音更町議会 平成15年第2回定例会 2003年6月13日
音更町にある公共施設の授乳室の設置状況について
2003年6月13日、音更町議会の一般質問で、久野由美議員が「音更町にある公共施設の授乳室の設置状況について」質問し、町長 山口武敏、教育長 高橋晃が答弁しました。
- 質問者
- 久野由美 議員
- 答弁者
- 町長 山口武敏、教育長 高橋晃
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。
質問 15番 久野由美
このたび町民の皆様の負託を受け、議員にさせていただきました。若輩ではございますが、皆様の声にお応えできるよう努力してまいりますので、よろしくお願いいたします。では、通告に従いまして質問いたします。まず、1点目。音更町にある公共施設の授乳室の設置状況について。先ごろ出生率が発表されました。2年連続減少の1.32人で、過去最低を記録いたしました。その背景には、さまざまな理由と問題がありますが、子供を産み育てることに一生懸命努力されている方々のために、地域の積極的な子育て支援が必要だと考えます。そのために、現在の音更町には子育てに必要な環境整備がされているのでしょうか。帯広市では、公共施設に授乳室が徐々に設置されてきていますが、現在、音更町にある公共施設に授乳室の設置はされているのか、状況をお伺いいたします。また、これから授乳室の設置の計画はあるのか、お伺いいたします。2点目。朝の10分間読書について。音更町において、本年4月よりブックスタート事業が開始いたしました。読み聞かせの大切さ、絵本への興味を深める、親と子がともに読書活動を進めるとてもよい事業だと思います。また、児童生徒においては、学校図書館との連携を図りながら、読書感想文コンクールをはじめ、絵本絵画展、工作教室の実施等、さまざまな支援を図るとなっています。また、管内の自治体でも、子供の活字離れに歯止めをかけようとの取り組みが活発化し、出前の絵本読み聞かせが行われているところもあります。全国では、朝の10分間読書運動が行われて、今年で15年目となりました。先日の新聞には、朝の10分間読書実践校が1万2,792校に広がり、約400万人の生徒が読書を楽しみ、大きな成果を上げているといった記事がありました。子供たちの成長を願って、授業開始前に、1、みんなでやる、2、毎朝やる、3、好きな本でよい、4、ただ読むだけ、この4原則ですが、子供たちに活気が出てきた、授業への集中力が増したなどの子供たちの変化、成長が見られるということです。音更町は、この朝の10分間読書についてどのような見解をお持ちか、お伺いいたします。また、今後取り組む計画があるのか、お伺いいたします。以上2点について質問いたします。答弁よろしくお願いいたします。
答弁 町長 山口武敏(町長は2009年3月まで)
1点目の公共施設における授乳室の設置状況についてお答えをさせていただきます。最初に、現在の設置状況についてでありますが、町内の公共施設で乳児やその母親が主に利用する施設としては、保健センター、図書館、総合福祉センター、木野及び共栄のコミュニティセンターなどがありますが、いずれの施設もまだ専用の授乳室は設置されていない状況にあります。ただ、健診の際には、できるだけ待ち時間を少なくするために、受付時間を30分ごとに分けて個人通知をしておりますので、大部分の方は、その時間に合わせてあらかじめ自宅で授乳を済ませてから受診されている状況にございます。また、図書館につきましては、幼児コーナーの1室を利用してミルクを飲ませることも可能となっているほか、幼児コーナーに隣接する「お話し室」を開放し、母乳にも対応できるように場所の確保を図っているところであります。次に、今後の設置計画についてでありますが、最近は、市内のデパートや町内のおもちゃ専門店に専用の授乳室が完備されるなど、授乳される方々への配慮が徐々に進み、乳児を抱える母親にとっては大変好ましい環境が整ってきております。また、本町におきましては、平成13年度に策定した第2次ハッピーチャイルドプランの中で、公共施設に授乳室の設置を計画しておりますので、できれば主だったところからでも設置に向けて取り組んでまいりたいと思っております。ただ、既存の施設に授乳室を設けるためには、スペースや位置、必要とする機能・設備、更には財政状況等も十分考慮しなければならないことから、まず、それぞれの施設で空き室などを有効に活用しながら、可能な限り配慮と工夫をした上で今後の対応を検討してまいりたいと考えておりますので、御理解をいただきたいと存じます。初めての御質問をいただき、もっとスカッとした答弁を正直言って申し上げたいところでございますけれども、事実は事実でございます。今申し上げましたように、すべての部屋というわけにはなかなかいきませんけれども、子供さんを一時寝かせて、おしめ等の取り替えだとか、最近では授乳室として完全に囲われた中でお母さん方が何に遠慮することなく、そういう陰といいますか、そういう部屋が設けられてきている傾向にございます。先ほども申し上げましたように、まずスペース的なこと、あるいは予算的なことがありますけれども、予算のことを言ったら何もこれできないわけでありますから、大した金銭が必要でないと思いますので、一挙にすべてとはいきませんけれども、とりあえずその利用度の高いそういうところから取り組んでまいりたいと思いますので、御理解をいただきたいと存じます。なお、2点目の御質問につきましては、教育委員会からお答えをさせていただきます。
