小樽市議会 平成31年第1回定例会 2019年2月26日
財政問題に関連して
2019年2月26日、小樽市議会の一般質問で、新谷とし議員が「財政問題に関連して」について質問し、市長 迫俊哉、病院局長 並木昭義が答弁しました。
- 質問者
- 新谷とし 議員
- 答弁者
- 市長 迫俊哉、病院局長 並木昭義
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 22番 新谷とし
財政問題について、関連して質問します。2019 年度の財政についてです。2019 年度予算は、消費税 10%増税を前提にしたものです。消費税率引き上げに伴う使用料及び手数料改定で、一般会計、特別会計、企業会計の合計影響額は 3,471 万 1,000 円、消費税の通年の影響額は 9,893万 3,000 円と試算されていますが、この中で主に市民生活に直接かかる項目と影響額を御説明ください。また、病院事業会計では、控除対象外消費税、いわゆる損税が生じます。2019 年度病院事業会計予算に係る損税の見込み額をお示しください。それに対する国の対策はどういうものか、損税分が補塡されるのかも御説明ください。地方交付税は 157 億 4,000 万円で、対前年度当初予算比 2,000 万円増、そのうち普通交付税は 3,000万円増としています。臨時財政対策債は、対前年度当初予算比 19.6%減の3億 2,000 万円となり、実質的な地方交付税は3億円の減です。地方交付税と臨時財政対策債が前年度よりも増減する理由と市財政に及ぼす影響について御説明ください。地方六団体は共同声明で、臨時財政対策債を前年度から 0.7 兆円抑制したことは提言に沿ったものであり、高く評価するとしていますが、依然として巨額の財源不足が解消されていないことから地方交付税の法定率引き上げなどを求めています。にもかかわらず、法定率引き上げにはなりませんでした。改めて、地方交付税のあり方についての見解を伺います。財源不足額 17 億 9,000 万円は、過疎対策事業債ソフトと財政調整基金 15 億 7,000 万円の取り崩しで充当しています。2018 年度の財政調整基金取り崩し 11 億 8,000 万円より3億 9,000 万円多く取り崩し、残高は 7,400 万円しかなくなりました。2018 年度の決算において、毎年度発生する約 20 億円の不用額等により、ある程度財政調整基金に積み増しできると考えますが、今後の財源不足をどう補うのか見込みをお示しください。市税収入についてお聞きします。2019 年度予算は、個人市民税、法人市民税とも前年度比マイナスで、特に法人市民税が1億 1,000 万円、7.7%の減です。この理由をお示しください。固定資産税は対前年度比4億円、7.4%増、都市計画税は 6.9%増に伸びている理由もお示しください。一方、固定資産税滞納繰越分の予算 5,350 万円は、2015 年度1億 390 万円、2016 年度 9,620 万円、2017年度 9,510 万円、2018 年度 7,160 万円に対して減少傾向です。その理由を説明してください。予算に対し、収入済み額は 2015 年度1億 8,000 万円、2016 年度は1億 3,629 万円、2017 年度は1億5,496 万円ですが、2018 年度もこれまでどおり1億円以上見込めるのですか。これまでの予算計上額から、旧OBCの固定資産税滞納分はこれまでも予算に計上していないのではありませんか。2018 年 10 月、旧OBCの民事再生手続が終結し、旧OBCの未払金は再生計画により 99%が免除されましたが、滞納固定資産税はそのまま残るということです。小樽市は、旧OBCから固定資産税滞納分はもう徴収できないという判断なのですか。それとも幾らかでも徴収可能なのですか。また、小樽市債権管理条例に基づき債権放棄することがないのかお聞きします。石狩湾新港についてお聞きします。2019 年度第1回石狩湾新港管理組合議会定例会において、2018 年度補正予算では、国の補正予算に基づき、防災・減災、国土強靱化のための緊急対策として、北防波堤延伸工事の予算8億 1,000 万円をあわせた補正を行い、2019 年度予算は 31 億円を計上しました。小樽市の負担分はそれぞれ幾らですか。国の防災・減災、国土強靱化のための緊急対策では、防波堤の補強などは高潮、高波対策で約 10 施設、津波対策で約5施設です。石狩湾新港管理組合は、静穏度が確保されていないから対策が必要といいますが、高潮、高波で石狩湾新港の埠頭内の施設が被災を受けた事例はあるのですか。