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小樽市議会 平成30年第4回定例会 2018年12月11日

防災について

2018年12月11日、小樽市議会の一般質問で、松田優子議員が「防災について」質問し、市長 迫俊哉、教育長 林秀樹が答弁しました。

質問者
松田優子 議員
答弁者
市長 迫俊哉、教育長 林秀樹

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 9番 松田優子

3項目め、防災について伺います。胆振東部地震からちょうど3カ月が過ぎました。これに起因して前回の第3回定例会でも我が党を初め、各会派の議員から当市の防災体制についてさまざまな観点から質問がなされましたが、震災直後とあって整理されていない点も多々あり、今になって改めて見えてきた課題も数多くあると思います。新聞でも各自治体の検証が連載され、またテレビ報道でも時々放映されていますが、天災は忘れたころにやってくるということわざもありますので、あえて忘れないうちにもう一度伺いたいと思います。災害は、その発生時間、曜日、季節によって状況が大きく変わるため、その対応も変わってきます。11 月7日に行われた本年2回目の小樽市議会「市民と語る会」でも、テーマの一つに防災を取り上げましたが、御意見の中で市民の方がしみじみ語っていたのは、地震発生が冬でなくてよかったというものでした。平成 23 年に発生した東日本大震災が3月 11 日、また、それにさかのぼること 16 年、平成7年に発生した阪神・淡路大震災が1月 17 日であったことを考えると、冬期間の対策を講じていくことは必然の理です。冬季の宿泊訓練について、今までもたびたび質問させていただき、昨年の第1回定例会では帯広市の例をひいて質問したのに対し、本答弁では費用対効果の面からどの程度有効であるのか現状では見えていないことから、実施は考えていないというものでした。しかし、冬季の防災訓練を実施している自治体に職員を参加させて訓練内容や課題を把握することは、大変重要であると認識し、今後の防災対策に生かしていきたいと答弁していますが、派遣した状況をお聞かせください。そして再質問に際しては、冬季の防災訓練を行う課題として実施訓練を行っている他の自治体と比較し、小樽は地形が山坂であり、また降雪量も多く、避難所にたどり着くのが大変で、高齢者などはつるつるの路面などで転倒するおそれも考えられるので、訓練は難しく、他都市の事例を参考にして今後検討していきたいと当時の総務部長は答弁しています。先ほども述べましたとおり、災害は時期を選ばず、自治体によって諸条件が違うのですから、自前の訓練は必要だと思いますが、他都市との検討結果も踏まえてお答えください。このたびの胆振東部地震では、地震もさることながら、北海道全域にわたる停電が発生したことで注目されていますが、実は地域限定ではあるものの、災害時に大停電が起こったことは過去にもあります。それが、平成 24 年 11 月 27 日未明から北海道を駆け抜けた低気圧による暴風雪のため、胆振地方の3市4町で最大5万 5,000 戸が停電し、一部では復旧まで4日を要し、住民は暗闇と寒さに耐えたというものです。そこで、その直後に開会された平成 24 年第4回定例会で私は、あらゆることを想定しながら訓練をすべきだと主張し、避難所の受け入れ体制などとともに情報伝達方法について質問させていただいています。そのときの御答弁では、避難所により設備や備蓄品、受け入れ可能人数など異なるので、停電規模や地域などの状況に合わせ開設したいと述べています。このたびの避難所の開設に当たり、一部の避難所では和式トイレしかなかったことから、身体の不自由な方が避難所から自宅に戻らざるを得なかったとのお話をお聞きし、後日、担当課にお伺いしたところ、体育館には和式トイレしかなかったが、校舎には洋式トイレがあった。しかし、体育館と校舎がシャッターで仕切られ、そのシャッターは体育館側から開けられず使用できなかったといいます。こういったことは予想できなかったのでしょうか。御見解をお聞かせください。