音更町議会 平成13年第4回定例会 2001年12月14日
高齢者医療制度、老人医療制度ですね、この法律改正に伴う国保事業への影響について
2001年12月14日、音更町議会の一般質問で、真田健男議員が「高齢者医療制度、老人医療制度ですね、この法律改正に伴う国保事業への影響について」質問し、町長 山口武敏が答弁しました。
- 質問者
- 真田健男 議員
- 答弁者
- 町長 山口武敏
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。
質問 8番 真田健男
通告いたしました、三つの問題について質問をさせていただきたいと思います。最初に、高齢者医療制度、老人医療制度ですね、この法律改正に伴う国保事業への影響についてでございます。今回の定例会でも相当財政問題が論議されておりますけれども、国もこの財政問題とのかかわりも濃厚にありまして、この医療保険制度の私は「改正」という使い方をしておりますけれども、そういう観点から医療保険制度を改正しようとしております。まだ、最終の政府案が決まったわけではございませんけれども、今予想されている内容としては、健康保険本人の医療機関での窓口負担、現在2割でございますけれども、これを3割負担にする。あるいは高齢者医療、いわゆる老人医療といいますか、現在は70歳から対象となっておりますけれども、これを今後は75歳、経過措置はあるわけですけれども75歳に引き下げると。更には、各種の政府管掌健康保険やら共済の保険料、これらを結果としてふやしたいと。そのためにも月額報酬から年間の総報酬、これをベースに算定をする、これ以外にもいろいろありますけれども、こういう柱で考えられております。国会等の論議では三方一両損というような言い方もされているところですけれども、患者・国民・医療機関、患者と国民とはダブるところが当然あるわけです。それに加えて政府が痛みを伴わないというところが大変大きな問題であろうと。要するに、国の財政を好転させるといいますか、負担を少なくするための医療「改正」であると、このようにとらえているところでございます。そこで、特に老人医療が75歳からになるという問題で、これが実施されますと、70歳から74歳の方はこの老人保健制度から対象を外されるわけですね。恐らくそのうちの8割程度は、国民健康保険に移るようなことになるのではないかというふうに思われるわけです。そこで、現在でも国保事業、この運営については、財政面からいいましても大変な状況の中で運営されているわけですけれども、これが実施されれば国保運営上の自治体負担等もふえるであろうと。それから、高齢者医療は1人当たりの療養費で音更の場合、10年度で七十数万円、11年度で90万円にもはね返っているようですけれども、こういう方々が今後は国保の方に移ると。現在、国保は1人当たり20万円ぐらいの療養費ですから、このところにも大きな問題が出てくるのではないかと思います。そういうことからいって、国保運営が更に大変になるということで、この影響について、以下、5点ほど具体的にお聞きをしたいというふうに思います。まず、第1点でございますが、先ほど言いましたように、70歳から74歳の方々が国保の被保険者に該当することが予想されるわけですけれども、現状で当てはめた場合、何人ぐらいがこの国保に移行する被保険者に該当するのか、この人数を出していただきたい。その結果として、現在は年間22億円ぐらいの国保の医療給付ですけれども、国保全体では33億円ぐらいの会計になっておりますけれども、そのうちの22億円が医療給付費、これが幾ら膨らむかという問題です。それで、それに伴って町の負担がどの程度ふえるのか、私はこれによって町負担がふえるだろうと見ておりますけれども、その内容についてお答えをいただきたいというふうに思います。このように、これは国の法律改正によるものだと。ですから、それに地方自治体としては対応するしかないのだという観点もあろうかと思うのですが、国保事業の運営そのものを、今までの論議で危機という言葉がいろいろ多発されておりますけれども、国保運営上もやはりそのような状況に陥るのではないかと。ですから、地方分権の時代でもあります、それぞれの自治体の実情に応じて意見を出していくといいますか、情報発信をしていく必要があるだろうというふうに思いますので、そのあたりでの見解をお聞きをしたいと。それから、現在の国保制度を考える上で、5番目の被保険者数、滞納者数、短期保険証、あるいは資格証明書、これらの発行状況についても説明をいただきたいと、このように思います。それから、二つ目の問題です。