音更町議会 平成27年第1回定例会 2015年3月9日
「国政と地方行政、格差問題を中心に質問をさせていただきます」
2015年3月9日、音更町議会の一般質問で、真田健男議員が質問し、町長 寺山憲二、町民生活部長 杉本俊幸が答弁しました。
- 質問者
- 真田健男 議員
- 答弁者
- 町長 寺山憲二、町民生活部長 杉本俊幸
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 9番 真田健男
一般質問最後ですけれども、よろしくお願いいたします。国政と地方行政、格差問題を中心に質問をさせていただきます。最近、フランスの経済学者トマ・ピケティの著書「21世紀の資本」が脚光を浴び、各国で経済学的論争や政治的論議が行われております。ピケティは、主要国20カ国以上の過去200年以上の税務統計を分析して、資本主義経済社会において、主に、一つには、国民の所得格差、資産格差が拡大すること、二つには、資本収益率が経済成長率を上回ること、三つ目に、格差問題の解決策は資本や富裕層への課税強化が必要であること、さらには、教育への投資も重大である、こういうことを主張しております。この分析は、現在の日本社会と今後のあるべき社会をずばり明示しているものとして共感するものでございます。現在のアベノミクスは、大企業や富裕層には空前の利益や恩恵をもたらしておりますけれども、大多数の国民や地方には痛みを押しつけているように私は感じております。国民生活、町民の生活は、税制、医療や福祉など社会保障制度、教育、産業政策、労働法制など国の政治によって大きく左右されておりますけれども、今ほど格差と貧困が深刻になっている時はないと考えます。格差是正の取り組みは政治や行政の重要な課題であると考えます。自治体行政は、法律の規定に基づき、また、各省庁の政策や指導に沿って、住民福祉の増進を最大の目標に執行されておりますけれども、その執行そのものが結果として格差拡大の補完的役割を果たしていないかどうか、これを危倶するものであります。そこで具体的に質問をいたします。一つ目は、消費税の増税と社会保障の問題でございます。社会保障の充実を名目に増税が強行されましたけれども、来年度政府予算案を見ますと、年金、医療、介護など国民の負担増と給付減ばかりが盛り込まれております。今後も社会保障費の削減が予定されているところでございます。寺山町長は地方消費税がふえることなどを理由に増税を許容する見解を表明されておられましたけれども、町民の負担増と生活苦を増大させていることをどのように認識されているのか。また、町政において所得再分配機能はどのように発揮されているのか、お伺いをいたします。二つ目は、国保の広域化、都道府県化の問題でございます。社会保障はみずからを助ける自助が基本、こう言う自民党安倍内閣が、一般会計からの繰り入れを認めず、保険主義の徹底による国保の都道府県化を進めております。町村会等は国保運営の財政問題等で実現を要望しておりますけれども、これが実施されれば、後期高齢者医療制度と同様に住民の声は届かなくなり、機械的な負担増になるのではないかと予想されますけれども、見解をお伺いいたします。三つ目は、労働法制の問題でございます。格差拡大の主要な要因の一つに労働法制の緩和があります。正規職員が減って、契約社員、派遣、パート・アルバイトなど非正規がふえております。現在では、全労働者の38%までこの非正規雇用がふえております。2013年度統計で、年収200万円以下、所得ではありません。年収200万円以下の給与所得者数は1,120万人、全体の24.1%で、今後もふえることが予想されております。役場職員もこの間、保育士やホームヘルパー、事務などの臨時職員で、いわゆる官製ワーキングプアと呼ばれる事態も招いております。格差拡大の一因になっているのではないかというふうに思いますが、答弁を求めるものでございます。四つ目は、教育格差の問題でございます。教育における格差拡大も深刻化していると指摘されております。特に、格差の固定化、世代的な連鎖を生んでいるとも言われております。安倍首相は、「子どもたちの未来が、家庭の経済事情によって左右されるようなことがあってはなりません」、このように今回の施政方針演説で述べておられますが、学校現場での教育格差の実態とその対策についてお伺いをいたします。五つ目は、財政問題でございます。どこの自治体も、財政難が財政運営の常套句とも言えるような状況になっております。地方固有の財源と言われる地方交付税交付金も、その時々の政府の政策等で流動的になっているように思われます。有利な補助金等、財源確保について、いつも苦労されていると推察いたします。国への財政的依存が強くなれば、分権時代の地方自治という点で、いわゆる国言いなりと言われるような弊害が発生しないかどうか、この点についてお伺いいたします。最後に、平和の問題でございます。国際的にも国内的にも平和を脅かす動きが相次いで起きてきております。ことしは戦後70年を迎えます。戦後の日本が経済的に発展し国民生活が豊かになったのは、戦争に巻き込まれることなく、平和的、民主的な国づくり、まちづくりに努力してきたたまものであろうと考えます。平和を守り発展させることは、国、地方を問わず重要な課題であると考えます。この課題での音更町の取り組みと今後の展望についての見解を求めるものでございます。以上、答弁よろしくお願いいたします。