また、このときの胆振地方の災害の問題として、市民への情報提供の際、車両による避難広報が聞き取りにくかったことを受け、これを教訓に地域防災の点検を行うと言っていましたが、残念ながら今回はこの教訓を生かせなかったように思います。また、避難所や市役所等で食料等を配布しましたが、食料を配布していることを知らなかった方も多く、後で不公平感を持った方もいました。災害時は、情報発信が大変に重要な役割を果たします。このことについて認識をお聞かせください。このたびの地震を受け、北海道で調査をした結果、災害時に優先すべき業務や対応手順を定めて、行政機関を確保する業務継続計画をいまだ策定していない自治体が道内では半分以上あり、その中には小樽市も入っていると報道され、その上、小樽市は策定の目途さえ立っていない自治体の中に入っているという結果が出ています。北海道では、防災関連の会議のたびに策定を促してきたと言いますが、策定できない理由等、小樽市の状況についてお聞かせください。さて、このたびの地震における対応に際し、今まで述べてきたように小樽市の防災で見えてきた課題はたくさんあると思います。9月に行われた記者会見で、その課題の対応について毎年2月に開催される防災会議に間に合わせるのか、それとも時間を置いて考えるのかと問われた際、間に合うものは2月の防災会議の中で、防災計画を変えていきたいと答えられていますが、それはどのような案件なのか具体的にお示しください。地震が発生する直前に発行された広報おたる9月号の特集記事の中で、災害救助の果たす役割の割合は、自助7割、共助2割、公助1割とし、阪神・淡路大震災ではこれに近い割合で救出された実績を踏まえ、自助、共助の対応力を高めることを強調されています。また、今回の地震に際し、行方不明者の捜索活動のため現地に派遣された消防職員からの聞き取りでは、地域の結びつきの重要性を述べられていました。市では、災害時にみずから避難することが困難な方を掌握する避難行動要支援者名簿の作成、更新を行っていると思いますが、現在の状況をお聞かせください。しかしながら、避難支援をする重要な役割を果たす民生・児童委員のなり手が不足し、また町会の加入率の低下が問題視されていますが、今後の共助のあり方について考えていかなければならないと思いますが、御見解をお聞かせください。ともあれ、このたびの震災は、いかにふだんからの備えが大事であるかがわかりました。その自助を促すためにも、防災ハンドブックの作成を要望いたします。東京都では、防災ハンドブックを作成して配布していると聞いています。そこには、今までの災害を経験した人の体験を交えながら、イラストつきでアドバイスも載せています。かつては、地震が来たときは家屋がゆがむことから、戸を開けておくことの大切さが伝えられていましたが、それが守られていません。経費がかかるというなら、立派な本でなくても必要最低限のことを例示して、ふだん目につくところに張っていただくものにするなど、発行を検討していただけたらと思います。御見解をお聞かせください。災害、特に地震や台風、風雪害などは人知では推しはかることはなかなかできず、完全に防ぐことはできませんが、災害時の被害を減らす減災はできます。そのため、町会単位やグループ単位などで防災の出前講座を開催して、防災、減災の勉強会を行っていると聞いていますが、状況についてお示しください。また、子供を対象にした防災教育も大変重要なことだと思います。小樽市における小・中学校の防災教育についての御見解をお聞かせください。東海地震で大きな被害が懸念される浜松市では、教育委員会が学校の防災教育で使用する防災ノートを作成し、今年度から小・中学校に通う全ての子供に防災ノートを配布したといいます。内容は、子供の発達段階に分けて、小学生は2学年ごとに3種類、そして中学生向けと全部で4種類あるといいます。また、携帯電話が使えなくなったとき重要な手段となる公衆電話のかけ方も知らない子供もいると聞いています。先ほどの防災ハンドブックと同様、子供を対象にした防災ノートの作成について要望いたしますが、この点についての御見解もお聞かせください。ともかく、このたびの地震災害は一人一人が災害を我が事と考え、我が命を、地域の財産をいかに守るかよいきっかけになったことは言うまでもありません。さまざまな課題解消に向けしっかり取り組んでいただきたいと思います。以上で、3項目めの質問を終わります。