福祉除雪制度と仮の名前といいますか、私はこのように呼んでおりますけれども、きのうから雪が降って、テーマとしてはいいのではないかなという気もしますけれども、この除雪について毎年のようにやはりいろいろな苦情やら相談やら寄せられているところだと思いますけれども、現在の少子高齢社会の中で、高齢者あるいは障害者、更にはいろいろな理由でなかなか除雪も困難という方々がふえているだろうというふうに思いますし、前の議会のときにも報告されているように、一定の地域での除雪体制の確立といいますか、そういう試み、あるいは町内会でのこれも名称はいろいろだと思いますけれども、例えば福祉部みたいなところでの取り組み、あるいはボランティア、こういうことも模索されているところだと思いますけれども、除雪についての町民の思いからすれば、まだまだ不十分なところがあるだろうというふうに思うわけです。特に、高齢者・障害者という方々がその中心になるだろうと思うのですが、私も今朝2時間ぐらいいろいろ町内会回ってきました。除雪に一生懸命頑張っている方がたくさん見られましたけれども、降ったまま手つかずの形であったところも、数としてはそう多くありませんけれども、公営住宅にもありましたし、緑陽台や柳町、民間のところにも見られたような状況です。こういうところの除雪への支援というようなことで、是非行政が一枚かんだ形で、他の自治体等でも実施しているところはあるわけですけれども、この福祉除雪制度、これを是非創設すべきではないかというふうに思いますけれども、見解をお願いをいたします。それとあわせて、1番のところで出しておりますけれども、除雪についての相談や苦情についての対応、これがどのようになっているのかもあわせて説明をいただきたいと思います。次に、三つ目の問題ですけれども、財政問題でございます。先ほど町長からも行政、あるいは財政問題での危機感を持っているという答弁はあったわけですけれども、この現在の地方自治体の財政難、国も多くの地方自治体も財政危機というふうにとらえて対応を模索しているところですけれども、我が音更町ではまだ財政危機という状態ではないというふうに押さえられているのであろうと、そういうようなことで財政難という言葉が使われているところですけれども、この財政難の問題、これは全国共通の問題であろうというふうに思いますし、この財政難、財政危機の根本問題、やはり国の政策、あるいは国の誘導といいますか、地方自治体をこれまで公共事業に駆り立ててきたような面が中心であろうというふうに思いますけれども、今の音更町のこの財政難の現状をどのようにとらえているかということで、以下、4点ほどそういう内容でお聞きをしたいというふうに思います。先ほど、小針議員の質疑の中でも出されておりますけれども、町債返還のピーク、償還のピーク、たしかこれまで15年度というふうに説明されていたと思うのですけれども、歳入不足、これも町税、あるいは交付税もそうですけれども予定されております。この償還計画は、第4期総合計画策定の中で提出をいただいた資料ですので、その時点と比べて現時点から見てこの償還計画等に変更はないのかどうか、現在の財政難ととらえている状況は、従来予想していた範囲内にとどまるような内容としてとらえているのかどうか、この点がまず第1点でございます。そして、第2点目は、こういう現状に立ち至っている音更町の財政問題、これは国の問題だけではなく、やはり町自身のこれまでの政策の結果、言ってみれば箱物行政とか、いろいろ言った経緯もありますけれども、こういう積極財政の結果としての側面がないのかどうかという問題です。それについての現時点での評価を説明をいただきたいというふうに思います。それから、三つ目の問題は、これも先ほど来出ておりますけれども、こういう財政状況の中で、町民生活にかかわる問題、これまで町長は福祉水準の後退はさせないと、させたくないという気持ちは十分に理解するところでございますけれども、後退はさせないという町政をどのように実現するか、この問題について改めてお答えをいただきたいと、このように思います。そして最後に、こういう財政状況、地方財政・行政の今後の見通しの問題もあるわけでございますけれども、そしてまた、これまでの質疑の中で、その一端は説明をいただいたようにも思いますけれども、これを打開するためには何が必要なのか、このあたりの問題意識を再度御説明をいただきたい。以上でございます。休憩(午後 1時56分)
答弁 町長 山口武敏(町長は2009年3月まで)
1点目の高齢者医療の改正に伴う国保事業への影響についてお答えをいたします。さきに、厚生労働省が医療制度改革試案を公表した後、去る11月29日に政府与党は、平成14年度の予算編成の柱となる医療制度改革大綱の取りまとめを行ったところであります。その主な内容といたしましては、サラリーマンの医療自己負担を必要なときに3割に引き上げること、サラリーマンなどの保険料徴収は年収をもとにする総報酬制を導入すること、高齢者医療の対象年齢を段階的に75歳に引き上げ、70歳から74歳の方の自己負担は厚生労働省試案の定率2割でなく、70歳以上の方は高所得者を除き、定率1割とすること、などとなっておりますが、今後の国の予算編成作業や国会審議によっては、流動的な状況にあるため、現時点での情報に基づいて推計しており、結果的に内容が大きく相違することがございますので、この点はあらかじめ御了承願いたいと存じます。