小樽市議会 令和元年第3回定例会 2019年9月10日
除排雪について
2019年9月10日、小樽市議会の一般質問で、面野大輔議員が「除排雪について」質問し、市長 迫俊哉が答弁しました。
- 質問者
- 面野大輔 議員
- 答弁者
- 市長 迫俊哉
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 5番 面野大輔
立憲・市民連合を代表して、質問いたします。除排雪についてです。小樽市の冬に行われる除雪については、日本海側の独特な気象条件や小樽市の急な道路や幅が狭い生活路線が多いなど、厳しい条件で行われております。一方、市民にとってはその厳しい条件で生活する中、除雪が特別な関心事であることは、市の説明員も議会の皆様においても十分承知しているところです。では、現状に目を移すと、小樽市のホームページで掲載されている「雪対策について」というページの中に、「平成 30 年度の除排雪計画」と題され、内容は主に除雪予算の総額と内訳、除排雪作業を実施する路線延長程度しか示されていません。本計画はどのような目的で掲載し、どの部署が携わって策定されているものなのか具体的にお示しください。また、行政が策定する計画については、PDCAサイクルを用いて、-68-より一層計画を洗練する手法をとられるケースが多いと認識しています。本計画について、シーズン終了後、次年度の除排雪計画の策定をどのような手順で進めているのかお示しください。次に、除雪業務の発注についてです。入札のスケジュールを勘案すると、この時期に方針が決まっていなければならないと考えます。昨年度は、就任早々のスケジュールで迫市長の思いや具体的な対策が反映できなかった部分があったかもしれませんが、今年度の除排雪方針として、迫市長ならではの方針があればお示しください。次に、現在策定途中である小樽市雪対策基本計画についてお聞きします。現在の策定にかかわる会議の進捗状況と会議の内容について御説明ください。また、策定予定時期についてもお示しください。次に、本計画の目的について御説明いただき、迫市長が特段の配慮をして取り組みを進めていることがあればお示しください。次に、雪対策に関する計画を策定した際、国や道、関係機関から補助対象事業として採択されるような事業は用意されているのでしょうか、御説明ください。次に、視点を変え、計画策定に関する進め方、考え方について伺います。現代のほかの分野などを参考にしますと、テクノロジーが発達し、コンピューターやAIが普及している社会ですが、除雪に関して言えば、工程表やスケジュール管理などには一部導入され、そのほかデータの分析にはシステム管理など、発達の余地があると考えます。しかし、実際の現場での作業は以前と変わらない業務が続けられているところです。多くの路線では、ある一定の降雪の際にタイヤドーザーで雪を押し、それがいっぱいになるとロータリー車で積み上げ、さらに雪山が限界の高さまでなると排雪するということです。まず、ハード面についてお聞きします。こういった、今までどおりの作業を踏まえて、市民要望に耳を傾ける方針で計画を策定するのであれば、作業量や排雪量の増加が見込まれ、財政に大きな影響を与えることと予想されます。それとは違った観点で、作業自体の抜本的な変更、例えばICT化や流雪溝の設置など新たな事業を取り入れ、これからの除排雪の体制を考えていく方針で進めるのかお示しください。次に、ソフト面について、市民要望の綿密な洗い出しや分析を行い、それらの解決のために真っ向から作業や除雪のあり方を考えていくのですか。また、小樽市の財政面には限界があるので、市民の皆様とともに雪対策について取り組む方向性で策定を進めていくのか。つまり、作業を充実させることで要望をかなえるのか。または、市の取り組みに対する理解を深めていただくことで納得をしていただき、要望を減らしていくのかお示しください。降雪地域における冬の生活は、行政、住民、事業者など多くの皆さんが協力することで極力ストレスを解消し、暮らしていくことが何よりであると考えます。限りある行政の財源の中で、できることをより多くの方に理解してもらうことも効果的な協働を進めるための重要な対策につながることだと思います。札幌市では、除排雪事業や市民の皆様と一緒に取り組んでいる雪対策について、質問形式で紹介しているさっぽろ雪の絵本を無料配布しているそうです。その絵本の初めには、雪国で暮らす皆さんにとって除雪は大きな関心で、さまざまな声が寄せられます。