2月6日に総務常任委員会で、北防波堤延伸工事増額補正に、市は妥当であり、同意したいとの報告でした。なぜ妥当と判断したのですか。関連して伺います。小樽港は 1985 年に中央ふ頭先端部の静穏度調査を行い、そのため北防波堤改良工事は 1998 年度から始まり、2022 年度に完了予定ですが、今回の国の緊急対策に該当しなかったと考える理由と、国からどのような内容を調査され、どのように回答したのか御説明ください。小樽港の北防波堤改良工事の全体事業費、2017 年度までの実施済み事業費及び進捗率と、2022 年度に完了できるのか見通しをお示しください。ガントリークレーンについてです。2019 年度の新港の関係事業予算にガントリークレーン増設予算として、管理者負担2億 8,000 万円が計上されました。これまで日本共産党が指摘してきたように、既に設置されているガントリークレーンは 12 億円を超える大赤字です。石狩湾新港にコンテナ船が予定どおり入港したのは 2017 年でわずか16%にすぎません。これでもう1基増設する必要はあるのでしょうか。これに対しても市長は妥当と考えているのですか。今後の石狩湾新港港湾整備費は 560 億円にも上り、管理者負担は 221 億円を想定していますが、当然小樽市の負担も大きくなることから、事業計画を見直すべきではありませんか。簡易水道について伺います。2019 年度の簡易水道事業の収支不足の繰り入れは 1,659 万 8,000 円で、会計全体としては依然として赤字です。小樽市は、小樽市域の石狩湾新港背後地の操業企業が計画どおり進まないため、第2期工事を始めるに当たり、2025 年度から 2035 年度の受水計画を現在の1日最大数量 3,100 立方メートルから、1日最大水量 1,500 立方メートルに変更しました。計画による1日平均水量は、2025 年度 821 立方メートル、2035 年度 889 立方メートルとしていますが、年間 32 万 4,485 立方メートルは、なお過大な計画ではありませんか。また、2035 年度は何社の操業を見込んでいるのですか。企業団からの受水量は 2024 年度まで毎年ふえ、2024 年度で 72 万 4,525 立方メートルと決まっています。しかし、企業団との協定による基本水量よりも給水量のほうが少ないため、そのことが今後も経営を圧迫していくことになります。2016 年度に策定した経営戦略では、2017 年度から協定の最終年度に当たる 2024 年度までの8年間で収支不足を補塡するため、一般会計から幾ら繰り入れする見通しとなっていますか。一般会計からの繰り入れは苦しい市の財政を圧迫しています。第2期工事が始まるに当たり、石狩西部広域水道企業団とは受水契約の変更ができますか。2018 年度は石狩開発株式会社が1社企業誘致し、操業企業は 50 社になりましたが、北海道の責任はどうなっていますか。何度も指摘しているように、簡易水道事業は北海道主導で始めた経緯から、北海道に責任を持ってもらうように強く求めるべきです。いかがですか。
答弁 市長 迫俊哉
ただいま、財政問題に関連して御質問がありました。初めに、平成 31 年度の財政についてですが、まず消費税率の引き上げに伴う使用料及び手数料改定の影響につきましては、主に市民生活に直接かかわる項目のうち、31 年度予算において改定の影響額の大きいものから、水道料金 1,535 万 7,000 円、下水道使用料 1,256 万 3,000 円となっております。次に、地方交付税及び臨時財政対策債が増減する理由と市財政に及ぼす影響につきましては、地方交付税と臨時財政対策債については、国から示された通知や本市の特殊事情等を勘案して予算計上しており、平成 31 年度予算計上額の算定に当たっては、人口減少の影響などにより基準財政需要額を減と見込む一方で、基準財政収入額は全国的な地方税の伸び率を勘案して算出されるものが多いため増と見込んだ結果、実質的な交付税としては3億円の減となっております。なお、それぞれの配分については、国の地方財政計画の伸び率を勘案して計上しております。また、本市財政に及ぼす影響については、これらは使途を限定されない一般財源であり、その約5割を占める貴重な財源であることから、減少することは本市の財政運営に大きな影響があるものと考えております。次に、地方交付税のあり方につきましては、地方交付税は地方公共団体間における財源の不均衡を調整し、全ての地方公共団体が住民への一定水準の行政サービスを提供するために必要な地方固有の財源であります。