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小樽市議会 平成30年第4回定例会 2018年12月11日

除排雪について

2018年12月11日、小樽市議会の一般質問で、中村誠吾議員が「除排雪について」質問し、市長 迫俊哉が答弁しました。

質問者
中村誠吾 議員
答弁者
市長 迫俊哉

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 17番 中村誠吾

第4回定例会に当たり、立憲・市民連合を代表して質問いたします。迫市長が誕生して3カ月余りが経過しました。第3回定例会も予定どおりの日程で終わり、小樽市政の平常化が実感でき、ここにいる多くの議員、多くの職員も胸をなでおろしていることと思います。しかし、本当にこれでいいのでしょうか。確かに、市民の審判により森井前市長は小樽市政から退場させられました。しかし、多くの小樽市民が胸をなでおろしているのでしょうか。私は、違うと思います。多くの市民は、議員、職員ほど小樽市政に対する危機感が持てなかったのだと思います。だからこそ、さきの市長選でも森井前市長は一定の支持を得たのではないでしょうか。迫市長は、記者会見で、森井前市長が獲得した 1 万 9,000 票の検証、分析を改めてしなければならないという発言がありました。私も同感であります。ただ、私はそのアプローチとして、森井前市長の市政を徹底的に検証して公開し、多くの議員や職員が、森井前市長の市政で感じた危機感を市民と共有していくことこそが必要ではないかと考えます。私は、森井前市長の市政は失敗だったと思っています。平成 27 年の市長選挙で、森井前市長に投票した人でさえ、失敗を感じたからこそ得票数を半分に減らし、森井前市長は退場させられたのでしょう。しかし、森井前市長の市政を検証しないと、この3年半が、ただ市政を無駄に停滞させてしまった期間になるのではないでしょうか。検証をして教訓を生かすことができれば、3年半の市政は次の4年間に飛躍するための期間であり、不本意ながらもエネルギーを蓄えた時間と前向きに捉えることもできるかもしれません。この3年半の間、じくじたる思いで市役所を去っていった職員や、降任を申し出た職員、職務の中で苦労した職員に少しは報いることができるのではないでしょうか。前市長の市政の検証は前向きな仕事とは言えないし、人によっては一日も早く忘れたいのかもしれません。しかし、迫市長も森井前市長の時代に市役所を去った職員の1人です。迫市長が前市長の市政を検証することは、意味があることだと思います。ですので、この定例会では、森井市政の失敗に焦点を当てて、迫市長がどのように検証していくのかという観点で質問していきたいと思います。除排雪についてです。まず、森井市政の失敗の一つ目は、除排雪です。私は、市長と一部の市民の主観が、除排雪の根本にあったのが、そもそもの失敗の原因ではないかと感じました。そこで、私は一つの本を思い出しました。「失敗の本質」という本です。旧日本軍の組織的研究をした本です。現代の日本的な組織にも当てはまることが多く、いまだに人気のある名著だと思います。その中に、日本軍の戦略策定は、一定の原理や論理に基づくというよりは、多分に情緒や空気が支配する傾向がなきにしもあらずであった。これは、恐らく科学的思考が組織の思考のクセとして共有されるまでに至っていなかったことと関係があるのだろうとあります。日本軍を小樽市の除排雪と入れかえても、何ら違和感のない文章になるのではないでしょうか。入れかえると、小樽市の除排雪の戦略策定は、一定の原理や論理に基づくというよりは、多分に情緒や空気が支配する傾向がなきにしもあらずであったとなります。第1回定例会で、森井前市長に質問をしたときは、全くの主観的、情緒的な観点の答弁しかありませんでした。まず、森井前市長の除排雪の失敗はどんなところにあると考えていますか。迫市長は、客観的、科学的な観点から除排雪を行ってくれると思いますが、小樽市の除排雪の一定の原理や論理を明らかにする、あえて、第1回定例会と同様の質問をしたいと思います。市長が除排雪に関してやるべき仕事は、路線の優先順位をしっかりつける。その優先順位の決定には、地域の実情がわかっている町会の人々にも加わってもらってもいいのではないでしょうか。その上で、それこそ道路の一本ずつにスコアをつけるべきです。そして、それぞれの道路の除排雪をする基準をしっかり打ち出す。その上で、この二つを細部にわたって情報公開すること。市長は、除排雪に対して、この二つについて、情報公開を進める考えはありますか。私は、これらのことが実現した後に、除排雪の作業状況や予定などの情報をオープンにする除排雪の管理システムの導入が必要と考えています。市長は、このような除排雪の管理システムを導入する気持ちはありますか。森井前市長は、除排雪に関してパトロールを強化すると言っていました。迫市長は、パトロールについてはどう考えますか。私にしてみれば、パトロール要員の人件費はもったいない。職員は、パトロールをするけれども除排雪はしませんよね。本来は、パトロールをしなくてもいいようにするのが、市の仕事ではないでしょうか。そのための路線の優先順位と除排雪をする基準、そして情報公開なのです。そもそも、小樽市全域をパトロールするなど到底無理な話なのです。そうなのであれば、先ほど述べたシステムに、市民が撮影した画像を投稿できるようにするのはいかがでしょうか。つまり、パトロールの一部の業務を市民に担ってもらい、そうすると全体の状況が細かく、市も市民も把握できるようになると思います。これらのシステムに関して、市長は賛成ですか、反対ですか。また、小樽市の除排雪の根本の原理や論理を明記するために、条例を制定していくということでよろしいでしょうか。森井前市長は、自分の主観で排雪の必要性を判断し、排雪をおくらせて、さまざまな混乱を起こしました。また、通学路の排雪問題、大雪でもないのにバスが運休したこと。迫市長は、バス路線、通学路の排雪の優先は行うと表明され、その部分は安心しましたが、迫市長にはさらに市民が納得できる除排雪に少しでも近づくよう、一定の原理や論理を策定していただきたいと思います。

