みんなの議会

小樽市議会 令和元年第4回定例会 2019年12月9日

財政問題について

2019年12月9日、小樽市議会の一般質問で、横尾英司議員が「財政問題について」質問し、市長 迫俊哉が答弁しました。

質問者
横尾英司 議員
答弁者
市長 迫俊哉

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 1番 横尾英司

令和元年第4回定例会に当たり、公明党を代表し質問いたします。初めに財政問題であります。令和2年度の予算編成方針についてお伺いいたしますが、去る 10 月 28 日、財政部長名で令和2年度予算編成方針が小樽市役所全庁に対して通達されました。その中で、小樽市の財政の現状認識として、令和元年第3回定例会補正予算後の予算ベースで約 19 億 6,300 万円の収支不足を財政調整基金の取り崩しにより収支均衡を図っているところであり、財政調整基金の残高は前年同時期よりも約1億 8,900 万円増の約 11 億 8,500 万円となったものの、今後とも高齢化等による社会保障関係経費や公共施設の老朽化等による施設関係経費の増加が見込まれるほか、人口・経済対策にも取り組む必要があるなど、令和2年度予算編成は非常に厳しい編成とならざるを得ない状況であることが示されています。予算編成については、各自治体で枠配分方式や市民参加型方式などさまざまな予算編成手法を採用していますが、予算編成の手法の種類にはどのようなものがあり、それぞれどのような特徴があるのかお聞かせください。小樽市の予算編成は現在どのような手法で行われているのか、また、どのようなプロセスを経て現在の手法となっているのか、そのプロセスについてお聞かせください。また、現在の手法を採用した目的や理由についてお聞かせください。その手法を採用したことでの効果や成果を検証したことはありますか。検証したことがあれば、その内-32-令和元年4回定例会 本会議録容と結果についてお示しください。今年度の予算編成の基本方針において、職員全員が厳しい財政状況に対する強い危機感を意識するようとの文言が追加されています。この厳しい財政状況に対する強い危機感について、職員全員に意識してほしい厳しい財政状況とはどのようなものなのか、また、それに対する強い危機感とはどのようなものなのか詳しくお聞かせください。あえて文言を追加したということは、その部分に課題というか問題があった、または解決の糸口があるということでしょうか、見解をお聞かせください。そのほかに今回の予算編成において解決しなければならない課題があればお示しください。予算編成の手法についても、職員の能力を十分に活用して行政サービスのコスト低減や質の向上に取り組むことを念頭に置きながら、ゼロベースでの見直しを行うことなどの予算編成方針のあり方を検討していますか。また、その必要性について見解をお聞かせください。次に、使用料及び手数料の改定についてお伺いいたします。使用料及び手数料の改定は、平成 17 年度以降、4年ごとに定期的な見直しが実施されてきましたが、平成 25 年度以降の6年間は実施されず、仕切り直しの見直しとして令和2年度から実施されるものであります。今回は、道内主要都市の平均程度の額を目安として、プラス・マイナス5%程度は据え置き、それ以外については改定を行うこととしています。財政効果としては約 2,155 万円ではありますが、道路占用使用料の単価改定の影響額のマイナス約 1,015 万円を考慮すると約 1,139 万円となっており、主に施設の使用料を中心に事業者対象の使用料及び手数料も改定される内容となっています。内容としては基本的には妥当なものと考えますが、利用者または市民の立場からお伺いいたします。火葬炉の使用料について、今回、火葬炉の大規模改修に当たって無料となっていた市民の使用料について、改修費用の一部を受益者負担として有料化するものです。この市民の負担する火葬炉使用料は、有料となっている5市の平均額に近隣町村とのバランスを考慮して、北後志5町村の平均を加味して設定したとお聞きしていますが、有料5市だけで算定した場合と5町村を考慮した場合の違い、また、5町村の平均を加味した理由についてお聞かせください。次に、今回の改正以前に、市民以外の方が使用した際の火葬炉使用料は2万 8,000 円に設定されておりましたが、この金額を算出した根拠についてお聞かせください。また、市民が使用した場合と市民以外が使用した場合に、使用料に違いがある理由について御説明ください。また、有料化による増収分で改修費用の一部を賄うとしていますが、主な改修内容と総事業費、工期及び受益者の負担割合を2分の1と設定した理由についてお聞かせください。この項の最後に、今回の使用料の改定において、道内主要都市との比較等により料金の設定をしていますが、それぞれの施設の建設費や人件費、物件費及び維持管理費などのランニングコストなどのコスト計算の手法を用いた料金の算定を見送った理由をお聞かせください。また、今回改定した使用料は、コスト計算の手法を用いた料金と比較するとかなり安価な設定になっていると聞いています。このような内容について市民に明示して理解してもらえるよう、ホームページなどでお知らせすることはできないでしょうか、見解をお聞かせください。以上、1項目めの質問を終わります。

