小樽市議会 平成30年第4回定例会 2018年12月10日
財政について
2018年12月10日、小樽市議会の一般質問で、横田久俊議員が「財政について」質問し、市長 迫俊哉が答弁しました。
- 質問者
- 横田久俊 議員
- 答弁者
- 市長 迫俊哉
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 24番 横田久俊
第4回定例会に当たりまして、自由民主党を代表し質問をいたします。今月4日の提案説明日に小山副市長の選任同意案が同意されました。ほぼ1年にわたる副市長の不在が解消され、市政が一歩前に進むこととなります。市役所内部に限らず、経済界等の外部に対しても手腕を振るってもらうことを大いに期待申し上げます。質問に入りますが、ふなれなものですから、大項目をまとめるのがうまくいきませんでして。(「何期やってるんですか」と呼ぶ者あり)登壇、降壇を繰り返すかもしれませんが、御容赦願います。それでは、財政についてお尋ねいたします。先般、小樽市収支改善プランの説明がありました。これは、平成 31 年度から 37 年度の収支改善に向けた取り組み計画でありまして、7年合計で約 36 億円の効果額を見込むものとなっております。同プラン制定の趣旨では、将来的には財政健全化団体に陥る可能性があると分析し、財政当局が現状を危機的と認識していることを明らかにしております。久しぶりに耳にした財政健全化団体の文言。では、何が問題なのか。そして、課題をどう解消して真の健全財政を構築していくのか、何点かお聞きいたします。過去を振り返りますと、本市は平成 12 年 11 月に、平成 13 年度から 17 年度までを計画期間とした財政健全化計画を策定し、人件費の抑制あるいは事務事業の見直しなど財政健全化に取り組んできました。平成 15 年度の同計画での収支見通しでは、平成 17 年度まで約 150 億円の収支不足を見込んでいましたが、健全化の取り組みなどで 15 年度に 22 億円を圧縮し、その効果は、次年度以降にも及ぶと思われましたが、それらを考慮しても平成 17 年度には 84 億円の累積赤字が見込まれました。当時の標準財政規模の 20%である 66 億円をはるかに超える額で、国の管理下で再建を行う赤字再建団体への転落に直面していました。その後、さまざまな対策や当時の市長のリーダーシップにより、実質収支は 22 年度から8年連続で黒字となりました。しかし、一方で、森井前市長が実質編成した平成 28 年、29 年度決算では、前年度の実質収支を差し引いた単年度収支及び財政調整基金の積み立て、取り崩しを考慮した実質単年度収支は、再び赤字となりました。そこで、現状の歳入歳出の主な問題点は、何であると分析しているのかお尋ねします。そして、それをプランでどのように解消していくのか、市民の皆さんにわかりやすくお答え願います。次に、現在の収支状況で財源対策を行わなければ、将来的に早期健全化基準に該当するという可能性にもプランでは触れております。それは、何年ごろを予想しておられるのでしょうか。仮に、財政再生団体転落があるとすれば、その時期は、いつごろになると予想しているのでしょうか。また、本対策を実施することにより、それはどのように改善されると予測しているのでしょうか。次に、これまでの再建策では、退職者不補充や給与の削減など人件費の抑制により収支改善を図ってきましたが、本プランでは、職員定数の適正化や職員手当の見直しなどの人件費抑制項目はあるものの、具体策が規定されておりません。これまでの再建策では 200 人を超える職員削減、7%の給与削減などの方針を目標数値として挙げていましたが、今後そうした取り組みについては、どのようなお考えを持っているのかお尋ねいたします。具体の取り組みとして、歳入増、歳出削減に向けた取り組みの中で、ふるさと納税のさらなる推進を挙げています。毎年度 1,000 万円ずつの増収効果を見込んでいますが、どのような考え方によるものなのでしょうか。また、平成 29 年度決算でふるさと納税による個人の寄附について、寄附金からふるさと納税関係経費を差し引いた実質的な寄附金の額は、どれほどになっているのでしょうか。また、多彩な媒体を活用したPRを行うとしておりますが、インターネットのふるさと納税ポータルサイトへの登録が一部を除いて全くなされていないようであります。真剣に取り組んでいるとは思えず、今後の積極的な取り組みが必要と思いますが、見解をお知らせ願います。また、市税調定額の増及び収納率の向上の項では、未申告調査や滞納整理で増収を見込むという項目がありますが、これまでも当然行っていた業務ではないのでしょうか。どのような策で毎年 1,400 万円もの増収を図っていくのか、具体の方針をお知らせ願います。