もちろんできる限りお答えしたいと考えていますが、市が全てを担うことはできません。皆さんの声にお答えできないこともあるのです。どうしてできないのか、どこまでが市の役割なのか、しっかりと理解していただくことが大切です。もし、わからないまま、納得できないままだとしたら、皆さんにとっても、市にとっても、作業を担う事業者にとっても残念なことだと思いませんか。この絵本を通して、雪対策について一緒に考えてみませんかと冒頭に思いをつづっています。札幌市では、行政の役割や財政面においても限界があり、それらの事柄を住民の皆様に広くお-69-伝えするためにこういった対策をとっていると考えますが、まずこの絵本で市民への投げかけの方法についてどう思いますか。次に、現在小樽市では市民要望の多い内容で、行政の役割について理解してもらうための対策として、今までどのようなことを実施していますか。次に、今定例会で補正予算として計上されている経費について伺います。除排雪業務委託料として 300 万円が計上され、内訳としては前シーズンまで使用していた銭函3丁目雪堆積場が使用できなくなり、新たに銭函4丁目、銭函浄水場敷地内に設置するということで伺っていますが、銭函3丁目雪堆積場が使用できなくなった経緯について御説明ください。次に、銭函3丁目雪堆積場における過去3カ年の受け入れ量と、受け入れ量の最大値はどのくらいだったのか量をお示しください。また、市民の皆様も利用できる雪堆積場として稼働していたのかお示しください。次に、新設予定の銭函4丁目、銭函浄水場敷地内について、詳細な位置と選定理由、利用地域の住民意見聴取の有無、また、想定する受け入れ量はどの程度で考えていますか、お示しください。次に、銭函浄水場敷地内に新設する雪堆積場について質問いたします。当該施設の周辺には公園がありますが、夏期におけるこの公園の主な利用者に関して把握していますか。また、冬期はどういった状況になっていますか。次に、浄水場のすぐ近くに銭函川が流れています。上流部の水は浄水場に引かれ、上水道として使われていると伺っていますが、近年の水質調査の結果をお示しください。次に、浄水場という機能を持っている施設の敷地内にさまざまな物質を含む雪が堆積されることに対して、市長はどのような見解をお持ちかお示しください。私としましては直感的に気分のいいものではないと考えますが、浄水場で処理された水の供給先や供給量についてお示しください。また、雪堆積場として利用する際の水質確認は、今後どのように考えているのでしょうか。次に、銭函川の河口は銭函駅近くの日本海に位置しています。近隣の海では漁業が営まれていると思いますが、その影響についてはどのように考えていますか。次に、除排雪車両借上料、貸出ダンプ制度について質問いたします。これまでの経緯としては、前市長における抜本的な改悪によって利用者から不満の声が相次いできました。これまで、何度か貸出ダンプ制度の公平性と財政面を考慮して制度を見直すべきと提言をさせていただきましたが、今回の制度変更はどの点がどのような理由で変更されたか御説明ください。以上、この項の質問を終わります。
答弁 市長 迫俊哉
面野議員の御質問にお答えいたします。ただいま、除排雪について御質問がありました。まず、除排雪計画の市ホームページへの掲載につきましては、当該年度の除雪体制や除雪予算、道路管理者や市内地域ごとの担当窓口など、除排雪に関する情報を市民の皆さんに周知するため、その概要をお知らせしているものであります。また、本計画は建設部が主体となって、国や北海道、中央バスといった関係機関のほか、雪対策庁内連絡会議の構成員である総務部、産業港湾部、教育部、福祉部、生活環境部、消防本部、さらには財政部から情報を得た上で策定をいたしております。-70-次に、次年度の除排雪計画の策定手順につきましては、まず、6月下旬までに前年度の除雪出動回数や排雪量、雪堆積場受け入れ量等の実績を整理、検証し、7月に開催する第1回除雪懇談会において、市民の皆さんから寄せられる要望等を踏まえ、改善すべき点などを計画に反映できるかどうか検討した上で、8月下旬までに除排雪に係る基本的な作業方針を取りまとめ、除排雪計画案を作成し、第3回定例会へ報告を行った後に、市としての除排雪計画を定めることとなります。次に、私の除排雪方針につきましては、既に昨年度から除雪業務を担う庁内組織の強化を図るとともに、除雪対策本部の設置を例年よりも半月早め、また、除排雪作業の取り組みにおいては、予防保全的な早期の排雪作業を進めることで、バス路線や主要な通学路等の安全確保に努めてきたところであります。