小樽市議会 平成29年第4回定例会 2017年12月13日
(1)市内公共交通網の主軸としてのバス路線の維持と本市の役割について/(2)日本遺産認定への取組について/(3)小樽港港湾計画の改訂作業の中断について
2017年12月13日、小樽市議会の一般質問で、斉藤陽一良議員が「市内公共交通網の主軸としてのバス路線の維持と本市の役割について」「日本遺産認定への取組について」「小樽港港湾計画の改訂作業の中断について」について質問し、市長 森井秀明、教育長 林秀樹、建設部長 上石明、産業港湾部長 中野弘章が答弁しました。
- 質問者
- 斉藤陽一良 議員
- 答弁者
- 市長 森井秀明、教育長 林秀樹、建設部長 上石明、産業港湾部長 中野弘章
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 11番 斉藤陽一良
平成 29 年第4回定例会に当たり、一般質問を行います。まず、市内公共交通網の主軸としてのバス路線の維持と本市の役割について伺います。去る 11 月 30 日、いよいよ地域公共交通網形成計画策定のための小樽市地域公共交通活性化協議会がスタートいたしました。いわゆる法定協議会の早期設立については、人口減少や高齢化等により市内バス路線の利用者が減少の一途をたどる中、バス事業者から再三にわたるリーダーシップ発揮を求める要請にもかかわらず、本市としての取り組みが一向に進まないことから、本年6月、バス事業者の代表者名で、正式に本市市長に対して抗議の文書が送付されるという事件がありました。まさにこれは一つの事件であります。そこで、路線バス利用者の減少について伺います。まず、市内路線バスの直近の乗車人員数と、最近 10 年程度の推移と、その主な傾向をお示しください。次に、市内路線バスの直近の平均乗車率と、最近 10 年程度の推移と、その主な傾向及び事業者別にもわかればお示しください。また、市内バス路線で、直近で最も高い乗車率の路線名とその乗車率、逆に、最も低い乗車率の路線名とその乗車率をお示しください。バス事業者は、さきの文書の中で、「当社は、小樽市に本社を置く会社として、長年、市政に協力してきたと自負しており、“出来る限りの協力は惜しまない”という方針で協議してまいりましたが、このままでは残念ながら何も見出せず時間ばかりが経過」するとし、「今後は、民間企業として出来得る小樽市内バス路線の改廃等、抜本的な見直しを速やかに進めざるを得ないと考えており、実施の際には貴市関係部局に通知致します」と、まさに最後通告とも言うべき内容でありました。そこで、本市における路線バス事業の本年 12 月ダイヤ改正前までの状況について伺います。まず、市内バス路線の事業者別総運行距離数と、その推移と主な傾向を、わかる範囲でお示しください。次に、市内バス路線の事業者別路線本数と、その推移と主な傾向、さらに市内路線バスの事業者別1日当たり総運行便数及びその推移について、わかる範囲でお示しください。これらのデータによって、先ほど見た利用減少にもかかわらず、いかにこれまでバス事業者が、道内でもまれなほどの、それこそきめ細かい市内公共交通網の主軸としてのバス路線の維持のために、どれほどの我慢を重ねてきたのかがわかります。それでもなお、くだんのリーダーシップ発揮を求められた人物は、議会からの法定協議会早期設置を求める厳しい質問に対しても、言を左右にして曖昧な答弁に終始、バス事業者からの悲鳴にも近い訴えにも答えず、第2回定例会、第3回定例会とバス事業者から同時に求められていたふれあいパスの事業者負担解消の問題に、リーダーシップはおろか、例年協定書を取り交わしていることも知らないなど、その当事者意識さえ疑われる無責任な発言を連発し、協定書のないまま市契約規則に違反して市負担分を支出するなど、ひんしゅくを買うどころか、副市長まで巻き込んで辞職勧告決議が可決をされ、その副市長が法定協議会発足の当日、去る 11 月 30 日、辞職をするという事態を招いたのであります。副市長が責任をとって辞職したにもかかわらず、なぜその副市長を任命し、指揮してきたあなたが恋々として市長の椅子にしがみついていられるのか、説明を求めます。これらは全て問題の根は同じであります。あなた、森井さんの責任であり、浅はかな言葉を吐く前に、黙ってその責任の重さをよくかみしめていただきたいと思います。(「そうだ」と呼ぶ者あり)本市は戦後 70 年、まさに北海道中央バスとともに発展してきたと言っても過言ではありません。本市は現在、人口減少や経済活力の低下に苦しんでいますが、北海道中央バスは、バス事業者として、また小樽発の道内を代表する企業として、他都市には見られないほどのきめ細かいバス路線網を維持して、確実に市民生活の基盤を支え続けてきてくれました。しかし、その北海道中央バスが小樽市に最後通告を発せざるを得なくなったのであります。逆に言えば、それほどまでに市内路線バスの営業状況は危機的であるということであります。まず、この事実を厳しく認識しなければなりません。それでは伺います。去る 12 月1日改正された北海道中央バスの冬ダイヤの主な変更点をお示しください。また、減便が行われる路線数と、その全路線に占める割合、今回の減便数と、それがこれまでの総運行便数に占める割合をお示しください。さらに、このような大幅な減便は近年行われたことがあるのかについてもお示しください。このことはまさに北海道中央バスが、かの最後通告のとおりに、バス事業者としての独自の判断で、いわゆる法定協議会での議論を待たずに、あるいは待ち切れずに、減便、路線廃止に向けて見切り発車をしてしまったということではありませんか。これもまた森井さんのリーダーシップという資質の欠如が招いた一つの帰結であります。市民のこうした不安を取り除くためにも、森井さんの一刻も早い辞職を求めるものであります。(「そうだ」と呼ぶ者あり)今回スタートした法定協議会との関係で伺います。そこでの協議と、このようなバス事業者が独自に行うダイヤ改正などに伴う減便や路線の廃止などは、とりあえずは双方別々に進むと考えざるを得ないと思いますが、見解をお示しいただきたい。また、今後も、今回のようなダイヤ改正などによって減便、路線の廃止などがバス事業者の独自の判断で進められていく可能性はあるのかについても、見解をお示しください。