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小樽市議会 平成29年第1回定例会 2017年2月28日

市長の市政運営について

2017年2月28日、小樽市議会の一般質問で、秋元智憲議員が「市長の市政運営について」質問し、市長 森井秀明が答弁しました。

質問者
秋元智憲 議員
答弁者
市長 森井秀明

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 1番 秋元智憲

平成 29 年第1回定例会に当たり、公明党を代表し、質問いたします。市長の市政運営について伺います。初めに、昨年の第4回定例会についてです。森井市長は、平成 28 年第4回定例会の自民党中村吉宏議員の代表質問の再質問に対する答弁で、「もう少し慎重に質問をされていたら、このようなことにはなっていない」などと発言し、議会に対する侮辱的発言ではないかとの議事進行があり、議事録精査のため休憩となり、その後の市長の無責任な対応のため、会期末まで審議が再開することはありませんでした。市長の問題の発言は、裏を返せば、慎重さを欠いた質問だったのでこのように市役所や市民に迷惑をかけることになった、そのような質問をすべきではなかったと、中村議員、議会に対して、根拠もなく議員の議会質問を批判し、議会の行政執行に対するチェック機能に対して抑止、抑圧する発言は、断じて許されません。森井市長は、その後も自己正当化に終始し、謝罪はおろか、一言の反省もありませんでした。2月 22 日の提案説明で、市長は「議員の皆様が受けとめられているような意図で発言したものではありませんが、結果として皆様に誤解を与えてしまったものと認識し、今後、発言に関しては、より慎重にしてまいります」と述べていますが、それではどういう意図の発言だったのか、「結果として皆様に誤解を与えてしまった」とは、問題の発言の意図については誤解のしようがないと考えますが、今述べた議会側の理解は誤解なのかについて、明確な説明を求めます。今回初めて、ある程度みずからの非を認めて、今後に向けて反省の意向を示した点は一歩前進だと思いますが、市長が言うように、この程度のことであれば、最初に誤解を与えましたが意図はこうですと発言していれば、昨年第4回定例会は通常どおりに閉会していたのではないのでしょうか。何度も議長、副議長が再開に向け努力し、手を差し伸べていたにもかかわらず、その手を振り払うがごとき行動に対して、猛省をしていただかなくてはなりません。市長の発言、言葉の重みについて、議会は何度も注意をしてきたわけですから、議会との信頼関係の構築に最大限努力していただきたいと思いますが、考えを伺います。次に、泊原発の廃炉要望について伺います。私たち公明党としては、原発に依存しない社会、原発ゼロ社会を実現するために、太陽光や風力など再生可能エネルギーの普及、省エネルギーの促進、化石燃料を有効に利用する火力発電の高効率化を掲げていますので、一部市長の考えを理解できるところはありますし、その考えに反対するつもりはありません。しかしながら、今回の泊原発に係る北海道電力への要望は、余りにも拙速であると考えます。一番の問題は、小樽市の市民合意、議会説明、議会議論、後志管内町村長へのしっかりとした事前の説明がないことであり、行政運営を行っていく上で手続が余りにもずさんであり、行政経験の少ない森井市長に対し、庁内でアドバイスできる環境がなかったことも非常に問題です。さらには、憲法第 92 条、地方自治の本旨、住民自治の考え方に反し、ましてや小樽市自治基本条例のまちづくりの基本原則、情報の共有の基本原則「市民、議会及び市は、協働によるまちづくりを推進するため、情報を共有することを基本とします。」との条文に反していると考えますが、どうですか。