答弁 町長 寺山憲二(町長は2016年12月まで)
国政と地方行政、格差問題を中心にとの御質問にお答えいたします。初めに、消費税の増税と社会保障についてでありますが、我が国が直面している急速な少子高齢化と人口減少の同時進行という状況の中で、最も重要な社会基盤である社会保障を将来的に持続可能な制度として構築し、次世代に安定的に引き継いでいくためとして、昨年4月に消費税率が5%から8%に引き上げられました。消費税増税は、確かに町民の負担増を伴うものではありますが、将来を見据えた、私たちの生活全体の安定という広い視点から、総合的に捉えていかなければならないものと認識しているところであります。なお、国は、今回の消費税率の引き上げに伴い、特に低所得者の方々の負担が過重なものとならないようにとの配慮もしておりますが、町といたしましても、多くの町民が不安を抱えている実態もありますので、丁寧に町民の声に耳を傾け、相談体制を充実し、正しい情報を提供するなど、町民に寄り沿いながら、基礎的自治体としての役割をしっかり果たしてまいりたいと考えております。町政における所得再配分機能でありますが、基本的には、税制や社会保障制度など国の制度設計の中でその機能を発揮すべきものと考えておりますが、町といたしましても、町民の福祉向上の観点から、低所得の方々に対しては、国の基準を目安にしつつ、町の財政状況も勘案しながら独自の負担軽減策を講じているところであり、所得の再配分機能の一端を担っているものと考えているところであります。次に、国保の広域化、都道府県化についてでありますが、市町村国保につきましては、我が国の国民皆保険制度の中心的役割を担ってまいりましたが、さまざまな構造的な課題を抱え、制度維持が困難な状況となってきております。このため、全国市長会及び全国町村会は、かねてより、国による国保財政の基盤強化と都道府県を主体とする財政運営の広域化の必要性を訴えてまいりました。このような中、平成25年12月に成立しました社会保障制度改革プログラム法では、国保運営の都道府県化などの医療保険制度改革が実施されることとなり、国と地方の協議の場である国保基盤強化協議会において、平成29年度以降、毎年3,400億円の公費を投入し、国保財政の基盤を強化した上で、平成30年度から都道府県が財政運営の責任主体となることを決定したことから、国は、国民健康保険法の改正案を3月3日に閣議決定し、今国会へ提出する予定であります。この改正案には、都道府県が市町村とともに保険者になることが規定され、その上で、都道府県は安定的な財政運営の中心的役割を担い、市町村は、資格管理、保険料の賦課徴収、保険事業などの役割を担うこととなっております。また、国保事業運営の重要事項等を審議するため、都道府県、市町村それぞれに運営協議会を置くこととされていることに加えて、都道府県が国保運営方針の策定や変更をする場合には、市町村の意見を聞かなければならないことが規定されていることなどから、市町村や町民の声が届く仕組みが構築されるものと考えているところであります。現段階では、新たな公費投入による本町への影響のほか、広域化後における保険料の取り扱いなどの明確なお答えはできませんが、持続可能な制度とするための制度設計や運用の具体化に向け、引き続き国と地方との協議が進められることから、今後の動向を注視してまいりたいと考えておりますので、御理解をいただきたいと存じます。次に、労働法制における格差拡大についてでありますが、役場の正職員と臨時職員を合わせた総数における臨時職員の占める割合につきましては、平成25年度決算で申し上げますと、正職員が271名、臨時職員が158名、計429名で、臨時職員の占める割合は36.8%であります。臨時職員の数が一番多かった平成13年度と比較いたしますと、正職員が319名、臨時職員が173名、計492名で、臨時職員の割合は35.2%となっており、臨時職員が占める割合としては、ほぼ横ばいという状況となっております。また、いわゆるワーキングプアにつきましては、我が国では確立した概念はないようでありますが、一般的には年収200万円以下と言われており、役場においては一般事務補助として任用している臨時職員が該当し、平成25年度では91名、全体の21.2%となっております。こうした臨時職員が一定数いることについては、不本意ではありますが、行政改革や経費節減などによる公務員数削減といった我が国全体の大きな流れの中で、正職員の削減と事務量増加による労働力の補充というやむを得ない側面もあるものと思っております。