みんなの議会

音更町議会 平成17年第1回定例会 2005年3月11日

食料・農業・農村基本計画と畑作政策の発信について

2005年3月11日、音更町議会の一般質問で、山川秀正議員が「食料・農業・農村基本計画と畑作政策の発信について」質問し、町長 山口武敏が答弁しました。

質問者
山川秀正 議員
答弁者
町長 山口武敏

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。

質問 6番 山川秀正

おはようございます。通告に従いまして、質問をさせていただきます。今回は、食料・農業・農村基本計画と畑作政策の発信についてでございます。農林水産省は、新たな農政の指針となる食料・農業・農村基本計画の最終案をまとめました。通告の時点では、この文章でよかったのですが、実は3月9日、一昨日に審議会の答申が出まして、昨日付の新聞に、それぞれ詳しく報道されております。そういった点で、若干状況が変わっていますことも報告をさせていただきたいと思います。その骨子は、消費者の視点や環境の保全を重視し、カロリーベース食料受給率を10年後、2015年には45%に向上させること、生産額ベース自給率を新設をしたこと、現行70%を10年後には76%に、4点目といたしまして意欲と能力のある農家に支援を集中、直接支払い制度を導入するとされております。本町の基幹産業の一つは、農業です。昨年の十勝管内の農業総生産額は2,600億円をわずか切るぐらいまで達し、史上最高を記録しました。本町も例外ではありません。しかし、今回、提案されている制度の変更が与える影響は、非常に大きいと考えます。そこで、次の5点についてお伺いをしたいと思います。まず、第1点目としまして、今回の審議会の答申、ほぼ決定といっても過言ではないと思いますけれども、この最終答申をどのようにとらえ、どう評価されているか明らかにしてほしいと思います。2点目、8月10日発表された中間論点整理と比べて、「安心」の削除と生産額ベースの自給率が新設されておりますが、本町農業にとってどう影響が及ぶか、見解をお伺いをしたいと思います。3点目、本町の農業者から、経営安定対策の対象となる「担い手」の範囲から除外が想定される農家が出る可能性と、それを補完する「集落営農経営」の対応についてお伺いをしたいと思います。畑作の市場面積といいますか、今、示されている経営面積は3年輪作、4年輪作でも36ヘクタールという形が示されておりますけれども、本町においてもその規模まで達していない農家の方が、まだ100戸を超えて存在をしている、そうした現状の中で集落営農経営、この対応についてお伺いを特にしたいと思います。4点目、2015年に向けた生産努力目標が作物ごとに出されておりますが、小麦は現状維持、てん菜は50万トンも生産量を減らす目標になっております。本町の基幹作物である小麦やビート、この振興なくして自給率の向上はあり得ないと考えますが、そういった点でこうした計画の見直しを働くべきと私は考えますが、見解をお伺いをしたいと思います。最後に、自給率を引き上げるためには飼料、えさを含め畑作物で生産を大幅に伸ばす以外にない、こう考えます。5年前、2010年を目標にカロリーベースの受給率45%という数値目標が発表されましたが、今回の検証においても残念ながら自給率の引き上げには至っていないそうした検証結果も報告されており、そうした点から考えても畑作が果たすべき役割は非常に大きいと考えます。そうした点で、十勝から政策要望を発信すべきと考えます。その先頭に、町長が是非立っていただきたいと考えております。そうした点での決意、更には具体的な対応についてお伺いをしたいと思います。以上、5点について、答弁よろしくお願いを申し上げます。

答弁 町長 山口武敏(町長は2009年3月まで)

