小樽市議会 令和5年第3回定例会 2023年9月13日
(1)視覚障がい者の情報取得について/(2)小樽市内の認可保育所・認定こども園について/(3)上下水道の災害対策、耐震化について
2023年9月13日、小樽市議会の一般質問で、新井田邦宏議員が「視覚障がい者の情報取得について」「小樽市内の認可保育所・認定こども園について」「上下水道の災害対策、耐震化について」について質問し、市長 迫俊哉が答弁しました。
- 質問者
- 新井田邦宏 議員
- 答弁者
- 市長 迫俊哉
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 1番 新井田邦宏
初めに、このたび惜しまれつつ御逝去されました自由民主党の濱本進議員の永年にわたる功績と御尽力に敬意を表し、感謝し、心より御冥福をお祈り申し上げます。改めまして、令和5年第3回定例会に当たり、公明党の新井田邦宏より一般質問をさせていただきます。まず一つ目の項目、視覚障害者の情報取得について質問いたします。全ての障害者が障害の有無によって分け隔てられることのない社会を目指し、障害者情報アクセシビリティ・コミュニケーション施策推進法が2022年5月に施行されました。ところが、今でも視覚障害者にとっては、情報の取得や利用に多くの苦労があります。内閣府のホームページにも以下のように記載されています。視覚障害のある方は必ずしも点字を読めるわけではなく、多くの方は主に音声や拡大文字によって情報を得ています。文字情報を音声にする方法として、補助者による代読やパソコンの音声読み上げソフトを用いる方法のほか、文字内容をコード情報(音声コード)に変換して印刷したものを活字文書読上装置を使って音声化する方法があります。音声コードというのは、紙媒体に掲載された印刷情報をデジタル情報に変える二次元のバーコードです。18ミリ角の中に日本語(漢字かな混じり)で約800文字のテキストデータを記録することが可能です。印刷物にコードの普及等を付与する場合、端に「切り欠き」を入れる必要がありますとあります。本市においても、我が党の千葉美幸前議員が導入に向けて進めてこられ、音声コードの作成も読み取るための活字文書読み上げ装置も導入しております。視覚障害の手帳を持っている人のうち、点字を読める人は僅か1割、ほかの疾病や高齢化などで文字を読みづらい人は160万人との報告もあります。視覚障害のある方が、自立し社会参加していくためには、情報のバリアフリー化が重要です。そこでお伺いいたしますが、本市の視覚障害者の方で点字を読める方はどのくらいおられるでしょうか。本市において、音声コードが付与されている公共的なお知らせや通知などは、具体的に何種類ほどありますでしょうか。例えば、選挙時における投票所入場券や近年のコロナ禍ではワクチン接種券などは封書で届きますが、代表的な事例でお示しください。視覚障害者の方が自ら市の情報を得るためには、現時点でどのような方法、サービスがありますでしょうか。広報おたるや議会だより、また、市のホームページに記載されている情報、視覚障害者の方々に向けた情報等について、視覚障害者の方が自ら情報を得る方法やサービスをお示しください。音声コードを音声情報とするためには、視覚障害者用活字文書読上装置が必要となります。同装置については、厚生労働省の事業において市町村から障害者に給付されています。市内で視覚障害者用活字文書読上装置を支給している方は何人おられるでしょうか。ほとんどの自治体では、そのような公共的な郵送物や封書には音声コードがついていません。このため、何の封書か分からないために誤って捨ててしまうこともあるそうです。本市において、担当課の方にお聞きしたところ、現在の状況としては求められたら音声コードを付与するという形になっているそうですが、それはいつからで、何か理由があるのでしょうか、お示しください。地方自治体などから送られる公的な通知文書や広報など、印刷物、また年金や医療、各種保険などのお知らせ、公共料金の通知書類などには、音声コードの記載が必須です。また、封書の場合、封書の表書きに音声コードがついていても、肝腎の封書の中の紙媒体に音声コードがついていない場合は、内容が理解できません。今やスマートフォンや携帯電話、アプリでも音声コードは読み込めます。全ての障害者が障害の有無によって分け隔てられることなく、情報の取得やその利用、意思疎通ができる社会の実現を目指した法整備も整ってきており、本市として今後、市民に送付される公的な通知について、この音声コードの普及を進めていく意向はあるのか、見解をお聞かせください。続いて、二つ目の項目、小樽市内の認可保育所、認定こども園についてお伺いします。政府は、本年6月に、こども未来戦略方針として、この中には、我が党が昨年11月に発表した子育て応援トータルプランの施策も盛り込まれております。改めて、ますます子育てをしやすい方向に向かっており、2030年までのラストチャンスとまで言われているほど喫緊の課題となっております。