みんなの議会

音更町議会 平成26年第2回定例会 2014年6月13日

安心できる介護保障を

2014年6月13日、音更町議会の一般質問で、真田健男議員が「安心できる介護保障を」について質問し、町長 寺山憲二、保健福祉部長 古田康弘、議会事務局長 村上均が答弁しました。

質問者
真田健男 議員
答弁者
町長 寺山憲二、保健福祉部長 古田康弘、議会事務局長 村上均

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。

質問 9番 真田健男

通告いたしました「安心できる介護保障を」というテーマで質問をさせていただきます。先月、5月15日、衆議院で長ったらしい法律案が提出され、与党だけの賛成で採決が強行されました。この法律案は、地域における医療および介護の総合的な確保を推進するための関係法律の整備等に関する法律案と、こういう法律案でございますけれども、全野党が反対する中で採決が強行されました。その後参議院に送られましたけれども、参議院での趣旨説明の段階で全く違った資料が全議員に配付されるという前代未聞のトラブルが発生いたしまして、10日ほど審議がおくれて参議院での審議がスタートいたしました。現在審議中ですけれども、恐らく今月中には可決成立するだろうと、このように報じられているところでございます。19本もの法律を一括審議しましたこの法案の主要な問題点、私どもが受けとめておる問題点は、まず第1点目に、要支援の訪問介護、通所介護、いわゆるデイサービスですけれども、これを介護保険給付から外して、市町村の事業にするという内容です。二つ目には、特別養護老人ホームの入所対象を原則要介護3以上に限定をして、要介護1、2を事実上排除すると。これも原案は原則としてではなくて、要介護3以上に限定という形で提案されましたけれども、修正で、原則としてと。要介護1、2も特別の事情があれば可能というような内容となりました。3番目には、一定の所得がある利用者の自己負担割合を1割から2割に引き上げる。そして四つ目には、低所得の施設入所向けの食費や部屋代補助の対象を縮小いたしまして、低所得者が施設利用ができなくなるというような内容が盛り込まれております。そしてまた、医療関係では、病床数、ベッド数の削減を目指して都道府県が地域医療ビジョンを策定すると。都道府県、そしてまた国の勧告に従わない場合には交付金等の助成措置をカットするというような内容も含んでいるところでございます。6月3日、一般質問の通告提出日でしたけれども、6月3日の北海道新聞は、「要支援移管悩む自治体」、こういう見出しで、態勢不備などから、「可能」と答えた市町村は5%にとどまり、20%近くは「不可能」と答えるなど、北海道社会保障推進協議会の調査結果を紹介して、各自治体の現場には根強い不安が残るというようなことを報じているところでございます。そこで、この問題について、音更町の現状と今後の対応等について質問をいたします。一つ、訪問介護と通所介護の利用状況と保険からの給付実績。二つ目に、利用者はこの法改正によって現在の要支援サービスが継続できるのかどうか、その場合の利用者負担はどのようになるのか。三つ目には、市町村事業とされましたけれども、これの財源はどのように手当てをされるのか。四つ目には、民間事業者数、音更町内の通所介護やデイサービス、訪問介護や通所介護、これを大半は民間が行っていると思いますけれども、民間事業者数とその利用者数、そして、今後のサービス単価はどのように決められるのか、あるいはどのようにしようとしているのか、これを明らかにしていただきたいと思います。五つ目には、介護保険から市町村事業に移す理由として、今後は多様な主体による多様なサービス、あるいは地域での支え合い、これによって市町村事業として取り組んでほしいと国は考えておりますけれども、これについての音更町の考え方をお伺いいたします。六つ目に、来年、消費税を10%に引き上げることが予定されております。名目は、これまでと同様、社会保障と税の一体改革ということですけれども、その実態というのは、国民の負担はふやす、その一方で社会保障給付は限りなく削減していく、こういうことになるのではないか、このように思いますけれども、見解をお伺いします。最後に、この問題についての町村会での論議等がどうなっているのか。全く論議もされていないのかどうか。論議されているとすればどのような対応が考えられているのか、この点について答弁を求めるものでございます。

答弁 町長 寺山憲二(町長は2016年12月まで)