御質問の医療保険制度の改正が実施された場合の国民健康保険への影響についての試算でございます。現時点での70歳から74歳の国保加入者は1,615人であり、老人保健対象年齢の5年間にわたる段階的引き上げ経過措置後の平成19年度には、1,820人の方が国保会計で医療費を負担することになると見込まれ、年齢引き上げにかかる国保の医療費の支出は、約10億7,000万円ほどになるものと推計しております。なお、増加分は、被用者保険からの退職者医療交付金の増額や老人保健拠出金の支出減などにより、全額補てんされるべきものではありますが、現行制度と比べ、国保会計で約7,000万円強の負担増になるものと考えているところであり、今後、国保会計における町の負担について研究してまいりたいと存じます。次に、国のやることだからと、あきらめないで現場の声を上げるべきではないかとのことでありますが、町民にとって一番身近な国民健康保険は、国民皆保険制度の最後のとりでであり、町民の皆さんの健やかな生活のためには、将来にわたって欠かすことのできないものとして、大切に守っていかなければならないものと考えており、制度の健全かつ安定した姿を維持するために、医療保険制度の抜本改正を引き続き要望してまいります。厚生労働省の試案に対しましては、全国町村会、全国市長会及び国民健康保険中央会の国保関係3団体は、国保の改革なくして医療保険改革はないとの基本的な考え方に立って、制度の一本化を改革の柱と位置づけ、社会保障審議会などいろいろな場所で意見を述べるとともに、当面の措置として、国保財政改善のため、国庫負担による財政支援を強く求めているところであります。次に、本町の国民健康保険の実態でありますが、本年11月末現在で、6,797世帯、1万4,583人、町民の約36%の方が加入されており、国保税滞納世帯は876世帯であります。なお、一定の滞納のある世帯主に対して、保険証の更新時に納税相談などを実施し、生活実態の把握、納付の促進を行い、収納率の向上に努めておりますが、今回、納税相談などに応じていただきました202世帯には、6カ月有効の短期保険証を発行したころであります。また、再三の呼びかけにも応じず、臨戸訪問に際しましても、納税に理解を示さない方に対し、納税相談の方策として、16世帯には資格証明書を発行したところであります。次に、2点目の高齢者や障害者に対する福祉除雪制度の創設についてお答えをいたします。まず、相談や苦情への対応についてでありますが、これまでも高齢者や障害者の除雪をやってもらえるところはないのか、また福祉施策としてサービスを提供していないのかといったお尋ねが数件ございましたが、これらに対しましては、主に社会福祉協議会の高齢者就労センターを紹介しており、有料でありますし、必ずしも高齢者や障害者だけに限ってはおりませんが、センターとしては、平成12年において、五、六名の要員により、17名の方に対して除雪業務を行ったところであります。なお、農村部においては、10件程度ではありますが、公道まで相当な距離があり、高齢者や障害者によって、また地域として実施することも難しい場合には、一般の道路除雪の一環として実施いたしております。また、市街地におきましては、高齢者のひとり暮らしや夫婦世帯などの除雪が困難な方を対象にして、隣接の方や町内会として支援が行われている状況にあります。次に、十勝管内や道内の福祉除雪の実施状況でありますが、何をもって福祉除雪というか確立したものはございませんし、また実施の形態や内容もさまざまでありますが、高齢者や障害者などの中でも限られた方を対象に無料で実施するのを福祉除雪といたしますと、道内的な把握は残念ながらできませんが、十勝管内では1市10町3村で実施されております。ただ、個々に聞いてみますと、実際にはボランティアにより実施されていたり、シルバー人材センターを活用するために業務の内容が限られたりといったこともあるとのことであります。これらを踏まえて、町独自の福祉除雪という、あえて言葉を使わせていただきますけれども、これらの考え方でございます。除雪自体は、災害時の避難路確保など高齢者や障害者の冬期間における生活確保のためには、確かに必要なことと考えておりますが、シルバー人材の活用、あるいは行政自らが実施することにはおのずと限界がありますので、一番身近なそれぞれの地域における助け合いによって実施されることが、福祉の面はもとより、ともに支え合う地域づくりや連帯意識を醸成し、地域コミュニティーを高めるためにも、より有効な方策と考えております。幸い、町内には、労力奉仕の一環として、除雪のボランティア活動を行う町内会やグループが幾つかでき、一定の成果を上げておりますことは大変喜ばしい限りであり、これらの動きを大切にするとともに、今後も普及啓蒙に努めてまいりたいと考えております。次に、3点目の財政難の原因とその打開策についてお答えをいたします。