ニセコ町議会 令和8年第1回定例会 2026年3月10日
倶知安町への通院バスの運行について
2026年3月10日、ニセコ町議会の一般質問で、斉藤うめ子議員が「倶知安町への通院バスの運行について」質問し、町長 田中健人、保健福祉課長 重森省宏、企画環境課長 桜井幸則が答弁しました。
- 質問者
- 斉藤うめ子 議員
- 答弁者
- 町長 田中健人、保健福祉課長 重森省宏、企画環境課長 桜井幸則
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
議員の質問 7番 斉藤うめ子
時間がありませんから次に行きます。2件目、ニセコ町から倶知安町の病院へ通院バスを運行してほしいという強い要望が、長年にわたり、寿大学のまちづくり懇談会や老人会の会合でも出されています。公共交通の不便な地域での通院には、片道に最短でも約1時間以上、通常2時間以上はかかります。運行の本数も少なく、乗換えの待ち時間も含めると、病身の身を抱え、バスや電車を3回以上も乗り換え、通院しなければならない患者さんの叫び声が上がっています。倶知安町への通院バスの運行について取り組むお考えはあるか、町長の所見を伺います。
答弁 町長 田中健人
ただいまの斉藤議員の質問にお答えいたします。現在、ニセコ町では、身体障害者手帳の交付を受けている人で一定の障害をお持ちの人に対して、タクシー利用を助成する重度障害者タクシー利用助成や、人工透析治療を受けている人への通院交通費助成、介護保険制度で要支援の認定を受けた人を対象とした福祉有償移動サービス事業など、通院などに要する費用などに対する支援制度があります。これらの支援制度は、障害を持っている人など、各制度や各制度を利用するための要件が定められており、対象とならない人については、公共交通機関などを利用していただかなければなりません。斉藤議員もご承知のとおり、現在は路線バスを維持するための運転手の確保も困難となっていることや、例えば専用バスを運行させるとしても、人材の確保、人件費など経費を含めて相当な課題があり、現状の環境での実現は非常に困難であると考えております。町内には最も町民に身近な医療機関であるニセコ医院があり、長年、内科や外科、小児科、発熱外来など幅広い診療を受け持ち、ニセコ町の医療を献身的に支えていただいておりますので、町内を回るにこっとBUSの利用と併せて、町のかかりつけ医であるニセコ医院での受診について周知し、町民の受診機会の維持を図ってまいりたいと考えております。引き続きご理解とご支援のほど、よろしくお願いいたします。
議員の質問 7番 斉藤うめ子
ニセコ町地域公共交通計画の中に、交通弱者と言われる高齢者、子どもをはじめ、ニセコ町に住む全ての町民及び本町滞在者が安全かつ快適に移動、生活ができるように、市街地と農村ということがあるのですけれども、これはこの公共交通計画では、あくまでも町内だけを対象にしているのです。そしてまた、その公共計画の中にはこんなことも書いてあります。通院実態、ニセコ町からの通院16は倶知安町が最も多く、平均の通院患者は1日99人とあります。これはもう大変な数じゃないかと思うのです。そして、町長が今、デマンドバスとか、そういうのを利用してとおっしゃいましたけれども、今現在、1台しか稼働していない。そして運転手の問題もありますけれども、この現実、1日99人の方が倶知安町の倶知安厚生病院に通っている。そのほかの病院にも通っていらっしゃる方はいらっしゃいますので、これはもう優に100人を超えるんじゃないかと思うのです。この現状をやはりよく考えていただきたいなと思っています。そして、高齢者は何を求めて、何を望んでいると思われるか、伺いたいと思います。続けますけれども、高齢者は半年、1年と言わず、3か月ないしはそれ以下の命が目前に迫っている方もおられます。先がないのです。せめて通院だけでも、少し安心して通えることが福祉の原点ではないでしょうか。高齢者の方々、特に80歳前後以上になると、常に人に迷惑をかけたくない、迷惑になりたくない、自分自身の存在が迷惑にならないかということを言われる方が大変多いです。ですから、我慢、我慢、我慢、自分だけが我慢すればと考えることが信条になっているようです。なかなか声を上げません。全て自分のせいにしている方が多いようです。ですから叫び声が届きません。高齢者の切実な声を、声なき声に耳を傾けていただきたいと思います。この通院だけのほかに、家族の方がやはり入院している、お見舞いにも行きたいけれどもなかなか行けない。それが実態です。先ほどの重症の障害者に補助金を出しているのは知っていますけれども、年間3万円とか、それから腎臓の透析の方はそういう別なシステムがあると思いますけれども、それはごく限られた方だけに補助されているものであって、なかなか行かれないのでタクシーを利用しますけれども、このタクシー代というのは非常に高くて、町の市街地から倶知安町に行くのにも最低片道5,000円以上、往復で1万円以上かかります。それから遠い地区、西富とか桂、福井はもうちょっと安くなりますけれども、約2万円、往復でだけで2万円かかります。ですから、なかなかそれだけ1回にかけて、自分の家族が入院して、どうなっているのか心配だけれども行かれないというのが現状です。また、家族がいても、平日仕事を休んだり、送迎を頼めないとか、知っている方に頼むのも気が引けて1回か2回とか、非常に交通の面で苦労しています。ですから、この公共交通を乗り継いで病院にたどり着くというのは、健常者でも楽なことではないのです。通院は町民にとって命の問題であって、行政が担うべき必要不可欠な仕事の一つと考えておりますが、町長、お考えをお聞きします。