答弁 市長 迫俊哉

中村誠吾議員の御質問にお答えします。ただいま、除排雪について御質問がありました。初めに、森井前市長の除排雪の失敗につきましては、除排雪作業において、組織として実施の判断が遅くなったことにより、刻々と変わる冬季の道路状況の変化に作業が追いつかず、結果的に排雪作業等におくれが生じました。このことにより、多くの市民に、市に対する不信感を抱かせてしまったことが失敗の一つであると考えております。また、市民からの除排雪への要望等に対しても、的確に把握しておらず、冬の市民生活を支える目的を見失ったものと考えております。今後においては、ただいま申し上げたことを教訓にして、冬の安全で安心な市民生活を確保するために、除排雪業務を行ってまいりたいと考えております。次に、除排雪の路線の優先順位と基準の決定等につきましては、現在これまでの除排雪業務における検証を進めておりますが、地元の実情に詳しい町会の皆様の声もいただきながら、長期的な視点を踏まえ、除排雪路線の優先順位や作業基準の設定の考え方について、情報の公開を含め検討してまいりたいと考えております。次に、除排雪の情報公開に関する管理システムの導入につきましては、現時点では、情報共有の観点からも有効なシステムと考えておりますが、その活用方法や費用など、多くの課題があるものと認識しておりますので、他都市の事例などを参考に、本市における導入の可能性について研究してまいりたいと考えております。次に、除排雪に関するパトロールにつきましては、担当職員が地域総合除雪共同企業体と協議を行う上でも、降雪状況などに応じて、路面や雪山の状況、交差点の見通しなど現場の状況を把握することは必要であると考えております。今後は、共同企業体とも情報共有と連携を図りながら、必要なパトロールは実施してまいりたいと考えております。次に、パトロールの一部の業務を市民に担ってもらうことにつきましては、市民の皆様との共同事業として、画像を投稿いただくシステムは一考に値するものと考えております。現在、バスなどの交通事業者から情報を提供いただいておりますが、御提案のシステムの構築が可能なのか研究してまいりたいと考えております。次に、除排雪条例の制定につきましては、まず、これまでの除排雪に関する検証をしっかり行い、その結果を踏まえて、冬の安全で安心な市民生活をどのように確保していくのか、市として、今後の除排雪のあり方を整理した上で判断したいと考えております。

出典:小樽市議会 平成30年第4回定例会 2018年12月11日 議事録 PDF(89ページ) 間違いを知らせる