今後の法定協議会で減便や路線の廃止などが議論の対象となることは考えられるのか、あるとすれば、それはどの時点なのか、見解を求めます。いかに公共性が高いとはいえ、民間の株式会社という営利企業が行う事業について開示を求めることができる経営情報には限度があると考えますが、今後、路線の廃止やデマンドバス、コミュニティバスへの転換などが議論をされる場合には、路線ごとの損益や収支状況などについて開示を求める必要が生じる可能性があると思われます。そうした場合、どのように対応されるお考えか、お示しください。結局のところ、市としては、市民の移動手段をしっかり守るというメッセージを打ち出して、切迫した市民の不安を和らげ、取り除く努力が何よりも求められると考えます。そのためには、市内公共交通網の主軸としての路線バスの役割は今後も変わることはないとしても、民間企業単独の努力では特定のバス路線の維持がいかにしても難しいといった場合には、公的な仕組みで支援することや、究極的には、デマンドバスやコミュニティバスへの転換も含めて、最低限の移動手段は公的に確保するというような方向性を明確にすることが最終的には必要になるのではないかと考えます。それのみではないとしても、それが地域公共交通網形成計画の本市にとっての大きな意味なのではないかと考えますが、見解を求めます。次に、日本遺産認定への取り組みについて伺います。現在、本市では、日本遺産認定に向けて、地域型での認定の前提条件である歴史文化基本構想の策定に向けての作業を進めているとお聞きしますが、策定委員会調査部会の開催状況や検討内容、さらに文化財等の調査やシンポジウム、ワークショップの実施状況についてお示しください。次に、地域型での認定については、認定に向けたストーリー構築の進捗状況や、当初からの目的である平成 31 年度の申請、32 年度認定への見通しについてもお示しください。一方、シリアル型での認定については、今年度認定された「荒海を越えた男たちの夢が紡いだ異空間~北前船寄港地・船主集落~」への追加認定については、平成 30 年度の申請を目標に取り組んでおられるとのことであります。まず、この北前船関係での追加認定を目指す自治体は現在全国では幾つあるのか、また、北海道・東北エリアではどことどこなのか、お示しください。その上で、本年第2回定例会以降の本市の主な活動について、概要をお示しください。第2回定例会での答弁では、北前船寄港地フォーラムの本市における開催には前向きに取り組むということで、追加認定を目指す取り組みに参加する条件等については、7月 11 日岡山市で開催の北前船寄港地フォーラムinおかやまに参加して確認するとされておりましたが、条件等について確認できたのであればお示しください。いずれにしても、北前船寄港地フォーラムの本市開催と、それを成功させることは、追加認定の成否を大きく左右することになると思いますが、開催候補地として名乗りを上げるとすれば、本市の開催時期はいつごろになるのか、現時点で決定している各年度の開催地の状況を含めて説明を求めます。また、開催のための準備体制としては、市以外の関係団体への協力の要請など、どのようなことが求められているのか、いつまでにその体制づくりを進めるお考えかお示しください。さらに、この開催については、本市単独で考えるのか、それとも、本市同様に追加認定に向けて取り組みを進めており、歴史的にも地理的にも極めて関連の深い石狩市との協力、協調の方向を模索するのかについての見解を求めます。もう一つの取り組みとして、シリアル型では、空知総合振興局や室蘭市と連携して、炭鉄港プロジェクトの取り組みにおいても日本遺産認定を目指して活動しているものとお聞きしておりますが、この取り組みへの本市のかかわり方と、申請に向けた進捗状況などについてお示しください。この項最後に、地域型にせよ、シリアル型にせよ、日本遺産そのものの基本コンセプトでもある地域に点在する文化財を面的に活用し、発信することで、地域の活性化を図るという意味で、本市の日本遺産認定を今後どのように地域の活性化や地域間の連携交流の拡大につなげていくかが最も重要な課題であると考えます。文化財所有者や管理者はもちろんのこと、交通機関、旅行代理店、宿泊施設、観光、物販施設、社会教育関連施設などとの連携や、札幌市、後志管内各町村との協力関係の構築、さらには市民意識をどのように盛り上げていくかなど、文化財を核とするまちおこし、地域活性化の将来的な展望についてお示しください。最後に、小樽港港湾計画の改訂作業の中断について伺います。この問題については、本年第3回定例会の代表質問において、我が党の千葉美幸議員が、平成 22 年に本市が港湾計画改訂を表明した背景と、今回その作業を中断した具体的理由をただしたのに対して、表明した背景については、平成 22 年当時、国から、港湾計画における取扱貨物量の計画値と実績値の乖離の大きい港湾については国からの支援は難しいとの発言があり、現行の小樽港の計画値 3,850 万トンに対して、平成 22 年当時の実績値は 1,083 万トンであり、大きな乖離があったためと説明されています。しかし、年間取扱貨物量の実績値について大幅な増加が見込めない事情は、平成 22 年の実績値が前述のごとく 1,083 万トンに対して、平成 28 年の速報値が 1,090 万トンであるごとく、今に始まったわけではなく、平成 22 年当時も今日もさほどの変化がないにもかかわらず、当時においては改訂の表明を行い、8年後の今回はなぜあえてその中断を表明しなければならなかったのか、なぜ真逆の行動となったのか、説明を求めます。また、今回その作業を中断した具体的理由については、現段階においては、現状の取扱貨物量から大幅な増加が見込めないため、その状況を計画改訂にそのまま反映させると縮小方向につながるおそれがあり、フェリー岸壁の背後地を引き合いに出して、現状すぐに着手することは困難でも、小樽港にとって将来的に重要な計画を削除しなければならなくなることを挙げていますが、再三申し上げるように、このような状況は今に始まったわけではなく、いわゆる縮小方向につながるおそれがあって削除しなければならない計画とは具体的にどのようなものなのか、お示しください。