近年、非正規雇用の全労働者に占める割合が上がってきており、社会問題として大きく取り上げられておりますが、終身雇用をとらない企業がふえるなど、雇用形態が多様化し、就業構造が変化していることも要因であろうと思っております。町の臨時職員については、基本的には勤務年限を設けた中で、職員給与の一定の割合で定めておりますので、御理解をいただきたいと存じます。次に、学校現場での教育格差の実態とその対策についてでありますが、所得格差による学力低下が進学や就職にも不利益をもたらすなど、経済的状況が教育への格差につながっていると言われております。本町においては、経済的に困窮する小中学生がいる家庭に対して就学援助制度による支援を行っておりますが、受給者数の推移につきましては、さきの守屋議員の一般質問の中でお答えをしているとおり、平成22年度の受給者数999人、認定率22.3%をピークに、その後は減少傾向にあり、平成25年度では受給者数は914人で、認定率が20.5%となっております。また、高校生等に対する奨学資金についても、保護者の経済的状況に応じて毎年90人前後の方に支給している状況にあります。貧困の連鎖をなくしていくためには、教育の機会均等を保障することが何より必要であります。このため、教育費の経済的負担の軽減に努めているところでありますので、御理解をいただきたいと存じます。次に、国への財政依存度が増した場合の弊害はとの御質問についてでありますが、国と地方の総支出額の割合につきましては、おおむね国が4割、地方が6割となっております。その一方で、国と地方の税財源の配分が、国が6割、地方が4割と逆転していることから、国から地方に一定の財源移転が必要となり、その財源が地方交付税や補助金であり、とりもなおさず地方においては依存財源となっているところであります。本町の歳入全体に占めるこうした依存財源の割合は、平成25年度決算では約63%で、このうち地方交付税については、歳入全体の約28%と高い割合となっております。なお、臨時財政対策債を含めた実質的な普通交付税の交付額は、平成23年度から4年連続で減少しており、また、自主財源のもう一方の根幹をなす町税は、おおむね横ばいで推移しております。歳出の規模や地方税収との兼ね合いもありますが、一般財源である地方交付税の交付額が減少すると、地方公共団体の自由な裁量で使える財源の幅が狭くなりますので、地域の実情に合わせた独自の施策等に少なからず影響が出るものと思っております。少子高齢化の進展に伴い、社会保障費の増大など歳出がふえる中で、厳しい財政運営となっておりますが、事業の実施に当たっては少しでも有利な補助制度等を利用するとともに、社会保障制度等に十分な財源措置がされるよう、さらなる充実を求めてまいりたいと考えております。いずれにいたしましても、町民の皆さんの付託に応えられるよう、限られた財源を効率的かつ効果的に活用しながら本町のまちづくりに当たって行かなければならないものと思っております。最後に、平和問題における本町の取り組みと今後の展望についてでありますが、本年は戦後70年という大きな節目の年に当たりますが、改めて、先人の築いてきた平和の重要性、命のとうとさを強く認識するとともに、その御努力に敬意を表する次第であります。これまでの本町の取り組みといたしましては、町議会において、国際平和年の昭和61年9月25日に音更町非核平和宣言を決議し、翌昭和62年1月1日には「非核平和の町 音更町」の宣言を行っております。この宣言は、我が国が世界唯一の被爆国であり、悲惨な体験から、核兵器の廃絶や非核3原則の遵守を求め、世界の恒久平和を希求するもので、町は懸垂幕を役場庁舎と木野支所に設置し、広く町民に周知することで平和を願う本町の姿勢を示しております。また、平成21年7月1日には平和首長会議に加盟いたしましたが、平和首長会議は、昭和57年、広島市と長崎市が中心となり、核兵器のない平和な世界の実現を目指し設立されたもので、本年3月1日現在、世界160の国と地域の6,585都市、国内では1,545市区町村が加盟しております。平和首長会議では、平成32年までの核兵器廃絶を目指す活動に取り組んでいるほか、核兵器禁止条約の早期実施に向けた署名を行っており、その平和に対する理念に共感するものであります。また、毎年8月には、原爆の恐ろしさと命の大切さを伝えるために、木野地域町民センターなどにおいて平和パネル展を開催しているほか、世界平和を祈念して、「非核平和の町」の宣言文を表示した花や野菜の種を配布しております。今日、世界においては、残念ながら戦争や紛争が続いている地域がありますが、世界平和は、人類共通の願いであると思っております。本町は、こうした地道な活動を継続することで、町民への意識啓発と、平和な社会を次の世代へと引き継いでいく責任を果たしてまいりたいと存じます。以上、答弁とさせていただきます。
再質問 9番 真田健男
