小樽市議会 令和2年第2回定例会 2020年6月15日
小中学校の休業要請について
2020年6月15日、小樽市議会の一般質問で、丸山晴美議員が「小中学校の休業要請について」質問し、教育長 林秀樹、市長 迫俊哉が答弁しました。
- 質問者
- 丸山晴美 議員
- 答弁者
- 教育長 林秀樹、市長 迫俊哉
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 7番 丸山晴美
次に、小・中学校への休業要請についてお聞きいたします。2月26日北海道教育委員会は、道内の学校の臨時休業を要請しました。この要請に小樽市教育委員会は無批判のまま市内小・中学校の1週間の休業を決めました。小樽市は、全国全道と比べても独り親世帯の割合が高いというデータが出ています。あまりに突然の学校の休業で、特に独り親世帯で昼間すぐに子供を預けられる体制が取れない家庭で混乱が起きました。共働き世代も同様です。ふだんはなかなか行けない祖父母の家に預けっ放しになったり、逆に祖母が泊まりで孫の面倒を見に来てくれたり、どうにも手が打てない場合は、昼間子供だけで留守番をするという事態も起きました。その後、放課後児童クラブについては、休業が延長された28日の連絡で3月5日から開くことになりました。また、保育所等は閉所になりませんでした。こうして小・中学校は、一斉休業としながら放課後児童クラブは開所し、幼稚園には通えないのに保育所等には通えるということになり、感染予防対策としては場当たり的で一貫性のない対応だったのではないでしょうか。道からの休業要請を受け2月27日から市内小・中学校は、一斉休業になりました。教育現場や児童・生徒、そして保護者に混乱をもたらした北海道や国の責任をどのように考えているか、お聞かせください。5月25日からは分散登校が実施された市内小・中学校ですが、ほぼ3か月に及ぶ休業で学習が遅れ、教育格差も心配されています。小樽市教育委員会は、夏季休業と冬季休業に登校日を設け、今年度の学習内容を今年度中に実施しようとしています。しかし、特に夏の間、マスクをしていることで熱中症の心配が出てきました。新型コロナウイルスとは別の健康上の心配が教室内に生まれてしまいます。今年度の学習内容のうち、核となる内容は重点的に取り上げ、ほかの内容は教科横断的に行ったり、小学校3年生、小学校5年生と中学校2年生で実施している標準学力調査を見送るなどして長期休業中の登校日を1日でも減らすことを検討してほしいと思いますが、考えをお聞かせください。小樽市教育委員会より6月9日に頂いた資料によると、4月1日現在、市内の小・中学校の中には扇風機が全くない学校が8校、学級数を下回る学校が5校となっていました。特別教室を含め児童・生徒-34-が授業を受ける教室には扇風機の配備が必要と考えますが、現在どのような状況になっているのか、お聞かせください。再開後の学校生活での感染予防のポイントの一つに密集の回避があります。5月22日に文部科学省から示された学校の新しい生活様式では、地域の感染レベルを3段階で示しています。生活圏内で実際に感染があり、さらに広がるおそれのあるレベル2、レベル3では、1学級20人程度とすることで教室内の児童・生徒の間隔を可能な限り2メートル、最低1メートル確保しています。問題はレベル1です。レベル1は、感染観察都道府県とされ引き続き感染状況をモニタリングしながら新しい生活様式を徹底する地域としています。文部科学省の資料では、例として1学級40人のケースを示していますが、児童・生徒の間隔は、隣同士で105センチメートル、前後の間隔は85センチメートルしか取れません。身体的距離の確保を新しい生活様式の重要な一つとして社会全体で取り組んでいるときに、教室の中だけを例外とするのは大きな問題です。それでも40人学級に戻らざるを得ないのは、教員が全く足りないからです。文部科学省は、第二次補正予算案に小・中学校の教員3,100人の増員を盛り込みました。市内に小学校は17校、中学校は12校ありますが、実際に小樽市では何人加配されますか。加配される人員は、教員免許を持った人材と考えてよろしいでしょうか、お答えください。学校では、感染予防のため児童・生徒の健康チェックや消毒、清掃など、今までになかった業務が増えています。今までも長時間労働をしていた教員に、これ以上の業務を負担することはあまりに過酷です。子供たちへ手厚く柔軟な教育をすることと同時に感染予防を効果的にするためにも、教職員や学習支援員などのスタッフを増やして少人数学級を実現する、そのための財政措置を道へ依頼するべきです。見解をお聞かせください。また、政府は、GIGAスクール構想で児童・生徒が在宅でのオンライン授業ができる環境整備を急いでいます。小樽市でも、そのための予算をつけましたが、実際に小・中学生全員にタブレット端末が行き渡るのはいつ頃になると考えているか、お答えください。今後、また感染が広がるような場合、自宅でオンライン学習ができるネット環境がない児童・生徒や放課後児童クラブに通う児童には、どのように対応しようと考えているのでしょうか、お答えください。ここは、一旦、GIGAスクール構想は置いておいて、教職員を増やすことを優先し予算を組み替える考えはありませんか、お答えください。以上、2項目めの質問を終わります。
