小樽市議会 令和5年第3回定例会 2023年9月11日
地域コミュニティと防災対策について
2023年9月11日、小樽市議会の一般質問で、白川貴城議員が「地域コミュニティと防災対策について」質問し、市長 迫俊哉が答弁しました。
- 質問者
- 白川貴城 議員
- 答弁者
- 市長 迫俊哉
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 2番 白川貴城
次に、地域コミュニティーと防災対策について質問します。まず、小樽市地域子供会育成連絡協議会の状況についてです。第7次小樽市総合計画では、まちづくり6つのテーマの中の、テーマ1、「安心して子どもを生み育てることのできるまち」の施策1、「子ども・子育て支援」では、「心豊かでたくましく、地域社会で積極的に活動する、豊かな感性と広い視野を持った青少年の育成を目指します」とあり、「また、青少年の地域活動の支援や子どもの居場所づくりを進めるとともに、地域全体で子どもを見守り育てる環境づくりや、子どもの基本的人権の尊重と保護に努めます」とあります。その施策の内容に、「地域活動団体への支援とリーダーの養成」と題し、主な取組として、子ども会など地域で活動する団体の支援、青少年団体と連携した地域での活動を担うリーダーの養成とありました。未来を担う子供の主体性を育むには非常に大事な取組であると考えます。そこで、取組内容にもありました、子ども会についての取組状況についてお伺いいたします。まず、本市の子ども会の数と各地域の子ども会ではどのような取組を行っているのか、代表的な例をお聞かせください。本市には、小樽市地域子供会育成連絡協議会、いわゆる子連協があるとお聞きしますが、市との関係について説明をお願いいたします。子連協の前身は、昭和45年に発足した小樽市子供連絡協議会ということですが、昭和45年から現在に至るまでの加入団体数を10年ごとにお知らせください。また、この10年ごとの加入団体数の変化で、どのような傾向が見られるか、お示しください。傾向については、要因として昭和39年9月以降から続く人口減少があると思いますが、ほかにはどのようなことが考えられるか、見解をお聞かせください。そして、これまで加入団体数の確保に向けての活動はどのような内容だったのでしょうか。活動内容について、コロナ禍以前、コロナ禍ではどういった活動を行っていたのでしょうか。また、新型コロナウイルス感染症が5類感染症に引き下げられたことを受け、活動内容に変化は出てきているのでしょうか、お示しください。全国子ども会連合会や北海道子ども会育成連合会との連携はあるのでしょうか。昨年の他市の状況として、札幌市子ども会育成連合会では、様々な体験活動を通してSDGsの達成に取り組むほか、防災体験学習室では、自分で考え判断し行動できるよう、災害時に必要な基礎を学んでおります。一方、旭川市連合子ども会では、ウオークラリー、アウトドアクッキング、キャンプファイアなどを行うキャンプ研修で、異なる年齢の集団活動を通してアウトドア生活の楽しさを共有しながらキャンプの知識や技術を身につけたり、雪中運動会、ニュースポーツ体験、キャンドルサービスなどを行う宿泊研修で、他者と協力することの大切さや楽しさ、年長者は低学年の参加者との活動を通してリーダーとしての心得を学ぶなど会員自らが運営しております。本市でも、地元ならではの特色ある取組で、他市と引けを取らない充実した内容にすべきと考えますが、本市の考えをお聞かせください。これまでの子連協の活動内容を伺いましたが、子連協の活動は子供の主体性を養う効果が期待されると考えますが、これについて本市の考えをお聞かせください。また、地域に根づいた子ども会を取りまとめる子連協のような団体を継続、発展させるには、市の下支えが必要と考えますが、本市の考えをお聞かせください。子供同士が集まって遊びに熱中し、みんなが楽しめるにはどうしたらよいかなど葛藤しながらひらめき、互いの成長に触発を受けられるような貴重な体験の機会は、これからの時代、重要になると考えます。また、その子供たちを見守り、サポートする大人も少なくなってきているのではとも考えます。地域の子供が活発に活動を進めていくには、子供だけでなく、子供を地域でサポートする大人に対しても支援が必要ではないでしょうか。重ねて申し上げますが、総合計画の主な取組には、子ども会など地域で活動する団体の支援とあります。