計を抱える厚岸町にとっても医療費全体の節減となることから、後発品の使用割合を一定程度高めるべきと考えますが、このことにつきましても町長のお考えをお伺いし、最初の質問とさせていただきます。
答弁 町長 若狹(町長は2025年6月まで)
6番、佐藤議員のご質問にお答えをいたします。初めに、町立病院での後発医薬品の利用についてのうち、後発医薬品に対する認識についてのご質問でありますが、医療用医薬品は最初に日本で新薬として発売されたものを先発医薬品、新薬の特許期間が経過した後に発売された薬を後発医薬品と呼んでいます。後発医薬品は、新薬開発における臨床での使用経験に基づいた有効性や安全性などのデータと、その成分や製法などが公開され開発製造されています。一般に新薬の開発が十数年の歳月が必要とされているのに対し、後発医薬品は三、四年といわれ、開発コストが低く抑えられ、新薬の薬価の約15%から70%の低価格となっているところです。、また、製品としての製造には最近では品質の安全性や有効性などの試験体制等も進み同じ成分、同じ効き目の医薬品と言われるようになりましたが、過去においては後発医薬品の製造は中小、あるいは零細メーカーでつくられていたこともあって、品質の問題が指摘されてきた事実もありました。次に、町立病院での使用医薬品中、後発医薬品の割合とこの数年の推移についてのご質問でありますが、町立病院で現在保有している医薬品は約1,000品目で、後発医薬品は約33%の330品目が発売されています。このうち町立病院で使用している後発医薬品は70品目で、使用率は7%となっております。また、過去5年間の推移では、平成11年及び12年が4%、平成13年度から15年が5%となっており、わずかでありますが、使用の割合がやや増加している傾向となっております。次に、後発医薬品の今後の使用についての国の後発医薬品に対する考え方と使用についての指導についてのご質問でありますが、医療費の増大や患者負担の増加に伴う薬価制度の改革で、先発医薬品と後発医薬品の薬価算定ルールの見直しや後発医薬品の信頼性の一層の向上、医療機関、患者双方にコスト意識が働く仕組み及び医療機関、患者双方への薬剤の情報提供の体制構築など、使用の増加と負担の軽減を模索するさまざまな。提言が国になされる中で、国も後発医薬品の使用の促進を掲げているところでありますまた、厚岸町は新薬と後発品の栄養をどのように進めていくのかとのご質問でありますが、院内に薬事検討委員会が設置されており、毎月1回医師、薬剤師、看護師、事務、などの代表が国から通知される薬品に関する諸情報の周知と確認、使用する薬品の選定使用可能な後発医薬品の抽出と使用に当たっての問題点の協議、さらに不用な在庫を抱えていない工夫など、慎重な検討を重ねています。私は、町立病院の使命である町民の命と健康を守る上で、最も重要なことの一つに、病気に対して安全で高い効果があり、長い臨床成績から実証が証明されている薬品の選定を行うことと、使用時の副作用の防止に最善を尽くすことであると考えております。その上で、より患者の負担の軽減につながるように、後発医薬品の中でも実績のある薬品を中心に効果的に用いることで、医療費における自己負担の軽減もあわせた使用の検討と選定を行うことが必要と考えております。最後に、医療制度改革の名のもと、患者の自己負担がふえており、負担の軽減を図る上からも、後発品の使用割合を一定程度高めるべきとのご質問でありますが、日本における後発医薬品の使用実態は欧米と比べて非常に少ないと言われています。一般的に医療用医薬品のうち、後発医薬品のシェアは数量ベースで16%程度と言われていますが、町立病院では現在のところ7%程度となっております。どの程度の使用が適当かどうかは別にしましても、さきにも申し上げました使用に当たっては、医師を中心として院内での十分な協議、検討を重ねながら、町民や患者の命と健康を守る立場で、安全を最優先した中でも使用に当たっての効果を十分検討し、医療を受けられる患者の理解を得られるような後発医薬品の使用に心がけたいと考えておりますので、ご理解をいただきたいと存じます。
質問 佐藤淳一