答弁 教育長 林秀樹(教育長は2024年3月まで)
丸山議員の御質問にお答えいたします。ただいま、小・中学校の休業要請について御質問がございました。まず、新型コロナウイルス感染症対策に対応した臨時休業につきましては、2月下旬の時点で道内でも感染者が拡大し、他市では児童・生徒や教育関係者への感染も確認されていましたので、北海道教育委員会からの緊急要請を受け、本市におきましても新たな感染を未然に防止するとともに児童・生徒及び教職員の健康管理を行うことが大変重要であり、まずは子供たちの健康、安全を第一に考え、臨時休業を決定したところでございます。次に、今年度の学習内容につきましては、これまで指導できなかった内容を年度内に確実に指導するため、今後の臨時休業も想定し、授業時数確保の取組を行っているところでございますが、各学校におきましては、児童・生徒の実態に合っていない学習が進められたり、一度に多くの学習課題を課し、児-35-童・生徒に過度な負担が生じたりすることがないよう、児童・生徒の状況や発達の段階などを十分配慮しながら進めていく必要があるものと考えております。なお、今年度の標準学力調査につきましては、学校長の判断において調査問題を家庭学習として取り組むなど、柔軟に対応してまいりたいと考えております。次に、小・中学校の教室に扇風機は必要ではないかということにつきましては、まず、今年度におきましては、新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため学校が休校となりましたことから、不足する授業日数を確保するため、夏季休業期間に授業を行うこととしたところでございます。また、近年、北海道では、本州並みに真夏日になることが多いことから、当初予算では計上しておりませんでしたが、3密を防ぐ換気対策と併せて各学校へ扇風機や冷風機を早急に整備したいと考えております。次に、国の第二次補正予算による小・中学校教員の加配につきましては、国からはまだ配置基準が示されていないことや北海道教育委員会が実施主体でありますことから、本市への配置人数などの詳細は現時点では分かっておりませんが、加配する教員は教員免許を持った人材となっております。次に、教職員や学習支援員などの増員による少人数学級の実現につきましては、国の第二次補正予算では、学習保障等に必要な人的体制の整備として教員の加配のほか、学習内容の定着が十分でない児童・生徒に対し、放課後などを活用して補習事業等を行う学習指導員や学級担任等の業務をサポートするスクール・サポート・スタッフの追加配置について示されており、これらの人材活用により児童・生徒の教育環境の充実を図ってまいりたいと考えております。なお、教育委員会といたしましては、少人数学級拡大のための教員の加配について、北海道都市教育委員会連絡協議会を通じ重点項目として北海道教育委員会に要望するとともに、新型コロナウイルス感染症への対応として学習指導員等の人員配置について緊急要望を行っているところでございます。次に、小・中学校全員にタブレット端末が行き渡る時期につきましては、文部科学省では6月5日付文部科学省事務次官通知で示された学校運営のためのガイドラインにおいて、直ちに調達行為に入るとともに納期を分割することなどにより、特に早急に整備が必要な分は、優先的に整えるなどの対応を行い、中でも早急な整備が必要な小学校第6学年、中学校第3学年の児童・生徒については、8月までに環境が整備されることを目指すとの方針が示されました。現在、第2回定例会に関連予算を提案させていただいており、議決後直ちに発注するため準備を進めているところでございますが、市内業者からは、現状では8月中の整備は難しいとの情報を得ているとこでございます。本市といたしましては、一括調達に限らず分割調達も含め、さらに情報収集に努めるなど、少しでも早く整備ができるよう取り組んでまいりたいと考えております。