答弁ありがとうございました。それでは、再質問をさせていただきたいと思います。まず、消費税と社会保障の問題ですけれども、確かに消費税、政府は、社会保障の充実のため、いろいろな言い方ありますけれども、それを最大の理由として引き上げが行われたと思います。しかし、この消費税、1989年に3%で導入されましたけれども、その後5%に引き上がり8%に引き上がり、さらには、経済状況がどうあっても10%に引き上げられるという今の状況でございます。それで、本当にこの消費税が社会保障の充実につながっているのか。89年から国会の会計決算が終了した2013年まで、この23年間に264兆円が国庫に入りました。社会保障、確かに今、年金や医療や介護、今後は保育関係も含めてこの消費税で賄うというようなことが国の方針ですけれども、消費税で集めたお金が社会保障に回っているなんていう証明はないわけです。これまで、社会保障の国の国庫負担、大体30兆、来年度予算では31兆になると。毎年1兆円もふえるから、そしてまた、戦後生まれの団塊世代が高齢期を迎える2035年、こういうことを理由に消費税を上げるという構造になっておりますけれども、89年からの歴史を見ますと、消費税の増税と一緒に法人税の減税が行われてきているわけです。89年に消費税導入されて、90年から2013年までのこの24年間で、法人税、法人3税、法人税、法人事業税等の、これの国庫に対する減収、これは、89年が法人税等のピークです。その次の年から毎年法人税等は下がっているんです。この24年間で242兆円も下がっているんです。消費税は264兆円ですけれども。こういう結果を見ますと、法人税等の減収、税金の減った分に消費税が当てはめられている、こういう状況だと思うんです。ですから、この消費税というのは今後、特に財界等は、10%で終わりではない、15%、17%、19%、ここまで持っていきたい、さらにはもっと上げることも考えています。だから、国民が幾ら消費税負担したって社会保障充実の財源にはならない。それと同時に、なぜ財界が法人税の引き下げと消費税アップを要求するかといえば、大企業などはこの消費税というのは実質的に負担はしていないわけでしょう。実際には消費税という形で払っているけれども、全て経費や価格に上乗せして回収できる。実質的な負担はしていないんです、大企業等は。この消費税を負担しているのは最終消費者と言われる国民であり、価格に転嫁できない中小零細業者、ここがこの消費税を負担しているわけで、今後、社会保障の充実ということでどんどんやっていけば、財界は負担が、財界といいますか大企業等は社会保障負担が少なくて済むということで財界は連続的な引き上げを求めていると。もともと社会保障というのはどういうものなんですか。資本主義経済の中では、多くの人が働いて、労働して、その賃金を受けて生活をすると。ところが、けがをしたり病気になったり、あるいは老後の生活設計ということのために社会保障というものが戦後充実してきただろうと思うんです。働いている人たちは、先ほど言いました非正規じゃありませんが、日常生活だけでやっとと。その生活さえ賄えないような収入に今なってきている。そういう中で、社会保障は自助が基本、自分で備えなさいなんてことができるような状況ではないわけでしょう。ですから、国や自治体、そして労働者を雇っている雇用主が、もちろん働いている人も保険料を支払いますけれども、この企業主負担が前提となって社会保障というのはこれまで進んできたわけです。そのことが、この消費税の導入によって、全部自分たちにかかる費用は自分たちで賄いなさいという方向になってきているところに大きな問題があるだろうと私たちは考えております。それは国家財政が大変だからということでしょうけれども、消費税が導入された89年、平成元年にも当たりますけれども、このときの国の国債残高は161兆円でした。現在は、これは25年度決算で750兆。地方も200兆からあります。それに短期借り入れもありますから、今1千兆を超えているというふうに言われております。社会保障は確かに年間1兆円近くここ数年ふえていますけれども、国の借金は年間30兆から40兆ふえてきているわけです。こういう実態を見ないで、多くの国民も社会保障のためならということで増税を、税率の引き上げ認めている人もいると思いますけれども、実態はそのようになっていないということを見ておかなければならないのではないのか。今回8%ですけれども、さらに10%。今でも大変なのに今度10%。高齢者、年金生活者なんかは、収入ふえるところはほとんどないんですから。消費だけで、そこに消費税率上げられて、生活大変だと。もちろん、生活、経済的に余裕のある方々がいらっしゃるのも事実ですが、今、国民全体が収入、所得が下がっている状況です。それは格差で、億万長者もふえているのも事実ですけれども……。
再質問 9番 真田健男
今回は国政と地方行政ですから。まず第1問そうしたら町長にお伺いします。今回は地方消費税がふえるということで賛成されたということですけれども、今後果てしなく消費税は上げられていく方向にありますけれども、それでもなおかつ多くの町民は今の生活、保持していけると思いますか。それでもなおかつ消費税の増税はやむなしという見解をお持ちなのかどうかお聞きしたいと思います。