答弁 教育長 高橋晃(教育長は2007年3月まで)
2点目の朝の10分間読書についてお答えを申し上げます。初めに、この運動の見解についてでございますけれども、朝の読書運動は、今、全国の小中学校、高校と広がっております。ここ数年で実践校が急速に増えているという結果が出ております。その理由としては、最近の子供の読書離れの対策としてはもちろんではありますけれども、それ以上に精神的な面での効果が非常に大きいと言われております。10分間とはいえ、学校全体や教室が静寂に包まれた静けさの中で、児童生徒が読書にいそしみ、心が落ち着き、穏やかな気持ちで学校生活がスタートできるという実践効果が伝えられています。教育委員会としましても、読書体験は、本に親しみ、本を読むという習慣づけが身につくほか、子供が発達段階やそれぞれの個人差に応じて、自分に合った図書に接し、それを読むことを通して広い視野での知識を高め、新しい発見の楽しさや喜びなど読書の楽しみを知ることであると考えております。このようなことから、学校では、子供たちの読書への関心や意欲を大事にして、いろいろな図書に接する喜びや楽しさを育てることを基本として展開することが重要であり、更には生涯教育の一環としても、読書活動を通して柔軟な感性を磨き、豊かな創造力を喚起し、知的好奇心など、まさに心をはぐくむ教育につながるものと考えているところでございます。また、今後の取り組みについての御質問でございますけれども、本町の小学校20校のうち、朝のこの10分間読書を既に実施している小学校は15校のうち6校で、全校で、あるいは一部の学年において行われております。更に6月中には、小学校2校、中学校1校で実施する計画となってございます。指導する教員が読書活動を把握し、子供の見方や考え方、感じ方に共感しながら、一人ひとりの子供のよさを見出すことができる朝のこの読書は、子供と教師との信頼関係や授業に対する集中力が養われるものと思っております。今後も校長会、教頭会を通して、改めて各学校に積極的に取り組まれるよう呼びかけてまいりたいと思っております。御理解を賜りたいと思います。
質問 15番 久野由美
答弁ありがとうございます。私も先日保健センターの方に伺いまして、実際に4カ月健診の模様を見てまいりました。そのときにお話をいろいろと伺いましたけれども、保健センターを利用する頻度といいますのは、4カ月健診を初め10カ月健診、1歳6カ月健診、2歳健診、3歳健診、また、そのほかにも赤ちゃん相談、乳幼児相談、フッ素塗布、予防接種などを含めると1カ月に約9回から12回ございます。最近では、男性の方の育児に対する理解と関心が高まりまして、協力する方も増えてきたというふうに伺いました。健診時にも男性の方が見えるそうです。男性がいる中での授乳には、辺りの目を気にしないで安心して授乳できる環境を整えるべきだと思います。実際に4カ月健診のときには、授乳室を希望される方が少ないのだというお話も伺いました。それは利用者の側に授乳室がないとの認識ができてしまい、自分で対応しなければならないというふうに考えているからにすぎないと思います。実際に健診に来られている方の中には、子供さんを2人連れてきている方もたくさん見受けられました。その方にとれば、1人のお子さんを抱き、もう1人のお子さんの手を引いて、更に荷物を持つというのは、やはり大変なことだと思われます。できればお湯の入ったポットを用意しておくなどの配慮が望まれることだと思います。利用者の側に立った公共施設の考え方が必要かと思われますが、いかがでしょうか。また、最近、絵本の読み聞かせがとても好評だというふうに伺います。乳幼児がよく利用する、先ほどおっしゃいました図書館にも、おむつ交換ができるトイレは用意されておりましたが、やはり授乳室というふうになりますと、必要な方にとっては、その都度の対応になってしまっているというのが現状ではないでしょうか。私が先日図書館を利用しましたときには、先ほどおっしゃった幼児コーナーには、男性の方が新聞を読んでおりました。幼児コーナーといいましても、そのように皆さんが自由に利用できるスペースになっているのではないかと思われます。また、そういうふうになりますと、やはり授乳室として使いますとほかの方々も利用しづらくなるのではないかなというふうに懸念されますが、いかがでしょうか。先ほど町長が言われましたように、財政的なことを考えますと、すぐに設置は無理だといたしましても、今ある施設を上手に活用する、やはり工夫が望まれるのではないでしょうか。いつごろを目処に大体どのような準備を今後されていく予定があるのか等をもう一度お聞かせ願えればありがたいなというふうに思います。また、利用されている小さなお子さんを持つお母様方の声を聞くというような方法をとることも必要ではないかと思われますが、いかがでしょうか。