この取組一つとっても協働が源泉となります。まちづくりにおける協働の主体は市民でありますが、市民とは地域住民だけではなく、団体や企業などの企業市民や行政も行政市民という名の市民であると言えます。小樽市自治基本条例でも、職員は自らも市民としての自覚を持ち、幅広い視野で積極的にまちづくりに参加するように努めますとのとおりです。あらゆる市民が責任と行動において相互に対等で支え合い、補い合いながら、皆が主体的にまちづくりを進めていくことが協働の本来の意味なのではないでしょうか。市から各町内会へ協力を仰いで進めていくのも一つの手であると考えます。本市として、子連協への取組について大々的な支援の強化を強く望みますが、市長のお考えをお聞かせください。次に、防災についてです。近年、各地で異常気象による災害などが多く発生しており、全国的に防災意識が高まっております。北海道新聞によりますと、災害時に被災者が身を寄せる道内の指定避難所5,782か所のうち3割で、断水しても使えるトイレ設備が確保されていないことが内閣府の調査で分かりました。トイレは生活をする上で必要不可欠で、避難所の衛生管理にも関わる問題です。断水時にも使えるトイレがある本市の指定避難所の割合をお聞かせください。災害時にトイレが使えなかったり不衛生だったりすると使用回数を控える発想になり、水分摂取を抑えてしまいます。それで体調の悪化が進み、エコノミークラス症候群の発症や心筋梗塞、脳梗塞などのリスクが高まってしまいます。ノロウイルスなどの感染症増加にもつながり、ストレスを感じながら過ごすことで避難所内の秩序も乱れてしまうとの話もあります。本市での不自由なトイレのストレスによるリスクへの対策はどのようなものがあるか、お知らせください。また、ここ数年で、逃げ遅れゼロプロジェクトに取り組む自治体が増えております。様々な災害から命を守るために、適時適切な避難行動を取ることのできる人づくりを目的として、様々なプログラムが組まれております。本市では、これまでに災害時の逃げ遅れを防ぐための取組はどのようなものがあったか、お聞かせください。防災気象情報で避難の必要性が出ているにもかかわらず、自身の判断で避難しなくても大丈夫と判断し、避難行動を取らないケースがあります。その一方で、ちゃんと逃げる方もおり、その差は何なのかという問い対する答えの一つに、小さい頃から常々避難の重要性を教えられていたことが挙げられるそうです。我が国での小学校から中学校、高校で学ぶ12年間、多くの学校で毎年避難訓練が実施されておりますが、本市における避難訓練はどのような内容なのか、お聞かせください。ほとんどが、校内のどこかで火災が発生したという想定で全校一斉に校庭に避難するパターンで行われていると思います。そして、避難の際にはしっかりされているところでは、ハンカチで口をふさいで腰をかがめて避難する流れになるかと思いますが、実際の火災ともなれば、一酸化炭素や煙を吸わないように床上すれすれのところに残る新鮮な空気を確保して床をはうように避難するような、命を守るための避難が12年間教えられていないという指摘が、防災教育を専門とする常葉大学名誉教授、重川希志依氏の寄稿にあるとおり、適時適切な避難行動を取ることができるようになるための防災教育を教育が定着する年齢の間にしっかりと行うことが大事と考えますが、本市の意見をお聞かせください。この危険を回避するために適切に避難するという、自分の命を守るための最も基本となることを分かるだけでなく、しっかりできるための防災教育、防災訓練が必要であると考えます。そして、この取組が、先ほどの子連協の活動の一つにつなげることができれば、子連協の重要性が増し、子連協の特色である主体性を養うことが、何かあったときのリーダーシップの発揮につながり、地域の方々からも頼もしい存在となれるのではと考えます。防災と子連協の取組の融合性について、本市での可能性は見いだせるかお聞かせください。令和4年度行政評価では、施策4-7、防災・危機管理について、自主防災組織のカバー率が目標値60%に対して、令和4年度では22.9%と指標の推移は順調でないことが公表されました。これについて二次評価では、B-2で各指標の推移はおおむね順調ではあるが、主な予算事業などを改善しながら推進するとの評価で、特記事項には、「自主防災組織については、結成が進まない要因のより詳細な調査・分析を行い、結成促進に向けた具体的な方策を検討すること」とありますが、現時点で自主防災組織の結成が進まない理由の調査・分析の進捗についてお聞かせください。