答弁 町長 寺山憲二(町長は2016年12月まで)
5%から8%に消費税を上げるといったときの少なくとも3党合意は、年金と医療、介護、子育て、この四つの目的のために上げるんですというような形でもって3党合意がなされたはずでございます。今、法人税を下げるとか、それから公共事業に回すとか、そういったことについては、とりあえず法人税については代替財源もない中で下げると言っておりますので、それはどこから財源持ってくるのか、私たちには知り得ませんけれども、そういった形で消費税が使われるとするならば、それは3党合意に反しているのではないかというふうに私は思っているところでございます。確かに消費税については逆進性の強い税金でございますので、所得が少なければ少ないほど可処分所得が下がってくるということは御承知のとおりだというふうに思いますけれども、そういった逆進性の強い税金に頼ることが町民生活を維持できるかというと、それはできないものというふうに私自身は認識しております。以上です。
再質問 9番 真田健男
そういう点で、今後も町民生活をまず基本に置いた町政執行を強めていただきたいというふうに思います。それから、国保の広域化の問題ですけれども、これも確かに国は3,400億からの手当てはしますが、これは制度導入時だけでしょう。これからずっと国が保障するという見方でしょうか。導入時は確かに、今は全国の、全体で3千億からの赤字というふうにも言われておりますけれども、今回3,400億という構想も出されておりますが、いずれこれは打ち切られる。そして、保険原理で、これだけの医療費がかかったらこれだけの保険料、それが機械的に保険料が賦課されてくるだろうと思うんです。そのときに市町村は、今やっているような町独自の減免等、これができますか。その点をお聞かせいただきたいと思います。
答弁 町民生活部長 杉本俊幸(町民生活部長は2015年3月まで)
今回の国保制度の都道府県を含めた広域化ということでございますが、今、国のほうで示されている総額3,400億円の公費負担につきましては30年度以降ということで理解しております。これに対しまして今回の国からの、この公費投入の内容が示されたわけですけれども、知事会等の協議会の中においてはさらに国の負担を求めていきたいというような話もされておりますので、まだこれが確定ということではなくて、これからまたそういった協議がされていくと考えております。それともう一点目の減免等の御質問でございますけれども、今のところ今回の法案の内容で、まだ具体的な詳細ちょっとわかっておりませんけれども、賦課・徴収については市町村の事務というような形になっております。その部分から考えますと、減免等についての事務の扱いは市町村というような形になってくるかと今考えているところでございます。
再質問 9番 真田健男
永続的に3千億以上を国が負担するのなら今回やる必要はないわけです。導入時はやりますけれども、その後は保険原理に従って都道府県で運営をするようにというのが国の方向であることははっきりしております。それから、3番目の労働法制の問題ですけれども、これも大変深刻な状況だと思うんです。昨年の総選挙で安倍首相は100万人からの雇用をふやしたということを選挙中言っておりましたけれども、正規労働者、正規は減らされております。そして、ふえたのは非正規だけです。13年度で前年比正規は46万人減っております。14年では前年比16万、64万人も減った中でああいう演説が行われています。それにひきかえ非正規は、13年が前年比プラス93万人、14年度で56万人、合わせて149万人の非正規がふえて、差し引き100万増なんていう言い方をしておりますが、実質に労働者が受け取っている報酬は下がっているわけでしょう。ここ18カ月も前年同月比で賃金は下がっている状況。これがもっと今後ふえていくなんていうようなことになったら、今、人口減少、少子高齢化のことが大きな問題になっておりますが、今、若い人たちがまともに働く場所がない。非正規なんかでは200万以下の収入で、結婚もできなければ子どもも持てないような収入、所得、こういう社会に今追い込まれようとしているわけでしょう。安倍首相は、日本が世界一企業にとって活動しやすい国にするなんていうことを言って、大企業だけがもうかるような今の政治をやっているわけでしょう。地方や中小業者、そして国民生活、これよりも大企業がもうかればいいと。いわゆるトリクルダウンと。しかし、これはレーガンやサッチャーのときから唱えられてきているけれども、一度も実現していないということをピケティも言っているように、日本でもそうだと思うんです。大企業が繁栄すればいずれ国民にも回ってくるなんていうことが実態と違うということがこの間もうはっきりしてきているのではないか。大企業の内部留保285兆円、こういう中でまた減税をする。資本の論理ですから、「21世紀の資本」という本ですけれども、ちょっと前までだったら、国内で有数の企業になることが企業にとっては大きな目標だったけれども、今はもうグローバル企業、グローバル経済で、世界でどれだけの企業になっていくかというようなことが企業にとっては大きな目的になっている。