そもそも平成 22 年の港湾計画改訂の表明の当時から、平成9年の現行の計画取扱貨物量は、平成 10年代の後半という目標年次を過ぎても、ほとんどの施設計画が実施できていない状態となっていました。年間取扱貨物量の計画値と実績値の乖離を少なくするには二つの方法があります。一つは、実績値を伸ばして計画値に近づける方法、もう一つは、できる限り実績値を伸ばす努力は続けながらも、一方で計画値を引き下げる方法であります。平成 22 年港湾計画改訂表明当時においても後者を選択して、高度成長期でもあるまいしということで、この成熟した日本経済の状況においては、非現実的な港湾計画そのものを改訂し、実際に実施可能な身の丈に合った計画が必要だという認識が改訂表明の前提としての基本的な了解事項としてあったと考えますが、見解を求めます。むしろ、物流、物流と言って、いかにも物流を大事にしているかのようなポーズをとりながら、現実味のない過大な取扱貨物量の計画値に拘泥するよりも、一般貨物の荷役作業に影響を及ぼさないよう、第3号ふ頭及び周辺再開発計画等、時代に即応したクルーズ客船の接岸や旅客の乗降をスムーズに行えるようにするための施設整備を進めることは、観光振興に資するばかりでなく、これこそ物流環境を整えることにもつながるものと考えます。港湾計画における年間取扱貨物量の計画値を引き下げることはできないのか、実際に引き下げた例はないのか、あれば、その例を挙げてお示しください。いわゆる縮小方向につながるおそれとは、具体的に小樽港の将来にとってどのような支障や損害を与える可能性があり、計画全体の中でそれを補ったり調整したりすることが不可能なほどのことなのか、見解をお示しください。さらに、取扱貨物量の増加が見込める経済状況となったときには、計画値を引き上げるよう再度の改訂を行うことは十分に可能だと考えますが、いかがですか。この問題に関して、港湾行政を進めるに当たって極めて重要である経済界からの具体的な声をしっかり聞き取る努力を行うことなく、むしろ経済界からは港湾計画改訂に向けた……
質問 11番 斉藤陽一良
現実から目を背ける森井さんのあしき独断とこだわりによって改訂作業が中断されたというのが実情のようであります。経済界の意見を十分にお聞きし、それを取り入れて小樽港の港湾計画を身の丈に合った本市発展のために実際に機能する計画となるよう、改訂作業の早急な再開を求めるものであります。見解を求めます。全ての項目に再質問を留保し、一般質問を終わります。(拍手)
答弁 市長 森井秀明(市長は2018年7月まで)
斉藤議員の御質問にお答えをいたします。初めに、地域公共交通について御質問がありました。まず、市内路線バスの乗車人員数と推移などにつきましては、市内路線バスは1事業者で運行しており、乗車人員数は平成 28 年では約 913 万人、平成 19 年では約 1,135 万人となっており、過去 10 年で約222 万人、約 20%減少している状況であります。次に、市内路線バスの乗車率につきましては、路線バスについては、車両の大きさが一定でないことや、途中下車の頻度が多いことから、バス事業者では乗車率の算出は行っていないと伺っており、データはお示しができません。次に、市内バス路線の事業者別総路線距離数につきましては、市内路線バスは1事業者で運行しており、総路線距離数は約 158 キロメートルであります。その推移につきましては、一部の路線で運行経路の変更がありますけれども、ここ数年は総路線距離数について大幅な変更はない状況であります。次に、市内バス路線の事業者別路線本数などにつきましては、市内路線バスは1事業者で運行しており、市内バス路線の路線本数は 24 本となっており、バスの1日当たり総運行便数は、平成 20 年夏ダイヤについては、平日では 1,746 便、土曜、日曜などの平日以外では 1,477 便となっており、平成 29 年冬ダイヤについては、平日では 1,184 便、平日以外では 904 便となっており、過去 10 年で、平日は約 30%、平日以外は約 40%の減少となっております。次に、私が市長の椅子にしがみついているのではないかということにつきましては、副市長は議会の同意を得て私が選任いたしましたが、その同意を得た議会から辞職勧告を受けたことを重く受けとめ、辞職されたものであります。(発言する者あり)しかしながら、私は副市長とは違い、市民の皆様の負託を受けて市長というお役目についておりますので、辞職勧告決議を重く受けとめてはおりますが、民意が市政に反映されるよう職責を全うすることが私の役割でありますことから、この決議をもって辞職する考えはございません。次に、12 月1日に改正された中央バスの冬ダイヤの主な変更点につきましては、利用実態が考慮され、日中時間帯及び夜間時間帯を中心に運行便数が減便されております。次に、減便が行われる路線数と、その全路線数に占める割合などにつきましては、小樽市内線の 18路線について減便されており、全路線の約 75%となっており、今回の減便数については、平日では 255便、土曜、日曜などの平日以外では 232 便となっており、減便前と比較すると、平日では約 18%、平日以外では約 19%の減便となっております。また、近年の主な減便についてですが、今回のような大幅な減便はないものの、ダイヤ改正時には一定規模の減便は行われていると伺っております。次に、ダイヤ改正などに伴う法定協議会やバス事業者の役割につきましては、法定協議会では、本市にふさわしい持続可能な地域公共交通網の形成が図られるよう、施策の検討を進めてまいりたいと考えております。一方、バス事業者においては、利用者の減少により市内路線バスの収支が悪化しており、収支改善や乗務員の確保が図られない場合は減便などを行うものであると考えられます。このことから、今後においても、バス事業者の経営状況により減便を独自に判断する可能性があるものと考えられます。次に、減便や路線の廃止などにおける法定協議会での議論につきましては、法定協議会では、持続可能な交通ネットワークを再構築するために必要な施策について今後検討を進めていく上でバス路線再編などが検討される場合、減便や路線の廃止の議論も行うものと考えております。次に、路線ごとの損益や収支状況などの開示につきましては、バス路線再編に伴う議論がなされる場合においては、バス事業者から、路線ごとの利用状況のほか収支状況についても情報提供をお願いすることになるものと考えております。