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小樽市議会 令和5年第2回定例会 2023年6月19日

人事体制について

2023年6月19日、小樽市議会の一般質問で、中村誠吾議員が「人事体制について」質問し、市長 迫俊哉が答弁しました。

質問者
中村誠吾 議員
答弁者
市長 迫俊哉

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 24番 中村誠吾

2023年、令和5年第2回定例会に当たり、立憲・市民連合を代表し、質問いたします。第1項目め、人事体制についてです。まずは、欠員とその対策についてです。令和5年度も新しい年度がスタートしています。企業など組織で正社員不足、人材不足の話が聞こえている状況です。小樽市役所においても同じような状況と聞いております。それは、以前からの欠員の状況を見れば明らかです。まず、令和5年6月1日現在で、病院の医療技術職と消防吏員を除いた一般行政職の欠員の数をお聞かせください。あわせて、4月からの2か月間に退職した職員はいたでしょうか。このような状況の中で、市役所としてどのように人材を獲得していくのか、さらに優秀な人材をどのように確保していくのかは、将来に関わる重要な問題だと思いますし、市長も同様の認識かと考えています。あとは、具体的にどのような施策を実行し、結果を出していくのかが問われているのではないでしょうか。一方で、職員が退職しない戦略も必要だと考えます。実は、こちらのほうが実行できる方策は多いのではないかと考えています。厚生労働省では、全体の離職率を毎年調査しています。離職率とは、一定期間内に組織を退職した労働者の割合です。計算式は、離職率=(一定期間内の離職者数)÷(期初または前期末の常用従業員数)×100だそうです。定年退職者を除く一般行政職の離職率の過去3年間の推移というのをお知らせください。さらに、若い職員が退職してしまう場合の市役所に対する影響は深刻です。昨年、厚生労働省は平成31年3月の卒業者の離職率を発表していました。新規高卒離職者35.9%、新規大卒離職者31.5%になるそうです。小樽市役所での一般行政職の平成31年4月採用者の離職率をお知らせください。また、平成30年4月採用者、平成29年4月採用者についても同様にお願いします。職員が離職していくのは非常に寂しい話ですが、その理由は、社会全体の状況や家庭の事情にも左右されますので、分析をしてもなかなか生かせるのかというと難しいかもしれません。それでも、この分析は次の離職者を防ぐという観点でも重要ですし、少しでも小樽市役所を魅力的な職場に変えていくというヒントがあるのではないかと思います。魅力的な職場になれば、少しでも現状が変わると思います。ただ、今すぐ大きく変わるというのは難しいとは思いますが、まずは定数を埋めなければなりません。そこで、現状としては新規採用をしっかり行っていくことしかないと思います。もちろん、一定レベルの人材を獲得していかないとなりません。そのためには、やはり応募者を増やすという取組ですが、まず思いつくのは、応募者を増やすには、他の市役所等の採用試験の日程をずらせば応募者は増えるかもしれません。ただ一方で、辞退者が増加するというのは容易に想像できます。この採用試験の日程の調整以外で、市として行っている応募者を増やすという取組は何かあるでしょうか。応募者を増やす、辞退者を減らすという点においては、この小樽市役所にどのような動機で応募してくるのかという分析が欠かせないのではないかと思っています。そして、この動機に合致する部分が多ければ多いほど応募者が増え、辞退者が減るという結果になると考えています。まず、過去3年間の市役所の応募者の中で、合格者、不合格者にかかわらず、どのような志望理由が多いですか。この理由というのは、公務員に対する志望動機を超えないのではないでしょうか。他の市役所に応募する方でも、さほど変わらないのではないかとも思っています。そうであるならば、辞退者を減らすという意味でも、他の市役所よりも選ばれる小樽市役所である必要があると思います。そのためにも、小樽市の独自の取組が求められると思いますが、何か近隣市町村が行っていない独自の取組を行っていますか。次に、会計年度任用職員についてです。どこの市役所でも業務を行っていくには、会計年度任用職員が欠かせない存在となっています。そして、窓口には会計年度任用職員が多く配属されていますし、会計年度任用職員がしっかり業務をできているのかが市役所の強化の決定的な要素になるのではないでしょうか。まず、小樽市役所の一般行政職の会計年度任用職員は、全職員数の中でどれくらいいらっしゃるのでしょうか、割合をお示しください。そして、この割合は道内の人口上位10市と比較すると高いのでしょうか。次に、会計年度任用職員にしっかりとした仕事をしていただくには、しっかりした給与制度が必要だと考えています。現在、正規職員は間接的ではありますが、人事院勧告が反映されています。人事院の給与勧告は、労働基本権制約の代償措置として、職員に対し、社会一般の情勢に適応した適正な給与を確保する機能を有するものであり、国家公務員の給与水準を民間企業従業員の給与水準と均衡させること、つまり、民間準拠を基本に勧告を行っているとされています。