安心できる介護保障を、との質問にお答えいたします。初めに、訪問介護サービスと通所介護サービスの利用状況と給付実績に関する御質問と、民間事業者数と利用者数の御質問については、関連がありますので一括してお答えいたします。利用状況については、平成25年度の月平均利用者数では、訪問介護サービスが448人で、このうち要支援の方は90人となっており、これは訪問介護サービス利用者全体の20.1%となっております。通所介護サービスの月平均利用者数は431人で、このうち要支援の方は130人となっており、通所介護サービス利用者全体の30.2%となっております。給付実績につきましては、平成25年度1年間で、訪問介護サービスが1億5,721万9,820円で、このうち、要支援の方が利用された給付額は1,701万8,440円となっており、訪問介護給付費全体の10.8%となっております。通所介護サービスは2億6,692万1,847円で、このうち要支援の方が利用された給付額は5,158万6,853円となっており、通所介護給付費全体の19.3%となっております。また、訪問介護と通所介護を行っている民間事業者数につきましては、平成26年3月の給付実績で申し上げますと、訪問介護事業所は39カ所で、このうち介護予防訪問介護を行った事業所は20カ所、通所介護事業所は43カ所で、このうち介護予防通所介護を行った事業所は18カ所となっております。次に、事業移行後も現在の要支援のサービスが継続して受けられるのか、利用者負担は、との御質問と、今後のサービス単価に関する御質問については、関連がありますので一括してお答えいたします。国は、予防給付の見直しに当たり、現在の利用者に対しては、地域支援事業への移行後においても必要に応じて既存サービス相当のサービスを利用可能とするとともに、町民が担い手として積極的に参加する取り組みなど、多様なサービスの利用を促進するとしております。また、利用者負担について、国は、新しい総合事業の介護予防・生活支援サービス事業の事業費の単価は、サービスの内容に応じた市町村による単価設定を可能とし、訪問型・通所型サービスについては、現在の訪問介護、通所介護の報酬以下の単価を市町村が設定する仕組みを示しており、これにあわせて利用者負担についても、そのサービスの内容に応じた利用料を市町村が設定することとなりますが、利用料の下限については、要介護者の利用者負担割合を下回らないような仕組みとすることが示されているところであります。これらサービス単価の設定に関しましては、第6期介護保険事業計画の策定にあわせて事業内容や主体となるべき事業者を検討する中で設定していくことになろうかと思いますが、この検討に当たっては、主体となっていただく可能性のある事業者、団体等はもとより、近隣の市町村や関係機関とも十分な情報交換を図りながら進めてまいりたいと考えております。次に、市町村事業の財源についてでありますが、市町村事業である地域支援事業に必要な財源は、事業により財源構成が異なりますが、基本的に保険料と公費等の交付金により賄われることになっております。地域支援事業のうち、介護予防事業と介護予防・日常生活支援総合事業の財源構成は、在宅サービスの保険給付費と同じ財源構成となっており、公費と保険料が50%ずつで、公費50%の内訳は、国が25%、都道府県と市町村がそれぞれ12.5%で、保険料の内訳は、65歳以上の第1号被保険者が21%、40歳から64歳までの第2号被保険者が29%となっております。また、その他の包括的支援事業と任意事業の財源構成は、国が39.5%、都道府県と市町村がそれぞれ19.75%、第1号被保険者が21%となっております。地域支援事業の事業規模は、市町村の介護保険事業計画に定める介護給付等対象サービス見込み量等に基づく介護給付・予防給付見込み額の3%の範囲内となっており、このうち、介護予防事業または介護予防・日常生活支援総合事業が2%以内、その他の包括的支援事業・任意事業が2%以内となっているところであります。また、地域支援事業の範囲が、改正後の制度が施行される平成27年度から、総合事業、包括的支援事業、任意事業ごとに個別に設定されることが検討されております。総合事業の事業費の範囲については、予防給付から移行する訪問介護及び通所介護と予防事業の合計金額を基本としつつ、市町村の後期高齢者数の伸び等を勘案して設定することが検討されておりますが、サービスの質の低下や労働者の処遇の悪化、利用者の状況悪化などを招かないような十分な財源措置が必要であると思っております。次に、多様な主体による多様なサービス、地域での支え合いに関する町の考え方についてでありますが、単身世帯で支援を必要とする軽度の高齢者が増加する中で、見守り、外出、買い物など生活支援サービスが多く求められている実態を踏まえ、このたびの制度改正では、ボランティアやNPO、民間企業、協同組合等多様な主体が連携しながら日常生活上の支援体制の充実、強化を図ることが重要とされております。また、高齢者を担い手として養成するほか、地域のニーズとのマッチング等を行うコーディネーター的な人材の配置や事業主体間のネットワークづくりなどを通じて市町村の取り組みを推進することとしており、これらは地域支援事業の包括的支援事業に位置づけられ、サービスの基盤整備を図ることを目的としております。具体的には、サロンやミニデイサービス、体操教室などの通いの場、また、配食、見守り、安否確認などの生活支援が想定されておりますが、市町村の準備期間を考慮して順次実施し、平成30年度にはすべての市町村に実施が求められております。まずは、町内で行われている取り組みの中でこの方針に合致するものがあるのか、新たなサービスの創出は考えられないのか、これらの洗い出しが必要になってまいりますし、利用料をどうしていくのか、さらには、サービスの質を確保するための対策など課題は少なくないと思っており、今後の計画策定作業の中で実施に向けた検討を行ってまいりたいと考えております。次に、社会保障と税の一体改革の実態は、国民の負担増と社会保障給付の削減にならないかとの御質問についてでありますが、社会保障と税の一体改革につきましては、我が国が直面している急速な少子高齢化と人口減少の同時進行という状況において、公的年金や医療・介護、子育て支援など、生活を支える最も重要な社会基盤である社会保障を将来的に持続可能な制度として構築し、次世代に安定的に引き継いでいくための改革であります。確かに高齢者の給付や負担について、負担能力に応じて見直しを行う項目が盛り込まれております。同時に、低所得者には国保税や介護保険料の軽減等を行うなど、負担が過重なものとならないような配慮もされているところであり、負担と給付の均衡を保った中での改革と理解しておりますが、多くの町民が不安を抱えている実態もありますので、しっかりと町民に寄り添うことのできる相談体制の構築や情報の共有に努めてまいりたいと存じます。最後に、町村会等での議論と対応についてでありますが、介護保険制度については、以前から十勝町村会、さらには北海道町村会、全国町村会でも議論を行っており、昨年11月20日の全国町村長大会では、事業運営の広域化を初め保険料の抑制や低所得者対策、介護基盤の整備推進、サービス付き高齢者向け住宅等の住所地特例の適用、さらに、要支援者への支援の見直しに当たっては町村の財政状況等により事業の実施に格差が生じないようにすることなど11項目にわたる要望が決議され、国に提出しております。また、本年4月24日の北海道町村会定期総会におきましても同様の内容が政務活動方針として確認されております。今後とも関係機関と連携しながら国等に働きかけてまいりたいと考えておりますので、御理解をいただきたいと存じます。以上、答弁とさせていただきます。

