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小樽市議会 令和6年第2回定例会 2024年6月18日

防災に関連して

2024年6月18日、小樽市議会の一般質問で、高野さくら議員が「防災に関連して」について質問し、市長 迫俊哉が答弁しました。

質問者
高野さくら 議員
答弁者
市長 迫俊哉

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 5番 高野さくら

3項目め、防災に関連して避難所等について伺います。260人を超す死者・安否不明者を出した能登半島地震は発生から5か月となりました。地震動のみならず地盤の液状化により家屋等の倒壊や道路等の崩落、ライフラインの被害など生活となりわいに深刻な影響が広がっています。災害関連死は5月現在で30人と発表されています。石川県では、今でも指定避難所だけではなく車中泊や自宅での不自由な生活を強いられている住民が多数存在し、避難生活の長期化で心身ともに大きな負担を強いられています。本市でもいつ起こるか分からない災害に対して、能登半島地震の教訓や課題として、避難所環境や命を守り支える対策を強化しなければなりません。能登半島地震で大きな被害を受けた輪島市では、避難生活に必要な食料などの物資を備蓄していたのは指定避難所48か所のうち22か所。地域防災計画で定める物資の必要数は確保していたとしていますが、発災後の被災者への必要物資が不足する事態も生じ、発災直後は道路の寸断によって、必要な物資が行き渡りませんでした。本市の各避難所では3日分の食料備蓄はなく、60か所の避難所のうち20か所が開設されている前提で、開設をしていない避難所からの食料を配布すれば、被災者の1日から2日分の食料を確保できると聞いています。能登半島地震のように道路が寸断されれば、全ての避難所で食料備蓄をしなければ1日分の食料も確保できるか分かりません。また、道路が寸断されて物資が届きにくい状況や避難所だけではなく自宅や車で避難されている方に対しての支援など、全市的な被害を想定した備えは本市ではどのように考えられているのでしょうか。市長は現在の対策で十分だとお考えでしょうか。住民用の非常用物資の備蓄については、多くの自治体は不足と認識しながらも、備蓄整備費は市町村負担であることから経費捻出に苦慮しています。避難所環境の充実をするために、国として責任を持った備蓄をするとともに、備蓄整備に充てる財政支援強化を地方自治体が国に求めるべきではないでしょうか。災害関連死で亡くなった方は、避難所で新型コロナウイルス感染症などの感染症での関連死や、車中泊や避難所で足を伸ばして眠れないなど、生活環境の激変により、せっかく助かった命がストレスなどで亡くなるという痛ましい状況が生まれています。本市でもこのような状況を生まないために、避難所運営の在り方について対策が必要ではないでしょうか。次に、地方自治法改定案について伺います。政府は、非常事態の名目で自治体の独自性を揺るがしかねない地方自治法改定案を国会で審議しています。国民の安全に重大な影響を及ぼす事態と判断すれば、国が地方自治体に対し、指示権を新たに導入するものです。改定案は、政府は国民の安全に重大な影響を及ぼす事態が発生した場合に加え、発生のおそれがある段階から、閣議決定のみで自治体に指示権が発動するようにするものとなっており、災害や感染症を例示していますが、その他、これらに類するなど事態の範囲は極めて曖昧です。判断は全て政府に委ねられ、国会にも図られず、恣意的運用が可能です。国の恣意的判断で自治体を国に従属されることなど、あってはならないと思いませんか。新たな指示権の枠組みを導入することは、憲法で保障された地方自治を壊すことにつながると考えませんか。外国艦船の入港に際し、市長の港湾管理権が奪われることになるのではないですか。北海道新聞によると、北海道町村会会長、棚野孝夫白糠町長は、安易に行使されないよう事前に適切な協議を行うべきと運用必要最小限に進めるよう求めています。道内自治体の首長からは慎重な運用を求める声が相次ぎ、法改正に反対する自治体も少なくありません。地方自治体を国に従属させることのないよう、市としても国に反対意見を上げるべきではありませんか。次に、ヒグマの対応について伺います。5月15日の新聞報道の中で、今年、小樽市内で5月11日土曜日に今年初となる熊の目撃情報がメールで市に寄せられ、メールに気づいたのが2日後の13日に出勤した職員が通報を把握し、市役所が閉まる週末や休日にメール通報が確認できない市の危機管理意識の甘さを指摘する掲載がありました。市町村は、出没・実態の把握に努めるとともに、被害の軽減を図るほか、捕獲等を行う実働組織の設置等による連携を図り、地域住民の安全確保及び問題個体の捕獲等に取り組むことが求められています。閉庁日にメールでの熊目撃情報に対し、市が対応すべきことなのか、閉庁日の対応はどこが責任を持つのか明らかにすることを求めます。熊を目撃した場合、目撃場所が住宅地なのかどうかによっても緊急度が変わってきます。人命に関わるリスクが高い場合は北海道警察が対応し、それ以外は市に連絡してもらうなど、緊急度に合わせた問合せ先を周知することも必要ではないでしょうか。市は、熊に遭遇したときの対応として、例年5月、9月のヒグマ注意特別時期に合わせて広報おたるに注意喚起のお知らせや市のホームページなどにヒグマ情報マップ、出没情報などお知らせをしていますが、仮に市街地に熊が出てきた場合は市としてどのような対応を取りますか。熊の捕獲数では、2021年度から2022年度は一桁の捕獲数が昨年度は18頭と、例年の約4倍の捕獲数となっており、市民から熊被害が増えるのではないかと心配の声があります。例年よりも捕獲数が多かったことを受けて、市はどのような対応を取っているのでしょうか。熊による人身被害が全国で増えています。出没が増えている原因について、環境省のクマ類出没対応マニュアルは、短期的には餌となるドングリなどの凶作をはじめ、自然環境の変動、長期的には中山間地域の人間社会の変化があると指摘。「里地における変化としては、過疎化や高齢化による人間活動の低下、耕作放棄地の拡大、放任果樹の増加等があげられます。」と述べています。被害を防ぐため、熊を積極的に保護する生息地、人間活動を優先する地域、その間の緩衝地帯を設定し、すみ分けを図ることが欠かせません。新幹線をはじめとする山を削っていく開発が熊の生息地を狭め、結果的に人間が熊を目撃する場面が増えている要因の一つではないでしょうか。市長はこうした要因についてどのように考えますか。3項目めの質問を終わります。