つまり、正規職員は、昨今の物価上昇などの社会一般の情勢を反映している給与となっています。一方で、会計年度任用職員はどうでしょうか。確かに経験年数で報酬は変わりますが、1年目の報酬は基本は変わっていないはずです。事務職の会計年度任用職員の採用時の報酬額はいつから変わっていないのでしょうか。物価を反映した給与というのは、非常に複雑で、なかなか難しいと思います。しかし、このまま物価が上昇していったときに、会計年度任用職員の報酬が上がらないというのは、実質的な賃金削減です。一方で、最低賃金は、物価などの社会情勢を反映させて上がっていくと思います。そうなると、会計年度任用職員の報酬が最低賃金を下回る時期が来る可能性はありますが、それまでも何もしないという姿勢でよいのでしょうか。早急に会計年度任用職員の給与が社会一般の情勢に適応した適正な給与と胸を張って言える制度にしてほしいと思います。この点について、何か考えていることや取り組んでいる施策はありますか。確かに、会計年度任用職員は、業務の内容に即して報酬が決まっていることは理解できます。しかし、全体的な社会情勢を報酬額に取り込んでいかないと、もう既に資格を要件にしているような専門的な会計年度任用職員は応募すらもないという状況になっているのではないでしょうか。この点について、市役所として考えていかなければいけない問題だと思います。次に、係長職についてなのですが、市役所の現場を見ていると若い係長が増えてきたという印象があります。一般の行政職について、直近3年の係長へ昇任した平均年齢と平均の市役所の経験年数をお聞かせください。また、全体の職員数が減っているのに対して、係長職はなかなか減っていない印象があります。そこで、同じく一般の行政職について、過去3年間で主事や主任職の職員数に対して、係長や主査職の職員数の割合はどのように推移しているのでしょうか。以前から、現状の延長線上の組織改革ではなく、原則的に係員4人に対して係長職を1名という組織の形をしっかり持って、その形に対して現在の市役所の仕事を当てはめていく必要があるのではないかと考えています。そうしないと、係長職は減らないのではないかと考えています。係長職の数というのは、今後どのように管理していくおつもりでしょうか。次に、主幹職についてです。こちらについては、減っているというよりは、今年度、様々な主幹職が増えているという印象があります。過去3年間で新設した一般行政職の主幹職、廃止した主幹職の数をお聞かせください。同じく、課長級の職員も減っていないのではないかという印象があります。一般の行政職について、過去3年間で主事や主任職の職員数に対して、課長級の職員数の割合はどのように推移しているのでしょうか。また、この主幹職の配置というのは、全庁的な戦略として配置していくものだったと思いますが、経過を見ていると個別に業務で必要だからという観点で設置されているように思います。主幹職の設置の基準というのはあるのでしょうか。先ほど係長職のところで組織の形ということをお話ししましたが、課長職についても係長職2名、3名に対して課長職1名くらいの組織の形を意識していく必要があるのではないかと思っています。原則的な形を持たないと、どんどん無秩序な組織の形になっていくのではないでしょうか。確かに、現実に当てはめたときに、いろいろな矛盾や、やりにくさが出るのは事実だと思います。ただ、現在の小樽市役所の組織を見るときに、一つの言葉が浮かんできます。それは、合成の誤謬という言葉です。意味としては、ミクロの視点では合理的な行動であっても、それが合成されたマクロの世界では、必ずしも好ましくない結果が生じてしまうということです。経済学的な用語ですが、よく言われるのは、例えば、ある個人が貯蓄や節約に励むとその人の資産が増えるという効果がありますが、国民全員が貯蓄や節約志向になると、国全体の消費が減退して国民の総所得が減ってしまいます。個々が正しいと思って取った行動が、みんなが同じ行動を取ることで社会的な状況を悪化させてしまうことなどが挙げられます。これを市役所の組織に当てはめていけば、各係、各課、各部がそれぞれに合理的な組織を考えていますが、それを合わせると組織全体としては、いびつな形になっているということです。それが先ほど質問した職員構成に現れているのではないかと考えています。マクロの視点で見れば、人口は減ってきています。職員数が減っていくことはこれからも避けられないと思います。にもかかわらず、役職者を減らしていくしっかりとした仕組みを持っていない現状が続けば、組織の構造的ないびつはますますひどくなり、どこかで破綻するのではないかと心配しています。やはり、市役所の組織全体としての合理的な組織をつくるという観点は、組織全体を見ているところでしかできません。従来の現場からのヒアリングという仕組みだけでなく、トップダウンの仕組みも組み合わせていかないと組織がもたないと思いますが、この点についてはどうお考えですか。現在は、社会の動きがどんどん早くなっています。市役所の組織は社会とは切り離すことはできませんので、しっかり社会の動きに対応できる組織づくりとその仕組みが必要だと思いますので、よろしくお願いいたします。

