小樽市議会 平成27年第3回定例会 2015年9月8日
地方創生の取組について
2015年9月8日、小樽市議会の一般質問で、松田優子議員が「地方創生の取組について」質問し、市長 森井秀明が答弁しました。
- 質問者
- 松田優子 議員
- 答弁者
- 市長 森井秀明
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 9番 松田優子
3項目め、地方創生の取組について伺います。昨年11月末に国が施行したまち・ひと・しごと創生法に基づき、地方自治体にも地方版総合戦略の策定が努力義務とされました。地方版総合戦略とは、人口の将来展望である人口ビジョンと、それを基に新たな雇用創出や移住促進、安心な暮らしの確保など、地域の特性に応じて具体的な施策と目標を盛り込んだもので、本市でも、現在、その策定に向け、進んでおります。そこで、これに関連して何点か伺います。国においては、地方みずからが考え、責任を持って戦略を推進するように、多様な支援を切れ目なく支援する制度をつくりましたが、小樽市では、市町村の要望に応じ、当該地域に愛着、関心を持つ意欲ある府省庁の職員を相談窓口として選任する地方創生コンシェルジュ制度に応募していると、中松前市長は第1回定例会の代表質問に立った我が党の高橋克幸議員に答弁されています。これについて、市長が替わっても引き続き応募は継続されているのでしょうか。また、応募結果はいつわかるのでしょうか、伺います。その戦略策定に向けた検討を進める上で、市では、人口対策庁内検討会議、小樽市人口対策会議を立ち上げました。当初は産官学等で構成された小樽市人口対策会議ですが、平成27年1月に国が取りまとめた地方版総合戦略策定のための手引きにより、幅広い年齢層から成る住民をはじめ、金融機関、労働団体、メディアなどが参画することが有効とされていることから、6月11日に開催された第3回小樽市人口対策会議において、金融機関、労働組合などからアドバイザーを招聘し、メディア及び一般市民に会議を公開することが全員一致で承認されたといいます。しかし、もう既に3回が終了し、開催予定回数の5回まで、残り2回しかありません。正式な委員ではなくアドバイザーとしたのはこのためでしょうか、伺います。国勢調査によれば、小樽市の昼夜間人口比率は近年100パーセントを超え、それは年々増加しており、それはインフラの整備が順調に進まない一方、アクセスが向上し、本市に住まないで通勤・通学する人が多いということです。これまで小樽市には、国立の小樽商科大学をはじめ私立の小樽短期大学、北海道薬科大学、そして北海道職業能力開発大学校など多くの学校が存在し、その通学のために市外から転入してくる学生も多かったように思いますが、2008年に小樽短期大学は閉校し、本年4月には北海道薬科大学はキャンパスを市外に移転しました。そのため、銭函・桂岡にあった薬科大学生を対象にした下宿やアパートはその役目を終え、小樽商大に通学する学生を受け入れ、にぎわった緑・富岡地区も、市外から通学する学生が増えたことにより、下宿はほとんど姿を消し、アパート暮らしの学生も大幅に減少したと聞いています。今、小樽商大に通学する学生で、市外から通学する学生はどのくらいいるか、その人数を押さえていたらお示しいただくとともに、アクセスの改善以外に、市外から商大に通学する学生が多い要因があれば、伺います。今後は、地元小樽出身者の小樽商大への入学者を増やすことも大事な視点です。今、地元小樽から小樽商大への入学者はどのくらいいるか、その人数を押さえていたら、お示しください。そして、近年、どのように推移しているのかも、あわせてお示しください。地方創生と人口減少対策はリンクしており、切り離すことはできません。そこで問題になるのが、経済対策優先なのか、人口の自然減対策が優先なのかということです。本年6月11日に開催された第3回人口対策会議での資料によれば、施策の方向性についての意見に「「働く街」としての発展か、「住む街」としての発展を目指すのかを決めるべき」とあり、また、「優先すべき項目は「結婚、出産、子育て支援と教育の充実」」という意見がある反面、「働く場があって、次に結婚、子育てと続く」との意見もあり、一体どちらなのだろうと思ってしまいます。第2回定例会での我が党の千葉議員の人口減少対策の検討方法と事業実施の方向性の質問に対し、市長は、当面は自然減対策に重きを置きながら検討すると答弁されましたが、その考えは今でも変わっていないのか、伺います。そして、人口の自然減対策としてどのような対策を考えているのか、再度伺います。また、優先とまでは言わなくても、経済対策のうち、地場産品のブランド化や販路拡大などの取組など、今後も積極的に進めていくべき課題は多いと考えますが、御所見をお示しください。地方版総合戦略策定の見通しについて伺います。