食料・農業・農村基本計画と畑作政策についての御質問にお答えをさせていただきます。まず、新たな農政の指針となる食料・農業・農村基本計画の最終案の評価についてでありますが、今回示された基本計画の骨子としては、消費者の視点や環境保全を重視、カロリーベース食料受給率を10年後に45%に設定、あわせて生産額ベース自給率の目標を10年後76%に設定、意欲と能力のある農家に支援を集中し、直接払い制度を導入などとなっております。国民に対して、良質な食料を安定的に供給・確保することは、国の最も基本的な責務であります。しかしながら、BSE問題、食品不正表示事件などが相次ぎ、食の安全に対する信頼が大きく揺らぐ中、WTO農業交渉、農業就労者の高齢化、耕作放棄地の拡大など、農業を取り巻く情勢は大きく変化しつつあります。また、カロリーベース自給率もここ数年40%と横ばいで推移しているなど、これらに対応した早急な施策の展開が必要であると考えております。今回の最終案の内容は、消費者を重視し、農家所得を補償する直接払い制度の導入や、大規模農家を中心とした意欲と能力のある担い手を重点的に支援する構造改革が大きく柱となっていることから、専業農家が主体である十勝の農業にとりましては、大筋では評価できるものと考えておりますが、肝心な担い手の要件などの詳細が決まっておりませんので、今後の推移を注意深く見守ってまいりたいと存じます。次に、食料・農業・農村基本計画の原案から「安心」の文字が削除され、「生産額ベース」の自給率が新設されたことにより、本町農業にどのような影響が及ぶのかとの御質問でありますが、まず「安心」については、最終案の骨子で、この「安心」という文字が「消費者の信頼」という言い方に置きかえられております。これは、食料・農業・農村政策審議会企画部会での論議において、「安心」の基準は人によって異なるとの見解から、骨子の中でも「国産品に対する消費者の信頼の確保」、「食の安全及び消費者の信頼の確保」などと表現されております。ただ、原案本文の中に「食の安全・安心の確保」、「安心して安全な食品を選択できるよう」という表現もあり、「安心」という文字が全てなくなったわけではございません。表現は異なっても、消費者の皆さんに安心して食べてもらうための信頼を確保するという趣旨に、変わりはないものと考えております。次に、「生産額ベース」の自給率新設についてですが、自給率の向上は食料・農業・農村基本計画の大きな目的の一つとなっております。前基本計画では、食料として国民に供給される熱量の5割以上を国内生産で賄うことを目指すとした上で、計画期間の最終年度である平成22年度には、カロリーベースで45%と設定しておりましたが、この5年間の自給率は横ばいの約40%で推移したため、今回の食料・農業・農村基本計画の原案では、目標年度を平成27年度に先送りしております。今回、新たに生産額ベースの自給率目標を設定した背景には、比較的低カロリーではあるものの、国民の健康の維持増進に重要な役割を果たす野菜や果実、畜産物の生産活動をより適切に反映しようとの考えがあるものと存じます。自給率の設定は、従来のカロリーベースに加え、生産額ベースの自給率もあわせて設定されるということになっておりますので、今のところ影響はないと考えております。次に、経営安定対策の対象となる「担い手」と「集落営農経営」についてでありますが、原案では大規模で専業的な農業経営に加え、小規模の農家も一定の要件を満たす営農組織を構成することにより、担い手の対象となると思われます。なお、この対象となる「担い手」の条件は、今後、明確化されるとのことでありますので、その推移を十分見きわめてまいりたいと存じます。次に、作物別生産努力目標についてでありますが、御指摘のとおり、平成27年度における生産努力目標は、小麦が現状維持の86万トン、てん菜が416万トンから50万トン引き下げて366万トンになっております。小麦につきましては、今後、消費者の用途ニーズにこたえた良質な小麦の生産が求められておりますので、これに対応した取り組みが重要であり、そのことが本町の安定的な小麦生産につながるものと考えております。また、てん菜につきましては、てん菜糖の需要動向の変化などが原因と考えられておりますが、てん菜は十勝の畑作農家の柱の一つであり、輪作体系の上からも大きなポイントを占めておりますので、今後の計画の見直しに向けて、要請をしてまいりたいと存じます。次、自給率引き上げに向け、十勝の先頭に立って政策要望を発信すべきではないかとの御質問でありますが、食料受給率の向上には、消費者を重視した食品の安全性の確保、品質の改善、食品表示の適正化など、食に対する信頼を確保することが重要と考えております。また、生産面では、良質な農産物の安定供給と、需要と供給のバランスのとれた生産が求められておりますので、今後とも自給率向上のための政策について各関係機関と連携し、国や道に対して要請をしてまいりたいと考えておりますので、御理解をいただきたいと存じます。以上でございます。