加えて今年度は、除雪対策本部の設置をさらに半月早めて 11 月1日からとし、主要交差点等の見通し確保の箇所は昨年度より6カ所増の 96 カ所とし、さらに観光に配慮した除排雪として、新たに南小樽駅からの歩行者動線の確保を追加し、路線延長を昨年度より約 1.7 キロメートル増の約 4.4 キロメートルとするなど、除排雪作業の強化を図ってまいりたいと考えております。次に、小樽市雪対策基本計画の策定にかかわる会議の進捗状況につきましては、現在、学識経験者、交通事業者等の委員で構成する懇話会を2回、連合町会等の地域の代表者で構成する分科会を2回開催しております。これまでの会議では、雪対策の現状と課題、その課題に対する取り組み案を提示して、委員の皆さんから御意見等を伺ったところであります。今後のスケジュールにつきましては、年度内に懇話会と分科会をそれぞれ3回程度開催し、令和2年2月に雪対策基本計画の素案を取りまとめ、第1回定例会でお示しし、4月にパブリックコメントの実施後、6月に本計画の策定を予定しております。次に、雪対策基本計画につきましては、近年人口減少、高齢化の進行など社会環境の変化に加え、除排雪作業を担う建設業の人材不足など、このままでは将来的に除雪体制の維持が困難となる可能性があることから、将来を見据えた中で、今後も継続して冬の安全で安心な市民生活や経済活動を支えていくため、将来における雪対策のあるべき姿と方向性を示すことを目的に策定するものであります。私といたしましては、特に市民の皆さんとの信頼関係を築き、町会等との連携と強化を図るなど雪対策における協働の取り組みを重点的に進めたいと考えております。次に、雪対策基本計画に基づく補助対象事業の有無につきましては、この計画の策定を採択要件としているものはありませんが、今後、本計画に位置づけられる個別の事業について国や北海道などからの財政的な支援が受けられるかどうか情報収集してまいりたいと考えております。次に、計画策定に関するハード面の進め方、考え方につきましては、限られた財源の中で効率的な作業を行う工夫が必要であると考えております。例えば、雪押し場の確保のほか、インターネットと除雪機械等をつなぐことにより、作業性の向上や事務処理の省力化等が図られ、コスト縮減につながるような技術の導入なども視野に入れて取り組んでまいりたいと考えております。次に、計画策定に関するソフト面の進め方、考え方につきましては、懇話会等で御意見を伺いながら市民の皆さんに納得していただける除排雪作業を目指したいと考えております。そのため、除排雪作業の改善に努めますが、一方で財源にも限りがありますので、本市の雪対策の現状と課題等について市民の皆さんに御理解と御協力をいただくことも必要であると考えております。次に、さっぽろ雪の絵本による雪対策の住民周知につきましては、この絵本で取り上げられている雪対策の内容は、本市とは地域性や除排雪体制の違いはありますが、本質的には共通の課題等が多いものと認識しております。本市においても協働のまちづくりを進めるためには、雪対策の内容を市民の皆さんに知ってもらう必要があることから、周知方法については工夫して取り組んでまいりたいと考えております。-71-次に、行政の役割について理解してもらうための対策につきましては、これまでは前年の作業実績や当該年度の除排雪計画について、年2回の除雪懇談会の開催や広報おたる等で市民の皆さんに周知を図ってきたところであります。今年度は、さらに除排雪計画をお知らせするホームページの内容を充実させるとともに、雪対策基本計画の策定に関わる懇話会、分科会での議論内容もホームページで発信し、本市の雪対策の現状と課題や、行政の役割などを市民の皆さんに周知してまいりたいと考えております。次に、銭函3丁目雪堆積場が使用できなくなった経緯につきましては、当該雪堆積場の敷地は民間事業者の御協力により平成 27 年度から借用しておりましたが、事業者より昨年8月に公共工事の資材置き場として 31 年度から使用する予定であることが示されました。このため、昨年度から当該地付近で雪堆積場の代替地の確保に向けて他の民間事業者と交渉を進めてまいりましたが、合意に至らなかったため、今冬は銭函浄水場の水道用地と銭函4丁目の公園用地を銭函地区の雪堆積場として開設することにしたものであります。