小樽市議会 令和4年第2回定例会 2022年6月14日
児童館・放課後児童クラブについて
2022年6月14日、小樽市議会の一般質問で、小池二郎議員が「児童館・放課後児童クラブについて」質問し、市長 迫俊哉が答弁しました。
- 質問者
- 小池二郎 議員
- 答弁者
- 市長 迫俊哉
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 3番 小池二郎
児童館・放課後児童クラブについて質問いたします。近年、全国的に都市化、核家族化の進展、共働き世帯の増加等により、児童を取り巻く環境は大きく変化しています。児童の放課後や、週末等の安心・安全な居場所や、子供の健全な育成等の環境づくりが、この町の次世代を担う子供たちの成長や、その未来にとって大切であり、また、このまちで生み育てる子育て世代への支援が、人口減少対策の一つとして、重要であるということは誰もが理解していると考えます。他の地域、市町村では、様々な取組が行われていますが、その大きな取組として、児童館・放課後児童クラブがあります。本市でも、放課後児童クラブは、各小学校等に併設しておりますが、児童館は3か所しかありません。放課後児童クラブと児童館の関係性は高く、本市でも唯一、塩谷児童センター内に放課後児童クラブが併設しておりますが、札幌市においては、各学校にある、放課後児童クラブに児童館より規模の小さい、ミニ児童会館を併設しており、市内の児童会館の施設数は109館、ミニ児童会館は90館あり、合わせると199館もあることが分かりました。人口規模は違いますが、子供たちや住民にとって、どれだけ必要性の高い施設なのか、その数だけを見ても感じ取れます。また、児童館の利用料金は無料であることから、金銭的に厳しい低所得世帯への支援としても、児童館の必要性は高いと考えます。実際に、独り親世帯の方にお聞きしましたが、時間もお金もないので、小学校6年間、習い事など何もさせてあげることができなく、近くに児童館があればよかったと言われておりました。それでは質問いたしますが、初めに、国が示す児童館のガイドラインについてお示しください。次に、本市の児童館の施設数について、妥当であるのか、今後、増やすお考えがないのか、お答えください。塩谷児童センターは、放課後児童クラブと併設しているため、放課後児童クラブの児童が、児童館を利用することができます。塩谷児童センターは、遊戯室、いわゆる体育館が完備されていて、ボール遊びや、トランポリンなど、体を動かす遊びが充実していることや縄跳び検定など、様々な行事の取組も積極的に行っており、利用されている子供や保護者からは絶賛する声しか聞いておりません。このような遊びや体-87-を動かすことができる環境は、子供たちの発達や成長にとても重要と考えます。しかしながら、本市の現状は、このような環境が整っていないのではないでしょうか。話は放課後児童クラブに変わりますが、4月からこの短期間で、放課後児童クラブを利用している保護者や以前利用していた保護者など、多くの方から切実なお願いをされました。それは子供が、放課後児童クラブに行きたくないと言われ、やめてしまった方や、現在利用している子供がやめたいと言っており、本当に困っているので、どうにか改善してほしいとの声でした。なぜ子供が行きたくない、やめたいと言ったのか、その理由をお聞きすると、単純に楽しくないから、つまらないからという理由が一番多くありました。そこで、放課後児童クラブのここ2年間の退会児童数と、その割合を調べていただきました。各児童クラブによって、ばらつきはありますが、全体を通して約3割の退会率であり、中には5割を超える退会率のある児童クラブが2か所もありました。新型コロナウイルス感染症の影響や、個々の御家庭の事情等もあると思いますが、この退会率についてどのような見解をお持ちなのか、お答えください。冒頭に、児童館について質問させていただきましたが、放課後児童クラブにおいても、国からの運営指針が示されております。総則の趣旨において抜粋いたしますが、「子どもの健全な育成と遊び及び生活の支援の内容に関する事項」という言葉が一番初めに記載されており、放課後児童クラブにおいても、遊びを通して児童の育成が図られることが示されております。現在の放課後児童クラブにおいては、宿題や折り紙などの工作は行われておりますが、施設内で体を動かして遊ぶことは難しい状況であります。しかしながら、学校側の協力もあり、体育館を利用している児童クラブもあるということをお聞きしたので、これについても調べていただきましたが、夏季休業など長期休業のみの利用が一番多く、ふだんはあまり体育館を利用されていないことも分かりました。