次に、決算不認定に関してお尋ねいたします。4日に議決された際の委員長報告にもありましたように、地方自治法第 233 条7項では、「普通地方公共団体の長は、第三項の規定による決算の認定に関する議案が否決された場合において、当該議決を踏まえて必要と認める措置を講じたときは、速やかに、当該措置の内容を議会に報告するとともに、これを公表しなければならない」とされております。今回の不認定に当たって、何らかの措置を講ずるのでしょうか。法では、措置を講じなければならないとはなっていないために、措置を講じることが長の義務にはなっておりません。しかし、森井前市長のもとでの3年連続の不認定という結果を見れば、市長がかわったとはいえ、行政庁として自主的に何らかの措置を講ずることが必要なのではないでしょうか。少なくとも、市民にしっかりとした説明をする責任があるのではないでしょうか。1項目めは以上であります。
答弁 市長 迫俊哉
横田議員の御質問にお答えいたします。ただいま、財政について御質問がありました。初めに、収支改善プランについてでありますが、まず、現状の歳入歳出の主な問題点につきましては、歳入においては、人口減少により市税が伸び悩む中、地方交付税が減少するなど一般財源の減少が想定されるほか、歳出においては、人件費や扶助費といった義務的経費の削減が難しい状況にあり、これらが財政上の問題点であると考えております。こうした状況を受けて、収支改善プランでは、市税など一般財源の増加に向けた取り組みや事務事業の見直しによる経費の削減などを進め、7年間で 36 億円の効果額を生み出すことにより、収支改善に努めてまいりたいと考えております。次に、財政健全化団体や財政再生団体となる時期につきましては、収支改善プランの計画期間である平成 37 年までにおいては、早期健全化基準や財政再生基準のいずれにも該当することはありません。しかしながら、収支改善プランでは、38 年度以降の収支見通しを立てておりませんが、何らの収支改善の取り組みを行わなければ計画期間終了後数年で早期健全化基準に該当し、財政健全化計画の策定が必要となる可能性があり、住民サービスに大きな影響が出ることも想定されることから、収支改善に向けた取り組みを進めることにより、収支の黒字化と財政調整基金の確保を図るものであります。次に、人件費の抑制の考え方につきましては、財政健全化計画策定時においては、累積赤字を解消するため、人件費の抑制策として退職者不補充や職員給与の独自削減を講じてまいりました。現時点においては、累積赤字の発生には至っておりませんので、給与の独自削減は考えておりませんが、収支改善を図り、健全な財政状況とするためには、人件費の抑制は必要な取り組みでありますので、職員定数の適正化、職員手当の見直しなどにより人件費の抑制に努めてまいりたいと考えております。次に、ふるさと納税の増収についての考え方と実績につきましては、まず、増収の考え方については、ふるさと納税利用者の分析、PRの手法や返礼品の見直しを随時行うことなどにより、毎年度ふるさと納税利用者の増加を図り、効果額が達成できると見込んだものであります。また、平成 29 年度決算のふるさと納税の実績については、総合博物館のガバメントクラウドファンディング分を除き、寄附金収入で1億 1,848 万 992 円、ふるさと納税関係経費が 3,879 万 958 円となっており、差し引き 7,969 万 34 円となっております。次に、インターネットのふるさと納税ポータルサイトへの登録の取り組みにつきましては、導入した平成 28 年度において、主なふるさと納税ポータルサイトの中から、登録自治体数が多く、寄附者が利用しやすく、かつ返礼品はもとより発送等について地場の事業者を活用できるサイトを選定したものであります。今後の取り組みについては、他のサイトを利用した場合の費用対効果や他市の状況等を研究し、利用しやすい環境づくりを進めてまいりたいと考えております。次に、市税調定額の増及び収納率の向上における具体的な方針につきましては、法人市民税における未申告法人の調査による課税客体の増や、個人市・道民税における特別徴収義務者の拡大と滞納整理により市税収納率の向上を図っておりますが、今後も税務署や道税事務所との連携を強化し、さらなる課税客体の増と収納率の向上を図ってまいりたいと考えております。次に、決算不認定に関してですが、不認定に当たっての措置と市民の皆様への説明責任につきましては、今回の決算不認定に際し、議会から御指摘のあった事項を精査し、必要な措置を講じたいと考えております。その上で、具体的な時期や方法については、今後検討してまいりますが、法の定めに基づいて議会へ報告するとともに市民の皆さんへ公表することで、説明責任を果たしてまいりたいと考えております。