自主防災組織についての好事例として、愛媛県松山市では平成24年に自主防災組織結成率が100%になっております。阪神・淡路大震災の教訓から、自助・共助力の強化を進めるために地道に活動していた中で取組が拡大したきっかけが、公費による防災士の養成でした。平成17年から公費負担の防災士養成を開始し、現在では同市には8,000人以上の防災士がおり、また、令和4年から同市全市立中学校の授業でマイ・タイムラインを作成するなど、結果、逃げ遅れゼロプロジェクトにもつながる積極的な活動が展開されております。本市の防災意識向上のために、防災士の資格取得費用の一部助成を行い、予算事業などを改善してはいかがでしょうか。防災の根底には、人への思いやりや人を助けたいという気持ちがあります。防災教育は人材教育にも通じる部分があります。そして、防災を軸にした活動は、地域に様々なプラスの効果をもたらすのではないかと考えます。そして、地域のネットワークの強化につなげ、本市ならではの逃げ遅れゼロを実施できるよう進めたく考えます。災害時にその活動が効果をもたらす防災士取得の費用助成について、市長の考えをお聞かせください。世代を超えて交流することが地域を活性化させ、若い世代が地元への愛着を深めるきっかけとなるため、市長の前向きな検討を何とぞお願いいたします。以上で、3項目めの質問を終わります。
答弁 市長 迫俊哉
ただいま、地域コミュニティーと防災対策について御質問がありました。初めに、小樽市地域子供会育成連絡協議会、いわゆる子連協についてですが、まず、本市の子ども会の数と代表的な取組につきましては、子ども会という名称以外にも、町内会の青少年育成部などの名称で児童を対象とした活動を行っているところもあり、子ども会に限定した正確な数はお示しできませんが、三十数団体の組織が存在していると把握しております。また、代表的な取組といたしましては、ラジオ体操や子どもまつり、花植え活動などを実施している例があると聞いております。次に、本市と子連協との関係につきましては、生活環境部青少年課が子連協の事務局に位置づけられており、公益財団法人北海道青少年育成協会の交付金申請や活動の際の保険加入の手続を行っているほか、子連協が実施する事業に対し、市から補助金を交付しております。次に、子連協の前身である小樽市子供連絡協議会が発足してから現在に至るまでの加入団体数の推移につきましては、昭和45年の発足当時が10団体、10周年とされた54年が66団体、平成元年が59団体、11年が49団体、21年が41団体、令和元年が31団体であり、今年度は14団体となっております。発足から10年間程度は加入団体数は増加しておりましたが、それ以降は減少が続き、特に近年は脱会などにより減少傾向が顕著になっております。次に、人口減少以外の加入団体数減少の要因につきましては、一番の要因といたしましては少子化が考えられますが、指導者の成り手不足と高齢化という課題に加え、令和2年から流行した新型コロナウイルス感染症の影響により、長期間活動を自粛したことが大きく影響しているものと感じております。次に、加入団体数確保に向けての活動につきましては、子連協からは、少なくともここ数年、そのような活動は行っていないと聞いております。次に、コロナ禍以前、コロナ禍と5類感染症引下げ後の活動内容につきましては、コロナ禍以前は、例年、ジュニアリーダーの宿泊研修や倶知安町との子ども会交流会、小樽ライオンズクラブ少年の船、子ども体験農園、下の句かるた大会などの事業を実施しておりました。コロナ禍の令和2年度は、全て中止となりましたが、3年度以降は水族館見学や果物狩りなどの事業を実施しており、新型コロナウイルス感染症が5類感染症に引き下げられた本年度も、昨年度同様の事業を計画しており、現在のところ、水族館見学を8月に実施いたしております。次に、全国の子ども会連合会や北海道子ども会育成連合会との連携につきましては、子連協は、以前は北海道子ども会育成連合会と後志地区地域子ども会育成連絡協議会に加入しておりましたが、いずれも令和2年3月31日で退会しておりますので、それ以降これらの団体との連携は図られていない状況にあります。