再質問 9番 真田健男

それでは、再質問をさせていただきたいと思います。この介護保険制度、2000年にスタートしておりますけれども、この制度導入を前にして、私、1年以上この介護保険問題ばかり取り上げさせていただいた記憶がありますけれども、そこで懸念として表明したようなことが今現実になったのではないのかな。この介護保険制度というのは保険原理になじまないものだと思うんです。人間、年をとればいろいろと介護が必要な状況になる。その人たちだけを集めて保険制度をつくる。保険制度というのは元来、自動車、交通事故や火災保険のように、ふだんは起きることも想定できないけれども、万が一起きた場合にこの保険で対応するというものだと思うんですが、介護保険は、人間が年とるのはもう目に見えている、あるいは病気や介護が必要になってくるということをわかった上でつくったものですから、いずれ財政的に破綻をするのではないかということが心配されておりました。今回のこの法律改正によって、まず介護保険制度の根幹部分が崩れたのではないか。要するに、介護保険料を納めていれば、介護が必要になったときに介護サービス受けられますよという宣伝文句で始まっているわけです。ところが今度は、そこで今まで認められていたものを保険から外すと。訪問介護も通所介護もその一つだと思うし、あるいは特養、これの第1段階、第2段階は外してしまうと。こういうふうに当初制度設計したものがもう実現できなくなると。そしてまた、利用料の問題、これは1割の利用料を支払うことによって保険で9割見ますよと言っていたものを、所得に応じてというか、所得が高い人ということでスタートしますが、これが1割から2割にされることによっていずれ2割、3割となっていかない保障はないといいますか、医療保険と同じように、健康保険本人も最初は無料でした。それが1割負担導入され、今では3割になっています。当然厚労省の審議会の中では、医療保険と同じ負担割合にすべきではないかという議論だって今現在も起きているわけですから、受けられるサービスと、それから負担の大きな原則が崩れる、破綻をしているというふうに見るべきだというふうに思うんですが、まずそれについての見解をお聞きしたいと思います。

