みんなの議会

小樽市議会 令和6年第4回定例会 2024年12月10日

上下水道の耐震化について

2024年12月10日、小樽市議会の一般質問で、新井田邦宏議員が「上下水道の耐震化について」質問し、市長 迫俊哉が答弁しました。

質問者
新井田邦宏 議員
答弁者
市長 迫俊哉

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 1番 新井田邦宏

次に、上下水道の耐震化について伺います。本年初めに起こった痛ましい令和6年能登半島地震、そして本年9月能登豪雨、改めてお亡くなりになられた方への哀悼の意を表するとともに、被害に遭われた方、そしていまだ被災されている方にお見舞い申し上げます。災害に学ぶ姿勢をなくしてはいけない。注目すべきは、上下水道の耐震化であります。被災地では、一時11万数千戸余りが断水しました。さらには、9月の記録的豪雨では、1月の能登半島地震からの復旧を進めてきた水道施設が多数被災、最大約5,200戸に及ぶ大規模な断水にも至ったそうです。土砂崩れなどに伴って、地震後に応急復旧した地表の水道管路が破損したことが被害拡大につながりました。全国的に見ても、総務省の令和6年7月2日、「上下水道の耐震化の現状等について」という資料によると、水道では、基幹管路の耐震適合率は約42%、浄水施設の耐震化率は約43%、下水道では重要施設に関わる下水道管路の耐震化率が約57%、重要施設に関わる下水処理場などの耐震化率約47%となっており、いずれも令和4年度末のデータではありますが、この数字を見ると、いかに時間とコストがかかるものか分かります。本市の現在の上下水道管路の耐震化について、現状で何%まで耐震化されておりますでしょうか。上水と下水と分けてお示しください。浄水場や配水池などの水道施設、下水処理場、中継ポンプ場などの下水道施設の耐震化率についてお示しください。地震への備え、小樽市耐震改修促進計画の中で、小樽市に大きな被害を及ぼす地震として、海溝型地震では北海道留萌沖地震、内陸型地震では増毛山地東縁断層帯地震の二つの地震を想定していますが、東西に長い地形の本市を考えると、インフラの寸断をしないような想定というのはなかなか難しいところではあるかと思いますが、進めなければならない大事な対策と考えます。本年4月からは、それまで上水は厚生労働省、下水は国土交通省の管轄だったものを、国土交通省に上下水道の所管が一本化となりました。また、能登半島地震などの災害時における復旧、復興に際して、インフラの整備にいち早く対応するため、今後の設備耐震化などが重要となっておりますが、本市において所管が替わったことによる影響はありますでしょうか。国土交通省が本年10月に、上下水道施設の耐震化状況に関する緊急点検が行われ、本市も回答されていると思います。この点検の結果の取りまとめが11月1日にホームページに開示されました。北海道内の耐震化の水準は低く、とりわけ後志管内の市町村が低い水準となっておりました。緊急点検における本市の急所施設の管路の耐震化率について、上下水道ともにお示しください。重要施設に接続する管路の耐震化率についても、上下水道ともにお示しください。この緊急点検の結果を受けて、本市の所感をお聞かせください。全ての自治体に2025年1月末までに上下水道耐震化計画を策定するよう要請し、技術的・財政的支援を通じて、耐震化を促進する方針を示しているようですが、本市においても、上下水道耐震化計画を策定する予定はありますでしょうか。また、策定したことによる国からの技術的・財政的支援というものは、どういったものなのか、分かればお示しください。総務省の上下水道耐震化に関して、耐震化には一定程度の時間とコストがかかるため、インフラの防災として、可搬式浄水、給水栓などの代替案も示されておりますが、本市において対応している内容をお示しください。また、今後、整える予定のものはありますでしょうか。水道局職員の育成、水道関連技術者の育成という観点で、何か取り組んでいることはありますでしょうか、お聞かせください。上下水道のDXも全国的に活用されているようで、分かりやすいこととしては、水道管路台帳システムによる適切な維持管理・更新を行う上で、必要不可欠な管路の管理をしたり、AIを活用した管路劣化診断や、衛星を活用した管路診断などもあるようです。財源に限りがある中で、優先順位を決めて計画的に進めてこられていると思いますが、先ほどのAIの活用など、最新の市場情報もしっかり押さえていただきながら、業務改善やマンパワーでなければできない業務とのすみ分けをすることで、よい改善につながっていく可能性もあります。以上、3項目めの質問を終わります。