答弁 保健福祉課長 重森省宏(保健福祉課長は2026年3月まで)
ただいまの斉藤議員の再質問にお答えさせていただきます。まず、再質問の最初にありました、地域公共交通計画で99人の利用があるというところの、その方々が全員、通院バスとかで困っているんじゃないかということのお話だったのですけれども、一応こちらの交通計画の中の99人という方につきましては、公共交通の利用以外にも、その病院の利用については、自車で通われている方も含まれている人数とかでもあるのかなというところもちょっと感じたところであります。あとは、高齢者の方々、また家族の方々がお見舞いに行くだとかという場合の足がないというところのお話ではありましたが、今、ニセコ町で通院の助成制度は、医療だとか介護だとかの制度にのっとって実施しているもので、やはり該当になるためには、ある程度の要件に該当している方がその制17度を利用するというところは制度上どうしても判断しなければならないところがある状況というところもご理解いただければと思います。先ほどお話ししました、見舞いに行くだとか、そういった場合の通院バスということでお話なのですけれども、誰でも乗れる、通院、病院に行くために誰でも乗れる、制度にのっとらない方でも便利に使えるというのは、確かに利用としては使い勝手のいい便利なものかとは思うのですけれども、先ほどの制度にのっとっていくということになると、誰でも乗れるというような通院バスとなると、生活の、何というのですか、通常の公共交通の範囲となる部分もありますし、町長の答弁でもありました、まず何よりバスを運行するための運転手等の確保が今現在厳しいという状況もありまして、なかなか厳しいところなのかなという現実、実現するには難しいところかなというところでございます。以上です。
答弁 企画環境課長 桜井幸則
斉藤議員のほうから地域公共交通計画というお話がありましたので、ちょっと私のほうから補足的なお話をさせていただければなと思いますので、斉藤議員よろしくどうぞお願いいたします。斉藤議員がご指摘のその福祉的な見解、それは非常によく分かります。私も福祉、係長で6年いて、管理職として5年ちょっと福祉には携わらせていただいたので、いろいろとそのときから、斉藤議員から多くのご指摘だとか、中には提案もいただいて、感謝した時代があったなというふうに今思い出しているところでございます。その上で、ちょっと今のこの私の立場でご回答させていただくのですけれども、まず、このニセコ町の地域公共交通計画、これは町内、自治体内での交通計画になりますので、町外に出る部分についてはあまりちょっと具体的な記述がないところでございますので、そこはご理解いただきたいと思います。その上で、現実的には町長が先ほどおっしゃったとおり、まず町内でのこの域内の交通を充実させた上で、そこからの乗り継ぎ、引継ぎなどが円滑にできるような取組を進めていくのが、より現実的な対応になるのかなというところですので、ちょっと通院バスという限定については、また福祉サイドのほうからの回答になりますが、この計画における位置づけとしては今申し述べたようになりますので、ご理解いただければなと思いますので、よろしくお願いいたします。以上です。
議員の再々質問 7番 斉藤うめ子
再々質問です。一言だけ申し上げたいのですけれども、地方自治法第1条の2第1項は、地方公共団体の基本的役割を定めた規定です。地方公共団体は住民の福祉の増進を図ることを基本としてとあります。福祉というのは社会の構成員がひとしくもたらされるべき幸福とあります。さらに、地域において行政は自主的かつ総合的に実施する役割を広く担うものとあります。つまり、行政の究極の目的は、住民の厚生、福祉増進にあると考えています。厚生、福祉、社会の構成員、つまり町民の生活を健康で豊かなものにするということなのです。私は今の答弁をいろいろ聞いていて、何のために憲法があり、法律があ18り、条例があり、条約があるのか、何のための政治なのか、その究極の目的をどのように考えておられるのか、町長に伺います。
答弁 企画環境課長 桜井幸則
ただいまの斉藤議員のご質問にお答えいたします。前段で私が申し上げた、このニセコ町地域公共交通計画については、域内の交通の計画を整理したものですというふうにお答えしたので、議員がおっしゃられるその憲法とか、その福祉について、この計画の中で理解、反映されていないんじゃないかというところについては、そういった意味合いでの私は回答をさせていただきましたので、再質問ですか、その中で今、ニセコ町は憲法に準じていないというようなお答えだったかと思うのですけれども、決してそんなようなことを、私は求めた回答ではございませんので、ぜひその辺、誤解なきようお願いしたいなというふうに思っているところでございます。以上です。