急速な少子高齢化社会という時代にあって、大きな課題の一つは、介護を含めて医療と年金の問題ではないのかなというふうに思っております。特に医療に関して。いけば、この高齢化社会の中で増大する医療費、厚岸町ばかりではもちろんありません日本全国でありますが、この増大する医療費に対応する、あるいは考えていくということは、一つ大きな問題ではないのかなという観点から、質問させていただいたところであります。特に、最初の負担の部分につきましては、例えばサラリーマンの自己負担、かつて勤めていたときには本人の負担は1割でございました。それが、その時代がしばらく続きまして、近年になりまして1割から2割、今度2割から本人も3割と、家族と同様の負担率になっております。率といきますと3倍ということになるんでありますが、厚岸町においても国保会計を抱えていると。そんな中で先般2カ年にわたって国保税の改定をされました。そんな中で家計費、それぞれの家計支出における医療費の負担というものは相当の負担になっているということは事実であります。改定の内容が、所得割の部分がふえればいいんでありますが、均等割というか、収入がふえない、あるいは減っても均等割の部分だけが、収入がふえる、歳入がふえる、国保税がふえるという改定の中身でありますから、まさしく収入の実態と合わない改定がなされております。それも国保会計を抱えておりますから、その制度を維持していくということになれば、ある程度はやむを得ないのかなという気もいたしますが、それらのことも考え合わせて医療費というものも考えていかなければならないのではないのかなというふうに思っております。例えば私も実は血圧の薬をいただいて飲んでいるわけでありますが、新薬と後発品は、どの程度違うんだろうと。循環器系の疾患で一生懸命どこに書いてあるのかなと思って、本を探して調べてみました。そこで循環器系の疾患で投薬を受けると、1カ月ですから28日分ぐらい出るんでしょうか。そこで、これは高脂血症、多少当てはまるわけでありますが、この28日投薬の処方を受けるということで、計算をしますと、現行の医療制度の中では、新薬だといわゆる薬代、薬剤料というのは1万2,320円かかるんだそうであります。これを3割自己負担で計算しますと、本人の負担が厚岸調剤薬局かわかりませんが、いただいた薬局では3,696円の本人負担を払って薬を交換するということになるんだそうであります。これを同程度の後発品で処方されますと、薬剤料は5,880円、これが3割の自己負担だと本人負担は1,764円となり、当然差し引きしますと、新薬に比べて2,000円ほど安くなる。半分以下で本人負担が済むと。当然その7割の負担は国保で負担をするわけでありますから、当然国保会計にも、いい影響といいますか、そういう影響が出てくるというようなことであります。先ほども町長の答弁にもありましたとおり、人間の体の中に飲み込むわけですから、安心、安全なものでなければ、むやみに使うことはできないということは当然でありますし、私もそう思います。また、患者負担という医療費の面からばかりでなく、年々厚岸町でもふえ続ける医療費を現行の保険制度を変えることなく、例えば料金の改定ということは、あるかもしれませんが、改定制度そのものをいじらないで、維持し続けるということは大変なことではないのかなと。ささやかな頭で考えるんですけれども、大変ではないかなと。小手先の値上げだけでは本当にこの制度が未来永劫維持していけるのかどうか、そんなふうにも考えております。あるいは聞くところによりますと、ふえ続ける医療費を何とか国としても抑えたいと、そんなようなことで、医療費の包括化による定額制の移行なんていう記事もちらほらと見えるようになってまいりました。どうしましょう、そうするとやはり病院を運営する側としては、例えば頭が決められてしまうということになれば、当然コストの安い後発品を使用するというか、扱わざるを得ない状況にもある程度なってくるんではないだろうかと、そんなようなことも実は考えたところであります。それでも先ほども町長の答弁にありましたとおり、一般的には品質だとか、いろんなことで後発品は問題があるんだという意見もないわけでないんであります。特許をその期間が過ぎますと、ぞろぞろ薬が出てくるんで、ゾロ医薬品とか何とかというそういう名前もあるようでありますが、あるいはまた無計画に新薬と後発品を併発すると、過剰な在庫を抱えてしまうというような問題も場合によってはあるんではないか、なってしまうということで、これも問題でありますから、それらを無計画に単に採用していく、併用していくということも、これも考えていかなければならないというふうにも思っておりますが、しかし、このような昨今の状況を総合的に考えれば、やはりその使用を促進する、あるいは使うという方向になることは間違いないのではないのかなというふうに考えております。そこで、2回目の答弁をいただく前に、管内の市立病院を初めとして、あとほかにも町立病院がありますけれども、そこの状況をちょっと調べた回答がありますので、参考までにお話し申し上げたいと思いますが、1つは標茶町の町立病院でありますが、現在使用する標茶町の町立病院での薬品は約826種類、後発品の割合は11.9%だということであります。それから、後発医薬品に対する使用の考え方としては、後発医薬品でも安定供給されるものや、品質など安心、安全なものは可能な限り積極的に使用するというのが標茶町立病院の考え方になっております。それから、町立別海病院であります。