音更町議会 平成16年第4回定例会 2004年12月10日
教育問題、私にとって初めてございますけれども、次の2問について
2004年12月10日、音更町議会の一般質問で、高瀬博文議員が「教育問題、私にとって初めてございますけれども、次の2問について」質問し、教育長 高橋晃、建設水道部長 安藤正和が答弁しました。
- 質問者
- 高瀬博文 議員
- 答弁者
- 教育長 高橋晃、建設水道部長 安藤正和
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。
質問 20番 高瀬博文
通告に従いまして、質問をさせていただきます。今回、教育問題、私にとって初めてございますけれども、次の2問について質問をいたします。まず、学校選択制の導入ついてであります。旧文部省が1997年、規制緩和の一環として公立校の通学区域制を弾力的に運用するよう通知がなされました。保護者や地域の参画による新しい学校教育の展望が望まれる中、学校の特色づくり、地域に開かれた学校づくりを推進し、一層充実した教育を行うため、通学区域制度の見直し、学校選択制を検討すべきと考えます。学校選択制によって、特色ある学校づくりを一層推進させ、教職員の意識改革を図り、適切な競争原理によって学校を活性化させるとともに、保護者にとっても自らの意思で学校を選択することによって、学校教育に積極的にかかわっていこうという機運を高め、地域ぐるみの学校づくりを目指せるものと考えます。本町においても、市街地と周辺農村部の調和のとれたまちづくりの中で、現行制度を残した上、細部の変更で、本町に合った学校選択制は可能と考えますが、見解を伺いたいと思います。続きまして、子供たちの安全な通学路の確保についてお伺いをします。通学路は、毎年度学校側で保護者の方々の意見を聞き、安全を十分考慮し、また改善を求める声は教育委員会に提出されているものと理解しております。車社会の現実をかいま見たとき、子供たちの命にかかわる通学路の安全確保に向けた改善も、計画的に実効ある取り組みが必要であろうと思います。多くの改善要望が出されていると認識しておりますけれども、不安全箇所の総点検を行い、整備するところは整備すべきと考えますが、見解をお伺いいたします。以上、2点について質問をいたします。
答弁 教育長 高橋晃(教育長は2007年3月まで)
一点目の、学校選択制の導入についてお答えいたします。市町村の教育委員会は、設置する小学校及び中学校が二校以上ある場合、学校教育法施行令の規定で、就学する小学校または中学校を指定することとなっておりますので、これに基づきあらかじめ各学校ごとに通学区域を設定し、就学すべき学校を指定しているのが現状であります。本町の場合、通学区域の弾力的考えとしては、保護者の申し出により年度途中での住所の異動、或いは転居が予定されている場合、入学時から転居予定地での就学、或いは家庭の事情、いじめ、登校拒否の解消になるような一定要件が満たされている場合に限り区域外就学を認めているところであります。ご質問のありました学校選択制につきましては、中央教育審議会答申で学校選択機会拡大の観点が示され、教育における規制緩和の推進の観点から、柔軟な対応の具体策として、現行の通学区域の学校の指定は維持しつつ、学校選択の弾力化ということが文部科学省からも示されているところであります。しかしながらこのことは、全国的に見てもいろいろな課題も多いということで、大都市周辺を除いては、現時点ではそれ程進んでいる状況下にはありませんが、増えつつある傾向にはあると思っています。学校選択制のもつ効果といたしましては、保護者の学校への関心が高まる、保護者子ども達が学ぶ学校を自由に選択できる、より開かれた学校づくりが期待でき、特色ある学校づくりになる、そして最も期待されることは、教職員の意識改革につながるなどがあると思っております。また、その一方では、学校間格差や学校の序列化が進むのではないか、あるいは希望者が多い学校とそうでない学校との様々な問題、教室等の施設面での対応、一方では空洞化する学校の問題、更には地域内の連携や地域と学校の連携が崩れ、地域としての学校や学校に対する愛着心が薄れてしまうことなどが最も懸念されるところでもあります。学校選択制の導入につきましては先程も申し上げましたが、特に地方都市においては進んでいる状況にはありませんが、導入した町の状況も見ながら十分研究した中で慎重に考えていかなければならないことと思っております。ただ、どうしても大規模校ではなじめない子ども達、或いは健康の面や友達関係等で学校を変わりたいといった子ども達もいますので、通学上のことも考えた中で、比較的市街地に近い小規模校を指定し、いわゆる特認校制度の導入についても可能かどうかも含め地域、学校等の意見も伺いながら検討してまいりたいと考えております。