だから、企業の買収や合併、これによってどんどんと大きくなる。日本でもメガバンク、世界一なんていうことを言われる銀行もあるけれども、それが国民にとってどれだけのものになるんだと。これは、資本主義経済の進化というか発展というか、そこの中でどんどんと大きくなっていかなければ生き残れない、こういう中に今の日本経済がある、アメリカや日本が。ヨーロッパもそうですけれども。そのために国民生活を犠牲にしていいのか、地方を犠牲にしていいのか、こういう状況でないかというふうに思います。年収200万以下が男性で346万、女性で1,110万、そしてまた100万以下、未満が男性で158万、女性で602万。今生活スタイルも変わってきているからいろいろ事情があると思いますけれども、母子家庭なんかはほとんどここに入るわけです。こういう、地方行政で一定の支援をというようなことを、それは精いっぱい取り組むと思いますけれども、それ以上にこういう労働法制、今国会にもまた非正規の雇用をさらに悪化させるような法案も準備されておりますけれども、こういうものこそやっぱり直していかなければならないんじゃないかと。今回、今地方創生なんていうことを大いに言われておりますけれども、地方の経済や町を誰が壊したんですか。どこの地方、市町村だって精いっぱいその土地土地の歴史や特性を生かして頑張っていると思うんです。そこの中で、国の眼鏡に合うところだけお金さらに出しますよ。頑張っていないところはあるんですか。これまでも頑張る交付金だとかいろいろな名前で出されました。私から言わせると、借金がどんどんふえてきましたけれども、これは選挙のたびに選挙政策、経済不況対策と。経済対策の面もあるけれども、どんどん出されてきた。今回だって、私は、今回の一斉地方選挙のための地方創生という面だってないわけではないだろうと。これによって地方自治体は向こう3年、5年の計画をつくるけれども、政権がかわれば、毎回新しいスローガンを立てて、地方自治体はそれに振り回されると、こういう状況であるのでないかと私は思うんですが、この地方創生、どこの自治体も、せっかく来るんだから、それに見合った計画をつくって交付金をいただこうと。有効に使おうということ自体は問題じゃないけれども、常に国の政策誘導なり国の方向に合うものだけ金が。国民の金ですよ。政府のポケットマネーじゃないわけですから。それでどんどん毎年30兆も40兆も借金ふやしている中で、そこに地方自治体が乗っかっていくということがどうなのか。例えば沖縄の問題なんか、選挙では沖縄の振興策にこれから大きな予算をつけると約束したけれども、政権党が推したのが負けたら逆に今度は減らす。こういう民主主義に反するようなことが行われている。これに国に対して地方からも物を言っていく必要があるんじゃないか、このように思いますけれども、町長、いかがですか。
答弁 町長 寺山憲二(町長は2016年12月まで)
質問というか、真田議員のぼやきのような形でもって聞いておりますけれども、地方創生を私たちは利用しようと思っております。総合計画に盛り込まれた計画、それをせっかくの機会でございますのでしっかりと利用しながら、地方創生だからといって無駄なものをつくる考えはありません。それをうまく利用していきたいなというふうに思っております。お話を聞いておりましたら、非正規労働についてもお話がございましたけれども、昨年の数字では非正規労働者1,962万人というような数字も出ております。雇用者全体のうちの37%が非正規雇用だというような形でございます。それと、大企業のもうけた分がトリクルダウンしてこないというようなお話もございましたけれども、グローバル社会が民主主義を壊すというような説がございますけれども、TPP一つとっても、グローバル化をすることによって情報が開示されない。情報が開示されないことによって国民論議ができないというようなことからいけば、グローバル化することによって民主主義が本当にないがしろにされているというのは事実かなというふうな形を思っております。日本の大企業はもう既に日本の企業ではなくて、もう多国籍企業ですから、これを減税したとしても日本に返ってくるというものは何もないわけでございます。消費の多いところ、労働力の安いところに出ていくわけでして、決して日本の法人税を安くしたからといって日本の企業が戻ってくるというのはないだろうというのが一般的な経済学者の話ですし、そうなのかなというふうに思っています。そういった中でもって、今円安誘導されておりますけれども、日本の政府が自国の通貨を安くするというのは今まで歴史的にはなかったことでありまして、今、日本が初めて、異次元の経済対策というふうに言われておりますけれども、我々としてはぜひ成功してほしいというふうに思っていますが、もしもこれが失敗ということになれば、日本の資産というのはもう既に3分の1失われているというようなことが言われておりますので、そういうことのないように国にはしっかりとした経済施策をとっていただいて、この円安が日本の国にとって、国民にとってよりよい方向になることを望んでいるものでございます。とりとめのない質問でしたのでとりとめのない答弁になったかと思いますが、御容赦のほどをよろしくお願いします。