次に、本市ならではの取組につきましては、子連協では先ほど申し上げました課題も抱えており、事業を拡大できる状況にはないことから、市の事業として、現在、小学校5、6年生を対象に、他者との交流やリーダーとしての役割、助け合いの心を養うことを目的として、ジュニアリーダー研修を実施しております。その中で、ニュースポーツを活用した取組や、おたる自然の村で炊事体験などを含めた1泊2日の宿泊研修を行っているところであります。次に、子連協の活動の効果につきましては、令和元年度まで子連協が実施していた小樽ライオンズクラブ少年の船などは、子供の主体性の醸成に効果的な取組であったと認識いたしております。しかしながら、現在、子連協では課題を抱える中、その活動範囲は縮小している状況にあるため、市が行うジュニアリーダー研修の内容に主体性を養えるような内容を盛り込みながら実施しているところであります。次に、子連協に対する市の支援につきましては、現在、子連協は少子化等による加入団体数の減少など課題を抱える現状があり、活動範囲も縮小を余儀なくされている状況にあります。このようなことから本市といたしましては、まずはその課題解決に向け、子連協と協議を行ってまいりたいと考えております。次に、子連協への支援の強化につきましては、繰り返しになりますが、まずは課題解決に向け、子連協と協議を行ってまいりたいと考えております。次に、防災についてですが、まず、断水時にも使えるトイレがある市の指定避難所の割合につきましては、全ての避難所に簡易トイレを5セットずつ備蓄いたしております。次に、本市での不自由なトイレのストレスによるリスクへの対策につきましては、断水の場合には簡易トイレを使用することになりますことから、具体的な使用方法を掲示し、使用後の始末の周知徹底を図るほか、避難所内でトイレを管理する衛生班を定め、トイレの清掃やごみの対応に関して特に留意することにより、トイレの衛生状態を保つことを想定いたしております。次に、災害時の逃げ遅れを防ぐための取組につきましては、令和2年度に沿岸部の住民に対して、津波避難情報等を伝える防災行政無線を整備し、避難訓練を行ったほか、北海道との連携の下、新川と星置川の2河川を対象に、洪水災害時に住民等がどのように行動すればよいかを示した水防タイムラインを作成し、周知を行いました。また、令和4年度から在宅の自力避難が困難な方に対して、避難行動要支援者個別避難計画の作成に着手したところであります。次に、本市における小学校、中学校及び高校での避難訓練の内容につきましては、各学校の消防計画に基づき、教職員が児童・生徒を安全に避難させるため、ボイラー室などからの出火を想定し、消防機関への通報訓練、出火場所の初期消火訓練及び指定した場所への避難訓練を一連で行っております。次に、小学校から高等学校までの児童・生徒に対する防災教育につきましては、これまでも各学校からの依頼に基づき防災に関する出前講座等を行っており、令和4年度には中学生を対象に5回実施いたしました。この時期に得た防災の知識が大人になっても強く印象に残っていると思われるため、有効な教育方法の一つであり、引き続き取り組んでまいりたいと考えております。次に、防災と子連協の取組の融合性につきましては、先ほど申し上げましたとおり、子連協は加入団体数が減少し、その活動範囲は縮小している状況にあり、子連協に確認したところ、子連協として新たな事業を実施することは考えていないとのことでしたので、現状において、子連協が防災教育等を主体的に実施していくことは難しいものと考えております。次に、本市の自主防災組織の結成が進まない理由の分析につきましては、本市がこれまで大きな災害に見舞われた経験が少ないため、市民の防災意識が高くはないこと、本市の高齢化率が既に40%を超え、町内会役員等の担い手が不足していることの2点が主な要因であると考えております。また、本年7月に埼玉県春日部市と新たな都市間協定を締結いたしましたが、同市は自主防災組織率が高いことから、今後、同市の取組を参考にしてまいりたいと考えております。次に、防災士の資格取得の費用助成につきましては、これまで本市において、民間資格である防災士に期待する具体的な役割や活動内容の検討をしたことがないことから、今後は、他都市における費用助成や活用状況などを調査するとともに、地域防災力向上の取組の一つとして研究してまいりたいと考えております。