自分の都合の悪い情報は提供しない、都合のいいものだけを提供するという考え方なのか伺います。なぜ、情報を提供する側の市、市長は、泊原子力発電所に対する考えを市民や議会に情報提供、情報共有しなかったのか、憲法、小樽市自治基本条例に照らし説明してください。昨年 11 月4日、報道を受け、まずは企画政策室にどういうことなのか説明を求めました。このたびの要望をする理由は、市長が選挙戦の公約に原発再稼働反対とした公約を掲げていたことが理由であるとのことです。しかし、選挙公約はあくまでも公約であり、その公約を実現するためには市民合意や議会での議論が必要と考えますが、市長選で得た約3万 8,000 票の全ての市民が全ての市長公約を支持し、白紙委任していると捉えているのか伺います。市長の私見が小樽市の総意だと誤解される要望書を関係機関なりに独断で提出することで、どのような影響があると考えているのか伺います。今回の北電への要望は、報道された廃炉の要望とはほど遠い内容であり、このようなことであれば、改めて一首長が要望するまでもなく、既に取り組んでいる内容です。今回の企画政策室の説明では、昨年 10 月 28 日付で「北海道電力株式会社に対する本市の要望活動について」とのメールを後志管内町村長へ発信していますが、余りにも失礼であり、信頼関係を損なう問題です。まず、どなたがメールでの発信を指示したのか伺います。また、メールを発信した後、後志各町村からは、何か問い合わせや要望書について意見などはなかったのか説明してください。今回の行動は市長のスタンドプレーで、後志管内の住民にも不安を与えかねない問題です。小樽市は、定住自立圏構想や観光、防災など、さまざまな点で後志管内の町村と連携してきましたし、これからもこの連携はさらなる強固なものにしていかなくてはならないにもかかわらず、なぜ市長みずから各市町村長に口頭で説明しなかったのか、理解を求めなかったのか、理由を説明してください。また、メールでよしとしたのはなぜなのか、後志管内の町村長と連携しなかった理由についても説明してください。次に、市長は、これまで廃炉のノウハウの蓄積について提案を都度してきたと言いますが、具体的にどのような提案をされてきたのか伺います。平成 27 年第2回定例会において、我が党の会派代表質問で、千葉議員が市長に対し、北電泊原発再稼働に関しての見解について質問しております。市長答弁では、「泊原発再稼働反対の市民に対する問題提起につきましては、具体的な対応について今後検討してまいりたいと考えております。また、関係機関への行動につきましては、北海道や北海道電力株式会社などから小まめに情報収集を行うとともに、最適な電源構成を定めるエネルギーベストミックス、電力小売の全面自由化など、国のエネルギー政策の動向を見きわめながら、今後のあり方について各関係機関と意見交換を行う機会をつくってまいりたいと考えております」と答えています。市民に対する問題提起についての具体的な対応について検討すると言っていたにもかかわらず、市民に対しての問題提起をしなかったことは、市長みずからの発言に反していないのか伺います。また、市民に対して問題提起をしなかった理由を説明してください。北海道、北電から収集した情報とはどのような情報か伺います。地方公務員法第 15 条違反に伴う告発について質問します。昨年 11 月 15 日、一部報道機関で、森井秀明市長による平成 27 年6月1日付の職員昇任人事が地方公務員法違反に当たるとして、市民の方々が札幌地検に刑事告発することがわかったと報じられました。その後、昨年 12 月には検察が告発を受理したとの報道を受け、これまでの議会における議論を聞いていても、森井市長就任後1カ月で行われた大量の昇任人事のうち少なくとも 22 件は、それまで市が行ってきた選考、いわゆる内申書に基づき行われてきた能力の実証方法を無視し行われたのは明らかであります。