答弁 市長 迫俊哉

ただいま、防災について御質問がありました。初めに、冬季の対応についてですが、まず冬季の防災訓練を実施している都市への職員の派遣につきましては、平成 30 年1月 27 日、28 日に帯広市及び十勝建築災害対策協議会が主催した帯広市冬季防災訓練に職員2名を派遣し、宿泊訓練を含む全日程に参加したところであり、今年度についても訓練を実施する自治体と参加に向けて調整中であります。次に、冬季の防災訓練につきましては、帯広市冬季防災訓練に参加した経験から、日中における避難所開設訓練や傷病者の発生を想定した応急手当訓練については実施が可能と思われますので、内容や規模、回数などを整理した上で、より実践的な訓練を実施してまいりたいと考えております。また、冬季の宿泊訓練については、資機材や装備などの課題を整理し、実施に向けた検討をしてまいります。次に、停電時の対応についてですが、まず、本年9月の地震時の避難所の開設につきましては、日没が迫る中、市内の停電が長期になるとの情報を入手したことから、地勢や生活圏を優先したほか、停電に関係なくトイレが使用できる7カ所の小学校を開設したものであります。しかし、議員から御指摘のありました体育館と校舎を仕切るシャッターを開けることができないことについては、把握をしておりませんでした。今後につきましては、各避難所における問題点等を整理し、必要な対策を行ってまいりたいと考えております。次に、災害時の情報発信につきましては、このたびの停電対応の経験から、市民の皆様への情報発信が重要であることを改めて認識したところであります。今後においては、今回の主な情報伝達手段であったFMおたるや市ホームページ、フェイスブック、広報車などによる広報活動のほか、市民の皆様に必要な情報が的確に伝わるよう、町会や消防団など関係団体との協力体制を構築し、重層的に対応してまいりたいと考えております。次に、業務継続計画についてですが、まず当該計画の策定につきましては、地域防災計画との整合性を図り、さらには各部局において非常時に優先すべき業務を抽出し、時系列で整理するとともに、全庁的な整合性も図る必要があります。これらに取り組むには、現在の人員では難しく、これまで市全体の計画策定に着手するには至っておりません。しかしながら、計画の必要性については認識しているところでありますので、まずは計画策定に向けた課題の整理と分析に取り組んでまいりたいと考えております。次に、防災計画の変更につきましては、現在最優先の案件として考えている大規模停電対策計画の追加や災害広報計画の強化などが挙げられますが、そのほかにも災害ボランティアに関する項目を初め、関係機関や担当部局との調整が整った事項については、変更や追加を計画に反映させてまいりたいと考えております。次に、防災・減災対策についてですが、まず避難行動要支援者名簿の現在の状況につきましては、平成 27 年度の前半に名簿を作成し、その後、半年ごとに更新しており、名簿掲載人数は 27 年8月末時点で 925 名でしたが、最新の 30 年8月末時点では 950 名となっております。なお、現在は、7回目となる今年度末の名簿更新に向けて作業に取りかかっているところであります。次に、今後の共助のあり方につきましては、阪神・淡路大震災などの大規模災害時においては行政が全ての被災者を迅速に支援することが難しく、また、行政自身が被災して機能が麻痺するような状況が起こり、公助の限界が明らかになったところです。災害時には、一人一人が自分の身を守る自助が基本となりますが、要支援者の多くは自助が困難であり、共助が大きな役割を果たすものと考えております。この共助の力を確保していくためには、地域コミュニティーの活性化に向けた取り組みとともに、それを補完するボランティアと連携を図ることが大変重要であると認識をしております。次に、防災ハンドブックの発行につきましては、本市においては、東京都のようなカラー印刷で 100ページを超える冊子を作成し、配布することは難しいものと考えておりますが、昨年度に作成した防災マップに「わが家の備え」と題した自助を促す避難メモを掲載したところです。また、本年9月の広報おたるには、切りとって壁に張りつけることもできる避難メモの縮小版を掲載しているところであります。次に、町会単位やグループ単位での防災・減災の勉強会につきましては、現在はまち育てふれあいトークとして防災に関する講習会を開催しており、平成 28 年度は 10 回、29 年度は4回、本年度はこれまでに9回実施し、1回当たり数名から 50 名程度の方々に参加をいただいております。このほかにも、町会主催の避難訓練の際には、災害対策室の職員による防災に関する講話などを平成 28、29 年度は各4回、本年度はこれまでに3回行っております。(「議長」と呼ぶ者あり)

答弁 教育長 林秀樹(教育長は2024年3月まで)

松田議員の御質問にお答えをいたします。ただいま、防災について御質問がございました。初めに、防災・減災対策についてですが、まず小樽市における小・中学校の防災教育の見解につきましては、各小・中学校におきましては、学校安全計画を策定し、理科や社会、保健体育などの教科において、自然災害の特性や防災への努力、災害時の適切な行動のあり方などについての学習を行うほか、毎年火災や地震などを想定した避難訓練を実施し、教職員の役割や子供たちの避難経路の確認を行うなど、学校教育全体をとおした防災教育を計画的に推進しているところでございますが、近年道内におきまして大きな地震や突発的な暴風雪、記録的な豪雨により甚大な被害が発生している地域もあることから、児童・生徒への防災教育や学校の防災体制のさらなる強化、充実を推進していくことが大変重要であると認識をしているところでございます。次に、子供を対象とした防災ノートの作成についての見解につきましては、道教委から浜松市版の防災ノートのように発達の段階に応じて、地震や津波、風水害等における適切な行動を学ぶことができる防災教育資料「学んDE防災」が各小・中学校へ配付されており、各学校において積極的に活用するよう指導しておりますことから、教育委員会といたしましては、まずは道教委の資料をしっかり活用することで、防災教育の充実に努めてまいりたいと考えております。

出典:小樽市議会 平成30年第4回定例会 2018年12月11日 議事録 PDF(107ページ) 間違いを知らせる