再質問 6番 山川秀正

それでは、再質問をさせていただきたいと思います。まず、1点目の今回の最終答申といいますか、今回の基本計画についての考え方の部分なのですけれども、なぜこの時期にこの問題を取り上げたかといいますと、今回の答申内容を見ましても、一つは関係者の主体的な取り組みということで、地方公共団体の役割も明記されていると。地域の条件や特色に応じて、地域の基幹作業としての農業振興の取り組み、これをどう具体化すると、地域の食料受給率や地産地消の取り組みの目標、これを地方公共団体としても設定するといいますか、そういったことが求められております。更に、今年、国や地方公共団体・農業団体等で協議会を設立すると、それで2009年までの行動計画の策定と、1年ごとに計画立てたやつの達成状況の検証をということが実は求められております。そういった点からして、確かに答申が出たばっかりで、閣議決定はこの後というふうになっていますけれども、実際の問題として相当急いで対応しないと、間に合わないのではないかというふうに私は考えています。そういった点で、そこら辺のこれから地方公共団体として取り組むべき、更には音更町の農家や農業団体と協議をして、どういう経営スタイルをという部分での指導的な役割を果たすという部分でも、相当急いで取り組む必要があるのではないかというふうに私は認識をしております。そういった点で、今回、この問題を取り上げさせていただきましたので、そういった今後の取り組みを進める上でのタイムスケジュールといいますか、どういうふうに考えていらっしゃるのか、そこら辺をまず1点目としてお伺いをしておきたいなというふうに思います。それから、計画そのものについては、専業地帯としてはおおむね了といいますか、そういう状況の中で担い手要件がまだきちっと確定していないと、その点については今後も注意深く見守っていきたいということなのですけれども、先ほども言いましたけれども、今から5年前、自給率目標45%を掲げて5年間の検証の結果、残念ながら少しも上がっていなかったというこの現状で、これからまた10年後を見据えたときにといいますか、逆に言えば5年間先送りしたのですよね、自給率目標。本当は2010年に達成すべき目標であったはずが、2015年まで5年間先送りをしたと、そういった現状をどうとらえているかといいますか、そこが一つ大きなかぎになってくるのではないかなというふうに私は思っています。そういった点で生産額ベースの自給率、現在70あるやつを76にという話なのですけれども、生産額ベースの自給率ということは当然お金ですから、とりもなおさず例えば新潟魚沼産のコシヒカリを茶碗1杯食べたときと、北海道のきらら397これを茶碗1杯食べたときの自給率が変わってくるわけですよね、値段が違うわけですから、そういった懸念、更には当然、為替レートによってどんどんと自給率が変わる。残念ながら、今、生産額ベースの自給率を採用している国は世界のどこの国でもない、そういった点からして今後、現状の70という数字がひとり歩きする懸念があるのではないかというふうに心配をしているのですけれども、この点についての認識ですよね。いつの間にか、もともとは日本食料受給率発表したときに、何をベースにしていたかといいますと、飼料も含めた穀物自給率これをもともとは使っていた。だけれども、この数値がどんどん減っていってといいますか、自給率は下がっていって、2003年には飼料を含む穀物全体の自給率は27%まで下落をしてしまったと。これではなかなか聞こえが悪いといいますか、それと、世界に誇る先進国としての食料受給率、そういった点で言えばそのアンバランスというのが非常に指摘されているわけですけれども、そういった点から見てそれではカロリーベースでと、カロリーベースについてもなかなか改善がされていかない。そうしたことで今度は生産額ベース、何か全体の生産量とかそういった部分を正しく反映しないといいますか、そういった状況がどんどんつくられていっているのではないかという部分があると思うのですけれども、そういった点で生産額ベースの自給率、これは私はもっともっと注意深くといいますか、他の国で使っている例がないという点からしても、改善を求めていく必要があるのではないかというふうに思うのですけれども、そういった点をどうお考えかと。それから、安全・安心の部分ですけれども、これは確かに書いている基調がそういった方向であるというとらえ方ですけれども、安心という表現は後退したけれども、要は安全は残っているということなのですけれども、私は率直に思うのは、日本の農業が今後生き残っていく道、欧米諸国の農畜産物と競争して生き残っていく道というのは、安全・安心というそこの背景がないと、生き残っていけないのではないかというふうに率直に思っています。そういった点で、安心という部分での消費者との信頼関係の確立、そういった部分の重要性といいますか、そこは是非再認識をしていただきたいなというふうに思っています。