まず、町債償還のピーク年度に変更があるのかと御質問でございますが、中長期財政の見通しについては、昨年8月の総合計画調査特別委員会に提示したところでありますが、その時点での公債費の見通しは、今後の借り入れを見込んだ中で試算しており、現時点でピーク年の移動はないと考えております。次に、過去の積極財政による現在の財政への影響についてでありますが、町の台所でお知らせしておりますが、一般会計の町債残高の使い途は道路関係費が全体の35%、福祉施設費が13%、小中学校施設、社会教育施設費が19%、農業関係費が7%、公園費が7%、公営住宅費が10%などであり、ある程度均衡のとれた投資がされてきたと考えております。また、町の人口の年々増加しており、都市的社会資本整備などが人口を誘導してきた結果ととらえております。このようなことから財政運営は、その時々の時代背景に適切に対応しており、間違いのない財政運営がなされてきたものと考えております。次に、福祉水準についの公約でありますが、国の構造改革の考え方は、社会保障制度は、分野的にはむだがある、負担が不公平、将来は大丈夫かなどといった指摘が数多くあり、わかりやすい制度に改めて、効率性、公平性、持続性が十分に担保されたものでなければならないとされております。国の考え方を基準に本町の福祉も改善すべき点は改善し、時代に即応した対応が必要と考えておりますが、全体の福祉水準は後退しない基本的な考え方は変わりはありません。また、財源については、厳しい財政状況でありますが、町の全体予算の中で優先度を見きわめ対応してまいりたいと考えております。次に、財政運営の打開策でありますが、地方交付税の減額や町税の伸びが期待できない中で、公債費が年々増嵩し、厳しい財政運営が続くものと考えておりますが、起債の発行を抑制するとともに、行政評価において事務事業の効率性を見きわめながら、町民に身近な施策を推進していきたいと考えております。議員がおっしゃるように、この財政運営のかじ取り大丈夫かと、こういうようなことでございますけれども、ただ1年、1年の今日までの時代背景というものを見ますと、何としましても国もバブル崩壊以来、この低迷しているこの国の国家財政を何とかもとに戻さなければならない、あるいは景気浮揚をしていかなければならない、こういう考え方のもとに、私どももやはり国を担うその一端として、ある程度国策にのっとった考え方もあり、公共事業等についても景気浮揚というようなことで、今まで取り組んできた経緯がございます。いずれにしましても、私どももこの健全財政を保っていく上においては、先ほど来から申し上げておりますように、やはりこれからの借り入れというものを十分とらえていかなければならないし、今まで申し上げておりますように、償還以上に借り入れをしないというのが、この基本的な考え方でもございますし、多少今までも3年間はピーク時を迎えると。特に、この3年間というものはある程度事業を抑え込み、そして町民に多少なりとも痛み分けといますか、こういうことで辛抱もしていただかなければならないというふうに考えております。ただ、基本的に毎年のおよそ20億円以上の借り入れを起こさない、こういう考え方でありますけれども、午前中にもちょっと答弁申し上げましたように、ある程度例えば前倒しというような、そういう国の政策上で来る場合があります。そうなりますと、13年度が20ちょっと超えて14年度が少なくなると、こういう私どもは一応基本的には、返す以上に借り入れを起こさないと。だけども、その数字はいろいろやりくり的なこと、そういう国の政策的なことも伴ってまいりますから、少なくても考え方としては、3年間のバランス的な中で償還以上の借り入れを起こさないと、こういうような考え方はあくまでも持ち続けながら、この3年の財政運営に当たっていかなければならないと、そのように思っているところでもございます。以上、申し上げまして、まだ再質問があろうかと思いますが、その分を残して一応の答弁とさせていただきます。
再質問 8番 真田健男
再質問用の答弁用意されているといけないので、お聞きをしたいと思います。まず、1点目の国保の問題ですけれども試算としては7,000万円ぐらいの負担増になるのでないかということが出てます。自治体によっては、療養費の25%を持つだとか20%を持つとかというふうに決めているところもあるようで、そういうようなところは本当に大変な事態になると思うのですが、現在、音更町としてはこの繰入金として年間、これは12年度ですか2億4,000万円ぐらい繰り入れていると思うのですね。基盤安定の繰り入れ、あるいは財政安定化支援事業、これは言ってみれば前者は6割4割に対するルール分ですし、後者は赤字補てん的な対策的な支援だろうと思うのですね。だから、この部分で恐らくふえるのだろうなと、繰り入れのところでですね。先ほど言ったような一定の率で自治体が持つというようなことにはなっていない関係で、いずれにしても、今以上に国保財政、通常であれば被保険者がふえるということは、それが財政安定というふうになるのが一般的だろうと思うのですが、このように対象者が対象者、今、年間90万円ぐらいの医療費を払っている方々が新たに入るというようなことですから、やはり1人当たりの療養費も引き上がるのだろうと思うのですね。