答弁 保健福祉部長 古田康弘(保健福祉部長は2018年3月まで)

今、負担と給付の関係でお話がございましたけれども、答弁でもございましたけれども、少子化、それから人口減少ということで、将来的に、介護保険に限りませんけれども、社会保障が成り立たなくなるという予測というか考えのもとに今回こういう法律の改正がなされようとしていることだと思います。もともと社会保障は給付の水準だとか内容によって負担が伴ってまいりますので、そこら辺をどの時点で調整をつけるかということになろうかと思いますけれども、今回改正されます今議員のおっしゃった要支援の方々を保険の給付から市町村の事業に移管すると。ただ、これにつきましては、財源は介護保険料ということでございますので、一応介護保険の中の事業という位置づけにはなってございます。それから、特養の入所を3以上の方に重点化するという改正もございまして、要介護の2、1の方は特別な事情があれば入所できるということでございまして、全く入所できないということにはなってございません。その特別な事情と申しますのは、虐待だとか認知症だとか、これからまた国のほうで示されてくるとは思いますけれども、そういう特別な事情のある方については2、1であっても入所はできるという見解は示されております。それから、利用料の1割、2割の問題でございますけれども、これにつきましても、ある程度御負担いただける方につきましては2割をということの考えでございまして、やはり介護保険制度を維持していくためにはそれなりのやりくりをしていかなければならないものだというふうに考えているところでございます。余り答弁にはなっておりませんけれども、以上答弁とさせていただきます。

再質問 9番 真田健男

これは国のあれではありませんので、そもそも論についてはやりませんけれども、今回の法改正そのものが要するに保険給付をいかにして減らすか、そしてまた、それは同時にサービスを縮小するかという点からこれが出てきているということは間違いないと思うんです。それは高齢化の進展云々ということは前置きされておりますけれども、これまで国が国民に約束してきた中身を変更していくということには間違いないだろうと思うんです。先ほど利用状況等をお聞きしましたけれども、要支援の方々、これは26年3月31日という日付、これは担当のほうから資料を事前にいただいたんですけれども、要支援1が209人、要支援2が249人、合わせて458人、これは要介護認定受けている方々全体1,942人のうちの23.6%、4人に1人が該当する。それから、特養で言えば1,553人のうち要介護1と2で762人、59.4%、6割近い人たちが該当をするというような大変な状況ではないかというふうに思うんですが、特養はまた別にいたしまして、訪問介護や通所介護、どういう内容かということは問いませんけれども、これは今高齢者にとって大変やっぱり必要な事業ではないのかなと思いますし、担当されている職員、民間事業者が大半でございますけれども、苦労されながらやっているんだと思いますけれども、この事業そのものについての評価というものをどのように思っておられるのか。縮小していいような事業ではないのではないかというふうに思いますが、見解を求めます。

答弁 保健福祉部長 古田康弘(保健福祉部長は2018年3月まで)

まず訪問介護、ホームヘルプでございますけれども、身体介護と生活支援と大きくは二つにお仕事が分かれてくると思います。今、国で言っていることの私どもも考えていることは、やはり生活の支援を、買い物だとか見守りだとか、そういう部分については専門的な方でなくても、ボランティアだとかNPOの方の協力をいただいて今度町村の事業ということでやってはどうかという考え方でございます。より専門的な支援が必要な方については、引き続き、同様と申しますか、今の給付の中で受けられているサービスの相当のサービスを受けられるという見解も示されておりますので、要支援の方が市町村事業に移る場合であっても、その方々の今利用されているサービスの質は落とさないように努力していきたいと思います。それから、デイサービス、これは通所介護ですけれども、これにつきましても要支援の1、2で市町村事業に移管ということでございますけれども、これにつきましても、今受けているサービスの必要があるという方については今のサービス相当のサービスを受けられるということでございますので、通所サービスについても、それぞれその人の状態に応じて市町村事業と給付という形の中でいろいろ組み合わせをしながら、より効率的なサービスを提供できるのではないかというふうに考えているところでございます。以上です。休憩(午後 1時57分)