それから、3番目の経営安定対策と担い手集落営農の問題ですけれども、先ほどの答弁では、担い手については若干触れられておりましたけれども、集落営農についてはほとんど触れられていないということで、是非この点についても再質問をしたいと思うのですけれども、今、答弁がありましたとおり、担い手の要件というのは今年の秋に正式決定されるということで、今回の答申では正確に盛り込まれなかったというのは事実なのですけれども、ただ、そういう状況の中でも先ほど言いましたとおり、北海道の畑作経営では3年輪作でも4年輪作でも36ヘクタールという一定の面積要件、それからこれは水田でも酪農畜産でも全ての経営形態、それぞれ生産努力目標とそれぞれの経営の目標といいますか、そういった部分が農業構造という部分できちっと示されていると、経営の展望の中で。そういった点からして、本町の経営実態、平成14年度で音更町の農業概要を見ますと、農家総数が813、1ヘクタール未満13、1ヘクタールから3ヘクタールが36、3ヘクタールから5ヘクタールが33、5ヘクタールから10ヘクタールが59、10ヘクタールから20ヘクタール155、20から30ヘクタール202ということで、今の戸数の中で言えば相当ウエートが高いという現状があって、専業地帯の十勝の農業としてはおおむね了とするといいますか、評価できるのではないかということなのですけれども、そういった36ヘクタールというふうに考えたときには、そこをなかなかクリアしきれていないというのが、まだ音更町の現状だというふうに思います。そういった点で、本当に担い手として生き残っていけるのか、また、品目横断的な経営安定対策の対象になるのかどうかというのは、まだまだ不安要素がたくさんあるのではないかというふうに思います。そういった点で、どうとらえていらっしゃるのか、お答えをお願いをしたいと思います。もう1点、品目横断的な経営安定対策という部分で、今まで行われていた作物ごとの価格補てん、こういった対策からの切りかえということなのですけれども、私は農業政策を検証するときに、物差しにしたらいいのではないかという部分を率直に思っている部分は2点あるのですけれども、一つは、農家の生産意欲を刺激する政策かどうかと、もう一つは、国も将来は今回の計画でもカロリーベースの5割以上を国内生産で賄うことを目指すというふうにはっきり述べているわけですから、そういった点で自給率の向上につながる対策かどうかと、この2点が農業政策を検証するときに大事な視点になるのではないかというふうに考えているのですけれども、そうした視点から見たときに、品目横断的な政策というのは、新経営安定対策というのは、EU等の自給率が100を超えた国々で取り入れられたといいますか、発案された対策なのですよね。それで、括弧書きで日本型直接支払いというふうには書いてはあるのですけれども、やはり農家の生産意欲を刺激する、生産量をふやす、たくさん努力をして生産量をたくさん上げた農家が報われる、そういった政策かどうかという視点から見たときに、品目横断的というのは農家個々の経営安定対策ということですから、どうも私はそこに生産の向上、生産意欲の刺激につながらないのではないかという懸念を持っているのですけれども、その点をどうお考えかお伺いをしたいと思います。それから、集落営農経営、この評価については両論あるのかなというふうに思います。集落営農という部分でどう評価するということで両論、その一方には、要するに上からの改革を一律に進めるというイメージを進めた、これまで政策対象として見てこなかった集落営農を担い手に位置づけたことに、端的にあらわれているのではないかという評価する部分と、俗に言う農村出身議員とか、農村・農業団体等の強い要請によって、そこが残ったのだという両面の見方あるのですけれども、ただ、これは一つきちっと見なければいけないのは、音更町もそうですけれども、日本全体が少子高齢化時代を迎えて高齢者の力といいますか、高齢者のマンパワーを活用する必要があるというか、そこの逆に言えば活用なしに今の日本の農業の生産、それから農地の荒廃等々を守るというそういったことができない、そういった懸念からここが残ったのではないかという評価もあるわけです。そういった点からして、集落営農という部分は私も一定、これから本当にこれは難しい、どういうふうに立ち上げていくかという部分で、非常に難しい手法があると思うのですけれども、是非先ほど言いましたとおり、音更町の今の経営規模、現状等を考えたときにここもきちっと活用していく、そういったことが求められるというふうに率直に思いますので、そういった点でどうお考えなのか。また、これを活用するというふうに考えたとしたら、先ほど冒頭言いましたけれども、本当に急いで手をつけてやっていかなければ間に合わないと。品目横断的な経営安定対策は2007年、2年後からきちっと導入をしたいということを明確にしているわけですから、そこで支援を受けようとする、したならば本当に急いで準備をしないと、間に合わないのではないかというふうに考えます。