あと10分間読書についてですけれども、広尾町で、昨年度より全9小中学校で朝の10分間読書を始めて1年がたちましたということで、アンケート調査を児童生徒用とそれから教師用に分けて行い、それをもとに実践報告が行われたというふうに伺っております。その資料は多分お持ちで、もう御存じのことと思いますけれども、児童生徒用のアンケートには、「朝の読書は楽しいですか」との問いに、55%の生徒が「楽しい」と答えております。「楽しくない」が13%。「朝の読書の時間はちょうどよいですか」の問いには、「ちょうどよい」が36%、「短い」が36%、「長い」が13%。「朝の読書の時間があった方がよいか」との答えには、「あった方がよい」と答えた生徒が60%で、「ない方がよい」と答えた生徒は12%だったそうです。また、教師のアンケートもございまして、その中では、「落ち着いた雰囲気で読書に取り組んでいる児童生徒が多くなった」、朝の読書が定着している学校・学級にあっては、「その後の朝の会や1講時にスムーズに持っていけ、落ち着いた雰囲気の学校生活を送っている」、「効果が認められたので次年度も継続して実施したい」というふうな結果だったというふうに伺っております。また、問題点もございまして、課題、反対意見もございます。集中力や意欲のない子に対する取り組み、それから、時間の生み出し方によってはゆとりがなくなった学校、朝運動する子がいなくなったことで覇気がなくなったと感じる学校、朝の読書以外にもやることがたくさんある、例えば朝学習の併用などの課題がありました。今、お話を聞く上では、実際にスタートをしてみると、読書はよかったとの意見が多く、図書室の整備不足のところには、本の寄附が広尾町民の方々より行われて、町を巻き込んだ取り組みになった。また、5%から10%の家庭では、家族全体で読書をするようになった。中学生が本を買いに来ることが増えた。図書館の子供の利用率が12%増。更に貸し出しは15%増などの項目がつけ加えられておりました。今、音更町でも取り組んでいる学校があるということでしたけれども、実際に学校全体で取り組んでいる学校の名前、もし差し支えなければ教えていただきたいなというふうに思います。これを取り進めていく中では、先生方のやはり日課表についての問題が上がってくるのではないかというふうに思われます。週5日制になりまして、先生方の勤務時間帯が大変困難になってきたというふうなお話も伺いますので、それについて今後、現場の先生方にやはり理解、それから家庭の方々にも理解を求めていく上で、どのように努力されていくのか、そういうふうにお考えがありましたらお聞かせください。お願いいたします。
答弁 町長 山口武敏(町長は2009年3月まで)
先ほどお話ししたことに尽きるわけでありますけれども、議員おっしゃるように、いつごろやるのですかと、こういうことでございますけれども、御承知のように、今、年度途中でありますから、すべて一挙にというわけにはまいりません。いずれにしましても、今お話のように、やはり女性のこの見方、考え方というものは、やはり女性は女性としての御意見があるのだなと、そんなことを感心しながら聞かせていただきました。また、そのお話の中で、これまた育児とは女性だけかなと思ったら、男性も今いらっしゃるということになると、授乳室も更にこの男女の区分けもいるのかな、だんだん考えれば考えるほどちょっと複雑になってまいります。いずれにしましても、おっしゃるとおりすべてはできませんけれども、営繕的なことでとりあえずの対応ができるもの、あるいは、やはりある程度の部屋の位置といいますか、そういうものもございますから、その辺、営繕的なものでとりあえず対応できるものはしまして、本格的にということになれば、来年度以降、取り組ませていただきたい、そのように思います。幾つということは言えませんけれども、予算の許す範囲内で一応努力いたしますので、ひとつ御理解をいただきたいと存じます。
答弁 教育長 高橋晃(教育長は2007年3月まで)
10分間読書の件でございますけれども、今、広尾町の事例をお話をされて、我々もその報告は教育委員会の中でも、教育長会議の中でも受けてございます。10分間読書そのものは、本来、授業の始まる前に自主的に児童生徒がちょっと早目に登校して本を読むというのが一番望ましい姿かと思うのですけれども、現実的には、授業時間の中でやっているという部分が実態でございまして、朝の10分間は、いろいろな科目が、朝始まりはその学年によって違うと思いますけれども、その10分間は授業の中の時間として、国語の時間にカウントしているという実態でございます。その本を10分間読めば、国語の時間の、実質的な従前のやっていた国語の時間は10分減るというような形で、トータルで読書の時間も国語という見方でございまして、原則的には勤務時間の中でやっているという実態。あるいは、昼休みの給食時間、あるいは休み時間をその10分間といいますか、それらの放課後も含めてですけれども、その10分間を新たに削って充てるという方法もやられているところもあるようでございます。