再質問 9番 真田健男

訪問介護や通所介護の役割なり果たしている効用等についてお聞きしましたけれども、それはボランティアで代行できる部分もありますけれども、やっぱり高齢者にとって、今多い認知症だとかいろいろな高齢者の置かれている状況把握、あるいは要件といいますか、認知症なんかの対応もヘルパーさんとは違うといいますか、ボランティアで何でも同じようにサービスが提供できるなんていうものではないと思うんです。そういう意味では私は、これは質が低下せざるを得ないだろうというふうに思います。それからもう一つ、その辺とかかわってきますが、認定審査会の業務等についても変更が出てくるのではないのかなと。今北十勝4町でやっていると思いますけれども、要支援1、2の区分がどうなるのか、それから要介護1から2だって、そのように認定されれば受けられるサービスもありますけれども、特養だけではありませんから。しかし、高齢者で、その人の置かれた家族環境だとか社会環境によっても違いますけれども、やはり特養の希望が一番強いんだと思うんです。そのときに、要支援や要介護1、2の判定が総体的に低くなっていくのではないかな。それから、もう一つ懸念されるのは、総合事業に移るまで多少時間はありますけれども、もう介護認定を申請する段階で、あなたは総合事業のこれどうですかというような、介護認定申請することも抑制するような役割を果たしていくのではないのかなと。そういう点は何ら問題感じておられませんか。介護認定業務の関係で考えをお聞きしたいと思います。

答弁 保健福祉部長 古田康弘(保健福祉部長は2018年3月まで)

まず1点目の認定審査会のあり方も変わってくるのではないかということでございますけれども、今のところ国のほうからそういうような情報はまだ、まだというか、示されておりませんので、現段階ではわからないというか、多分基準自体は変わらないのではないかなと私は個人的に考えております。したがいまして、サービスの事業が見直されると同時に認定審査会のそういうことが連動するかどうかは、ちょっと今のところまだわからないところでございます。それから、申請する段階で、給付でなくて市町村事業のほうを利用してくださいとか、という振り分けになるんじゃないかというような御心配というか御意見でございますけれども、これについても基本的には、一度お受けした中で、その方の状況に応じて、市町村事業のほうがいいのか、あるいは今までの給付サービスに相当するサービスがいいのかというような形で分かれてくると思います。要支援の方でございますけれども。窓口段階で、その場で振り分けるというようなことは、今のところはないのではないかというふうに思っております。以上です。

再質問 9番 真田健男

認定業務とのかかわりで言うと、特養を希望する高齢者が多い。そういう中で、要介護1、2の判定をされても待機者にもならないわけです。今までは、いつか特養に入れるのではないかという形で待機していたものが、要支援あるいは要介護1、2では、なかなか人生設計といいますか、特養で最後をというふうな思いにもならない。ですから、介護認定の申請そのものに変更が出てくるのではないかなということを懸念いたします。それから、やっぱり一番大きいと思うんですけれども、財源問題です。これまでは介護保険からそれぞれの費用が給付されておりましたけれども、今後は市町村が介護サービスの単価を設定すると。それは、例えば訪問介護やヘルパーさんのサービス料を現在よりも低く設定することが求められている。そして利用者は、最低限今のもの以上といいますか、それを下回ってはいけないと。自治体等の財政状況によっては、これは1割では運営できないということになれば利用料負担もふやさなければならないと。ふやしていいという法律の仕組みですよね。今でも民間の事業所の経営なんかは大変だと思いますけれども、そこに支払われる単価は今よりも安くなる。そして利用料のほうは今までと同じか、あるいは今後それが引き上がっていく。だから、財政力のない自治体はこの市町村事業、提供できないのではないかということが心配されておりますけれども、これから単価の設定等、町としては大変な作業あるんだと思うんですけれども、これへの自治体の持ち出しというものも当然考えていらっしゃるんですか。サービスを維持するということになれば、制度の仕組みとしては今言ったように後退するような内容なわけですから、自治体として持ち出しを含めてそういうことを想定されているのかどうか、そこについてお伺いしたいと思います。

答弁 保健福祉部長 古田康弘(保健福祉部長は2018年3月まで)