そういった点で、どうとらえているかという部分と、それに対する考え方といいますか、認識の部分もお聞かせを願いたいと思います。あと、小麦とビートの問題ですけれども、今、答弁ありましたとおり、小麦は現状維持、2003年の生産量が86万トン、2015年の目標も86万トン、ビートは416万トンが366万トンということになっているのですけれども、米も現状維持、ジャガイモは293万トンが303万トンということで10万トンふやすと、大豆は23万トンから27万トンへということで若干ふえているのですけれども、全体としては残念ながら減少傾向にある。特に、2010年を目標にして発表した5年前の数値、これと比べると自給率目標、生産目標がほとんど下がっているという現状があるというのは、既に御存じだと思うのですけれども、そういった現状の中で小麦については、品種の改良等々、ニーズに合ったもの、ビートについては是非働きかけていきたいということだったのですけれども、本町のこういった部分でお聞きをしたいのは、例えば36町という今のモデルケースの中で、本町としてはどの程度の作付といいますか、どういう輪作体系といいますか、それをモデルとして描こうとしているのかという部分も当然問われてくると思います。それに沿った面積、ビートで言えば日本全体で、日本全体といいますか、北海道しかないわけですけれども、その作付主要面積は6万8,000ヘクタール、これが2015年には6万6,000ヘクタールというふうに、2,000ヘクタールも減るというような状況になってございます。それは、そういった農地全体が今の現状よりも減るといいますか、2015年には全国の農地面積が大体15万から20万ヘクタールぐらい減るのではないかと、450万ヘクタールぐらいになるのではないかというような想定のもとに立てられた計画だから、減っているという側面もあるかと思いますけれども、何度も強調していますとおり、自給率を引き上げる部分で畑作の示す役割というのが重要だというふうに考えていますので、そういった点で小麦とか大豆とかビート、こういった本町の基幹作物、牛乳については2003年が840万トン、これが928万トンということですから、これは伸びを計算できるのではないかと。そうしてもう一つ、自給率を上げる上で一番大事だといいますか、これは国も感づいていて数値目標として上げたと思うのですけれども、飼料面積ですよね、これが大きく引き上げられているといいますか、特に乳牛の部分の飼料管理といいますか、そういうモデルケースを見ますと、自給率飼料で賄えるような経営にして、経費を3割減らすのだというそういう目標も出ているのですけれども、そういった点からしても広大な音更町で飼料作物をつくるということも、これから大きな役割の一つかなというふうに考えるのですけれども、そういった点も含めて音更町の将来の農業のスタイル、そういった部分を是非今から確立する必要があるのではないかという点で、お考えを聞かせていただきたいと思います。最後に、先ほど言いましたけれども、今回の答申の中で計画されているタイムスケジュールといいますか、先ほども若干触れましたけれども、今年は国や地方公共団体・農業団体での協議会の設立とか、そして設立後5年間の行動計画をつくって、達成状況を毎年検証していくのだということ。それから、地域資源の実態調査とか保全・管理の手法を検討する、品目横断的な経営安定対策の制度の仕組みを具体化するということ、来年は資源保全政策のモデル施策の実効性の検証、再来年には品目横断的経営安定対策の導入とか、資源保全施策の導入、環境保全施策の先進的な取り組みの導入等々をタイムスケジュール的に言いますと、2015年という目標にはなっていますけれども、前半の5年間でほぼ計画をやりきって、あとの5年で生産増強に取り組むのだという、そういう視点だというふうに私は思っています。そういった点で、何回も強調しますけれども、余りゆっくりこれからという状況にはないというふうに私は率直に思っていますので、そういった点で是非急いでという部分でどんなふうに認識をお持ちなのか、そしてこういった部分で音更町の農家経営、農家人口を守っていく、ひいては地域を持っていくという視点で是非国や道に対して発信、政策といいますか、残念ながら畑作というのは十勝管内と網走管内を中心にした特定の地域にしかないと。水田の政策というのは、当然、全国的にウエートも高いから放っておいてもと言ったら怒られるのですけれども、日本のどこかから声も出てきますし、国もまず米の政策が優先的に出てくるというような状況ではあると思うのですけれども、そういった点で言えば、畑作の部分の政策というのは、ここが提案していかないと、なかなか具体化して前へ進んでいかないのではないかというふうに率直に感じています。そういった点で、是非その先頭に町長が立っていただきたいという部分、点でのお答えといいますか、それも先ほどちょっと若干私が聞き漏らしたのかもしれませんけれども、なかったような気がしますので、そういった点について、ももう一度お答えをお願いをしたいと思います。以上です。