大半は、この授業の時間の中でやっているというのが実態でございまして、我々も基本的には自主的に朝早く登校して読むということが望ましいわけでございますけれども、それを全校生徒一律にそういう形でやるというのは、非常に拘束するということにつながるわけでございますから、非常に難しさもあるということで、そんな実態にあるわけでございます。それから、本町のやっている学校につきましては、先ほどもお答えをさせていただきましたけれども、学校名を申し上げさせていただきますけれども、下士幌小学校、ここにつきましては、現在全学年で実施しております。それから、東士狩小学校でございますけれども、ここにつきましても、これは毎日でなくて火曜日と木曜日というような日にちを設定しているようでございますけれども、これも全学年実施しているようでございます。それから、東士幌小学校でございますけれども、これにつきましても全学年実施してございます。それと特に読書週間として、5月、9月、2月というような期間を読書週間というふうに位置づけしてやっているようでもございます。それから昭和小学校でございますけれども、これにつきましても全学年実施しているようでございます。それから、南中音更小学校でございます。ここにつきましては、3年生、4年生が実施しております。それから、木野東小学校でございますけれども、これは完全にやっているというようなことでなくて、それぞれの学級に任せているという実態でございまして、一部の学級でやっているというような状況でございます。そのほか6月から中学校、あるいは小学校、新たにやるようでございますけれども、実際の今やっている状況につきましては、このような状況でございます。それと図書館の授乳室の関係でございますけれども、先ほどお答えしたとおりでございますけれども、児童室といいますか、そこでやってございます。ただ、施設そのものは新しい施設でございまして、そういうような授乳室というものを想定してつくっておりませんで、実際に来たときには、先ほどもお話ありましたように、便宜的にその場所を提供してやっておられるようでございますけれども、一角にカーテンを用意したり、方法は、場所的に広いわけでございますから、どこか適当な場所がないかどうか、それも検討をしてみたいと思います。それと図書館だけでなくて、教育委員会が管理している施設があちこちにあるわけでございますけれども、これらも同じことになるわけでございますけれども、これらにつきましても、そういうような設けられるようなスペースがあれば、検討をしてまいりたいというふうに思っているところでございます。以上でございます。
答弁 教育長 高橋晃(教育長は2007年3月まで)
10分間読書に当たって先生方の協力の件でございますけれども、もちろん先生の協力なくてはできないわけでございます。ただ、先生方もいろいろございまして、先ほど申し上げましたように、授業の一環としてやっている実態が多いわけでございまして、そういう形になると、いろいろな本来の授業に圧迫をかけるというような考え方の先生もおられますし、いろいろございます。時間外でやれれば、またそれなりでいいのでしょうけれども、授業の中に組み込まれるというような形になると、相当の先生の協力なくしてはできないという実態がございます。それにしても先生、広尾の事例も我々研究課題として、教育長会議の中でもやっているわけでございますけれども、本を読むという国語といいますか、これは基本的には読解力につながるということで、これは教育の基本であると。算数、理科、社会の何にしても試験でも何でも、その問われていることが理解できなければ答えられないというようなことになるわけでございまして、そういう意味では非常に本を読む、あるいは読解力をつけるということが勉強の基本であるというふうに言われております。そんな意味で、先生方もそのことは十分承知しているわけでございますから、本町としましても、一層各学校に協力を求めてこれからいこうと思いますけれども、そこら辺をお話ししながら実施してまいりたいというふうに考えているところでございます。
質問 15番 久野由美
とても10分間読書については積極的にお考えだということで、大変いいことだというふうに思っております。広尾町の教育委員会主導ということにつきましては、現場の先生方の不満があったというふうに伺っております。ですが、先ほどの一番最初の答弁にもありましたように、校長、教頭、それから学校図書の先生方のまた意見を聞きながら、是非、全校で実施の運びをしていただきたいなというふうに思っております。また、先ほど言いました中に、4原則の中の一つとしてみんなでやるというふうな項目がございます。先生も生徒と一緒に同じ時間を共有するということでは、広尾町の場合は朝の10分間、担任を持たない先生方も職員室で同じように10分間読書に取り組んでいるということもお話伺いました。そういうふうにみんなでやる読書ということについての子供たちのまた見方も随分違ってくるのではないかなというふうに思います。子供たちが成長する姿を見て、先生方が成長されていくということにもつながっていくのではないかと思いますので、今後とも家庭の御理解、また学校の先生の御理解、または全校で取り組んでいけるような、そういうふうな活動をしていっていただきたいというふうに思っております。答弁ありがとうございました。以上です。