平成28年度予算に反映させるために、人口ビジョン及び総合戦略の成果品の納入期限は10月30日までとなっており、残り2か月弱となりました。これについては、今後の小樽市の施策の方向性を示すものであり、場当たり主義ではなく、長期展望に立って策定しなければならず、すぐ結果が出なくても、こつこつとやっていくことが大切だと思います。一口に地方創生と言っても、どうすれば自分たちのまちが元気になるのかということで、そのまちが克服しなければならない課題や求められる施策は千差万別です。ただ、どのようなまちであれ、あくまでもそこで生活する「ひと」がかなめであり、その「ひと」を中心に施策づくりを考え、そのまちで暮らす人々が希望を持ち、生き生きと暮らせるまちにしなければなりません。総合戦略策定に当たり、市長の基本目標と策定までの今後のスケジュールもお示しください。
答弁 市長 森井秀明(市長は2018年7月まで)
ただいま、地方創生の取組について御質問がありました。初めに、地方版総合戦略策定についてですが、地方創生コンシェルジュ制度への応募継続と応募結果につきましては、昨年11月に国に対し、選任の希望がある旨、応募をいたしましたが、本市担当の地方創生コンシェルジュは選任されなかったところであります。その後、新たに後志総合振興局管内担当の地方創生コンシェルジュとして、北海道財務局小樽出張所長が選任されたことを受け、小樽市人口対策会議のアドバイザーとして御就任をいただいているところであります。次に、小樽市人口対策会議についてですが、まず、金融機関などからのアドバイザー招聘につきましては、地方版総合戦略策定における国の要請に応える形で、8月中旬に金融機関や労働組合などから、新たに7名の方にアドバイザーとして就任をしていただいたところでありますが、既に第3回の小樽市人口対策会議が終了していたことから、これまでの経緯を踏まえないままに議論に参加いただくよりも、客観的な観点でそれぞれの専門分野に特化してアドバイスをいただくほうが効果的と判断し、アドバイザーとして就任いただいたものであります。次に、小樽商科大学に通学する学生のうち市外通学者の人数につきましては、本年7月1日現在の学部在籍者は約2,300名、そのうち約7割が市外からの通学者であると承知しており、そのほとんどが実家から通学をしていると認識をしております。ただ、道外など遠方からの入学者につきましては、市内居住者がかなりの割合を占めていると聞いております。次に、地元小樽から小樽商科大学に入学する学生の人数とその推移につきましては、今年度の学部入学者は約560名、うち小樽市内からの入学者は1割に満たなく、直近5年間の推移で見ましても、1割を切る低い水準で推移しているとのことです。次に、地方創生事業の方向性についてですが、まず、人口減少対策事業の方向性と自然減対策につきましては、出生数を増やし、合計特殊出生率を改善するとともに、高齢者の健康寿命を延ばすことで、自然増減の均衡を図ることが必要であり、自然減対策に重きを置くという考えに変わりはございません。また、自然減対策といたしましては、周産期医療の安定化を図るとともに、小学生までの医療費や第3子以降の保育料の無料化など、子育てに対する支援策を中心に対策を考えておりますので、事業化のめどがつき次第、順次、実施してまいりたいと考えております。次に、地場産品のブランド化や販路拡大の取組など、経済対策につきましては、「小樽産品」販路拡大支援事業や小樽産品商品力・販売力向上事業など、地場産品のブランド化や販路拡大の取組を継続しながら、今定例会において予算案を提出しております水産物ブランド化推進事業の拡充など、小樽の特性を生かした経済対策も進めてまいりたいと考えております。次に、地方版総合戦略の基本目標と策定までのスケジュールについてですが、現在策定中の(仮称)小樽市総合戦略の基本目標と策定までのスケジュールにつきましては、現在策定中の総合戦略には三つの基本目標があり、基本目標の1としましては、安心して子育てできる環境や地域の教育力を向上させることに優先的に取り組むという考えの下、「子育て世代をはじめ、全ての居住者に優しい、生活利便性の向上」を図ることとしております。基本目標の2としましては、小樽の魅力を国内外に発信し、ヒト・モノ・カネの流れを活発にするという考えの下、「小樽の強みを活かした産業振興と、新たな人の流れの創出」を図ることとしております。基本目標の3としましては、近隣市町村との連携を強化するという考えの下、「札幌圏や北しりべし・後志地域における、広域的な連携の推進」を図ることとしております。また、総合戦略策定までのスケジュールにつきましては、今月16日から素案のパブリックコメントを実施し、10月中旬にはパブリックコメントでいただいた意見等を本議会での議論を踏まえて案を作成し、10月末までに人口対策会議、人口対策庁内検討会議の議論を経て、国に報告をした上で公開する予定となっております。