答弁 町長 山口武敏(町長は2009年3月まで)

再質問でありますが、また、全項目にわたっての質問をいただきました。先ほどもそれらの5項目についての考え方、私としての考え方もありましょうし、また、町という立場からの考え方を一通り申し上げたつもりでございます。これからそれぞれ御質問があったわけでありますから、必ずしも山川議員の言うとおりの回答になるかちょっとわかりませんけれども、とにかく今「おぎゃあ」と産まれたばかりでございまして、正直言ってこれを具体的に取り組んでいくには、もう少し時間が要るのかなと。しかしながら、今、議員も指摘あったように、乗り遅れたのでは間に合わないということでございますから、町は町なり、あるいは町としてもそれぞれ農業団体たくさんあるわけでありますから、営農対策という基本的な音更町の農業を仕切っているそういう組織もございます。新たに組織・協議会的なものをつくってというようなことも考え方としてあろうかと思いますけれども、既存の団体・協議会こういったもので間に合うものについては、そういう中で十分な論議をしていきたいと、そのように思います。ただ、私は今回の食料・農業・農村基本計画、これはそれぞれちょうど見直しの時期にあると。ただ、年限的な見直しということよりも、今、日本の農業が国際競争力に生き残っていける、それはやはり市場価格こういうことが基本にもなると思いますし、また、日本にとりましても農業と言えば一つの生命産業であり、この基本計画そのものが日本の食料受給率なり、あるいは価格補償なり、こういったものが大きく左右していくだろうと、そのように私自身は思っておりますから、農業の全て、そしてこれからの将来、あるいは日本の食料生産、自給率のあり方、こういったものが全てここに濃縮されているのではないかなと、そんなふうに受けとめているところでもございます。今回、たまたまこの基本計画を作成するに当たって、土のないところでこういうものを考えてばっかりいたのではだめだと、やはりある程度北海道の専業農家、少なくても北海道の中では専業農家と言えば72%ぐらいでしょうか、この十勝だけで言えば90%を超えるという専業農家があるわけでございます。たまたま私も国の農林水産常任委員会という10名の御一行様が、この基本計画を作成するに当たって、最終的なまとめとして広い北海道をひとつ見てみようと、そんなことで畑作だとかあるいは畜産、食品加工、これを新得から鹿追、士幌、音更、芽室、こんなふうにしてそれぞれの今の申し上げた三つの関係について視察をされていきました。そのときたまたま十勝川温泉に1泊をされたわけでございまして、その中で私もたまたまあいさつのする場があったというようなことで、強くこれは求めた件がございます。それらのことにつきましては、要するに専業農家が生き残っていけないような基本計画つくっても意味がない、少なくとも食料受給率もできれば50%ぐらいといきたいところでございますけれども、前回5%を示したものがまだ40%台にあると、こういうような結果になっているわけでございます。私自身からすれば、国民の食料生産何といっても一番大切だというようなことから、北海道は180%ぐらいに達しておりますけれども、日本全体でいったら40%足らず。そういうような結果もございますし、私どもいろいろ地産地消というようなことからすれば、私たちも70%台の自給率が日本の国でもあったわけでありますから、そういうことを考えていかなければならないのかなと。そんなことで、専業農家が生きていく、生きれるような農業基本計画、あるいは自給率を少なくても45%ぐらい高めていくことが生産者の意欲をかき立てる、そういうことにもつながっていくというお話やら、あるいは原料生産をしてそれを販売していくというだけではだめだと。もっと農業の所得をふやしていくといっても科学的な土づくりだとか、土地改良だとか、そういうものはもっともっとこれからもやらなければならないわけでありますけれども、必ずしもそれだけで所得のふえていくというものにはなっていかないのではないか。それにもっと1.5次産業なり2次化していくという付加価値をつけていく、こういう農業政策を考えてほしいと、食料の食品加工技術といいますか、研究といいますか、こういうもの是非お願いをしたいものだと、こういうようなことを総じてお話をさせていただいたというような、たまたまそういう機会があったということでございますけれども、ひとつ御意見の中には是非それらの考え方を町としても積極的に取り組むと。これはもちろん言い尽くされたことでありますけれども、音更町、あるいは十勝管内総じて共通しているのが、農業というものが共通しているわけでありますから、そういう点では単に音更のみならず十勝、あるいは北海道として取り組んでいくべきでありましょうし、今回の基本計画作成に当たっては、単に1町村だけではなくて農業団体も中央に押しかけていき、いろいろな陳情・要請をしながら最終的に、今回このような形になったのではないかなと。しかしながら、大規模というような担い手のやる気のある者については国はどんどん面倒見ようと、そういうような今までの切り張りしたような農政だけではだめだと、こういう考え方も一方で、これは耕作面積を広く持っている人方はそういうことが言えるわけでありますけれども、水田農家、あるいは特に本州方面のそういう方々にとっては小規模経営であるというようなことが、現実の問題としてあるわけであります。そういう点ではある程度、それぞれ農家個々の持っている面積を一つの集落営農という形の中でつくっていこうと、こういうことでもありますし、大規模だけでは食料受給率を高めていくということにはなりませんので、山間地そういったものも含めた今後の農業政策というのが必要でもあり、現実に農業者の皆さん方が生き残っていくためには、小規模の人方の営農集落経営といいますか、そういうようなものが取り上げられると。ただ、このことによって新聞でも書いてありますけれども、政策そのものが余りにもばらばらになってしまって、ばらまき農政になってしまわないかと、こういうような一面の懸念があります。また、単に農業者の皆さん方だけではなくして、御意見にありましたように、絶対的な労働力不足が目に見えてあるわけでございます。また、この十勝・音更あたりには、そのまま農業が畑として耕されてない荒廃地ですか、そういうようなことも心配はされているものの、まだ、十勝あたりでは余り目についてそういうのが見当たらないと。そういう点では、やはり法人格が参入できる、そういうような形もこの中で何とか取り入れられているようでもございます。いずれにしましても労働力不足、そういったものの対応策も考えていかなければならないですけれども、音更町は音更町として農業団体と連携をしながら、今回出されたものについて、それぞれ町、あるいは単協、そういう中で取り組まなければならないものについては、農業団体と一体となって取り組んでいかなければならないだろうと、そのように思います。また、それぞれ生産者の皆さんは一面考えて裏を返せば、消費者でもあるわけです。特に、今回、新しい要望としては食育という言葉が出ております。単に、これは一つの学校教育だとかそういうところだけではなくして国民の食料生産、こういうような考え方をもとにしながら国を挙げて取り組んでいくし、また、ある程度食生活こういうものも変えていかなければならない。昔から人間米1年に一石と言いましたけれども、今は60キロを切ってしまう、こういうような状況でもございます。地産地消というような言葉もございます。そういう面では、やはり食肉をアメリカから日本に取り入れたとき、3年、5年かけて食生活を変えてしまったと、こんなことを聞いたことがございます。それは極端にしましても、国民の米生産なら米生産、そういうものに伴う消費こういったものも考えていかなければなりませんし、町としてもなかなか食生活を変えるとは難しい話でありますけれども、教育の中にも学校給食だとかそういう中にも取り入れていくようなそういう考え方も必要ではないかなと、そのように思います。あと、安心が信頼という言葉になってきているわけでありますけれども、これは言葉の使い方で、信頼という方がより広くなっていくのではないかなと、そんなような考え方でこの御質問をいただいてじっくり私も読んでみましたけれども、そんなに抵抗を感ずるような、安心がなくなったことによって信頼が薄れるとか、そういうような余り大きな感じを受けなかったわけでありますけれども、これは一つの感覚的なものではないかなと、もっと深いものがあるのかもしれませんけれども、私はこれを素直に受け取り、そう大きな問題とするべきなのかどうかということについては、私自身は鈍いせいか余り感じなかったということを申し上げておきたいと思います。大体お話の中で、基本的なこととしては申し上げたような気もいたしますので、再々もございますので、また、そういった御意見を聞いた中で、お答えできるものはお答えさせていただきたいと存じます。