児童手当の拡充、また、高等教育の無償化に向けても進めている中で、子育ての最初である認可保育所や認定こども園などについてお伺いいたします。現在の本市の認可保育所、認定こども園の保育部分の入所状況、また待機児童、入所待ち児童の状況をお示しください。国の保育士配置基準について歳児別にお示しください。また、市内施設における配置状況はどのような状態でしょうか、お聞かせください。保育士資格を持たない保育の仕事を補助されている方がおられるかと思いますが、何施設あって、何人ぐらいの方が雇用されているでしょうか、お示しください。市内の保育所や認定こども園で、例えば人手不足だとか、伴っての残業が多くて労働時間が過多になっているなど、伴って本市においても現場の方の業務負担支援としてシステムも導入する方向で進めているかとお聞きしておりますが、働く現場の方々の声をお聞きする機会というのは定期的に設けられておられるでしょうか。あれば具体的にどういった機会かお示しください。本市では、令和元年10月から子育てと就労の両立を支援するため、病児保育事業を実施しておりますが、今年度から幼児保育の利用料無料化を進めてこられました。事業開始からの各利用者の実績を年度別でお示しください。令和5年4月から利用料無料となりましたが、利用者の方からの声や市民の方からの声などがあればお聞かせください。本年の利用料無料化に際して、どのように周知したか、お示しください。本市において、本年から小樽市保育士等就労定着支援事業も開始いたしました。就労1年目支援金として10万円、就労3年目支援金として20万円、就労6年目支援金として30万円の支援金が交付される仕組みで、勤続する中での節目としてよい機会かと思います。今後、さらに発展的に日常の業務や雇用待遇の改善としても検討が必要になってきているかと考えます。日々、未来の子を育む一員として重要な職業と思います。次の項目、上下水道の災害対策、耐震化についてお伺いします。ここ近年において、台風や線状降水帯などの前線による豪雨、東日本大震災のような大地震と激甚災害となる災害の脅威は、いつ何どき現れるか分かりません。市民の生命を守るため、本市においても様々な防災・減災対策や計画を策定されているかと存じます。国土交通省のホームページには、特に下水道施設の耐震化の推進として、以下の記載があります。下水道施設が被災した場合、公衆衛生問題や交通障害の発生ばかりか、トイレの使用が不可能となるなど、住民の健康や社会活動に重大な影響を及ぼします。下水道施設は他のライフラインと異なり、地震時に同等の機能を代替する手段がないにもかかわらず、膨大な施設の耐震化が完了していません。国土交通省では、重要な施設の耐震化を図る「防災」、被災を想定して被害の最小化を図る「減災」を組み合わせた総合的な地震対策を推進していますとあります。あわせて、下水道BCP策定についても推進しております。どの都市においても、市民の生命に関わる重要なインフラである上下水道です。本市においては、小樽市上下水道BCPが令和3年度に策定をされておりますが、策定から2年がたち本年8月に一部見直しをされているようですが、現在までに小樽市上下水道BCPの見直しを行ったタイミング及び主な見直し内容をお示しください。小樽市内の上下水道管路の耐震化について、現状で何%まで耐震化されておりますか。上水、下水と分けてお示しください。上下水道管路の耐震化はどのような基準に基づいて実施していますか、お示しください。また、本市の耐震化における上下水道の重要な管路としての位置づけがありましたらお示しください。浄水場施設(天神浄水場、豊倉浄水場、銭函浄水場)、また下水処理場(中央下水終末処理場、銭函下水終末処理場、蘭島下水終末処理場)や中継ポンプ場の上下水道関連施設の耐震化の状況をお聞かせください。上下水道、特に下水道における耐震化については、やはり冒頭にもお話ししたとおり、市民の生命維持に関わる重要なインフラであると考えます。また、特に下水道においては衛生上の問題もあり、また、処理場の代替方法がないため重要です。かといって災害がない時間を経ても、各設備や管路は老朽化が進みます。今後、耐震化を進めていく計画があるのか、本市の考えをお聞かせください。以上、再質問を留保し、私の一般質問とさせていただきます。(拍手)
答弁 市長 迫俊哉