次に、地域公共交通網形成計画の意義につきましては、本市の地域公共交通については路線バスが中心となっており、今後においても路線バスを中心とした持続可能な交通ネットワークを再構築することが必要となりますが、人口減少などの要因で利用者が減少し、バス路線を維持することが困難になった場合においては、他の交通手段への転換などを検討し、交通空白地帯ができないよう取り組んでまいりたいと考えております。次に、日本遺産認定への取り組みについて御質問がありました。まず、地域型での認定に向けたストーリー構築の進捗状況につきましては、日本遺産の地域型での申請の前提条件である歴史文化基本構想の策定を教育委員会が進めており、間もなく調査結果がまとまると伺っております。今後ワークショップ等が予定されておりますので、市民の皆様の意見をお聞きしながら、教育委員会と連携し、ストーリーの方向性を決めていきたいと考えております。申請に向けては、歴史文化基本構想の策定と並行して取り組み、ストーリーのタイトルや骨子について文化庁に相談をさせていただきながら手続を進め、平成 30 年度申請、31 年度認定を目指して取り組んでまいりたいと考えております。次に、北前船の追加認定を目指す自治体につきましては、現在 27 市町であります。そのうち、北海道・東北エリアにつきましては、北海道から石狩市、小樽市、青森県から野辺地町、秋田県から男鹿市、能代市、にかほ市、由利本荘市の7市町であります。次に、第2回定例会以降の活動の内容につきましては、本年7月岡山県での第 20 回北前船寄港地フォーラム及びその前段に行われた北前船日本遺産追加登録希望自治体懇談会へ参加し、北前船日本遺産推進協議会へ加入をいたしました。その後、同協議会追加申請検討部会の北海道・東北エリア代表として、エリア代表会議や文化庁との協議への参加、11 月に鳥取県で開催された第 22 回北前船寄港地フォーラム及びその前段に開催された追加申請検討部会全体会議へ参加したところであります。これらの活動を通じて、構成文化財やストーリーの確認をするとともに、今後の地域活性化策をどのように進めていくかなどについて協議を行っております。次に、北前船の追加認定を目指す取り組みに参加する条件等につきましては、認定を目指すためには北前船日本遺産推進協議会への入会が必要であり、その条件は、北前船寄港地フォーラムを開催済みか開催予定の自治体であること、負担金として 50 万円の支出が必要であることなどを確認いたしました。次に、北前船寄港地フォーラムの本市での開催時期と各年度の開催地の状況につきましては、現在、平成 30 年度には、福井県坂井市、新潟県長岡市、広島県尾道市のほか、初の海外開催として、5月に中国大連市が予定されております。平成 31 年度には、福井県敦賀市、南越前町、新潟県新潟市、佐渡市での開催がそれぞれ予定されており、それに次ぐ開催地として、本市のほか、兵庫県赤穂市、秋田県能代市などが挙げられているところであります。次に、北前船寄港地フォーラム開催のための準備体制につきましては、これまでに参加したフォーラムの状況を見ますと、商工会議所、観光協会、物産協会、報道機関、金融機関、交通機関などが名を連ねる実行委員会形式で、県や市を挙げて取り組まれておりますので、同様の取り組みが必要かと思われます。本年8月に教育委員会と連携して開催したシンポジウムにおきまして、おおむねそれらの団体の御後援をいただいておりますので、改めて協力要請をしながら進めてまいりたいと考えております。まずは実行委員会を構成する団体と協議をし、体制づくりやスケジュールの検討に着手をいたします。次に、石狩市との協力、協調につきましては、同じ石狩湾の港として歴史的にも深い関係がありますし、北前船日本遺産推進協議会においても追加申請検討部会で行動をともにしております。北前船寄港地フォーラム未開催地との立場は本市と同様でありますことから、相手方の御意向を伺いながら連携について前向きに取り組んでいきたいと考えております。次に、炭鉄港プロジェクトの取り組みにつきましては、日本遺産申請の条件である国指定の文化財が現在本市にのみ存在しますので、重要な立場であると認識するとともに、長年、空知総合振興局を中心に産炭地の市長が取り組んできたプロジェクトでありますので、積極的に協力をしてまいりたいと考えております。現在、ストーリーづくりや事務局体制の確立も含めて、空知管内での調整が進められていると伺っております。次に、文化財を核とするまちおこし、地域活性化の将来的な展望につきましては、日本遺産本来の目的である魅力あるさまざまな文化財群を総合的に活用する取り組みを進めることが重要であると考えております。具体的には、観光客の皆様が、単に観光スポットを見るだけではなく、小樽のまちが持つ歴史のストーリーを十分に理解し、まちに愛着を持っていただくとともに、市民の手により観光客の皆様に小樽の魅力を伝え、感じて、体験していただくという観光基本計画の趣旨にのっとった取り組みができるよう、市民意識の高揚と関係機関との協力体制構築に努めたいと考えております。次に、小樽港港湾計画の改訂作業の中断について御質問がありました。まず、港湾計画の改訂作業を中断した理由につきましては、取扱貨物量は平成 22 年当時からこれまでおおむね 1,000 万トン台から 1,200 万トン台で推移をしておりますが、改訂に当たっては、これまで取扱貨物量の計画値を現状程度に下げる方向で検討してまいりました。しかしながら、小樽港の取扱貨物量は平成8年に 2,570 万トンを取り扱った実績があり、現在の小樽港は当時と同等の港湾機能を持ち、ピーク時並みの貨物量を取り扱う能力を有しております。このため、今回の港湾計画改訂における取扱貨物量の計画値におきましては、取扱貨物量をただ現状程度の計画値にするのではなく、平成8年の取扱量を将来を見据えた目標にすべきと考えていることから、現在の小樽港を取り巻く情勢と今後の可能性を踏まえて、計画値をどのように目標設定すべきか、いま一度検討したいと考え、港湾計画改訂作業を一時中断するという判断に至ったものであります。