増加する社会保障費や公共施設の老朽化対策などの多くの課題や新たな行政需要に対応していくためにも、財源調整と財源保障の機能を持つ地方交付税総額の確保は必要であり、常態化している地方の財源不足の解消に当たっては、法定率の引き上げによる対応が望ましいものと考えております。次に、今後の財源不足の対応につきましては、平成 30 年度決算における収支見込みは現時点ではまだお示しすることはできませんが、例年、決算においては不用額の発生などにより、財政調整基金の取り崩しも減少し、基金残高が増加するほか、一定程度繰越金も発生しており、それらを今後の財源対策に活用できるものと考えております。しかしながら、人口減少が進み地方交付税が減少する中、大きな税収の伸びも期待できないことから、限られた財源の中で市政を運営していくためには、今後も小樽市収支改善プランの取り組みを着実に推進させ、必要な財源確保に努めていかなければならないと考えております。次に、法人市民税が前年度比マイナスとなる理由につきましては、法人市民税は企業の業績に大きく影響を受けることから、その動向を予測することは難しく、直近の平成 30 年度決算見込みを勘案した結果、減少となったものであります。次に、固定資産税及び都市計画税の増額理由につきましては、新増築や事業用償却資産の新規取得などにより、課税標準額の増加が見込まれることに加え、近年の決算や本年度の決算見込みにおける収入率が堅調に推移しておりますことから、両税目とも増額と見込んだものであります。次に、固定資産税の滞納繰越予算額の減少傾向につきましては、滞納繰越分の中には、近年、相続人不明者などの徴収困難な案件が増加しており、予算計上額としては減少と見込んだものであります。次に、固定資産税の滞納繰越分の収入済み額につきましては、平成 30 年度の決算見込みは現時点では当初予算計上額の 7,160 万円と同額程度を見込んでおります。次に、旧OBCの固定資産税滞納分はこれまでも予算計上していないのではないかにつきましては、地方税法上の守秘義務がありますので、個別の案件についてお答えすることはできません。次に、旧OBCから固定資産税滞納分は徴収可能なのかにつきましては、先ほど同様に個別の案件にはお答えできませんが、一般論として、滞納案件について安易に徴収を諦めることなく、最大限の徴収努力をしてまいりたいと考えております。また、債権管理条例に基づく債権放棄につきましては、債権管理条例による債権放棄の対象は差し押さえできない債権のみであり、税については対象外となっております。次に、石狩湾新港についてですが、まず北防波堤延伸工事の事業費ベースでの小樽市負担分につきましては、平成 30 年度補正予算は 2,025 万円、31 年度予算額は 7,750 万円となっております。次に、高潮、高波で石狩湾新港の埠頭内の施設が被災を受けた事例につきましては、管理組合からは、悪天候による高波などにより、岸壁や護岸において越波が発生していることはありますが、埠頭内の施設が被災したことはないと聞いております。次に、北防波堤延伸工事の増額補正を妥当と判断したことにつきましては、北防波堤は船舶の航行や円滑な荷役作業を行う上で重要な施設であり、延伸により港内の安全性が向上し利用促進にもつながることから、早期完成が必要であると考えております。したがいまして、このたびの増額補正により延伸工事が着実に進むことになるため、本市としては妥当と判断したものであります。次に、小樽港の施設が緊急対策に該当しなかった理由につきましては、事業採択に当たっては、国において対象となる外貿コンテナ岸壁、フェリー岸壁及び防波堤などの重要インフラについて、緊急点検や近年の被災状況の調査を行い、緊急性や予算などを考慮して決定されたものと聞いておりますが、個別の採択理由は承知いたしておりません。また、国の調査内容と本市の回答につきましては、防波堤に関しては近年の高波等による堤体の沈下の有無などについて、電話によるヒアリングを受け、現状では大きな変化は見られていない旨、回答いたしております。防波堤以外に関しては、対象施設の構造や形式、耐震性、健全度等について同様にヒアリングを受け、それぞれの状態について、これまでの本市における点検結果に基づき回答いたしております。次に、小樽港の北防波堤工事の全体事業費などにつきましては、全体事業費は 46 億円、実施済み事業費は 28 億円、進捗率は 60.9%であります。