新井田議員の御質問にお答えをいたします。初めに、視覚障害者の情報取得について御質問がありました。まず、本市の視覚障害者で点字を読める方の人数につきましては把握いたしておりません。次に、本市における音声コードが付与されている公的なお知らせや通知の事例につきましては4種類あり、一つ、障害福祉サービス利用の手続案内、二つ、介護保険料額決定のお知らせ、三つ、介護保険負担割合書送付のお知らせ、四つ、介護用品購入助成券交付決定のお知らせとなっております。次に、視覚障害者の情報取得などにつきましては、市のホームページではページの本文を読み上げる機能を備えており、広報おたるの内容を収録した音声データもホームページからダウンロードすることが可能となっております。また、広報おたるや議会だよりにつきましては、点字図書館が録音したCD版または点字版を作成し、希望者へ郵送いたしております。次に、市内で視覚障害者用活字文書読上装置の支給を受けている人数につきましては、令和5年8月末現在で9名となっております。次に、文書への音声コードの付与につきましては、平成22年度から実施いたしております。また、希望する方へのみ音声コードを付与している理由につきましては、音声コードを付与すべき対象者を特定することが困難であり、対象者ごとにお知らせする内容も異なることから個別に音声コードを作成しているところであります。次に、市民に送付する通知への音声コードの付与につきましては、視覚障害のある方が家族や介護者の支援を受けなくても、公的な通知文書を読むことができるよう、環境を整えることが必要と承知しておりますので、当事者の方からの御意見も伺いながら音声コードの活用を進めてまいりたいと考えております。次に、小樽市内の認可保育所、認定こども園について御質問がありました。まず、入所状況などにつきましては、直近の9月1日現在で申し上げますと、入所児童数は市内の認可保育所及び認定こども園全体で1,479名の定員に対し1,341名となっております。また、待機児童はおりませんが、入所待ち児童は63名生じている状況にあります。次に、保育士の配置基準や配置状況につきましては、ゼロ歳児が3対1、1歳児及び2歳児が6対1、3歳児が20対1、4歳児及び5歳児が30対1となっており、市内の施設においては全て配置基準を満たしている状況であります。次に、保育士資格を持たない方の雇用状況につきましては、市内の認可保育所及び認定こども園全体では19施設で42人雇用されている状況となっております。次に、保育現場で働く方の声を聞く機会につきましては、公立保育所の所長会や民間保育施設の園長会が毎月開催をされており、所長会には毎回、園長会には必要に応じて担当職員が出席することにより、保育現場の状況などを把握するよう努めております。次に、病児保育事業の利用者数の実績につきましては、延べ利用者数で申し上げますと令和元年度が9人、2年度が15人、3年度が41人、4年度が32人、5年度が8月末現在で51人となっております。次に、利用料無料化に対する利用者等からの声につきましては、無料になって助かった、利用しやすくなったなどがあったと聞いております。次に、利用料無料化に際しての周知方法につきましては、無料化に当たり刷新したパンフレットやポスターを市内の保育所や幼稚園、小学校や放課後児童クラブなど、対象児童が利用する施設と市内の小児科に配布をしたほか、広報おたるや市のホームページ、子育て応援アプリにも掲載し、周知をしたところであります。次に、上下水道の災害対策、耐震化について御質問がありました。まず、小樽市上下水道BCPの見直しを行ったタイミングにつきましては、これまで年度替わりや新たな内容を追加する際に行っております。また、見直しした主な内容につきましては、保有する資機材の数量などの時点修正のほか、水道管破裂など事故発生時の課外の応援体制の具体的な指針を定め、より迅速な対応が可能となるようBCPの充実を図りました。次に、小樽市内の上下水道管の耐震化につきましては、令和4年度末現在で申し上げますと、上水道は、小樽市水道耐震化計画で定めている耐震化対象延長約174キロメートルのうち、約53キロメートルの耐震化工事を終了しており、管路の耐震化率は約30%となっております。また、下水道は、総延長約580キロメートルのうち、約63キロメートルの耐震化工事を終了しており、耐震化率は約11%となります。次に、上下水道管路の耐震化の基準につきましては、国の指針に基づき、一定規模の大きな地震や土砂災害等が発生した際、従来、抜け出しやすい構造であった管の接合部を離脱しない構造に更新いたしております。次に、上下水道管路の重要な管路の位置づけにつきましては、上水道は災害時等に給水を優先すべき施設として耐震化計画で位置づけた災害対策本部をはじめ、小樽市地域防災計画にある地域災害拠点病院等の医療施設、福祉避難所、炊き出し施設のほか、応急給水拠点である指定避難所へ通ずる管を重要な管路として位置づけております。また、下水道は、被災時にもトイレ等が使用できるようにするため、上水道の給水を優先すべき施設から排水される管に加え、緊急輸送道路に埋設されている管などを重要な管路として位置づけております。次に、上下水道関連施設の耐震化の状況につきましては、令和4年度末現在で申し上げますと、上水道は、耐震化計画で定められている耐震化が必要な50施設のうち、9施設の建築構造物で耐震性能を有しております。また、下水道は、処理場における16施設のうち、3施設の建築構造物で耐震性を有しており、中継ポンプ場は11施設のうち、5施設の建築構造物で耐震性能を有しております。次に、下水道の耐震化につきましては、現在、年内をめどに計画を策定中であり、施設の老朽化による改築更新とともに耐震化を進めてまいりたいと考えております。