次に、取扱貨物量の減少により削除しなければならなくなる計画につきましては、主なものとして、フェリー岸壁背後地においては、フェリー貨物量の減少に伴い貨物用トラックなどの乗降船車両などに必要な埠頭用地の拡張計画を現計画から削除することとなるほか、中央地区の第2号ふ頭の拡張計画におきましては、海外との交易拡大や物流機能の高度化に対応するため、岸壁と埠頭用地の拡張を位置づけしておりますが、これらの計画も削除しなければならなくなる可能性があると考えております。次に、非現実的な港湾計画を改訂し、実施可能な身の丈に合った計画が必要との見解につきましては、取扱貨物量の計画値においては、現在の小樽港を取り巻く社会情勢を踏まえ、物流の振興策に取り組みながら、現状の港湾機能を最大限に伸ばすため、取扱貨物量の計画値を平成8年のピーク時に近づけることができないのか検討したいと考えております。また、港湾計画改訂で位置づけする施設計画におきましては、港湾施設の老朽化が進んでおり、それらの早急な対策が喫緊の課題であるため、市の財政状況を踏まえた現実的な施設計画が必要と考えております。一方で港湾振興も重要でありますので、ことし2月に港湾計画の軽易な変更により、国直轄事業で実施されることとなった第3号ふ頭の整備等については、着実に進めてまいりたいと考えております。次に、港湾計画改訂で年間取扱貨物量の計画値を下げることはできないのかにつきましては、取扱貨物量の計画値は根拠に基づき下げることも可能ではあります。また、他港の港湾計画改訂時で計画値を引き下げた事例につきましては、北海道内の国際拠点港湾と重要港湾の合計 12 港のうち7港で計画値を引き下げた改訂を行っており、このうち釧路港では、平成8年の改訂時における計画値 2,700 万トンから平成 23 年の改訂時に 1,660 万トンへ、稚内港では、平成10 年の改訂時における計画値 370 万トンから、平成 26 年の改訂時に 220 万トンへ、それぞれ引き下げる港湾計画の改訂を行ったと聞いております。次に、港湾計画改訂で縮小方向につながることによる小樽港への支障や損害につきましては、港湾計画改訂の中で取扱貨物量の計画値などを下げた場合、既定計画が削除となる可能性や、新たに計画を盛り込むことが困難となることが懸念されます。港湾計画で小樽港の将来像を示すことにより、企業の将来的な事業展開などに対して影響を与える可能性があるため、港湾計画の縮小計画だけでは小樽港の発展や活性化にとってマイナスのイメージが大きいものと考えております。また、計画全体の中での調整等につきましては、港湾計画は小樽港の施設整備における基本的な行政指針であることから、縮小計画とすることにより、ポートセールスなどを進める上でマイナスの影響等が想定され、それを補うことは困難であると考えております。次に、取扱貨物量の増加が見込める経済状況となった際の計画値の引き上げにつきましては、取扱貨物量の増加が継続的に見込めるという根拠が明確になった場合、再度港湾計画を改訂することは可能であると考えております。次に、本市発展のために実際に機能する計画となるよう改訂作業の早急な再開における見解につきましては、今後、小樽港の振興策と将来像及び目標を明確に描くため、経済界の御意見を伺い、小樽港を取り巻く情勢を踏まえながら、できるだけ早く小樽港の発展に向けた港湾計画改訂のための基本理念を作成していきたいと考えております。基本理念の作成後は長期構想策定を再開し、港湾計画の改訂作業を進めてまいります。(「議長」と呼ぶ者あり)
答弁 教育長 林秀樹(教育長は2024年3月まで)
斉藤議員の御質問にお答えをいたします。ただいま、日本遺産認定への取り組みについて御質問がございました。まず、歴史文化基本構想策定委員会及び調査部会の開催状況や検討内容につきましては、今年度は7月7日及び9月 27 日に歴史文化基本構想調査部会を経て、11 月2日に策定委員会を開催いたしました。検討内容といたしましては、ワークショップの開催内容及び文化財の分類の考え方や調査方法などについて協議を行っております。また、文化財等の調査につきましては、昨年度に引き続き本市の文化財を総括的に把握するために、総合博物館紀要や埋蔵文化財調査報告書など関係資料の調査や、歴史的建造物などの追跡調査を実施したほか、昨年度に実施をいたしましたワークショップにおいて意見のございました市民が残したい文化遺産につきましても調査を進めているところでございます。なお、8月 19 日に市長部局と共催で、小樽シンポジウム「日本遺産」の認定に向けての基調講演及びパネルディスカッションを開催したほか、12 月と1月に、忍路・蘭島地区及び張碓・春香地区の2地区でワークショップの開催を計画しており、現在その準備を進めているところでございます。(「議長、11 番」と呼ぶ者あり)
質問 11番 斉藤陽一良
まず、時間配分を間違えまして、質問時間が超過いたしました。大変申しわけございません。今後ないように気をつけてまいります。若干再質問させていただきたいと思います。まず、恋々として市長が市長の椅子にしがみついている件でありますが、議会が同意をしただとか、あるいは辞職勧告の賛成票が多いだとか、少ないだとか、そういった問題ではないのです。本来辞職に値するのは前副市長ではなくて、森井さんなのですよ。あなたなのです。前副市長は、あなたの巻き添えを食って辞職しなければならなかった。そうなってしまったのです。本当に責任を感じているのだったら、その椅子に座ってにやにやしている場合ではないのですよ。一刻も早くやめていただきたい。まずこれをいかがか伺います。それから減便のところですけれども、この減便については、まさに北海道中央バスが民間企業として、市内バス路線の改廃等、抜本的な見直しを独自の判断で実行し始めたのだと、そういう認識でよろしいですね。そこはまず認めていただきたいと思います。そして、したがって、この問題は森井さんでは解決できないのですよ。中央バスから、あなたはノーと言われているのです。だから、この問題においても速やかに退場していただくしかないと思いますけれども、いかがか。それから、減便に関してもう1点、減便とか路線廃止が法定協議会の議論の対象になったとして、法定協議会では議論をして、減便とか、路線の廃止とか、そういったことを法定協議会で食いとめるということができるのかと。要は、結局採算性の問題なのです。