次に、銭函3丁目雪堆積場の受け入れ量につきましては、実績量は平成 28 年度は 10 万立方メートル、29 年度は 10 万 1,000 立方メートル、30 年度は8万 6,000 立方メートルであり、最大受け入れ量は過去における同等の借地面積での受け入れ実績から、おおむね 15 万立方メートルと想定していたところであります。また、当該雪堆積場は本市のほか市民の皆さんも利用する場所として開設をしておりました。次に、今年度の銭函地区雪堆積場の位置や選定理由等につきましては、銭函4丁目公園用地の位置は、石狩湾新港地域の小樽側で地番は銭函4丁目 158 番2。選定理由は、市有地であり銭函3丁目民有地2ヘクタールと同等の広い面積を確保できることであります。また、銭函浄水場の敷地の位置は、桂岡十字街から約1キロメートル山側で、住所は桂岡町 31 番の水道用地。選定理由は、市有地であり、これまでも道路管理者の雪を搬入している実績から適地と判断したものであります。この2カ所はともに受け入れ量は約 10 万立方メートルを想定しており、利用地域の住民からの意見聴取は特に行っておりませんが、今後広報おたるやホームページでの周知を図るとともに、銭函地区の除雪懇談会等でも利用時期や利用方法などについて説明を行う予定であります。次に、銭函浄水場に隣接するかつら公園につきましては、夏期は町会が管理している公園として、近隣の児童を中心に地域の皆さんの憩い場となっております。また、冬期は積雪により閉鎖しており、利用できない状況となっております。次に、銭函川上流部における近年の水質につきましては、浄水場から約 300 メートル上流で取水し、自動水質計器により、濁度と水素イオン濃度を常時測定しております。また、水の基本的な性状及び維持管理に関する 20 項目については、毎月1回検査をしており、さらに水道水の水質基準項目に準じた 19 項目については、年4回検査をしております。その結果、水質に大きな変化はなく、水道原水として良好な水質が確保されていることを確認しております。次に、銭函浄水場の敷地に市民の雪を入れることの見解につきましては、銭函3丁目雪堆積場が今年度から利用できないことにより、銭函地域の市民の雪堆積場が確保できなくなるため、銭函浄水場の代替対応はやむを得ないものと考えております。銭函浄水場の敷地においては、これまでも市道の雪を受け入れておりましたが、市民が運搬する雪を受け入れることにより交通量が増加することから、交通誘導員を配置し、交通の安全を確保するとともに、ごみなどが混入する可能性もあることから、雪堆積場管理員を常駐させ、場内の監視体制の強化を図ってまいりたいと考えております。銭函川の水質調査につきましては、これまで雪堆積場の下流側では実施しておりませんでしたが、今後は受け入れの前後の時期において実施してまいりたいと考えております。また、浄水場でつくられた水の供給先や供給量につきましては、張碓町から星野町までの銭函地域一帯に対し、平成 30 年度は年間約 10-72-万 6,000 立方メートルを供給しております。なお、水道水につきましては、浄水場から約 300 メートル上流にて取水した原水でつくっているため、浄水場の敷地に雪を堆積することにより水質に影響を与えることはありません。次に、銭函浄水場の敷地へ市民の雪を入れることによる影響につきましては、これまで市道の雪を搬入していましたが、漁業関係者からは近隣の海の水質が悪化したという情報がなかったことから、影響はないものと認識しておりました。今年度は、市民の雪を新たに入れることにより、雪の搬入量の増加が想定されますので、その雪にごみなどが混入していないかの監視や、雪解け後の場内清掃を強化することで、近隣の海への影響が生じないように水質の保全に努めてまいりたいと考えております。次に、貸出ダンプ制度の変更点につきましては、1点目は、作業に必要な除雪機械等の転回場の箇所数について、ことし4月に実施したアンケート調査の結果を踏まえて、複数カ所の要望が多数あったことから作業性を考慮し、申請延長がおおむね 200 メートルを超える場合については、最大2カ所まで認めることといたしました。2点目は、道路幅員が8メートルを超える場所については、道路敷地内での作業が可能であるものと判断し、転回場の利用を対象外とするものであります。3点目は、過大な面積と思われる転回場の利用が見受けられたことから、積込作業機械、運搬用ダンプの転回に必要な広さとして、転回場の面積は1カ所当たり 100 平方メートル程度までとすることであります。なお、現地条件等により、これらの変更によりがたい場合は、個別の相談に応じたいと考えております。