再質問 6番 山川秀正

先ほども強調しましたけれども、なぜ今回この機会にという部分で言いますと、町長が今答弁されていましたとおり、乗り遅れてほしくないといいますか、特にこの10年間、残念ながら5年間自給率上がらなかったという反省に立ってのまた10年間ですから、そういった部分で言えば、ここで1年、2年乗り遅れることによって、また結果的に5年後を検証したときに自給率上がっていないなんていう、そういう事態は是非つくらないでほしいなというふうに思っていますし、私自身も農業をやっている者として、少しでも自給率向上に向けて取り組んでいく必要があるのかなというふうに思っています。そういった点で、乗り遅れてほしくないというそういった部分を特に思っています。そういった点での何といいますか、町として今後こういった政策課題的な部分に対して関係、それこそ今の答弁によりますと、新たに協議会をつくらなくても既存の組織で間に合うものは既存の組織でということなので、そういった点で言えば音更町には農業団体をほとんど網羅した立派な組織もあるわけですから、そういったところでこういった具体的な問題一つ一つに早急に対応していただきたいといいますか、音更町の側からこういった課題を持ち込んでいただいて、議論して、早急に練り上げていただきたいということを強く要望をしておきたいなというふうに思います。それで、先ほど企画部会の話町長も答弁されていましたけれども、なぜという部分の背景、安全・安心という部分で安心が抜けたという部分では、なぜ私が懸念するかといいますと、その要望といいますか、安心は是非削除してほしいという要望を出したのが消費者でもなければ生産者団体でもなくて経済界、フードサービスの会長さんということで経済界の代表の方が、余りことさらそこを強調するのはよくないのではないかとか、是非金額ベースの生産額ベースの自給率を設ける必要があるのではないかとか、そういう提案をされているのがそういった方だという部分も背景として、私は見ておく必要があるのではないかということが感じております。そういった点で、是非そういった部分、先ほども強調しましたけれども、日本の農業が生き残る方策、今、町長は国際競争、市場価格、国際競争力という部分の話もされましたけれども、これは残念ながらよって立つ生産基盤も違えば、生産資材、そしてそれぞれの経済力といいますか、物価、これも全部違うわけですから、そういった状況の中で最後に出てきた生産物だけの部分の価格だけで値段高い・安いと論議をされると、なかなか日本の農業が太刀打ちができないというのは、今の率直な状況だと思います。そういった点で、生き残る部分の方策として消費者との信頼関係を確立して、安全・安心そういった部分で日本の農産物を消費者の皆さんに選んでいただくということが、日本の農業の生きる道でないかというふうに私は率直に思っていますので、そういった点で強調させていただいているということも是非御理解をいただきたいと思います。そういった点で、企画部会の会長さんが言っていますけれども、これからは地域からの改革の推進を、ですから最後の答弁の中でちょっと触れてほしいなと思うのは、確かに今年の1月に参議院の農林水産の常任委員会が音更町に来町されたという事実も知っていますけれども、そういった状況の中で町長が日ごろの思いを伝えた、それは本当にうれしいことだと思うのですけれども、そういったスタイルといいますか、そういったスタンスを今後とも続けていってほしいと。そうしないと、先ほどから言っていますとおり、畑作・畜産を含めてこういった農業形態というのは、日本全国残念ながら特殊な地域でしか行われてない、そこを伝えるのは、そこに住んでいる人間の役割かなと。そこで行政を担っている理事者や議員やそういった人間の役割かなというふうに私も率直に感じていますので、そういった点で考える農業者、生源寺会長さんが言っている考える農業者、工夫をする地域という形で、地域からの改革推進をということをことさら強調されているという部分もありますので、そういった点で最後にそういった部分での今後とも十勝・音更から、畑作政策を発信していくのだという決意等があれば述べていただきたいというふうに思います。そういった点を要望いたしまして、発言を終わります。以上です。