これまで問題とされてきたのは、平成 27 年6月1日付の人事において、改正前の地方公務員法第 15条の規定「職員の任用は、この法律の定めるところにより、受験成績、勤務成績その他の能力の実証に基づいて行わなければならない。」とされているにもかかわらず、昇任者の能力を実証できるものがないために法令違反であるという公益通報があり、そのことに関して、昨年7月 20 日、小樽市コンプライアンス委員会の公益通報に係る調査結果では、公益通報のあった平成 27 年度人事異動における市長の法令違反について通報事実ありとの結果が示されました。その理由として、一つは、地方公務員法第 15 条に規定されているように、職員の任用は「受験成績、勤務成績その他の能力の実証に基づいて行わなければならない。」とされているにもかかわらず、森井市長が 27 年6月1日付で行った昇任人事は、勤務成績の実証となる昇任内申書、その他これにかわるような客観的な事実を示す資料が存在しなかったとしています。また、理由の二つ目として、コンプライアンス委員会は、森井市長が昇任させた 22 名について、昇任させた理由等を記載した書面の提出を受けました。しかし、その書面は、本件調査に当たり改めて記憶に基づきさかのぼって作成したものであって、市長の考え方や各昇任者について見聞きした評判などが記載されているものであり、客観的に昇任者の勤務成績の能力を実証するに足る資料とは言えないと考えられるとし、この2点の理由から、実証性を欠いた昇任人事が行われた事実はあると認められるとしています。市長に伺います。少なくとも 22 名の昇任に対する能力の実証はできない以上、市長がそうは思わないなどと幾ら言い張っても、何の説得力もありません。市長は、コンプライアンス委員会から昨年5月2日付で依頼のあった、22 名の勤務の実績を証明し得る資料はありませんと回答しています。地方公務員法第 15 条に照らし、成績主義の原則にも反していると思いませんか。市長は、これまでも議会議論で意見が対立すると、私はそうは思わない、あなたとは意見が違うなど、根拠を示さず反論するばかりで、市長が望む政策議論ができませんでした。成績主義の原則に反していないというのであれば、その理由と根拠を示した上で、わかるように説明してください。私は、当初から何度も、実証するに当たり書面でなかったとした場合、市長はどのような方法で昇任内申のない方々の能力を実証できるのかと質問してきましたが、その都度、市長は、必ずしも書面でなくてもいいと言うばかりで、能力の実証をどのように示せるのか、いまだに明確な答えをいただいておりません。改めて伺いますが、実証を示せるのか示せないのか、示せるのであれば、その方法をお知らせください。コンプライアンス委員会から勤務の実績を証明し得る資料を求められましたが、なぜ資料、いわゆる書面での提出を求められたと思いますか。考えを伺います。改正前の地方公務員法第 15 条の規定に反し、能力の実証ができない人事が行われた場合、地方公務員法第 61 条第2号の規定違反を問われることとなりますが、市長は、当時の総務部長にも相談、打ち合わせもすることなく突然人事案を出し、人事権は私にある、人事は私が決めるなどと話し、結局は市長一人で人事を決めました。今回の問題で法令違反を問われた場合、市長の独断人事だったわけですから、責任があるのは市長一人になると考えますが、いかがですか。また、法令を遵守する立場の市長は、実証することができない人事を行ったことに対し、どのような責任が自分にあると考えていますか。お答えください。市長は、今回の人事にかかわる問題で市民から告発され、起訴なり起訴相当の判断が下された場合、市民や市職員に対し、どう責任をとるお考えですか。お答えください。第1項目めの質問を終わります。