市町村事業の財源問題でございますけれども、今、議員の御質問のように、単価については、今の単価以下という設定で、利用料については、給付の割合、今の給付を受けているサービスの割合より低くしないということでございます。単価につきましては、先ほど民間事業者の数の答弁がありましたけれども、事業者、それから近隣の各市町村と情報交換をしながら、私どもの単価を幾らに設定していくかというのはこれからになってまいります。また、単価が決まれば、おのずと利用料も決まってくるだろうと思います。その財源として、市町村が独自で財源を持つかということでございますけれども、今のところ国のほうでは、この要支援の訪問介護、通所介護に係る費用を市町村事業のほうにあわせて、あわせてというのか、今の予防事業とこの移管してくる事業をあわせた額で設定するということになっておりますので、今、仮に要支援の訪問介護と通所介護が6,800万ぐらい要しておりますけれども、それと既存の予防事業のほうが4千万ぐらいでございますので、今度1億を超えるような市町村事業になってくるというような規模になるかとは思いますけれども、それについては国のほうはそこら辺は考慮するというような考え方を示しておりますので、当面は大丈夫だと思っております。ただ、市町村事業ですので、それ以上になると、それなりの費用負担は負担として出てくるかもしれません。以上です。

再質問 9番 真田健男

財源構成いろいろ国、道、市町村出されましたけれども、それはスタート時ですから、国もそれなりの経過的措置としてこれは表明されていると思いますけれども、今後この費用負担割合は幾らでも、もう法律改正なしに決められるわけでしょう。国は国の負担を減らすためにこういう制度改正を狙って出してきているわけですから。今後もう市町村の裁量でやりなさいと。3年5年たったときにはもうそういう仕組みになっていくだろうと思うんです。だから財政力の内で自治体は今までのような介護サービス提供できないと。民間の事業者だって今でさえ経営的に大変な中で単価が引き下げられて、恐らく撤退や閉鎖する事業も出てくるだろうと思うんです。それはボランティアの活用やNPOだけの対応で埋め合わせられるような状況ではない、私はそう思うんです。確かに法律が変わったから市町村としてはその示されたやり方でやっていくけれども、本当に今の介護サービス水準を維持できるのかといったら、後退するというのは目に見えているのではないかというふうに思います。だから、担当者、これから苦労されるところだろうと思いますけれども、自治体そのものとしてもこの介護保険への対応、今まで以上に大変になってくるのではないかな。利用料の設定も自治体が行うということで間違いありませんね。それは1割以上になると、負担割合。これも間違いないと思うし、こういう点では受ける側も大変だし提供する側も大変というような状況になっていく。私、ぜひこの機会に、社会保障と税の一体改革、再度触れさせていただきたいと思いますけれども、多くの国民は、この消費税増税、それは社会保障のためということで受け入れている面があると思うんです。しかし、実際には、今回5%から8%になって、恐らく5兆円ぐらいふえるのではないか、来年度予算、政府の予算案ではそうなっていて、今までの社会保障予算にその分が上乗せされるのであれば、これは本当に社会保障の充実のために使われるということは誰でもわかると思いますが、5兆円のうち4兆円以上は、今、これは消費税で集めたお金、これは何税で集めたお金なんて色はついていないわけですから、4億円以上は置きかえるということでしょう。それで、社会保障の充実ということで新たに加わるのは0.5兆円、5千億しか来年度の政府予算には入っていないんじゃないですか。確かにこの間、社会保障、毎年1兆円ふえた、いずれ社会保障の負担が国の財政を大変にすると言われておりますけれども、それは国の債務残高1千兆円云々というようなことがまず先に来ていると思うんですけれども、社会保障だってこの間、年1兆円としたって、20年来で30兆円もふえていないわけでしょう。ところが借金のほうは何百兆円とふえているわけでしょう。国債の残高が一番ふえたのはこの20年来だと思うんですけれども、それは社会保障の増加によって借金がふえたということではないということを私は思うんですが、このあたりについては理事者の見解はどうなんでしょうか。借金がふえた理由、これについてどうお考えかお聞かせいただきたいと思います。

答弁 町長 寺山憲二(町長は2016年12月まで)