それによって、また保険財政も困難になる、また引き上げが行われると。特に、最近のといいますか、これは厚生労働省の指導によるわけですけれども、平準化というようなことで応益部分を引き上げるというようなことで、ますます所得の少ない層にとっては過酷な引き上げになるということが予想されるわけですよね。今でさえ滞納世帯、これは世帯でしかお答えなかったですけれども、6,797のうちの876世帯、今、全道・全国的には2割近いような滞納世帯を抱えている実態でして、先ほど町長は皆保険制度を維持するためにも、これを守っていきたいというようなことを言われましたけれども、本当に国保制度が、あるいは皆保険制度が崩壊といいますか破綻するのではないかという心配だって現実に心配されているところなわけですね。ですから、今回の改正、これが実施されると、国保事業における大きな負担になることは間違いないだろうと思うのですよね。こういう方々が新たに国保に編入されることによってプラスになるというようなことは、その人がどうのこうのということでは当然ないわけですよ、制度として不安定さを増すということははっきりしているわけですから、これへの一般会計からの繰り入れの増額を含めて、大きな町民負担にならないような努力が、経過措置もありますから、まだ時間的にはあると思いますけれども、長期的に見ると国保制度の運営という点で大きな問題だろうということでとらえて、対応をしてほしいというふうに思います。それから、2点目の福祉除雪ですけれども、結論としては実施は困難という答弁だったかと思うのですが、それはボランティアや町内会、隣近所の方々が応援するということは、これはこれで大いに啓蒙普及する必要があると思いますけれども、要はそういう形でもなかなか救われない。結果として、きのうの雪ぐらいでしたらまだ玄関あいてないところはありますけれども、何日間かひどいことでいえば閉じこもるようなケースという、それから確かに高齢者シルバー就労センターのあっせん、それは一定度お金を払ってお願いをすると。できる人はそれはそれでいいのですが、それでなくて困っているという実態もあるわけですから、是非これも他の町村がやっているからどうのこうのということばかりではありませんけれども、やっぱり実態に見合った、これも福祉水準の問題といいますか、安心して将来的に暮らしていけるような環境整備ができるかどうかという問題だろうと思うのですよ、福祉水準というのは。特に、今、ある制度がなくなるとか、負担が極端にふえる、いろいろ負担をお願いするときには理由づけもしますし、それなりに理解できるところもないわけではないのですが、やはり高齢化社会にふさわしい施策というのを、それぞれの自治体で研究もし、進めていく必要があると思うのですよ。少子高齢化社会という言葉は、本当にいろいろなところで使われますが、結果として、だから若い人の負担を引き上げるのを認めてくれという形での使い方が多いわけですね。高齢者がふえて年金が大変だ、医療が大変だと、滞納が大変だという形での取り上げ方。ところが、社会全体が高齢社会になっているということは、政治や行政がそこに目を向けた施策をどうとるかということが、高齢社会なのだろうと思うのですよ。そういう中でちゃんと高齢者も、そしてまた、地域社会も回っていけるような社会をどうつくるかというところだと思うのですが、それに今逆行といいますか、しているような少子高齢化という使われをしているだろうというふうに私は思うのですよね。今後、少子高齢化になるから、その対策のためにというようなことで消費税なんかも導入されましたよね。本当に本来それが使われていれば新たな介護保険での負担を求めるだとか、高齢者の医療や福祉、先ほど町長、痛み分けという言葉も使いましたけれども、何のための消費税であり、介護保険なのか、新たに次から次へと負担を、あるいは痛みを、お願いするためのものになっているのではないかなというふうにも強く感じるわけで、そういう観点も踏まえてこの福祉除雪、これ実施しているところも参考にしながら、是非今後更に検討はしていただきたいなというふうに思います。とりあえずは検討ですね、今のところ実施難しいと言っておりますから、更に検討を続けて、将来的に実現できればありがたいなと。だから、これらにかかわるのだって財政難、財政難、金額的にいったら恐らく大した額ではないわけですね。ただ、ほかの施策なり町政全般との中での位置づけの問題があるのだろうと思うのです。その辺も含めて是非検討を深めていただきたいというふうに思います。それから、3番目の問題なのですけれども、この中長期といいますか22年までの資料を見ましても、町税も交付税も少しずつ着実にふえていく試算になっていますよね。