一方では公的な財政支援、もう一方では他の制度といいますか、デマンドバスだとか、コミュニティバスだとか、そういったものの導入、そういったことが避けられないのではないですか。結局は採算がとれないところを民間営利事業者にやりなさい、やりなさいと言ったって、結局どうなのですかということです。それから、北前船について、いわゆる寄港地フォーラムの体制づくりのところで、商工会議所ですとか観光協会というのが挙がっていましたけれども、そういった団体とどこまで本気で盛り上げられるか。各団体との協力要請はわかるのですけれども、連携を強化する強化策といいますか、どういう方法によって本気で盛り上げることができるのかというところをお示しいただきたいと思います。それともう1点、石狩市との協力の部分ですけれども、そもそも北前船の積丹半島以北というのは、幕末というか、明治期に入って北前船が積丹半島の北端を越えて小樽だとか石狩だとか来られるようになったわけですから、そういった点からすると、石狩市との協力というのはそういった意味でも非常に意味があるのではないかと思いますが、この点も伺っておきたいと思います。それと港湾計画ですが、平成 22 年の改訂表明当時からこれまで計画値を 1,000 万トンとか 1,200 万トン程度とする検討のみをしてきたのか。3,850 万トンという、そういう計画値よりは引き下げるという、例えば 2,000 万トンとか 2,500 万トンという、そういう中間的な計画値についての検討はこれまではされていなかったのか。何か答弁をお聞きしますと、していなかったように、現状程度に下げる方向でというところしか言っていないのですが、その中間的な考えというのはなかったのかというのが1点。それから、将来を見据えた目標にすべきというのは、あくまでも 3,850 万トンという現行計画値を意味しているのか。先ほど言った中間的な 2,500 万トンとか、2,000 万トンとか、そういう計画値を含めて検討したいという意味で言っているのか、どっちなのかということなのですが、そのどっちなのかということと、もしそうだとすれば、今中断するのではなくて、そういう方向で検討作業を続ければいいのではないかというふうに思うのですが、その点をお聞きしたいと思います。それともう一つが、貨物量の減少で計画を削除しなければならないというところなのですが、計画値を 3,850 万トンというところから例えば1万トンでも下げたら、全部計画を削除しなければならないのかという、若干とか、そういう幅はないのかなと。幾らかは下げてもいいよということはないのかという部分をお聞きしたいと思います。それから、貨物量の計画値の改訂についてですけれども、平成8年の実績 2,570 万トンのピーク時に近づけるということは、計画値を 2,500 万トンとか、あるいは 2,550 万トンとか、限りなく 2,570 万トンのピークに近づけるという、そういう新たな計画値をめどとするというふうに聞こえたのですけれども、それでよろしいのかどうなのか。最後にというか、もう一個あるのですが、要は縮小方向につながるという点なのですけれども、先ほどの 2,500 万トンとか 2,550 万トンとかというレベルの計画値のことを縮小方向につながると言っているのか、そうだとすれば、縮小計画は縮小計画になってしまうわけですから、縮小が一切だめだというのだったら、答弁で言っている現在の小樽港を取り巻く情勢と今後の可能性を踏まえて、計画値をどのように目標設定すべきか検討したいと言っていることも、そのために一時中断するのだということ自体が、その話が成り立たなくなってしまうのではないかと、一切だめだというのであれば。ということと、もう一個が、今までいわゆる基本理念について、今回中断して基本理念をつくるとかとおっしゃっていますが、基本理念について全く今まで検討していなかったのか、それとも、今まで検討してはいたのだけれども、その検討していたものを、計画値が現状程度で検討してきたので、新たな計画値ということで、その中間的なものを考えるために基本理念を変更しなければならないという意味でおっしゃっているのか、どうもよくその辺の意味が曖昧で、どっちの意味なのだろうというのがよくわからないので、明快に答えていただきたいと思います。
答弁 市長 森井秀明(市長は2018年7月まで)
斉藤議員の再質問にお答えをいたします。私から答弁したこと以外は、各担当から答弁させていただきます。よろしくお願いいたします。私からは、まず1点目、本来であれば市長が辞職すべきことだと、一刻も早くやめていただきたいという御指摘だったかと思います。先ほどもお話ししましたが、私自身は副市長とは違い、市民の皆様の負託を受けて市長というお役目についておりますので、辞職勧告決議自体は重く受けとめておりますけれども、民意が市政に反映されるよう職責を全うすることが私の役割でありますことから、この決議をもって辞職する考えはありません。これが1点目でございます。それともう一つ、私では、現状の地域公共交通に伴って、特に減便や路線廃止のことであるかと思いますけれども、解決できないということで、斉藤議員から断言されているのかなというふうに思います。私自身も、私個人で解決できるとは思ってはおりません。ですからこそ、それを国やさまざまな支援をいただきながら、持続可能な地域公共交通をつくるために、このたび法定協議会を立ち上げたところでございます。その中で市長として、それに基づき、しっかりと責任を持ってその対応をしてまいりたい、私自身はこのように考えているところでございます。(「議長」と呼ぶ者あり)
答弁 建設部長 上石明(建設部長は2019年2月まで)