また、平成 34 年度までに完了する見通しにつきましては、小樽港では現在、北防波堤改良のほか、第3号ふ頭岸壁改良、泊地しゅんせつを国直轄事業として進めておりますが、本市としては第3号ふ頭における大型クルーズ船対応を早期に図りたいことから、岸壁改良や泊地しゅんせつを優先して進めてもらうよう国に要望しておりますので、国の限られた予算配分の中、難しいものと考えております。次に、ガントリークレーンの増設につきましては、石狩湾新港管理組合からは、現在、他のコンテナ船と入港が重なりそうな場合は、石狩湾新港へ向かう途中に航行速度を減速したり、寄港地を変更するなど、コンテナ船社や船舶代理店がやむを得ず事前に重複を避ける調整をしているところであり、本港を利用する荷主企業や船舶代理店などからは、2隻同時の荷役体制の確保を強く要請されていると聞いております。また、故障や事故による長期にわたる荷役停止を回避するためには、新たなガントリークレーンを設置することは本市としても必要であると考えております。次に、事業計画の見直しにつきましては、石狩湾新港港湾整備事業は平成 27 年に改訂された石狩湾新港港湾計画に基づき進められており、各事業については、これまで管理組合との協議の中でその必要性を確認しております。今後も引き続き事業の必要性を適宜確認するとともに、過度な投資とならないよう本市としては必要なことは申し入れてまいりたいと考えております。次に、簡易水道事業についてですが、まず小樽市域の石狩湾新港背後地における受水計画の水量につきましては、2期工事を実施するに当たり、近年の企業操業面積の推移を勘案し、現実的に将来見込まれる企業操業面積等を考慮した上で、平成 37 年度から 47 年度までの、より実情に即した水量を 29 年度に推計しており、妥当なものであると認識しております。次に、平成 47 年度の同地域における操業見込み数につきましては、平成 29 年度に本市が行った小樽市石狩湾新港銭函地区の需要水量推計では、47 年度の予測企業数が 76 社としております。次に、収支不足補塡の繰り入れにつきましては、小樽市簡易水道事業経営戦略では、平成 29 年度から36 年度までの8年間で1億 9,601 万 7,000 円を見込んでおります。次に、石狩西部広域水道企業団との基本水量の変更につきましては、年間基本水量に関する覚書に基づいて平成 25 年度から 36 年度まで負担が定まっておりますが、37 年度以降は定まっていないため、石狩西部広域水道企業団と協議を行ってまいりたいと考えております。次に、該当地域における企業誘致についての北海道の責任につきましては、本市から北海道への要請に対しては、企業誘致活動を積極的に行っていくとの回答を受けておりますが、引き続き本市の要請が実現されるよう、北海道にはしっかりと取り組んでいただきたいと考えております。次に、北海道に責任をとるよう求めることにつきましては、今年度も簡易水道事業の対策要請について、北海道が策定した地下水揚水計画どおり地下水利用組合企業が地下水から簡易水道へ転換するよう必要な方策を早急に検討し、実現していただきたい。地下水利用組合企業が本市の簡易水道への転換を行わないことで生じる簡易水道料金収入の不足分について、本市へ補塡するなどの対策を講じていただきたい。また、積極的な企業誘致活動により、小樽市域への企業立地の促進を強化していただきたいと3点の要請をしております。今後も北海道に対し、粘り強く要請を続けてまいります。(「議長」と呼ぶ者あり)
答弁 病院局長 並木昭義(病院局長は2025年3月まで)
新谷議員の御質問にお答えいたします。ただいま、財政問題に関連して御質問がありました。まず、平成 31 年度病院事業会計予算に係る控除対象外消費税、いわゆる損税につきましては3億 8,701万 8,000 円を見込んでおります。また、国の消費税に対する医療機関等への対応策につきましては、国ではこれまでの消費税導入及び引き上げの際には、医療機関等の消費税負担分を診療報酬や薬価等を改定し対応していたところであります。このたびの増税に対しましても 10 月から同様の措置がとられることになっておりますが、これまでの対応を見ますと、医療機関種別ごとに補塡状況にばらつきが生じており、診療報酬改定による補塡には限界があると考えているところであります。消費税の問題は、当院の病院経営に大きな影響を及ぼす課題であると認識しており、これまでも国に対し全国自治体病院開設者協議会や全国自治体病院協議会などを通じて補塡方法の見直しを要望してきたところでありますが、引き続き抜本的な解決が図られるよう要請をしてまいりたいと考えております。