ところが、何度も答弁あるように、町税だって伸びは見込めないと、交付税も今後減るであろうという予測が現時点ではされるわけですけれども、だからこれを策定したときと現時点とでは、そういう意味では厳しさが違ってきているだろうと思うのですよね。確かにそれはピーク時15年、その設定はそのとおりかもしれないですけれども、16年以降だってこれで見ても横ばいないし若干下がる程度で、そんなに好転するというような状況ではないと思うのですよ。ですから、問題意識の持ち方といいますか、本当に財政難といっているような状況なのか、どこの自治体もやはり借金の多さがまず第1の理由になって、財政危機という認識のもとに対応策を模索しているのだと思うのですね。今、係数的な財政危機という問題と同時に、地方自治体の財政をめぐってはこの間ずっと分権の問題もあって、あるいは官から民とかという考えもあって、事務事業だけは分権されてきてますけれども、財源措置が伴わないという問題、これ自体、今後近いうちにその方向になるというようなことも、どうもあやふやというか、逆に地方自ら力をつけようというような論調に変わってきていると思うのですよね。だから、もう少しとらえ方、この数字の上だけではなくて、そういう社会環境というところからとらえたら、この財政運営についての危機意識というものをもっと鮮明にしていいのではないのかなと。来年度の予算措置、あるいは主な施策の論議なんかもされてますけれども、本当に思いきってやれるような新規施策というのは当分とれそうないような状況にもあるわけでしょう。それは野球場の問題も出てます、火葬場の問題も出てますけれども、本当にそれらも実施段階になると先延ばしになるような懸念なしとしないというふうに受けとめているのですけれども。ですから、その時点、その時点での判断をもっと明確にして、今できないものはできない、しかしそういう状況の中でも、それはやっぱり絶対やりたいというようなところをはっきりさせるということが、今、必要なのではないのかなというふうに思います。地方財政危機なんていうのは戦後3回目というふうに言われますね、終戦直後と70年代のオイルショック、そして現在と。ところが、この現在というのは、いわゆるバブル崩壊からずっと来ているわけですよね。もう10年来なのですが、構造的に改善するような出口が見えない今の自治体財政危機の状態だと思うのですね。だから、それにふさわしい判断と今後の対処方法、これが必要だろうというふうに思うのです。そこの中で、これまで町がとった施策で今の音更町の財政難を迎えた側面でないかと聞いて、それは「ない」という答弁なわけですけれども、ここ数年来同じような論調で大変申しわけないとは思いますけれども、その公共事業の分捕り合戦的な行政が、今も続いていると思うのですよ。これはかなり厳しくなってもきてますけれども、道や国の予算を取ってくれば町としてはいいのだというような考えでは、いずれ国は破綻しますよと。その国の破綻が今大きなしっぺ返しとなって、各地方にそれこそ痛みを押しつけているわけでしょう。だから、私、過去の音更町の積極財政、あるいは社会基盤整備、箱物行政、今後はそれはとらないということは言われているけれども、やっぱりその政策が今の財政難につながっているのだという意識を明確にするということ必要だと思うのですよ。それなくして、今後どうにか内部努力で改善できるというような甘い状況ではないのではないかなと。今後、老人医療の上乗せも廃止という線も考えられているようですけれども、それはやっぱり福祉水準の後退に違いないわけですよ。それはできなくなったということを全体で確認するということですから、もしそれが実施されるということになれば。だから、そのあたりをはっきりさせる必要あるし、特に、私、打開策の点では、これは農業もそうですけれども地域経済が崩壊といいますか、衰退といいますか、ここの再生がやはりかぎなのだろうと思うのですよね。通常の商工業者にしたって、今のままでいったら、とても将来ないので、農業だけではないと思うのですよ。これが全国的な問題、産業の空洞化を含めて。だから、どう地元地域経済を自立といいますか、成り立っていけるような方策、これはもちろん行政だけでどうこうということないと思いますけれども、そこの中での行政の果たす役割も大きいのも事実だろうと思うので、そのあたりに目を向けた、よく構造改革で産業構造の転換ということも言われますけれども、地方においてもその種の努力というのは必要なのだろうと思うのですね。一定度それは工業団地をつくる、あるいは生産・製造業を振興する、それらもその一つであると思うのですが、この視点が私やっぱりさっきも出ましけれども、経常経費の削減だけで現在の財政難、解決できるようなものではない、要するに入る分も、パイもふやしてというふうに言われましたけれども、分母を大きくしてということを言われましたけれども、それを具体的に追求するということが必要だと思うし、その点で私、やっぱり北海道というのは、これまで公共事業にしてもいろいろな形での優遇といいますか、北海道・沖縄は特別な扱いをされてきたという歴史的な経過もあるのですが、ちゃんと地域の実態に踏まえた情報発信、行政制度の中においても、実際にやっていて全国一本で対応するのは不合理だと思いながらやっていることもいっぱいあると思う。そういうことも含めてやっぱり自治体からの声を上げていくということが、どうしても必要だろうというふうに思いますので、そのあたりの観点についての見解を再度求めたいというふうに思います。