次に、自宅でオンライン学習ができるネット環境がない児童・生徒への対応につきましては、まず、インターネット環境がない家庭への取組は、文部科学省の新型コロナウイルス感染症緊急経済対策におきまして、児童・生徒の端末整備支援だけではなく、緊急時における家庭でのオンライン学習環境の整備に向けた実現についても示され、国及び道からは、各自治体においても早急な整備について要請されているところでございます。このことを受け、教育委員会におきましても、現在、児童・生徒一人一人に遠隔授業を実施するための環境調査を行っており、その調査結果を基に端末と併せて、通信機器につきましても必要に応じ整備を検討する必要があるものと考えております。また、放課後児童クラブに通う児童への対応につきましては、学校または学校近隣に児童クラブを開設しておりますことから、学校との連携を図りながら学習環境を整えていく必要があるものと考えてお-36-ります。次に、優先して教職員を増やすための予算を措置することにつきましては、国のGIGAスクール構想におきまして、令和2年度中に児童・生徒1人に1台の端末を整備するだけではなく、緊急時における家庭でのオンライン学習環境の整備に向けた実現についても示され、国や道からは、各自治体における早急な整備について要請されております。本市といたしましては、国の補助金を活用し、早急に整備することとしており、この財源は端末やネットワーク整備に対する補助金であるため、他の予算に振り替えられないこととなっております。(「議長、7番」と呼ぶ者あり)
質問 7番 丸山晴美
次に、公共施設再編計画について質問します。4月 24 日までのパブリックコメント募集期間が終了し、97 人 196 件の御意見が寄せられました。しかし、計画案からの変更点は、字句修正のみで計画そのものの変更はありませんでした。最初に、市営室内水泳プールの建設についてです。教育委員会は、スポーツ基本法との関係で水泳を楽しむ機会が減少していることを教育委員会としてどう考えるのかとの質問に、現状として機会が減少しているということは、そのとおりと答弁しています。市民に対し水泳を楽しむ機会が減少している現状から、水泳プールを整備しないままでは機会を確保することはできないと考えます。どのように機会を確保するのか説明してください。パブリックコメントに対する市の考え方では、新室内プールについて建設や整備するとしています。それならば、もうひとこえ整備計画を示すべきではないでしょうか。スケジュールを示していただきたいと思います。塩谷児童センターと塩谷サービスセンターについてです。地域住民への影響が大きい施設であり、住民と共に考えることが大切です。塩谷児童センターは、塩谷小学校へ移転が計画されています。ここでは、放課後児童クラブも行われていますが、放課後児童クラブを利用している児童もしていない児童も一緒に活動しています。トランポリンやバドミントンができる広さの遊戯室も活用し、昨年度は 109 回行事を開催しています。毎年恒例の児童センター祭りやお化け屋敷は、保護者も交えて 100 人を超える参加があると聞きました。こうした行事を通じて子供を中心に地域に根差した活動をする上で塩谷児童センターは、大きな役割を担っています。パブリックコメントには、児童センターの現在地での存続希望が5件、移転することで今までのような行事に支障が出ることを危惧する意見が 10 件ほど出ています。放課後児童クラブ利用者を含む児童センター利用者は、塩谷小学校に移転した後も今までの遊戯室のような利用ができるか不安を持っています。この不安に対して、具体的にどのような対応を取ろうと考えていますか、お答えください。また、計画では塩谷児童センター跡に塩谷サービスセンターを移転するとしていますが、現在のサービスセンターは国道沿いで利便性が高く、また、建物の前面に駐車スペースが取られており使いやすい施設です。地域住民からは、再編計画に疑問の声が上がっており、強引な進め方をすれば地域から反発が起きかねません。場合によっては、計画変更も考えるべきではないでしょうか、考えをお聞かせください。産業会館と生涯学習プラザレピオについてです。パブリックコメントでの産業会館のバリアフリー化を求める意見については、必要な設備の改修を行うとの市の考え方が示されています。エレベーターの設置も含めたバリアフリー化が必要な設備の改修であると捉えてよろしいでしょうか、お答えください。-37-公共施設の再編について、市長は、適切な行財政運営を継続するために施設総量の削減を図ると答弁しています。日本共産党は、人口減少の中、施設総量を抑制していくことはやむを得ないと考えていますが、今ある使い方や行政サービスを維持、充実することが大切です。長寿命化計画を作成していく中で現在の行政サービスや使い方を縮小する計画にしていくことが必要ではないでしょうか、市長の考えを示してください。