放課後児童クラブとしては、安心・安全に預かるということが前提というのは理解できるのですが、体を動かした遊びが少ない現状に鑑みれば、結果的に通うのが嫌になり、やめてしまう児童も多いと考えます。その結果、ほかに預け先がない保護者は、子供を見るために仕事を制限する必要があり、正社員からパートに変更、労働時間の変更、また、会社との都合が合わず、最悪の場合は離職をされた保護者もいて、変更が難しい状況にある方は、子供に1人で留守番をさせるしかありません。低学年の児童が、家で留守番をすることの危険性は高く、保護者としては心配で、それは避けたいと考える世帯も多くあります。だからこそ、放課後児童クラブの必要性は高く、質の向上が必要と考えます。今後の対策として、まずは学校側との連携を深め、短時間でも体育館で遊べる環境づくりなど、遊びの環境を整える必要性があると考えますが、御見解をお示しください。次に、放課後児童クラブの時間帯についてです。本市の放課後児童クラブの閉室時間は一律で、原則18時までになっております。まずその理由をお示しください。国から示されている、放課後児童クラブ運営指針の開所時間について、このように記載されております。「開所時間及び開所日については、保護者の就労時間、学校の授業の終了時刻その他の地域の実情等を考慮して、当該放課後児童クラブごとに設定する」と示されております。本市は、札幌市と隣接していることから、職場が札幌市の方も多い現状です。それは、放課後児童クラブの利用者の保護者も同様であり、特に正社員雇用の方が18時までにお迎えに行くのは大変厳しい状況です。実際に、未就学児の期間、保育所等に預けていた保護者のお迎えが18時を超え、延長される方も多くいます。特に、冬場の帰宅にはさらに時間がかかることから、小学生に上がると同じ時間帯で働けない状況が転じております。開所時間については、運営指針に、保護者の就労時間や地域の実情等を考慮して、-88-放課後児童クラブごとに設定するとされているように一律ではなく、保護者のニーズに合わせて設定することが、必要ではないかと考えますが、市の見解と今後の対応についてお示しください。今後の、放課後児童クラブにおいて、開所時間や子供遊びの環境など、さらなる質の向上、機能の充実を図ることで、児童が楽しく安心・安全に預けられ、退会する児童が減少するのではないでしょうか。以上、再質問を留保し、質問を終わります。
答弁 市長 迫俊哉
小池議員の御質問にお答えをいたします。児童館、放課後児童クラブについて御質問がありました。まず、児童館ガイドラインにつきましては、児童館の運営や活動の基本的事項を示し、望ましい方向を目指すものとして、厚生労働省により発出されたものであります。内容といたしましては、児童館の目的として、「18歳未満のすべての子どもを対象とし、地域における遊び及び生活の援助と子育て支援を行い、子どもの心身を育成し情操をゆたかにすること」、また、施設の基本特性として、「子どもが、その置かれている環境や状況に関わりなく、自由に来館して過ごすことができる児童福祉施設である」ことが示されております。そのほか、児童館の機能と役割、活動内容や必要な設備、運営に関することなどが示されております。次に、本市の施設数などにつきましては、まず本市の施設数は、道内の他都市の状況から見ますと、少ないものと認識をしております。また、今後の増設につきましては、新たな施設を整備するためには財政面や設置箇所、職員の確保など、多くの課題があることから、直ちに増設することは難しいものと考えております。しかしながら、児童館における遊びや生活を通じて、子供の健やかな成長や自立が図られることは、次世代を育成する観点からも重要であると考えております。今後、児童館が設置されていない地域でも、子供たちが児童館における遊びを体験できるよう、指定管理者が移動児童館の実施を計画しておりますので、市といたしましても協力をしてまいりたいと考えております。次に、放課後児童クラブの退会率につきましては、1人で留守番ができるようになった、保護者の勤務時間が変わった、習い事を始めたなど、各御家庭の事情により退会する児童がいるため、年度により異なるものと考えております。次に、放課後児童クラブにおける遊びの環境づくりにつきましては、小学校内開設の放課後児童クラブでは、学校の協力の下、体育館を利用したり、敷地内の外遊びや、公園への散歩などの時間を取り入れたりしておりますが、職員の人数や保護者のお迎えの時間のばらつきなどから通年の対応が困難な放課後児童クラブもあると聞いております。