答弁 町長 山口武敏(町長は2009年3月まで)
お答えをさせていただきたいと思います。観点のとらえ方によって、少し理解でき得ない面もあろうかと思いますけれども、いずれにしましても、国保については要するに医療保険の一元化といいますか、これは年金も同じことが言えるわけでありますけれども、今の考えだけではこれも抜本的な改正にもなりませんし、ただ先ほど議員がおっしゃったように、やはりこの地方自治体としても、国は減ったけれども、その当事者と市町村の負担がふえる、そのとおりなわけで、改正したにしても、こういう実態が出ているわけですから、私ども町村を預かる者としてはとんでもないことだ。国がふえて市町村が減るとか、あるいはその加入者が負担が軽くなるというのなら、まだ国家保障といいますか、社会保障という点からおいて理解はいくわけでありますけれども、先ほど申し上げましたように、ざっと計算してもこの改正点では7,000万円の赤字と、そして今国保会計13年度の赤字の状況を見ますと、それも累積赤字でおよそ7,000万円ぐらいになってしまう。ざっとこのままいって、来年度このま施行されますと、合わせて1億4,000万円の赤字になると、こういう一つの結果でございます。結果として、これはならざるを得ないと試算が出るわけでありますけれども、問題はその負担がだれが負担すべきなのか。問題は、先ほど言いましたように、この加入者は町民の36%に過ぎないわけです。ですから、町からその分、赤字分を補てんすればいいということだけでは解決がいかない一面があるのかなと。入らない人が、64%の方はこの国保会計に関係ないといえば、ないわけでありますから、ですから自治体がある程度その負担をすればいいといいますけれども、やはり公平の原則からいってある程度それは全額丸々、いつも毎年負担をすればいいということにはならないのであって、だから特別会計の中で経理がされて、ある程度市町村の負担、負担と強いられるものの、基本的には特別会計として独立採算性でなければならないというのが、これ建前論でございます。私どもも、いずれにしても、先ほど高齢化、高齢化と言う割には、高齢化に使う福祉の金は足りないぞと、こういう話でございますけれども、私どもこういう事態で大変でありますけれども、福祉まで削って財政をひとつ帳尻を合わせなければならないという話もしたこともございませんし、そんな気持ちもないと思いますし、今、一番天下だという、太平だという方はだれなのかなと、こう考えてみたら、今の高齢者の方々が最高の人生を送られているのではないかなと。これは、私どもそれに近い年齢でございますけれども、私どもが行く時点では大分冷たくあしらわれるような時代でないかなと。そんな点からいたしますと、高齢者はとかく今の段階では、特に健康で長生きされるということを願っているわけでありますけれども、いずれにしましても、高齢とともに体も弱ってまいることも事実でありますから、そういう福祉政策というのは当然とっていかなければならないということは、議員がおっしゃっているとおり、私も考え方に変わりはございません。それから、除雪の関係でございますけれども、これからの地域福祉といいますか、やはりそういうものについては多少時間はかかりますけれども、考え方としてはやはり町内会のお互いに支え合おうといいますか、そういうようなことからいきますと、今後、こういう町内会での地域福祉というものを高めていって、できれば町内会の中でそういう方々がいるとするならば、みんなでひとつ町内ぐるみで面倒を見ていく、あるいは環境だとか、そういう清掃だとか、そういったものもできるだけ町内会を中心にしたひとつ活動に盛り上げていくことができないかというようなことで、社会福祉の方とも実は話をしてございます。そういう社会福祉の方のボランティア協会だとか、そういうのをつくって、できるだけ地域福祉を高めていこう、そういう中に一つの1項目として、そういう体が不自由で、あるいは高齢で身動きのできない方については、やはり地域で支え合おうと、こういうようなことで、今、モデル的に9町内会を指定していきながら、そういう活動を今助長させようということで、社会福祉の方で取り組んでございます。先ほどもこの除雪の関係については、有料でやるということになれば就労センター、1時間当たり840円でやっているというようなことで、一応町の方に来るのは、どこかにやれる人がいないだろうか、金払ってもいいからというようなものについては、正直申し上げて社会福祉の就労センターにお願いをしているというようなことでございます。