ブランド総合研究所が発表している 2019 年の魅力度ランキングで、小樽市は全国4位と高い評価を頂いています。しかし、住みたい街ランキングでは 40 位と位置づけられました。パブリックコメントでは、将来世代への負担を心配する声がありました。御心配はごもっともです。しかし、将来世代への負担軽減は、公共施設の削減だけで達成できるものではありません。もし、小樽には満足な体育館もない、ホールもない、市民プールもない、安く使える集会場もないまちということになってしまえば、市民が将来小樽ではなくてもいいかと考えるのはもっともではないでしょうか。魅力度ランキングで得た高い評価を住みたい街ランキングに反映していくためには、住みたいと思える行政サービスを市民に提供していく必要があります。市長は、教育、学習、福祉、文化・芸術、スポーツなどは、いずれも市民の暮らしに不可欠なものであり、これらを様々な公共施設によって支えることは、自治体の重要な責務だと考えませんか、市長のお考えをお聞かせください。公共施設の在り方は、まちづくりと一体に考えていく必要があります。そのことは、自治基本条例で定めている協働のまちづくりに直結します。その上で必要なことは、節目節目で意見交換会などを実施することです。現状では、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため難しいところですが、長寿命化計画の策定前に利用者や市民を対象にした意見交換会を実施していただきたいのですが、前向きな答弁をお願いいたします。以上、3項目めの質問を終わります。
答弁 市長 迫俊哉
ただいま、公共施設再編計画について御質問がありました。初めに、新・市民プールの整備計画とスケジュールにつきましては、再編計画では総合体育館と新・市民プールの併設、またはそれぞれ単独での整備について検討することとなっており、その整備方針と整備時期につきましては、現在、策定中の長寿命化計画の中で示してまいりたいと考えております。次に、放課後児童クラブと塩谷児童センターの機能移転に伴う利用者の不安への対応につきましては、塩谷小学校へ移転した後も今までの児童センターの遊戯室で行ってきたことが可能な限り行えるよう、今後、教育委員会と調整を図ってまいりたいと考えております。次に、塩谷サービスセンターの移転につきましては、昨年 10 月に塩谷地区で開催した市民意見交換会において老朽化が進んだ塩谷サービスセンターを塩谷児童センター跡に移転してはどうかという御意見を多数頂いたことを踏まえ、再編計画を決定したものであります。また、塩谷・桃内連合町会からも再編計画案に沿って進めていただきたいという要望も頂いていることから、計画どおり塩谷児童センター跡に塩谷サービスセンターの移転を進めていきたいと考えております。次に、生涯学習プラザの産業会館への移転につきましては、生涯学習プラザとして使用するに当たっては、高齢の方なども利用することが想定されますので、エレベーターを含めた施設のバリアフリー化は、必要なものであると考えております。-38-次に、今後の公共施設の使い方や行政サービスにつきましては、公共施設再編計画は、人口減少や少子高齢化が進む中、施設の統合化や複合化といった再編手法を用いて施設総量の削減を行うことを目指すとともに、利用者利便の確保、改善を目指した計画であり、今後、作成する長寿命化計画も可能な限り現在の使い方や行政サービスを維持する計画としてまいりたいと考えております。次に、公共施設に関する自治体の責務につきましては、公共施設は、市民の福祉の増進に寄与する重要な役割を担っていると認識をしており、これまでも公共施設の環境整備や利用促進に努めてきたところであります。今後もできる限り市民の皆さんの活動の場は、維持してまいりたいと考えております。次に、利用者や市民を対象にした意見交換会につきましては、長寿命化計画の案をまとめた際にパブリックコメントの実施により、広く皆さんの御意見を頂く予定でおりますので、意見交換会を実施することについては考えておりません。(「議長」と呼ぶ者あり)
答弁 教育長 林秀樹(教育長は2024年3月まで)
ただいま、公共施設再編計画について御質問がございました。市営プールを整備しないまま水泳を楽しむ機会の確保につきましては、現在、市民の皆様が水泳を楽しむ機会として高島小学校温水プールを通年で開放しているほか、子供たちには例年、各小・中学校のプール授業や夏季休業期間中には学校のプール開放を行っているところでございます。また、市内中心部の民間施設に委託する形で教育委員会主催の水泳教室や水中体操教室を開催し、水泳に親しむ機会の確保に努めているところでございます。