二点目の、子供たちの安全な通学路の確保についてお答えいたします。通学路の設定につきましては、毎年各小・中学校において、児童・生徒が安全に登下校できるよう保護者の方々の意見を聴き、状況を確認したうえで通学路を決定しております。通学路の安全確保については、町内会や学校から毎年要望が出されており、教育委員会といたしましても現地を調査し整備を必要とするものは、町部局とも協議し、改善をお願いするほか国道、道々についてはそれぞれ関係機関に対して要望をするなどその対応に努めているところであります。教育委員会といたしましては、関係部局と連携をとり、学校、保護者、地域の方々のご協力もいただきながら、児童・生徒の安全確保に万全を期してまいりたいと考えておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。
再質問 20番 高瀬博文
ただいま答弁をいただきましたけれども、再質問をさせていただきます。学校選択制でありますけれども、ただいま答弁にあったように、当然ながらメリット・デメリットがあるものと、このように私も考えるところです。しかし、教育現場をかんがみたとき、ある意味で保護者そして教職員に対して刺激といいますか、揺さぶりがあってもいいのではないかと、そのように思うわけです。まず、私の考えます学校選択制の考え方を述べさせていただきます。まず、基本として中学校の通学区域は固定すると。まずこれを基本に考えております。その中で、比較的市街地に近い、これは通学者が通学しやすい距離ということです。そういう中で、下士幌小学校、東士狩、昭和ですか、この3校ぐらいを対象として、そこの受け入れの範囲の中で教育委員会が認定し、許可すると。したがいまして、完全なる学校選択制ということは考えておりませんけれども、こうすることによって音更町の実態に合った制度になるのではないかと。そして市街地と周辺農村部を有機的に結びつけることで、心配されるデメリットを最小限にすると。こういうことにすれば、ある程度メリットを強調できる選択制の形ができ上がるのかなと、そのように考えるわけです。例えば、小学校の入学時、通学区域が固定されておりますと、ほとんどの父兄の方、保護者の方はそんなに考えないといいますか、決まっているものだというふうに考える。教職員の人も、うちの学校に何人入学するかが話題になるぐらいで、そんなに大きな反響はないのかなと。それが選択制をとるということで、例えば親御さんが子供さんの特性を見て、この子は少人数の学校がいいとか、自然の中で学校生活を送らせたいと、いろいろなことを保護者の方も考える。そういうことで、小学校の入学時に親御さんが学校に対して非常に関心を持つと、こういうことは大きいのではないかと思うわけです。また、教職員の方は、保護者に選択をされたということで、意識も変わるでしょうし、いい意味での学校間の切磋琢磨といいますか、教育内容を高める努力につながっていくものと、そんなふうに考えるわけです。先ほど教育長の答弁の中で、慎重に考えていきますということでございますけれども、当然、教育でありますから、私自身も慎重な対応ということを理解をするわけでございますけれども、去る国会での論議の中でございますけれども、国会での文化委員会で本道選出の小林みちよ代議士が江別市の例を挙げながら、選択制について質問をされております。その中で、答弁として近藤政府参考人が、このような答弁をしております。学校選択制導入のメリット・デメリットを教育委員会で十分に分析をしていただいた上で、地域の実情、それから保護者の意向を十分お聞きをする形の中で、その後の学校運営等についても適切に対応していただくことが肝要と、このような答弁でありますが、まさしくこのとおりだろうと、私の考えるところでございます。先ほど私の私見的なものをお話しをさせていただきましたけれども、教育委員会内で学校選択制について十分論議がされているのか。それとも今後、このことについて検討の余地があるのかを、再度お聞きをしたいと思います。次に、安全な通学路の確保についてでございますけれども、町内会ですとかPTA、更に学校から毎年要望が出されていると。その中で、教育委員会として、ここには歩道が必要であるとか、対応に苦慮しているとか、そういう答弁をちょっといただきたかったわけですけれども、私自身が常日ごろ危険と認識している箇所についてお伺いをしたいと思います。この箇所ですけれども、3号道路の基線から西2線、約1キロ間でございます。ここは昭和小学校の児童が約15名、毎日通っているわけですけれども、町内会から教育委員会に要望として、十分把握はしているものと考えております。