再質問 9番 真田健男
今、異次元の金融緩和といいますか、その話も出ましたから、ついでにアベノミスクの、これも一つですけれども、今株高を受けて日本経済がよくなってきているようなふうに受けとめている向きもありますけれども、今町長が言われましたように、人為的に円安に持ってこられたわけでしょう。日銀が大量の紙幣、貨幣を市場に回すことによって円の価値がうんと安くなって、株の取引、毎日の売買の株、これは6割が外国投資家ですよね。アメリカが大半ですけれども。そして、3年ぐらい前は100円を切るような円高水準でしたけれども、そのときから、今120円に行って、日本の円表示の株価は上がっているけれども、ドル換算の株価は上がっていないわけでしょう。要するに、円が安いからといって外国投資家が日本の株を買っているにすぎない。日本円では20%近く株が上がったことになっているけれども、ドル換算では2%か3%、横ばいなんです。インフレに持っていくという国の政策によってつくられた株高。株の売買がそういう外国投資家であると同時に、日本の年金の積立金なんかがここ、株を買うために17兆円も投入されているわけでしょう。今まではこの年金の残高、130兆ぐらいあるやつ、12%しか国内株の売買に投入できなかったやつが、今25%までやっていいというようなことで、これ買っているのが国民の財産である年金の積立金、これを投入しているから上がっている。それはなぜわかるかといったら、この年金の積み立ては信託銀行でしか運用できないわけでしょう。株の買い越し、大体国内法人で9,800億円もありますが、そのうち信託銀行が7千億以上。8割がこのお金でやられているわけです。だから、つくられた株高。円が、これが110円なり100円に戻ったら大幅な株暴落起こすことは目に見えている。今120円なんていうのは極端な円安だということは誰しも認めているわけで。だから、こういう、とにかく金さえ動けば経済活性化、カジノだって経済対策として打ち出されるなんて、今回どうも見送られたようですけれども、そういう中で国民の生活だけ大変になっていくということ、これは地方のほうからも出していくべきではないのか。国が出したメニューにそのまま乗っかっていくということはでは問題があるのではないかなということも申し上げておきたいと思います。それからもう一つ、時間はありませんけれども、やっぱり平和の問題、最後に、質問という形をとりますけれども、平和の対極が戦争ですよね。戦争のない社会が一応平和ということですけれども、ここのところ本当に、秘密保護法をつくってから、この集団的自衛権の閣議決定をして、安保法制化が今やられています。それから文民統制も、シビリアンコントロール、これも防衛省だけの提案といいますか、当然内閣総理大臣がかかわっていると見るべきですけれども、一省庁からそんなことがぽんと出てくる。今の国会論議、安保法制なんかのあれを見ても、日本の自衛隊がもう海外へ行く距離というか地域の概念も取っ払って、もうどこでも行けるし武力も使える、紛争地域にも行けるというような状況になってきているというところでは、私は、この戦争につながる動き、これは地方自治体とか何とか言わずとも、国民の今の課題ではないのかなというふうに思っております。行政が、上級行政みたいなものでしょうから、国に対しては。ただ、国の末端組織ではないわけでしょう、今は。市町村というのは。ですから、この戦争につながる動きに対しては地方からも声を出していく必要があるだろうというふうに思います。この点では一つだけ、第2次世界大戦の苦い経験というか、ドイツ人牧師の回顧録なんかによく紹介されているけれども、ヒトラーが戦争に国民を持っていくときに最初に弾圧したのはユダヤ人だ。私はユダヤ人でないから黙っていた。次に弾圧されたのは共産主義者だ。私は共産主義者ではないから黙っていた。次に国民が弾圧された。声を上げようと思ったけれども、もうそのときには遅かった。戦争につながる、そういう、この議会でも集団的自衛権の行使容認の閣議決定に対する議論も行われましたけれども、今まさに安倍総理は憲法を変えてまでこの方向に持っていく。憲法というのは、権力者を、ああしてはならない、こうしてはいけないと権力者を縛る最高法規でしょう。国務大臣には憲法を守る義務もあるんです。ところが、総理みずからが憲法を自分の思うように変えよう、そういう状況に今なっているということが大変危険な状況ではないかなというふうに思っております。日本がお手本とするアメリカは、もう既に戦争をしなければ経済が立ち行かないような軍事国家になっております。第2次世界大戦後、ベトナム戦争以来、世界各地の紛争にほとんどアメリカが加わっている。