答弁 市長 迫俊哉

ただいま、上下水道の耐震化について御質問がありました。初めに、小樽市内の上下水道管路の耐震化率につきましては、令和5年度末現在では、上水道は対象延長約174キロメートルのうち、約53キロメートルの耐震化工事を終了しており、管路の耐震化率は約31%となります。また、下水道は総延長約580キロメートルのうち、約65キロメートルの耐震化工事を終了しており、耐震化率は約11%となります。次に、上下水道施設の耐震化率につきましては、令和5年度末現在では、上水道は耐震化が必要な50施設のうち、9施設の建築構造物で耐震性能を有しており、耐震化率は約18%となります。また、下水道は耐震化が必要な27施設のうち、9施設の建築構造物で耐震性能を有しており、耐震化率は約33%となります。次に、水道事業が厚生労働省から国土交通省へ所管が変わったことによる影響につきましては、今のところ大きな影響はありませんが、今年度より、国土交通省の地元機関である北海道開発局小樽開発建設部と、上下水道一体としての耐震化について情報交換を行っております。次に、急所施設の管路耐震化率につきましては、令和5年度末現在では、上水道は取水施設から配水池までの管路約78キロメートルのうち、約23.2キロメートルの耐震化工事を終了しており、耐震化率は約30%となります。また、下水道は合流地点から終末処理場につながる管路約0.7キロメートルが対象となりますが、耐震化はしておりません。次に、重要施設に接続する管路の耐震化率につきましては、令和5年度末現在では、上水道は、配水池から病院や避難所など重要施設までの対象延長約55.3キロメートルのうち、約12.7キロメートルの耐震化工事を終了しており、管路の耐震化率は約23%となります。下水道は、重要施設から合流地点までの対象延長約78.9キロメートルのうち、約5.1キロメートルの耐震化工事を終了しており、耐震化率は約6%となります。次に、上下水道施設の耐震化状況に関する緊急点検の結果に対する所感につきましては、本市において、上下水道ともに計画に基づき耐震化工事を進めておりますが、現在の耐震化率が全国平均に比べ低いことから、交付金などの配分にもよりますが、収支のバランスを考慮しながら、上下水道一体となった地震対策を講じていきたいと考えております。次に、上下水道耐震化計画の策定につきましては、国土交通省より令和6年9月24日付で策定要請の通知を受けており、現在、策定作業を進めております。次に、上下水道耐震化計画策定に対する国からの技術的・財政的支援につきましては、現時点で明確な情報はありませんが、上下水道の耐震化工事に対し、新たな補助制度の創設や、社会資本整備総合交付金の拡充による支援などが想定されます。次に、耐震化以外の防災の内容につきましては、浄水場同士で水の相互融通を可能にしたことや、銭函3丁目に札幌市との緊急時連絡管を設置したことなどが挙げられます。また、今後については、現在更新工事を実施している低区配水池に、災害等の非常時に直接給水できる設備を設ける予定としております。次に、水道局職員の育成につきましては、日本水道協会が主催する配管設計講習会や、北海道地方下水道協会が主催する下水道技術基礎研修などへの参加により、技術の向上や知識の習得に努めております。また、災害関連では、応急給水訓練や発電機稼働訓練などの局内研修や札幌市と緊急時連絡管訓練を実施しております。

出典:小樽市議会 令和6年第4回定例会 2024年12月10日 議事録 PDF(72ページ) 間違いを知らせる