斉藤議員の再質問にお答えいたします。私から、減便について、中央バスが民間企業として独自の判断をしたのかというところですけれども、これは確かに議員がおっしゃるとおりに、中央バス、民間企業としての独自の判断であったと考えております。また、減便について、減便や路線廃止になった場合に、今後、法定協議会の中で食いとめることができるのかという点なのですけれども、基本的に法定協議会の中では、まず市民の足の確保を図るという形の中で、どんな方策があるのか、交通事業者も入ってこれから協議をしていく形になってきます。ただ、斉藤議員がおっしゃるとおりに、やはり今、小樽市の場合は、民間事業者でこういう交通の確保を維持しておりますので、どうしても民間の経営という部分がありますので、この減便という部分については、その協議会の中で食いとめることができるかという部分につきましては、なかなか正直言って難しいのかなと思っております。ただ、我々としては、減便になる理由をまずきちんと調査して、どういった形でこれを維持できるのかという部分は、その協議会の中で交通事業者と協議を図っていきたいと考えております。(「もっと早い時期にやれよ」と呼ぶ者あり)路線廃止につきましては、基本的に国の今回の法律の目的というのは、要は空白地帯をなくすというのが大前提になっております。そういった意味では、路線廃止となった場合に、まさしく小樽市の中でそういった空白地帯ができた場合には、それをきちんと補うための方策を検討するのが法定協議会になっておりますので、そういった中では、法定協議会の中で食いとめるための取り組みはしていくというふうに考えております。(「議長」と呼ぶ者あり)
答弁 産業港湾部長 中野弘章(産業港湾部長は2018年2月まで)
斉藤議員の再質問にお答えいたします。私からは、まず4問目の御質問ですが、北前船の寄港地フォーラムの体制づくりにつきましては、どこまで本気で盛り上げるのかということでございますけれども、ことし行いましたシンポジウムや何かでも、協力体制をとってやるというところで、皆さん快く参加していただいています。事務レベルではそういうことで進めておりますので、それをさらに盛り上げる方向にしていきたい。そのためには、まず認定されることが一番大事なのかなと思っていますので、その機運をもって進めてまいりたいというふうに考えております。それから、5点目の石狩市との協力関係ですけれども、これは議員のおっしゃるとおりだというふうに思っております。同じ石狩湾の中の北前船に関係のある港でございますので、ほかの地域でも隣接しているところで一緒に取り組んでいるような、フォーラム開催なども取り組んでいるところもございますので、本答弁にもありましたとおり、先方の御意向はもちろん確認しなければなりませんけれども、こちらとしては積極的に協力していきたいと思っております。先日、北前船交流拡大機構の事務局の方が見えたときも、私どもの担当の主査が石狩のほうに御案内して、石狩の担当の方と一緒に回ったりとか、そういうようなおつき合いというのはもう始めているところでございます。それから次に、6点目の港湾計画の改訂について、大体このところ 1,000 万トンから 1,200 万トンで推移しているということで、これまで現状程度に引き下げるということしか考えていなかったのかというところでございますけれども、平成 27 年8月に小樽港港湾計画改訂に向けた基本方針案というのをつくっておりまして、この中では、はっきりとした数字ではないのですが、港湾の能力の見直しというところで、計画取扱貨物量の見直しというところで、基本的に現状の取扱実績と今後の見込みを加味した目標値を設定するという、当たり前と言えば当たり前なのですけれども、そういう表現をさせてもらっているところでございます。それから、港湾利用者の見直しというところも、基本的に、現状の利用実績と今後の見込みを加味した目標値を設定するということで言っているところでございます。ですから、具体的な数字ではありませんけれども、基本的に現状の利用実績というのが大体 1,000 万トンから 1,200 万トン、それにどこまでプラスできるかということは考えてきている部分もあったのかなというふうには思っております。ただ、具体的にどこまでというまでは至っているところではございません。それから、7点目の将来を見据えた目標を 3,850 万トンとしているのかというところなのですけれども、それから、その中間もあるのかというところでございますが、それはあくまでも一昨日横田議員の御質問にもお答えしたとおりで、一気に 3,850 万トンですとか、ピーク時の 2,500 万トンまで行くとまでは現状思っておりませんけれども、少しでもプラス、先ほどの考え方で言えば、今後の見込みをという部分を少しでも何とか拾えないのかなというふうに考えているところでございます。それにつきましては、長期構想の委員会の中でやるのではなく、一旦立ちどまって、基本理念の部分で今後の小樽港の考え方というのを精査した上でいきたいというふうに私どもは考えているところでございます。それから、8点目の貨物量が減少したら、仮に1万トン下がったら計画もなくなってしまうのか、それともどれくらいかの幅はあるのかという御質問だと思うのですが、それぞれはっきり何万トンまで落ちればというところまでは今御説明できないのですけれども、本答弁の中でお答えしておりました第2号ふ頭というのは、あくまでも平成9年の当時、飼料工場がございまして、そこの部分で穀物や何かの取り扱いをもっとふやすということで、第2号ふ頭を拡張しようと、そういったような計画の中からふえたものでございます。ですから、今はなかなかそこは難しいところはあるのですけれども、何トン落ちたらその計画になるかまでは、今すぐにはなかなかこちらとしては御説明はしづらいところでございます。それから、9番目の貨物量の計画値、ピークに近づけるというところなのですが、これは先ほどもお話ししたとおり、2,570 万トンに近づけたいのは近づけたいのですけれども、すぐ 2,500 万トン近辺まで行けるかどうかというのは、正直言って難しいというふうに考えております。それから、縮小方向につながるものは一切だめだと考えているのかどうかということだったと思うのですが、あくまでも、どうしても港湾計画の場合は、その裏づけがなければだめですので、縮小計画にならざるを得ない部分というのは出てくると思うのですけれども、その中でどこまで今持っている計画や何かを将来に生かすために残していくか、そういうところを考えていきたいというところでございます。それから、基本理念は全くなかったのかというところでございますけれども、基本理念という言葉ではなかったのですが、平成9年の改訂時ですとか、平成 19 年の見直しのところなどでは、考え方というのは出しているのですけれども、基本理念という考え方が、最近港湾計画を改訂する場合に、石狩湾新港なんかも、国の指導もございまして、基本理念があって、長期構想があって、港湾計画改訂、そういうピラミッドといいますか、逆ピラミッドといいますか、そういうような形になっていました。私どもが平成 22 年に表明した時点では、まだそこは言われていなかったのですけれども、現在の改訂の仕方というのはそこがありまして、小樽港港湾計画改訂についても、もう一度そこで、物流はもちろん大事なのですけれども、クルーズ客船の部分ですとか、それから安全・安心の部分、それも重要な要素でございますので、そういったようなバランスや何かについても考えながら進めていきたいというところで考えております。ですから、計画値が現状程度か中間的なものかというところでは、現状にどこまで足し込めるかというようなところで、中間という、ここまで行けるかどうかはわかりませんけれども、少しでもプラス要素を加えていけたらというふうに考えているところでございます。(「議長、11 番」と呼ぶ者あり)