これらのことについては、今申し上げましたように、やっぱり地域福祉の中での将来大きな一つの器の中といいますか、町内ぐるみの中でやっていくべきではないだろうかと。町とても、ただお願いします、お金がないからひとつ皆さん支え合ってくださいということだけでは、まかり通らないだろうと。やはり地域の一つのコミュニティー活動としてそういうものを取り上げ、町内の一つのいき方といいますか、あり方といいますか、そういうようなことで取り組んでいただけるものについては、やはりそういうモデルケースをつくりながら、あるいはやっていただけるところについては、何がしかのやはり町内会の活動費助成の中に、その分を上積みをしていくと、こういうようなことを先ほど申し上げましたような、この除雪だけではなくしていろいろな花壇、道路、あるいはごみ、こういうようなものを引っくるめて、できればそれぞれ来年を目途にして何とかやりたいなと、一挙に全部が全部町内会で賛同を得るということはありませんので、できるところから随時そういう考え方でやっていきたいと、そういうふうに思っております。やはり気の毒な方というようなことで、民生委員さんにお願いをしたりあるいは町内会にお願いをして、一部協力をしていただいておりますけれども、やはりそれでも除雪に困って、外に出るに出られないと、こういうようなことはあってはいけないというようなことから、考え方は今地域福祉というようなことを重点に考えておりますけれども、社会福祉の方にもそのような考え方で、やはりいるとするならば町の方で何々町内会のだれだれというふうな指定方式をとって、そういう方から来れば、社会福祉の方に連絡があれば有料でやっていただいて、年度末に町がその分を精算すると。額的にこれは大したことございませんし、また事実そういうようなことがありますので、そういうような一つの一時的な対策として、そして将来は今申し上げたような方法に持っていくというようなことで考えておりますので、その辺は御理解をいただきたいなと、そのように思っております。それと、財政がこれだけ硬直化してきたということに対して、責任はないのか、感じないのかということではありませんけれども、私ども正直申し上げて、先ほども決して責任逃れをするわけではないですけれども、やはり何とか国の経済を支えて財政が豊かになっていくというようなことからすれば、やはり国の景気好転といいますか、そういうようなことを願って、私どもも今日まで来ましたし、多少そういう町債というものがふえた傾向もありますし、ただこういう中で本当に今の状態がまだまだ足りないものがありますけれども、今の音更の状態で本当に町民の皆さんがどのように思っておられるのかなと。いろいろな点で非常に音更は住みよいということになれば、この本当に10年間の中に、もちろん議会の同意を得て、こういうまちづくりを進めてきたと。それらもできれば、まともにやればまともに10億円なら10億円のかかったものが、景気浮揚策というようなことで決してあめ玉に飛びついたわけではございませんけれども、まともにかかるよりも、やはりこの景気を浮揚させるために一つの国策というような形の中で、ある程度地方が借金しても、その分を2割なり5割なり、国が元利償還をすると、こういうような努めて有利な有利な町債を選びながら今日まで来て、ある程度の音更町4万にふさわしい音更町のまちづくりが進んでいるのではないかなと。そして、そこに住んでいただく方に多少なりとも誇れるといいますか、満足いくような、それは全てとは言いませんけれども、そういうようなまちづくりができているとするならば、ある程度同じ至近年次でやらなければならないものは、こういう国策にのっとって有利な財源を使ってやってきたということも事実でございますし、はっきりは計算はしておりませんけれども、これからの10年先は過去の10年は20年分やったというようなことも、何も自負するわけではございませんけれども、そういうようなまちづくりが、更に今後考えたら20年かかるものが、この10年の中である程度基盤的なそういうものができたのではないかなと、そのような感じをしております。ただ、私どもも一途にこの財政経済状況が一日も早く、一年も早く好転をしていただく、そういうことを願っておりますけれども、世界の情勢から判断して、そんなにもう望めない、これ以上せめて悪くならなければ最高としなければならないのかなと、そういうやはり見方、考え方で、これからの行政全体を考えていかなければなりませんし、その最もの基盤になるのが財政でありますから、その点は十分、今議員がおっしゃるように、私どもも正直申し上げてもう少しよくなる、悪いときがあればよくなると、そういうようなバイオリズム的なものの考え方がありましたけれども、もうここまで来たら、そんなに世界的な状況を見ても大きな期待はできないとするならば、やはり今持っている物差しをきちっと寸分の狂いなく、今大変な時期を何とか切り抜けていくと、そういう考え方で取り組んでいきたいと思いますので、十分なる回答にはなりませんけれども御理解をいただきたいなと、そのように存じます。