答弁 市長 迫俊哉

ただいま、防災に関連して御質問がありました。初めに、避難所等についてですが、まず避難所の食料備蓄及び全市的な被害の備えにつきましては、平成28年度に北海道が行った地震被害想定調査結果において、想定される避難者約5,800人の4食分を全ての避難所に備蓄しておりますが、国からは発災後3日目までの備蓄を求められておりますので、順次、整備を進めていく必要があるものと考えております。なお、避難者約5,800人につきましては、避難所に限らず、自宅などでの避難者を含む全市的な想定としております。次に、避難所環境充実のための国の備蓄と財政支援強化の要望につきましては、全国市長会及び北海道市長会におきまして、国における防災・減災対策や被災地支援の充実強化とともに、食料の備蓄や資機材の整備など、自治体が行う防災・減災事業に対する財政的支援措置の拡充を要望しているところであり、今後も対策の強化を図るため、市長会を通じ必要な支援について要望してまいりたいと考えております。次に、災害関連死を防ぐための避難所運営につきましては、本市の避難所運営マニュアルでは、避難者、避難所運営スタッフの健康管理や衛生管理などの感染症対策を行うこととしておりますが、今後も令和6年能登半島地震における課題などを踏まえ、避難所運営のさらなる改善に向け、検討してまいりたいと考えております。次に、地方自治法改正案についてですが、まず、地方自治体と国との関係につきましては、地方自治法において、国は普通地方公共団体の自主性及び自立性に配慮しなければならないと規定されておりますので、地方自治の関与の基本原則は遵守されるべきものと考えております。次に、指示権につきましては、このたびの地方自治法改正案においては、必要最小限の行使やあらかじめ自治体に意見を求めることなどが盛り込まれていることから、国は指示権の内容や適用について丁寧に説明するとともに、地方自治の本旨に反して行使されることがないよう、運用に当たっては慎重を期する必要があるものと考えております。次に、港湾管理者の権限につきましては、現時点では指示権の内容や適用について国からの詳細な説明がありませんので、個別の権限についての判断はできません。次に、国に反対意見を上げるべきではないかにつきましては、これまでも全国市長会として国の指示権については、極めて限定的かつ厳格な制度とするよう十分留意することや、現実の局面では国と地方の間の緊密な情報共有やコミュニケーションが不可欠であるとの意見を述べておりますが、今後も状況を注視しながら、必要な意見については全国市長会とも調整してまいりたいと考えております。次に、ヒグマの対応についてですが、まず、閉庁日のヒグマ目撃情報への対応につきましては、小樽市鳥獣被害防止計画において住民に被害が生じるおそれがある場合の対処に関し、本市の役割を関係機関との連絡調整・情報収集等を行うと定めていることから、本市が対応すべきものであります。次に、緊急度に合わせた問合せ先の周知につきましては、現在、ヒグマを目撃した場合などは、緊急度にかかわらず、速やかに市または小樽警察署への電話連絡をお願いしているところであり、今後も引き続き、広報おたるや市のホームページ、庁内で開催するパネル展などにより周知してまいります。次に、市街地にヒグマが出没した場合の対応につきましては、出没状況にもよりますが、通報を受けた後、市は警察とヒグマ防除隊に出動を依頼し、現地の状況を3者で確認するとともに、必要に応じ、後志総合振興局などと協議した上で近隣住民の安全確保のための措置や、駆除、追い払いなどの対応を取ることとしております。次に、ヒグマの捕獲数が多いことによる市の対応につきましては、箱わなと捕獲通信機の購入やヒグマ防除隊員数の増強、出動経費の90人工分の追加などを行っております。また、今年度、国がヒグマを指定管理鳥獣に指定したことに伴い、北海道のヒグマ管理計画等の見直しが予定されていることから、その内容を確認した上で、今後の本市のヒグマ対策について検討してまいりたいと考えております。次に、目撃件数の増加要因につきましては、全道的にヒグマの目撃や捕獲件数が増加傾向にあるため、一概に山林開発等が要因とは考えておりませんが、環境省によると、出没増加の要因として春熊駆除廃止による個体数の増加・分布の拡大や森林での食物資源の不足による行動圏の変化・拡大などが上げられており、また、ヒグマ防除隊員からも、エゾシカの増加に伴うヒグマの食物資源の減少も影響しているのではないかと伺っております。

出典:小樽市議会 令和6年第2回定例会 2024年6月18日 議事録 PDF(97ページ) 間違いを知らせる