今後も、学校の協力をいただきながら、できるだけ多くの放課後児童クラブにおいて、遊びの環境の充実が図られるよう努めてまいりたいと考えております。次に、放課後児童クラブの閉室時間につきましては、平成15年度までは17時でありましたが、保護者からの時間延長の要望が多く寄せられたことから、現在の18時に延長した経緯があります。放課後児童クラブの開設時間については、勤務する放課後児童クラブ支援員の労働条件に大きく関わることでありますので、本市が設置している16か所全てにおいて一律の設定にしているところであります。次に、放課後児童クラブごとの開所時間の設定につきましては、保護者の就労時間や、地域の実情等を考慮した運営が重要であると考えますので、まずは今年度中に、保護者の皆さんを対象にアンケート調査-89-を実施し、開所時間などについてのニーズを把握してまいりたいと考えております。(「議長、3番」と呼ぶ者あり)
再質問 3番 小池二郎
再質問させていただきます。まず、最後に質問した時間帯についてなのですが、質問では終わる時間、閉所時間について取り上げましたが、夏季休業とか土曜日の預ける時間帯が、一律これも8時20分ということで、働く保護者にとって、この時間帯が弊害になっておりまして、これも実情に合っていないのかと私は思っております。実際に保育所等は7時半から預かっていただけることができまして、土曜日その時間から利用している方もおり、その中には、市立病院で勤務されている方もいました。そういった方も、やはり8時半、8時20分から預けるというのは実情と合っていないのかと思いますので、時間に関しては終わる時間もそうなのですが、始まる時間も考慮していただきたいと思いますが、その点でもう一度、御見解をお聞かせください。あと、放課後児童クラブについては、やはり遊びが少ないというのが現状でありまして、放課後児童クラブに通わない子たちは、家に帰って友達と遊んでいるのに、放課後児童クラブの子たちはそのまま教室に行って、宿題とか折り紙とかやって、遊びがないから楽しくないというので、それでやめてしまうというのは、子供だったら自然なことなのかと少し考えてしまいました。ですので、この遊びというものがすごく重要で、先ほども少し言いましたけれども、放課後児童クラブ運営指針には、遊びが重要だということがたくさん書かれております。「遊びは、自発的、自主的に行われるものであり、子どもにとって認識や感情、主体性等の諸能力が統合化される他に代えがたい不可欠な活動である」というようなことも書かれておりまして、やはりこういったものが、遊びがなければ、どうしても子供たちがやめてしまうのではないかという。実際、先ほどやめられた方の理由として、1人で帰れるようになったとか、習い事を習うようになったからというのは、確かにそういうふうに、その方たちに聞いたら言ったみたいなのですけれども、やはり預かってもらっていた以上、建前でそういうことを言っていて、実際は子供たちが嫌だからやめると、つまらないからやめるというのが、実際、現状だと私は聞いているのです。ですので、現場に聞いたこととは少し違うと思うのですが、子供たちに放課後児童クラブが少し楽しいものになるように、しっかり改善していただきたいと思いますが、その点もう一度お願いいたします。
答弁 市長 迫俊哉
小池議員の再質問にお答えをさせていただきたいと思います。御質問は2点あったかと思うのですけれども、関連もありますので、まとめて御答弁させていただきたいというふうに思っております。1点は、閉所時間だけではなくて、夏季休業、あるいは土曜日とおっしゃっていましたでしょうか。閉所時間についての検討をいただきたいということですね。それから、二つ目は、遊びが少ないということですけれども、様々な理由で退会されていくというふうには認識しておりますが、つまらないからと言われますと、開設者として様々考えていかなければいけない部分がやはりあるのでしょうけれども、先ほど御答弁させていただきましたが、今年度中に保護者の皆さんを対象に、アンケート調査を実施することにしておりますけれども、その質問項目ですよね。質問項目も我々が把握しなければならない内容を、しっかり把握できるような質問項目を設定させていただきまして、今、小池議員の御質問にあったような、いわゆる閉所時間、開所時間ですか。こういったことですとか、子供たちが何か、放課後児童クラブに対して遊びが少ないというお話もありましたけれども、どんなことを本当に要望されているのかどうかということのニーズ調査をさせていただきながら、今後の放課-90-後児童クラブの在り方の参考にさせていただきたいというふうに思っておりますので、御理解いただきたいというふうに思っております。