これちょっとよく数字がわからないんですけれども、割合としては後発医薬品の使用の割合は7.32%、それから使用する後発医薬品の割合は過去数年どうでしたかと、年度ごとに使用割合はふえてきました。それから、後発医薬品に対する考え方につきましては、先ほどの標茶町同様、安全、安心なもの、あるいは安定供給されるものは使用したいというような回答でございました。それから、簡単に申し上げます。標津町の国民健康保険標津病院、割合が7.0%、それから後発品に関する考え方は先ほどと同様であります。ただ、ここに注意書き、意見がありまして、標津町につきましては、後発医薬品に関しては製造メーカーによる品質のばらつきや副作用情報などの薬剤管理体制が整っていないメーカーも見受けられ、単純に価格のみで使用することが直接患者様の利益につながらない場合もあり、個々の製品に対する見きわめが必要だという注意書きがついております。それから、最後に市立の釧路総合病院、これは1,910種類の医薬品のうち、現在は5.13%であるそうであります。しかし、釧路市につきましても、今後は安定供給される品質など安全なものは使用したいというような答えでありましたし、さきの市議会の予算特別委員会でも質問の議員に対して、市長はそのように答えているというようなことでございます。管内の状況は、一応私が聞いたところでは、そういう内容でございますので、参考までに申し上げておきました。この状況をお聞きいたしまして、感想、あるいは再度取り組む姿勢についてお答えをいただければ大変ありがたいというふうに思います。
答弁 病院事務長 斉藤(病院事務長は2009年9月まで)
今、佐藤議員からご質問を受けましたけれども、この案件につきましては、3月の定例会で議論があったところであります。今、管内の状況を含めて、議員の方から調査の結果がありましたけれども、私どももこの調査の内容について、同じような情報を持ってございます。それと標茶町の11.9%というのは、これは使用しているという数字じゃなくて、持っている数というふうに私ども押さえておりました。ですから、大体この11.9%が使われ、ているという状況ではないというふうにですね、在庫として持っているというんですか使うものとして持っているという状況だというふうに私ども押さえております。それで、私4月に拝命いたしまして、まず後発医薬品の関係について、4月5月と整理をさせていただきました。そういう中で7%現在使っているという状況であります。それで、実は6月13日、この町長の答弁の中にもありましたけれども、薬事委員会を開きました。この中へこれは病院の方針として、こういうものはまだ国からのきちんとした指針というのは出ておりません。そういう中で病院の方針であります。そういうことで、薬事委員会でこのことをいわゆるかけさせていただきました。その前に医局会がございましたけれども、これ6月13日でございます。そういう中で、信頼できる後発医薬品に関し、今後の品目をふやしていく方向で取り組むということで、病院の方針として立てます。そういう中では、今後の中でこれは先ほど申し上げましたとおり、後発医薬品の販売会社というのは実は354社あります。このメーカーすべてが関係者、医師含めて薬剤師がいる等、すべて安心、安全のメーカーということが言えるかどうかということは、いろいろ疑義があるようでございますけれども、先ほど申し上げましたとおり、薬事委員会の中で後発医薬品のメニューが出てまいりますし、そういう意味で、その中身を1件1件検討して、月に1回ずつかけていくということで物事を整理していきたいと。ただ、6月13日以降の患者さんにつきまして、この後発医薬品、その前までは新薬を、使っていた患者さんがおられますけれども、その後については、この会議で決まった後何品目かふえていく。これはこれからふやしていく安心、安全な後発医薬品、要するに先進のいろんな状況、同等というふうな扱いを含めて、検証しなければいけませんけれども、そういう形でするということの方向性ができましたので、これから我々もパーセンテージは別といたしまして、この医療費の抑制策、特に高齢者含めて、先ほど言った数字も我々も押さえている数字でございますので、実は厚岸町といたしましては、平成16年度の3割負担の患者負担というのは薬品にして5,700円、1回の処方でですね。そのうち純然たる薬品代というのは3,750円ほどであります。その中で実は50%安い薬を使ったとしたら、1,875円安くなると。さらに一番いわゆる後発医薬品でも高い30%しか単価の低いやつが使われるとしても1,125円の、1回当たりの処方の単価が安くなるというデータも持っておりますので、これらを含めて3月の議会、今回の定例会の中で議論がされておりますけれども、我々は前向きに取り組むということを病院としてお答え申し上げたいと思います。