答弁 市長 迫俊哉

中村誠吾議員の御質問にお答えをいたします。ただいま、人事体制について御質問がありました。初めに、本年6月1日現在の欠員数につきましては、事務が16名、土木技術、用務員が各3名、建築技術、衛生化学技術、学芸員、給食調理員が各1名、合計26名であります。また、本年4月からの2か月間に退職した職員は、事務で1名となっております。次に、過去3年間の離職率の推移につきましては、令和2年度が2.5%、3年度が3.1%、4年度が2.2%であります。次に、本市の平成29年度から31年度に採用した職員の離職率につきましては、令和4年度末時点で平成29年4月採用者が19.2%、30年4月採用者が9.7%、31年4月採用者が6.9%となっております。次に、採用試験の応募者を増やす取組につきましては、まず、筆記試験として、全国各地のテストセンターや自宅で受験が可能なSPIを導入しております。また、市のホームページにおいて、各職場の仕事内容や先輩職員の声を紹介することにより、本市業務の理解の促進に努めるとともに、市として、札幌市やオンラインで開催をされている就職説明会へ参加しているほか、複数の就職情報サイトを活用し、採用試験についてのPRを行っております。さらに、移住者に向けたアプローチとして、小樽移住情報サイト「笑になるおたる」において、採用試験情報の公開を行っているところであります。次に、採用試験応募者の志願理由につきましては、自身の出身地で勤務をし、地域住民の役に立ちたいなどの志望理由のほか、観光で訪れて歴史的なまち並みに魅力を感じた、人口減少している中で子育て支援に関わりたいなど、本市の特徴や課題を踏まえた志望理由も比較的多いものと認識をしております。次に、辞退者を減らすための独自の取組につきましては、昨年度、初めて内定者に対し定期的にメールマガジンをお送りし、本市の業務に関する情報提供などに努めたほか、オンライン座談会を開催し、内定者同士の顔合わせや、本市の若手職員との交流を行ったところであります。次に、本市の会計年度任用職員の割合につきましては、本年5月1日現在で40.5%であり、道内の人口上位10市の中で7番目、10市平均の41.2%と同程度となっております。次に、事務職の会計年度任用職員の採用時の報酬につきましては、令和2年度の会計年度任用職員制度の導入時に、正規職員の給料表の一部に準じた給料表を導入しており、直近では、令和4年度に正規職員の給料表を増額改定したことに伴い、5年度から会計年度任用職員制度の給料表を増額改定しております。次に、会計年度任用職員の給与制度につきましては、人事院勧告を反映した正規職員の給料表の一部に準じた給料表を導入していることにより、社会一般の情勢に対応しているものと考えております。なお、職種によって給与額に差がありますので、給与が最低賃金を下回ることがないよう、毎年度検証を行いながら、適正な制度を維持してまいりたいと考えております。次に、直近3年間に昇任した係長職の平均年齢などにつきましては、まず、平均年齢は、令和3年度が40歳ゼロか月、4年度が38歳9か月、5年度が39歳7か月。また、平均経験年数は、令和3年度が11年9か月、4年度が14年1か月、5年度が13年10か月となっております。次に、過去3年間の主任や主事の職員数に対する係長や主査の職員数の割合につきましては、令和3年4月が45.8%、4年4月が46.6%、5年4月が46.2%となっております。次に、係長職の職員数の管理につきましては、現在は業務を平準化し、限られた人数で効率的に業務を遂行できるよう係制を廃止し、グループ制の導入を進めていることから、全てを定型的な係の形に当てはめることは難しいと考えております。しかしながら、係長職は、職場の中核を担うポジションであることから、各職場の業務の状況や係長職の必要性についての検証を行いながら、適切な配置となるよう努めてまいりたいと考えております。次に、過去3年間で新設した主幹職と廃止をした主幹職の数につきましては、令和3年度は新設が7名、廃止が5名、4年度は新設が6名、廃止が1名、5年度は新設が6名、廃止が3名となっております。次に、過去3年間の主任や主事の職員数に対する課長級の職員数の割合につきましては、令和3年4月が23.2%、4年4月が23.3%、5年4月が23.4%となっております。次に、主幹職設置の基準につきましては、明確な基準を設けているものではありませんが、施策の推進に当たり新たな課題や特命事項が生じ、対外的な調整や説明を行うなどの責任が伴う職位が必要と考えられる場合に、主幹職を配置しているものであります。次に、市役所全体として合理的組織をつくることにつきましては、各職場の業務内容により、それぞれの体制は異なることから、一概に定型的な形にはならないものと考えますが、議員御指摘のとおり、個々の組織の最適化だけではなく、全体を見通した組織の編成は、特に人口減少下においては重要なマネジメントでありますので、各職場の状況や要望を踏まえながら、私がリーダーシップを発揮し、様々な行政課題に適切かつ速やかな対応ができる組織となるよう努めてまいりたいと考えております。

出典:小樽市議会 令和5年第2回定例会 2023年6月19日 議事録 PDF(37ページ) 間違いを知らせる