再々質問 11番 斉藤陽一良
2点再々質問させていただきたいと思います。森井さんの件なのですが、市長の役割として、森井さんは今回の法定協議会早期設置の件、この問題、それから、ふれあいパスの一連の問題について、法定協議会でいえば、中央バス社長から再三求められていたにもかかわらず、社長との面談であり得ないような失言をしてしまう。また、ふれあいパスについても、交渉そのものの不手際といいますか、まずさ、それから、協定書が毎年締結されているのは知らなかったみたいな無知ですね。それから、契約規則とかに違反して、協定書がないまま違反した支払いをやってしまった。そういった事柄について、本当にみずから責任を感じているのかなと。今、減給条例とか出ていますけれども、減給の問題ではないのですよ、もう、これ。こんなことをやって、前代未聞の失政を数々重ねて、まだ市長の椅子に座っているのかという、そういう話なのです。減給で済むとか、どれだけだったらいいとか、そういうレベルの問題ではないのです。この責任について、先ほど列挙した責任について、どう感じているのか、森井さんの言葉でしっかりかみしめて、軽々しくぺらぺらしゃべるのではなくて、しっかりかみしめて責任を明らかにしていただきたい。これが一つです。もう一つは、港湾計画で基本理念云々と最後に言っていましたけれども、その基本理念、物流と観光と安全・安心ですか、そういった基本理念をつくるなら、つくればいいのですよ。なぜ中断しなければならないのかと。粛々とそういう作業を継続して進めればいいのではないですかと。なぜ殊さら中断だと言わなければならないのか、どうも腑に落ちないのです。ここに来て中断だと。そういう理念をつくって、計画値も 2,500 万トンとかまでは行けないのだったら、1,500 万トンなのか、1,300 万トンなのか、そういう作業を粛々と進めればいいのではないですか。何で中断という話になるのか、そこがもう全く腑に落ちません。この2点です。
答弁 市長 森井秀明(市長は2018年7月まで)
斉藤議員の再々質問にお答えをいたします。私からは、最初の質問である1点について答弁をさせていただきます。それ以外については担当から答弁させていただきます。要約すれば、責任をどう感じているのかという御質問であったかなと思っております。まず、法定協議会の設置につきましては、中央バスから早急に立ち上げてほしいという要請があったのは事実でございます。私といたしましては、今までもお話しさせていただいているように、就任後、その法定協議会の設置に向けて最短のペースで進めさせていただき、本年、先日 11 月 30 日に設置ができたというふうに思っておりますので、そのお求めに応じ対応させていただいたと感じているところでございます。また、るるその責任についてのことで幾つかお話がありましたが、法定協議会だけではなくて、中央バスとの関係のことであったりとか、また、ふれあいパスにおいて契約規則に定める書面の契約を締結せずに支払いをしたということに対する不適切についても、今御指摘がありましたけれども、そのことも含めて減給条例という形で私の責任のとり方として表明させていただいているところでございます。それに基づき、議員の皆様個々における判断がなされると私自身は思っておりますので、その中で私なりの責任を果たしていきたいと思っているところでございます。(「議長」と呼ぶ者あり)
答弁 産業港湾部長 中野弘章(産業港湾部長は2018年2月まで)
斉藤議員の再々質問にお答えいたします。港湾計画の基本理念の部分、それを粛々と進めていけばいいのではないか、ここで一旦中断する必要はないのではないかという御質問でございましたが、平成 22 年に港湾計画の改訂を表明してから、クルーズ客船の日本海側拠点港に選定され、それから、それを受けた形で 26 年に第3号ふ頭及び周辺再開発計画、クルーズ客船の関係を含めてなのですけれども、行いました。それから、26 年の 11 月には小樽港研究会で、物流についてのソフト事業の関係を主体にどうしたらいいかということを検討してまいりました。その結果として、改訂案としてできた部分で、何度か御説明させていただいたかと思うのですけれども、一番流れの中でメーンとなっている部分が、第3号ふ頭のマイナス 10 メートル岸壁とマイナス 10メートル泊地、その部分なのです。そこをメーンとして、前向きな計画として、港湾計画改訂に臨もうということで私どもは考えておりましたが、これは非常にいいことなのですけれども、そこは市が負担してやらなければならないところ、直轄事業で取り上げていただくことになりまして、国が、私どもも負担金は出すのですが、そういう形になりまして、その事業はことしから着工しているところでございます。そうなったときに、一番メーンとなった事業を、プラスとなる事業がなくなったときに、次の長期構想、長期構想と港湾計画というのはそれぞれ意味合いが少し違うのですけれども、一つのセットとなった部分でございますので、そこの部分に行くときに、今はまずこれで行こうと思っていたところが、その計画が先に前倒しできてしまったわけなのです。それがあったので、長期構想検討委員会の中でそのことを粛々と考えるのではなくて、もっと原点に戻った上で小樽港のあり方を検討していきたいと、そういうところがありまして、基本理念ということが出てきたわけでございます。少し説明があれだったかもしれませんけれども、そういうことで御理解いただきたいと思います。