答弁 市長 森井秀明(市長は2018年7月まで)

秋元議員の御質問にお答えいたします。ただいま、私の市政運営について御質問がありました。初めに、平成 28 年第4回定例会についてでありますが、まず、第4回定例会での発言意図と議会側の誤解につきましては、議会からの勧告書への回答書においても記載しておりますとおり、私自身が感じてきた議会のあるべき姿や、私が被告となることに伴い職員の負担や税金の支出で市民の皆様にも迷惑がかかっている状況を、議員の皆様にも御理解いただきたいということが発言の意図でありましたが、議員の皆様には議会の誹謗中傷と受け取られたことから、「誤解を与えた」と表現したものであります。(「訴えた人の責任だよ」と呼ぶ者あり)次に、議会との信頼関係の構築につきましては、第4回定例会が再開され、発言の機会を与えていただければ、私の発言意図を議員の皆様に御説明しようと考えておりましたが、結果として実らなかったものであります。市長はもちろん議員の皆様も、お互いに市民生活の向上と市政の発展に力を尽くす立場にあることは同じでありますので、そのことを踏まえ、議員の皆様には、市政の進捗状況などについて都度お伝えするとともに、私の思いや考えについて丁寧に御説明することにより、議会の中でしっかりと議論を重ねていけることとなり、その結果、信頼関係につながるものと考えております。次に、泊原発に係る要望についてですが、まず、このたびの北海道電力への要望につきましては、私が選挙戦のもとで掲げた原発再稼働反対の姿勢を貫くために、民意に基づいて私の思いを行動に移したものであります。また、議会や後志管内の町村長に対しましては、昨年5月のJR北海道等に対してのダイヤ改正に係る要望活動の際、まず関連の沿線自治体と調整を図った後、議会に情報提供した事例を参考にして行っておりますので、憲法や自治基本条例の条文に反するとは考えておりません。必要な情報につきましては、議会等に対して情報提供する予定でありましたので、都合のよしあしでの判断はしておりません。次に、泊原子力発電所に関する市民や議会に対する情報提供、情報共有につきましては、このたびの要望は、北海道電力に対して環境に優しいエネルギーの活用の促進や、廃炉に向けた技術的なノウハウを蓄積する研究の推進を期待する内容であり、小樽市長として、先ほど御説明したJR北海道等への要望活動に係る一連の流れに倣って、このたびも同様に内部の事務手続をとってから、議会に対して情報提供、情報共有を図ったものでありますので、憲法、小樽市自治基本条例の条文にも則しているものと考えております。次に、市民が再稼働反対を白紙委任しているのかにつきましては、小樽市長選挙に当選するということは、この4年間の市政運営を市民から託されたもので、その判断は非常に重いものであると考えております。だからこそ、その民意を得た公約実現に向けて行動していくことが、市長である私の責務であると考えております。(「そうだ」と呼ぶ者あり)このような考えに立って、私はこれまでの議会の中でその考えを述べており、これからもそれに基づいて行動してまいります。次に、要望書を関係機関に提出することの影響につきましては、私は原発再稼働反対を公約に掲げ、民意を得て市長に就任しており、その後も議会において議論を重ね、さまざまな市民の声を得て公約実現に向けて行動しております。したがって、御指摘の影響につきましては、特に大きな影響はないものと考えております。次に、後志管内各町村長へのメール発信の指示につきましては、私から企画政策室へ後志管内の各町村長に対して事前にお知らせするよう指示しておりましたので、その方法については同室に一任していました。同室としては、メールで文書を発信するとともに、電話で直接、要望の趣旨を各町村へ伝えております。後志管内の各町村からの問い合わせ等につきましては、ある町村からは早期の廃炉という表現はいかがかという御意見もありましたが、複数の町村から小樽市が要望することなので特にコメントをするものではないとのお話をいただきました。次に、泊原発の要望についての後志管内町村長との連携等につきましては、泊原発再稼働に対して後志の各町村長の思いはさまざまであると感じており、このたびの要望は、北海道電力に対し、廃炉に向けたノウハウの蓄積などの内容であり、その要望の趣旨を事前にお知らせしたものであります。なお、連絡方法につきましては、企画政策室に方法を一任しておりましたが、メールと電話で事前にお知らせしたものであります。次に、廃炉のノウハウの蓄積についての提案につきましては、これまでも北海道電力の幹部の方が私を何度か訪問され、その際には、泊原発の再稼働を前提とした説明に終始し、再稼働できなかった場合の観点が抜け落ちていたことや、東日本大震災での福島第一原発の事故において、東京電力の対応が後手に回っている状況などに鑑み、今のうちに廃炉に向けたノウハウを蓄積することが大切であるとの思いから、そのことについて研究を進めるべきであると提案させていただいたものであります。次に、市民に対する問題提起につきましては、既に原発再稼働反対は市長選挙の公約で掲げており、また、記者会見や議会での議論など、私としてはずっと発信し続けております。そして、このたびの要望活動につきましても、市民の皆様に対するさまざまな問題提起の一つであると認識しております。また、北海道からは、昨年5月に本市の担当職員が道主催の地域省エネ・新エネ導入推進会議に出席し、新エネルギーを主要なエネルギー源の一つにすることが中・長期的に目指す姿であること、電力小売全面自由化の概要について情報収集してきております。北海道電力からは、電気事業をめぐる国のエネルギー政策の動向や同社の経営状況、泊原発の審査対応状況と安全対策などについて情報収集しております。次に、地方公務員法第 15 条に関する御質問についてですが、大きく5点御質問があったかと思いますが、現在、札幌地方検察庁において捜査中ですので、詳細についての答弁は差し控えさせていただきたいと思います。可能な範囲で1点お答えしますと、コンプライアンス委員会からの資料の求めの理由につきましては、調査に当たって必要とされたためと考えておりますが、求められたのは資料であり、書面に限定されたものではございません。いずれにいたしましても、私といたしましては、地方公務員法の規定にのっとって取り組んだという考えに変わりはございません。(拍手)

出典:小樽市議会 平成29年第1回定例会 2017年2月28日 議事録 PDF(60ページ) 間違いを知らせる