ここ数年、交通ナビの出現ですとか、更に温泉からの広域農道が開通したというようなことで、ますます交通量がふえているのが現状でありますし、非常に通学路として危険な箇所と思っております。この地域のほとんどの児童、黄色いヘルメットをかぶって、自転車で通学をしているわけですけれども、中にはある父兄の方は自転車のうしろを駐車灯というのですか、パーキングランプを点灯をさせながら、追走してお子さんを守りながら学校までついていくと、そのような状況でございます。その現状の上に立って、この連合町内会で3号道路の交通量調査をしていただきましたので、若干お話しをしたいと思います。5月から11月まで、朝の登校時7時半から8時半と下校時、午後3時半から4時半までということで、交通量調査をしていただきました。この数字を平均いたしますと、朝の登校時で290台、そして下校時で233台と。その中に大型車両が35台ぐらい含まれていると、そういう調査結果でございます。児童が、この1キロメートルを登校するのに約10分と計算いたしますと、毎日40台から50台の車が通過すると。そういう車の脅威にさらされている形になります。この調査結果ですけれども、私自身予想以上の実際の数字でございまして、よく今まで事故がなかったことを幸いに思ったというのが、率直な感想でございます。先ほど教育委員会で、万全を期すという話がございましたけれども、関係部局と連携した上で万全を期すというのは当然のことでございますけれども、この区間における教育委員会と関係部局の両方から、この間の認識と今後の対応について、再度お伺いをしたいと思います。
答弁 教育長 高橋晃(教育長は2007年3月まで)
初めに、学校選択制の方からお答えを申し上げますけれども、学校選択制が地方でなかなか進んでいないという一番の要因は、大都市で進んでいて、進めないという一番の要因は通学上の対策が大きな問題だと思います。大都市は公的交通機関、あるいは私的な交通機関も含めて、自分一人で子供それぞれが自分の力で通学できるような交通体系ができ上がっていますけれども、本町の場合を考えてもそうですけれども、なかなかそれぞれの学校に至るような、地域を越えて至るまでのそういうような交通機関が整っていないというのが、大きな一つの要因かなというふうに思います。そういう通学区域の拡大、選択制の問題については随分議論されていますし、私どももそういうもろもろの本なり、そういうもので知識は持っているのですけれども、道内で今おっしゃられたように、江別あるいは岩見沢だったですか、そこら辺が検討をされているやに聞いております。やはり毎日のことですから、親の世話にならないで、自分の力でその学校に行けるということが大事なことでございますけれども、そんな中で、やはり通学の手段が親が確保できる家庭と、あるいはできない家庭があろうかと思います。自分が選択しても、そういうようなもろもろの課題があって、思うところに学校が行ける人と行けない人があるということになると、そういう面でどう考えなければならないかなというような一つの問題点としては、そういうようなこともあろうかと思います。ただ、先ほどもお話し申し上げましたように、やはり特別な対策として、越境入学を認めている状況があるのですけれども、それは基本的にはそのルールからはずれて、特別な対策としてやっていると。それは、なぜあの人がここの学校なのに向こうに行ったのということが、だれもがわかるような状態で学校を移らなければならないと、これはどうなのかなというふうに思っていまして、議員がおっしゃられたように、いろいろな子供たちがおられますから、できるだけ自分の力で通学できる可能な距離の中で、制度として、特別な扱いでなくて制度として選択して、そこの学校に行けるというような学校を指定して、そしてそこでまた特徴ある学校づくり、あるいは大規模校内で行けれない子供たち、受け皿、いろいろな問題がある中で、そういう人たちをそういうような形で持っていけないかというようなことで、今、検討をしています。これも、その指定した学校が、地域が受け入れてもらわなければ、それもなかなか難しいことでございますので、そんなことも含めて今、内部で検討をさせていただいているところでございますので、御理解をいただきたいと思います。それから、通学路につきましては、今、議員からおっしゃられたとおり、その資料も私ども持っておりますけれども、3号につきましては非常に交通量がふえています。特に、温泉までつながったというようなものもございまして、今、議員がおっしゃられたとおりな台数が走っているような状況にございます。