それと同じように、軍需産業、これを国家予算をつけていったらどんどん膨大していく。これは日本の戦前の教訓でもあるだろうと思うんです。来年度予算は4兆9,500億という今までで……。4,905兆円になんなんとする史上最大の予算になりましたけれども、今後武器等も一括で購入していくと。後年度負担を加えたら5兆円を超えていくと。総理が外遊すれば、大企業がぞろぞろと一緒にトップセールスというようなことで行っておりますけれども、日本がODAで援助する、そのお金をこの企業たちが現地で受け取るような構図にもなっている。そこにも軍事産業のそれも含まれている。こういう状況は、地方自治体が全てできるわけでない、限界があることも事実ですけれども、これは本当に地方を挙げて、地域を挙げて取り組む課題ではないのか。これまで町が取り組んできた平和の取り組み、触れられましたけれども、今の時代に合った取り組み、これを全国各地の例も学びながらやる必要があるんではないか、こういうふうに思いますけれども、この1点だけ。まとめてお聞きしましょうか。それで、今のような国の政治、国民の生活を大変な状況に陥れるというか、方向性としては私その方向に動いていると思うんです。そういう中で、やっぱり地方自治体というのは住民の生活を守るというような防波堤の役割になってほしいというふうに思うんです。もちろん限界あるのはわかりますけれども、じゅんじゅんと国の方向をついていくだけでなくて、取り返しのつかないようなことにならないような取り組みをやってほしい。住民の生活を守るためには、地方行政のあり方としては、よく小笠原貞子さんが言っていましたけれども、強い者には味方は要らない、しかし、弱い者には味方が必要なんだ、それが地方自治体。こういう見方もあるわけで、ぜひそんな音更町政、寺山町政、頑張っていただきたいなというふうに思っておりますので、最後、総括的に答弁いただければと思います。以上で終わります。
答弁 町長 寺山憲二(町長は2016年12月まで)
まず、平和を守るために何をしなければいけないかというようなことでございますが、今、ヘイトスピーチにしても、それからイスラム国への参加にしても、そこの根底にあるのは貧困の問題だろうというふうに思います。これだけの格差社会の中で、貧困層がヘイトスピーチをネットで流している。もちろんイスラム国に集まってくるのもそういった方々。そういった格差社会が一番の戦争を引き起こす原因になっているのかなというふうな感じは持っております。そういった意味において、今、日本の格差がどんどん広がっていることも事実かなというふうに思います。お金持ち、1%の人が日本の資産の9.5%を握っているというような数字がございますけれども、これがアメリカだと16%ぐらい持っているということで、まだアメリカ、イギリスに比べると大きくはないのかなというふうには思いますけれども、それでもそういった格差問題がそういった平和を脅かす大きな要因になっていることは事実だというふうに思います。そうした中で、行政として防波堤になるというようなことでございますが、この間も自衛隊の新入隊員の前でちょっとお話しさせていただきましたけれども、戦後70年、日本はPKOだとかPKFだとかというような形でもって、その当時も大きな議論になりましたけれども、今はそういった大きな議論にならないでPKOも海外に出ていっております。ただ、日本の自衛隊が世界各国でもってそういう活動ができるというのは、戦後70年間、1人の外国人も殺さなかったというその信頼の上にあるんだろうというふうに思います。そういった自衛隊のあり方というのをこれからも追求をしていただきたいというふうに思いますし、我々は、今自衛隊を公共材だというふうに、災害等にあっては公共材だろうというふうに思います。日本の武士じゃないですけれども、刀は何のために差しているかというと、抜かないために差しているんだというような話をさせていただきましたけれども、武器は使わない、人は殺さないというようなこれからの自衛隊であってほしいなというふうに新入隊員の皆さんには申し上げたところでございますけれども、そういった形の中で平和を希求していくということが私たち大事だろうというふうに思います。また、貧困というのをなくすためには、やはり私たち行政が、今地方自治体ができることは、人、一人一人に対する投資をふやしていく、教育をしていく、これが貧困の連鎖を防ぐことだろうというふうに思っております。できるだけ一人一人の教育にかけるお金というのをふやしていくことが大事なのかなというふうに思います。日本は、日本全体では、教育にかけるお金というのはOEDCの中でお尻から2番目というふうになっております。それだけ日本国が教育をかけないのであれば、その分は地方自治体が少しく援助をしていきたいというふうに思っております。そういった形の中で貧困の連鎖を防ぎながら、地方を愛する人をふやしていけばおのずと日本を愛する人たちができてくるのかなというふうに思っていますので、そういった姿勢で臨んでまいりたいなというふうに思っております。以上です。