答弁 市長 迫俊哉

横尾議員の御質問にお答えいたします。ただいま、財政問題について御質問がありました。初めに予算編成方針についてですが、まず予算編成の手法の種類と特徴につきましては、自治体内部での予算編成過程の手法としては、主に事業別予算方式や枠配分予算方式があります。事業別予算方式は、事業目的ごとに予算を積み上げる手法であり、枠配分予算方式は、各部に一定額の予算要求額を設定し、その範囲内での予算を作成させる手法であります。一方で、市民を含めた参加型の手法としては、予算編成過程の公開や予算の一部を自治体内の地区に交付し、市民がその地区の予算を編成するケースなどがあります。次に、本市の現在の予算編成手法につきましては、現在の手法となった経緯については、現行の地方自治法では自治体の首長が予算編成の権限を有していることから、本市は多くの自治体と同様に、従来より、通常の予算編成手法として、各部からの予算要求を財政部長がヒアリングした上で予算原案を作成し、私が査定して決定するという事業別予算方式を採用しております。この手法は、限られた財源の中で予算編成を行っている本市においては、とりわけ地方交付税などの国の地方財政計画における歳入の動向を見きわめた上で予算編成をする必要があることから、この事業別予算方式が最も適しているものとして採用しております。また、現在の手法による効果や成果の検証については、具体的には行っておりませんが、事業別予算方式により、各部がこれまでの議会議論を含めて、市民の皆さんのニーズを考慮しながら各事業の必要性を精査し、予算要求するという効果につながっているものと考えております。次に、予算編成方針にある強い危機感につきましては、昨年策定した小樽市収支改善プランにあるとおり、収支改善に向けた取り組みを進めなければ将来的には財政調整基金が枯渇し、収支均衡予算が編成できない可能性があることから、改めて、収支改善プランに掲げる取り組みを着実に推進するだけではなく、既存の事務事業の見直しを早急かつ具体的に進める必要があると考えております。私といたしましては、こうした厳しい財政状況を職員全員が深く認識した上での予算編成が必要であると考え、予算編成方針に掲げるよう指示したものであります。次に、今回の予算編成での課題につきましては、令和2年度予算は、本年度に策定した第7次小樽市総合計画の施策を予算に反映させる初年度であり、総合計画に掲げるまちづくり六つのテーマを十分に踏まえながら、本市の行政課題である人口減少対策として、子育て支援や産業振興施策などの取り組みを、限られた財源の中で効率的、効果的な配分をしながら進める必要があるものと考えております。次に、予算編成のあり方につきましては、これまでも事業別予算方式による各部からの予算要求に当たり、マイナスシーリングや要求基準枠の設定などの工夫をしてきました。今年度においては夏季に財政部から各部に対して具体的な検討事項を示し、集中的に検討させるなど、予算編成時期以外にも新年度予算編成に向けた取り組みを進めてきました。今後とも毎年度の財政状況を分析しながら、効果的な予算編成の手法について研究してまいりたいと考えております。次に、使用料及び手数料の改定についてですが、まず、道内主要都市のうち火葬炉使用料が有料化されている5市の平均と、北後志5町村の平均を考慮した場合の違いにつきましては、有料5市のみの平均は1 万 3,140 円であり、北後志5町村の平均は 9,600 円ですので、これを考慮した平均は1万 1,000 円となり、有料5市のみの場合に比べて 2,000 円の軽減となります。また、北後志5町村を加味した理由につきましては、火葬炉使用料の有料化に当たり、従来どおりの道内主要都市の状況だけではなく、身近な問題として定住自立圏構想の連携町村である北後志5町村の使用-34-令和元年4回定例会 本会議録料も参考としたものであります。次に、今回の改定以前における市民以外の火葬炉使用料2万 8,000 円の根拠につきましては、平成 25年度の改定の際に道内主要9市の平均に基づいて設定したものであり、今回の改定については、主要都市平均との乖離が 3.3%であり、改定の検討基準である5%以内であったため、据え置きとしたものであります。また、市民と市民以外の使用料に違いがある理由につきましては、当該施設は市民のための施設という意味合いから使用料を設定しており、市民以外との差を設けております。これは道内9市においても同様であります。次に、予定している主な改修につきましては、火葬炉の改修、屋根のふきかえのほか、市民要望の高い控室のバリアフリー化、ロビーのクロス・カーペットの張りかえ及び冷暖房設備の更新などを予定しており、総事業費は約3億 6,000 万円、工期は6年間を見込んでおります。また、受益者の負担割合を2分の1とした理由につきましては、有料化による増収分を年間 1,250 万円程度と見込んでおり、約 15 年間で総事業費約3億 6,000 万円の2分で1である約 1 億 8,000 万円を御負担していただくこととしたものであります。次に、コスト計算による料金算定を見送った理由につきましては、一定のルールに基づくコスト計算による試算を行った結果、施設の老朽化による維持補修費がかさむなどの理由のため、ほぼ全施設で現行料金から大幅な増額改定を行わなければならないこととなったことから、今回の料金改定においては、コスト計算の手法を用いた統一的な料金設定は見送ることといたしました。次に、コスト計算の内容をホームページなどでお知らせすることにつきましては、施設における維持管理等に係るコストと御負担いただいている使用料との関係について市民の皆さんにも知っていただくことにより、本市の使用料が決して過大ではないことや、定期的な料金見直しの必要性なども理解していただけるものと思われることから、今後どのような形でお示しできるか研究してまいりたいと考えております。

出典:小樽市議会 令和元年第4回定例会 2019年12月9日 議事録 PDF(48ページ) 間違いを知らせる