朝の7時半から8時半までの台数、先ほどおっしゃられました290台、これ1分間で計算しますと約5台ぐらい走っていると。あるいは夕方も4台を超える数が走っているという状況で、非常に通学路としては危険な状態にあるのだろうなということで、3号道路をきちんとした歩道といいますか、縁石をつくって、きちんとした歩道をつくるということを、今、補助事業が持ってこれれば別ですけれども、なかなか補助事業は難しいというようなことを考えますと、何とか用地内で何メートルか広げて、そして自転車通学でも歩行通学でもできるようなスペースを、幾らかでも広げれないかというようなことで、そんなことを関係課の方に、3階建設部の方に、教育委員会として、そんな案をお示ししながら御相談を申し上げております。それが全くだめだということではないのですけれども、できるだけそういうふうに教育委員会としてはなってもらえないのかなという意向で、協議はさせていただいておりますので、できるだけそれにかなうように、教育委員会としては努めてまいりたいと、こんなふうに思っています。
答弁 建設水道部長 安藤正和(建設水道部長は2009年3月まで)
3号道路の歩道ということで、この件につきましては学校サイドまたPTAの皆さんとも、幾度となく年に一度はお会いして要望を受けております。また、教育委員会を通しながら、建設部局の方にも要望が出ているのも実態であります。建設水道部、町側といたしましても3号道路につきましては、道路管理者として当然、広域道道の開通以来、また基線を通りながら北へ向かう方向の最短距離ということで、年々車が増加している実態も押さえてはおります。今、教育長の方から御説明させていただきましたが、現在の交通安全対策の補助事業の採択として、幾度となく道の方にも要請はさせていただきました。しかしながら、5項目の基準にまだ達していないということで、補助事業としては大変難しいものと回答もさせていただいておりました。ただ、一つの仕事としてやるとすれば単独事業ということになりますが、いかにして現在の敷地の中で安全的な、歩道的な役目を果たす部分ができるのか。これにつきましては、現在も土木の方で検討はしております。今後、その方法が果たしていいのかどうか、十分検討をした中で進めていきたいと考えております。ただ、歩道といいながらも、事業費が現在算出しておりますのは約1億円に近い事業費となっております。それで、大変与えられた一定財源の中で、いかにして方向をとるか、時間は幾分かかるかなとは存じておりますが、その辺については御理解を賜りたいなというふうに思っております。今後十分、研究、調査していきたいというふうに考えております。
再質問 20番 高瀬博文
学校選択制のことですけれども、教育長の方から江別市のお話しをしていただきましたけれども、ここも来年度ですか、導入するということでございます。そこで、江別市の教育委員会で就学前、そして入学されている小中学校の児童生徒をお持ちの方にアンケートを実施しております。その調査でございますけれども、学校選択制に対して70%以上の方が賛成していると。その中でも大きな理由が、やはり子供の個性や希望に応じた学校選択制の権利は保障されるべきと、このように積極的に評価をしております。しかし、その方たちに、実際どこの学校を選びますかと尋ねると60%以上の方が指定された学校を選ぶと、このようなアンケートが出ております。この数字ですけれども、沖縄県の那覇市でもアンケートをとっているのですけれども、ほぼ同じような内容であります。これは学校選択制に対しては、非常に保護者、父兄の方は前向きに評価しているけれども、実際は大部分の方が地域内の学校に行かれると。しかし、そういう中ででも積極的に学校選択を行使されて、通学区域外に通われる方がいるとすれば、よい意味での保護者、そして教職員に対して、よい刺激になるのかなと。本定例会の冒頭ですけれども、田中義博さんが教育委員としての就任あいさつをされました。その中で、あいさつの中で教育委員会の活性化、そして、町民民意の反映ということをおっしゃっておりましたけれども、まさしくその心意気はよしとしたいと。今後の教育委員会の活発な論議をお願いするところであります。それと通学路でございますけれども、文部省から3年前に各都道府県の教育委員会に対して児童生徒の通学路の安全確保、学校の安全管理ついて徹底すべきという通達が出されておろうかと思っております。先ほど話にあったように、非常に地方財政が厳しいということは十分理解する上でございますけれども、更に費用対効果、こういうものを云々する以前に、コストをかけなくて知恵を出しあう、そういう中で地域の方と何とかいい方法を結びつける。そして、通学路の安全確保の徹底をお願いして、質問を終わります。