国の借金がふえた原因、財務省が出している数字でございますけれども、20年前の社会保障費については11兆5千億円、現在2014年では30兆5千億、約3倍になっているということでございますので、全てが社会保障でもって国債がふえているということではないというふうに思います。国債の発行額については6倍になっていますので、20前と比較して国債の発行額は約6倍、社会保障費は3倍でございますので、社会保障費でもってその借金が全て膨らんだということではないだろうというふうに思っています。

再質問 9番 真田健男

それは3倍だとか6倍と言うとわかりにくくなりますが、社会保障はせいぜい20兆円ですよ、この間ふえたのは。それに対して借金のほうは800兆からふえているわけでしょう。だから国の経済財政運営によってこの借金はふえているのであって、それが社会保障と。国としては増税するための理由として、こんなに国は借金しているんだから、社会保障それぞれ、今回の法律の提案や答弁でも自立・自助、ここまで社会保障も自立・自助で今後はやっていくべきだということでこの法律が出てきておりますけれども、やっぱり国民は、社会保障のためと言われたら仕方がないかなという受けとめもあるけれども、それはそうではないということもきちんと見ておく必要があるのではないかな。やっぱり国の経済財政運営だろうと思うんです。今大きな問題になっている法人税減税だって、例えば10%引き下げれば恐らく5兆円ぐらいになるだろう。その財源をまた新たにどこかから見つける。国民負担ですから。恐らく外形標準課税みたいな形で幅広く、片方に減税をしてその分穴埋めをするというやり方、消費税だって、220兆円ぐらいですか、これまで納めたけれども、その間の法人税等の国庫への納税は同じぐらい減っているわけですから。だから、社会保障のためといって国民負担がふやされることを国が今進めている、それに基づいて地方自治体も住民にそのとおりに説明するということが私はいかがなものかと。違うのではないのかな。集団的自衛権なんかが今後可決され、それが運用されていけばまた防衛費用が今まで以上に必要になってくる。それらの財源もまた国民負担になってくる。そういう大きな国の経済財政運営といいますか。昨日の町長の答弁で、非正規雇用やら結婚できない状況に対して企業責任ということも言われました。私はすばらしく勇気のある発言だなと思ったんですけれども、企業責任もちろんありますが、それ以前に国の政治のあり方ですよ。企業がそういうことをやっていいよという法律を次から次に労働法制から何から政治がつくっていって、もちろんその政治は企業等の要求に基づいてそういう政策、法律をつくっているわけですから、企業の責任を問うというよりは、やはり国の政治に対して、町村会でも介護保険制度についても意見は出していますが、私は、地方から、自治体から国に発信をしていくというほうが今本当に大事なのでないのかな。国民の生活そのものがこれからますます大変になってくる。そのとき住民のために働く役所ということからいえば、もっと国に対する発信を強めていただきたい、こういうふうに思いますけれども、寺山町長いかがでしょうか。

答弁 町長 寺山憲二(町長は2016年12月まで)

自治体から国に対して意見を申し上げていく、これについては、少なくても国政レベルにおいては要望でしかないわけでございます。我々は国会を通じてものを実現していくということになれば、やはり選挙という形でもって選ばれた国会議員が我々の代議士として代弁をしていただくということが一番大事なんだというふうに思っています。そういった中で、自治体も発言していきますけれども、国会議員の代議士、それから参議院議員の皆さんに国民生活をよく見ていただいて、それが法律に反映していくというような形をとっていくのが民主主義のあり方だというふうに思いますので、我々も発信していきますけれども、それについてはやはり国会議員の、我々の代弁者でございますので、そういった形の働きかけもしていかなければならない、また、国会議員にも現場の姿というのをよく見ていただきたいという要望をこれからもしていかなければならないなというふうには思っております。以上です。

再質問 9番 真田健男

予想された答弁ではありますけれども、いずれにいたしましてもこの介護保険関係、今よりもサービスが低下することのないように、そして、自治体の負担も含めてですけれども、必要な人が介護サービス受けられるような対応を重ねて要望いたしまして私の質問を終わります。

答弁 議会事務局長 村上均(議会事務局長は2015年3月まで)

陳情第17号、件名、さらなる年金削減の中止と最低保障年金の実現を求める件。平成26年6月13日受理。陳情者は、全日本年金者組合音更支部執行委員長、津田時彦氏。陳情趣旨につきましては省略をさせていただきます。以上でございます。

出典:音更町議会 平成26年第2回定例会 2014年6月13日 議事録 PDF(1ページ) 間違いを知らせる