答弁 町長 山口武敏(町長は2009年3月まで)

私も答弁させていただきましたけれども、飛び飛びで大変失礼かと存じます。いずれにしましても行政の役割、あるいは生産自らの役割、あるいは消費者というこの三者の中で考えていかなければならないと思いますけれども、確かに先ほども申し上げましたように、農業と言えば、音更町にとってはなくてはならない一つの大きな産業であるということは変わりはございません。そういう観点からいたしますと、やはり行政にもある程度の限度・限界というのがあるのかなと、基本的にはそういう農業者の皆さん方が経営するに必要な条件整備といいますか、こういうことを考えていかなければならない。一つには基盤整備であり、あるいは土づくりであり、あるいは経営者の皆さん方の人づくりの場であったり、こういったことは少なくても行政の大きな役割任務だろうと、そんなふうにも基本的に思っているところでもございます。それから、先ほどは一つの国際競争力、日本も世界の中というようなことから言えば、いつまでも関税掛けてということもなかなか許されがたい、こんなことが今回の基本計画の大きな源になっているのではないかなと、そんなふうに思っているところでもございます。私自身も先ほども信頼と安心というようなことございましたけれども、もう二つほどつけ加えるならば、やはり食料受給率ということでありますから、常に安定的に、そして安くなければならない安価というものがあるのかなと。こんなこともやはりこれから生産者の皆さん方がして、いかに生産コストを下げて闘っていくのかと、こういうことが必要でもございますし、また、北海道の寒地農業と言われた中で生産する芋・ビート、でん粉、砂糖こういうようなことで、もう一つは小麦ということもありましょうけれども、これらのことについてもある程度原料供給という中から一つの加工といいますか、こういうことも一つの研究開発事業といいますか、十勝にも食加研とかそういうのがありますけれども、あそこで物事やりますと全部広がってしまいますから、やはりある程度農業者の生産したものを音更ブランドといいますか、最近では余り音更だとかそういう町村名にこだわるのではなくて、十勝、あるいは北海道こういう一つのブランド化したものを売り出そうと。こういうこともよく言われておりますし、実際に北海道あたりが中心になってそういう動きがありますので、そういう面については音更町も惜しみなく協力していきたいなと、そういうふうに思います。最後になりますけれども、先ほどもこういう行政の展開というのは、中央政治によって営まれるということが現実であります。私どもも、いち早くそういう情報というものをキャッチをしながら、また、物申すときには物申すと、こういうようなことを基本的に取り組みながら、我が町のため、農業のためになるのであれば、惜しみなくそういう一つの要請をしながら音更町の発展に役立てていきたいと、そのように思っておりますので、御理解をいただきたいと存じます。以上で、6番山川秀正君の質問を終わります。休憩(午前11時00分)

出典:音更町議会 平成17年第1回定例会 2005年3月11日 議事録 PDF(1ページ) 間違いを知らせる